JPH10317477A - 予旋回槽 - Google Patents

予旋回槽

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JPH10317477A
JPH10317477A JP13326397A JP13326397A JPH10317477A JP H10317477 A JPH10317477 A JP H10317477A JP 13326397 A JP13326397 A JP 13326397A JP 13326397 A JP13326397 A JP 13326397A JP H10317477 A JPH10317477 A JP H10317477A
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JP
Japan
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pump
swirl
spacer
water
prewhirl
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Pending
Application number
JP13326397A
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English (en)
Inventor
Sunao Miyauchi
直 宮内
Takeshi Muraguchi
武士 村口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ井やマンホール構築後の初期段階にお
いて、流入水量が計画水量に満たない状態でも、予旋回
部内で容易に予旋回流を発生させる。 【解決手段】 ポンプを運転して、ポンプ井2やマンホ
ール内の水を流入路9から予旋回槽7の予旋回部8に流
入させ、ここでポンプ羽根車の回転方向R1と同じ方向
R2に予旋回させる。一方、流入水量が計画水量に満た
ない構築後の初期段階において、予旋回部8にスペーサ
10を着脱可能に設けることで、予旋回部8の内径D1
をスペーサ10の内径D2に縮小することで、予旋回流
R1の発生を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水中継ポンプ場
や排水ポンプ場などのポンプ井の底部やマンホールの等
の底部に設置する予旋回槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の汚水中継ポンプ場や排水ポンプ場
などのポンプ井として、図8および図9に示すように、
流入水路1の下流端に連通してコンクリート製のポンプ
井2が構築され、その底部2AにポンプP1,P2の吐
出ベンド3を固着する台座4,4が形成され、この台座
4,4の直上流位置にポンプP1,P2それぞれの吸込
口5を挿入する落とし孔6が凹設されているものが知ら
れている。
【0003】このような構造のポンプ井2では、2台の
ポンプP1,P2が交互に運転される。たとえば、ポン
プP1が運転されることにより、ポンプ井2内の水はポ
ンプP1の吸込口5から吸い上げられ、ポンプP2が運
転されることにより、ポンプ井2内の水はポンプP2の
吸込口5から吸い上げられる。
【0004】しかし、前記従来のポンプ井2では、ポン
プP1,P2により浮遊スカムや沈砂などの全てをスム
ーズに排出することが困難であり、経時により落とし孔
6内に沈砂が堆積する欠点を有している。このことは、
図7において、ポンプ井2がいわゆる「ベタ底」で、落
とし孔6および吸込口5を有していない構造の場合にも
いえる。
【0005】そこで、図6および図7に示すように、ポ
ンプP1,P2の吸込口5を挿入する予旋回部8と、流
入水路1からポンプ井2に流入した水を予旋回部8に接
線方向またはこれに近い方向で導いて、該予旋回部8内
でポンプ羽根車(図示省略)の回転方向R1と同じ方向
R2に旋回する予旋回流を発生させる流入路9を備えた
強化プラスチック(FRP)製の2つの予旋回槽7,7
を幅方向に隣接して落とし孔6に嵌合して設置すること
が考えられる。
【0006】このように予旋回槽7,7を設置して、ポ
ンプP1またはP2を運転することにより、ポンプ井2
内の水は流入路9を通って予旋回部8に流入し、該予旋
回部8内でポンプ羽根車の回転方向R1と同じ方向R2
に予旋回する。このため、ポンプP1またはP2の吸込
口5の全周から効率よくスムーズ吸込まれることにな
る。また、汚水中継ポンプ場やマンホールでは、水に混
入している砂などの固形物やスカムなどがポンプP1ま
たはP2の吸込口5の直下に集められて水とともに排出
されるから、これらが予旋回部8内に残留・堆積する欠
点を解消することができる。
【0007】この種のポンプ井2は、流入水路1からポ
ンプ井2に流入する計画水量に基づいて構築される。し
かし、ポンプ井2構築後の初期段階では、ポンプ井2に
流入する水量が計画水量よりも小さいので、吐出量の小
さい小型のポンプP1,P2を予め設置しておき、ポン
プ井2に流入する水量が計画水量に近付く状況を見計ら
って、計画水量に対応する吐出量の大きい大型のポンプ
P1,P2と交換する。このため、予旋回槽7,7は大
型のポンプP1,P2の設置を許容する大きさに設定さ
れているとともに、予旋回槽7,7それぞれの予旋回部
8の内径D1は大型のポンプP1,P2の吐出量を見込
んで大きく設定され、予旋回部8の容積を計画水量に対
応して大きくしてある。
【0008】このように、予旋回部8の容積を計画水量
に対応して大きくしてあるのにもかかわらず、ポンプ井
2に流入する水量が計画水量に満たない構築後の初期段
階では、予旋回部8の容積に対する予旋回部8への流入
水量の割合が小さくなるので、予旋回部8内での予旋回
流R2の発生が困難になる。しかも、構築後の初期段階
では、吐出量の小さい小型のポンプP1,P2を予め設
置してあるので、予旋回部8内に有効な水位差が生じな
い。これによっても、予旋回部8内での予旋回流R2の
発生を困難にしている。このことは、マンホールの底部
に予旋回槽7を設置して、マンホールポンプにより排水
を行う設備にもいえる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のポン
プ井やマンホールでは、浮遊スカムや沈砂などの全てを
スムーズに排出することが困難であり、経時により沈砂
が堆積する欠点を有している。このような欠点は、強化
プラスチック製の予旋回槽を設置することによって解消
できるものの、ポンプ井やマンホールへの流入水量が計
画水量に満たない構築後の初期段階では、予旋回部の容
積に対する予旋回部への流入水量の割合が小さいこと
と、吐出量の小さい小型のポンプが予め設置されること
により、予旋回部内に有効な水位差を生じないことなど
が原因になって、予旋回部内での予旋回流の発生を困難
にしている。そこで、本発明は、ポンプ井やマンホール
構築後の初期段階において、流入水量が計画水量に満た
ない状態でも、予旋回部内で容易に予旋回流を発生させ
ることができる予旋回槽を提供することを目的としたも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、流入水路の下流端に連通して構築された
ポンプ井またはマンホール等の底部に設置される予旋回
槽であって、ポンプの吸込口を挿入する予旋回部と、前
記流入水路から前記ポンプ井またはマンホール等に流入
した水を前記予旋回部に接線方向またはこれに近い方向
で導いて、該予旋回部内でポンプ羽根車の回転方向と同
じ方向に旋回する予旋回流を発生させる流入路とを備え
ているとともに、前記流入路に連通するスペーサを前記
予旋回部に挿脱可能に設けて、前記予旋回部の内径を前
記スペーサの内径に縮小させるように構成したことを特
徴としている。
【0011】本発明によれば、予旋回部にスペーサを設
けることで予旋回部の内径がスペーサの内径に縮小され
るので、ポンプ井やマンホールへの流入水量が計画水量
に満たない構築後の初期段階でも、予旋回部の容積に対
する予旋回部への流入水量の割合を大きくできる。ま
た、吐出量の小さい小型のポンプを予め設置しても、ス
ペーサ内に有効な水位差を生じさせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は平面図、図2は図1のA
ーA線断面図、図3は図1のBーB線拡大断面図であ
る。なお、図6、図7の比較例および図8、図9の従来
例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説明
する。図1および図2において、強化プラスチック(F
RP)製の予旋回槽7,7は、ポンプP1,P2の吸込
口5を挿入する予旋回部8と、流入水路1からポンプ井
2またはマンホールに流入した水を予旋回部8に接線方
向またはこれに近い方向で導いて、該予旋回部8内でポ
ンプ羽根車(図示省略)の回転方向R1と同じ方向R2
に旋回する予旋回流を発生させる流入路9を備え、幅方
向に隣接してたとえばポンプ井2の底部2Aに設けられ
ている落とし孔6に嵌合して設置される。なお、マンホ
ールの場合は、その底面上に設置される。
【0013】一方、予旋回槽7,7それぞれの予旋回部
8には、流入路9に通じる開口部10Aを備え、かつ予
旋回部8の内径D1よりも小さい内径D2をもつスペー
サ10が挿脱可能、かつ同心または少し偏心させて嵌合
されている。スペーサ10は強化プラスチック(FR
P)または金属によってカップ状に形成されており、予
旋回部8の深さHよりも低い高さH1を有し、その底部
10Bの複数箇所がボルト・ナットによってなる締結部
材11,11により予旋回部8の底部8Aに着脱可能に
締結されている。また、流入路9における予旋回部8の
中心に近い側にも強化プラスチックまたは金属製のスペ
ーサ12がボルト・ナットによってなる締結部材13,
13により着脱可能に締結されている。ポンプ井2また
はマンホール構築後の初期段階では、これらに流入する
水量が計画水量よりも小さいので、吐出量の小さい小型
のポンプP1,P2が予め設置される。
【0014】小型のポンプP1またはP2を運転するこ
とにより、ポンプ井2またはマンホール内の水は流入路
9を通ってスペーサ10の内部に流入し、該スペーサ1
0内でポンプ羽根車の回転方向R1と同じ方向R2に予
旋回する。このため、ポンプP1またはP2の吸込口5
の全周から効率よくスムーズ吸込まれることになる。ま
た、汚水中継ポンプ場では、水に混入している砂などの
固形物やスカムなどをポンプP1またはP2の吸込口5
の直下に集めることができるので、水とともに容易に排
出できる。
【0015】予旋回部8にスペーサ10を挿入して着脱
可能に締結することで、予旋回部8の内径D1がスペー
サ10の内径D2に縮小されるので、ポンプ井2または
マンホールへの流入水量が計画水量に満たない構築後の
初期段階でも、予旋回部8の容積、つまりスペーサ10
内の容積に対するスペーサ10内への流入水量の割合を
大きくできる。このため、スペーサ10内で予旋回流R
2を容易に発生させることができる。また、吐出量の小
さい小型のポンプP1,P2が予め設置されていても、
スペーサ10内に有効な水位差を生じさせることがで
き、これによっても、スペーサ10内で予旋回流R2を
容易に発生させることができる。しかも、流入路9にお
ける予旋回部8の中心に近い側にもスペーサ12を設け
て、スペーサ10に対する流入路9の流入半径を大きく
することによって、予旋回流R2の自由渦的な発達が強
くなるので、スペーサ10内での予旋回流R2の発生が
一層容易になる。
【0016】経時によりポンプ井2またはマンホールへ
に流入する水量が計画水量に近付く状況を見計らって、
スペーサ10およびスペーサ12を除去し、計画水量に
対応する吐出量の大きい大型のポンプP1,P2と交換
すればよい。
【0017】前記実施の形態では、カップ状のスペーサ
10を予旋回部8に挿脱可能に嵌合した構成で説明して
いるが、図4に示すように、略環状の隙間14を設けて
カップ状のスペーサ10を予旋回部8に挿脱可能に挿入
し、その底部10Bの複数箇所をボルト・ナットによっ
てなる締結部材11,11により予旋回部8の底部8A
に着脱可能に締結してもよい。また、スペーサ10の周
壁に複数の小孔10c,小孔10cを貫設してもよい。
さらに、図5に示すように、吐出量の小さい小型のポン
プP1,P2の吸込口5にスペーサ10を取付けてもよ
い。
【0018】また、図6および図7の比較例では、2つ
の予旋回槽7A,7B設け、2台のポンプP1,P2を
使用しているが、予旋回槽7A,7BとポンプP1,P
2の数は前記比較例で述べた2つのみに限定されるもの
ではなく、1つの予旋回槽と1台のポンプのみを使用し
た構造あるいは3つ以上の予旋回槽と3台以上のポンプ
を使用した構造であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、予旋回
部にスペーサを設けることで予旋回部の内径がスペーサ
の内径に縮小されるので、ポンプ井やマンホールへの流
入水量が計画水量に満たない構築後の初期段階でも、予
旋回部の容積、つまりスペーサ内の容積に対するスペー
サ内への流入水量の割合を大きくできる。このため、ス
ペーサ内で予旋回流を容易に発生させることができる。
また、吐出量の小さい小型のポンプが予め設置されてい
ても、スペーサ内に有効な水位差を生じさせることがで
き、これによっても、スペーサ内で予旋回流を容易に発
生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】スペーサの他の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図5】スペーサのさらに異なる実施の形態を示す横断
面図である。
【図6】比較例の平面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】従来例の平面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 流入水路 2 ポンプ井 7 予旋回槽 8 予旋回部 9 流入路 10 スペーサ D1 予旋回部の内径 D2 スペーサの内径 P1 ポンプ P2 ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入水路の下流端に連通して構築された
    ポンプ井またはマンホール等の底部に設置される予旋回
    槽であって、ポンプの吸込口を挿入する予旋回部と、前
    記流入水路から前記ポンプ井またはマンホール等に流入
    した水を前記予旋回部に接線方向またはこれに近い方向
    で導いて、該予旋回部内でポンプ羽根車の回転方向と同
    じ方向に旋回する予旋回流を発生させる流入路とを備え
    ているとともに、前記流入路に連通するスペーサを前記
    予旋回部に挿脱可能に設けて、前記予旋回部の内径を前
    記スペーサの内径に縮小させるように構成したことを特
    徴とする予旋回槽。
JP13326397A 1997-05-23 1997-05-23 予旋回槽 Pending JPH10317477A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13326397A JPH10317477A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 予旋回槽

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JP13326397A JPH10317477A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 予旋回槽

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JPH10317477A true JPH10317477A (ja) 1998-12-02

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JP13326397A Pending JPH10317477A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 予旋回槽

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307514A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Ebara Kiden Kk ポンプ取付台及びマンホールポンプ装置
JP2011144616A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Torao Inoue ポンプによる揚泥方法及び揚泥設備

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JP4602829B2 (ja) * 2005-04-28 2010-12-22 株式会社荏原製作所 ポンプ取付台及びマンホールポンプ装置
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