JPH10317652A

JPH10317652A - 室内床用パネル

Info

Publication number: JPH10317652A
Application number: JP14086897A
Authority: JP
Inventors: Tomohito Inoue; 智史井上
Original assignee: Inoue Sudare Co Ltd
Current assignee: Inoue Sudare Co Ltd
Priority date: 1997-05-14
Filing date: 1997-05-14
Publication date: 1998-12-02
Anticipated expiration: 2017-05-14
Also published as: JP3200392B2

Abstract

(57)【要約】【課題】床下からの湿気を吸収して反りを生じたり、
また、表面にかびを生じたりすることがなく、美しい状
態を長い期間保つことができる室内床用パネルの提供に
ある。【解決手段】矩形板状の金属板部２を有し、かつ、金
属板部２の表て面に多数の竹製帯板体７…を並列に接着
し、さらに、金属板部２の裏面にクッション板４を貼付
している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は室内床用パネルに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、竹にて製造されたパネルは、竹パ
ネル体の裏面側にクッション板を貼付したものであり、
多数枚のパネルを台所や和室等の床に張って使用してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、竹パネ
ル体が床下からの湿気を吸収して膨張するために、パネ
ルに反りを生じ、床を張り替えなくてはならないことが
あった。また、湿気によって竹パネル体の表面にかびが
発生して、床面が汚れて不潔であった。

【０００４】そこで、本発明は従来のこのような問題点
を解決して、床下からの湿気を吸収して反りを生じた
り、また、表面にかびを生じたりすることがなく、美し
い状態を長い期間保つことができる室内床用パネルを提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、矩形板状の金属板部を有し、かつ、該金
属板部の表て面に多数の竹製帯板体を並列に接着し、さ
らに、上記金属板部の裏面にクッション板を貼付してい
る。また、竹製帯板体の相互間に、湿度による伸縮吸収
用の微小間隙を形成するも、金属板部の周縁部に起立片
部を形成するもよい。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下の実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳説する。

【０００７】図１と図２は、本発明に係る室内床用パネ
ルの実施の一形態を示し、この室内床用パネル１は、矩
形板状の金属板部２を有し、かつ、この金属板部２の表
て面２ａに竹パネル体３を貼付し、さらに、この金属板
部２の裏面２ｂにクッション板４を貼付している。

【０００８】具体的に述べると、金属板部２は、アルミ
ニウム，鉄，及び金属にて表面をメッキした板等にて形
成されており、厚さ寸法ｔは0.3 mm〜1.0 mm程度に設定
されるのが好ましい。また、金属板部２の表て面２ａに
粘着層６が積層されており、竹パネル体３は、この粘着
層６に厚さ寸法Ａの竹製帯板体７…を対角線状に並列に
接着することにより形成されている。なお、粘着層６
は、例えば、半硬化性ブチル等の半硬化性樹脂を使用す
るのがよい。

【０００９】さらに、竹製帯板体７は、湿度によって長
手方向Ｌにはほとんど伸縮せず、幅方向Ｗに伸縮する。
そのため、この竹製帯板体７…の相互間に、微小間隙５
…が形成され、湿度による伸縮を吸収して、竹パネル体
３に反りを生じないように構成している。なお、この微
小間隙５…の幅寸法は、0.1 mm〜0.4 mm程度に設定され
るのが好ましい。0.1 mm未満であると、幅方向の伸長に
て相互に接触することがあり、また、0.4 mmを越えると
見映えが悪くなり、かつ、チリやホコリが入りやすい。

【００１０】また、竹製帯板体７は、複数個の竹帯状片
８…が並列に接着されて形成されている。この竹製帯板
体７の製造方法について具体的に述べると、まず、図３
に示すように、竹Ｂを周方向に所定ピッチにて形成され
る径方向切断線10…に沿って長手方向に切断して、所定
長さの切断片11…を形成する。

【００１１】次に、図４（ａ）中に仮想線で示すよう
に、両側端，表て面及び裏面を切捨て、同図（ｂ）に示
すように、横断面が矩形状の竹帯状片８を形成する。続
いて、図５に示すように、この竹帯状片８の表面に接着
剤を塗布して厚さ方向に積層し、プレス機にて圧縮して
直方体状のブロック体12を形成する。

【００１２】その後、このブロック体12を仮想線で示す
ように、竹帯状片８の厚さ方向に沿って所定ピッチにて
切断することにより、所定厚さ寸法Ａの竹製帯板体７が
形成される。そして、この竹製帯板体７は所定長さごと
に切断された後、金属板部２の表て面２ａに貼付されて
竹パネル体３となる（図１と図２参照）。なお、竹製帯
板体７の厚さ寸法Ａは、３mm程度に設定されるのが好ま
しい。

【００１３】また、クッション板４は、ゴム，発泡ウレ
タン，発泡スチロール等にて製作されている。そして、
このクッション板４の表て面と金属板部２の裏面２ｂと
の間に接着剤を介装した後、プレス機にて圧縮して、ク
ッション板４は、金属板部２の裏面２ｂに貼付される。
なお、このクッション板４の厚さ寸法は２mm〜７mmに設
定されるのが好ましい。２mm未満であると、床面の凹凸
を吸収しにくく、また、７mmを越えることは材料の無駄
である。

【００１４】なお、本発明は上述した実施の形態以外に
も設計変更自由である。例えば、図６に示すように、竹
製帯板体７…を金属板部２の一辺に対して平行に配設し
て、金属板部２に貼付してもよい。また、図７に示すよ
うに、金属板部２の周縁部を竹製帯板体７の厚さ寸法Ａ
の約 1/2程度鉛直上方に折り曲げて、起立片部14を形成
して金属板部２を浅皿状とし、金属板部２に竹製帯板体
７…を貼付して形成される竹パネル体３の位置ずれを防
止しても好ましい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、以下に記載するような著大な
効果を奏する。

【００１６】（請求項１によれば、）金属板部２を有す
るから、天然素材としての竹製帯板体７…の寸法の変化
があっても、パネル１に歪みを生じないので、コンクリ
ート等の床面に整然と敷設作業を行い得る。また、床下
からの湿気を金属板部２によって遮断できるので、パネ
ル１が湿気を吸収して膨張することによる反りを生じる
ことがない。

【００１７】また、コンクリート等の床面に多数のパネ
ル１…を敷設したとしても、パネル１の寸法に狂いが生
じることがないので、室内床に凹凸が生じることがな
い。そして、湿気によってかびが発生することを防止で
きるので、パネル１の表面がかびで汚れることなく、美
しい状態を長い期間保つことができる。

【００１８】（請求項２によれば、）竹製帯板体７が湿
度によって幅方向Ｗに膨張するが、この膨張した寸法分
を微小間隙５…によって吸収することができ、パネル１
に歪みや反りを生じることがない。（請求項３によれば、）竹製帯板体７の位置ずれを確実
に防止できる。特に、粘着層６が半硬化性の場合に、竹
製帯板体７が（長期間の使用によって）少しづつ移動す
ることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。

【図２】要部側面図である。

【図３】竹の断面図である。

【図４】竹帯状片の製造方法を示す断面図である。

【図５】ブロック体の斜視図である。

【図６】他の実施の形態を示す斜視図である。

【図７】別の実施の形態を示す断面図である。

【符号の説明】

２金属板部２ａ表て面２ｂ裏面４クッション板５微小間隙７竹製帯板体 14 起立片部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】矩形板状の金属板部２を有し、かつ、該
金属板部２の表て面２ａに多数の竹製帯板体７…を並列
に接着し、さらに、上記金属板部２の裏面２ｂにクッシ
ョン板４を貼付したことを特徴とする室内床用パネル。
【請求項２】竹製帯板体７…の相互間に、湿度による
伸縮吸収用の微小間隙５…を形成した請求項１記載の室
内床用パネル。
【請求項３】金属板部２の周縁部に起立片部14を形成
した請求項１又は２記載の室内床用パネル