JPH10319437A - アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法

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JPH10319437A
JPH10319437A JP13264997A JP13264997A JPH10319437A JP H10319437 A JPH10319437 A JP H10319437A JP 13264997 A JP13264997 A JP 13264997A JP 13264997 A JP13264997 A JP 13264997A JP H10319437 A JPH10319437 A JP H10319437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー結晶化法により作製したトランジス
タを用いた液晶表示装置において、レーザーショット間
バラツキによる表示むらを抑えて、均一な表示特性を有
するアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 レーザー結晶化法により作製したトラン
ジスタを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置に
おいて、レーザーショット間バラツキ或はレーザービー
ムの境界での結晶性の違う半導体膜によりトランジスタ
特性のバラツキが及ぼす表示むらを抑えるため、画素用
トランジスタ307と同じレーザーショット内に補償用
トランジスタ305を設け、その補償用トランジスタ3
05の特性に応じて画素用トランジスタ307に印加す
る電圧を制御して、液晶表示装置の表示むらを抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータやワ
ードプロセッサなどの表示装置として用いられるアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より液晶を用いて文字や画像を表示
する方法として、単純マトリクス方式とアクティブマト
リクス方式が知られている。前者の単純マトリクス方式
は、液晶を挟んで走査信号配線と画素信号配線とが、垂
直に交わるように形成され、両配線が交差する部分にお
ける印加電圧を制御して画素を表示する方式である。後
者のアクティブマトリクス方式は、表示画素の単位毎に
スイッチング素子を備えた方式であり、単純マトリクス
方式に比べ応答が早く動画の表示に向いている。
【0003】また、アクティブマトリクス方式の液晶表
示装置においては、スイッチング素子として非晶質半導
体材料を用いたトランジスタが主流となっていた。最近
になって、非晶質半導体に比べ電界効果移動度が高い多
結晶半導体材料を用いて、駆動回路を液晶表示装置と同
一基板上に作製する技術が開発されている。その多結晶
半導体に関する技術として、特に低温での結晶化を実現
することにより、安価なガラス基板を用いることを可能
とする、いわゆる低温プロセス多結晶化技術が注目され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記低温プロセス多結
晶化技術における半導体膜の結晶化方法には、熱結晶化
方法とレーザー結晶化方法とがある。この2つの結晶化
方法には、それぞれ利点と欠点を有している。
【0005】熱結晶化方法は、加熱炉の中で結晶化を行
うため、均一な特性のトランジスタが得られる半面、結
晶化に長時間の熱処理が必要となり、ガラス基板の熱収
縮などが間題となる。一方、レーザー結晶化方法は、エ
キシマレーザー光を用いており、短時間で結晶化が可能
で結晶性も良いが、大面積の基板を処理するには基板1
枚に何度もレーザービームを照射する必要があるため、
レーザーショット間のバラツキによりスイッチング素子
特性のバラツキが発生し、そのスイッチング素子を備え
る液晶表示装置に表示むらが生じる欠点を有している。
【0006】上記レーザー結晶化方法による場合の問題
を以下に詳述する。
【0007】レーザー結晶化方法においてレーザー照射
に150〜300mm長の線状ビームを用いる場合は、
大面積化に対応しており、線状ビームの長さ方向ではト
ランジスタ特性のバラツキは抑えられる。しかし、レー
ザーの幅が0.1mm程度であるため、基板1枚に何度
もレーザービームを照射する必要があり、レーザーショ
ット間でのバラツキを生じていた。また、重ね合わせ等
の方法を用いてもレーザービームの境界は残るため、結
晶性の均一性に欠け、図6に示すようにトランジスタ特
性のバラツキとなり、異なる画素用トランジスタに同じ
信号を加えても出力が違うため、最終的には液晶表示装
置の表示むらとなって表れていた。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、表示むらのないアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス型液晶表示装置は、絶縁性基板上に複数のゲート
バスラインおよび複数のソースバスラインが交差状に配
置され、両バスラインの交差部付近に画素電極を駆動す
るための画素用トランジスタが配置されているアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置において、該ゲートバスラ
イン毎に対応し、かつ、該ゲートバスラインに接続され
た画素用トランジスタと直線状配置にして設けられた補
償用トランジスタと、該補償用トランジスタに対応して
設けられ、該ゲートバスラインに印加するゲート電圧
を、該補償用トランジスタからの出力信号によって制御
する補償回路とを具備し、そのことにより上記目的が達
成される。
【0010】本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置において、前記補償回路は、前記補償用トランジス
タのソース電極に定電圧を供給する定電圧電源と、前記
補償用トランジスタの出力を電圧に変換する固定抵抗
と、ゲートドライバーからのゲート信号および前記補償
用トランジスタの出力信号が入力され、適正に調整され
たゲート電圧を出力し、前記ゲートバスラインに供給す
る差動増幅器とから構成されているようにしてもよい。
【0011】本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置において、前記補償回路は、前記補償用トランジス
タのゲート電極とソース電極とに定電圧を供給する定電
圧電源と、前記補償用トランジスタからの出力を電圧に
変換する固定抵抗と、前記補償用トランジスタからの出
力と基準電圧を比較する比較器と、ゲートドライバーか
らのゲート信号と前記比較器からの出力信号が入力さ
れ、適正に調整されたゲート電圧を出力し、前記ゲート
バスラインに供給するレベルシフターとから構成されて
いるようにしてもよい。
【0012】本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置において、任意の前記ゲートバスラインに接続され
る前記画素用トランジスタの素子領域として用いられる
半導体膜の結晶性と、その前記ゲートバスラインに対応
する前記補償用トランジスタの素子領域として用いられ
る半導体膜の結晶性とが、概略同一である構成としても
よい。
【0013】本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置において、前記補償用トランジスタと前記画素用ト
ランジスタとが同一の工程で形成され、かつ前記画素用
トランジスタおよび前記補償用トランジスタの各々にお
けるゲート長およびゲート幅が概略同一寸法である構成
としてもよい。
【0014】本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置の製造方法は、少なくとも画素用トランジスタおよ
び補償用トランジスタの各々の素子領域として用いられ
る島状の半導体膜を、各ゲートバスラインに沿った直線
状配置として形成する工程と、該画素用トランジスタの
半導体膜と、前記画素用トランジスタが接続されるゲー
トバスラインに対応する前記補償用トランジスタの半導
体膜とに対し、同時に線状ビームであるレーザー光を照
射する工程とを含み、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0015】以下、本発明の作用について説明する。
【0016】本発明では、線状レーザービームの長さ方
向の均一性を利用できるように、ゲートバスライン方向
に直線状に並んだ補償用トランジスタと画素用トランジ
スタとの各々の半導体膜を同時照射可能に配置してい
る。このため、ゲートバスライン方向に並んだその直線
配置状態の補償用トランジスタと画素用トランジスタと
の半導体膜に対し、線状レーザービームを照射すると、
その画素用トランジスタと補償用トランジスタは同等の
特性を有することとなる。したがって、画素用トランジ
スタの特性バラツキを、補償用トランジスタにて検出す
ることが可能となる。
【0017】そして、補償用トランジスタの信号を検出
し、補償回路により、ゲートバスライン方向に並ぶ画素
用トランジスタのゲート電圧を調整する構成にすること
により、画素用トランジスタの出カバラツキを抑えるこ
とができ、液晶表示装置の均一な表示特性が得られるこ
ととなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のア
クティブマトリクス型液晶表示装置の実施形態を詳細に
説明する。
【0019】(実施形態1)図1は、本実施形態1に係
るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を概
略的に示す平面図である。
【0020】このアクティブマトリクス型液晶表示装置
は、絶縁性基板上に、ソースバスライン302とゲート
バスライン306とが交差して設けられ、各ソースバス
ライン302にはソースドライバー301からの画像信
号が与えられ、各ゲートバスライン306にはゲートド
ライバー303からのゲート信号が与えられるようにな
っている。また、ゲートドライバー303と各ゲートラ
イン306との間には、補償用トランジスタ305を含
んだ後述する構成の補償回路304が設けられている。
【0021】前記ソースドライバー301はシフトレジ
スター回路により構成されており、各ソースバスライン
302に順に画像信号を送り、画素用トランジスタ30
7のソース電極に接続した画素電極(図示せず)を通し
て液晶に電界を加えている。ゲートドライバー303は
シフトレジスター回路により構成されており、補償回路
304を通して各ゲートバスライン306に接続され、
画素用トランジスタ307のゲート信号を順にON、O
FFさせている。また、各ゲートバスライン306毎に
設けられた、補償用トランジスタ305とライン配置の
画素用トランジスタ307とは、直線状に配設されてい
る。
【0022】かかる構成からなる液晶駆動基板と、対向
電極を有する対向基板とに対して配向膜を形成し、両基
板を貼り合わせ、両基板間に液晶材料が注入されてい
る。
【0023】図2は、本実施形態1のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置における補償用トランジスタ305
およびそれに近接する画素用トランジスタ307の近傍
部分を示す断面図である。
【0024】以下、液晶駆動基板の構成を、製造工程順
に説明する。
【0025】補償用トランジスタ305および画素用ト
ランジスタ307は、絶縁性基板201の上に、島状に
加工した半導体膜202を有する。この半導体膜202
の膜厚は30〜150nmとする。この島状に加工した
半導体膜202の製造方法としては、シリコン半導体の
場合、プラズマCVD法によりSiH4ガスとH2ガスを
用いて、基板温度200℃〜300℃で非晶質シリコン
膜を成膜する。ここで、非晶質シリコン膜の成膜に用い
た原料ガスはSiH4以外にSi26も用いることがで
きる。また、半導体膜の材料としては、シリコン(S
i)以外にシリコンゲルマニウム(SiGe)等を用い
ることができる。このようにして作製したシリコン半導
体膜をエッチングによりパターニングして島状の半導体
膜202を形成する。
【0026】次に、加工した非晶質シリコンからなる半
導体膜202に、レーザー光203を照射して多結晶シ
リコン化する。ここで、照射するレーザー光203は、
XeClのエキシマレーザーで、形状は300mm×
0.1mmの線状ビームを用いてレーザービームを0.
02mmのステップで順に照射を行う。このとき、ゲー
トバスライン306方向に並んだ直線配置状態の画素用
トランジスタ307と補償用トランジスタ305とが同
時に照射されるように、線状のレーザー光とゲートバス
ライン306を平行に位置合せをすることにより、同じ
レーザーショット内で照射される。ここではレーザー光
は、XeCl(308nm)のエキシマレーザーを用い
たが、KrF(248nm)、ArF(193nm)、
KrCl(222nm)等のエキシマレーザーを用いて
もよい。
【0027】次に、絶縁膜204を膜厚が50〜150
nmとなるよう形成する。この絶縁膜は、常圧CVD法
により430℃でSiH4ガスとO2ガスを用いて成膜し
たSiO2膜を用いた。ここでは常圧CVD法を用いた
が、スパッタ法、減圧CVD法、プラズマCVD法、リ
モートプラズマCVD法のいずれかによる膜厚50nm
〜150nmのSiO2膜を用いても良いことは言うま
でもない。段差の被覆性良好なTEOS(Tetra−
Ethyl−Ortho−Silicate、Si(O
254)ガスを用いた常圧CVD法、プラズマCV
D法によるSiO2膜を用いてもよい。また、ここでは
SiO2を用いたが、SiNx、Al23、Ta25
たはこれらの組み合わせたものを用いても良い。
【0028】次に、ゲートバスライン306、及びゲー
ト電極205をスパッタ法により形成する。膜厚は20
0〜400nmとしている。画素用トランジスタ307
と補償用トランジスタ305とはほぼ同様の性能を有し
ていることが好ましく、従って半導体膜202や絶縁膜
204の膜厚、ゲート長及びゲート幅等は同じ膜厚、同
じ寸法であることが望ましい。また、材料はAl、Al
Si、Ta、Nb、Ti等を主成分とする金属でよい。
アルミニウムを主成分とする金属は低抵抗電極配線を形
成できるので好ましい。
【0029】次に、イオンドーピング装置を用いて不純
物イオンを半導体膜202のソース、ドレイン部に注入
する。Nチャネルトランジスタのソース、ドレイン部に
はリン元素を含むイオンを、Pチャネルトランジスタの
ソース、ドレイン部にはボロン元素を含むイオンを、そ
れぞれレジストマスクを用いて注入する。ここではイオ
ンドーピング装置を用いたが、イオン注入装置を用いて
もよい。また不純物イオンとしては、リンやボロン以外
に、N、Pチャネルが形成されるイオンを用いてもよい
ことは言うまでもない。
【0030】次に、レーザー照射により不純物イオンを
活性化させる。ここではレーザー照射を行ったが熱アニ
ールによる不純物イオンの活性化を行なってもよい。
【0031】次に、第1層間絶縁膜206を段差の被覆
性良好なTEOS(Tetra−Ethyl−Orth
o−Silicate、Si(OC254)ガスを用
いた常圧CVD法、またはプラズマCVD法によるSi
2膜を形成した。この第1層間絶縁膜にはSiO2膜以
外にSiNx膜をプラズマCVD法により形成してもよ
く、またSiO2膜とSiNx膜の2層構造としてもよ
い。
【0032】次に、コンタクトホールを形成し、スパッ
タ法により金属膜を成膜したのちパターニングを行って
ソースバスライン302、ソース電極及びドレイン電極
等の引き出し電極207を形成する。この金属膜もゲー
ト電極と同様に、材料はAl、AlSi、Ta、Nb、
Ti等を主成分とする金属でよい。アルミニウムを主成
分とする金属は低抵抗電極配線を形成できるので好まし
い。
【0033】次に、第2層間絶縁膜208として、プラ
ズマCVD法によりSiNx膜を形成した。この第2層
間絶縁膜にはSiNx膜以外に、TEOSガスを用いた
常圧CVD法、またはプラズマCVD法によるSiO2
膜を形成してもよく、またSiO2膜とSiNx膜の2
層構造としてもよい。以上のようにして、薄膜トランジ
スタからなる画素用トランジスタ307および補償用ト
ランジスタ305を作製した。
【0034】その後、コンタクトホールを形成し、スパ
ッタ法により透明電極を成膜し、パターニングを行って
画素電極209を形成する。
【0035】なお、ソースドライバー301やゲートド
ライバー303等の駆動回路および図3に示す構成の補
償回路304を、以上の工程の途中に行う別の工程また
は同じ工程を用いて作製する。
【0036】以上のようにして駆動回路及び補償回路と
補償用トランジスタ、画素用トランジスタを有する液晶
駆動基板が作製される。
【0037】その後、配向膜形成、対向電極との貼り合
わせ、液晶材料の注入を行うことで、図1に示す液晶表
示装置が作製される。
【0038】図3は、各ゲートバスライン306毎に設
けられた、補償用トランジスタ305を含んだ補償回路
304の一例を示す。
【0039】補償用トランジスタ305のソース電極に
定電圧402を印加し、ドレイン電極からの出力電流を
固定抵抗404に流して電圧変換し差動増幅器401に
入力されている。差動増幅器401のもう一方の入力に
はゲートドライバーからの信号が入力されており、電圧
変換した補償用トランジスタ305の出力が同じ電圧に
なるように補償用トランジスタ305のゲート電圧を調
整することにより、同一ゲートバスライン306上に並
んだ画素用トランジスタ307のゲート電圧が調整さ
れ、基板内にマトリクス状に配置された画素用トランジ
スタ307の出力電流を各ゲートバスライン306毎に
揃えることができ、レーザーのショット間バラツキによ
る表示むらをなくし、均一な表示特性が得られる。
【0040】(実施形態2)図4は、本実施形態2に係
るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を概
略的に示す平面図である。
【0041】このアクティブマトリクス型液晶表示装置
は、絶縁性基板上に、ソースバスライン302とゲート
バスライン306とが交差して設けられ、各ソースバス
ライン302にはソースドライバー301からの画像信
号が与えられ、各ゲートバスライン306にはゲートド
ライバー303からのゲート信号が与えられるようにな
っている。また、ゲートドライバー303と各ゲートラ
イン306との間には、補償用トランジスタ305を含
んだ後述する構成の補償回路510が設けられている。
【0042】前記ソースドライバー301はシフトレジ
スター回路により構成されており、各ソースバスライン
302に順に画像信号を送り、画素用トランジスタ30
7のソース電極に接続した画素電極(図示せず)を通し
て液晶に電界を加えている。ゲートドライバー303は
シフトレジスター回路により構成されており、補償回路
510を通して各ゲートバスライン306に接続され、
画素用トランジスタ307のゲート信号を順にON、O
FFさせている。また、各ゲートバスライン306毎に
設けられた、補償用トランジスタ305とライン配置の
画素用トランジスタ307とは、直線状に配設されてお
り、また、そのためにゲートバスライン306は補償用
トランジスタ305の箇所で迂回させている。
【0043】かかる構成からなる液晶駆動基板と、対向
電極を有する対向基板とに対して配向膜を形成し、両基
板を貼り合わせ、両基板間に液晶材料が注入されてい
る。
【0044】本実施形態のアクティブマトリクス型液晶
表示装置における補償用トランジスタ305、画素用ト
ランジスタ307およびその近傍部分は、実施形態1と
同様に構成されており、図2を用いて液晶駆動基板の構
成を、以下に製造工程順に説明する。
【0045】補償用トランジスタ305および画素用ト
ランジスタ307は、絶縁性基板201の上に、島状に
加工した半導体膜202を有する。この半導体膜202
の膜厚は30〜150nmとする。この島状に加工した
半導体膜202の製造方法としては、シリコン半導体の
場合、プラズマCVD法によりSiH4ガスとH2ガスを
用いて、基板温度200℃〜300℃で非晶質シリコン
膜を成膜する。ここで、非晶質シリコン膜の成膜に用い
た原料ガスはSiH4以外にSi26も用いることがで
きる。また、半導体膜の材料としては、シリコン(S
i)以外にシリコンゲルマニウム(SiGe)等を用い
ることができる。このようにして作製したシリコン半導
体膜をエッチングによりパターニングして島状の半導体
膜202を形成する。
【0046】次に、加工した非晶質シリコンからなる半
導体膜202に、レーザー光203を照射して多結晶シ
リコン化する。ここで、照射するレーザー光203は、
XeClのエキシマレーザーで、形状は300mm×
0.1mmの線状ビームを用いてレーザービームを0.
02mmのステップで順に照射を行う。このとき、ゲー
トバスライン306方向に並んだ直線配置状態の画素用
トランジスタ307と補償用トランジスタ305とが同
時に照射されるように、線状のレーザー光とゲートバス
ライン306を平行に位置合せをすることにより、同じ
レーザーショット内で照射される。ここではレーザー光
は、XeCl(308nm)のエキシマレーザーを用い
たが、KrF(248nm)、ArF(193nm)、
KrCl(222nm)等のエキシマレーザーを用いて
もよい。
【0047】次に、絶縁膜204を膜厚が50〜150
nmとなるよう形成する。この絶縁膜は、常圧CVD法
により430℃でSiH4ガスとO2ガスを用いて成膜し
たSiO2膜を用いた。ここでは常圧CVD法を用いた
が、スパッタ法、減圧CVD法、プラズマCVD法、リ
モートプラズマCVD法のいずれかによる膜厚50nm
〜150nmのSiO2膜を用いても良いことは言うま
でもない。段差の被覆性良好なTEOS(Tetra−
Ethyl−Ortho−Silicate、Si(O
254)ガスを用いた常圧CVD法、プラズマCV
D法によるSiO2膜を用いてもよい。また、ここでは
SiO2を用いたが、SiNx、Al23、Ta25
たはこれらの組み合わせたものを用いても良い。
【0048】次に、ゲートバスライン306、及びゲー
ト電極205をスパッタ法により形成する。膜厚は20
0〜400nmとしている。画素用トランジスタ307
と補償用トランジスタ305とはほぼ同様の性能を有し
ていることが好ましく、従って半導体膜202や絶縁膜
204の膜厚、ゲート長及びゲート幅等は同じ膜厚、同
じ寸法であることが望ましい。また、材料はAl、Al
Si、Ta、Nb、Ti等を主成分とする金属でよい。
アルミニウムを主成分とする金属は低抵抗電極配線を形
成できるので好ましい。
【0049】次に、イオンドーピング装置を用いて不純
物イオンを半導体膜202のソース、ドレイン部に注入
する。Nチャネルトランジスタのソース、ドレイン部に
はリン元素を含むイオンを、Pチャネルトランジスタの
ソース、ドレイン部にはボロン元素を含むイオンを、そ
れぞれレジストマスクを用いて注入する。ここではイオ
ンドーピング装置を用いたが、イオン注入装置を用いて
もよい。また不純物イオンとしては、リンやボロン以外
に、N、Pチャネルが形成されるイオンを用いてもよい
ことは言うまでもない。
【0050】次に、レーザー照射により不純物イオンを
活性化させる。ここではレーザー照射を行ったが熱アニ
ールによる不純物イオンの活性化を行なってもよい。
【0051】次に、第1層間絶縁膜206を段差の被覆
性良好なTEOS(Tetra−Ethyl−Orth
o−Silicate、Si(OC254)ガスを用
いた常圧CVD法、またはプラズマCVD法によるSi
2膜を形成した。この第1層間絶縁膜にはSiO2膜以
外にSiNx膜をプラズマCVD法により形成してもよ
く、またSiO2膜とSiNx膜の2層構造としてもよ
い。
【0052】次に、コンタクトホールを形成し、スパッ
タ法により金属膜を成膜したのちパターニングを行って
ソースバスライン302、ソース電極及びドレイン電極
等の引き出し電極207を形成する。この金属膜もゲー
ト電極と同様に、材料はAl、AlSi、Ta、Nb、
Ti等を主成分とする金属でよい。アルミニウムを主成
分とする金属は低抵抗電極配線を形成できるので好まし
い。
【0053】次に、第2層間絶縁膜208として、プラ
ズマCVD法によりSiNx膜を形成した。この第2層
間絶縁膜にはSiNx膜以外に、TEOSガスを用いた
常圧CVD法、またはプラズマCVD法によるSiO2
膜を形成してもよく、またSiO2膜とSiNx膜の2
層構造としてもよい。以上のようにして、薄膜トランジ
スタからなる画素用トランジスタ307および補償用ト
ランジスタ305を作製した。
【0054】その後、コンタクトホールを形成し、スパ
ッタ法により透明電極を成膜し、パターニングを行って
画素電極209を形成する。
【0055】なお、ソースドライバー301やゲートド
ライバー303等の駆動回路および図5に示す構成の補
償回路510を、以上の工程の途中に行う別の工程また
は同じ工程を用いて作製する。
【0056】以上のようにして駆動回路及び補償回路と
補償用トランジスタ、画素用トランジスタを有する液晶
駆動基板が作製される。
【0057】その後、配向膜形成、対向電極との貼り合
わせ、液晶材料の注入を行うことで、図4に示す液晶表
示装置が作製される。
【0058】図5は、各ゲートバスライン306毎に設
けられた、補償用トランジスタ305を含んだ補償回路
510の一例を示す。
【0059】補償用トランジスタ305のゲート、ソー
ス電極に定電圧502を印加し、ドレイン電極からの出
力電流を固定抵抗504に流して電圧変換し、比較器5
01a、501b、501cに入力される。比較器50
1a、501b、501cでは定電圧502を抵抗50
3a、503b、503cによって分割された基準電圧
がもう一方に入力されており、電圧変換された補償用ト
ランジスタ305からの入力と比較し、比較器501
a、501b、501cの出力電圧を段階的に変化させ
ている。比較器501a、501b、501cからの出
力は、ダイオード507を経てレベルシフター508に
接続され、ゲートドライバーからの信号により、ゲート
バスライン306上に並んだ画素用トランジスタ307
には補償回路により調整されたゲート電圧が印加され
る。ここでは比較器を3個接続することで3段階に調整
を行なっているが、比較器の数を増すことで細かく調整
することが出来る。このようにして基板内に配置された
画素用トランジスタ307の出力電流を各ゲートバスラ
イン306毎に揃えるようにすることにより、レーザー
のショット間バラツキによる表示むらをなくすことがで
き、均一な表示特性が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、線状レーザービームの長さ方向の均一性を利用で
きるように、ゲートバスライン方向に直線状に並んだ補
償用トランジスタと画素用トランジスタとの各々の半導
体膜を同時照射可能に配置しているため、ゲートバスラ
イン方向に並んだその直線配置状態の補償用トランジス
タと画素用トランジスタとの半導体膜に対し、線状レー
ザービームを照射すると、その画素用トランジスタと補
償用トランジスタは同等の特性を有することとなる。し
たがって、画素用トランジスタの特性バラツキを、補償
用トランジスタにて検出することが可能となる。
【0061】そして、補償用トランジスタの信号を検出
し、補償回路により、ゲートバスライン方向に並ぶ画素
用トランジスタのゲート電圧を調整する構成にすること
により、画素用トランジスタの出カバラツキを抑えるこ
とができ、液晶表示装置の均一な表示特性が得られるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置の全体構成を概略的に示す平面図である。
【図2】実施形態1のアクティブマトリクス型液晶表示
装置における補償用トランジスタおよびそれに近接する
画素用トランジスタの近傍部分を示す断面図である。
【図3】実施形態1に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置に備わった補償回路、補償用トランジスタ及び
画素用トランジスタの部分を示す回路図である。
【図4】実施形態2に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置の全体構成を概略的に示す平面図である。
【図5】実施形態2に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置に備わった補償回路、補償用トランジスタ及び
画素用トランジスタの部分を示す回路図である。
【図6】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置に
おいて、レーザーショット間バラツキによる画素用トラ
ンジスタの電圧−電流特性例を示す図である。
【符号の説明】
201 絶縁性基板 202 半導体膜 203 レーザー光 204 絶縁膜 205 ゲート電極 206 第1層間絶縁膜 207 引き出し電極 208 第2層間絶縁膜 209 画素電極 301 ソースドライバー 302 ソースバスライン 303 ゲートドライバー 304 補償回路 305 補償用トランジスタ 306 ゲートバスライン 307 画素用トランジスタ 401 差動増幅器 402 定電圧 404 固定抵抗 501a、501b、501c 比較器 502 定電圧 503a、503b、503c 抵抗 504 固定抵抗 507 ダイオード 508 レベルシフター 510 補償回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/786 H01L 29/78 612Z 21/336 627G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に複数のゲートバスライン
    および複数のソースバスラインが交差状に配置され、両
    バスラインの交差部付近に画素電極を駆動するための画
    素用トランジスタが配置されているアクティブマトリク
    ス型液晶表示装置において、 該ゲートバスライン毎に対応し、かつ、該ゲートバスラ
    インに接続された画素用トランジスタと直線状配置にし
    て設けられた補償用トランジスタと、 該補償用トランジスタに対応して設けられ、該ゲートバ
    スラインに印加するゲート電圧を、該補償用トランジス
    タからの出力信号によって制御する補償回路とを具備す
    るアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記補償回路は、前記補償用トランジス
    タのソース電極に定電圧を供給する定電圧電源と、前記
    補償用トランジスタの出力を電圧に変換する固定抵抗
    と、ゲートドライバーからのゲート信号および前記補償
    用トランジスタの出力信号が入力され、適正に調整され
    たゲート電圧を出力し、前記ゲートバスラインに供給す
    る差動増幅器とから構成されている請求項1に記載のア
    クティブマトリクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記補償回路は、前記補償用トランジス
    タのゲート電極とソース電極とに定電圧を供給する定電
    圧電源と、前記補償用トランジスタからの出力を電圧に
    変換する固定抵抗と、前記補償用トランジスタからの出
    力と基準電圧を比較する比較器と、ゲートドライバーか
    らのゲート信号と前記比較器からの出力信号が入力さ
    れ、適正に調整されたゲート電圧を出力し、前記ゲート
    バスラインに供給するレベルシフターとから構成されて
    いる請求項1に記載のアクティブマトリクス型液晶表示
    装置。
  4. 【請求項4】 任意の前記ゲートバスラインに接続され
    る前記画素用トランジスタの素子領域として用いられる
    半導体膜の結晶性と、その前記ゲートバスラインに対応
    する前記補償用トランジスタの素子領域として用いられ
    る半導体膜の結晶性とが、概略同一である請求項1乃至
    3のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記補償用トランジスタと前記画素用ト
    ランジスタとが同一の工程で形成され、かつ前記画素用
    トランジスタおよび前記補償用トランジスタの各々にお
    けるゲート長およびゲート幅が概略同一寸法である請求
    項1乃至3のいずれか一つに記載のアクティブマトリク
    ス型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも画素用トランジスタおよび補
    償用トランジスタの各々の素子領域として用いられる島
    状の半導体膜を、各ゲートバスラインに沿った直線状配
    置として形成する工程と、 該画素用トランジスタの半導体膜と、前記画素用トラン
    ジスタが接続されるゲートバスラインに対応する前記補
    償用トランジスタの半導体膜とに対し、同時に線状ビー
    ムであるレーザー光を照射する工程とを含むアクティブ
    マトリクス型液晶表示装置の製造方法。
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JP2005164741A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法
JP2007521517A (ja) * 2003-12-24 2007-08-02 トムソン ライセンシング 画像表示スクリーン及びその制御方法

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