JPH10321161A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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- JPH10321161A JPH10321161A JP13094497A JP13094497A JPH10321161A JP H10321161 A JPH10321161 A JP H10321161A JP 13094497 A JP13094497 A JP 13094497A JP 13094497 A JP13094497 A JP 13094497A JP H10321161 A JPH10321161 A JP H10321161A
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- Japan
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- mold
- deflection coil
- side wall
- vertical deflection
- deflection yoke
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性
を正確に調整することができる偏向ヨークを構成するこ
とを目的とする。 【解決手段】 水平偏向コイル10H と、垂直偏向コイル
と、コアと、これら水平、垂直偏向コイルおよびコアを
保持するモールドとを備える偏向ヨークにおいて、その
モールドを、ほぼラッパ状側壁部24の径大端部にこの径
大端部の外径よりも大きな環状側壁部25が同軸に設けら
れ、水平偏向コイルを保持する第1のモールド21と、こ
の第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係合し、垂
直偏向コイルを保持する第2のモールド22とで構成し
た。
を正確に調整することができる偏向ヨークを構成するこ
とを目的とする。 【解決手段】 水平偏向コイル10H と、垂直偏向コイル
と、コアと、これら水平、垂直偏向コイルおよびコアを
保持するモールドとを備える偏向ヨークにおいて、その
モールドを、ほぼラッパ状側壁部24の径大端部にこの径
大端部の外径よりも大きな環状側壁部25が同軸に設けら
れ、水平偏向コイルを保持する第1のモールド21と、こ
の第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係合し、垂
直偏向コイルを保持する第2のモールド22とで構成し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管な
どの陰極線管に装着される偏向ヨークに係り、特に水平
偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性を正確に調整で
きる偏向ヨークに関する。
どの陰極線管に装着される偏向ヨークに係り、特に水平
偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性を正確に調整で
きる偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管は、図6に示すように、漏
斗状のファンネル1のネック2内に配設された電子銃3
から放出される電子ビーム4をファンネル1のネック2
と径大部5との境界部付近の外側に装着された偏向ヨー
ク6の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向して、パ
ネル7の内面に設けられた3色蛍光層からなる蛍光体ス
クリーン8を水平、垂直走査することによりカラー画像
を表示する構造に形成されている。
斗状のファンネル1のネック2内に配設された電子銃3
から放出される電子ビーム4をファンネル1のネック2
と径大部5との境界部付近の外側に装着された偏向ヨー
ク6の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向して、パ
ネル7の内面に設けられた3色蛍光層からなる蛍光体ス
クリーン8を水平、垂直走査することによりカラー画像
を表示する構造に形成されている。
【0003】一般に上記偏向ヨーク6は、上記水平偏向
磁界を発生する水平偏向コイル、垂直偏向磁界を発生す
る垂直偏向コイル、磁性体からなるコア、これら水平、
垂直偏向コイルおよびコアを所定の関係に保持するモー
ルドを有し、水平、垂直偏向コイルがともにサドル型か
らなるサドル/サドル型偏向ヨーク、および水平偏向コ
イルがサドル型、垂直偏向コイルがトロイダル型からな
るセミトロイダル型偏向ヨークが多く用いられている。
磁界を発生する水平偏向コイル、垂直偏向磁界を発生す
る垂直偏向コイル、磁性体からなるコア、これら水平、
垂直偏向コイルおよびコアを所定の関係に保持するモー
ルドを有し、水平、垂直偏向コイルがともにサドル型か
らなるサドル/サドル型偏向ヨーク、および水平偏向コ
イルがサドル型、垂直偏向コイルがトロイダル型からな
るセミトロイダル型偏向ヨークが多く用いられている。
【0004】その一例として、図7にセミトロイダル型
偏向ヨークを示す。この偏向ヨーク6では、モールド1
1の内側にサドル型水平偏向コイル10H が保持され、
トロイダル型垂直偏向コイル10V は、コア12に巻付
けられて、モールド11の外側に保持されている。
偏向ヨークを示す。この偏向ヨーク6では、モールド1
1の内側にサドル型水平偏向コイル10H が保持され、
トロイダル型垂直偏向コイル10V は、コア12に巻付
けられて、モールド11の外側に保持されている。
【0005】そのモールド11は、図8に示すように、
ファンネルのネックと径大部との境界部付近の外面形状
に対応したほぼラッパ状に形成されたラッパ状側壁部1
3の径大端部に、この径大端部の外径よりもさらに大き
な円環状側壁部14が同軸に設けられている。またその
ラッパ状側壁部13の径小部外面および円環状側壁部1
4に、トロイダル型垂直偏向コイル10V が巻付けられ
たコアに係止して保持する突起部15,16が設けられ
たものとなっている。
ファンネルのネックと径大部との境界部付近の外面形状
に対応したほぼラッパ状に形成されたラッパ状側壁部1
3の径大端部に、この径大端部の外径よりもさらに大き
な円環状側壁部14が同軸に設けられている。またその
ラッパ状側壁部13の径小部外面および円環状側壁部1
4に、トロイダル型垂直偏向コイル10V が巻付けられ
たコアに係止して保持する突起部15,16が設けられ
たものとなっている。
【0006】ところで、近年、カラー受像管について
は、よりすぐれた画質が望まれ、特に偏向ヨークについ
ては、その画質に関係する要因として、画面品位が一目
でわかるラスター歪やコンバーゼンスなどの特性が今ま
で以上に重要視されている。
は、よりすぐれた画質が望まれ、特に偏向ヨークについ
ては、その画質に関係する要因として、画面品位が一目
でわかるラスター歪やコンバーゼンスなどの特性が今ま
で以上に重要視されている。
【0007】このような特性を良好にするためには、ま
ずモールド11に保持された水平偏向コイル10H と垂
直偏向コイル10V との直交性を正確に合わせる必要が
ある。この水平、垂直偏向コイル10H ,10V の直交
性がずれると、ラスター歪やコンバーゼンスがずれ、画
面の左右、上下、対角部などで色ずれやラスター歪など
が発生し、画面品位の劣化をまねく。したがって水平偏
向コイル10H と垂直偏向コイル10V との直交性を合
わせる調整が、どの程度まで正確におこなえるかがその
偏向ヨークの特性を左右する。
ずモールド11に保持された水平偏向コイル10H と垂
直偏向コイル10V との直交性を正確に合わせる必要が
ある。この水平、垂直偏向コイル10H ,10V の直交
性がずれると、ラスター歪やコンバーゼンスがずれ、画
面の左右、上下、対角部などで色ずれやラスター歪など
が発生し、画面品位の劣化をまねく。したがって水平偏
向コイル10H と垂直偏向コイル10V との直交性を合
わせる調整が、どの程度まで正確におこなえるかがその
偏向ヨークの特性を左右する。
【0008】通常、水平偏向コイル10H は、モールド
11のラッパ状側壁部13の内側にしっかりと保持さ
れ、垂直偏向コイル10V は、コイルの巻付けられてい
ないコア12部分を上記モールド11に設けられた突起
部15,16に係止され、偏向ヨーク6の中心軸方向に
ずれることなく、周方向に回転できるように取付けられ
ている。したがって水平偏向コイル10H と垂直偏向コ
イル10V との直交性の調整は、水平偏向コイル10H
の保持されたモールド11を固定し、突起部15,16
に係止した垂直偏向コイル10V を周方向に回転するこ
とによりおこなわれる。
11のラッパ状側壁部13の内側にしっかりと保持さ
れ、垂直偏向コイル10V は、コイルの巻付けられてい
ないコア12部分を上記モールド11に設けられた突起
部15,16に係止され、偏向ヨーク6の中心軸方向に
ずれることなく、周方向に回転できるように取付けられ
ている。したがって水平偏向コイル10H と垂直偏向コ
イル10V との直交性の調整は、水平偏向コイル10H
の保持されたモールド11を固定し、突起部15,16
に係止した垂直偏向コイル10V を周方向に回転するこ
とによりおこなわれる。
【0009】しかし通常、偏向ヨーク6は、モールド1
1外面の成形誤差およびコア12の内径誤差を考慮し
て、これらモールド11の外面とコア12の内面との間
に0.2〜0.3mm以上の隙間を設ける必要がある。そ
のため、水平、垂直偏向コイル10H ,10V の直交性
の調整時、垂直偏向コイル10V の周方向の回転にとも
なって、偏向ヨーク6の中心軸に対して上下、左右にず
れやすく、良好なラスター歪やコンバーゼンスを得るこ
とが困難である。
1外面の成形誤差およびコア12の内径誤差を考慮し
て、これらモールド11の外面とコア12の内面との間
に0.2〜0.3mm以上の隙間を設ける必要がある。そ
のため、水平、垂直偏向コイル10H ,10V の直交性
の調整時、垂直偏向コイル10V の周方向の回転にとも
なって、偏向ヨーク6の中心軸に対して上下、左右にず
れやすく、良好なラスター歪やコンバーゼンスを得るこ
とが困難である。
【0010】このような問題に対して、特開平7−21
2780号公報には、モールドを水平偏向コイルを保持
するモールドと垂直偏向コイルを保持するモールドとを
重ね合わせた2重構造とし、その外側のモールドの外側
壁部に垂直偏向コイルを取付けるようにしてものが示さ
れている。
2780号公報には、モールドを水平偏向コイルを保持
するモールドと垂直偏向コイルを保持するモールドとを
重ね合わせた2重構造とし、その外側のモールドの外側
壁部に垂直偏向コイルを取付けるようにしてものが示さ
れている。
【0011】しかしこのような構造の偏向ヨークは、2
重構造のモールドの厚みを加味して、コアの内径を大き
くする必要がある。そのため、偏向ヨークの消費電力が
増大し、かつ偏向コイルの発熱による温度上昇をまねき
やすい。
重構造のモールドの厚みを加味して、コアの内径を大き
くする必要がある。そのため、偏向ヨークの消費電力が
増大し、かつ偏向コイルの発熱による温度上昇をまねき
やすい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、偏向ヨ
ークの水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性の調
整は、水平偏向コイルの保持されたモールドを固定し、
垂直偏向コイルを周方向に回転することによりおこなわ
れる。しかし従来の偏向ヨークは、垂直偏向コイルが、
周方向の回転にともなって、偏向ヨークの中心軸に対し
て上下、左右にずれやすく、良好なラスター歪やコンバ
ーゼンスを得ることが困難であるという問題がある。
ークの水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性の調
整は、水平偏向コイルの保持されたモールドを固定し、
垂直偏向コイルを周方向に回転することによりおこなわ
れる。しかし従来の偏向ヨークは、垂直偏向コイルが、
周方向の回転にともなって、偏向ヨークの中心軸に対し
て上下、左右にずれやすく、良好なラスター歪やコンバ
ーゼンスを得ることが困難であるという問題がある。
【0013】このような問題に対して、モールドを水平
偏向コイルを保持するモールドと垂直偏向コイルを保持
するモールドとを重ね合わせた2重構造とし、その外側
のモールドの外側壁部に垂直偏向コイルを取付ける偏向
ヨークが知られているが、このような偏向ヨークは、コ
アの内径を大きくする必要があるため、偏向ヨークの消
費電力が増大し、かつ偏向コイルの発熱による温度上昇
をまねきやすいという問題がある。
偏向コイルを保持するモールドと垂直偏向コイルを保持
するモールドとを重ね合わせた2重構造とし、その外側
のモールドの外側壁部に垂直偏向コイルを取付ける偏向
ヨークが知られているが、このような偏向ヨークは、コ
アの内径を大きくする必要があるため、偏向ヨークの消
費電力が増大し、かつ偏向コイルの発熱による温度上昇
をまねきやすいという問題がある。
【0014】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交
性を正確に調整することができる偏向ヨークを構成する
ことを目的とする。
ものであり、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交
性を正確に調整することができる偏向ヨークを構成する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】陰極線管の電子銃から放
出される電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コイ
ルと、上記電子ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コ
イルと、磁性体からなるコアと、これら水平、垂直偏向
コイルおよびコアを保持するモールドとを備える偏向ヨ
ークにおいて、そのモールドを、ほぼラッパ状側壁部の
径大端部にこの径大端部の外径よりも大きな環状側壁部
が同軸に設けられ、水平偏向コイルを保持する第1のモ
ールドと、この第1のモールドの環状側壁部に回転可能
に係合し、垂直偏向コイルを保持する第2のモールドと
で構成した。
出される電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コイ
ルと、上記電子ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コ
イルと、磁性体からなるコアと、これら水平、垂直偏向
コイルおよびコアを保持するモールドとを備える偏向ヨ
ークにおいて、そのモールドを、ほぼラッパ状側壁部の
径大端部にこの径大端部の外径よりも大きな環状側壁部
が同軸に設けられ、水平偏向コイルを保持する第1のモ
ールドと、この第1のモールドの環状側壁部に回転可能
に係合し、垂直偏向コイルを保持する第2のモールドと
で構成した。
【0016】また、第2のモールドに突起部を設け、こ
の突起部を第1のモールドの円環状側壁部に回転可能に
係合させた。
の突起部を第1のモールドの円環状側壁部に回転可能に
係合させた。
【0017】さらに、第2のモールドを第1のモールド
の背面側から環状側壁部に回転可能に係合させた。
の背面側から環状側壁部に回転可能に係合させた。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0019】図1にその一形態であるカラー受像管用セ
ミトロイダル型偏向ヨークを示す。この偏向ヨークは、
サドル型水平偏向コイル(図示せず)と、フェライトな
どの強磁性体からなるコア12と、このコア12に巻付
けられたトロイダル型垂直偏向コイル10V と、これら
水平偏向コイル、垂直偏向コイル10V およびコア12
を保持するポリプロピレンやポリブチレンテレフタレー
トなどの合成樹脂からなるモールド20とを有する。
ミトロイダル型偏向ヨークを示す。この偏向ヨークは、
サドル型水平偏向コイル(図示せず)と、フェライトな
どの強磁性体からなるコア12と、このコア12に巻付
けられたトロイダル型垂直偏向コイル10V と、これら
水平偏向コイル、垂直偏向コイル10V およびコア12
を保持するポリプロピレンやポリブチレンテレフタレー
トなどの合成樹脂からなるモールド20とを有する。
【0020】上記モールド20は、カラー受像管のファ
ンネルのネックと径大部との境界部付近の外面形状に対
応したほぼラッパ状に形成された後述する第1のモール
ド21と、この第1のモールド21の外側に組合わされ
る後述する環状の第2のモールド22とからなり、水平
偏向コイルは、その第1のモールド21の内側に保持さ
れ、垂直偏向コイル10V およびコア12は、第2のモ
ールド22に保持されて、第1のモールド21の外側に
位置する。
ンネルのネックと径大部との境界部付近の外面形状に対
応したほぼラッパ状に形成された後述する第1のモール
ド21と、この第1のモールド21の外側に組合わされ
る後述する環状の第2のモールド22とからなり、水平
偏向コイルは、その第1のモールド21の内側に保持さ
れ、垂直偏向コイル10V およびコア12は、第2のモ
ールド22に保持されて、第1のモールド21の外側に
位置する。
【0021】その第1のモールド21は、図2に示すよ
うに、上記カラー受像管のファンネルのネックと径大部
との境界部付近の外面形状に対応した形状のラッパ状側
壁部24の径大端部に、この径大端部の外径よりもさら
に径大な環状側壁部25が同軸に設けられている。この
環状側壁部25は、円環状部26の上下方向(図面では
左右方向)の外周に外側張出し部27が設けられ、この
外側張出し部27に設けられた結合部28で、2分割成
形された一対の分割片を結合する構造に形成されてい
る。
うに、上記カラー受像管のファンネルのネックと径大部
との境界部付近の外面形状に対応した形状のラッパ状側
壁部24の径大端部に、この径大端部の外径よりもさら
に径大な環状側壁部25が同軸に設けられている。この
環状側壁部25は、円環状部26の上下方向(図面では
左右方向)の外周に外側張出し部27が設けられ、この
外側張出し部27に設けられた結合部28で、2分割成
形された一対の分割片を結合する構造に形成されてい
る。
【0022】なお、この第1のモールド21には、ラッ
パ状側壁部24の径小部に垂直偏向コイルの巻付けられ
たコアに係止して、この垂直偏向コイルの管軸方向のず
れを規制するための突起部29が設けられているが、従
来のモールドに設けられた環状側壁部側の突起部(破線
で図示)は、設けられていない。なお、モールド中心軸
方向のずれは、図1(a)に示した第2のモールドの突
起部32で規制されている。
パ状側壁部24の径小部に垂直偏向コイルの巻付けられ
たコアに係止して、この垂直偏向コイルの管軸方向のず
れを規制するための突起部29が設けられているが、従
来のモールドに設けられた環状側壁部側の突起部(破線
で図示)は、設けられていない。なお、モールド中心軸
方向のずれは、図1(a)に示した第2のモールドの突
起部32で規制されている。
【0023】一方、第2のモールド22は、図3に示す
ように、図2に示した第1のモールド21の環状側壁部
25の背面に密接する環状に形成され、その上下方向の
外周に、第1のモールド21の環状側壁部25の外側面
に密接して、第2のモールド22を第1のモールド21
に対して同軸かつ回転可能に係合させる側壁31が設け
られている。また左右には、垂直偏向コイルの巻付けら
れたコアに係止して保持する突起部32が設けられてい
る。
ように、図2に示した第1のモールド21の環状側壁部
25の背面に密接する環状に形成され、その上下方向の
外周に、第1のモールド21の環状側壁部25の外側面
に密接して、第2のモールド22を第1のモールド21
に対して同軸かつ回転可能に係合させる側壁31が設け
られている。また左右には、垂直偏向コイルの巻付けら
れたコアに係止して保持する突起部32が設けられてい
る。
【0024】偏向ヨークは、図4に示すように、上記第
1のモールド21の内側に水平偏向コイル10H を取付
け、この第1のモールド21の背面側からラッパ状側壁
部24の径大端部の外側に第2のモールド22を配置
し、この第2のモールド22の上下方向の外周に設けら
れた側壁31を第1のモールド21の環状側壁部25の
背面および外側面に密接させる。そしてこの第2のモー
ルド22の左右に設けられた突起部32をコアの垂直偏
向コイルの巻付けられていない部分(図示せず)に係止
することにより組立てられる。
1のモールド21の内側に水平偏向コイル10H を取付
け、この第1のモールド21の背面側からラッパ状側壁
部24の径大端部の外側に第2のモールド22を配置
し、この第2のモールド22の上下方向の外周に設けら
れた側壁31を第1のモールド21の環状側壁部25の
背面および外側面に密接させる。そしてこの第2のモー
ルド22の左右に設けられた突起部32をコアの垂直偏
向コイルの巻付けられていない部分(図示せず)に係止
することにより組立てられる。
【0025】このように偏向ヨークを構成すると、第1
のモールド21に保持された水平偏向コイル10H と第
2のモールド22に保持された垂直偏向コイル10V と
の直交性を調整するとき、第1のモールド21の環状側
壁部25の外側面と第2のモールド22の側壁31との
密接した係合により、第2のモールド22を回転して
も、第1のモールド21に対して第2のモールド22は
軸ずれをおこさず、偏向ヨークの中心軸に対する垂直偏
向コイル10V の上下、左右のずれを防止することがで
きる。また垂直偏向コイル10V は、第2のモールド2
2に設けられた突起部32により保持され、第2のモー
ルド22を回転しても、その突起部32と第1のモール
ド21の設けられた突起部29とにより、偏向ヨークの
中心軸方向のずれが防止される。したがって上記のよう
に構成することにより、水平偏向コイル10H と垂直偏
向コイル10V との直交性を正確に調整でき、良好なラ
スター歪やコンバーゼンスが得られる偏向ヨークとする
ことができる。
のモールド21に保持された水平偏向コイル10H と第
2のモールド22に保持された垂直偏向コイル10V と
の直交性を調整するとき、第1のモールド21の環状側
壁部25の外側面と第2のモールド22の側壁31との
密接した係合により、第2のモールド22を回転して
も、第1のモールド21に対して第2のモールド22は
軸ずれをおこさず、偏向ヨークの中心軸に対する垂直偏
向コイル10V の上下、左右のずれを防止することがで
きる。また垂直偏向コイル10V は、第2のモールド2
2に設けられた突起部32により保持され、第2のモー
ルド22を回転しても、その突起部32と第1のモール
ド21の設けられた突起部29とにより、偏向ヨークの
中心軸方向のずれが防止される。したがって上記のよう
に構成することにより、水平偏向コイル10H と垂直偏
向コイル10V との直交性を正確に調整でき、良好なラ
スター歪やコンバーゼンスが得られる偏向ヨークとする
ことができる。
【0026】またこの偏向ヨークは、既知の偏向ヨーク
(特開平7−212780号公報)のように、モールド
が2重構造でなく、垂直偏向コイル10V が直接第1の
モールド21の外側に配設されるので、特にコアの内径
を大きくする必要がなく、偏向ヨークの消費電力の増大
や、偏向コイルの温度上昇を避けることができる。
(特開平7−212780号公報)のように、モールド
が2重構造でなく、垂直偏向コイル10V が直接第1の
モールド21の外側に配設されるので、特にコアの内径
を大きくする必要がなく、偏向ヨークの消費電力の増大
や、偏向コイルの温度上昇を避けることができる。
【0027】なお、上記実施の形態では、水平偏向コイ
ルがサドル型、垂直偏向コイルがトロイダル型からなる
セミトロイダル型偏向ヨークについて説明したが、水
平、垂直偏向コイルがともにサドル型からなるサドル/
サドル型偏向ヨークについては、図5に示すように、ト
ロイダル型垂直偏向コイルを保持する場合に必要とした
第2のモールド22の左右の突起部(破線で図示)を削
除することにより、サドル型垂直偏向コイルを保持する
第2のモールド22とすることができ、上記実施の形態
のセミトロイダル型偏向ヨークに説明した効果と同様の
効果が得られるサドル/サドル型偏向ヨークを構成する
ことができる。
ルがサドル型、垂直偏向コイルがトロイダル型からなる
セミトロイダル型偏向ヨークについて説明したが、水
平、垂直偏向コイルがともにサドル型からなるサドル/
サドル型偏向ヨークについては、図5に示すように、ト
ロイダル型垂直偏向コイルを保持する場合に必要とした
第2のモールド22の左右の突起部(破線で図示)を削
除することにより、サドル型垂直偏向コイルを保持する
第2のモールド22とすることができ、上記実施の形態
のセミトロイダル型偏向ヨークに説明した効果と同様の
効果が得られるサドル/サドル型偏向ヨークを構成する
ことができる。
【0028】なお、上記実施の形態では、カラー受像管
用偏向ヨークについて説明したが、この発明は、カラー
受像管以外の白黒受像管の偏向ヨークにも適用可能であ
る。
用偏向ヨークについて説明したが、この発明は、カラー
受像管以外の白黒受像管の偏向ヨークにも適用可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】陰極線管の電子銃から放出される電子ビ
ームを水平方向に偏向する水平偏向コイルと、上記電子
ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コイルと、磁性体
からなるコアと、これら水平、垂直偏向コイルおよびコ
アを保持するモールドとを備える偏向ヨークにおいて、
そのモールドを、ほぼラッパ状側壁部の径大端部にこの
径大端部の外径よりも大きな環状側壁部が同軸に設けら
れ、水平偏向コイルを保持する第1のモールドと、この
第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係合し、垂直
偏向コイルを保持する第2のモールドとで構成し、ま
た、その第2のモールドに突起部を設け、この突起部を
第1のモールドの円環状側壁部に回転可能に係合する構
造に形成し、さらに第2のモールドを第1のモールドの
背面側から環状側壁部に回転可能に係合する構造に形成
すると、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性調
整のため、第2のモールドを回転しても、第1のモール
ドに対する第2のモールドの軸ずれを防止でき、偏向ヨ
ークの中心軸に対する垂直偏向コイルの上下、左右、偏
向ヨークの中心軸方向のずれを防止することができる。
また既知の偏向ヨークのようにモールドが2重構造でな
く、垂直偏向コイルが直接第1のモールドの外側に配設
されているので、特にコアの内径を大きくする必要がな
く、偏向ヨークの消費電力の増大や、偏向コイルの温度
上昇を避けることができる。
ームを水平方向に偏向する水平偏向コイルと、上記電子
ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コイルと、磁性体
からなるコアと、これら水平、垂直偏向コイルおよびコ
アを保持するモールドとを備える偏向ヨークにおいて、
そのモールドを、ほぼラッパ状側壁部の径大端部にこの
径大端部の外径よりも大きな環状側壁部が同軸に設けら
れ、水平偏向コイルを保持する第1のモールドと、この
第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係合し、垂直
偏向コイルを保持する第2のモールドとで構成し、ま
た、その第2のモールドに突起部を設け、この突起部を
第1のモールドの円環状側壁部に回転可能に係合する構
造に形成し、さらに第2のモールドを第1のモールドの
背面側から環状側壁部に回転可能に係合する構造に形成
すると、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの直交性調
整のため、第2のモールドを回転しても、第1のモール
ドに対する第2のモールドの軸ずれを防止でき、偏向ヨ
ークの中心軸に対する垂直偏向コイルの上下、左右、偏
向ヨークの中心軸方向のずれを防止することができる。
また既知の偏向ヨークのようにモールドが2重構造でな
く、垂直偏向コイルが直接第1のモールドの外側に配設
されているので、特にコアの内径を大きくする必要がな
く、偏向ヨークの消費電力の増大や、偏向コイルの温度
上昇を避けることができる。
【図1】図1(a)はこの発明の実施の一形態であるカ
ラー受像管用セミトロイダル型偏向ヨークの構成を示す
正面図、図1(b)はその側面図である。
ラー受像管用セミトロイダル型偏向ヨークの構成を示す
正面図、図1(b)はその側面図である。
【図2】図2(a)は上記偏向ヨークの第1のモールド
の構成を一部切り欠いて示す背面図、図2(b)はその
正面図である。
の構成を一部切り欠いて示す背面図、図2(b)はその
正面図である。
【図3】図3(a)は上記偏向ヨークの第2のモールド
の構成を示す背面図、図3(b)は断面で示したその正
面図、図3(c)は側面図である。
の構成を示す背面図、図3(b)は断面で示したその正
面図、図3(c)は側面図である。
【図4】上記第1のモールドと第2のモールドの組合わ
せ構造を示す背面図である。
せ構造を示す背面図である。
【図5】図5(a)は第2のモールドの異なる構成を示
す背面図、図5(b)はその正面図、図5(c)は側面
図である。
す背面図、図5(b)はその正面図、図5(c)は側面
図である。
【図6】カラー受像管の構成を示す図である。
【図7】従来の偏向ヨークの構成を示す図である。
【図8】上記従来の偏向ヨークのモールドの構成を示す
図である。
図である。
10H …水平偏向コイル 10V …垂直偏向コイル 12…コア 20…モールド 21…第1のモールド 22…第2のモールド 24…ラッパ状側壁部 25…環状側壁部 31…突起部
Claims (3)
- 【請求項1】 陰極線管の電子銃から放出される電子ビ
ームを水平方向に偏向する水平偏向コイルと、上記電子
ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コイルと、磁性体
からなるコアと、これら水平、垂直偏向コイルおよびコ
アを保持するモールドとを備える偏向ヨークにおいて、 上記モールドはほぼラッパ状側壁部の径大端部にこの径
大端部の外径よりも大きな環状側壁部が同軸に設けら
れ、上記水平偏向コイルを保持する第1のモールドと、
この第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係合し、
上記垂直偏向コイルを保持する第2のモールドとからな
ることを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】 第2のモールドに突起部が設けられ、こ
の突起部が第1のモールドの環状側壁部に回転可能に係
合することを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。 - 【請求項3】 第2のモールドは第1のモールドの背面
側から環状側壁部に回転可能に係合することを特徴とす
る請求項1または2記載の偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13094497A JPH10321161A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13094497A JPH10321161A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10321161A true JPH10321161A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15046325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13094497A Pending JPH10321161A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10321161A (ja) |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13094497A patent/JPH10321161A/ja active Pending
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