JPH10317895A - 土圧系シールド掘進機 - Google Patents
土圧系シールド掘進機Info
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- JPH10317895A JPH10317895A JP14581297A JP14581297A JPH10317895A JP H10317895 A JPH10317895 A JP H10317895A JP 14581297 A JP14581297 A JP 14581297A JP 14581297 A JP14581297 A JP 14581297A JP H10317895 A JPH10317895 A JP H10317895A
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Abstract
搬送でき、合計ポンプ台数も少なく設備コスト的に有利
で、汎用性に優れる排土設備を備えた土圧系シールド掘
進機を提供する。 【解決手段】土圧系シールド掘進機1のカッターヘッド
15の背部にチャンバー16を画成するバルクヘッド1
7の後方付近にピストン式圧送ポンプ25を設け、その
圧送ポンプ25でチャンバー16内の土砂を吸入加圧し
排土管4を介して排出する。チャンバー16内の土砂圧
力を検出する圧力検出センサを設け、吸入管26にはチ
ャンバー16内の土砂圧力調節用のゲート弁36を設
け、検出した土砂圧力に基づいてゲート弁36を制御す
る。
Description
掘進機に関し、特に掘削土を排出するスクリューコンベ
ヤを省略し掘削土をカッターチャンバーから直接圧送ポ
ンプに流入させ圧送ポンプで加圧して排出する構成のも
のに関する。
進する際に、泥水状態にして排出する泥水系シールド掘
進機と、掘削土を流動化した土砂の状態で排出する土圧
系シールド掘進機とが実用化されている。前記土圧系シ
ールド掘進機は、一般に、前胴と後胴とこれらを中折れ
可能に連結する中折れ部とを含む胴部材と、その胴部材
の前端に回転自在に設けられ多数のカッタービット付き
のカッターヘッドと、このカッターヘッドを回転駆動す
る回転駆動機構と、複数のシールドジャッキと、カッタ
ーヘッドの先端に添加剤を供給する添加剤供給系と、掘
削土を排出する排土設備などを有する。
に、シールド掘進機100のチャンバー101内の土砂
を排出するスクリューコンベヤ102と、このスクリュ
ーコンベヤ102の下流端に付設されたコンベヤ駆動部
103およびスクリューゲート部104および比較的小
型の圧送ポンプ105と、この圧送ポンプ105からト
ンネル106と立坑107を通って地上まで延びる排土
管108と、この排土管108に介装され圧送ポンプ1
05から約25m程度離れた位置にある圧送ポンプ10
9と、立坑付近において排土管108に介装された圧送
ポンプ110と、地上の排土収容部111等を有する。
前記圧送ポンプ105,109,110としては、通常
ピストン式圧送ポンプが適用される。尚、圧送ポンプ1
05,109,110と排土管108の代わりに、比較
的短いベルトコンベヤと、このベルトコンベヤから土砂
を受け取って搬送する搬送台車が適用されることもあ
る。
進機の排土設備の最上流部にはスクリューコンベヤを設
けるのが一般的であり、排土設備の最上流部にスクリュ
ーコンベヤの代わりにピストン式の圧送ポンプを設ける
ことは全く提案されていない。前記ピストン式圧送ポン
プは約8年位前から排土設備に適用されるようになって
きた関係上、実績に乏しくスクリューコンベヤの代わり
にピストン式圧送ポンプを適用することは提案されてい
ない。
バルクヘッドを後方程小径化するコーン状に形成し、そ
のコーン部に臨むようにロータリ型の土砂圧送ポンプを
配設し、そのロータリ型の土砂圧送ポンプの吐出側に排
土管を接続してなる密閉型土圧系シールドトンネル掘削
機が記載されている。
ように、排土設備の最上流部にスクリューコンベヤを設
ける場合には、シールド掘進機とトンネル内の狭隘なス
ペースにおいてスクリューコンベヤが大きなスペースを
占め、シールド掘進機内の作業の作業性が低下する。前
記公報の第2図にも示すように、スクリューコンベヤは
シールド掘進機の後方へはみ出す位の長さを有するた
め、立坑からシールド掘進機を投入する際にはスクリュ
ーコンベヤの一部を除去した状態で投入する必要があ
り、初期仮発進段階ではスクリューコンベヤを使用でき
ないことが多く、仮の排土装置を設ける等発進段階の作
業が増し生産性が低下する。
砂に作用する圧力が高くなるが、スクリューコンベヤで
は、密閉性に乏しくスクリューゲートから土砂の噴発を
招き易く、圧力保持装置等を併用するにしても、大深度
トンネルの掘削に適するものとは言い難い。ここで、従
来では、トンネル掘進時にスクリューコンベヤで土砂を
掬い上げなければ土砂を確実に排出できないと考えられ
ていたため、また、実績の無い工法は採用されにくいた
め、スクリューコンベヤの代わりにピストン式圧送ポン
プを適用するという発想は生まれなかった。
ロータリ型の土砂圧送ポンプは、吐出圧を高めるのに限
界があり、約20〜30mの距離しか土砂を圧送できな
いため、排土管に介装するポンプ台数が増えるし、特殊
構造の圧送ポンプであるので、設備コスト的に不利であ
る。しかも、シールド掘進機のカッターヘッドの背部の
チャンバー内の圧力が低下すると、切羽の崩落を招き掘
進能率が低下するが、前記公報のトンネル掘削機では、
カッターヘッドの背部のチャンバー内の圧力を検出する
圧力検出手段や圧力調節手段を設けていないので、チャ
ンバー内の圧力調節を適切に行うことができない。
形成するため、既存のシールドトンネル掘削機に適用す
ることができず、汎用性の面で不利である。本発明の目
的は、初期仮発進段階から排土可能で、土砂を長距離搬
送でき、合計ポンプ台数も少なく設備コスト的に有利
で、汎用性に優れる排土設備を備えた土圧系シールド掘
進機を提供することである。
ルド掘進機は、前胴及び後胴を含む胴部材と、この胴部
材の前端部に回転自在に支持されたカッターヘッドと、
このカッターヘッドを回転駆動する回転駆動手段とを備
え、複数のカッタービット付きのカッターヘッドを回転
駆動させてトンネルを掘進する土圧系シールド掘進機に
おいて、前記カッターヘッドの後側付近にチャンバーを
画成するバルクヘッドを前胴の前端付近に設け、前記胴
部材内でバルクヘッドの後方付近にピストン式圧送ポン
プを配設し、前記圧送ポンプの流入管の前端をチャンバ
ーに臨ませるとともに圧送ポンプの吐出管を排土管に接
続したものである。
ン式圧送ポンプが装備され、その状態でシールド掘進機
が立坑からトンネル内に投入され、地上から延びる排土
管に接続される。トンネルの掘進の際、カッターヘッド
の複数のノズルから添加剤を切羽に供給しながら、掘削
土砂の塑性流動化を図りつつ掘進するが、シールドジャ
ッキで胴部材を前方へ押しながら、回転駆動手段でカッ
ターヘッドを回転させると、複数のカッタービットによ
り土砂が掘削され流動化してチャンバー内に流入する。
このチャンバー内の土砂にはトンネルの深度にほぼ比例
する圧力が作用しているため、その押込み圧とピストン
式圧送ポンプの吸入力とで流入管を介して圧送ポンプへ
吸入され、その圧送ポンプから吐出管へ吐出され、吐出
管から排土管へ吐出され、排土管内を流れて地上の排土
収容部へ圧送される。尚、このシールド掘進機は、軟弱
粘性土の地盤、透水性の高い砂層や砂礫層の地盤にトン
ネル掘進するのに適用することができる。
項1の発明において、前記圧送ポンプが、前記流入管に
接続された流入室と、この流入室から吸入する1対のピ
ストンポンプと、前記吐出管に一端部が接続され流入室
内で揺動駆動されて1対のピストンポンプに択一的に接
続される揺動管とを備えたことを特徴とするものであ
る。前記1対のピストンポンプは交互に吸入し交互に吐
出するように作動し、流入室内において揺動駆動される
揺動管は吐出工程の方のピストンポンプに接続される。
それ故、一方のピストンポンプが流入室から吸収する
間、他方のピストンポンプは揺動管に吐出し、揺動管か
ら吐出管へ吐出する。その後、揺動管が揺動されて一方
のピストンポンプに接続され、他方のピストンポンプが
流入室から吸入する間、一方のピストンポンプは揺動管
に吐出する。これを順次繰り返すことで、チャンバー内
の塑性流動化された土砂が、流入管、流入室、吸入工程
のピストンポンプ、吐出工程のピストンポンプ、揺動
管、吐出管、排土管の順に連続的に圧送される。その
他、請求項1と同様の作用を奏する。
項2の発明において、前記圧送ポンプの流入管に、チャ
ンバー内圧力を調節可能なゲート手段を設けたことを特
徴とするものである。チャンバー内圧力が過度に低下す
ると切羽の崩落が生じ、掘進能率が低下することに鑑
み、チャンバー内圧力を調節可能なゲート手段を設け、
例えばチャンバー内の土砂圧力を圧力センサで検出し、
その検出圧力に基づいてゲート手段を制御することで、
チャンバー内圧力を適当な範囲に納まるように調節す
る。その他、請求項2と同様の作用を奏する。
項3の発明において、前記ゲート手段は、1対の仕切り
板を1対の油圧シリンダで開閉駆動可能に構成したこと
を特徴とするものである。それ故、各仕切り板の移動ス
トロークが小さくなり、故障しにくくなって耐久性も確
保できるし、ゲート手段における通路抵抗も小さくな
る。その他、請求項3と同様の作用を奏する。
項1〜4の何れか1項の発明において、前記圧送ポンプ
の流入管の途中部に分解可能なジョイント部を設けたこ
とを特徴とするものである。圧送ポンプの故障の際に、
ジョイント部を介して圧送ポンプを分解するのが容易に
なる。その他、請求項1〜4の何れか1項と同様の作用
を奏する。
て図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、この
土圧系シールド掘進機1は、軟弱粘性土の地盤、透水性
の高い砂層や砂礫層の地盤等にトンネル2をシールド掘
進するのに適したものである。立坑3の底部から掘進を
開始してトンネルを掘進していき、カッターヘッド15
の背部のチャンバー16内の塑性流動化された土砂を流
入管26を介してピストン式圧送ポンプ25の流入部4
1へ導入し、その圧送ポンプ25で加圧して吐出管27
とトンネル2と立坑3に亙って延びる排土管4を介して
地上の排土収容部6に排出するようになっている。尚、
ピストン式圧送ポンプ25から排土収容部6までの距離
が約200m程度の場合は、ピストン式圧送ポンプ25
のみで排土収容部6まで圧送することができるが、それ
以上の距離の場合には、排土管4の途中部に、1ないし
複数の別のピストン式圧送ポンプ(図示外)が接続さ
れ、それら複数のポンプで圧送することになる。
る。尚、以下、掘進方向前方を前方とし、その前方に向
かって左右方向を左右方向として説明する。図2、図3
に示すように、このシールド掘進機1は、前胴11と後
胴13とこれらを連結する中折れ部12とを含む胴部材
10、多数のカッタービット14が設けられ前胴11の
前端部に回転自在に支持されたカッターヘッド15、前
胴11の前端付近に設けられカッターヘッド15の背部
にチャンバー16を画成するバルクヘッド17、カッタ
ーヘッド15を回転駆動する為の例えば4つの回転駆動
用油圧モータ18、前胴11と中折れ部12の内部に周
方向適当間隔おきに配設された例えば12本のシールド
ジャッキ19、左側2本右側2本の計4本の中折れジャ
ッキ20、トンネル2の内面にセグメント21を覆工し
ていくエレクタ22、エレクタ支持体23、カッターヘ
ッド15のノズル15cへ添加剤を供給する添加剤供給
路のセンタスイベルジョイント24、ピストン式圧送ポ
ンプ25、この圧送ポンプ25の流入管26と吐出管2
7、ポンプ支持台28、等を装備しており、圧送ポンプ
25とそれに関連する機器以外は、通常のシールド掘進
機と同様である。
ーム15aは、バルクヘッド17の環状支持部17aに
ベアリングを介して支持され、環状フレーム15aの後
端に固定されたリングギヤ29は4台の油圧モータ18
の出力軸に固定のピニオンギヤ30に歯合しており、4
台の油圧モータ18で駆動される4つのピニオンギヤ3
0でリングギヤ29を正逆回転駆動するようになってい
る。尚、カッターヘッド15の外周付近にはコピーカッ
ター15bも設けられている。
向向きの補強リブが設けられ、前胴11と中折れ部12
の上下両端部は夫々ピン結合部31を介して連結され、
これらピン結合部31と中折れジャッキ20を介して掘
進方向を左方または右方へ方向変換可能になっている。
後胴13の後端部にはテールシール32が設けられ、こ
のテールシール32により後胴13とその内側の覆工済
みのセグメント21間がシールされる。12本のシール
ドジャッキ19は中折れ部12の内面に固定された環状
フレーム体33に固定的に取付けられ、各シールドジャ
ッキ19のピストンロッドの先端部の偏心金具34によ
りスプレッダー35を介して覆工済みのセグメント21
を蹴ることにより掘進の推力を発生させる。
で実用化されたピストン式スラリー圧送ポンプであり、
この圧送ポンプ25はバルクヘッド17の後方付近にバ
ルクヘッド17に極力接近する状態に且つ前胴11内の
ほぼ中心部に位置するように配設され、前胴11の内面
に固定されたポンプ支持台28上に前後方向向きに配設
され固定されている。圧送ポンプ25の流入部41から
延びた流入管26はバルクヘッド17を貫通し、流入管
26の前端がチャンバー16内に開口しており、流入部
41内の揺動管44の前端に接続された吐出管27は、
Uターンして後方へ延び、その後端が排土管4に接続さ
れている(図4参照)。
いて、流入管26にはチャンバー16内の圧力を調節す
る為のゲート弁36(ゲート手段に相当する)が設けら
れ、チャンバー16内の土砂の圧力を検出する圧力セン
サ37がバルクヘッド17に装着されている。このゲー
ト弁36は流入管26に直交する1対の仕切り板36a
を1対の油圧シリンダ36bで移動駆動することで、流
入管26内の流路面積を開度0〜100%に亙って調節
可能に構成してある。前記圧力センサ37の検出信号
は、ゲート弁36を制御する制御装置に供給され、圧力
センサ37で検出した土砂圧力に基づいてゲート弁36
の開度が調節される。
するため、チャンバー16内の土砂の圧力が過度に低下
すると、切羽5の崩落が発生し、カッタービット14が
有効に掘削しなくなったり、チャンバー16内が目詰ま
り状態になったりするため掘削能率が低下する。そのた
め、チャンバー16内の土砂の圧力が地盤の土圧から所
定値(例えば、0.5 Kgf/cm2 )以上低下しないようにゲ
ート弁36の開度を調節するようになっている。ゲート
弁36よりも後方において流入管26には伸縮可能なジ
ョイント部38が設けられ、このジョイント部38と流
入管26のフランジ接続部26aを外し、吐出管27の
上流端のフランジ接続部を外すことで、圧送ポンプ25
を分解する作業が容易になる。
ると、図4に示すように、圧送ポンプ25は、流入管2
6に連通した流入室40を形成する流入部41と、その
流入室40から吸入する左右1対のピストンポンプ4
2,43であって複動型の1対の油圧シリンダ42a,
43aで駆動される1対のピストンポンプ42,43
と、吐出管27に一端部が接続され流入室40内で揺動
駆動されて1対のピストンポンプ42,43に択一的に
接続される揺動管44と、この揺動管44を揺動駆動し
て位置切換えを行う切換え用油圧アクチュエータ(図示
略)とを有する。
4がピストンポンプ43に接続され、ピストンポンプ4
2で吸入しピストンポンプ43で吐出する。図4
(c),(d)の状態では、揺動管44がピストンポン
プ42に接続され、ピストンポンプ43で吸入しピスト
ンポンプ42で吐出する。このように、1対のピストン
ポンプ42,43で交互に吸入し且つ交互に吐出するこ
とで、チャンバー16内の土砂を流入管26を介して連
続的に吸入し加圧して吐出管27、排土管4へ吐出す
る。そして、油圧シリンダ42a,43aの駆動力を高
めることで、圧送ポンプ25の吐出圧を高め、長距離の
圧送を行うことができるし、流入管26と吐出管27と
排土管4の口径が許す大きさの石や土塊も、塑性流動化
された土砂に浮沈しつつ圧送される。
用等について説明する。但し、このシールド掘進機1は
圧送ポンプ25とそれに関連する技術に特徴を有するも
のであるので、シールド掘進機1の一般的な作用につい
ては説明を省略する。前記シールド掘進機1を地上で組
立て、圧送ポンプ25も組み込んで圧送ポンプ25を稼
働できる状態にしてから、立坑3からシールド掘進機1
を投入し掘進を開始する。この初期仮発進の段階から圧
送ポンプ25を稼働させて排土を行うことができる。圧
送ポンプ25が小型で胴部材10内に十分に納まるの
で、初期仮発進段階から圧送ポンプ25を稼働させるこ
とができ、初期仮発進段階における掘進の生産性を高め
ることができる。
加剤供給路からセンタスイベルジョンイト24を介して
カッターヘッド15側のノズル15cに添加剤を供給
し、掘削土砂を塑性流動化させた状態で、圧送ポンプ2
5と排土管4により排出する。この時、ゲート弁36は
制御された開度で開かれ、圧送ポンプ25が駆動される
と、チャンバー16内の土砂が流入管26から流入室4
0へ吸入され、1対のピストンポンプ42,43に交互
に吸入され加圧されて揺動管44へ吐出され、揺動管4
4から吐出管27と排土管4を通って地上の排土収容部
6へ排出される。
してあり、約200mもの距離を圧送できるため、圧送
ポンプ25だけで排土したり、排土管4に追加的に設け
る少数の圧送ポンプとの協働で排土することができ、排
土設備が簡単化しその設備費を低減できる。特に、圧送
ポンプ25が小型で、スクリューコンベヤのように大き
なスペースをとらないため、シールド掘進機1とトンネ
ル2内の作業スペースが広くなり、作業性が向上する。
流入管26と圧送ポンプ25と吐出管27と排土管4の
排土系は密閉性に優れるため、シールド掘進機1やトン
ネル2内に土砂が噴発するようなトラブルが生じること
もない。
バー16内の土砂の圧力を検出する圧力センサ37を設
け、その圧力センサ37で検出した土砂圧力に基づいて
ゲート弁36を制御することで、チャンバー16内の土
砂の圧力が過度に低下しないように調節するため、切羽
5の崩落を確実に防止して崩落による掘削能率の低下を
防止することができる。また、圧送ポンプ25をバルク
ヘッド17の後方付近に配置するため、チャンバー16
内の土砂の圧力(押し込み圧)を流入室40に導入し、
その押し込み圧を圧送に有効活用できるため、圧送ポン
プ25の小型化を図り、圧送ポンプ25のランニングコ
ストを低減することができる。また、流入管26に伸縮
性のあるジョイント部38を設けたので、圧送ポンプ2
5の故障時の修理が容易になる。しかも、バルクヘッド
17の構造の制約を受けずに圧送ポンプ25を装備でき
るから、既存の土圧系シールド掘進機にも、この排土設
備を適用可能であり、この排土設備は汎用性に優れる。
的に変更した土圧系シールド掘進機1Aについて説明す
る。図5に示すように、バルクヘッド17Aの構造が変
更され、前記センタスイベルジョイント24の代わり
に、添加剤供給路に複数系統のバルクヘッドスイベルジ
ョイント45がバルクヘッド17Aの環状支持部17b
とカッターヘッド15の環状フレーム15a間に環状に
設けられ、それらバルクヘッドスイベルジョイント45
を介して添加剤がノズル15cに供給される。前記セン
タスイベルジョイント24を省略した分だけ、前記と同
様のピストン式の圧送ポンプ25が一層バルクヘッド1
7Aに接近する状態に配設され、流入管26Aが短く形
成され、この流入管26Aの前端に対応する位置におい
てバルクヘッド17Aの後面部には前記ゲート弁36と
同様のゲート弁36A(ゲート手段に相当する)が設け
られている。
16内の土砂の圧力を検出する圧力センサ37Aが設け
られ、この圧力センサ37Aからの検出信号がゲート弁
36Aを制御する制御装置へ供給され、ゲート弁36A
は制御装置により前記と同様に圧力センサ37Aからの
検出信号に基づいて制御される。また、流入管26Aの
途中部には伸縮可能なジョンイト部38Aが設けられて
いる。このシールド掘進機1Aの作用は基本的には前記
シールド掘進機1の作用と同様であるが、流入管26A
が短くなった分だけ、流入管26Aの通路抵抗が減少す
るので、圧送ポンプ25の駆動力を低減でき有利であ
る。
種々の変更形態について説明する。ピストン式圧送ポン
プ25は一例を示すものであり、このポンプ25の代わ
りに種々のピストン式圧送ポンプを適用してもよい。ま
た、バルクヘッド17,17Aやチャンバー16の構造
や形状に関しても実施形態のものに限定されず、種々の
変更を付加した形態で実施可能である。また、ゲート弁
36,36Aも一例を示すものであり、ゲート弁36,
36Aを伸縮可能なジョイント部38,38Aと複合的
に構成してもよいし、種々の構造のゲート弁を適用可能
である。
式圧送ポンプはスクリューコンベヤと比べて格段に小型
であるので、地上においてシールド掘進機にピストン式
圧送ポンプを取付けてから立坑内へ投入し、初期仮発進
時からピストン式圧送ポンプを稼働させることができ、
発進段階における掘進の生産性が向上する。ピストン型
圧送ポンプでは、そのポンプ揚程を大きく設定できるか
ら、このポンプの吐出圧でもって約200mもの距離を
圧送できるから、排土管に介装するポンプ台数を零ない
し少数に減らすことができ、排土設備の設備コストを格
段に低減することができる。チャンバー内の土砂を流入
管とピストン式圧送ポンプと吐出管と排土管との内部を
通して地上に搬送するため、土砂圧力がトンネル内で噴
発することが無く、密閉性に優れる。
近に配置したので、深度にほぼ比例する押し込み圧をあ
まり低下させずに有効活用して排土できるから圧送ポン
プを小型化でき、圧送ポンプのランニングコストを低減
することもできる。しかも、バルクヘッドの構造の制約
を受けずに圧送ポンプを装備できるので、既存のシール
ド掘進機にも圧送ポンプ等の排土設備を容易に適用でき
るから汎用性に優れる。
ポンプが、1対のピストンポンプで吸入し吐出するよう
になっているため、ポンプ揚程を大きくして長距離圧送
が可能である。流入管や吐出管や排土管の口径を大きく
すれば、その口径の許す大きさの石を含む土砂でも圧送
することができる。その他、請求項1と同様の効果を奏
する。
入管に、チャンバー内圧力を調節可能なゲート手段を設
けたので、チャンバー内圧力と関連付けてゲート手段の
開度を調節することで、チャンバー内圧力を適当な範囲
に納まるように調節することができ、チャンバー内圧力
の過度の低下による切羽の崩落を防止しその崩落による
掘進能率の低下を防止することができる。その他、請求
項2と同様の効果を奏する。
1対の仕切り板を1対の油圧シリンダで開閉駆動可能に
構成したので、各仕切り板の移動ストロークが小さくな
り、故障しにくくなって耐久性も確保できるし、ゲート
手段における通路抵抗も小さくなる。その他、請求項3
と同様の効果を奏する。
入管の途中部に分解可能なジョイント部を設けたので、
圧送ポンプの故障の際に、ジョイント部を介して圧送ポ
ンプを分解するのが容易になる。その他、請求項1〜4
の何れか1項と同様の効果を奏する。
とトンネルと立坑等の断面である。
動工程を示す概略構成図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 前胴及び後胴を含む胴部材と、この胴部
材の前端部に回転自在に支持されたカッターヘッドと、
このカッターヘッドを回転駆動する回転駆動手段とを備
え、複数のカッタービット付きのカッターヘッドを回転
駆動させてトンネルを掘進する土圧系シールド掘進機に
おいて、 前記カッターヘッドの後側付近にチャンバーを画成する
バルクヘッドを前胴の前端付近に設け、 前記胴部材内でバルクヘッドの後方付近にピストン式圧
送ポンプを配設し、 前記圧送ポンプの流入管の前端をチャンバーに臨ませる
とともに圧送ポンプの吐出管を排土管に接続したことを
特徴とする土圧系シールド掘進機。 - 【請求項2】 前記圧送ポンプが、前記流入管に接続さ
れた流入室と、この流入室から吸入する1対のピストン
ポンプと、前記吐出管に一端部が接続され流入室内で揺
動駆動されて1対のピストンポンプに択一的に接続され
る揺動管とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
土圧系シールド掘進機。 - 【請求項3】 前記圧送ポンプの流入管に、チャンバー
内圧力を調節可能なゲート手段を設けたことを特徴とす
る請求項2に記載の土圧系シールド掘進機。 - 【請求項4】 前記ゲート手段は、1対の仕切り板を1
対の油圧シリンダで開閉駆動可能に構成したことを特徴
とする請求項3に記載の土圧系シールド掘進機。 - 【請求項5】 前記圧送ポンプの流入管の途中部に分解
可能なジョイント部を設けたことを特徴とする請求項1
〜4の何れか1項に記載の土圧系シールド掘進機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14581297A JP3794518B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 土圧系シールド掘進機 |
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JPH10317895A true JPH10317895A (ja) | 1998-12-02 |
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JP14581297A Expired - Fee Related JP3794518B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 土圧系シールド掘進機 |
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JP (1) | JP3794518B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108915716A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-30 | 中交第二航务工程局有限公司 | 用于双模盾构机的出渣设备及其使用方法 |
CN110500103A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-11-26 | 中铁六局集团有限公司 | 土压平衡盾构机盾尾快速清渣装置 |
-
1997
- 1997-05-19 JP JP14581297A patent/JP3794518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108915716A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-30 | 中交第二航务工程局有限公司 | 用于双模盾构机的出渣设备及其使用方法 |
CN110500103A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-11-26 | 中铁六局集团有限公司 | 土压平衡盾构机盾尾快速清渣装置 |
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