JPH10319666A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH10319666A
JPH10319666A JP9131440A JP13144097A JPH10319666A JP H10319666 A JPH10319666 A JP H10319666A JP 9131440 A JP9131440 A JP 9131440A JP 13144097 A JP13144097 A JP 13144097A JP H10319666 A JPH10319666 A JP H10319666A
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JP
Japan
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image
scanning
video
modulation signal
video clock
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Application number
JP9131440A
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English (en)
Inventor
Koji Maruyama
耕司 丸山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向の色ずれの発生が抑えられたタン
デム型のカラー画像形成装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 光学系の歪曲収差に起因して生じる複数
の像担持体上を走査する光ビームの走査速度に応じて周
波数を異ならせた複数のビデオクロック28a,28
b,28c,28dを発生するビデオクロック発生部2
6と、上記周波数のビデオクロック28a,28b,2
8c,28dを用いて、複数の像担持体上の、主走査方
向の互いに対応する位置に互いに対応する画素が記録さ
れるように、開始のタイミングを異ならせた変調信号を
生成する変調信号生成部24とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラー複写機やカラープリンタなどに用いられるカラー画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー複写機やカラープリンタな
どに用いられるカラー画像形成装置の一つとして、記録
紙または中間転写ベルトなどの被転写体の移動方向に並
列に配置された複数の感光体上にそれぞれ異なる色のト
ナー像を形成し、これらのトナー像を、移動する被転写
体上に順次重ね合わせて転写することによりカラー画像
を形成する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置
が知られている。
【0003】図7は、従来のタンデム型のカラー画像形
成装置の概略構成図である。このカラー画像形成装置に
は、被転写体56の移動方向Bに並列に配置された、表
面にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、
およびBK(ブラック)の各色の画像信号に対応する静
電潜像が形成される矢印A方向に回転する像担持体ドラ
ム51a,51b,51c,51dと、像担持体ドラム
51a,51b,51c,51d表面を一様に帯電する
一次帯電器52a,52b,52c,52dと、Y,
M,C,BKの各色の画像信号に基づく光ビームを出射
する光走査部53a,53b,53c,53dと、光走
査部53a,53b,53c,53dから出射された光
ビームを像担持体ドラム51a,51b,51c,51
dに導くシリンドリカルミラー54a,54b,54
c,54dと、像担持体ドラム51a,51b,51
c,51d上に形成された静電潜像をそれぞれY,M,
C,BKのトナーで現像する現像器55a,55b,5
5c,55dと、被転写体56を各像担持体ドラムの転
写位置T1,T2,T3,T4に順次搬送する搬送ベル
ト57と、像担持体ドラム51a,51b,51c,5
1d上に残留したトナーを除去するクリーナ58a,5
8b,58c,58dと、転写終了後の被転写体56上
に転写されたトナー像を定着する定着ロール59とが備
えられている。
【0004】図8は、図7のカラー画像形成装置に用い
られる光走査部、およびその前段に設けられる信号処理
系の概略構成図である。図8には、Y,M,C,BKの
各色の画像信号にそれぞれ対応する光走査部53a,5
3b,53c,53dのうちY画像信号に対応する光走
査部53a、および光走査部53a関連の信号処理系の
構成が示されている。光走査部53aには、LD(レー
ザダイオード)ドライバ67、レーザダイオード65、
コリメータレンズ71、シリンドリカルレンズ72、ポ
リゴンミラー73、fθレンズ74が備えられている。
信号処理系としては、画像信号処理部61、ビデオクロ
ック発生部63、および変調信号生成部60a,60
b,60c,60dが備えられている。
【0005】次に、図8を参照しながらこの信号処理系
および光走査部の動作について説明する。画像信号処理
部61は、外部から入力された画像信号に、階調補正処
理や色補正処理などの電子写真プロセスに必要な信号処
理を施した後、信号処理後の各色に対応する画像信号6
2a,62b,62c,62dをそれぞれ対応する変調
信号生成部60a,60b,60c,60dに出力す
る。一方、ビデオクロック発生部63は、光走査部53
a,53b,53c,53dすべてに共通の周波数のビ
デオクロック64を変調信号生成部60a,60b,6
0c,60dに出力する。ビデオクロック64の1カウ
ントは出力画像の最小構成要素である画素1個分の走査
時間に対応している。
【0006】Y画像信号に対応する変調信号生成部60
aは、画像信号処理部61から入力されたY画像信号6
2aおよびビデオクロック発生部63から入力されたビ
デオクロック64に基づきレーザ変調信号66aを生成
し、それをLDドライバ67に出力する。LDドライバ
67に変調信号生成部60aで生成されたレーザ変調信
号66aが入力されると、LDドライバ67はレーザ変
調信号66aに応じてレーザダイオード65の発光を制
御する。レーザダイオード65から出射された光ビーム
はコリメータレンズ71により平行光線にされ、さらに
シリンドリカルレンズ72によって副走査方向に集光さ
れて、ポリゴンミラー73に導かれる。光ビームは回転
するポリゴンミラー73によって反射偏向された後、f
θレンズ74により主走査方向に集束され、さらにシリ
ンドリカルミラー54aにより副走査方向にも集束され
て、像担持体ドラム51a上の走査ライン上を光走査す
る。像担持体ドラム51aの走査ラインに続く側部には
照射位置検出センサ76が設けられており、この照射位
置検出センサ76からの出力信号に基づいて像担持体ド
ラム51aへの画像の書き込みタイミングが制御される
ようになっている。
【0007】Y画像信号62a以外のM,C,BKの各
画像信号62b,62c,62dもY画像信号62aと
同様に、それぞれ対応する変調信号生成部60b,60
c,60dにより変調処理されてレーザ変調信号66
b,66c,66dが生成された後、それぞれ対応する
光走査部53b,53c,53dに入力される。光走査
部53b,53c,53dはレーザ変調信号66b,6
6c,66dに基づく光ビームにより像担持体ドラム5
1b,51c,51dを光走査する。
【0008】次に、図7に戻り、この画像形成装置の動
作について説明する。先ず、一次帯電器52aにより像
担持体ドラム51aの表面が一様に帯電される。像担持
体ドラム51aが矢印A方向に回転し、帯電された表面
が光ビームの照射位置に達すると、光走査部53aから
出射されシリンドリカルミラー54aで反射された光ビ
ームにより像担持体ドラム51aの帯電された表面が光
走査されて像担持体ドラム51a上にYの静電潜像が形
成される。次に、Yの静電潜像は現像器53aによりY
のトナーで現像されて像担持体ドラム51a上にYのト
ナー像が形成される。Yのトナー像は像担持体ドラム5
1aの回転に伴い第1の転写位置T1に搬送される。Y
のトナー像の先端が第1の転写位置T1に到達するタイ
ミングに合わせて被転写体56が転写位置T1に供給さ
れ、転写位置T1において像担持体ドラム51a上のY
のトナー像の被転写体56上への転写が開始される。
【0009】一方、像担持体ドラム51a上への一次帯
電器52aによる帯電が開始された時点から所定のタイ
ミングだけ遅れて、像担持体ドラム51b表面への一次
帯電器52bによる帯電が開始され、次に、光走査部5
3bからのMの画像信号に基づいて変調された光ビーム
の照射を受け像担持体ドラム51b上にMの静電潜像が
形成される。Mの静電潜像は現像器53bによりMのト
ナーで現像されて像担持体ドラム51b上にMのトナー
像が形成される。Mのトナー像は像担持体ドラム51b
の回転に伴い第2の転写位置T2に搬送される。Mのト
ナー像の先端が第2の転写位置T2に到達するタイミン
グに合わせて被転写体56上のYのトナー像の先端が第
2の転写位置T2に到達し、第2の転写位置T2におい
て被転写体56上のYのトナー像の上へMのトナー像が
重畳されるように転写が開始される。
【0010】同様に、第3の転写位置T3において、被
転写体56上のYおよびMのトナー像の上に像担持体ド
ラム51c上のCのトナー像が重畳されるように転写が
開始される。さらに、第4の転写位置T4において、被
転写体56上のY、M、およびCのトナー像の上に像担
持体ドラム51d上のBKのトナー像が重畳されるよう
に転写が開始される。こうして、Y、M、C、およびB
Kのトナー像が転写された被転写体56は定着ロール5
9に搬送され、転写像の定着がなされる。
【0011】このような従来のタンデム型のカラー画像
形成装置では、複数の像担持体ドラムとこれに対応する
複数の光走査部とが備えられているため、画像形成装置
が大型化すると共にコストアップが避けられないという
問題がある。そこで、最近では、例えば、特開平6−2
86226号公報のように、光走査部の光学部品を共通
化することにより一つの光走査部で複数の像担持体ドラ
ムを光走査できるようにして、小型化、および低コスト
化を図ったカラー画像形成装置が開示されている。
【0012】図9は、従来の、光学部品を共通化した光
走査部の概略構成図である。図9には、光学部品を共通
化した光走査部80と、光走査部80により光走査され
るY,M,C,BKの各画像信号に対応する4本の像担
持体ドラム81a,81b,81c,81dとが示され
ている。光走査部80には、所定のビデオクロックで変
調されたY,M,C,BKの各画像信号に対応するレー
ザ変調信号に基づきLD(レーザダイオード)を駆動す
るLDドライバ82と、LDドライバ82に駆動されて
4本の平行な光ビームを出射するレーザダイオードアレ
イ83と、レーザダイオードアレイ83から出射された
4本の光ビームを平行ビームにするコリメータレンズ8
4と、コリメータレンズ84を通過した4本の光ビーム
をそれぞれ副走査方向に集束させるシリンドリカルレン
ズ85と、シリンドリカルレンズ85を通過した4本の
光ビームを所定の方向に反射する反射ミラー86と、反
射ミラー86で反射した4本の光ビームを反射偏向する
ポリゴンミラー87と、ポリゴンミラー87で反射偏向
した4本の光ビームをそれぞれ主走査方向および副走査
方向に集束させて像担持体ドラム81a,81b,81
c,81dの走査ライン上を等速度で走査させるfθレ
ンズ88と、fθレンズ88を通過した4本の光ビーム
を所定の方向に反射する反射ミラー89と、反射ミラー
89で反射した4本の光ビームを像担持体ドラム81
a,81b,81c,81dの配列位置に応じた方向に
分離するプリズム型の光分離多面鏡90と、光分離多面
鏡90によって分離された4本の光ビームそれぞれによ
り、対応する像担持体ドラム81a,81b,81c,
81dに導きつつ副走査方向に集束させるシリンドリカ
ルミラー91a,91b,91c,91dとが備えられ
ている。
【0013】なお、fθレンズ88は、球面、シリンド
リカル面、トロイダル面、平面のうちの2種類以上の面
の組み合わせによる複数枚のレンズで構成されるが、主
に製造コストの制約から通常はトロイダル面以外の曲面
を有する2枚のレンズが用いられることが多い。このよ
うに構成された光走査部80において、レーザダイオー
ドアレイ83からY,M,C,BKの各画像信号に対応
する4本の光ビームが出射されると、4本の光ビームは
ポリゴンミラー87で共通に反射偏向され、fθレンズ
88、反射ミラー89を経た後、光分離多面鏡80に入
射し像担持体ドラム81a,81b,81c,81dの
配列位置に応じた方向に分離される。分離された4本の
光ビームはそれぞれ対応する像担持体ドラム81a,8
1b,81c,81dに導くシリンドリカルミラー91
a,91b,91c,91dで反射され、予め帯電を受
けて回転する像担持体ドラム81a,81b,81c,
81dを露光して、像担持体ドラム81a,81b,8
1c,81dの表面に静電潜像を形成する。このように
して、光走査部の光学部品を共通化することにより小型
で低コストのカラー画像形成装置を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示すよ
うな光走査部80を用いて画像形成を行った場合は、4
本の光ビーム全て、あるいは少なくとも3本の光ビーム
は光学系の光軸を通らないため、像担持体ドラム上81
a,81b,81c,81d上での走査ラインは、光学
系の歪曲収差により、ボウ(BOW)と呼ばれる弓状の
歪みをもった曲線となる。
【0015】図10は、図9に示す光走査部による像担
持体上の走査ラインを示す図である。図10には、図9
に示した光走査部80により4本の像担持体ドラム81
a,81b,81c,81d上に4本の光ビームが光走
査され、外側の2本の像担持体ドラム81a,81d上
の走査ラインA,Dに内側の2本の像担持体ドラム81
b,81c上の走査ラインB,Cよりも大きいボウが発
生している様子が示されている。
【0016】一般に、光軸から遠い外側の光ビームによ
る走査ラインA,Dの方が内側の光ビームによる走査ラ
インB,Cよりボウの歪曲度は大きくなる。光走査部8
0は4本の光ビームを等速度で光走査するので各走査ラ
インの弧の長さは同一であるが、走査ラインの弧の曲率
に応じて像担持体ドラム上の光ビームの走査範囲には差
が生じる。すなわち、図10に示すように、外側の2本
の像担持体ドラム81a,81dの軸線上の光ビームの
走査ラインA,Dの始点A1,D1から終点A2,D2
までの距離の方が、内側の2本の像担持体ドラム81
b,81cの軸線上の光ビームの走査ラインB,Cの始
点B1,C1から終点B2,C2までの距離よりも短く
なる。従って、4本の像担持体ドラム81a,81b,
81c,81d上にそれぞれ形成される静電潜像は、主
走査方向の各画素の位置が互いにずれた状態で形成さ
れ、最終的に得られるカラー画像は、主走査方向に色ず
れを生じたものとなる。このような現象は、球面レンズ
系による少枚数fθレンズの性質に基づくものであり、
各光ビームに対する光学系の倍率が微妙に異なるために
生じる。
【0017】このボウの発生を抑えるために、光走査部
80の光学設計の段階でfθレンズに主走査方向と副走
査方向とで曲率を異ならせたトロイダル面を用いること
により、fθ特性を満足させつつボウの発生を抑えたf
θレンズを設計することが可能である。しかし、上記の
カラー画像形成装置においては、たとえトロイダル面を
用いてボウの発生を抑えたfθレンズを設計したとして
も、光学設計によるボウ抑制で得られる走査ラインは、
湾曲した曲線が直線状に矯正されはするものの、光ビー
ムの像担持体上での走査範囲はそれぞれの像担持体間で
異なったままである。例えば、図10に示す像担持体ド
ラム81aの場合の走査ラインAの始点A1から終点A
2までの距離は走査ラインAが直線状に矯正された後も
変わらないので、光ビーム相互間に主走査方向の色ずれ
を生じ、出力されるカラー画像の質を低下させる。
【0018】この走査範囲の差を光学設計だけで抑え込
むのは不可能ではないが、そのためにはレンズの枚数を
大幅に増やすなど特別な手段が必要であり大幅なコスト
増を招くこととなり実用的な解決策とはいえない。本発
明は、上記の事情に鑑み、主走査方向の色ずれの発生が
抑えられたタンデム型のカラー画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明のカラー画像形成装置は、各色の画像に対応する静
電潜像が形成される複数の像担持体、ビデオクロックを
発生するビデオクロック発生部、ビデオクロック発生部
により発生されたビデオクロックを複数の画像信号それ
ぞれに基づいて変調して複数の変調信号を生成する変調
信号生成部、変調信号生成部により生成された複数の変
調信号に応じて変調された複数本の光ビームを出射する
光源と、光源から出射された複数本の光ビームを共通に
偏向する偏向光学素子を含みこれら複数本の光ビームを
互いに平行に導く共通光学系と、共通光学系に導かれた
複数本の光ビームを相互に異なる方向に分離する分離光
学系とを備え、分離された複数本の光ビームそれぞれに
より上記複数の像担持体それぞれを所定の主走査方向に
光走査する光走査部、光走査部により光走査されること
により上記複数の像担持体それぞれに形成された静電潜
像を、対応する色のトナーでそれぞれ現像することによ
り上記複数の像担持体上にそれぞれ対応する色のトナー
像を形成する複数の現像器、およびこれら複数の現像器
により形成されたトナー像を所定の被転写体上に重畳さ
れるように順次転写する転写手段を備え、上記ビデオク
ロック発生部が、上記共通光学系の歪曲収差に起因して
生じる上記複数の像担持体上を走査する光ビームの走査
速度の差に応じて周波数を異ならせた複数のビデオクロ
ックを発生するものであり、かつ上記変調信号生成部
が、上記複数の像担持体上の、主走査方向の互いに対応
する位置に互いに対応する画素が記録されるように、上
記像担持体上における走査速度に応じた周波数のビデオ
クロックを選択し、かつ開始のタイミングを異ならせた
変調信号を生成するものであることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明のカラー画像形成装置の第一
の実施形態の概略構成図である。図1には、このカラー
画像形成装置のうちの、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、およびBK(ブラック)の画像信
号にそれぞれ対応する4本の像担持体ドラム1a,1
b,1c,1dと、これらの各像担持体ドラムを4本の
光ビームで光走査する光走査部2とが示されている。な
お、このカラー画像形成装置にはこれらの構成要素以外
に、光走査部2を駆動するための画像信号処理部、ビデ
オクロック発生部、変調信号生成部を含む信号処理系、
像担持体ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された
静電潜像を現像するための現像器、および現像器により
形成された静電潜像を被転写体に転写するための転写手
段などが備えられているが、図1には図示省略されてい
る。
【0021】光走査部2は、信号処理系により生成され
たY,M,C,BKの各画像信号に対応するレーザ変調
信号に基づきLD(レーザダイオード)を駆動するLD
ドライバ4と、LDドライバ4に駆動されて4本の平行
な光ビームを出射するレーザダイオードアレイ5と、レ
ーザダイオードアレイ5から出射された拡散する4本の
光ビームをそれぞれ平行ビームにする共通のコリメータ
レンズ6と、コリメータレンズ6を通過した4本の光ビ
ームをそれぞれ副走査方向に集束させるシリンドリカル
レンズ7と、シリンドリカルレンズ7を通過した4本の
光ビームを所定の方向に反射する反射ミラー8と、反射
ミラー8で反射した4本の光ビームを反射偏向するポリ
ゴンミラー9と、ポリゴンミラー9で反射偏向した4本
の光ビームをそれぞれ主走査方向および副走査方向に集
束させて像担持体ドラム1a,1b,1c,1dの走査
ライン上を等速度で走査させるfθレンズ10と、fθ
レンズ10を通過した4本の光ビームを所定の方向に反
射する反射ミラー11と、反射ミラー11で反射した4
本の光ビームを像担持体ドラム1a,1b,1c,1d
の配列位置に応じた方向に分離するプリズム型の光分離
多面鏡12と、光分離多面鏡12によって分離された4
本の光ビームをそれぞれ対応する像担持体ドラム1a,
1b,1c,1dに導きつつ副走査方向に集束させるシ
リンドリカルミラー13a,13b,13c,13d
と、これらの光学部品を収容して一体として支持する筐
体14とから構成されている。なお、fθレンズ10は
トロイダル面を含む3群3枚構成のものが用いられてい
る。
【0022】この実施形態におけるレーザダイオードア
レイ5は本発明にいう光源に相当するものであり、ま
た、コリメータレンズ6、シリンドリカルレンズ7、反
射ミラー8、ポリゴンミラー9、fθレンズ10、およ
び反射ミラー11は本発明にいう共通光学系に相当する
ものであり、また、光分離多面鏡12、およびシリンド
リカルミラー13a,13b,13c,13dは本発明
にいう分離光学系に相当するものである。
【0023】なお、シリンドリカルミラー13a,13
b,13c,13dを用いる代わりに、平面ミラーを用
いて、これら平面ミラーと像担持体ドラム1a,1b,
1c,1dとの間の光路にシリンドリカルレンズを配置
して光ビームを副走査方向に集束させるように構成して
もよい。このように構成された光走査部2において、レ
ーザダイオードアレイ5からY,M,C,BKの各画像
信号に基づいて変調された4本の光ビームが出射される
と、4本の光ビームはポリゴンミラー9で共通に反射偏
向され、fθレンズ10および反射ミラー11を介して
光分離多面鏡12に入射し、そこで像担持体ドラム1
a,1b,1c,1dの配列位置に応じた方向に分離さ
れる。分離された4本の光ビームはそれぞれ対応する像
担持体ドラム1a,1b,1c,1dに導くシリンドリ
カルミラー13a,13b,13c,13dで反射さ
れ、予め帯電を受けて回転する像担持体ドラム1a,1
b,1c,1dを露光して、像担持体ドラム1a,1
b,1c,1d表面に静電潜像を形成する。
【0024】図2は、図1に示したカラー画像形成装置
の光走査部に用いられる光分離多面鏡の概略構成図であ
る。図2に示すように、この光分離多面鏡12は、入射
する4本の光ビーム15a,15b,15c,15dを
4つの互いに異なる方向に反射する4つの反射面12
a,12b,12c,12dを有している。これらの反
射面12a,12b,12c,12dの反射角は、レー
ザダイオードアレイ5から出射された4本の光ビームが
像担持体ドラム1a,1b,1c,1d(図1参照)に
達するまでのそれぞれの光路長が全て等しくなるように
設定される。これは、4本の光ビームが全て光源から等
距離の位置で焦点を結ぶようにするためである。機械加
工精度および組立て精度を考慮すると、各像担持体ドラ
ムの光路進行方向の位置の自由度はほとんどない。これ
ら4つの反射面12a,12b,12c,12dのう
ち、反射面12a,12bと反射面12c,12dと
は、入射する4本の光ビーム15a,15b,15c,
15dの中心を通りこれら各光ビームの光軸16a,1
6b,16c,16dと平行な面17に関して互いに対
称に配置されている。
【0025】次に、本実施形態における信号処理系につ
いて説明する。図3は、第一の実施形態における信号処
理系のブロック図である。この信号処理系は、画像信号
処理部23、ビデオクロック発生部26、変調信号生成
部24から構成されており、ビデオクロック発生部26
は4つのビデオクロック発生回路26a,26b,26
c,26dから成り、変調信号生成部24は4つの変調
信号生成回路24a,24b,24c,24dから成
る。
【0026】画像信号処理部23に画像情報を担持する
画像信号、例えばホストコンピュータ21から送られて
きたY,M,C,BKの4色分の画像信号22a,22
b,22c,22dが入力されると、画像信号処理部2
3内では、電子写真プロセスに適した画像処理、例え
ば、階調補正処理や色補正処理などの信号処理が施され
る。信号処理が施された画像信号25a,25b,25
c,25dは、ビデオクロック発生部26から出力され
るビデオクロック28a,28b,28c,28dとと
もに変調信号生成部24内のそれぞれ対応する変調信号
生成回路24a,24b,24c,24dに入力され
る。変調信号生成回路24a,24b,24c,24d
は、各色の画像信号25a,25b,25c,25dと
ビデオクロック28a,28b,28c,28dとに基
づきレーザダイオードの発光時間を指示するレーザ変調
信号29a,29b,29c,29dを生成し光走査部
2のLDドライバ27a,27b,27c,27dに出
力する。各像担持体ドラムの走査ラインの延長線上に照
射位置検出センサ30が設けられており、この照射位置
検出センサ30からの検出情報に基づき各像担持体ドラ
ムへの光走査のタイミングが制御される。
【0027】次に、本実施形態におけるビデオクロック
発生部および変調信号生成部について説明する。本来、
図1の光走査部2におけるレーザダイオードアレイ5
(図1参照)の中心軸とコリメータレンズ6以降の光学
系の光軸が完全に一致していれば、図10に示した外側
の像担持体ドラム81a,81dを露光する2本の光ビ
ーム、および内側の像担持体ドラム81b,81cを露
光する2本の光ビームはそれぞれ像担持体ドラム列の中
心軸92に対して対称となり、それぞれの走査範囲は等
しくなるはずである。しかし、実際には各光学素子の製
造誤差および取付け誤差などの要因により、各走査ライ
ンの形状は図10に示すように対称とはならないことが
多い。
【0028】図10に示す従来の画像形成装置に用いら
れる像担持体ドラム81a,81b,81c,81d上
の各走査ラインA,B,C,Dの走査範囲を測定した結
果は次の通りである。この場合、最も走査範囲の短い走
査ラインAの走査範囲297.0mmを基準とし、同一
条件下で他の走査ラインB,C,Dの走査範囲を測定し
た。なお、297mmという値はJISによる紙の寸法
でA3サイズの短辺の長さに相当する。
【0029】 走査ラインA ・・・ 297.0mm 走査ラインB ・・・ 300.0929mm 走査ラインC ・・・ 302.68mm 走査ラインD ・・・ 302.665mm このように、各走査ラインの走査範囲は不揃いであり各
走査ラインの形状は対称とはなっていない。このままの
状態で画像形成を行うと、例えば、走査ラインAとの差
の最も大きい走査ラインCの走査範囲は走査ラインAの
走査範囲より5.68mm長いので、像担持体ドラム8
1c上に形成される静電潜像の始点C1は、像担持体ド
ラム81a上に形成される静電潜像の始点A1より図面
上で左側に2.84mmずれてしまい、同様に終点C2
もA2より右側に2.84mmずれてしまう。従って、
最終的に得られるカラー画像では、画像の中心線上では
各色の互いに対応する画素の形成される位置は一致する
ものの中心線から両側に遠ざかるに従い互いに対応する
画素の形成される位置は次第にずれていき、画像の両端
部では2.84mmという大きな色ずれを起こすことと
なる。
【0030】このように、各走査ラインの走査範囲が異
なることによる色ずれの発生を防止するため、本実施形
態では、ビデオクロック発生部26が、光走査部2を構
成する共通光学系の歪曲収差に起因して生じる像担持体
ドラム1a,1b,1c,1d上のを走査する光ビーム
の走査速度に応じて周波数を異ならせた4種類のビデオ
クロック28a,28b,28c,28dを発生するも
のであり、かつ、変調信号生成部24が、像担持体ドラ
ム1a,1b,1c,1d上の、主走査方向の互いに対
応する位置に互いに対応する画素が記録されるように、
像担持体ドラム1a,1b,1c,1d上における走査
速度に応じた周波数のビデオクロックを選択し、かつ、
開始のタイミングを異ならせた変調信号29a,29
b,29c,29dを生成する。
【0031】すなわち、本実施形態においては、ビデオ
クロック発生部26は、それぞれ独立に周波数を設定す
ることのできるビデオクロック発生回路26a,26
b,26c,26dにより4種類のビデオクロック28
a,28b,28c,28dを発生させている。このよ
うに、各ビデオクロックの周波数をそれぞれ独立に設定
できるようにして、実質有効走査範囲(297mm)内
のビデオクロックのカウント数、すなわち画素数をすべ
ての像担持体ドラム上で実質的に同一とすることにより
カラー画像の色ずれを低減することができる。ここで、
実質有効走査範囲とは、この画像形成装置が被転写体上
に形成することのできる主走査方向の最大画像幅のこと
である。
【0032】具体的には、次に示すように、走査範囲が
最も短い走査ラインAの走査範囲を基準として各走査ラ
インB,C,Dの走査範囲を基準の走査範囲で除して各
走査ラインB,C,D毎に補正係数を求める。 走査ラインB ・・・ 300.929/297.0=
1.01323 走査ラインC ・・・ 302.680/297.0=
1.01912 走査ラインD ・・・ 302.665/297.0=
1.01907 こうして得られた走査ラインB,C,Dの補正係数は基
準となる像担持体ドラム1a上を走査する光ビームの走
査速度に対する他の像担持体ドラム1b,1c,1d上
を走査する光ビームの走査速度の比率を示している。
【0033】こうして得られた補正係数を、基準となる
ビデオクロックの周波数に乗じたものをそれぞれのビデ
オクロックの周波数として設定する。このようにして設
定されたビデオクロック周波数は各像担持体ドラム1
a,1b,1c,1d上における各光ビームの走査速度
に対応している。次に、これらのビデオクロック28
a,28b,28c,28dが、それぞれのビデオクロ
ック発生回路26a,26b,26c,26dから変調
信号生成部24のそれぞれの変調信号生成回路24a,
24b,24c,24dに出力される。
【0034】変調信号生成部24では、各像担持体ドラ
ム上の、主走査方向の互いに対応する位置に互いに対応
する画素が記録されるように、各像担持体ドラム上にお
ける走査速度に応じた周波数のビデオクロック28a,
28b,28c,28dを選択し、かつ開始のタイミン
グを異ならせたレーザ変調信号29a,29b,29
c,29dを生成する。
【0035】すなわち、いま、レーザ変調信号29a,
29b,29c,29dにより、像担持体ドラム1a,
1b,1c,1d上にそれぞれ静電潜像を形成するもの
とすると、例えば、レーザ変調信号29bによる静電潜
像形成は、図10のB1に相当する時点ではなく、像担
持体ドラム1a上の位置A1と主走査方向の位置が一致
するB1’に相当する時点となってから開始される。レ
ーザ変調信号29bは上記のように、像担持体ドラム1
b上を走査する光ビームの走査速度に応じて設定された
ビデオクロック28bによって変調されているので、像
担持体ドラム1b上の単位長さ当たりのビデオクロック
のカウント数は像担持体ドラム1a上の単位長さ当たり
のビデオクロックのカウント数と同一であり、しかも、
上記のように像担持体ドラム1b上に静電潜像形成が開
始される点B1’は像担持体ドラム1a上に静電潜像形
成が開始される点A1と一致しているので、静電潜像形
成の開始点B1’から静電潜像形成の終了点B2’まで
の主走査方向の各画素の位置が像担持体ドラム1a上に
形成される静電潜像の主走査方向の各画素の位置と一致
する。
【0036】同様に、像担持体ドラム1c,1d上に形
成される静電潜像の主走査方向の各画素の位置も像担持
体ドラム1a,1b上に形成される静電潜像の主走査方
向の各画素の位置に一致するのでカラー画像の色ずれの
発生が抑制される。なお、本実施形態における各像担持
体ドラムの実質有効走査範囲は297mm、解像度は主
走査方向、副走査方向ともに600dpi、像担持体ド
ラム1a,1b,1c,1dの周速は100mm/sで
あり、ビデオクロックの周波数はそれぞれ、26.50
4Mbps、26.855Mbps、27.011Mb
ps、27.009Mbpsである。
【0037】なお、ビデオクロックの周波数は上記の値
に限定されるものではなく、解像度や像担持体ドラムの
周速などによって自由に設定することができる。また、
本実施形態とは異なる構成の光学系を用いた場合でも、
走査範囲が最も短い光ビームのビデオクロックの周波数
を基準にして、他の光ビームのビデオクロックの周波数
を設定すればよい。すなわち、実質有効走査範囲をL
0、走査範囲が最も短い光ビームのビデオクロック周波
数をf0とし、走査範囲が最も短い光ビームが実質有効
走査範囲L0を走査する時間で、他の光ビームが走査範
囲Lを走査するときには、当該光ビームのビデオクロッ
クの周波数fを、 f=f0×L/L0 なる式を満足させるように設定すれば色ずれは生じず、
従って高画質のカラー画像を得ることができる。
【0038】次に、第二の実施形態について説明する。
光学系についての設計および製造技術レベルが高く、光
学素子の製造誤差や取付け誤差が無視できるほど小さい
場合には、レーザダイオードアレイ5の中心軸と光学系
の光軸とをほぼ一致させることが可能であり、図10に
示した状態とは異なり、各像担持体ドラム上の光ビーム
の走査ラインが像担持体ドラム列の中心軸92に対して
対称となる。このような場合には、図3に示した信号処
理系に代わり、次に示すような簡略化された信号処理系
を用いることができる。
【0039】図4は、第二の実施形態に用いられる信号
処理系の構成を示すブロック図である。図4には、2つ
のビデオクロック発生回路26e,26fから成るビデ
オクロック発生部26を備えた信号処理系が示されてい
る。変調信号生成部24は第一の実施形態におけると同
様である。
【0040】この信号処理系では、内側の2本の像担持
体ドラム1b,1c(図1参照)に対応する画像信号2
5b,25cと、外側の2本の像担持体ドラム1a,1
bに対応する画像信号25a,25dとに対してそれぞ
れ共通の周波数のビデオクロック28e,28fを用い
て変調が行われる。このように、2種類の周波数のビデ
オクロックを用いて変調を行うことにより、信号処理系
の構成を簡単化し低コスト化を図ることができる。それ
ぞれのビデオクロック28e,28fの周波数は第一の
実施形態におけると同様に決定すればよい。例えば、こ
の実施形態に用いられた光学系においてレーザダイオー
ドアレイ5の中心軸と光学系の光軸とが一致している場
合、外側の2本の像担持体ドラム1a,1d上の光ビー
ムの走査範囲を297.0mmとしたときの内側の2本
の像担持体ドラム1b,1c上の光ビームの走査範囲
は、298.726mmとなる。従って、ビデオクロッ
ク28e,28fの周波数はそれぞれ、26.658M
bps、26.504Mbpsとなる。
【0041】上記の各実施形態において、4種類または
2種類のビデオクロック周波数を設定するには、光走査
部2(図1参照)を組み立てた後、次に示す走査範囲測
定装置を用いて4本の各光ビームの走査範囲を測定し
て、走査範囲の最も短い光ビームで実質有効走査範囲
(例えば297mm)を走査する時間内に、他の光ビー
ムによる走査範囲をそれぞれ計算して求め、その計算結
果を基にそれぞれのビデオクロックの周波数を設定すれ
ばよい。
【0042】図5は、像担持体ドラム上の光ビームの走
査範囲を測定する装置の概略構成図である。図5に示す
ように、この走査範囲測定装置40は、像担持体ドラム
の像面1s上の主走査方向に実質有効走査範囲、例えば
297mmを隔てて配置された2つの受光部41a,4
1bと、走査範囲演算部42とを備えている。受光部4
1a,41bとしては、CCDセンサなどの微小な受光
素子が主走査方向に複数個配列されたCCDアレイなど
が用いられ、受光部41a,41bの主走査方向の測定
可能範囲は、各光ビームの走査範囲のバラツキをカバー
できる程度、例えば、20mm程度とし、それぞれの光
ビームが点灯される位置および消灯される位置を確実に
測定できるようにしておく。
【0043】先ず、基準となる光ビーム、例えば、走査
範囲の最も短い光ビームが実質有効走査範囲を走査する
時間を測定し、それを基準走査時間とする。次に、この
基準走査時間で他の光ビームの走査を行い、受光部41
aにより点灯位置、受光部41により消灯位置をそれぞ
れ検出する。走査範囲演算部42はその検出結果からそ
の光ビームの走査範囲を求める。ビデオクロック周波数
演算部43は各光ビームの走査範囲と実質有効走査範囲
との差に基づきそれぞれのビデオクロックの周波数を求
め、その結果をビデオクロック発生部26に出力する。
【0044】図6は、像担持体ドラム上の光ビームの走
査範囲測定装置の他の構成を示す概略構成図である。図
6に示すように、この走査範囲測定装置45には、実質
有効走査範囲だけ離されて配置された2つの受光部46
a,46b、および走査時間演算部47が備えられてい
る。受光部46a,46bとしては、CCDセンサなど
の微小な受光素子が用いられる。この走査範囲測定装置
45では、実質有効走査範囲、例えば297mmを隔て
て設置された2つの受光部46a,46bにより、光ビ
ームがこの実質有効走査範囲を通過する時刻を検出す
る。走査時間演算部47はその検出結果から走査時間を
求める。ビデオクロック周波数演算部48は、走査範囲
の最も短い光ビームの走査時間を基準走査時間とし、各
光ビームの走査時間と基準走査時間との差に基づきそれ
ぞれのビデオクロックの周波数を求め、その結果をビデ
オクロック発生部26に出力する。本実施形態のカラー
画像形成装置においては、全ての光ビームが共通のポリ
ゴンモーター9(図1参照)により同一の角速度で走査
されるので、走査範囲測定装置50を用いて一定の走査
範囲を走査する時間を測定することにより、この走査時
間が短ければ像担持体ドラム上での走査速度が速く、走
査範囲が長いことが分かる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー画
像形成装置によれば、光学系の歪曲収差に起因して生じ
る複数の像担持体上を走査する光ビームの走査速度に応
じて周波数を異ならせた複数のビデオクロックを発生す
るビデオクロック発生部と、上記周波数のビデオクロッ
クを用いて、複数の像担持体上の、主走査方向の互いに
対応する位置に互いに対応する画素が記録されるよう
に、開始のタイミングを異ならせた変調信号を生成する
変調信号生成部とを備えたことにより、主走査方向の色
ずれの発生が抑えられたタンデム型のカラー画像形成装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の第一の実施形態
の概略構成図である。
【図2】図1に示したカラー画像形成装置の光走査部に
用いられる光分離多面鏡の概略構成図である。
【図3】第一の実施形態における光走査部制御用の信号
処理系のブロック図である。
【図4】第二の実施形態に用いられる信号処理系の構成
を示すブロック図である。
【図5】像担持体ドラム上の光ビームの走査範囲を測定
する装置の概略構成図である。
【図6】像担持体ドラム上の光ビームの走査範囲測定装
置の他の構成を示す概略構成図である。
【図7】従来のタンデム型のカラー画像形成装置の概略
構成図である。
【図8】図7のカラー画像形成装置に用いられる光走査
部、およびその前段に設けられる信号処理系の概略構成
図である。
【図9】従来の、光学部品を共通化した光走査部の概略
構成図である。
【図10】図9に示す光走査部による像担持体ドラム上
の走査ラインを示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 像担持体ドラム 1s 像面 2 光走査部 5 レーザダイオードアレイ 6 コリメータレンズ 7 シリンドリカルレンズ 8 反射ミラー 9 ポリゴンミラー 10 fθレンズ 11 反射ミラー 12 光分離多面鏡 12a,12b,12c,12d 反射面 13a,13b,13c,13d シリンドリカルミ
ラー 14 筐体 15a,15b,15c,15d 光ビーム 16a,16b,16c,16d 光軸 21 ホストコンピュータ 22a,22b,22c,22d,25a,25b,2
5c,25d 画像信号 23 画像信号処理部 24 変調信号生成部 24a,24b,24c,24d 変調信号生成回路 26 ビデオクロック発生部 26a,26b,26c,26d,26e,26f
ビデオクロック発生回路 27a,27b,27c,27d LDドライバ 28a,28b,28c,28d,28e,28f
ビデオクロック 29a,29b,29c,29d レーザ変調信号 30 照射位置検出センサ 40 走査範囲測定装置 41a,41b 受光部 42 走査範囲演算部 43 ビデオクロック周波数演算部 45 走査範囲測定装置 46a,46b 受光部 47 走査時間演算部 48 ビデオクロック周波数演算部 51a,51b,51c,51d 像担持体ドラム 52a,52b,52c,52d 一次帯電器 53a,53b,53c,53d 光走査部 54a,54b,54c,54d シリンドリカルミ
ラー 55a,55b,55c,55d 現像器 56 被転写体 57 搬送ベルト 58a,58b,58c,58d クリーナ 59 定着ロール 60,60a,60b,60c,60d 変調信号生
成部 61 画像信号処理部 62a,62b,62c,62d 画像信号 63 ビデオクロック発生部 64 ビデオクロック 65 レーザダイオード 66a,66b,66c,66d レーザ変調信号 67 LDドライバ 71 コリメータレンズ 72 シリンドリカルレンズ 73 ポリゴンミラー 74 fθレンズ 76 照射位置検出センサ 80 光走査部 81a,81b,81c,81d 像担持体ドラム 82 LDドライバ 83 レーザダイオードアレイ 84 コリメータレンズ 85 シリンドリカルレンズ 86 反射ミラー 87 ポリゴンミラー 88 fθレンズ 89 反射ミラー 90 光分離多面鏡 91a,91b,91c,91d シリンドリカルミ
ラー 92 中心軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色の画像に対応する静電潜像が形成さ
    れる複数の像担持体、 ビデオクロックを発生するビデオクロック発生部、 該ビデオクロック発生部により発生されたビデオクロッ
    クを複数の画像信号それぞれに基づいて変調して複数の
    変調信号を生成する変調信号生成部、 該変調信号生成部により生成された複数の変調信号に応
    じて変調された複数本の光ビームを出射する光源と、該
    光源から出射された複数本の光ビームを共通に偏向する
    偏向光学素子を含み該複数本の光ビームを互いに平行に
    導く共通光学系と、該共通光学系に導かれた複数本の光
    ビームを相互に異なる方向に分離する分離光学系とを備
    え、分離された複数本の光ビームそれぞれにより前記複
    数の像担持体それぞれを所定の主走査方向に光走査する
    光走査部、該光走査部により光走査されることにより前
    記複数の像担持体それぞれに形成された静電潜像を、対
    応する色のトナーでそれぞれ現像することにより前記複
    数の像担持体上にそれぞれ対応する色のトナー像を形成
    する複数の現像器、および該複数の現像器により形成さ
    れたトナー像を所定の被転写体上に重畳されるように順
    次転写する転写手段を備え、 前記ビデオクロック発生部が、前記共通光学系の歪曲収
    差に起因して生じる前記複数の像担持体上を走査する光
    ビームの走査速度の差に応じて周波数を異ならせた複数
    のビデオクロックを発生するものであり、かつ前記変調
    信号生成部が、前記複数の像担持体上の、主走査方向の
    互いに対応する位置に互いに対応する画素が記録される
    ように、前記像担持体上における走査速度に応じた周波
    数のビデオクロックを選択し、かつ開始のタイミングを
    異ならせた変調信号を生成するものであることを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ビデオクロック発生部が、前記像担
    持体の数よりも少ない数のビデオクロックを発生するも
    のであり、かつ前記変調信号生成部が、前記複数の像担
    持体上の、主走査方向の互いに対応する位置に互いに対
    応する画素が記録されるように、前記像担持体の数より
    も少ない数のビデオクロックの中から、各像担持体上に
    おける走査速度に応じた周波数のビデオクロックを選択
    し、かつ開始のタイミングを異ならせた変調信号を生成
    するものであることを特徴とする請求項1記載のカラー
    画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007185786A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Seiko Epson Corp 光走査装置及び該装置の制御方法
US7809303B2 (en) * 2005-09-26 2010-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having an air passage and outlet

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