JPH10318406A - 圧縮機の制御弁 - Google Patents

圧縮機の制御弁

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Publication number
JPH10318406A
JPH10318406A JP9124559A JP12455997A JPH10318406A JP H10318406 A JPH10318406 A JP H10318406A JP 9124559 A JP9124559 A JP 9124559A JP 12455997 A JP12455997 A JP 12455997A JP H10318406 A JPH10318406 A JP H10318406A
Authority
JP
Japan
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terminal
pressure
coil
chamber
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP9124559A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Miura
慎太郎 三浦
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Yuji Kubo
裕司 久保
Michiyasu Nosaka
倫保 野坂
Kazuhito Miyagawa
和仁 宮川
Shinya Miura
伸哉 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Denso Corp
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Priority to FR9805964A priority patent/FR2763376B1/fr
Priority to KR1019980016862A priority patent/KR100279220B1/ko
Priority to DE19821495A priority patent/DE19821495C2/de
Priority to US09/078,270 priority patent/US6033189A/en
Publication of JPH10318406A publication Critical patent/JPH10318406A/ja
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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターミナルのエッジによるコイルの端子の損
傷を防止することが可能な圧縮機の制御弁を提供するこ
と。 【解決手段】 板状をなすターミナル94,95は、タ
ーミナルベース93のベース面92a,93bに重合固
定されている。コイル92の端子92b,92cは、タ
ーミナル94,95の結線部94a,95aに接続固定
されている。ガイド部104 ,105 は、ベース面93a,
93bにおいてターミナル94,95の側方に位置する
領域を、ターミナル94,95の板厚以上の高さに盛り
上げることで形成されている。そして、コイル92の端
子92b,92cは、ガイド部104,105 のガイド面104
b,105bを経由してターミナル94,95の上側に至
り、同ターミナル94,95の上側を経由して結線部9
4a,95aに至っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
システム等に適用される圧縮機を制御するための制御弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機として、吐出容量を変更
可能な可変容量型圧縮機が存在する。例えば、ハウジン
グはシリンダブロックに接合固定され、その内部には両
者に囲まれてクランク室が区画形成されている。駆動軸
はクランク室に配置されており、ハウジング及びシリン
ダブロックによって回転可能に架設支持されている。シ
リンダボアはシリンダブロックに貫設形成され、ピスト
ンは同シリンダボア内に収容されている。斜板は、クラ
ンク室において駆動軸に一体回転可能でかつ傾動可能に
挿着されており、同駆動軸の回転によりその軸線方向前
後に揺動される。ピストンは斜板に連結されており、従
って、駆動軸の回転によりピストンが往復動されて、冷
媒ガスの圧縮が行われる。
【0003】前記クランク室は、抽気通路を介して吸入
圧領域に連通されている。同クランク室は、給気通路を
介して吐出圧領域に連通されている。電磁弁よりなる容
量制御弁は、抽気通路及び給気通路の少なくとも一方に
介在されている。そして、駆動回路が冷房負荷等に基づ
く制御コンピュータの制御により動作され、容量制御弁
のソレノイドが励磁・消磁される。従って、同容量制御
弁の弁体が動作され、抽気通路及び給気通路の少なくと
も一方が開閉されて、クランク室への吐出冷媒ガスの導
入量及び同クランク室からの冷媒ガスの排出量の少なく
とも一方が調節される。その結果、クランク室の圧力と
シリンダボアの圧力とのピストンを介した差が変更さ
れ、斜板の傾角が変更されて吐出容量が変更される。
【0004】図8及び図9は、前記ソレノイドのコイル
ユニット112を示す。すなわち、絶縁性の合成樹脂よ
りなるボビン113は円筒状をなし、同ボビン113の
外周にはコイル114を構成するコイル本体114aが
巻回されている。ターミナルベース115は、ボビン1
13の端縁において一体に延出形成されている。同ター
ミナルベース115の底面は二つの平面を備え、一方の
平面が第1ベース面115aをなし、他方の平面が第2
ベース面115bをなす。導体である給電側ターミナル
116及び接地側ターミナル117は板状をなし、同給
電側ターミナル116は第1ベース面115aに、接地
側ターミナル117は第2ベース面115bにそれぞれ
重合固定されている。結線部116a,117aは各タ
ーミナル116,117に設けられている。コイル本体
114aから取り出された給電側端子114bは、結線
部116aを介して給電側ターミナル116に接続固定
され、同給電側ターミナル116を介して図示しない駆
動回路の給電線に接続されている。同じくコイル本体1
14aから取り出された接地側端子114cは、結線部
117aを介して接地側ターミナル117に接続固定さ
れ、図示しないが同接地側ターミナル117を介して接
地されている。
【0005】ここで、図面からも明らかなように、前記
結線部116a,117aは、各ターミナル116,1
17においてターミナルベース115の先端側に設けら
れている。これは、詳述しないが、各結線部116a,
117aに対する端子114b,114cの結線作業の
行い易さ等を考慮した結果である。そして、コイル11
4の端子114b,114cは、ターミナルベース11
5の上面側であるコイル本体114a側から、底面側で
あるベース面115a,115b側に引き出されるとと
もに、ターミナル116,117の上側を経由して結線
部116a,117aに至っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10
(a)及び図10(b)に示すように、前記ベース面1
15a,115bは、ターミナル116,117が重合
固定される領域及びそれ以外の領域が一つの平面で構成
されている。従って、端子114b,114cは、コイ
ル本体114a側からターミナル116,117の上側
に至る途中において、ターミナル116,117のエッ
ジ116b,117bに直接対峙されることになる。そ
の結果、コイルユニット112の組み立て時や、同コイ
ルユニット112の容量制御弁への組み込み時等におい
て、端子114b,114cに不要な外力が作用される
と、同端子114b,114cがエッジ116b,11
7bに圧接して損傷するおそれがあった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、ターミ
ナルのエッジによるコイルの端子の損傷を防止すること
が可能な圧縮機の制御弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、ソレノイドの励磁・消磁により
弁体を動作させて圧縮機を制御する制御弁であって、絶
縁性の合成樹脂よりなるターミナルベースのベース面に
は導体である板状をなすターミナルが重合固定され、同
ターミナルに設けられた結線部にはソレノイドを構成す
るコイルの端子が接続固定され、前記ベース面において
ターミナルの側方には同ターミナル以上の高さを有する
ガイド部が設けられ、同ガイド部の先端部にはガイド面
が形成されており、コイルの端子は同ガイド面を経由し
てターミナルの上側に至り、同ターミナルの上側を経由
して結線部に至る構成の制御弁である。
【0009】請求項2の発明では、前記コイルの端子は
ガイド面の周縁に形成されたエッジに応じて屈曲するこ
とでその延在方向を転換してガイド面に至る構成であ
り、同エッジは曲面状をなしている。
【0010】請求項3の発明では、前記ガイド部はター
ミナルベースに一体形成されている。請求項4の発明で
は、前記圧縮機は、ハウジングの内部にクランク室及び
制御圧室を形成するとともに駆動軸を回転可能に支持さ
せ、ハウジングの一部を構成するシリンダブロックにシ
リンダボアを形成し、そのシリンダボアにはピストンを
往復動可能に収容し、駆動軸にカムプレートを一体回転
可能でかつ傾動可能に挿着し、制御圧室の圧力を変更す
ることでクランク室の圧力とシリンダボアの圧力とのピ
ストンを介した差を変更し、その差に応じてカムプレー
トの傾角を変更することで、吐出容量を制御する構成で
あって、請求項1〜3のいずれかに記載の制御弁は、制
御圧室と吸入圧領域とを接続する抽気通路、及び同制御
圧室と吐出圧領域とを接続する給気通路の少なくとも一
方に介在され、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動
作させることで同通路の開度を調節して制御圧室の圧力
の変更を行う容量制御弁である。
【0011】(作用)上記構成の請求項1の発明におい
ては、ガイド部がターミナルベースのベース面に設けら
れ、コイルの端子は同ガイド部の先端部に設けられたガ
イド面を経由してターミナルの上側に至る。同ガイド部
は、ターミナルの側方において同ターミナル以上の高さ
を有するため、例えば、制御弁の組み立て時等において
コイルの端子に不要な外力が作用されたとしても、同端
子はガイド部のガイド面によってターミナルのエッジ以
上の高さで支持され、同エッジに圧接されることを防止
できる。
【0012】請求項2の発明においては、ある方向より
延びて来るコイルの端子は、ガイド面のエッジに応じて
屈曲することでその延在方向を転換してガイド面に至
る。従って、例えば、コイルの端子は、外力の作用によ
り緊張するとガイド面のエッジに強く圧接される。しか
し、同エッジは曲面状をなしており、端子に作用される
応力は分散される。
【0013】請求項3の発明においては、ガイド部がタ
ーミナルベースに一体形成されており、同ガイド部を部
品点数増なしに配設できる。請求項4の発明において
は、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させるこ
とで抽気通路及び給気通路の少なくとも一方の開度が調
節され、制御圧室の圧力が変更される。従って、クラン
ク室の圧力とシリンダボアの圧力とのピストンを介した
差が変更され、その差に応じてカムプレートの傾角が変
更されて、吐出容量が制御される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、クラッチレスタ
イプの可変容量型圧縮機の容量制御弁において具体化し
た一実施形態について説明する。
【0015】図1に示すように、フロントハウジング1
1はシリンダブロック12の前端に接合固定されてい
る。リヤハウジング13は、シリンダブロック12の後
端に弁形成体14を介して接合固定されている。制御圧
室としてのクランク室15は、フロントハウジング11
とシリンダブロック12とにより囲まれて区画形成され
ている。駆動軸16は、クランク室15を通るようにフ
ロントハウジング11とシリンダブロック12との間に
回転可能に架設支持されている。プーリ17は、フロン
トハウジング11にアンギュラベアリング18を介して
支持されている。同プーリ17は、駆動軸16のフロン
トハウジング11からの突出端部に連結されており、そ
の外周部に巻き掛けられたベルト19を介して外部駆動
源としての車両エンジン20に、電磁クラッチ等のクラ
ッチ機構を介することなく直結されている。
【0016】回転支持体22は、クランク室15におい
て駆動軸16に止着されている。カムプレートとしての
斜板23は、駆動軸16に対してその軸線L方向へスラ
イド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。支持ア
ーム24は回転支持体22に突設されており、そのガイ
ド孔24aを以て斜板23に設けられたガイドピン25
の球状部25aに係合されている。そして、斜板23
は、支持アーム24とガイドピン25との連係により、
駆動軸16の軸線L方向へ傾動可能でかつ同駆動軸16
と一体的に回転可能となっている。同斜板23の傾動
は、ガイド孔24aと球状部25aとの間のスライドガ
イド関係、駆動軸16のスライド支持作用により案内さ
れる。斜板23の半径中心部がシリンダブロック12側
に移動されると、同斜板23の傾角が減少される。傾角
減少バネ26は、回転支持体22と斜板23との間に介
在されている。同傾角減少バネ26は、斜板23を傾角
の減少方向に付勢する。傾角規制突部22aは回転支持
体22の後面に形成され、斜板23の最大傾角を規制す
る。
【0017】図2に示すように、収容孔27は、シリン
ダブロック12の中心部において駆動軸16の軸線L方
向に貫設されている。遮断体28は筒状をなし、収容孔
27にスライド可能に収容されている。吸入通路開放バ
ネ29は、収容孔27の端面と遮断体28との間に介在
され、同遮断体28を斜板23側へ付勢している。
【0018】前記駆動軸16は、その後端部を以て遮断
体28の内部に挿入されている。ラジアルベアリング3
0は、駆動軸16の後端部と遮断体28の内周面との間
に介在され、同遮断体28とともに駆動軸16に対して
軸線L方向へスライド移動可能である。このように、駆
動軸16の後端部は、ラジアルベアリング30及び遮断
体28を介して収容孔27の内周面で回転可能に支持さ
れている。
【0019】吸入圧領域を構成する吸入通路32は、リ
ヤハウジング13及び弁形成体14の中心部に形成され
ている。同吸入通路32は収容孔27に連通されてお
り、その弁形成体14の前面に表れる開口周囲には、位
置決め面33が形成されている。遮断面34は遮断体2
8の先端面に形成され、同遮断体28の移動により位置
決め面33に接離される。同遮断面34が位置決め面3
3に当接されることにより、両者間33,34のシール
作用で吸入通路32と収容孔27の内空間との連通が遮
断される。
【0020】スラストベアリング35は斜板23と遮断
体28との間に介在され、駆動軸16上にスライド移動
可能に支持されている。同スラストベアリング35は、
吸入通路開放バネ29に付勢されて、常には斜板23と
遮断体28との間で挟持されている。
【0021】そして、斜板23が遮断体28側へ傾動す
るのに伴い、同斜板23の傾動がスラストベアリング3
5を介して遮断体28に伝達される。従って、同遮断体
28が吸入通路開放バネ29の付勢力に抗して位置決め
面33側に移動され、同遮断体28は遮断面34を以て
位置決め面33に当接される。同遮断面34が位置決め
面33に当接された状態にて、斜板23のそれ以上の傾
動が規制され、この規制された状態にて同斜板23は、
0°よりも僅かに大きな最小傾角となる。
【0022】シリンダボア12aはシリンダブロック1
2に貫設形成され、片頭型のピストン36は同シリンダ
ボア12aに収容されている。同ピストン36は、シュ
ー37を介して斜板23の外周部に係留されており、同
斜板23の回転運動によりシリンダボア12a内で前後
往復運動される。
【0023】吸入圧領域を構成する吸入室38及び吐出
圧領域を構成する吐出室39は、リヤハウジング13に
ぞれぞれ区画形成されている。吸入ポート40、同吸入
ポート40を開閉する吸入弁41、吐出ポート42、同
吐出ポート42を開閉する吐出弁43は、それぞれ弁形
成体14に形成されている。そして、吸入室38の冷媒
ガスは、ピストン36の復動動作により吸入ポート40
及び吸入弁41を介してシリンダボア12aに吸入され
る。同シリンダボア12aに吸入された冷媒ガスは、ピ
ストン36の往動動作により所定の圧力にまで圧縮さ
れ、吐出ポート42及び吐出弁43を介して吐出室39
に吐出される。
【0024】吸入室38は通口45を介して収容孔27
に連通されている。そして、遮断体28がその遮断面3
4を以て位置決め面33に当接されると、通口45は吸
入通路32から遮断される。通路46は駆動軸16の軸
芯に形成され、クランク室15と遮断体28の内空間と
を連通する。放圧通口47は遮断体28の周面に貫設さ
れ、同放圧通口47を介して遮断体28の内空間と収容
孔27の内空間とが連通されている。収容孔27の内空
間、通口45、通路46及び放圧通口47が抽気通路を
構成する。
【0025】給気通路48は吐出室39とクランク室1
5とを接続し、同通路48上には容量制御弁49が介在
されている。検圧通路50は、吸入通路32と容量制御
弁49との間に形成されている。
【0026】容量制御弁49は、バルブハウジング51
とソレノイド52とが中央付近において接合されてい
る。弁室53は、バルブハウジング51とソレノイド5
2との間に区画形成されている。弁体54は弁室53内
に収容されている。弁孔55は、弁室53においてバル
ブハウジング51の軸線上に形成され、弁体54と対向
するように開口されている。強制開放バネ56は、弁体
54と弁室53の内壁との間に介在され、弁孔55を開
放する方向に弁体54を付勢している。弁室53は、弁
室ポート57及び給気通路48を介して吐出室39に連
通されている。
【0027】感圧室58は、バルブハウジング51の上
部に区画形成されている。同感圧室58は、吸入圧導入
ポート59及び検圧通路50を介して吸入通路32に連
通されている。ベローズ60は感圧室58に収容されて
いる。感圧ロッド挿通孔61は感圧室58と弁室53と
の間に形成され、弁孔55に連続されている。感圧ロッ
ド62は、感圧ロッド挿通孔61に摺動可能に挿通され
ている。弁体54とベローズ60は、感圧ロッド62に
よって作動連結されている。また、感圧ロッド62の弁
体54側部分は、弁孔55内の冷媒ガスの通路を確保す
るために小径となっている。
【0028】ポート63は、バルブハウジング51にお
いて弁室53と感圧室58との間に形成され、弁孔55
と直交されている。同ポート63は、給気通路48を介
してクランク室15に連通されている。つまり、弁室ポ
ート57、弁室53、弁孔55及びポート63は、給気
通路48の一部を構成している。
【0029】前記ソレノイド52は、ほぼ有蓋円筒状の
ソレノイドケーシング71と、ほぼ有底円筒状の収容筒
72とを備えている。固定鉄心64は収容筒72の上方
開口部に嵌合され、同固定鉄心64によって収容筒72
内に収容室65が区画形成されている。可動鉄心67は
有蓋円筒状をなし、収容室65に往復動可能に収容され
ている。追従バネ68は、可動鉄心67と収容筒72の
底面との間に介装されている。なお、同追従バネ68
は、強制開放バネ56よりも弾性係数が小さいものが使
用されている。
【0030】ソレノイドロッド挿通孔69は固定鉄心6
4に形成され、収容室65と弁室53とを連通してい
る。ソレノイドロッド70は弁体54と一体形成されて
おり、ソレノイドロッド挿通孔69に摺動可能に挿通さ
れている。ソレノイドロッド70の可動鉄心67側端部
は、強制開放バネ56及び追従バネ68の付勢力によっ
て可動鉄心67に当接される。そして、可動鉄心67と
弁体54とは、ソレノイドロッド70を介して作動連結
されている。
【0031】図4は容量制御弁49の要部拡大断面図で
あり、図5及び図6はソレノイド52のコイルユニット
90を示す。絶縁性の合成樹脂よりなる円筒状のボビン
91は、ソレノイドケーシング71内において収容筒7
2の外周に、固定鉄心64及び可動鉄心67を跨ぐよう
に嵌着されている。コイル92は、ボビン91の外周に
巻回されたコイル本体92aと、同コイル本体92aか
ら取り出された給電側端子92bと接地側端子92cと
からなる。ターミナルベース93は概略板状をなし、ボ
ビン91の端縁において一体に延出形成されている。同
ターミナルベース93の底面は高さの異なる二つの平面
を有し、高い方の平面が第1ベース面93aをなし、低
い方が第2ベース面93bをなしている。各ベース面9
3a,93bは、ターミナルベース93の基端部から先
端部に向かって延在されている。
【0032】導体である金属製の給電側ターミナル94
及び接地側ターミナル95は板状をなし、同給電側ター
ミナル94はターミナルベース93の第1ベース面92
aに、接地側ターミナル95は第2ベース面93bにそ
れぞれ重合固定されている。コイル92の給電側端子9
2bは、給電側ターミナル94に設けられた結線部94
aに対して、抵抗溶接等によって接続固定されている。
コイル92の接地側端子92cは、接地側ターミナル9
5に設けられた結線部95aに対して、抵抗溶接等によ
って接続固定されている。詳述しないが、同接地側ター
ミナル95は、バルブハウジング51及びブラケット6
6を介してリヤハウジング13に接続され、コイル92
の接地側端子92bを接地させている。
【0033】コネクタピン固定片96及びカソード固定
片97は、それぞれ給電側ターミナル94の一部を長方
形状に切り起こすことで形成されている。アノード固定
片98は、接地側ターミナル95の一部を長方形状に切
り起こすことで形成されている。コネクタピン99はコ
ネクタピン固定片96に固定支持され、給電側ターミナ
ル94を介してコイル92の給電側端子92aに接続さ
れている。ダイオード100は、そのカソード側端子1
00aがカソード固定片97に、アノード側端子100
bがアノード固定片98にそれぞれ固定されている。従
って、同ダイオード100は、両ターミナル94,95
を介してコイル92に接続され、同コイル92に対して
フライホイール回路を構成する。
【0034】絶縁被覆102は、コイルユニット90の
外面に盛られた絶縁性の合成樹脂が形成する。コイル9
2(コイル本体92a,端子92b,92c)やダイオ
ード100等のコイルユニット90の外面に露出された
電気部品は、同絶縁被覆102に埋没され、所謂、樹脂
埋め状態となっている。同絶縁被覆102は、これら電
気部品の絶縁性や耐候性を向上させる。
【0035】ソケット102aは絶縁被覆102の外側
に一体形成されている。コネクタピン99は、その先端
部をソケット102aの内空間へ突出させている。駆動
回路74は、図示しない車両バッテリ等に接続されてお
り、その給電線74aはコネクタピン99を介して給電
側ターミナル94に接続されている。
【0036】さて、前記結線部94a,95aは、各タ
ーミナル94,95においてコイル本体92aから遠い
位置、つまり、ターミナルベース93の先端側に位置す
る部位に設けられている。同結線部94a,95aは、
ベース面93a,93bから突出配置されている。つま
り、結線部94a,95aをコイルユニット90の各部
位からできるだけ離して配設することで、その周囲に広
い作業空間を確保して、同結線部94a,95aに対す
る端子92b,92cの結線作業を行い易くしている。
以下、コイル本体92aから結線部94a,95aに至
るまでの端子92b,92cの取り廻し構成について説
明する。
【0037】図6、図7(a)及び図7(b)に示すよ
うに、第1ガイド部104は、第1ベース面93aにお
いて給電側ターミナル94の側方に位置する領域に、絶
縁性の合成樹脂を台地状に盛り上げることで形成されて
いる。第2ガイド部105は、第2ベース面93bにお
いて接地側ターミナル95の側方に位置する領域に、絶
縁性の合成樹脂を台地状に盛り上げることで形成されて
いる。これら樹脂の盛り上がりは、ターミナルベース9
3(ボビン91)の成形と同時に形成される。つまり、
各ガイド部104,105は、ターミナルベース93に
一体形成されている。第1ガイド部104は、第1ベー
ス面93aにおいて給電側ターミナル94の板厚以上の
高さに盛り上がっている。第2ガイド部105は、第2
ベース面93bにおいて接地側ターミナル95の板厚以
上の高さに盛り上がっている。切欠104a,105a
は、各ガイド部104,105においてターミナルベー
ス93の縁部を切り欠くことで形成されている。ガイド
面104b,105bは各ガイド部104,105の台
地面が構成する。同ガイド面104b,105bの周縁
において、切欠104a,105aの内壁面に接続され
る側のエッジ104c,105cは、曲面状をなしてい
る。
【0038】そして、コイル92の給電側端子92b
は、第1ガイド部104の切欠104aを介して、ター
ミナルベース93の上面側であるコイル本体92a側か
ら底面側である第1ベース面93a側に引き出されてい
る。第1ベース面93a側に引き出された給電側端子9
2bは、ガイド面104bのエッジ104cに応じて屈
曲することで、その延在方向を第1ベース面93aの延
在方向へ転換するとともに、ガイド面104b上を経由
して給電側ターミナル94の上側に至り、同ターミナル
94の上側を経由して結線部94aに至っている。
【0039】また、コイル92の接地側端子92cは、
第2ガイド部105の切欠105aを介して、コイル本
体92a側から第2ベース面93b側に引き出されてい
る。第2ベース面93b側に引き出された接地側端子9
2cは、ガイド面105bのエッジ105cに応じて屈
曲することで、その延在方向を第2ベース面93bの延
在方向へ転換するとともに、同ガイド面105b上を経
由して接地側ターミナル95の上側に至り、同ターミナ
ル95の上側を経由して結線部95aに至っている。
【0040】以上構成の圧縮機は、その吸入室38に冷
媒ガスを導入する通路となる吸入通路32と、吐出室3
9から冷媒ガスを排出する吐出フランジ75とが外部冷
媒回路76により接続されている。凝縮器77、膨張弁
78及び蒸発器79は、同外部冷媒回路76上に介在さ
れている。そして、図示しないが、前記構成の圧縮機、
凝縮器77、膨張弁78及び蒸発器79は車両に搭載さ
れて、車両空調システムが構築されている。
【0041】蒸発器温度センサ81,車室温度センサ8
2,エアコンスイッチ83,車室温度設定器84及び前
記駆動回路74は、制御コンピュータ85に接続されて
いる。そして、制御コンピュータ85は、各センサ8
1,82による検出値、エアコンスイッチ83のオン・
オフ信号、車室温度設定器84による設定温度信号等の
入力値に基づいてデューティ比(単位時間に占めるソレ
ノイド52の励磁時間の割合)を決定し、同デューティ
比を駆動回路74に指令する。同駆動回路74は、指令
されたデューティ比に基づいてコイル92の通電量を制
御し、ソレノイド52の励磁・消磁を行う。同ソレノイ
ド52は、デューティ比が大きい程、両鉄心64,67
間の吸引力を強くする。
【0042】次に、上記構成の圧縮機の動作について説
明する。制御コンピュータ85は、エアコンスイッチ8
3がオン状態の下で、車室温度センサ82の検出値が車
室温度設定器84の設定温度以上である場合に、駆動回
路74に対してソレノイド52の励磁(デューティ比≠
0%)を指令する。そして、駆動回路74によりソレノ
イド52のコイル92に対して電流が供給され、図2に
示すように、両鉄心64,67間にはデューティ比に応
じた吸引力が生じる。この吸引力は、強制開放バネ56
の付勢力に抗して、弁開度が減少する方向の力としてソ
レノイドロッド70を介して弁体54に伝達される。一
方、ベローズ60は、吸入通路32から検圧通路50を
介して感圧室58に導入される吸入圧の変動に応じて変
位する。そして、同ベローズ60はソレノイド52の励
磁状態において吸入圧に感応し、その変位が感圧ロッド
62を介して弁体54に伝達される。容量制御弁49の
弁開度は、ソレノイド52からの付勢力、ベローズ60
からの付勢力及び強制開放バネ56の付勢力のバランス
により決定される。
【0043】冷房負荷が大きい場合には、例えば、車室
温度センサ82によって検出された車室温度と、車室温
度設定器84の設定温度との差が大きい。制御コンピュ
ータ85は、車室温度と設定温度とに基づいて設定吸入
圧を変更するようにデューティ比を変更する。制御コン
ピュータ85は車室温度と設定温度との差が大きいほど
デューティ比を大きくする。従って、固定鉄心64と可
動鉄心67との間の吸引力が強くなり、弁体54の弁開
度が小さくなる方向の付勢力が増大する。そして、より
低い吸入圧にて弁体54の開閉が行われる。従って、容
量制御弁49は、デューティ比が増大されることで、よ
り低い吸入圧を保持するように動作される。
【0044】弁体54の弁開度が小さくなれば、吐出室
39から給気通路48を経由してクランク室15へ流入
する冷媒ガス量が少なくなる。この一方で、クランク室
15の冷媒ガスは、通路46及び放圧通口47を経由し
て吸入室38へ流出している。このため、クランク室1
5の圧力が低下する。また、冷房負荷が大きい状態で
は、シリンダボア12aの吸入圧も高く、クランク室1
5の圧力とシリンダボア12aの吸入圧との差が小さく
なる。従って、斜板23の傾角が大きくなる。
【0045】給気通路48における通過断面積が零、つ
まり容量制御弁49の弁体54が弁孔55を完全に閉止
した状態になると、吐出室39からクランク室15への
高圧冷媒ガスの供給は行われない。そして、クランク室
15の圧力は、吸入室38の圧力と略同一になり、斜板
23の傾角は最大となる。
【0046】逆に、冷房負荷が小さい場合には、例え
ば、車室温度と設定温度との差は小さい。制御コンピュ
ータ85は車室温度が低いほどデューティ比を小さくす
るように指令する。このため、固定鉄心64と可動鉄心
67との間の吸引力は弱く、弁体54の弁開度が小さく
なる方向の付勢力が減少する。そして、より高い吸入圧
にて、弁体54の開閉が行われる。従って、容量制御弁
49は、デューティ比が減少されることにより、より高
い吸入圧を保持するように作動する。
【0047】弁体54の弁開度が大きくなれば、吐出室
39からクランク室15へ流入する冷媒ガス量が多くな
り、クランク室15の圧力が上昇する。また、この冷房
負荷が小さい状態では、シリンダボア12aの吸入圧が
低く、クランク室15の圧力とシリンダボア12aの吸
入圧との差が大きくなる。従って、斜板23の傾角が小
さくなる。
【0048】冷房負荷がない状態に近づいてゆくと、蒸
発器79における温度がフロスト発生をもたらす温度に
近づいてゆく。制御コンピュータ85は、蒸発器温度が
フロスト判定温度以下になるとソレノイド52の消磁
(デューティ比=0%)を指令する。同フロスト判定温
度は、蒸発器79においてフロストが発生しそうな状況
を反映する。そして、ソレノイド52は、駆動回路74
からコイル92への電流供給の停止により消磁され、固
定鉄心64と可動鉄心67との吸引力が消失する。この
ため、図3に示すように、弁体54は、強制開放バネ5
6の付勢力により、可動鉄心67及びソレノイドロッド
70を介して作用する追従バネ68の付勢力に抗して下
方に移動される。そして、弁体54が弁孔55を最大に
開いた弁開度位置に移行する。このため、吐出室39の
高圧冷媒ガスが多量に給気通路48を介してクランク室
15へ供給され、同クランク室15の圧力が高くなる。
クランク室15の圧力上昇により、斜板23の傾角が最
小傾角へ移行する。
【0049】また、制御コンピュータ85は、エアコン
スイッチ83がオフ状態に切換操作されるとソレノイド
52を消磁し、それに応じて斜板23が最小傾角に傾動
される。
【0050】このように、容量制御弁49の開閉動作
は、ソレノイド52を励磁・消磁するデューティ比の大
小に応じて変化される。デューティ比が大きくなると低
い吸入圧にて開閉が実行され、デューティ比が小さくな
ると高い吸入圧にて開閉動作が行われる。圧縮機は設定
された吸入圧を維持すべく、斜板23の傾角を変更し、
その吐出容量を変更する。つまり、容量制御弁49は、
デューティ比に応じて設定吸入圧を変更する役割、及び
吸入圧に関係なく最小容量運転を行う役割を担ってい
る。このような容量制御弁49を具備することにより、
圧縮機は冷凍回路の冷凍能力を変更する役割を担ってい
る。
【0051】斜板23の傾角が最小となると、遮断体2
8はその遮断面34を以て位置決め面33に当接され、
吸入通路32が遮断される。この状態では、吸入通路3
2における通過断面積が零となり、外部冷媒回路76か
ら吸入室38への冷媒ガスの流入が阻止される。同斜板
23の最小傾角は、0°よりも僅かに大きくなるように
設定されている。この最小傾角状態は、遮断体28が吸
入通路32と収容孔27との連通を遮断する閉位置に配
置されたときにもたらされる。遮断体28は、前記閉位
置とこの位置から離間された開位置とに斜板23に連動
して切り換え配置される。
【0052】斜板23の最小傾角は0°ではないため、
最小傾角状態においても、シリンダボア12aから吐出
室39への冷媒ガスの吐出は行われている。シリンダボ
ア12aから吐出室39へ吐出された冷媒ガスは、給気
通路48を通ってクランク室15へ流入する。クランク
室15の冷媒ガスは、通路46及び放圧通口47を通っ
て吸入室38へ流入する。吸入室38の冷媒ガスは、シ
リンダボア12aへ吸入されて、再度吐出室39へ吐出
される。すなわち、最小傾角状態では、吐出圧領域であ
る吐出室39、給気通路48、クランク室15、通路4
6、放圧通口47、収容孔27、吸入圧領域である吸入
室38、シリンダボア12aを経由する循環通路が圧縮
機内に形成されている。そして、吐出室39、クランク
室15及び吸入室38の間では、圧力差が生じている。
従って、冷媒ガスが前記循環通路を循環し、冷媒ガスと
ともに流動する潤滑油が圧縮機内部の各摺動部を潤滑す
る。
【0053】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)ガイド部104,105がターミナルベース93
のベース面93a,93bに設けられ、コイル92の端
子92b,92cは同ガイド部104,105の先端部
に形成されたガイド面104b,105bを経由してタ
ーミナル94,95の上側に至る。同ガイド部104,
105は、ベース面93a,93bにおいてターミナル
94,95の側方で同ターミナル94,95以上の高さ
を有するため、例えば、コイルユニット90の組み立て
時や、同コイルユニット90の容量制御弁49に対する
組み込み時等において端子92b,92cに不要な外力
が作用されたとしても、同端子92b,92cはガイド
面104b,105bによってターミナル94,95の
エッジ94b,95b以上の高い位置で支持され、同エ
ッジ94b,95bに圧接されることはない。従って、
同端子92b,92cがエッジ94b,95bによって
損傷されることを防止でき、導通不良等が生じることは
ない。
【0054】(2)ターミナルベース93において、コ
イル本体92a側からベース面93a,93b側に引き
出された端子92b,92cは、ガイド面104b,1
05bのエッジ104c,105cに応じて屈曲するこ
とでその延在方向を転換してガイド面104b,105
b上に至る。ここで、例えば、外力の作用により端子9
2b,92cが緊張されると、同端子92b,92cは
エッジ104c,105cに強く圧接される。しかし、
同エッジ104c,105cは曲面状をなしており、端
子92b,92cに作用される応力は分散される。従っ
て、同端子92b,92cがエッジ104c,105c
によって損傷されることをも防止でき、導通不良等が生
じることはない。
【0055】(3)ガイド部104,105はターミナ
ルベース93に一体形成されている。従って、同ガイド
部104,105を部品点数増なしに配設できる。 (4)ターミナルベース93はボビン91に一体形成さ
れており、コイル92の関連部品(ターミナル94,9
5、固定片96〜98、コネクタピン99、ダイオード
100等)がユニット化されている。従って、容量制御
弁49の組み立て時において、これら部品の取り扱いが
容易となり、組み立て性が向上される。
【0056】(5)絶縁被覆102はコイル92の端子
92b,92cを埋没させている。合成樹脂製である絶
縁被覆102は周囲の温度が上昇されると、金属製であ
る端子92b,92cとの膨張率の差から、その内部に
熱応力を生じる。従って、従来技術においては、端子9
2b,92cがこの熱応力により緊張され、ターミナル
94,95のエッジ94b,95bに強く圧接されるお
それがあった。言い換えれば、絶縁被覆102を有する
容量制御弁49において具体化した本実施形態において
は、その効果を奏するのに特に有効となる。
【0057】(6)ダイオード100は、ソレノイド5
2のコイル92に対してフライホイール回路を構成して
いる。従って、ソレノイド52の励磁・消磁にともない
コイル92に逆起電力が生じたとしても、同逆起電力に
基づく電流は、フライホール回路を経由して消費されて
駆動回路74側に流れ込むことはない。その結果、コイ
ル92における逆起電力の発生に起因して駆動回路74
に不具合が生じることはなく、同駆動回路74、ひいて
は車両空調システムの耐久性・信頼性が向上される。
【0058】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、次のような態様でも実施でき
る。 (1)上記実施形態においては、クランク室15への吐
出冷媒ガスの導入量を調節することで容量制御を行う圧
縮機において具体化されていた。しかし、これに限定さ
れるものではなく、クランク室15からの冷媒ガスの排
出量を調節することで容量制御を行う圧縮機において具
体化しても良い。また、クランク室15への吐出冷媒ガ
スの導入量及び同クランク室15からの冷媒ガスの排出
量の両方を調節することで容量制御を行う圧縮機におい
て具体化しても良い (2)上記実施形態においては、クランク室15の圧力
を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化
されていた。しかし、これに限定されるものではなく、
シリンダボア12aの圧力を調節することで容量制御を
行う圧縮機において具体化しても良い。
【0059】(3)クラッチ付きの可変容量型圧縮機に
おいて具体化すること。 上記実施形態から把握できる技術的思想について記載す
ると、前記コイル92は絶縁性の合成樹脂よりなるボビ
ン91に巻回され、ターミナルベース93は同ボビン9
1に一体形成されている請求項1〜4のいずれかに記載
の制御弁。
【0060】このようにすれば、コイル92の関連部品
(ターミナル94,95、固定片96〜98、コネクタ
ピン99、ダイオード100等)をユニット化できる。
従って、制御弁49の組み立て時において、これら部品
の取り扱いが容易となり、組み立て性が向上される。こ
れは、制御弁49の製造コストの低減につながる。
【0061】
【発明の効果】上記構成の請求項1及び4の発明によれ
ば、コイルの端子がターミナルのエッジにより損傷され
ることを防止できる。従って、端子に導通不良等が生じ
ることを防止でき、制御弁の信頼性が向上される。
【0062】請求項2の発明によれば、ガイド面のエッ
ジは曲面状をなしており、同エッジに端子が強く圧接さ
れても、同端子には応力が分散して作用される。従っ
て、同端子がエッジによって損傷されることを防止で
き、導通不良等が生じることはない。その結果、制御弁
の信頼性がさらに向上される。
【0063】請求項3の発明によれば、ガイド部がター
ミナルベースに一体形成されており、同ガイド部を部品
点数増なしに配設できる。従って、本発明を安価に具体
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラッチレスタイプの可変容量型圧縮機の縦
断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 最小吐出容量状態を示す要部拡大図。
【図4】 図2の要部拡大図であり、絶縁被覆を破断し
て示す図。
【図5】 容量制御弁のソレノイドを構成するコイルユ
ニットの正面図。
【図6】 コイルユニットの底面図。
【図7】 (a)は図6のA−A線断面図、(b)は図
6のB−B線断面図。
【図8】 従来のソレノイドのコイルユニットを示す正
面図。
【図9】 コイルユニットの底面図。
【図10】 (a)は図9のC−C線断面図、(b)は
図9のD−D線断面図。
【符号の説明】
49…制御弁としての容量制御弁、52…ソレノイド、
54…弁体、92…コイル、92b…コイルの給電側端
子、92c…コイルの接地側端子、93…ターミナルベ
ース、93a…第1ベース面、93b…第2ベース面、
94…給電側ターミナル、94a…結線部、95…接地
側ターミナル、95…結線部、104…第1ガイド部、
104b…ガイド面、105…第2ガイド部、105b
…ガイド面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 久保 裕司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 野坂 倫保 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 宮川 和仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 三浦 伸哉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動
    作させて圧縮機を制御する制御弁であって、絶縁性の合
    成樹脂よりなるターミナルベースのベース面には導体で
    ある板状をなすターミナルが重合固定され、同ターミナ
    ルに設けられた結線部にはソレノイドを構成するコイル
    の端子が接続固定され、前記ベース面においてターミナ
    ルの側方には同ターミナル以上の高さを有するガイド部
    が設けられ、同ガイド部の先端部にはガイド面が形成さ
    れており、コイルの端子は同ガイド面を経由してターミ
    ナルの上側に至り、同ターミナルの上側を経由して結線
    部に至る構成の制御弁。
  2. 【請求項2】 前記コイルの端子は、ガイド面の周縁に
    形成されたエッジに応じて屈曲することでその延在方向
    を転換してガイド面に至る構成であり、同エッジは曲面
    状をなしている請求項1に記載の制御弁。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部はターミナルベースに一体
    形成されている請求項1又は2に記載の制御弁。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機は、ハウジングの内部にクラ
    ンク室及び制御圧室を形成するとともに駆動軸を回転可
    能に支持させ、ハウジングの一部を構成するシリンダブ
    ロックにシリンダボアを形成し、そのシリンダボアには
    ピストンを往復動可能に収容し、駆動軸にカムプレート
    を一体回転可能でかつ傾動可能に挿着し、制御圧室の圧
    力を変更することでクランク室の圧力とシリンダボアの
    圧力とのピストンを介した差を変更し、その差に応じて
    カムプレートの傾角を変更することで、吐出容量を制御
    する構成であって、 請求項1〜3のいずれかに記載の制御弁は、制御圧室と
    吸入圧領域とを接続する抽気通路、及び同制御圧室と吐
    出圧領域とを接続する給気通路の少なくとも一方に介在
    され、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させる
    ことで同通路の開度を調節して制御圧室の圧力の変更を
    行う容量制御弁である。
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KR1019980016862A KR100279220B1 (ko) 1997-05-14 1998-05-12 제어밸브
DE19821495A DE19821495C2 (de) 1997-05-14 1998-05-13 Steuerventil
US09/078,270 US6033189A (en) 1997-05-14 1998-05-13 Control valve

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514048B2 (en) 2000-07-31 2003-02-04 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho External control variable displacement compressor

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US6514048B2 (en) 2000-07-31 2003-02-04 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho External control variable displacement compressor

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