JPH10315428A - 版洗浄装置およびグラビア平版印刷機 - Google Patents

版洗浄装置およびグラビア平版印刷機

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JPH10315428A
JPH10315428A JP14706397A JP14706397A JPH10315428A JP H10315428 A JPH10315428 A JP H10315428A JP 14706397 A JP14706397 A JP 14706397A JP 14706397 A JP14706397 A JP 14706397A JP H10315428 A JPH10315428 A JP H10315428A
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JP
Japan
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cleaning
plate
plate surface
solvent
printing
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JP14706397A
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Kazuchika Nakazawa
千周 仲澤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グラビア平版の版面を自動洗浄する版洗浄装置
およびそれを備えたグラビア平版印刷機を提供する。 【解決手段】グラビア平版印刷機において版面を洗浄す
るため版洗浄装置であって移動手段と洗浄手段とから成
り、前記移動手段は印刷版を洗浄するための洗浄位置と
印刷を妨げないための退避位置との間で前記洗浄手段を
移動し、前記洗浄手段は溶剤を版面に噴出して汚れを溶
解する溶剤噴射ノズルと版面に接触して揺動し機械的に
汚れを離脱するとともに前記溶解を促進する平ブラシを
有する版洗浄装置およびそれを具備するグラビア平版印
刷機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラビア印刷の技術
分野に属する。特に、グラビア平版印刷機において印刷
後の版面に残るインキを除去するため洗浄を行う版洗浄
装置とそれを具備する印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア版シリンダーを使用するグラビ
ア輪転印刷機と比較してグラビア平版印刷機(ひらばん
いんさつき)は印刷速度は遅いが印刷版の取り扱いが容
易である。そのため印刷部数が少なく印刷品目の切替え
を頻繁に行うような印刷に適している。たとえば、校正
印刷、見本印刷、テスト印刷、等においてはグラビア平
版印刷機が使用される場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このグラビア平版印刷
機は、一回の印刷を終える度に印刷後の版面に残るイン
キを除去するため洗浄を行う必要性がある。その洗浄作
業は従来はグラビア平版印刷機のオペレータが手作業で
行っている。すなわち、インキに対する溶剤でインキを
溶解させてウエス(紙、布)等を使用して拭い取る作業
が行われる。単色印刷の場合も同じであるが、特に多色
印刷の場合には一枚の印刷物を得るために色数と同数の
版面の洗浄作業を必要とし作業負荷は大きい。さらに、
作業環境を良好に保つために局所排気装置等が設備され
ているとしても、インキに対する溶剤は人間に対して毒
性を有するものが多いため環境問題が残る。
【0004】そこで、本発明の目的はグラビア平版(ひ
らばん)の版面を自動洗浄する版洗浄装置およびそれを
備えたグラビア平版印刷機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明は「グラビア
平版印刷機において版面を洗浄するため版洗浄装置であ
って移動手段と洗浄手段とから成り、前記移動手段は印
刷版を洗浄するための洗浄位置と印刷を妨げないための
退避位置との間で前記洗浄手段を移動し、前記洗浄手段
は溶剤を版面に噴出して汚れを溶解する溶剤噴射ノズル
と版面に接触して揺動し機械的に汚れを離脱するととも
に前記溶解を促進する平ブラシを有する版洗浄装置」で
ある。本発明によれば、移動手段により印刷版を洗浄す
るための洗浄位置に洗浄手段が移動させられ。その洗浄
位置において洗浄手段により溶剤噴射ノズルから溶剤が
版面に噴出し汚れが溶解され、また平ブラシが版面に接
触して揺動し機械的に汚れが離脱されるとともに溶解が
促進され洗浄が行われる。洗浄終了後は移動手段により
印刷を妨げないための退避位置に洗浄手段が移動させら
れる。すなわち、グラビア平版の版面を自動洗浄する版
洗浄装置が提供される。
【0006】また本発明は「前記グラビア平版印刷機は
多色印刷機であって、前記移動手段は、選択された印刷
版の版面を洗浄するため洗浄手段の移動動作を所定の順
番で行う版洗浄装置」である。本発明によれば、多色印
刷機において複数の版面を洗浄する場合に適正な順番で
すべての版面の洗浄を行うことができる。また本発明は
「前記洗浄手段は、前記離脱し溶解した汚れを版面から
掻き取るスキージを有する版洗浄装置」である。本発明
によれば、離脱し溶解した汚れはスキージにより版面か
ら取り除かれる。また本発明は「前記スキージは2枚重
ねのスキージである版洗浄装置」である。本発明によれ
ば、極めて良好に版面から汚れを取り除くことができ
る。また本発明は「前記洗浄手段は、前記スキージによ
り掻き取られた後に版面に残る溶剤を乾燥する空気噴出
ノズルを有する版洗浄装置」である。本発明によれば、
離脱し溶解した汚れを取り除かれた版面を速やかに乾燥
することができる。
【0007】また本発明は「版洗浄装置を有するグラビ
ア平版印刷機であって、前記版洗浄装置は移動手段と洗
浄手段とからなり、前記移動手段は選択された印刷版を
洗浄するため洗浄位置への前記洗浄手段の移動動作を所
定の順番で行うとともに印刷を妨げないための退避位置
との間で前記洗浄手段を移動し、前記洗浄手段は版面に
溶剤を噴出して汚れを溶解する溶剤噴出ノズルと版面に
接触して揺動し機械的に汚れを離脱させるとともに前記
溶解を促進する平ブラシと前記離脱し溶解した汚れを版
面から掻き取るスキージと前記スキージにより掻き取ら
れた後に版面に残る溶剤を乾燥する空気吹出ノズルとを
有するグラビア平版印刷機」である。本発明によれば、
移動手段により印刷版を洗浄するための洗浄位置に洗浄
手段が移動させられ、その移動は複数の版面を洗浄する
場合は複数の洗浄位置に適正な順番で行われる。それら
の洗浄位置において洗浄手段により溶剤噴射ノズルから
溶剤が版面に噴出し汚れが溶解され、また平ブラシが版
面に接触して揺動し機械的に汚れが離脱されるとともに
溶解が促進され、またスキージがその汚れを版面から掻
き取って除き、また空気噴出ノズルが版面に残る溶剤を
乾燥して洗浄が行われる。洗浄終了後は移動手段により
印刷を妨げないための退避位置に洗浄手段が移動させら
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態により本発明に
ついて説明する。図1は本発明の版洗浄装置を具備する
グラビア平版印刷機の図である。図1(A)は上面図、
図1(B)は正面図である。図1において、1は版洗浄
装置、2は最大で4色のグラビア平版を設定できる平版
ステージ、3は用紙を圧胴に巻付け平版ステージ2上を
移動することで印刷を行う印刷ユニット、4は印刷ユニ
ット3に供給する用紙を積み重ねる紙差しテーブル、5
はグラビア平版印刷機の操作盤、6は紙差しテーブル4
の用紙を圧胴に加えさすための紙くわえペダルである。
【0009】また平版ステージ2において、7a,7
b,7c,7dはグラビア平版を真空吸引して位置を固
定するためのサクション定盤、8a,8b,8c,8d
はインキ溶媒、洗浄用の溶剤等の揮発成分を排気するた
めの排気ダクト、9a,9b,9c,9dは平版ステー
ジ2からインキ、溶剤等を回収するための溶剤回収配管
口である。また印刷ユニット3において、10は圧胴の
軸に作用して印圧を生成する油圧シリンダー、11は圧
胴に加えた用紙を圧胴から取り外すための紙外しレバ
ー、12は圧胴、13は平版ステージ2に設定したグラ
ビア平版上の余分なインキを掻き取るドクターである。
【0010】次に、図1に示すグラビア平版印刷機の動
作について説明する。印刷を行う前に、見当合わせ治具
を使用し見当トンボにより各色の印刷見当が合うように
グラビア平版の位置を調節した上で、サクション定盤7
a,7b,7c,7dに各色のグラビア平版を真空吸引
して位置を固定する。印刷見当は、実際に印刷が行われ
ると印刷物により確認しながら微調整が行われる。紙く
わえペダル6を踏み込み、圧胴12にある咬え機構に紙
差しテーブル4の用紙を手送りし、紙くわえペダル6か
ら足を離し、用紙を圧胴12に装着する。
【0011】まず、サクション定盤7aに設定されたグ
ラビア平版の先頭部分(図1において紙差しテーブル4
の側の端部)に沿ってインキを流す。操作盤5におい
て、“右行”のボタンをオペレータが押す。これによ
り、自動で印刷ユニット3が走行を開始し、圧胴1
2が降下し、ドクター13が加圧され、サクション
定盤7a上において印刷が行われ、通過後、圧胴12
が上昇し、印刷ユニット3が走行を停止し、ドクタ
ー13が旋回する。そのドクター13の位置において、
オペレータはドクター13に付着しているインキをウエ
ス等により拭き取る。
【0012】次に、サクション定盤7bに設定されたグ
ラビア平版の先頭部分に沿ってインキを流す。操作盤5
において、“右行”のボタンをオペレータが押す。これ
により、自動で印刷ユニット3が走行を開始し、圧
胴12が降下し、ドクター13が加圧され、サクシ
ョン定盤7b上において印刷が行われ、通過後、圧胴
12が上昇し、印刷ユニット3が走行を停止し、ド
クター13が旋回する。そのドクター13の位置におい
て、オペレータはドクター13に付着しているインキを
ウエス等により拭き取る。
【0013】これで2色の重ね刷りを完了したことにな
る。上記と同様の動作をサクション定盤7c、サクショ
ン定盤7dの位置においても行うことで、図1に示す例
では最大4色の重ね刷りを連続して行うことができる。
圧胴12に装着されている印刷物を紙外しレバー11の
操作により取り外し、印刷ユニット3を元の退避位置
(図1に示す印刷ユニット3の位置)に戻して、印刷が
完了する。次に、各サクション定盤7a,7b,7c,
7dに設定したグラビア平版に残留するインキの洗浄が
行われる。この洗浄は版洗浄装置1によって自動で行わ
れる。この洗浄過程については詳細を後述する。
【0014】図2はグラビア平版印刷機に設けられた版
洗浄装置を示す図である。図2(A)は斜視図であり、
図2(B)は版洗浄装置の移動機構を示す図である。図
2において、21は版洗浄装置1のフレーム、22は版
洗浄装置1の操作盤である。また、23a〜27cは版
洗浄装置1を移動するための機構である。23a,23
bはラック、24aは上ガイドレール、25aは下ガイ
ドレールであり、これらはグラビア平版印刷機の平版ス
テージ2に設けられている。また、26aはピニオン、
27a,27cはフリーローラであり、これらは版洗浄
装置1のフレーム21に回動自在に支持されている。
【0015】平版ステージ2に設けられたピニオン26
aと版洗浄装置1のフレーム21に支持されているラッ
ク23aは噛み合っている。ピニオン26aを駆動回転
することにより平版ステージ2との相対的な位置を変更
する、すなわち、版洗浄装置1を移動することができ
る。フリーローラ27a,27cは自由回転する車輪で
あり、上ガイドレール24aと下ガイドレール25aに
よって上下への変移が制約されている。したがって、版
洗浄装置1の移動は上ガイドレール24aと下ガイドレ
ール25aに沿った方向に限定される。版洗浄装置1の
重量はフリーローラ27a,27cを介して下ガイドレ
ール25aによって支えられる。
【0016】なお、図示してないが、ラック23a,上
ガイドレール24a,下ガイドレール25a,ピニオン
26a,フリーローラ27a,27cに対して、平版ス
テージ2のラック23bの側には、対称的に、上ガイド
レール24b,下ガイドレール25b,ピニオン26
b,フリーローラ27b,27dが設けられている。ま
た、ピニオン26a,26bの駆動機構や制御機構も図
示していない。しかし、版洗浄装置1を上ガイドレール
24aと下ガイドレール25aに沿った方向に任意の移
動を行って任意の位置に停止する駆動機構や制御機構は
周知技術で実施し得ることであるから説明は省略する。
【0017】図3は本発明の洗浄装置の洗浄機構を示す
図である。図3(A)は正面図、図3(B)は上面図で
ある。図3において、31は平ブラシ、32a,32
b,32c,32dは溶剤噴射ノズル、33はスキー
ジ、34a,34bは空気噴出ノズルである。また、3
5は平ブラシ31を揺動駆動するための揺動モータ、3
6a,36bはスキージ33を退避位置と作動位置の間
で上昇下降する空気シリンダ、37は溶剤噴射ノズル3
2a,32b,32c,32dに溶剤を供給する溶剤配
管、38は空気噴出ノズル34a,34bに圧縮空気を
供給する空気配管、39a,39bは平ブラシを上昇下
降する際の移動ガイド、40a,40bは平ブラシを退
避位置と作動位置の間で上昇下降する空気シリンダ、4
1a,41bはスキージ33を上昇下降する際の移動ガ
イドである。
【0018】図3に示すように、溶剤噴射ノズル32
a,32b,32c,32dは、平ブラシ31の両側に
配管された溶剤配管37に、符号を付さないものも含め
複数個が設けられている。溶剤噴射ノズルの配列方向は
洗浄機構の移動方向(矢印Aの方向またはその反対方
向)に対して直角方向であり、グラビア平版のその方向
の全域に対して溶剤を噴射することができるように配置
される。溶剤としては、トルエン、メチルエチルケト
ン、酢酸エチル、メチルセルソルヴ、それらの混合液等
の有機溶剤、非溶解性微粒子等を含む有機溶剤、界面活
性剤や非溶解性微粒子等を含む洗浄水、等を使用するこ
とができる。
【0019】平ブラシ31は、洗浄が行われる際にはグ
ラビア版面にブラシ先端を接触させるとともに揺動モー
タ35によって洗浄機構の移動方向に対して直角方向
(矢印Bの方向)に揺動される。溶剤噴射ノズルが噴射
するインキの溶剤によって、版面に残留する汚れは溶解
され、さらに平ブラシ31の揺動によって機械的に汚れ
が版面から離脱するとともに汚れの溶解が促進される。
平ブラシ31に用いられる材料(毛)としては、版面を
傷付けることなく、また、グラビアセルの内部に入り込
んで汚れを離脱することが必要である。たとえば、直径
60μm×長さ30mm程度の寸法を有するリン青銅を
多数束ねて使用することができる。
【0020】洗浄は、移動機構によって洗浄機構を移動
しながら(矢印Aの方向)グラビア平版の全域に対して
行われる。洗浄機構の全体が移動することによりスキー
ジ33も版面にスキージ先端を接触した状態で移動す
る。スキージ33の長手方向の長さはグラビア平版のそ
の方向の長さより大きい。スキージ33がスキージ先端
を版面に接触した状態で移動することにより、溶剤で濡
れている版面の全域から溶剤を掻き取り除去する。スキ
ージ33は、図3に示すように2枚重ねのスキージとす
ると、極めて良好に版面から汚れを取り除くことができ
る。
【0021】空気噴出ノズル34a,34bはスキージ
33の外側に配管された空気配管38に、符号を付さな
いものも含め複数個が設けられている。空気噴出ノズル
の配列方向は洗浄機構の移動方向に対して直角方向であ
り、グラビア平版のその方向の全域に対して空気を噴射
することができるように配置される。空気噴出ノズル3
4a,34bはスキージ33によって溶剤が掻き取られ
除去された後に版面に僅かに残留する溶剤を揮発させ乾
燥させる。
【0022】洗浄が行われる際には平ブラシ31のブラ
シ先端とスキージ33のスキージ先端は作動位置とな
り、版面に対して適正な圧力で版面に接触する。また、
洗浄が行われていない際には平ブラシ31のブラシ先端
とスキージ33のスキージ先端は版面に対して適正な距
離を置いて離れ退避位置となり、不必要に版面や版ステ
ージ2等と接触しないようにする。この平ブラシ31は
移動ガイド39a,39bによって退避位置と作動位置
の間で上昇下降が可能なように支持されており、その上
昇下降は空気シリンダ40a,40bによって行われ
る。また、このスキージ33は移動ガイド41a,41
bによって上下方向に移動可能なように支持されてお
り、その移動は空気シリンダ36a,36bによって行
われる。移動ガイド39a,39b,41a,41bと
しては、たとえば、軸と、その軸方向にその軸が滑るこ
とができる滑り軸受とから成る周知の移動ガイドを使用
することができる。
【0023】次に、本発明の版洗浄装置による洗浄過程
について説明する。図4は本発明の版洗浄装置による洗
浄過程を示すフロー図である。図4に示す洗浄過程は版
洗浄装置を制御する制御系の制御下において行われる。
まず、オペレータは印刷ユニット3を退避位置に退避
し、特定の印刷版だけを洗浄する場合は洗浄対象を指定
し、洗浄開始を操作盤22(図2参照)から指示入力す
る。ステップS1において、印刷ユニット3が退避位置
(図1に示す印刷ユニット3の位置)にあるか否かが判
定される。印刷ユニット3が退避位置にある場合にはス
テップS2に進む。そうでない場合には洗浄開始をオペ
レータが指示する前の状態に戻り待機する。
【0024】次に、ステップS2において、洗浄対象と
して選択された選択印刷版の先頭部へ洗浄装置1が移動
し停止する。次に、ステップS3において、平ブラシ3
1が下降するとともに溶剤噴射ノズル32aから溶剤が
噴射される。次に、ステップS4において、洗浄装置1
が版面上を移動するとともに平ブラシ31が作動を開始
し揺動する。次に、ステップS5において、スキージ3
3が降下し汚れを溶かした溶剤が掻き取られ、また、空
気噴出ノズル34a,34b,・・・から空気が噴出さ
れ汚れが除かれた版面を乾かす。次に、ステップS6に
おいて、洗浄装置1が移動し選択印刷版の後尾部へ至る
と、溶剤噴射ノズル32aからの溶剤噴射が停止し、平
ブラシ31の作動が停止する。次に、ステップS7にお
いて、スキージ33が上昇し、空気噴出ノズル34a,
34b,・・・からの空気の噴出が停止する。
【0025】次に、ステップS8において、洗浄対象の
全ての印刷版の洗浄が終了しているか否かが判定され
る。洗浄対象の全ての印刷版の洗浄が終了していない場
合にはステップS9に進み、洗浄対象として選択された
印刷版の内から未洗浄の印刷版を新たな選択印刷版と
し、ステップS2に戻り、すでに説明した以降のステッ
プを繰り返す。洗浄対象の全ての印刷版の洗浄が終了し
ている場合にはステップS10に進み、洗浄装置1を退
避位置に戻して洗浄過程を終了する。
【0026】
【発明の効果】以上のとおりであるから本発明によれ
ば、グラビア平版の版面を自動洗浄する版洗浄装置およ
びそれを備えたグラビア平版印刷機が提供される。ま
た、移動手段が選択された印刷版の版面を洗浄するため
洗浄手段の移動動作を所定の順番で行う本発明によれ
ば、多色印刷機において複数の版面を洗浄する場合に適
正な順番ですべての版面の洗浄を行うことができる。ま
た、洗浄手段が離脱し溶解した汚れを版面から掻き取る
スキージを有する本発明によれば、離脱し溶解した汚れ
はスキージにより版面から取り除かれる。また、スキー
ジが2枚重ねのスキージである本発明によれば、極めて
良好に版面から汚れを取り除くことができる。また、洗
浄手段がスキージにより掻き取られた後に版面に残る溶
剤を乾燥する空気噴出ノズルを有する本発明によれば、
離脱し溶解した汚れを取り除かれた版面を速やかに乾燥
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の版洗浄装置を具備するグラビア平版印
刷機の図である。
【図2】グラビア平版印刷機に設けられた版洗浄装置を
示す図である。
【図3】本発明の洗浄装置の洗浄機構を示す図である。
【図4】本発明の版洗浄装置による洗浄過程を示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
1 版洗浄装置 2 平版ステージ 3 印刷ユニット 4 紙差しテーブル 5 操作盤 6 紙くわえペダル 7a,7b,7c,7d サクション定盤 8a,8b,8c,8d 排気ダクト 9a,9b,9c,9d 溶剤回収配管口 10 油圧シリンダ 11 紙外しレバー 12 圧胴 13 ドクター 21 フレーム 22 操作盤 23a,23b ラック 24a 上ガイドレール 25a 下ガイドレール 26a ピニオン 27a,27c フリーローラ 31 平ブラシ 32a,32b 溶剤噴射ノズル 33 スキージ 34a,34b 空気噴射ノズル 35 揺動モータ 36a,36b,39a,39b 移動ガイド 40a,40b,41a,41b 空気シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラビア平版印刷機において版面を洗浄す
    るための版洗浄装置であって移動手段と洗浄手段とから
    成り、 前記移動手段は、印刷版を洗浄するための洗浄位置と印
    刷を妨げないための退避位置との間で前記洗浄手段を移
    動し、 前記洗浄手段は、溶剤を版面に噴出して汚れを溶解する
    溶剤噴射ノズルと、版面に接触して揺動し機械的に汚れ
    を離脱するとともに前記溶解を促進する平ブラシを有す
    る、 ことを特徴とする版洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記グラビア平版印刷機は多色印刷機であ
    って、前記移動手段は、選択された印刷版の版面を洗浄
    するため洗浄手段の移動動作を所定の順番で行うことを
    特徴とする請求項1記載の版洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記洗浄手段は、前記離脱し溶解した汚れ
    を版面から掻き取るスキージを有することを特徴とする
    請求項1または2記載の版洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記スキージは2枚重ねのスキージである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の版洗浄
    装置。
  5. 【請求項5】前記洗浄手段は、前記スキージにより掻き
    取られた後に版面に残る溶剤を乾燥する空気噴出ノズル
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載
    の版洗浄装置。
  6. 【請求項6】版洗浄装置を有するグラビア平版印刷機で
    あって、前記版洗浄装置は移動手段と洗浄手段とからな
    り、 前記移動手段は、選択された印刷版を洗浄するため洗浄
    位置への前記洗浄手段の移動動作を所定の順番で行うと
    ともに印刷を妨げないための退避位置との間で前記洗浄
    手段を移動し、 前記洗浄手段は、版面に溶剤を噴出して汚れを溶解する
    溶剤噴出ノズルと、版面に接触して揺動し機械的に汚れ
    を離脱させるとともに前記溶解を促進する平ブラシと、
    前記離脱し溶解した汚れを版面から掻き取るスキージ
    と、前記スキージにより掻き取られた後に版面に残る溶
    剤を乾燥する空気吹出ノズルとを有する、 ことを特徴とするグラビア平版印刷機。
JP14706397A 1997-05-22 1997-05-22 版洗浄装置およびグラビア平版印刷機 Pending JPH10315428A (ja)

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