JPH10316291A - 短片体搬送装置 - Google Patents

短片体搬送装置

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JPH10316291A
JPH10316291A JP12829897A JP12829897A JPH10316291A JP H10316291 A JPH10316291 A JP H10316291A JP 12829897 A JP12829897 A JP 12829897A JP 12829897 A JP12829897 A JP 12829897A JP H10316291 A JPH10316291 A JP H10316291A
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rail
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Koji Egawa
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Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験紙を周回移動させるための単純な搬送構
造を採用して低コストで製造できるとともに、しかも、
手際よく試験紙を取り扱うことができるようにする。 【解決手段】 短冊状の試験紙7を水平面内で周回移動
させて所定位置まで搬送する短片体搬送装置であって、
試験紙7の周回方向に沿って円形状に敷設されるととも
に、試験紙7の下面を支持する半径の異なる第1および
第2のレール11a,11bと、第1および第2のレー
ル11a,11bを掛け渡すように載置された試験紙7
に当接しつつ、周回方向に沿って回転する押出アーム1
2と、押出アーム12に回転力を与えるステッピングモ
ータ13とを備えている。上記押出アーム12は、中心
部12cから放射状に伸長された水平アーム部12a
と、水平アーム部12aそれぞれから各2本ずつ鉛直下
方に向けて形成された接触アーム部12bとにより構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短冊状の試験紙の
ような短片体を周回させつつ測定検査する機器に備えら
れる短片体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床検査において呈色反応を示す
短冊状の試験紙のような短片体を測定検査する機器に
は、この試験紙を周回させつつ試験紙上の反射光を測定
して反応度を測定検査するものが知られている。
【0003】この種の測定検査機は、試験紙を載置した
状態で回転するターンテーブル、ターンテーブルの所定
位置に光を照射し、その所定位置における試験紙からの
反射光を測定する測光部、および測定検査後、ターンテ
ーブルに載置された試験紙をターンテーブルから排除す
る排除機構などを有しており、上記ターンテーブルに
は、試験紙を嵌め込んで載置しておくための溝が複数列
形成されている。
【0004】このような測定検査機では、上記ターンテ
ーブルの溝に載置された試験紙が、ターンテーブルの回
転にともなって周回移動することとなり、反射光の測定
を行う測光部の所定位置へと周回移動してきた試験紙
は、その位置において反射光の測定が行われた後、上記
排除機構によりターンテーブルの周外方向に溝から引き
出されて廃棄される。さらにその後、ターンテーブルが
回転して空となった溝に試験紙が載置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の測定検査機におけるターンテーブルでは、立体構造
的な回転円盤形状を造形してその表盤面には溝を形成し
なければならないので、複雑な構造のターンテーブルを
製造することによりコスト高となっていた。
【0006】さらにその上、使用者は、回転するターン
テーブルの溝に収まる具合に試験紙を載置しなければな
らないため、不慣れな使用者にとっては、試験紙をうま
く溝に収めることができないことも考えられることか
ら、手際良く試験紙をターンテーブルに載置して測定検
査を行うことができなかった。
【0007】そこで、本発明は、このような事情のもと
で考え出されたものであって、試験紙のような短片体を
周回移動させるために単純な搬送構造を採用して低コス
トで製造できるとともに、しかも、手際よく短片体を取
り扱うことができる短片体搬送装置を提供することをそ
の課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、請求項1に記載した発明の短片
体搬送装置は、短冊状の短片体を水平面内で周回移動さ
せて所定位置まで搬送する短片体搬送装置であって、上
記短片体の周回方向に沿って円形状に敷設されるととも
に、上記短片体の下面を支持する搬送レールと、上記搬
送レール上に載置された上記短片体に当接しつつ、上記
短片体の周回方向に沿って回転する押出アームと、上記
押出アームに回転力を与える駆動手段とを備えることを
特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項1に記載の短片体搬送装置であって、
上記搬送レールは、半径が異なる一対のレールを有する
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項3に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項1または請求項2に記載の短片体搬送
装置であって、上記搬送レールの途中には、上記押出ア
ームによって周回移動する上記短片体がその途中位置に
てレール上から落下するように、切れ目が設けられてい
ることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
短片体搬送装置であって、上記搬送レールは、上記短片
体の周回方向に沿ってしだいに高くなる姿勢の傾斜面を
有することを特徴としている。
【0013】また、請求項5に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
短片体搬送装置であって、上記押出アームは、上記搬送
レール上に載置された上記短片体長辺の複数箇所に接触
することを特徴としている。
【0014】また、請求項6に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の
短片体搬送装置であって、上記押出アームは、上記短片
体の周回中心から放射状に伸長された複数本のアームを
有することを特徴としている。
【0015】また、請求項7に記載した発明の短片体搬
送装置は、請求項6に記載の短片体搬送装置であって、
上記押出アームの複数本のアームは、上記短片体の周回
中心から放射状に等間隔をもって配置されていることを
特徴としている。
【0016】上記技術的手段が講じられた請求項1に記
載の短片体搬送装置では、搬送レール上に載置された短
片体が、その短片体の載置位置へと回転してきた押出ア
ームに当接する。さらに、この短片体に当接した姿勢で
押出アームが回転すると、短片体は、この押出アームに
押し出される姿勢で円形状に敷設された搬送レール上を
滑りながら所定位置へと周回移動する。短片体を搬送レ
ール上に載置する際に使用者は、その短片体の短辺を周
回中心に向けて載置することにより、回転する押出アー
ムが短片体の長辺に接触してこの短片体の姿勢を整えつ
つ短片体を周回移動させることとなる。
【0017】したがって、請求項1に記載の短片体搬送
装置によれば、短片体を周回移動させる回転体が、押出
アームにより構成されるので、単純な構造の押出アーム
を採用して、かつ、低コストでこのような搬送装置を製
造することができる。しかも、短片体を取り扱う使用者
は、搬送レール上に短片体の短辺を周回中心に向けて載
置する際、若干ずれた姿勢で載置したとしても、押出ア
ームが回転にともなってその姿勢を整えつつ短片体を周
回移動させるので、手際よく搬送レール上に短片体を載
置して取り扱うことができる。
【0018】また、請求項2に記載の短片体搬送装置で
は、短片体に当接した姿勢で押出アームが回転すると、
短片体は、この押出アームに押し出される姿勢で円形状
に敷設された半径の異なる一対のレール上を滑りながら
所定位置へと周回移動する。その結果、上記一対のレー
ルと短片体下面全体の一部分とが接触した状態となっ
て、短片体は、レールとの摩擦抵抗が抑えられて滑りな
がら移動することとなる。
【0019】したがって、請求項2記載の短片体搬送装
置によれば、押出アームにより押し出される姿勢の短片
体は、搬送レールとの摩擦抵抗が抑えられているので、
この搬送レール上で短片体を滑らしながらスムーズに移
動させることができる。
【0020】また、請求項3に記載の短片体搬送装置で
は、短片体は、円形状に敷設された搬送レール上を滑り
ながら周回移動し、この搬送レールの途中に設けられた
切れ目まで達すると、レール上から落下してその下に廃
棄される。
【0021】したがって、請求項3に記載の短片体搬送
装置によれば、短片体は、円形状に敷設された搬送レー
ルの途中位置にて自然に落下してその下に廃棄されるの
で、この搬送レール上から短片体を取り除く特別な排除
機構を設ける必要がないことから、簡単な構造で安価な
装置を提供することができるとともに、しかも、その短
片体の廃棄スペースを搬送装置を設置する場所とは別に
確保する必要もないことから、このような搬送装置を内
蔵する機器全体の小型化を図ることができる。
【0022】また、請求項4に記載の短片体搬送装置で
は、短片体が押出アームに押し出される姿勢で搬送レー
ル上を滑りながら所定位置へと周回移動する際、この短
片体は、しだいに高くなる姿勢の搬送レールの傾斜面上
で傾斜しながら周回方向に沿って移動する。その結果、
短片体は、周回方向とは逆方向に荷重を付勢しつつ周回
移動することとなり、この短片体を押し出す姿勢の押出
アームに荷重が付勢される。
【0023】したがって、請求項4に記載の短片体搬送
装置によれば、短片体が搬送レールの傾斜面上で押出ア
ームに荷重を付勢しつつ周回移動するので、押出アーム
は、短片体に確実に密着した状態となるとともに、短片
体は、搬送レール上から離脱することなく確実に周回移
動することができる。
【0024】また、請求項5に記載の短片体搬送装置で
は、短片体の短辺を周回中心に向けて搬送レール上に載
置すると、回転する押出アームが短片体長辺の複数箇所
に接触してこの短片体を押し出す。その結果、短片体
は、その複数箇所に押出アームからの押出力を受けつ
つ、移動姿勢を一定に保ちながら搬送レール上を周回移
動する。
【0025】したがって、請求項5に記載の短片体搬送
装置によれば、短片体は、その複数箇所に押出アームか
らの押出力を受けつつ、移動姿勢を一定に保ちながら搬
送レール上を周回移動するので、搬送レール上から離脱
することなく確実に短片体を周回移動させることができ
る。
【0026】また、請求項6に記載の短片体搬送装置で
は、押出アームが回転すると、短片体の周回中心から放
射状に伸長された複数本のアームが搬送レールに沿って
回転するとともに、搬送レール上では、複数本のアーム
とこれらアーム間の空き間とが順次回転移動する。そし
て、このアーム間の空き間となった搬送レール上に短片
体を載置すると、上記空き間の次に回転移動してきた押
出アームに短片体が押し出され、さらに押出アームが回
転移動すると、次の空き間が回転移動してきて短片体の
載置可能な状態となる。
【0027】したがって、請求項6に記載の短片体搬送
装置によれば、複数のアーム間の空き間が回転移動して
くるごとに、その空き間となった搬送レール上への短片
体の載置を繰り返し行うことにより、次々と短片体が周
回移動させられるので、多数の短片体を効率よく搬送す
ることができる。
【0028】また、請求項7に記載の短片体搬送装置で
は、押出アームが回転すると、短片体の周回中心から放
射状に等間隔をもって配置された複数本のアームが、一
定した周期で回転移動するとともに、搬送レール上で
は、複数本のアームとこれらアーム間の空き間とが順次
一定した周期で回転移動する。そして、この空き間とな
った搬送レール上への短片体の載置が一定したタイミン
グのものもとで繰り返し行われる。
【0029】したがって、請求項7に記載の短片体搬送
装置によれば、等間隔をもって配置された複数のアーム
間の空き間が一定した周期で回転移動するので、その空
き間となった搬送レール上に一定したタイミングで繰り
返し短片体を載置することができ、多数の短片体を規則
的なサイクルで搬送することができる。
【0030】本発明において、このように優れた効果が
得られることは、次に説明する実施形態から、さらに明
らかになるであろう。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0032】図1は、本発明にかかる短片体搬送装置を
備えた測定検査機の外観斜視図、図2は、その短片体搬
送装置の周辺を拡大した拡大斜視図、図3は、図1に示
した測定検査機を模式的に示したブロック図である。な
お、図1および図2に図示されない測定検査機本体内部
に内蔵されるものについては、図3のブロック図に示
す。
【0033】これらの図に示すように、臨床検査におい
て利用される測定検査機は、短片体搬送装置1、測光部
2、タイミングシグナル3、プリンタ4、キーボード
5、および制御部6を概略有しており、この種の測定検
査機には、検体に反応して呈色反応を示す複数の試薬パ
ッドを所定箇所に添着させた短冊状の試験紙7が用意さ
れている。
【0034】短片体搬送装置1は、測定検査機の本体中
程に水平に配置された台座面8上にその略半分が露出す
る状態で設置されているとともに、タイミングシグナル
3は、この短片体搬送装置1の上方に配置されており、
キーボード5は、短片体搬送装置1脇の操作パネルに組
み込まれている。また、測光部2、プリンタ4、および
制御部6は、測定検査機の本体内部に内蔵されている。
【0035】短片体搬送装置1は、搬送レール11、押
出アーム12、およびステッピングモータ13を備えて
おり、この搬送レール11上に載置された試験紙7を回
転する押出アーム12で押し出すとともに、搬送レール
11に沿って水平面内で周回移動させることにより、後
述する測光部2の所定位置へと搬送するものである。
【0036】搬送レール11は、台座面8上に試験紙7
の周回方向に沿って円形状に敷設されており、半径が異
なる第1のレール11aおよび第2のレール11bによ
り構成されている。第1のレール11aは、第2のレー
ル11bより半径が小さく形成されており、これら第1
および第2のレール11a,11bの間隔は、試験紙7
の長辺より狭くなるように調整されている。これによ
り、これら第1および第2のレール11a,11bを掛
け渡すような姿勢で両レール11a,11b上に試験紙
7が載置される。
【0037】また、第1および第2のレール11a,1
1bには、周回移動によって測光部2の所定位置を通過
した試験紙7が、台座面8に開口された落とし穴8aに
落下するように、その落とし穴8aに相当する途中位置
に切れ目が設けられている。さらに、第1および第2の
レール11a,11bの上面は、試験紙7の周回方向に
沿ってしだいに高くなる姿勢で傾斜面となっている。
【0038】押出アーム12は、上記搬送レール11上
に載置された試験紙7に当接しつつ、この試験紙7の周
回方向に沿って回転するように、水平アーム部12a、
接触アーム部12b、および中心部12cより構成され
ている。
【0039】水平アーム部12aは、試験紙7の周回中
心となる押出アーム12の中心部12cから放射状に複
数本伸長されており、その中心部12cからの長さは、
上記搬送レール11の半径大となった第2のレール11
bより若干大きく伸長されているとともに、これら複数
本の水平アーム部12aは、円の中心角を等間隔で分割
するように配置されている。また、この押出アーム12
が後述するステッピングモータ13の駆動軸13aに取
り付けられた姿勢では、水平アーム部12aは、図3に
示すように、後述する測光部2の積分球2dと上記搬送
レール11上面との間隙をすり抜けることができる程度
の高さに保たれている。
【0040】接触アーム部12bは、上記複数本の水平
アーム部12aそれぞれから各2本ずつ鉛直下方に向け
て形成されており、接触アーム部12bの2本のうちの
一方は、水平アーム部12aの先端を屈曲して形成され
ているとともに、他方は、上記第1および第2のレール
11a,11bの間隔に配置されるように設けられてい
る。そして、接触アーム部12は、搬送レール11上に
載置された試験紙7の長辺一側に当接する状態となる。
【0041】中心部12cは、試験紙7の周回中心と同
位置に配置され、固定ねじなどを介して後述するステッ
ピングモータ13の駆動軸13a先端に固定される。こ
れにより、駆動軸13aが回転すると、中心部12cと
一体となって水平アーム部12aが搬送レール11上を
回転する。
【0042】ステッピングモータ13は、上記押出アー
ム12に回転力を与えるものであり、台座面8下部に配
置されて駆動軸13aを介して上記押出アーム12の中
心部12cに接続されているとともに、後述する制御部
6に駆動制御されて所定のステップ角ずつ上記駆動軸1
3aを回転させる。すなわち、ステッピングモータ13
は、押出アーム12に回転力を与える駆動手段を実現し
ている。
【0043】測光部2は、光源ランプ2a、レンズ2
b、フィルタ2c、積分球2d、および測定検出器2e
より概略構成されており、上記台座面8の測定検査機本
体内部側の所定位置において、搬送レール11に載置さ
れて押出アーム12の押し出しにより周回移動してきた
試験紙7に対し、光を照射してその反射光を測定するも
のである。上記測定検出器2eは、後述する制御部6に
接続されており、この制御部6に測定信号を出力するよ
うに構成されている。
【0044】具体的に、測光部2では、押出アーム12
がステップ回転し、試験紙7が所定の測定位置まで搬送
レール11に沿って周回移動してくると、反射光の測定
が開始される。反射光測定が開始されると、光源ランプ
2aからレンズ2bおよびフィルタ2cを介して台座面
8上の所定の照射位置に光が照射され、この照射光が上
記照射位置へと周回移動されてきた試験紙7上で反射す
るとともに、その反射光が積分球2dに集束されて測定
検出器2eに導かれることとなる。
【0045】測定検出器2eは、反射光量に応じた測定
信号を制御部6に出力する。試験紙7一枚の反射光測定
が終わると、測定の終えた試験紙7が押出アーム12に
よって搬送レール11の切れ目へと周回移動していくと
ともに、次に測定すべき試験紙7が上記所定の照射位置
へと周回移動してくる。
【0046】タイミングシグナル3は、後述する制御部
6に制御される複数の発光体を有しており、試験紙7を
検体に浸漬させておく時間や、搬送レール11上に試験
紙7を載置するタイミングを示すシグナル信号を表示す
る。一例として、10個の発光体を有するタイミングシ
グナル3では、1秒ごとに順次発光体が発光し、8秒が
経過して8個の発光体が点灯すると試験紙7の浸漬開始
とされ、残りの2個の発光体が点灯する間に浸漬し、1
0個の発光体が点灯すると試験紙7の浸漬終了とされ、
その間に、押出アーム12が所定ステップ角回転して試
験紙7を載置するタイミングであることが示される。
【0047】プリンタ4は、日付や測定検査結果などを
記録紙に印字するものであり、後述する制御部6からの
出力信号に基づいて印字を行う。
【0048】キーボード5は、日付などの各種設定を入
力するために使用される。
【0049】制御部6は、CPU、ROM、およびRA
Mなどを有するマイクロコンピュータからなり、インタ
ーフェースを介して、ステッピングモータ13、測定検
出器2e、タイミングシグナル3、プリンタ4、および
キーボード5に接続されている。制御部6は、これら各
種デバイスとの間で信号を交換して各デバイスの動作を
制御する。
【0050】次に、上記構成の短片体搬送装置を備えた
測定検査機の動作について図1ないし図3を参照しつつ
説明する。
【0051】まず、測定検査機を使用して試験紙7の測
定検査を開始すると、タイミングシグナル3のシグナル
信号による点灯タイミングに応じて、使用者により試験
紙7が一定時間検体に浸漬されるとともに、この試験紙
7が測定検査機本体の手前側に半分露出した状態の搬送
レール11上の空き間(図2の仮想線で示されるような
位置)に載置される。
【0052】このとき、試験紙7は、その短辺が周回中
心に向けて載置されるとともに、長辺が第1および第2
のレール11a,11bを掛け渡すような姿勢となって
搬送レール11上に載置される。
【0053】さらに、タイミングシグナル3のシグナル
信号に基づいて、たとえば10秒間が経過すると、ステ
ッピングモータ13が駆動して駆動軸13aが所定ステ
ップ角回転するとともに、この駆動軸13aの先端に中
心部12cが固定された押出アーム12も所定ステップ
角回転し、搬送レール11上に載置された試験紙7がこ
の押出アーム12によって押し出される。
【0054】この際、回転する押出アーム12の接触ア
ーム部12bが試験紙7長辺一側の2箇所に接触してこ
の試験紙7を押し出すこととなる。その結果、試験紙7
は、その2箇所において押出アーム12からの押出力を
受けつつ、その移動姿勢を一定に保ったまま搬送レール
11上を滑りながら周回移動する。
【0055】また、移動中の試験紙7は、しだいに高く
なる姿勢の搬送レール11の傾斜面上で傾斜しながら周
回方向に沿って移動するため、周回方向とは逆方向に荷
重を付勢しつつ周回移動し、この試験紙7を押し出す姿
勢の押出アーム12の接触アーム部12bに荷重が付勢
された状態となる。
【0056】このような押出アーム12のステップ回転
が繰り返されることにより、押出アーム12の中心部1
2cから放射状に等間隔をもって配置された複数本の水
平アーム部12aが、一定した周期で回転移動するとと
もに、搬送レール11上では、複数本の水平アーム部1
2aとこれらアーム間の空き間とが順次一定した周期で
回転する。そして、この空き間となった搬送レール11
上への試験紙7の載置が一定したタイミングのもとで繰
り返し行われる。
【0057】続いて、測光部2の所定の照射位置に試験
紙7が周回移動してくると、試験紙7の反射光の測定が
行われるとともに、その測定が終わると、さらに押出ア
ーム12が回転し、試験紙7が搬送レール11の途中に
設けられた切れ目へと周回移動する。
【0058】そして、試験紙7が搬送レール11の切れ
目に到達すると、レール上から落下してその下に開口さ
れた落とし穴8aに廃棄される。
【0059】一方、測光部2の測定検出器2eからは、
試験紙7上の反射光量に応じた測定信号が制御部6に出
力され、この測定信号に基づいて制御部6が比較演算す
ることにより、測定結果が算出されてプリンタ4から出
力印字される。
【0060】以上の説明から理解されるように、上記構
成、動作を有する短片体搬送装置1を備えた測定検査機
によれば、試験紙7を周回移動させるための回転体が、
押出アーム12により構成されるので、単純な構造の押
出アーム12を採用して、かつ、低コストでこのような
短片体搬送装置1を備えた検査測定機を製造することが
できる。しかも、試験紙7を取り扱う使用者は、搬送レ
ール11上に試験紙7の短辺を周回中心に向けて載置す
る際、若干ずれた姿勢で載置したとしても、押出アーム
12が回転にともなってその姿勢を整えつつ試験紙7を
周回移動させるので、手際よく搬送レール11上に試験
紙7を載置して取り扱うことができる。
【0061】また、従来の技術で説明したターンテーブ
ルよりも押出アーム12によって回転体の慣性モーメン
トが軽減されるので、その回転体となる押出アーム12
に回転力を与えるステッピングモータ13を小型、軽量
化することができる。
【0062】また、押出アーム12により押し出される
姿勢の試験紙7は、その下面一部が搬送レール11に支
持されて摩擦抵抗が抑えられているので、この搬送レー
ル11上で試験紙7を滑らしながらスムーズに移動させ
ることができる。
【0063】また、試験紙7は、搬送レール11の途中
位置に設けられた切れ目に到達すると、自然に落下して
その下の落とし穴8aに廃棄されるので、この搬送レー
ル11上から試験紙7を取り除く特別な排除機構を設け
る必要がないことから、簡単な構造で安価な装置を提供
することができるとともに、しかも、その試験紙7の廃
棄スペースを短片体搬送装置1を設置する場所とは別に
確保する必要もないことから、このような短片体搬送装
置を内蔵する測定検査機全体の小型化を図ることができ
る。
【0064】また、試験紙7は、搬送レール11の傾斜
面上で押出アーム12に荷重を付勢しつつ周回移動する
とともに、その長辺2箇所に押出アーム12からの押出
力を受けて移動姿勢が一定に保たれているので、押出ア
ーム12は、回転する際、試験紙7に確実に密着した状
態となるとともに、試験紙7は、搬送レール11上から
離脱することなく確実に周回移動することができる。
【0065】また、押出アーム12の複数のアーム間の
空き間が回転移動してくるごとに、その空き間となった
搬送レール11上に試験紙7を載置し、これを繰り返し
て次々と試験紙7が周回移動させられるので、多数の試
験紙7を効率よく測光部2へと搬送することができる。
【0066】また、等間隔をもって配置された押出アー
ム12の複数のアーム間の空き間が一定した周期で回転
移動するので、その空き間となった搬送レール11上に
一定したタイミングで繰り返し試験紙7を載置すること
ができ、多数の試験紙7を規則的なサイクルで搬送する
ことができる。
【0067】なお、本実施形態において、搬送レール1
1は、半径が異なる第1および第2のレール11a,1
1bにより2本で一対の構成としたが、特にこれに限る
ことはなく、ドーナツ状の1本のレールや3本以上のレ
ールとしてもよい。
【0068】また、押出アーム12の接触アーム部12
bは、搬送レール11上に載置された試験紙7の長辺一
側の2箇所に当接するように構成したが、特にこれに限
ることはなく、試験紙7長辺一側の3箇所以上や長辺全
体に当接する形態のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる短片体搬送装置を備えた測定検
査機の一実施形態の外観斜視図である。
【図2】図1に示した短片体搬送装置の周辺を拡大した
拡大斜視図である。
【図3】図1に示した測定検査機を模式的に示したブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 短片体搬送装置 2 測光部 7 試験紙 8 台座面 11 搬送レール 12 押出アーム 13 ステッピングモータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の短片体を水平面内で周回移動さ
    せて所定位置まで搬送する短片体搬送装置であって、 上記短片体の周回方向に沿って円形状に敷設されるとと
    もに、上記短片体の下面を支持する搬送レールと、 上記搬送レール上に載置された上記短片体に当接しつ
    つ、上記短片体の周回方向に沿って回転する押出アーム
    と、 上記押出アームに回転力を与える駆動手段と、 を備えることを特徴とする短片体搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送レールは、半径が異なる一対の
    レールを有することを特徴とする、請求項1に記載の短
    片体搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送レールの途中には、上記押出ア
    ームによって周回移動する上記短片体がその途中位置に
    てレール上から落下するように、切れ目が設けられてい
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の
    短片体搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送レールは、上記短片体の周回方
    向に沿ってしだいに高くなる姿勢の傾斜面を有すること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の短片体搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記押出アームは、上記搬送レール上に
    載置された上記短片体長辺の複数箇所に接触することを
    特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の短片体搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記押出アームは、上記短片体の周回中
    心から放射状に伸長された複数本のアームを有すること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の短片体搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記押出アームの複数本のアームは、上
    記短片体の周回中心から放射状に等間隔をもって配置さ
    れていることを特徴とする、請求項6に記載の短片体搬
    送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106018855A (zh) * 2016-07-15 2016-10-12 陶少强 一种pct层析智能检测装置及其检测方法
CN106053796A (zh) * 2016-07-15 2016-10-26 陶少强 一种用于pct层析的检测系统和检测方法

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CN106053796A (zh) * 2016-07-15 2016-10-26 陶少强 一种用于pct层析的检测系统和检测方法
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