JPH10319884A - 発光性長尺体 - Google Patents

発光性長尺体

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JPH10319884A
JPH10319884A JP12840297A JP12840297A JPH10319884A JP H10319884 A JPH10319884 A JP H10319884A JP 12840297 A JP12840297 A JP 12840297A JP 12840297 A JP12840297 A JP 12840297A JP H10319884 A JPH10319884 A JP H10319884A
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luminescent
plastic
stabilizer
weight
parts
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JP12840297A
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Haruhiko Shibayama
晴彦 柴山
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/20Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
    • G09F13/22Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts electroluminescent

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  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残光時間が長く、しかも擦れによる発光物質
の剥げ落ちを防止できる発光性長尺体を得る。 【解決手段】 導体2の表面に押出し成形層3を設け、
この押出し成形層3の表面にアルミン酸ストロンチュー
ムを主成分とする残光性蛍光体が混入されたプラスチッ
クの発光性押出し成形層4をストライプ状に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線,ケーブル,
ホース等の長尺体の表面の少なくとも一部が残光性によ
り発光して、夜間もしくは暗所においてその存在を確認
できる発光性長尺体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の発光性長尺体としては、最外層に
蛍光塗料が塗布されている構造のもの(タイプ1)、あ
るいは最外層に燐光性硫化亜鉛を主成分とする残光性蛍
光塗料が塗布されている構造のもの(タイプ2)があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイプ
1の発光性長尺体では、紫外線などによる刺激を停止す
ると、発光がすぐに止まってしまい、夜間もしくは暗所
において発光せず、その存在を明確にできない問題点が
あった。
【0004】一方、タイプ2の発光性長尺体では、紫外
線などで励起されたエネルギーをある程度蓄えることが
できるため、夜間もしくは暗所において発光してその存
在を明確にできるが、残光時間が短い問題点があった。
【0005】また、従来の発光性長尺体では、長尺体の
取り回しが繰り返されると、最外層の蛍光塗料が擦れに
よって剥げ落ちてなくなり、発光性がなくなってしまう
問題点があった。
【0006】本発明の目的は、残光時間が長く、しかも
擦れによる発光物質の剥げ落ちを防止できる発光性長尺
体を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、安定剤で残光性が低
下してしまうのを防止できる発光性長尺体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、残光性蛍光体
を用いた発光性長尺体を改良するものである。
【0009】本発明に係る発光性長尺体においては、ア
ルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性蛍光体
が混入されたゴム・プラスチックの発光性押出し成形層
が少なくとも表面に設けられていることを特徴とする。
【0010】なお、本発明でゴム・プラスチックとは、
ゴムまたはプラスチックという意味である。また、本発
明で発光性押出し成形層は、長尺体の表面に直線状スト
ライプあるいは螺旋状ストライプとして設けられていて
も、長尺体の表面に表面を全体的に覆う表皮層または最
外層として設けられていても、層全体として設けられて
いても、いずれでもよい。また、長尺体としては、電
線,ケーブル,ホース等、長尺体であればいずれでもよ
い。なお、本発明でケーブルとは、電力ケーブル,通信
ケーブル,光ファイバケーブル,光複合ケーブルなど、
一般にケーブルと呼ばれているものを総称する。
【0011】このようなアルミン酸ストロンチュームを
主成分とする残光性蛍光体を用いた発光性長尺体は、燐
光性硫化亜鉛を主成分とする残光性蛍光体を用いた発光
性長尺体より残光時間が著しく長い利点がある。
【0012】また、アルミン酸ストロンチュームを主成
分とする残光性蛍光体が、ゴム・プラスチックに混入さ
れて発光性押出し成形層として長尺体の少なくとも表面
に設けられていると、擦れによる残光性蛍光体の剥げ落
ちを防止でき、長期間にわたって発光性長尺体として使
用することができる。
【0013】この場合、発光性押出し成形層を構成する
プラスチックがポリ塩化ビニルの際には、その安定剤と
して非鉛系安定剤が使用され、これに残光性蛍光体とし
てアルミン酸ストロンチュームを主成分とする蓄光顔料
が混入されていることが好ましい。
【0014】または、発光性押出し成形層を構成する合
成樹脂がポリ塩化ビニルの際には、その安定剤としてポ
リ塩化ビニル100 重量部に対してハイドロサルファイト
を0.10〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.00重量部
が使用され、これに残光性蛍光体としてアルミン酸スト
ロンチュームを主成分とする蓄光顔料が10〜100 重量部
混入されていることが好ましい。
【0015】このようにポリ塩化ビニルの安定剤として
非鉛系安定剤を用いると、通常のポリ塩化ビニルの安定
剤の中に含まれる鉛などの重金属成分の影響で発光性押
出し成形層の色がくすんで残光性が低下してしまうのを
防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を絶縁電線に適用
した本発明に係る発光性長尺体の実施の形態の第1例を
示したものである。
【0017】絶縁電線よりなるこの発光性長尺体1A
は、導体2の表面にプラスチック製絶縁層として押出し
成形層3が設けられ、この押出し成形層3の表面の一部
にアルミン酸ストロンチューム(SrAl2 4 )を主
成分とする残光性蛍光体が混入されたプラスチックの発
光性押出し成形層4がストライプとして直線状あるいは
螺旋状に長手方向に連続して設けられている。押出し成
形層3を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであ
り、その安定剤としては非鉛系安定剤でも鉛系安定剤で
もいずれでもよい。発光性押出し成形層4を構成するプ
ラスチックは、ポリ塩化ビニルであり、その安定剤とし
てポリ塩化ビニル100 重量部に対してハイドロサルファ
イトを0.10〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.00重
量部用いた非鉛系安定剤が使用され、これに残光性蛍光
体としてアルミン酸ストロンチュームを主成分とする蓄
光顔料が10〜100 重量部混入されている。
【0018】このようなアルミン酸ストロンチュームを
主成分とする残光性蛍光体を用いた発光性長尺体は、燐
光性硫化亜鉛を主成分とする残光性蛍光体を用いた発光
性長尺体が著しく長い利点がある。
【0019】また、アルミン酸ストロンチュームを主成
分とする残光性蛍光体が、プラスチックに混入されて発
光性押出し成形層4として長尺体1Aの表面に設けられ
ていると、擦れによる残光性蛍光体の剥げ落ちを防止で
き、長期間にわたって発光性長尺体として使用すること
ができる。
【0020】この場合、発光性押出し成形層4を構成す
るプラスチックがポリ塩化ビニルであって、その安定剤
としてポリ塩化ビニル100 重量部に対してハイドロサル
ファイトを0.10〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.
00重量部用いた非鉛系安定剤が使用されていると、通常
のポリ塩化ビニルの安定剤の中に含まれる鉛などの重金
属成分の影響で発光性押出し成形層4の色がくすんで残
光性が低下してしまうのを防止することができる。
【0021】図2は、燐光性硫化亜鉛を主成分とする残
光性蛍光体と、アルミン酸ストロンチュームを主成分と
する残光性蛍光体との残光輝度の測定結果を示したもの
である。この場合、燐光性硫化亜鉛系,アルミン酸スト
ロンチューム系のいずれの残光性蛍光体顔料も20重量部
含有させた。測定は、D65常用光源を用い、400 lxの照
度にて20分間励起した後の残光輝度を測定した。
【0022】この測定結果から、燐光性硫化亜鉛を主成
分とする残光性蛍光体では60〜90分で残光輝度が0.32 m
cd/m2 まで低下してしまうが、アルミン酸ストロンチュ
ームを主成分とする残光性蛍光体では500 分以上経過し
ても残光輝度が0.32 mcd/m2に低下しないことがわかっ
た。
【0023】ここで、残光輝度が0.32 mcd/m2 とは、人
間が暗闇において視認することができる限界の輝度であ
る。例えば、劇場やスタジオ等で照明が落とされる時間
は、長くても500 分以内であり、屋根裏等の暗所におけ
る配線工事も長くても500 分以内で終了できるものであ
り、アルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性
蛍光体はこれらの用途で十分に使用することができる。
【0024】表1は、残光性蛍光体の含有量と残光輝度
のJISの試験方法による測定結果を示す。残光性蛍光
体としては、アルミン酸ストロンチューム系のものを10
重量部含有させた。測定は、白色蛍光灯を用い、200 lx
の照度にて30分間励起した後の残光輝度を測定した。
【0025】
【表1】 この結果より、アルミン酸ストロンチューム系残光性蛍
光体が10重量部未満では、蓄光安全標識のJIS規格値
を満足しなくなることがわかる。
【0026】図3は、アルミン酸ストロンチュームを主
成分とする残光性蛍光体の含有量を変化させたときのポ
リ塩化ビニルシートの引っ張り強度の測定結果を示す。
測定は、JIS C 3005「ゴム・プラスチック絶
縁電線試験方法」に基づいて実施した。
【0027】この測定により、アルミン酸ストロンチュ
ーム系残光性蛍光体を100 重量部より多く混合させる
と、引っ張り強度の低下によりケーブルの規格値(10MP
a {1.02kgf/mm2 })を満たさなくなることが判明し
た。
【0028】図4は、アルミン酸ストロンチュームを主
成分とする残光性蛍光体の含有量と相対残光輝度の測定
結果を示したものである。
【0029】この測定により、アルミン酸ストロンチュ
ームを主成分とする残光性蛍光体は100 重量部より多く
混入させても、残光輝度はさほど向上しなくなることが
判明した。
【0030】これらの測定により、アルミン酸ストロン
チュームを主成分とする残光性蛍光体の混入量は、10〜
100 重量部が好ましいことがわかった。
【0031】図5は、発光性押出し成形層4を構成する
ポリ塩化ビニルの安定剤として、鉛系安定剤を用いた場
合と非鉛系安定剤を用いた場合の残光輝度の測定結果を
示したものである。この場合、ポリ塩化ビニルの安定剤
として、鉛系安定剤を用いた場合と、非鉛系安定剤を用
いた場合とのいずれの場合も、アルミン酸ストロンチュ
ームを主成分とする残光性蛍光体の含有量は20重量部で
あった。測定は、アルミン酸ストロンチュームを主成分
とする残光性蛍光体を含有させた厚さ1.0 mmの発光性ポ
リ塩化ビニルシートを白の下地の上に置き、この発光性
ポリ塩化ビニルシートをD65常用光源によって、400 lx
の照度にて20分間励起した後の残光輝度を測定した。
【0032】この測定により、非鉛系安定剤を用いた場
合の方が、鉛系安定剤を用いた場合より残光輝度特性が
優れていることが立証された。
【0033】図6は、本発明を絶縁電線に適用した本発
明に係る発光性長尺体の実施の形態の第2例を示したも
のである。
【0034】絶縁電線よりなるこの発光性長尺体1A
は、導体2の表面にプラスチック製絶縁層として押出し
成形層3が設けられ、この押出し成形層3の表面にアル
ミン酸ストロンチューム(SrAl2 4 )を主成分と
する残光性蛍光体が混入されたプラスチックの発光性押
出し成形層4が全周を覆う薄層として長手方向に連続し
て設けられている。この場合も、押出し成形層3を構成
するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであり、その安定
剤としては非鉛系安定剤でも鉛系安定剤でもいずれでも
よい。発光性押出し成形層4を構成するプラスチック
は、ポリ塩化ビニルであり、その安定剤としてポリ塩化
ビニル100 重量部に対してハイドロサルファイトを0.10
〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.00重量部用いた
非鉛系安定剤が使用され、これに残光性蛍光体としてア
ルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性蛍光体
が10〜100 重量部混入されている。
【0035】このような構成の発光性長尺体1Aは、第
1例と同様な効果を得ることができる。特に、この例で
は、長尺体の表面の全体が発光性押出し成形層4となっ
ているので、該長尺体の夜間もしくは暗所における存在
の明確を第1例のものより容易に行うことができる。
【0036】第1例,第2例の構造の場合には、コスト
が比較的高いアルミン酸ストロンチュームを主成分とす
る残光性蛍光体を含む発光性押出し成形層4の割合が、
プラスチック絶縁層として押出し成形層3に対して少な
いので、コストアップを最低限度におさえることができ
る。
【0037】図7は、本発明を絶縁電線に適用した本発
明に係る発光性長尺体の実施の形態の第3例を示したも
のである。
【0038】絶縁電線よりなるこの発光性長尺体1A
は、導体2の表面にアルミン酸ストロンチューム(Sr
Al2 4 )を主成分とする残光性蛍光体が混入された
プラスチックの発光性押出し成形層4が長手方向に連続
して設けられている。この場合も、発光性押出し成形層
4を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであり、
その安定剤としてポリ塩化ビニル100 重量部に対してハ
イドロサルファイトを0.10〜10.00 重量部、カルボン酸
を0.02〜3.00重量部用いた非鉛系安定剤が使用され、こ
れに残光性蛍光体としてアルミン酸ストロンチュームを
主成分とする残光性蛍光体が10〜100 重量部混入されて
いる。
【0039】このような構成の発光性長尺体1Aは、発
光性押出し成形層4のみを押し出す簡単な構成の押出し
機で発光性長尺体1Aを構成することができる。
【0040】図8は、本発明をケーブルに適用した本発
明に係る発光性長尺体の実施の形態の第4例を示したも
のである。
【0041】ケーブルよりなるこの発光性長尺体1B
は、導体2の表面にプラスチック製の絶縁層として押出
し成形層3が設けられ、その外周にプラスチックを主体
とする押出し外皮6が所要の厚みで押出し成形され、こ
の押出し外皮6の表面の一部にアルミン酸ストロンチュ
ーム(SrAl2 4 )を主成分とする残光性蛍光体が
混入されたプラスチックの発光性押出し成形層4がスト
ライプとして直線状あるいは螺旋状に長手方向に連続し
て設けられている。押出し成形層3を構成するプラスチ
ックは、ポリ塩化ビニルであり、その安定剤としては非
鉛系安定剤でも鉛系安定剤でもいずれでもよい。押出し
外皮6を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルと顔
料との混合体であり、その安定剤としては非鉛系安定剤
でも鉛系安定剤でもいずれでもよい。発光性押出し成形
層4を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであ
り、その安定剤としてポリ塩化ビニル100 重量部に対し
てハイドロサルファイトを0.10〜10.00 重量部、カルボ
ン酸を0.02〜3.00重量部用いた非鉛系安定剤が使用さ
れ、これに残光性蛍光体としてアルミン酸ストロンチュ
ームを主成分とする蓄光顔料が10〜100 重量部混入され
ている。
【0042】このような構成の発光性長尺体1Bは、第
1例と同様な効果を得ることができる。
【0043】なお、この第4例の発光性長尺体1Bの場
合も、発光性押出し成形層4は図6と同様に全周を覆う
薄層として長手方向に連続して設けることもでき、ある
いは押出し外皮6の全体を発光性押出し成形層4で構成
することもできる。
【0044】図9は、本発明をケーブルに適用した本発
明に係る発光性長尺体の実施の形態の第5例を示したも
のである。
【0045】ケーブルよりなるこの発光性長尺体1B
は、導体2の表面にプラスチック製の絶縁層として押出
し成形層3が設けられた絶縁導体5が3本撚り合わされ
てケーブルコア7が構成され、このケーブルコア7の表
面にプラスチックの押出し外皮8が設けられ、この押出
し外皮8の表面にアルミン酸ストロンチューム(SrA
2 4 )を主成分とする残光性蛍光体が混入されたプ
ラスチックの発光性押出し成形層4が薄層として長手方
向に連続して設けられている。この場合も、押出し外皮
8を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであり、
その安定剤として非鉛系安定剤でも鉛系安定剤でもいず
れでもよい。発光性押出し成形層4を構成するプラスチ
ックは、ポリ塩化ビニルであり、その安定剤としてポリ
塩化ビニル100 重量部に対してハイドロサルファイトを
0.10〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.00重量部用
いた非鉛系安定剤が使用され、これに残光性蛍光体とし
てアルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性蛍
光体が10〜100 重量部混入されている。
【0046】このような発光性長尺体1Bは、図6に示
す発光性長尺体1Aと同様の効果を得ることができる。
【0047】なお、ケーブルよりなるこの発光性長尺体
1Bの場合も、発光性押出し成形層4はストライプとし
て直線状あるいは螺旋状に設けることもでき、また押出
し外皮8の箇所も含めて表面側被覆層全体に設けること
もできる。
【0048】図10は、本発明をケーブルに適用した本
発明に係る発光性長尺体の実施の形態の第6例を示した
ものである。
【0049】ケーブルよりなるこの発光性長尺体1B
は、導体2の表面にプラスチック製の絶縁層として押出
し成形層3が設けられた絶縁導体5が3本撚り合わされ
てトリプレックスケーブルが構成され、このトリプレッ
クスケーブルを構成する2本の絶縁導体5の押出し成形
層3の表面の一部にアルミン酸ストロンチューム(Sr
Al2 4 )を主成分とする残光性蛍光体が混入された
プラスチックの発光性押出し成形層4がストライプとし
て直線状あるいは螺旋状に長手方向に連続して設けられ
ている。押出し成形層3を構成するプラスチックは、ポ
リ塩化ビニルであり、その安定剤としては非鉛系安定剤
でも鉛系安定剤でもいずれでもよい。発光性押出し成形
層4を構成するプラスチックは、ポリ塩化ビニルであ
り、その安定剤としてポリ塩化ビニル100 重量部に対し
てハイドロサルファイトを0.10〜10.00 重量部、カルボ
ン酸を0.02〜3.00重量部用いた非鉛系安定剤が使用さ
れ、これに残光性蛍光体としてアルミン酸ストロンチュ
ームを主成分とする蓄光顔料が10〜100 重量部混入され
ている。
【0050】このような発光性長尺体1Bは、図1に示
す発光性長尺体1Aと同様の効果を得ることができる。
【0051】なお、この第6例の発光性長尺体1Bの場
合も、発光性押出し成形層4は図6と同様に全周を覆う
薄層として長手方向に連続して設けることもでき、ある
いは押出し成形層3の全体を発光性押出し成形層4で構
成することもできる。また、発光性押出し成形層4は1
本の絶縁導体5だけ、または3本の絶縁導体5の全てに
前述したと同様にして設けることもできる。
【0052】図11は、本発明をホースに適用した本発
明に係る発光性長尺体の実施の形態の第7例を示したも
のである。
【0053】ホースよりなるこの発光性長尺体1Cは、
プラスチックよりなる中空の押出し成形層9の表面にア
ルミン酸ストロンチューム(SrAl2 4 )を主成分
とする残光性蛍光体が混入されたプラスチックの発光性
押出し成形層4が薄層として長手方向に連続して設けら
れている。この場合も、押出し成形層9を構成するプラ
スチックは、ポリ塩化ビニルであり、その安定剤として
は非鉛系安定剤でも鉛系安定剤でもいずれでもよい。発
光性押出し成形層4を構成するプラスチックは、ポリ塩
化ビニルであり、その安定剤としてポリ塩化ビニル100
重量部に対してハイドロサルファイトを0.10〜10.00 重
量部、カルボン酸を0.02〜3.00重量部用いた非鉛系安定
剤が使用され、これに残光性蛍光体としてアルミン酸ス
トロンチュームを主成分とする残光性蛍光体が10〜100
重量部混入されている。
【0054】このような発光性長尺体1Cは、図6に示
す発光性長尺体1Aと同様の効果を得ることができる。
【0055】なお、ホースよりなるこの発光性長尺体1
Cの場合も、発光性押出し成形層4はストライプとして
直線状あるいは螺旋状に設けることもでき、また押出し
成形層9の箇所も含めて全体に設けることもできる。
【0056】上記例では、発光性押出し成形層4を発光
性長尺体1A,1B,1Cの長手方向に連続して設けた
が、該発光性長尺体1A,1B,1Cの長手方向の必要
部分(所要の布設箇所に対応する部分)のみに設けるこ
ともできる。
【0057】また上記例では、押出し成形層3,発光性
押出し成形層4,押出し外皮6,押出し外皮8,押出し
成形層9をプラスチックで構成したが、これらはゴムで
構成することもできる。
【0058】また、アルミン酸ストロンチュームを主成
分とする残光性蛍光体が混入されているプラスチックと
しては、ポリ塩化ビニルに限らず、アクリルやポリエチ
レン,ポリプロピレン,ABS,ポリスチロール,ポリ
カーボネイト,クロロプレンゴム,エチレンプロピレン
ゴム,フッ素ゴム等の一般に長尺体に使用されているゴ
ム,プラスチックも使用することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る発光性長尺体では、アルミ
ン酸ストロンチュームを主成分とする残光性蛍光体を用
いているので、燐光性硫化亜鉛を主成分とする残光性蛍
光体を用いた発光性長尺体より残光時間が著しく長い利
点がある。
【0060】また、アルミン酸ストロンチュームを主成
分とする残光性蛍光体が、プラスチックに混入されて発
光性押出し成形層として長尺体の少なくとも表面に設け
られているので、擦れによる残光性蛍光体の剥げ落ちを
防止でき、長期間にわたって発光性長尺体として使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を絶縁電線に適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第1例を示した横断面図であ
る。
【図2】燐光性硫化亜鉛を主成分とする残光性蛍光体
と、アルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性
蛍光体との残光輝度の測定結果を示した線図である。
【図3】アルミン酸ストロンチュームを主成分とする残
光性蛍光体の含有量を変化させたときのポリ塩化ビニル
シートの引っ張り強度の測定結果を示す線図である。
【図4】アルミン酸ストロンチュームを主成分とする残
光性蛍光体の含有量と相対残光輝度の測定結果を示した
線図である。
【図5】発光性押出し成形層を構成するポリ塩化ビニル
の安定剤として、鉛系安定剤を用いた場合と非鉛系安定
剤を用いた場合の残光輝度の測定結果を示した線図であ
る。
【図6】本発明を絶縁電線に適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第2例を示した横断面図であ
る。
【図7】本発明を絶縁電線に適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第3例を示した横断面図であ
る。
【図8】本発明をケーブルに適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第4例を示した横断面図であ
る。
【図9】本発明をケーブルに適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第5例を示した横断面図であ
る。
【図10】本発明をケーブルに適用した本発明に係る発
光性長尺体の実施の形態の第6例を示した横断面図であ
る。
【図11】本発明をホースに適用した本発明に係る発光
性長尺体の実施の形態の第7例を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】
1A 絶縁電線よりなる発光性長尺体 1B ケーブルよりなる発光性長尺体 1C ホースよりなる発光性長尺体 2 導体 3 押出し成形層 4 発光性押出し成形層 5 絶縁導体 6 押出し外皮 7 ケーブルコア 8 押出し外皮 9 押出し成形層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残光性蛍光体を用いた発光性長尺体にお
    いて、 アルミン酸ストロンチュームを主成分とする残光性蛍光
    体が混入されたゴム,プラスチックの発光性押出し成形
    層が少なくとも表面に設けられていることを特徴とする
    発光性長尺体。
  2. 【請求項2】 前記発光性押出し成形層を構成する前記
    プラスチックがポリ塩化ビニルであり、その安定剤とし
    て非鉛系安定剤が使用され、これに残光性蛍光体として
    前記アルミン酸ストロンチュームを主成分とする蓄光顔
    料が混入されていることを特徴とする請求項1に記載の
    発光性長尺体。
  3. 【請求項3】 前記発光性押出し成形層を構成する前記
    プラスチックがポリ塩化ビニルであり、その安定剤とし
    て前記ポリ塩化ビニル100 重量部に対してハイドロサル
    ファイトを0.10〜10.00 重量部、カルボン酸を0.02〜3.
    00重量部が使用され、これに残光性蛍光体として前記ア
    ルミン酸ストロンチュームを主成分とする蓄光顔料が10
    〜100 重量部混入されていることを特徴とする請求項2
    に記載の発光性長尺体。
JP12840297A 1997-05-19 1997-05-19 発光性長尺体 Pending JPH10319884A (ja)

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