JP2022126942A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機において制御弁のソレノイドをオフにしたときの制御圧力の急上昇を抑制しつつ起動性能を高める。【解決手段】圧縮機100は、給気通路に第1弁部を有する第1制御弁1と、抽気通路に第2弁部を有する第2制御弁201と、外部駆動源の動力を回転軸130に選択的に伝達するためのクラッチ160を備える。第2制御弁201は、給気通路における第1弁部の下流側の中間圧力と、抽気通路における制御圧力との差圧に応動し、抽気通路の開度を変化させる第2弁体を含む。第1制御弁1は、第1弁部を開閉する第1弁体と、ソレノイドの駆動力を第1弁体に伝達する伝達部材と、吸入圧力の大きさに応じて第1弁部の開閉方向の力を発生させる感圧部材を含み、ソレノイドへの通電がオフにされたときに第1弁体が閉弁方向に動作する。【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチ式の可変容量圧縮機に関する。
自動車用空調装置は、一般に、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器等を冷凍サイクルに配置して構成される。圧縮機としては、エンジンの回転数によらず一定の冷房能力が維持されるように、冷媒の吐出容量を可変できる可変容量圧縮機(単に「圧縮機」ともいう)が用いられている。
圧縮機は、エンジンによって駆動される回転軸を有する。その回転軸に取り付けられた斜板に圧縮用のピストンが連結され、斜板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより冷媒の吐出容量を調整する。斜板の角度は、圧縮機の制御室内に吐出冷媒の一部を導入し、ピストンの両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることで連続的に変えられる。この制御室の圧力(以下「制御圧力」という)は、例えば圧縮機の吐出室と制御室との間に設けられた制御弁(電磁弁)により制御される。
圧縮機には、冷媒の循環路として、冷凍サイクルを循環させるための外部循環路のほか、圧縮機内を循環させるための内部循環路が設けられる。この内部循環路は、吐出室と制御室とを連通させる給気通路と、制御室と吸入室とを連通させる抽気通路を含む。一般に、給気通路は上述した制御弁を経る通路として構成され、抽気通路は圧縮機のハウジングに設けられたオリフィスにより構成される。
制御弁は、駆動部としてのソレノイドに外部から電流を供給することで、その弁開度が調整される。空調装置の起動時には、ソレノイドに最大電流を流すことで弁部を閉状態として給気通路を遮断する。このとき、制御室からの冷媒の排出は、抽気通路のオリフィスを介して継続される。このため、圧縮機の制御圧力を低くして斜板を回転軸に対して大きく傾けることができ、圧縮機を最大容量で運転させることができる。それにより、空調装置を速やかに機能させることができる。
ところで、圧縮機は、エンジンの大きな負荷になり得る。このため、例えば車両の急加速時や登坂走行時など、エンジンの動力を車両の推進力に振り向けたい高負荷時には、その圧縮機の負荷トルクを低減する必要がある。従来、この負荷トルクを一時的にカットできるように、回転軸の一端にエンジンの駆動力を伝達または遮断する電磁クラッチが設けられたいわゆるクラッチ式圧縮機が採用されていた。しかし、コスト等の理由から近年では電磁クラッチを用いずにエンジンと回転軸とを直結したいわゆるクラッチレス式圧縮機が主流になりつつある。
クラッチレス式圧縮機を採用する場合、圧縮機とエンジンとが常に作動連結されているため、空調装置のオフ時にエンジンに無用な負荷がかからないよう、圧縮機を最小容量で運転させる必要がある。このため、制御弁には、ソレノイドをオフにしたときに弁部を全開状態にするいわゆるオフ機能を有するものが採用される(特許文献1参照)。そのオフ機能により給気通路を介した制御室への冷媒の導入を促し、制御圧力を高くして斜板を回転軸に対してほぼ直角にすることで、圧縮機を最小容量で運転させるものである。
国際公開第2016/152959号
特許文献1の圧縮機では、その起動性能を高めることを目的とし、抽気通路にオリフィスと並列に開放通路を設け、その開放通路を開閉可能な技術が提案されている。開放通路には逆止弁が設けられている。圧縮機の制御運転時は開放通路を閉じて制御室からの冷媒排出を最小限とすることで、圧縮機の運転効率が維持される。一方、圧縮機の起動時には開放通路を開放することで制御室からの冷媒排出を促進し、その起動性能を高めることができる。給気通路の下流側には、昇圧手段としての逆止弁が設けられる。
より具体的には、圧縮機のハウジングに給気通路と抽気通路とを連通させる連通路が設けられ、その連通路の一部が、制御室と吸入室とを連通させる開放通路を構成する。開放通路上の逆止弁は、給気通路の圧力(以下「中間圧力」ともいう)と抽気通路の制御圧力との差圧に応じて開閉方向に動作する。
圧縮機の定常制御状態では制御弁が開弁状態を維持して給気通路を介した制御室への冷媒の導入を継続するため、中間圧力のほうが制御圧力よりも高くなる(中間圧力>制御圧力)。このため、開放通路が閉じ、制御室からの必要以上の冷媒の排出を防止できる。
圧縮機の駆動停止に際してソレノイドがオフにされると、制御弁が全開状態となるため、制御室への冷媒の導入を促され、圧縮機を最小容量運転に移行させることができる。圧縮機が長時間停止すると、中間圧力と制御圧力とはほぼ等しくなる。この状態から圧縮機を起動すると、制御弁が即座に閉弁状態となり、中間圧力が制御圧力よりも低くなり(中間圧力<制御圧力)、スプリングの付勢力によって開放通路が開く。このため、制御室からの冷媒の排出が促進され、圧縮機を最大容量運転へと移行させることができる。
しかしながら、このような圧縮機では起動停止時に制御弁のオフ機能により制御圧力を急上昇させるため、制御室内の構造物、例えば回転軸の軸受近傍に設けられたシール部材にダメージを与えやすい。また、圧縮機が駆動停止から速やかに再起動される場合には、中間圧力のほうが制御圧力よりも高い状態での起動となるため(中間圧力>制御圧力)、開放通路が開かず、開放通路を設けたことによる起動性能向上効果が得られない点で改善の余地がある。さらに、圧縮機の起動時に制御弁が全開状態から閉弁状態へ作動するため、弁開度の変化が大きい。このため、給気圧力の変動が大きく、起動性能の安定性の面では改善の余地がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、可変容量圧縮機において制御弁のソレノイドをオフにしたときの制御圧力の急上昇を抑制しつつ起動性能を高めることにある。
本発明のある態様は、吸入室、吐出室および制御室を有し、吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する一方、制御室の制御圧力を調整することにより吐出室からの冷媒の吐出容量が可変となる可変容量圧縮機である。この可変容量圧縮機は、吐出室と制御室とをつなぐ給気通路に第1弁部を有し、吐出室から制御室へ導入する冷媒の流量を調整する第1制御弁と、制御室と吸入室とをつなぐ抽気通路に第2弁部を有し、制御室から吸入室へ導出する冷媒の流量を調整する第2制御弁と、外部駆動源の動力を圧縮機の回転軸に選択的に伝達するためのクラッチと、を備える。
第2制御弁は、給気通路における第1弁部の下流側の中間圧力と、抽気通路における制御圧力との差圧に応動し、抽気通路の開度を変化させる第2弁体を含む。第1制御弁は、第1弁部を開閉する第1弁体と、供給電流値に応じた軸線方向の駆動力を発生するソレノイドと、ソレノイドの駆動力を第1弁体に伝達する伝達部材と、吸入室の吸入圧力を感知し、吸入圧力の大きさに応じて第1弁部の開閉方向の力を発生させる感圧部材と、を含み、ソレノイドへの通電がオフにされたときに第1弁体が閉弁方向に動作する。
この態様によれば、クラッチ式圧縮機に給気通路の開度を調整する第1制御弁が設けられる。第1制御弁は、ソレノイドがオフにされたときに閉弁方向に作動する。このため、第1制御弁は、圧縮機の起動前から起動時にかけて閉弁状態を保ちやすい。圧縮機の起動前から中間圧力を低く抑えることができるため、起動時において第2制御弁を開弁状態に保ちやすい。その結果、圧縮機の起動タイミングにかかわらず、その起動時に速やかに最大運転に移行させやすい。また、第1制御弁のソレノイドがオフにされたときにおける制御圧力の急上昇を抑制できる。
本発明によれば、可変容量圧縮機において制御弁のソレノイドをオフにしたときの制御圧力の急上昇を抑制しつつ起動性能を高めることができる。
実施形態に係る圧縮機を含む冷凍サイクルを概略的に表す図である。 第1制御弁の構成を示す断面図である。 図2のA部拡大図である。 第2制御弁および第3制御弁の構成を表す部分拡大断面図である。 圧縮機の制御特性を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
(冷凍サイクル)
図1は、実施形態に係る圧縮機を含む冷凍サイクルを概略的に表す図である。
圧縮機100は、自動車用空調装置の冷凍サイクルに設置されるクラッチ式の可変容量圧縮機である。圧縮機100は、冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する。そのガス冷媒は凝縮器111(外部熱交換器)にて凝縮され、さらに膨張装置113により断熱膨張されて低温・低圧の霧状の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒が蒸発器115にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内空気を冷却する。蒸発器115で蒸発された冷媒は、再び圧縮機100へと戻されて冷凍サイクルを循環する。冷媒には例えば代替フロン(HFC-134a)が使用されるが、他の冷媒(HFO-1234yf等)を使用してもよい。圧縮機100は、そのハウジング内に冷媒を圧縮するための機構のほか、冷媒の内部循環を制御する制御弁1,201,203を備える。
(圧縮機)
圧縮機100のハウジングは、シリンダブロック102と、シリンダブロック102の前端側に接合されたフロントハウジング104と、シリンダブロック102の後端側に接合されたリアハウジング106とを組み付けて構成される。シリンダブロック102とリアハウジング106との間にはバルブプレート108が介装されている。シリンダブロック102は、その軸線周りに複数のシリンダ110を有する。シリンダブロック102とフロントハウジング104とに囲まれた空間に制御室112が形成されている。
リアハウジング106の内部に吸入室114、吐出室116および取付孔118が区画形成されている。制御弁1は、取付孔118に収容されるようにして圧縮機100に取り付けられる。制御弁1は、吐出室116から制御室112へ導入する冷媒の流量を調整する「第1制御弁」として機能する。
リアハウジング106には、また、蒸発器115側から吸入室114に冷媒を導入する冷媒入口120、吐出室116から凝縮器111側へ吐出冷媒を導出する冷媒出口122、吸入室114と取付孔118とを連通させる連通路124、取付孔118と制御室112とを連通させる連通路126、吐出室116と取付孔118とを連通させる連通路128が設けられている。リアハウジング106には、さらに、連通路126と吸入室114とを連通させる連通路127が設けられている。連通路127には、制御弁201が配設されている。制御弁201は、制御室112から吸入室114へ導出する冷媒の流量を調整する「第2制御弁」として機能する。
シリンダブロック102には、連通路126と制御室112とを連通させる連通路180、および連通路127と制御室112とを連通させる連通路182が設けられている。連通路128、制御弁1の内部通路、連通路126および連通路180が「給気通路」を構成する。連通路127の一部と連通路182が「抽気通路」を構成する。連通路180には、制御弁203が配設されている。制御弁203は、給気通路における冷媒の逆流を防止する「逆止弁」として機能する。なお、制御弁1,201,203およびその周辺の構成については後に詳述する。
制御室112には、その中心を貫通するように回転軸130が配置されている。回転軸130は、シリンダブロック102に設けられた軸受132と、フロントハウジング104に設けられた軸受134とによって回転自在に支持されている。回転軸130にはラグプレート136が固定されており、ラグプレート136に突設された支持アーム138等を介して斜板140が支持されている。
斜板140は、回転軸130の軸線に対して傾動可能となっており、複数のシリンダ110に摺動自在に配置されたピストン142にシュー144を介して連結されている。回転軸130は、その前端部分がフロントハウジング104を貫通して外部に延出しており、その先端部分にはブラケット146が螺着されている。また、回転軸130とフロントハウジング104との前端部分の隙間を外側からシールするようにリップシール148(シール部材)が設けられている。リップシール148は、回転軸130の周面に摺接しつつ、その周面に沿った冷媒ガスの漏洩を防止している。
フロントハウジング104の前端部分には軸受150が設けられ、プーリ152が回転自在に支持されている。プーリ152は、電磁クラッチ160を構成し、エンジン170の駆動力を回転軸130に伝達する。すなわち、回転軸130の前端部は、電磁クラッチ160および図示略のベルトを介してエンジン170(外部駆動源)に作動連結されている。
電磁クラッチ160は、プーリ152、電磁コイル162、アーマチュア164および板ばね166を有する。アーマチュア164は、ブラケット146に支持されている。電磁コイル162への通電によりアーマチュア164がプーリ152に接合されることで、エンジン170の駆動力が回転軸130に伝達される。電磁コイル162への通電を遮断すると、板ばね166の付勢力によりアーマチュア164がプーリ152から離間し動力伝達が遮断される。このように、電磁コイル162への通電制御によってエンジン170の駆動力が回転軸130に選択的に伝達される。
吸入室114は、バルブプレート108に設けられた吸入用リリーフ弁154を介してシリンダ110に連通する一方、冷媒入口120を介して蒸発器115の出口にも連通している。吐出室116は、バルブプレート108に設けられた吐出用リリーフ弁156を介してシリンダ110に連通する一方、冷媒出口122を介して凝縮器111の入口にも連通している。
斜板140の角度は、制御室112内でその斜板140を付勢するスプリング157、158の荷重や、斜板140につながるピストン142の両面にかかる圧力による荷重等がバランスした位置に保持される。この斜板140の角度は、制御室112内に吐出冷媒の一部を導入して制御圧力Pcを変化させ、ピストン142の両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることによって連続的に変化させることができる。この斜板140の角度の変化によってピストン142のストロークを変えることにより、冷媒の吐出容量が調整される。定常制御時における制御室112内の圧力は、制御弁1により制御される。
以上のように構成された圧縮機100は、電磁クラッチ160が連結された状態で容量制御がなされる。電磁クラッチ160は、空調装置の使用時に接続され、空調装置を使用しないときは切断される。空調装置の使用中であっても、車両の急加速時や登坂走行時などエンジン170の動力を車両の推進力に振り向けたい高負荷時には電磁クラッチ160が切断され、圧縮機100の負荷トルクが一時的にカットされる。
圧縮機100は、蒸発器115側から吸入室114に導入された冷媒ガスをシリンダ110に導入して圧縮し、吐出室116から凝縮器111側へ高温・高圧の冷媒を吐出する。その吐出冷媒の一部は、制御弁1を介して制御室112内に導入され、圧縮機100の容量制御に供される。
圧縮機100には冷媒の循環路として、冷凍サイクルを循環させるための外部循環路のほか、圧縮機100内を循環させるための内部循環路が形成される。圧縮機100のシリンダ110に導入された冷媒の一部は、いわゆるブローバイガスとして、シリンダ110とピストン142とのクリアランスを通って制御室112へ漏れる。このブローバイガスも内部循環に寄与している。なお、本実施形態の制御室112はクランク室からなるが、変形例においてはクランク室内又はクランク室外に別途設けられた圧力室でもよい。
(第1制御弁)
図2は、第1制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁1は、圧縮機100の吸入圧力Psと大気圧との差圧(つまり吸入圧力のゲージ圧)を感知して動作し、吸入圧力Psを設定圧力に保つように、吐出室116から制御室112に導入する冷媒流量を制御するPs感知弁として構成されている。制御弁1は、いわゆる入れ制御の制御弁である。
制御弁1は、弁本体2とソレノイド3とをダイヤフラム4を介して軸線方向に組み付けて構成される。弁本体2は、圧縮機100の運転時に吐出冷媒の一部を制御室112へ導入するための冷媒通路を開閉する弁部(第1弁部)を含む。ソレノイド3は、弁部を開閉方向に駆動し、その開度を調整する。それにより、制御室112へ導入される冷媒流量が制御される。弁本体2は、段付円筒状のボディ5、ボディ5の内部に設けられた弁部等を備えている。ダイヤフラム4は、弁本体2のボディ5と、ソレノイド3のボディ7との間に配置され、吸入圧力Psと大気圧との差圧を感知して軸線方向に変位する。ボディ5は「バルブボディ」として機能し、ボディ7は「ソレノイドボディ」として機能する。ダイヤフラム4は「感圧部材」として機能する。
ボディ5は、アルミニウム合金からなる素材を段付円筒状に切削加工して得られ、エロージョンなどへの耐性が高い。ボディ5の上端開口部にはポート12が設けられ、側部には上方からポート14,16が設けられている。ポート12は「吐出室連通ポート」として機能し、圧縮機100の吐出室116に連通する。ポート14は「制御室連通ポート」として機能し、圧縮機100の制御室112に連通する。ポート16は「吸入室連通ポート」として機能し、圧縮機100の吸入室114に連通する。ボディ5の下端部が拡径され、その拡径部17がボディ7の上端部に組み付けられている。拡径部17の上半部にテーパ面が形成され、ボディ7の上端部がそのテーパ面に向けて内方に加締められることで、弁本体2とソレノイド3とが固定されている。
ボディ5には、ポート14とポート12とを連通させる流通路18(内部通路)と、ポート16と連通する圧力室20とが形成されている。流通路18の中途には弁孔22が設けられ、弁孔22の上流側端部に弁座24が設けられている。ポート12は、吐出室116から吐出圧力Pdの冷媒を導入する「導入ポート」として機能する。ポート14は、弁部を経由した中間圧力Pceの冷媒を制御室112へ向けて導出する「導出ポート」として機能する。なお、中間圧力Pceの冷媒は、給気通路の下流側で制御弁203を経ることで減圧され、制御圧力Pcとなって制御室112に導入される。ポート16は、吸入室114から吸入圧力Psの冷媒を導入する「導入ポート」として機能する。ポート12には、有底円筒状のフィルタ部材15が取り付けられている。フィルタ部材15は、ボディ5の内部への異物の侵入を抑制するためのメッシュを含む。
ボディ5において流通路18と圧力室20との隔壁を貫通するように、ガイド孔28が設けられている。弁孔22およびガイド孔28は、ボディ5の軸線に沿って同軸状に形成されている。圧力室20は、ボディ5の下方に向けて大きく開口し、その下端開口部がダイヤフラム4およびOリング37(後述)によって封止されている。圧力室20には、有底円筒状の連結部材30がボディ5と同軸状に配置されている。また、ガイド孔28の外側には連通路32が設けられている。連通路32は、ガイド孔28と平行に延び、ポート16と圧力室20とを連通させている。
ポート12と弁孔22との間に弁室34が形成され、その弁室34にボール状の弁体36(第1弁体)が配置されている。弁座24は、弁体36の着脱を容易にするよう、テーパ状に形成されている。弁体36が上流側から弁座24に着脱することにより弁部を開閉する。ボディ5の上端部にはばね受け38が固定され、弁体36とばね受け38との間にスプリング40(「第1付勢部材」として機能する)が介装されている。スプリング40は、弁体36を閉弁方向に付勢する。ボディ5におけるばね受け38の固定位置によってスプリング40の荷重が調整される。
弁孔22およびガイド孔28を軸線方向に貫通するようにシャフト42が設けられている。シャフト42は、ステンレス鋼からなる円柱状の部材であり、窒化処理等の表面処理によって硬度が高められている。シャフト42は、ガイド孔28に摺動可能に支持されている。シャフト42の上端部が弁孔22に挿通され、弁体36を下流側から支持する。シャフト42の下端部は、圧力室20に突出する。連結部材30は、シャフト42の下端部を同軸状に収容しつつ、シャフト42とダイヤフラム4との間に介装される。なお、シャフト42および連結部材30が、「伝達部材」として機能する。
ボディ5の外周面には、制御弁1が圧縮機100の取付孔118に取り付けられた際に冷媒の漏洩を規制するための複数のシールリングが装着される。すなわち、ポート14の上方位置に環状溝21が周設され、Oリング31が嵌着されている。ポート14とポート16の中間位置に環状溝23が周設され、Oリング33が嵌着されている。ポート16の下方位置に環状溝25が周設され、Oリング35が嵌着されている。
一方、ソレノイド3は、ボディ7の内方に駆動機構を収容して構成される。すなわち、ボディ7は、上端部が縮径された段付円筒状のケース50と、ケース50の上端部に同軸状に圧入された段付筒状の接続部材51と、ケース50内に収容された円筒状のボビン52と、ボビン52に巻回された電磁コイル54と、ボビン52の内方に挿通された円筒状のスリーブ56と、ケース50の下端開口部を概ね封止するように設けられた端部材58と、ボビン52の下方にて端部材58に埋設されたカラー59を備える。スリーブ56は、非磁性材料からなる。ケース50、接続部材51およびカラー59は、磁性材料からなり、ソレノイド3の「ヨーク」を構成する。
ボディ7の内方に形成される作動空間60にプランジャ62およびコア64が配設されている。スリーブ56は、接続部材51に対して下方から挿入され、同軸状に固定されている。コア64は、上部の外径がやや小径化された段付円筒状をなし、その上部がスリーブ56の下部に挿通されるように組み付けられている。コア64は、スリーブ56と同軸状に固定されている。両者の固定は圧入と加締めによりなされている。すなわち、コア64におけるスリーブ56との圧入面65には、環状の嵌合溝67が周設されている。そして、嵌合溝67に対応するスリーブ56の外周面を半径方向に加締めることにより、スリーブ56とコア64との固定がより確実なものとされている。
コア64は、軸線方向の貫通孔66を有する。貫通孔66は、上半部がやや拡径された段付孔からなり、その大径部にスプリング68(「第2付勢部材」として機能する)を収容している。コア64は、プランジャ62を支持する部材としてスプリング68のみを挿通している。スプリング68は、電磁コイル54により生成される磁気回路の中に配置されることとなる。
プランジャ62は、円柱状をなし、スリーブ56に摺動可能に支持されている。プランジャ62は、コア64とダイヤフラム4との間に位置するように作動空間60に配置され、コア64と軸線方向に対向する。コア64とプランジャ62との間には、円板状のスペーサ70が配置されている。スペーサ70は、非磁性材料からなる。
より詳細には、プランジャ62の下面に円形状の凹部82が設けられ、スペーサ70が収容されている。スペーサ70の外径は、凹部82の内径とほぼ等しい。一方、コア64の上面には環状の凸部84が設けられている。凸部84は、凹部82と概ね相補形状とされているが、その外径はスペーサ70の外径よりやや小さい。凸部84の高さは、凹部82の深さよりもやや大きい。このため、ソレノイド3がオンされてプランジャ62とコア64とが最も近接した状態となっても、両者が直接接触することはない。
スプリング68は、貫通孔66に設けられた段部とスペーサ70との間に介装される。スプリング68は、スペーサ70を介してプランジャ62を軸線方向に支持し、プランジャ62をコア64から離間する方向に付勢する。
本実施形態では、プランジャ62を支持するシャフトや、そのシャフトの軸受部が設けられておらず、プランジャ62はスプリング68により支持される。このため、プランジャ62の作動安定性が懸念される。この点、貫通孔66の大径部の内径が、スプリング68の外径とほぼ等しくされている。それにより、コア64におけるスプリング68のガタつきを防止又は抑制でき、結果的にプランジャ62の作動安定性を確保できる。
ボディ5の下端面に環状溝27が設けられ、Oリング37が取り付けられている。接続部材51の上面とボディ5の下面との間にダイヤフラム4の外周縁部およびOリング37を挟むようにして、ボディ5が接続部材51に固定されている。それにより、ダイヤフラム4は、弁本体2側の圧力室20とソレノイド3側の作動空間60とを仕切るようにして、ボディ5とボディ7との間に介装される。Oリング37は、ダイヤフラム4とボディ5との間をシールすることで冷媒の外部漏れを防止する。
なお、ダイヤフラム4は、本実施形態では金属薄板からなるが、ポリイミドフィルム等の薄膜状の樹脂材からなるものでもよい。樹脂膜は金属膜よりも大きな変形ストロークが得られる点で好ましい。特に制御弁1の小型化を実現するうえでダイヤフラム4の受圧径を小さくしたり、ソレノイド3を小さくする必要がある場合、ダイヤフラム4のストロークを相対的に大きくできる樹脂材を選択するのが好ましい。
ボビン52からは電磁コイル54につながる一対の接続端子74が延出し、それぞれ端部材58を貫通して外部に引き出されている。同図には説明の便宜上、その一対の片方のみが表示されている。端部材58は、ケース50に内包されるソレノイド3内の構造物全体を下方から封止するように取り付けられている。端部材58は、耐食性を有する樹脂材のモールド成形(射出成形)により形成され、その樹脂材が電磁コイル54を外側から覆うように設けられている。端部材58の先端部がコネクタ接続部76とされ、そのコネクタ接続部76から接続端子74の先端部が引き出されている。このコネクタ接続部76に、外部電源とつながる図示しないコネクタが接続される。
端部材58には、作動空間60の内外を連通させる通気通路78が設けられている。通気通路78の一端は作動空間60に開口し、他端はコネクタ接続部76に開口している。外部の大気は、その通気通路78を介して作動空間60に導入される。端部材58の下部外周面に環状溝29が周設され、Oリング39が取り付けられている。Oリング39は、制御弁1が圧縮機100の取付孔118に取り付けられた際に、外部雰囲気がその取付孔118に侵入することを抑制する。
図3は、図2のA部拡大図である。
接続部材51の上端開口部53が拡径部17のテーパ面19に向けて加締められることにより、ボディ5と接続部材51とがしっかりと固定されている。接続部材51の上面と拡径部17の下面との間にダイヤフラム4が挟まれ、固定されている。
ダイヤフラム4は、ソレノイド3の上端開口部を封止し、ボディ7の内方に作動空間60を形成する。接続部材51の上面は、その外周縁近傍において軸線と垂直な平坦面190を有し、その平坦面190の内端から半径方向内側に向かってダイヤフラム4から離れる方向に傾斜する二段のテーパ面192,194を有する。ボディ5の下面と平坦面190との間にダイヤフラム4の外周縁部が挟持されている。
接続部材51の内周面上部に段差が設けられ、その段差下側の嵌合部196にスリーブ56の上端部が遊嵌されている。プランジャ62がスリーブ56に摺動可能に支持され、ダイヤフラム4を介して連結部材30に作動連結される。接続部材51の上部内周面が、作動空間60に露出している。このため、プランジャ62は、上部においてスリーブ56を介することなく、接続部材51(ヨーク)と径方向に対向する。
接続部材51の上部にはテーパ面194が存在するため、プランジャ62と接続部材51とのクリアランスは、テーパ面194の下方かつスリーブ56の上方位置にて最小となる。以下、この最小クリアランスが形成される領域を「最小クリアランス領域Rmin」ともいう。最小クリアランス領域Rminでは、プランジャ62と接続部材51との間の磁気損失を効果的に低減できる。このように、接続部材51とプランジャ62との間にスリーブ56を介在させずに、ヨークとプランジャとを直接対向させる領域を設けることで、ソレノイド3の磁気効率を高めることができる。
図4は、第2制御弁および第3制御弁の構成を表す部分拡大断面図である。
(第2制御弁)
バルブプレート108には、連通路182と連通路127とを連通させる連通孔202が貫通形成されている。連通路127は、連通孔202と対向する側、つまり連通路126とは反対側に拡径部を有し、その拡径部が弁室204を構成している。弁室204の内周面がガイド孔206を構成する。
制御弁201は、有底円筒状の弁体210(第2弁体)を有する。弁体210は、ガイド孔206に沿って軸線方向に摺動可能に支持される。弁体210は、連通孔202を取り囲むようにバルブプレート108に着脱して弁部(第2弁部)を開閉する。すなわち、バルブプレート108は、制御弁201の弁座212として機能する。弁体210の内方には制御圧力Pcの冷媒が導入される。弁室204の底部205と弁体210の底部との間に背圧室214が形成される。背圧室214には中間圧力Pceの冷媒が導入される。
弁体210は、中間圧力Pceと制御圧力Pcとの差圧に応動して軸線方向、つまり弁部の開閉方向に変位する。本実施形態では、弁体210を開弁方向に付勢するスプリング等の付勢部材が設けられていない。このため、制御弁201は、実質的に中間圧力Pceと制御圧力Pcとの差圧に応じてのみ弁部を開閉する「開閉弁」として機能する。圧縮機100の定常制御状態のように中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも高いとき(Pce>Pc)、制御弁201は閉弁状態となる。一方、圧縮機100の起動時のように中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも低いとき(Pce<Pc)、制御弁201は全開状態となる(詳細後述)。
また、弁室204と吸入室114との境界部に連通路216が設けられる一方、弁体210の開口端部にスリット218(切欠き)が形成されている。スリット218は、連通路216と連通し、その連通路216とともに抽気通路を形成する。図示のように、制御弁201が閉弁状態にあるとき、スリット218とバルブプレート108との間に形成される流路断面が、連通路216の流路断面よりも小さくなり、抽気通路の開度は最小となる。つまり、制御弁201の弁部における抽気通路の開口面積はスリット218の流路断面そのものとなる。
一方、図示を省略するが、制御弁201が全開状態にあるとき、スリット218とバルブプレート108との間に形成される流路断面は、連通路216の流路断面よりも大きくなり、抽気通路の開度は最大となる。つまり、制御弁201の弁部における抽気通路の開口面積は連通路216の流路断面そのものとなる。なお、弁体210は、弁室204の底部205に係止されることでその開弁方向への移動が規制される。抽気通路の開度は、制御弁201の弁部が閉弁状態にあるときの最小開度と、弁部が全開状態にあるときの最大開度の二段階に変化することとなる。
(第3制御弁)
バルブプレート108には、また、連通路126と連通路180とを連通させる連通孔220が貫通形成されている。連通路180の下流側端部が拡径され、その拡径部が弁室222を構成している。弁室222の上流側開口端に弁座224が形成されている。制御弁203は、ボール状の弁体226(第3弁体)を有する。弁体226は、弁室222に配置されている。
弁座224は、弁体226の着脱を容易にするようテーパ状に形成されている。弁体226が下流側から弁座224に着脱することにより弁部(第3弁部)を開閉する。弁室222の下流側端部にはばね受け228が固定され、弁体226とばね受け228との間にスプリング230(「付勢部材」として機能する)が介装されている。スプリング230は、弁体226を閉弁方向に付勢する。弁体226におけるばね受け228の固定位置によってスプリング230の荷重が調整されている。
中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも高く、その差圧(Pce-Pc)が所定の開弁差圧以上となったとき、制御弁203は開弁状態となる。その差圧(Pce-Pc)が開弁差圧未満であるときは、制御弁203は閉弁状態となる。制御弁203(逆止弁)により、給気通路における冷媒の逆流は防止される。
(圧縮機の動作)
次に、図1~図4を参照しつつ圧縮機100の動作について説明する。
圧縮機100の起動中は、制御弁1においてソレノイド3に制御電流が供給され、コア64とプランジャ62との間に吸引力が作用する。制御電流が空調の設定温度に応じて変化すると、弁体36は、吐出圧力Pdと中間圧力Pceとの差圧による力(つまり弁体36に作用する差圧による力)と、中間圧力Pceと吸入圧力Psとの差圧による力(つまりシャフト42に作用する差圧による力)と、吸入圧力Psと大気との差圧による力(つまりダイヤフラム4が吸入圧力Psと大気圧との差圧を感知することにより発生する力:「感圧駆動力」ともいう)と、スプリング40,68の合力と、ソレノイド3の吸引力とがバランスする位置へ変位する。それにより弁部の開度が調整され、その開度に応じた流量の冷媒が制御室に導入される。すなわち、圧縮機100は、制御電流に対応した容量運転状態となる。
圧縮機100の定常制御状態において、制御弁1のソレノイド3に供給される制御電流が一定の場合、ダイヤフラム4が吸入圧力Psと大気圧との差圧を感知して弁開度を制御する。例えば冷凍負荷が大きくなって吸入圧力Psと大気との差圧が大きくなった場合、弁体36がシャフト42,連結部材30,ダイヤフラム4およびプランジャ62と一体となって下方へ変位する。このため、弁開度が小さくなり、圧縮機100は、吐出容量を増やすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが低下して設定圧力に近づく。逆に、冷凍負荷が小さくなって吸入圧力Psと大気圧との差圧が小さくなった場合は、弁体36が上方へ変位して弁開度を大きくするので、圧縮機100は、吐出容量を減らすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが上昇して設定圧力に近づく。このようにして、制御弁1は、吸入圧力Psがソレノイド3によって設定された設定圧力Psetになるよう圧縮機100の吐出容量を制御する。
このとき、中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも十分に高くなるため(Pce>Pc)、制御弁203(逆止弁)が開弁状態を保ち、給気通路は開放される。一方、制御弁201は閉弁状態を維持して抽気通路の開度を最小状態とし、抽気通路を介した必要最小限の冷媒の排出(漏洩)を許容する。
電磁クラッチ160の切断により圧縮機100への動力伝達が遮断されると、ソレノイド3への通電もオフにされる。このとき、制御弁1にはオフ機能がないため、吸入圧力Psを受圧することで弁体36は閉弁方向に動作する。より詳細には、電磁クラッチ160の遮断時にソレノイド3への通電がオフにされたときに36が閉弁方向に動作するようにスプリング40および68の荷重が設定されている。
その結果、中間圧力Pceが低下し、制御弁203が閉じる。一方、電磁クラッチ160が切断されても、圧縮機100は慣性力によりしばらく作動を継続するため、ブローバイガスが制御室112へ侵入し、制御圧力Pcは中間圧力Pceよりも遅れて低下することになる。このとき、制御弁203が閉弁状態を保つため、制御圧力Pcの影響を受けて中間圧力Pcsが上昇することもない。このため、中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも低くなり(Pce<Pc)、制御弁201は全開状態となり、それを維持する。
この状態から電磁クラッチ160が連結され、圧縮機100が再び起動されると、制御弁1のソレノイド3に制御電流が供給される。このとき、スプリング68の付勢力に抗してコア64がプランジャ62を吸引する。このため、弁体36には相対的に閉弁方向の力が作用するが、制御弁1は、圧縮機100の起動前から閉弁状態であるため、圧縮機10の起動時においてもその閉弁状態を維持することとなる。
すなわち、制御弁1が圧縮機100の起動前から起動時にかけて閉弁状態を保ち、起動時の中間圧力Pceを低く抑えることができるため、制御弁201を全開状態に保つことができる。圧縮機100が駆動停止から速やかに再起動される場合であっても、制御弁201を全開状態に維持できる。その結果、圧縮機100の起動タイミングにかかわらず、起動直後から抽気通路の開度を大きくでき、制御室112から吸入室114へ冷媒を逃がす冷媒排出性能が高まる。それにより、空調機能を速やかに発揮させることができる。
圧縮機100の制御運転中は、上述のとおり、中間圧力Pceが制御圧力Pcよりも高くなるため(Pce>Pc)、制御弁201が閉じ、圧縮機100において安定した容量制御を行えるようになる。
図5は、圧縮機100の制御特性を表す図である。
本実施形態では、図1の圧縮機100を模擬した測定装置を作製し、吐出圧力Pdの変化に伴う制御圧力Pcおよび吸入圧力Psの変化を測定した。同図の横軸は吐出圧力Pd(MpaG)を示し、縦軸は制御圧力Pcおよび吸入圧力Ps(MpaG)を示す。図中の一点鎖線が制御圧力Pc、実線が吸入圧力Psをそれぞれ示している。なお、同図には、圧縮機100の定常制御状態における各圧力の変化が示されている。
図示のように、圧縮機100は、吐出圧力Pdの上昇に伴って吸入圧力Psが下がる、いわゆる右肩下がりの特性を有する。これは、制御弁1が、その制御状態において吐出圧力Pdの上昇に伴って弁部の開度が小さくなる作動特性を有するためである。言い換えれば、制御弁1が、その制御状態において吐出圧力Pdの上昇に伴って吸入圧力Psが低下する制御特性を有するためである。
以上に説明したように、本実施形態では、圧縮機100の給気通路を開閉する制御弁1が設けられる。制御弁1は、ソレノイド3がオフにされたときに吸入圧力を受圧して閉弁方向に作動するよう構成される。このため、空調装置をオフにしたときに制御室112における制御圧力Pcの急上昇を防止でき、圧縮機100の内部に設けられるリップシール148等へのダメージを抑制できる。
また、圧縮機100の起動前から起動時にかけて制御弁1が吸入圧力を受圧することで閉弁状態を保つため、中間圧力Pceを低く抑えることができる。このため、圧縮機100の起動時に制御弁201を開弁状態に保ちやすく、制御室112からの冷媒の排出性能を高めることができる。その結果、圧縮機100の起動タイミングにかかわらず、その起動時に速やかに最大運転に移行させやすい。さらに、圧縮機100の起動時に制御弁1が閉弁状態を保つ、つまり開閉作動し難いため、圧縮機100の起動性能の安定性が向上する。このような効果は、ソレノイドがオフにされたときに弁部が全開状態となる、いわゆるオフ機能を有する制御弁では得られない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、制御弁1をソレノイド3がオフにされたときに閉弁方向に作動する構成として説明したが、以下のような構成と言い換えることもできる。すなわち、ソレノイド3がオフにされたときに弁部を常に全開させる機能を有しないものでもよい。感圧部材(ダイヤフラム)と伝達部材とが開弁側には離れない構成であってもよい。
上記実施形態では、制御弁201を圧縮機100のリアハウジング106に設ける例を示した。変形例においては、制御弁201と制御弁1とを一体に設けた複合弁を、圧縮機100のリアハウジングに組み付けてもよい。
上記実施形態では、制御弁1として、制御中の吐出圧力Pdの上昇に伴って吸入圧力Psが下がる、いわゆる右肩下がりの特性が得られる構成を例示した。このような制御弁1を採用することにより、仮に圧縮機100の制御運転中に負荷が大きくなり、吐出圧力Pdが急上昇したとしても、制御圧力Pcの急上昇を抑制できる。すなわち、圧縮機100の負荷が急変しても、その制御性能を安定に維持することができる。
言い換えれば、仮に制御弁1(第1制御弁)が制御中の吐出圧力Pdの上昇に伴って吸入圧力Psが上がる、いわゆる右肩上がりの特性を有する場合、吐出圧力Pdが急上昇すると、制御圧力Pcも急上昇する。制御弁1の制御中は制御弁201(第2制御弁)の開度が最小の状態、つまり制御室112から吸入室114へ冷媒が抜け難いためである。すなわち、負荷が急上昇したときに圧縮機100が制御ハンチングなどにより不安定になる懸念がある。上記実施形態によれば、このような課題に対応でき、圧縮機の負荷が急変してもその制御性能の低下を抑制できる。このような制御弁は、以下のように表現することができる。
吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する一方、制御室の制御圧力を調整することにより前記吐出室からの冷媒の吐出容量が可変となる可変容量圧縮機に適当される制御弁であって、
前記吐出室と前記制御室とをつなぐ給気通路を開閉する弁体と、
供給電流値に応じた軸線方向の駆動力を発生するソレノイドと、
前記ソレノイドの駆動力を前記弁体に伝達する伝達部材と、
前記吸入室の吸入圧力を感知し、前記吸入圧力の大きさに応じて前記弁部の開閉方向の力を発生させる感圧部材と、
を備え、
前記吸入圧力が前記ソレノイドへの供給電流値に対応した設定圧力となるように、前記弁部の開度が制御され、
前記設定圧力に基づく前記第1弁部の制御状態において、前記吐出室の吐出圧力の上昇に伴って前記弁部の開度が小さくなる作動特性を有することを特徴とする制御弁。
あるいは、以下のようにも表現できる。
吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する一方、制御室の制御圧力を調整することにより前記吐出室からの冷媒の吐出容量が可変となる可変容量圧縮機に適当される制御弁であって、
前記吐出室と前記制御室とをつなぐ給気通路を開閉する弁体と、
供給電流値に応じた軸線方向の駆動力を発生するソレノイドと、
前記ソレノイドの駆動力を前記弁体に伝達する伝達部材と、
前記吸入室の吸入圧力を感知し、前記吸入圧力の大きさに応じて前記弁部の開閉方向の力を発生させる感圧部材と、
を備え、
前記吸入圧力が前記ソレノイドへの供給電流値に対応した設定圧力となるように、前記弁部の開度が制御され、
前記設定圧力に基づく前記弁部の制御状態において、前記吐出室の吐出圧力の上昇に伴って前記吸入圧力が低下する制御特性を有することを特徴とする制御弁。
上記実施形態では、コア64とスリーブ56との圧入部に追加で施す固定処理として加締め処理を例示した。変形例においては、溶接やロー付その他の固定処理を施してもよい。あるいは、接着等を採用してもよい。
上記実施形態では、制御弁として、冷媒圧力としての吸入圧力Psと大気圧との差圧を感知して動作するいわゆるPs感知弁を例示した。変形例においては、冷媒圧力としての制御圧力Pcと大気圧との差圧を感知して動作するいわゆるPc感知弁としてもよい。その場合、圧力室20に制御圧力Pcを導入してよい。また、作動空間60を密閉空間として真空状態とし、吸入圧力Psの絶対圧を感知させてもよい。あるいは、制御圧力Pcの絶対圧を感知させてもよい。
上記実施形態では、シャフト42および連結部材30を「伝達部材」として機能させる例を示した。変形例においては、弁体が感圧部材と直接連結されるものであってもよい。その場合、弁体の一部が「伝達部材」として機能する。
上記実施形態では、感圧部材としてダイヤフラムを例示したが、ベローズその他の感圧部材としてもよい。ただし、制御弁の小型化を実現するうえでは薄膜状のダイヤフラムを採用するのが好ましい。
上記実施形態では、ボディの材質としてアルミニウム合金を採用したが、真鍮等の銅合金その他の材質を採用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、2 弁本体、3 ソレノイド、4 ダイヤフラム、18 流通路、20 圧力室、22 弁孔、24 弁座、28 ガイド孔、30 連結部材、32 連通路、34 弁室、36 弁体、37 Oリング、40 スプリング、42 シャフト、50 ケース、51 接続部材、54 電磁コイル、56 スリーブ、60 作動空間、62 プランジャ、64 コア、68 スプリング、100 圧縮機、102 シリンダブロック、104 フロントハウジング、106 リアハウジング、108 バルブプレート、110 シリンダ、111 凝縮器、112 制御室、113 膨張装置、114 吸入室、115 蒸発器、116 吐出室、118 取付孔、120 冷媒入口、122 冷媒出口、124 連通路、126 連通路、127 連通路、128 連通路、130 回転軸、140 斜板、142 ピストン、148 リップシール、152 プーリ、160 電磁クラッチ、170 エンジン、180 連通路、182 連通路、201 制御弁、202 連通孔、203 制御弁、204 弁室、206 ガイド孔、210 弁体、212 弁座、214 背圧室、216 連通路、218 スリット、220 連通孔、222 弁室、224 弁座、226 弁体、228 ばね受け、230 スプリング。

Claims (7)

  1. 吸入室、吐出室および制御室を有し、前記吸入室に導入される冷媒を圧縮して前記吐出室から吐出する一方、前記制御室の制御圧力を調整することにより前記吐出室からの冷媒の吐出容量が可変となる可変容量圧縮機であって、
    前記吐出室と前記制御室とをつなぐ給気通路に第1弁部を有し、前記吐出室から前記制御室へ導入する冷媒の流量を調整する第1制御弁と、
    前記制御室と前記吸入室とをつなぐ抽気通路に第2弁部を有し、前記制御室から前記吸入室へ導出する冷媒の流量を調整する第2制御弁と、
    外部駆動源の動力を当該圧縮機の回転軸に選択的に伝達するためのクラッチと、
    を備え、
    前記第2制御弁は、前記給気通路における前記第1弁部の下流側の中間圧力と、前記抽気通路における前記制御圧力との差圧に応動し、前記抽気通路の開度を変化させる第2弁体を含み、
    前記第1制御弁は、
    前記第1弁部を開閉する第1弁体と、
    供給電流値に応じた軸線方向の駆動力を発生するソレノイドと、
    前記ソレノイドの駆動力を前記第1弁体に伝達する伝達部材と、
    前記吸入室の吸入圧力を感知し、前記吸入圧力の大きさに応じて前記第1弁部の開閉方向の力を発生させる感圧部材と、
    を含み、
    前記ソレノイドへの通電がオフにされたときに前記第1弁体が閉弁方向に動作することを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 前記第1制御弁は、
    前記吸入圧力が前記ソレノイドへの供給電流値に対応した設定圧力に近づくように、前記第1弁部の開度が制御され、
    前記第1弁部の制御状態において前記吐出室の吐出圧力の上昇に伴って前記第1弁部の開度が小さくなる作動特性を有することを特徴とする請求項1に記載の可変容量圧縮機。
  3. 前記第1制御弁は、
    前記吸入圧力が前記ソレノイドへの供給電流値に対応した設定圧力に近づくように、前記第1弁部の開度が制御され、
    前記第1弁部の制御状態において前記吐出室の吐出圧力の上昇に伴って前記吸入圧力が低下する制御特性を有することを特徴とする請求項1に記載の可変容量圧縮機。
  4. 前記第1制御弁は、弁本体と前記ソレノイドとを軸線方向に組み付けて構成され、
    前記弁本体は、前記給気通路を形成する内部通路と、前記吸入室と連通する圧力室とを有するボディを含み、
    前記ソレノイドは、
    電磁コイルと、
    前記電磁コイルを外側から取り囲むヨークと、
    電磁コイルの内側に配置されるコアと、
    前記コアと同軸状に固定される非磁性のスリーブと、
    前記スリーブに挿通されて前記コアと軸線方向に対向配置され、前記伝達部材と軸線方向に一体変位可能なプランジャと、
    を含み、
    前記スリーブ内の作動空間と前記圧力室とを仕切るように前記感圧部材が設けられ、
    前記作動空間において前記感圧部材と前記コアとの間に前記プランジャが配置され、
    前記感圧部材が、前記吸入圧力と前記作動空間の圧力との差圧による感圧駆動力を前記プランジャに付与することを特徴とする請求項2又は3に記載の可変容量圧縮機。
  5. 前記給気通路の前記第1弁部よりも下流側と前記抽気通路とをつなぐ連通路を有し、
    前記連通路に前記第2弁体が配設され、
    前記給気通路における前記連通路との接続点よりも下流側に逆止弁が設けられ、
    前記逆止弁は、
    前記給気通路に設けられた弁座と、
    前記弁座に下流側から着脱して第3弁部を開閉する第3弁体と、
    前記第3弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、
    を含み、前記第1制御弁の開弁状態において、前記中間圧力と前記制御圧力との差圧に応じて開弁することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の可変容量圧縮機。
  6. 前記第2制御弁は、前記第2弁体を前記第2弁部の開弁方向に付勢する部材を有しておらず、前記中間圧力と前記制御圧力との差圧に応じて開閉する開閉弁であり、
    前記抽気通路の開度は、前記第2弁部が閉弁状態にあるときの最小開度と、前記第2弁部が全開状態にあるときの最大開度の二段階に変化することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の可変容量圧縮機。
  7. 前記第1制御弁は、
    前記第1弁体に対して前記第1弁部の閉弁方向の付勢力を付与する第1付勢部材と、
    前記第1弁体に対して前記第1弁部の開弁方向の付勢力を付与可能な第2付勢部材と、
    をさらに含み、
    前記クラッチの遮断時に前記ソレノイドへの通電がオフにされたときに前記第1弁体が閉弁方向に動作するように前記第1付勢部材および前記第2付勢部材の荷重が設定されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の可変容量圧縮機。
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