JPH10321759A - 電子部品用パッケージ本体及び電子部品用パッケージ - Google Patents

電子部品用パッケージ本体及び電子部品用パッケージ

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JPH10321759A
JPH10321759A JP14344197A JP14344197A JPH10321759A JP H10321759 A JPH10321759 A JP H10321759A JP 14344197 A JP14344197 A JP 14344197A JP 14344197 A JP14344197 A JP 14344197A JP H10321759 A JPH10321759 A JP H10321759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱部材のロー付けにおける封止性能の低下
や放熱部材の大型化を招くことなく、パッケージの下面
の全体に高度の平面性を保持する。 【解決手段】 貫通孔4の内周面のうち、本体1の下面
5を形成する三層分のセラミック層21〜23部位を、
その貫通孔4の内周に沿って内向きに突出させて内周突
出部6を形成する。この内周突出部6の上面7側を金属
化して放熱部材31のロー付け面7aとする。放熱部材
31として、この貫通孔4内に配置されてロー付け面7
aにロー付けされた際、下面が本体1の下面5と一平面
をなすように形成されたものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路チップ等
の電子部品の封止に用いられる電子部品用パッケージ本
体及び電子部品用パッケージに関する。詳しくは、放熱
部材(ヒートシンク)がロー付けにより固着されるセラ
ミック積層タイプのパッケージ本体(以下、パッケージ
本体若しくは単に本体ともいう)及びその放熱部材がロ
ー付けにより固着されてなる電子部品用パッケージ(以
下、単にパッケージともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】放熱部材を備えたセラミック積層タイプ
のパッケージのうち、集積回路チップ等の電子部品(以
下、単に集積回路チップともいう)が、放熱部材に固着
(接合)されるヒートスラグ型といわれるものには図7
に示したものがある。このパッケージ100は、パッケ
ージ本体101のボンディングパッドの形成面102よ
り内周側が、例えば平面視(上面からみて)、略正方形
でもって上下(上面から下面)に貫通(開口)する貫通
孔104を備えている。そして、その貫通孔104に本
体101の下面105側から縦断面凸形をなすとともに
表面にNi(ニッケル)鍍金が施された銅タングステン
(溶浸材)等からなる放熱部材201がその上部202
を隙間嵌め状態で挿入され、下段部203の上面(肩
面)204を本体101の下面(裏面)105にロー付
けされることで構成されている。
【0003】このように構成されたパッケージ100
は、放熱部材201の上部202の上面202aが、ダ
イアタッチ面(集積回路チップが固着される部位)をな
し、搭載される集積回路チップ(図示せず)と本体10
1の各ボンディングパッド(図示せず)の高さを揃える
ようにされている。このような同図に示されるパッケー
ジ100は、本体101の下面105に対して放熱部材
201の下面203aが突出状をなしており、したがっ
て、パッケージ100としての下面全体が一平面(平
坦)に形成されていない。ところが、この種のパッケー
ジにおいても、パッケージの下面全体を平面にし、これ
を実装する配線基板にその下面全体を当接させて搭載し
たいといった要請がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような要請に対
し、前記従来のパッケージ100の構造においてその下
面全体が一平面となるように形成しようとすると、同図
中2点鎖線で示したように、放熱部材201の下段部2
03を本体101の下面105と同じ大きさとする必要
があり、放熱部材自体が著しく大きくなってしまう。し
かし、銅タングステン等からなるこの種の放熱部材20
1は、その素材が著しく高価である。したがって、この
ようにしてパッケージの下面全体の平面性(コーポラナ
リティ)を確保することとすれば、その製造コストの著
しい上昇を招いてしまう。その上、このように放熱部材
を大きくすれば、パッケージ(装置)の大型化さらには
重量増加を招いてしまうことにもなる。
【0005】こうした問題を解消する手段として、本願
発明者においては図8に示したパッケージ110のよう
に、放熱部材210を本体111の貫通孔114を閉塞
する形でその貫通孔114内に配置してロー付けにより
固着した構造とする技術を提案することができる。すな
わち、パッケージ本体111の貫通孔114には、その
内周面のうち、その本体111の上面寄り部位を形成す
るセラミック層130の部位を、その貫通孔114の内
周に沿って内向きに突出させてなる内周突出部136を
形成し、この内周突出部136の下面137と本体11
1の下面115との間に断面L形の凹部を設け、該内周
突出部136の下面137側を放熱部材210のロー付
用のロー付け面とする。そして、Ni鍍金を施した放熱
部材210は、その外周面のうち、その下面寄り部位
に、その外周に沿って外向きに突出させてなる外周突出
部235を形成し、この外周突出部235の上面236
側をロー付け面とする。こうして、この放熱部材210
のロー付け面を前記貫通孔114におけるロー付け用の
ロー付け面137にロー付けし、放熱部材210の下面
233が本体111の下面115と一平面をなすように
形成するというものである。
【0006】このようにすれば、図7のものに比べて放
熱部材210の大型化を招くことなく、パッケージ11
0の下面の平面性が確保される。ところが、このような
パッケージ110を構成するパッケージ本体111は、
その内周突出部136が図8に示されるように同図断面
において片持ち梁状に張り出すオーバーハング状態にあ
るため、その焼成時に次のような問題が発生する危険が
ある。すなわち、セラミックグリーンシートが積層、熱
圧着された生のセラミック積層体を焼成する際には、本
体の上面を保護するためにこれをその下面を耐熱板上に
置いて焼成している。このため前記提案の構造のもので
は、この焼成工程において、そのオーバーハング状態に
ある外周突出部136が自重により垂れ下がって変形し
てしまい、放熱部材210のロー付け面をなすその下面
137の平面性を損ねる。そして、このような平面性の
低下は、放熱部材210をロー付けした際においてはパ
ッケージとしての封止性能を低下させる原因ともなり、
装置としての信頼性を低下させるおそれがある。
【0007】なお、前記提案技術において、外周突出部
136の突出量を微小にすることで、そのような垂れ下
がりを防止することも考えられるが、この突出量が小さ
くなるほどロー付け面の幅が減少し、逆に封止性能を損
なう危険が高くなる。因みに、このような部位のロー付
けにおいて十分な封止性能を確保するためには、一般に
ロー付けの幅は最低1mm必要とされている。
【0008】本発明は、こうした点に鑑みて案出したも
のであって、その目的とするところは、放熱部材付きの
電子部品用パッケージでありながら、放熱部材のロー付
けに伴うこうした封止性能の低下を招くことなく、しか
も放熱部材の大型化によるコストアップや装置全体の大
型化を招くことなく、下面の全体の高度の平面性が保持
された電子部品用パッケージを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、上下に貫通する貫通孔を備え、該貫通孔
を閉塞する形で放熱部材がロー付けにより固着されるセ
ラミック積層タイプの電子部品用パッケージ本体におい
て、前記貫通孔には、その内周面のうち、電子部品用パ
ッケージ本体の下面を形成する1セラミック層から連続
する複数のセラミック層の部位をその貫通孔の内周に沿
って内向きに突出させてなる内周突出部を形成し、該内
周突出部の上面側を前記放熱部材のロー付け用のロー付
け面としたことにある。
【0010】前記手段においては、放熱部材のロー付用
の内周突出部は、本体の下面を下にして平面上に置いた
際にオーバーハング状態とならない。したがって、所定
のセラミックグリーンシートが積層されてなる生(焼成
前)のパッケージ本体を、焼成炉内の平坦な載置面にそ
の下面を下にして置き、その状態の下で焼成する際にお
いても、その焼成過程で内周突出部が垂れ下がり変形を
起こさない。したがって、その内周突出部の上面がなす
ロー付け面には高度の平面性が保持される。かくして、
この本体においては、放熱部材がその貫通孔における内
周突出部の上面のなすロー付け面にロー付けされた際、
下面を本体の下面と面一とするように形成されたもので
あれば、封止性能の低下を招くことなく下面が一平面に
あるパッケージとなすことができる。
【0011】なお、内周突出部の上面側をロー付け面と
するためには、例えば焼成前、その上面側にW(タング
ステン)やMo(モリブデン)などの高融点金属ペース
トを所定の幅で印刷、塗布しておき、同時焼成すること
でメタライズ層(金属層)を形成し、このメタライズの
上にNi鍍金などをかければよい。また、前記手段にお
ける本体では、内周突出部をなすセラミック層を、本体
の下面を形成する1セラミック層から連続する複数(セ
ラミック層)としたが、この数は、パッケージ本体に応
じて適宜に設計すればよい。
【0012】もっとも、内周突出部をなすセラミック層
は、パッケージ本体によっては、その本体の下面を形成
する1セラミック層から連続する複数とすることに代え
て、本体の下面を形成する1セラミック層のみで形成し
てもよい。すなわち、前記貫通孔に、その内周面のう
ち、電子部品用パッケージ本体の下面を形成する1セラ
ミック層の部位をその貫通孔の内周に沿って内向きに突
出させてなる内周突出部を形成し、該内周突出部の上面
側を前記放熱部材のロー付け用のロー付け面としてもよ
い。さらに、上記各手段においては、前記ロー付け面
を、前記貫通孔の内周に沿って略一定の幅に形成するの
が好ましい。なお、この大きさは、1mm以上とするの
が適切であるが、大きくすればその分パッケージ本体の
外周に露出する放熱部材のサイズが小さくなり、放熱効
果が悪くなる。
【0013】そして、このようなパッケージ本体に放熱
部材がロー付けされてなる本発明に係る電子部品用パッ
ケージとしては次のものがある。すなわち、上記いずれ
かの手段における電子部品用パッケージ本体と、前記貫
通孔内に配置されて前記ロー付け面にロー付けにより固
着されてなる放熱部材とを含んでなる電子部品用パッケ
ージであって、該放熱部材は、その外周面のうち、該放
熱部材の下面より一定高さ上方に、その外周に沿って外
向きに突出させてなる外周突出部を備えており、該外周
突出部の下面側をロー付け面として前記貫通孔における
内周突出部の前記ロー付け面にロー付けされ、しかも、
該放熱部材の下面が前記電子部品用パッケージ本体の下
面と略一平面をなすように形成されていることを特徴と
するものである。
【0014】このようなパッケージにおいては、放熱部
材のロー付けに伴う封止性能の低下もないし、放熱部材
の大型化によるコストアップや装置全体の大型化を招く
こともない。そして下面の全体に平面性が保持された電
子部品用パッケージを得ることができる。なお、この平
面性は、本体及び放熱部材について、本体の内周突出部
の厚さ、すなわち本体の下面から内周突出部の上面(ロ
ー付け面)までの高さと、放熱部材の下面から外周突出
部の下面までの高さを同一とし、両者をロー付けするこ
とで達成される。そして、このようなパッケージによれ
ば、要求されるパッケージ全体の下面の平面性に応じ、
ロー付け後においてその面を適宜研磨(研削)すること
で、所望とする高度の平面性が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図1〜5
を参照しながら詳細に説明する。図中1は、電子部品用
パッケージを形成するセラミック積層タイプのパッケー
ジ本体1であり、次のように構成されている。すなわ
ち、このパッケージ本体1は、複数の所定のグリーンシ
ートを積層、熱圧着して焼成することにより略矩形の薄
板状に形成されてなるものである。そして、その上面2
には所定の配線層(図示せず)が形成されると共に平面
視、略中央にはボンディングパッド(図示せず)の形成
面2aが凹設されるように略正方形枠状に隆起されてな
る隆起部3を備えている。また、その形成面2aより中
央寄り部位には、略正方形にて上下(上面から下面)に
貫通(開口)する貫通孔4が形成されている。
【0016】ただし、本例ではその貫通孔4の内周面4
aのうち、本体1の下面5から3層分のセラミック層2
1〜23の部位を、その貫通孔4の内周に沿って、それ
より上のセラミック層24,25のなす部位よりも内向
きに一定量(例えば1.2mm)突出させて内周突出部
6を形成している。しかして、本例では貫通孔4は平面
視、本体1の下面5寄り部位が上面2寄り部位に対して
同心で小さい正方形に形成されている。そしてこの貫通
孔4における内周突出部6の上面7は、一定の幅(本例
では突出量の略全体)が後述する放熱部材31のロー付
け用のロー付け面(ダブルハッチングで示す領域)7a
とされている。ただし、このロー付け面7aはその上面
7の略全面にW(タングステン)やMo(モリブデン)
等からなるメタライズ層が本体1と同時焼成により形成
され、表面にはNi(ニッケル)鍍金が施されている。
【0017】なお、このような本体1は、従来のセラミ
ック積層タイプのパッケージないし配線基板と同様に、
所定のメタライズ(導体)ペーストを印刷(塗布)して
なるセラミックの各グリーンシートを積層、熱圧着し、
基板単位に切断し、同時焼成することで製造される。な
お、この際、ロー付け面7aを形成する部位のセラミッ
クグリーンシートについては、内周突出部6をなす部分
の上面7にもメタライズペーストが印刷される。
【0018】しかして、この本体1の焼成過程では、そ
の下面5を下にして平面上におかれて焼成されるが、こ
のとき、内周突出部6はオーバーハング状態とならない
から、焼成過程で、その部位が自重で垂れ下がり変形を
起こすことはない。したがってその上面7の平面性が損
なわれない所望とするパッケージ本体1を得ることがで
きる。なお、このような本体1は、その後、ロー付け面
7aやボンディングパッドをなすメタライズ層などにN
i鍍金及びAu鍍金がなされる。
【0019】さて、図3及び図4は、前記の本体1にロ
ー付けされる放熱部材31を示すものであり、本例で
は、銅タングステン(溶浸材)から形成され、その全表
面にNi鍍金が施されている。このものは、平面視、略
正方形で一定厚さの平板状をなしている。ただし、その
外周面32のうち、その下面33より所定の高さH上方
の上面34寄り部位には、その外周に沿って一定厚さ、
一定の突出量(幅)で外向に突出されてなる外周突出部
35を備えている。なお、この高さHは、本体1の貫通
孔4における内周突出部6の厚さTと略同じに設定され
ており、またその外周突出部35の下面36は平面に形
成されている。もっとも、この高さHは、本体1のロー
付け面7a上のメタライズ層、鍍金及びロー材について
も各々微小ながら厚みがあるから、正確にはそれらの厚
み分、内周突出部6の厚さTよりも高く設定される。
【0020】そして、図5に示したように、このような
放熱部材31をその外周突出部35側が上となるように
して本体1の貫通孔4内にその上面2側から嵌挿した際
には次のようである。すなわち、放熱部材31は、この
外周突出部35を含む上面34寄り部位が、本体1の貫
通孔4における内周突出部6の上面7上に載置状とさ
れ、貫通孔4に対して隙間嵌め状態となっている。ま
た、その下面33寄り部位が内周突出部6の内周面6a
の内側に隙間嵌め状態となり、貫通孔4内に配置される
ように構成されている。このような状態の下、本体1の
貫通孔4に対して放熱部材31がロー付けされる際に
は、貫通孔4における内周突出部6の上面7と放熱部材
31における外周突出部35の下面(平坦面)36に所
定の例えば銀ロー(プリフォーム)を配置してリフロー
することで両者がロー付けされ、封止される。
【0021】かくして、構成された放熱部材31付きの
パッケージ51は、同図に示されるように本体1の下面
5及び放熱部材31のなす下面33が面一であり、パッ
ケージ51としての下面全体の平面性が確保される。そ
して、このようなパッケージ51においては、本体1の
内周突出部6に垂れ下がり変形もないから、封止性能の
低下を招くこともない。その上、放熱部材31は同図に
示されるように貫通孔4内に配置されている体積分だけ
すみ、したがってその小形化が図られる分、コストの低
減にも寄与できる。なお、要すれば、パッケージ51の
下面が所定のコーポラナリティをなすように、ロー付け
後、本体1及び放熱部材31の下面を研磨仕上げすれば
よい。
【0022】なお、このようなパッケージ51は、放熱
部材31のロー付け後、腐食防止等のため、放熱部材3
1のダイアタッチ面(上面34)及び下面33の及び本
体1のボンディングパッド、ピン等の入出力端子(図示
せず)等にNi鍍金及びAu(金)鍍金が施され、下面
全体が平面をなすパッケージの完成品となる。因みに、
パッケージ51の下面の全体にスパッタリングなどによ
り金属層(膜)を形成し、本体1の外周面(側面)に形
成されるキャスタレーション(図示せず)との導通を確
保する場合には、その金属層の形成後にNi鍍金及びA
u鍍金を施せばよい。かくして完成されたパッケージ
は、放熱部材31の上面(ダイアタッチ面)34に、後
工程で図示しない集積回路チップなどがロー材(Au−
Sn等)でロー付けされ、その後においてワイヤボンデ
ィングされ、図示しないリッドが被せられ隆起部3上に
てハンダ付けにより封止される。
【0023】上記形態では、本体1の内周突出部6は本
体1の下面5を形成するセラミック層21から上に3層
分のセラミック層21〜23で形成したが、前記もした
ようにこの数は、本体の厚さやセラミック層の数などに
応じて設計すればよく、2層、或いは4層以上とするこ
ともできる。さらに、図6に示したように、貫通孔4の
内周面4aのうち、本体1の下面5を形成する1セラミ
ック層21の部位だけをその貫通孔4の内周に沿って内
向きに突出させて内周突出部6とし、その内周突出部6
の上面7を放熱部材のロー付け用のロー付け面としても
オーバーハング状態とならない。したがって、これに同
図中に2点鎖線で示したように放熱部材31をロー付け
した場合も含め、前例と同様の作用、効果のあることは
明らかであり、したがって、同一の部位には同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0024】本発明における本体及びこれを含むパッケ
ージは、セラミック積層タイプで、上下に貫通する貫通
孔を備え、これを閉塞する形で放熱部材がロー付けされ
るものであれば具体化でき、貫通孔の平面形状も含め、
前記した形状、構造さらには材質のものにかかわらず、
PGA(ピングリッドアレイ)、LGA(ランドグリッ
ドアレイ)などの各種のものに適用できる。また放熱部
材についても、上記の形状のものに限定されるものでは
ないし、その材質についても公知の銅モリブデン(溶浸
材)としたり銅−モリブブン−銅などのクラッド材とす
るなどしても具体化できる。また、外周突出部の厚さに
ついては、本体の貫通孔における内周突出部の上面(ロ
ー付け面)にロー付けした際にパッケージの下面が平坦
になるように、本体の内周突出部の厚さに合わせて適宜
の厚さに設計すればよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るパッケージ本体によれば、放熱部材のロー付け面
が、その貫通孔の内周に沿ってオーバーハング状態とな
ることなく突出された内周突出部の上面であることか
ら、本体の焼成過程においてその部位が垂れ下がり変形
を起こすことがない。したがってこの本体によれば、放
熱部材がその貫通孔における内周突出部の上面のなすロ
ー付け面にロー付けされた際、下面を本体の下面と面一
とするように形成されたものであれば、封止性能の低下
を招くことなく下面が一平面にあるパッケージとなすこ
とができる。
【0026】すなわち、本発明に係るパッケージによれ
ば、放熱部材のロー付けに伴う封止性能の低下もない。
その上、放熱部材の大型化によるコストアップや装置全
体の大型化を招くこともなく、下面の全体に高度の平面
性が保持された電子部品用パッケージとなすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパッケージ本体を具体化した実施
形態例の中央縦断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】パッケージ本体にロー付けされる放熱部材を外
周面側からみた図。
【図4】図3の放熱部材の平面図。
【図5】図1のパッケージ本体に図3の放熱部材をロー
付けしてなるパッケージの中央縦断面図。
【図6】本発明に係るパッケージ本体を具体化した別の
実施形態例の中央縦断面図。
【図7】従来のヒートスラグ型のパッケージの一例を示
す縦断面図。
【図8】従来のヒートスラグ型のパッケージを改良して
問題点を一部解消したパッケージ構造の中央縦断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 本体の上面 4 貫通孔 4a 貫通孔の内周面 5 本体の下面 6 内周突出部 7 内周突出部の上面 7a ロー付け面 21 本体の下面を形成するセラミック層 31 放熱部材 32 該放熱部材の外周面 33 放熱部材の下面 33 放熱部材の上面 35 外周突出部 36 突出部の下面 51 電子部品用パッケージ T 内周突出部の厚さ H 放熱部材の下面から外周突出部の下面までの高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に貫通する貫通孔を備え、該貫通孔
    を閉塞する形で放熱部材がロー付けにより固着されるセ
    ラミック積層タイプの電子部品用パッケージ本体におい
    て、前記貫通孔には、その内周面のうち、電子部品用パ
    ッケージ本体の下面を形成する1セラミック層から連続
    する複数のセラミック層の部位をその貫通孔の内周に沿
    って内向きに突出させてなる内周突出部を形成し、該内
    周突出部の上面側を前記放熱部材のロー付け用のロー付
    け面としたことを特徴とする電子部品用パッケージ本
    体。
  2. 【請求項2】 上下に貫通する貫通孔を備え、該貫通孔
    を閉塞する形で放熱部材がロー付けにより固着されるセ
    ラミック積層タイプの電子部品用パッケージ本体におい
    て、前記貫通孔には、その内周面のうち、電子部品用パ
    ッケージ本体の下面を形成する1セラミック層の部位を
    その貫通孔の内周に沿って内向きに突出させてなる内周
    突出部を形成し、該内周突出部の上面側を前記放熱部材
    のロー付け用のロー付け面としたことを特徴とする電子
    部品用パッケージ本体。
  3. 【請求項3】 前記ロー付け面が、前記貫通孔の内周に
    沿って略一定の幅に形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の電子部品用パッケージ本体。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の電子部品用パ
    ッケージ本体と、前記貫通孔内に配置されて前記ロー付
    け面にロー付けにより固着されてなる放熱部材とを含ん
    でなる電子部品用パッケージであって、該放熱部材は、
    その外周面のうち、該放熱部材の下面より一定高さ上方
    に、その外周に沿って外向きに突出させてなる外周突出
    部を備えており、該外周突出部の下面側をロー付け面と
    して前記貫通孔における内周突出部の前記ロー付け面に
    ロー付けされ、しかも、該放熱部材の下面が前記電子部
    品用パッケージ本体の下面と略一平面をなすように形成
    されていることを特徴とする電子部品用パッケージ。
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