JPH10315046A - 帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置 - Google Patents
帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置Info
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- JPH10315046A JPH10315046A JP13354097A JP13354097A JPH10315046A JP H10315046 A JPH10315046 A JP H10315046A JP 13354097 A JP13354097 A JP 13354097A JP 13354097 A JP13354097 A JP 13354097A JP H10315046 A JPH10315046 A JP H10315046A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価にして切断直後の鋸刃の振動を防止す
る。 【解決手段】 前バイス装置23の基準バイスジョー2
9に鋸刃振動防止作動装置41を設け、この鋸刃振動防
止作動装置41に備えた鋸刃摺接部材としてのピストン
ロッド47を帯鋸刃11の胴部11Dに接離自在に設け
た。而して、単純な構成で安価にして、切断直後の帯鋸
刃11の振動を防止できる。
る。 【解決手段】 前バイス装置23の基準バイスジョー2
9に鋸刃振動防止作動装置41を設け、この鋸刃振動防
止作動装置41に備えた鋸刃摺接部材としてのピストン
ロッド47を帯鋸刃11の胴部11Dに接離自在に設け
た。而して、単純な構成で安価にして、切断直後の帯鋸
刃11の振動を防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯鋸盤における
鋸刃振動防止方法およびその装置に関する。
鋸刃振動防止方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯鋸盤として例えば竪型帯鋸盤
は、図14,図15に示されているごとく、ワークWが
丸材(図14参照)、ワークWが角材(図15参照)の
場合共に、鋸刃101は複数の鋸刃ガイド103により
ガイドされている。しかし、切断開始時には鋸刃101
ははじかれ振動が発生し易く、切断が進むと切断溝がガ
イドになり振動が抑えられる。また、ワークWの外皮は
黒皮と呼ばれる硬い酸化被膜でおおわれている場合が多
く切込み難く、鋸刃101にはアサリがあり、切断開始
時に振動の原因となっていた。特に、図15に示すワー
クWが角材の場合には振動が発生し易い。
は、図14,図15に示されているごとく、ワークWが
丸材(図14参照)、ワークWが角材(図15参照)の
場合共に、鋸刃101は複数の鋸刃ガイド103により
ガイドされている。しかし、切断開始時には鋸刃101
ははじかれ振動が発生し易く、切断が進むと切断溝がガ
イドになり振動が抑えられる。また、ワークWの外皮は
黒皮と呼ばれる硬い酸化被膜でおおわれている場合が多
く切込み難く、鋸刃101にはアサリがあり、切断開始
時に振動の原因となっていた。特に、図15に示すワー
クWが角材の場合には振動が発生し易い。
【0003】このため、振動防止として図16および図
17に示されているごとき対策がとられていた。すなわ
ち、図16に示された形鋼用バンドソーでは、鋸刃10
1をガイドする一方の鋸刃ガイド103より重り105
を揺動自在に設け、この重り105を鋸刃101の背面
107に当接せしめて、鋸刃101の切断開始時の振動
を防止している。
17に示されているごとき対策がとられていた。すなわ
ち、図16に示された形鋼用バンドソーでは、鋸刃10
1をガイドする一方の鋸刃ガイド103より重り105
を揺動自在に設け、この重り105を鋸刃101の背面
107に当接せしめて、鋸刃101の切断開始時の振動
を防止している。
【0004】また、図17に示された形鋼用バンドソー
では、鋸刃101をガイドする複数の鋸刃ガイド103
の間に、鋸刃101を挾持する振動止め109を設け、
鋸刃101がワークWのウエブ部WU を通過するまでの
間を振動止め109にてガイドして、鋸刃101の切断
開始時の振動を防止している。
では、鋸刃101をガイドする複数の鋸刃ガイド103
の間に、鋸刃101を挾持する振動止め109を設け、
鋸刃101がワークWのウエブ部WU を通過するまでの
間を振動止め109にてガイドして、鋸刃101の切断
開始時の振動を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の帯鋸盤における振動防止対策としては、図16に示
された重り105を鋸刃101の背面107に当接せし
めて振動を防ぐ方式では、鋸刃101の振動により図1
6の図中に矢印で示した方向に重り105は振動し、か
えって鋸刃101をチッピングさせたり、鋸刃101を
交換する際に重り105が邪魔になるという問題があっ
た。
来の帯鋸盤における振動防止対策としては、図16に示
された重り105を鋸刃101の背面107に当接せし
めて振動を防ぐ方式では、鋸刃101の振動により図1
6の図中に矢印で示した方向に重り105は振動し、か
えって鋸刃101をチッピングさせたり、鋸刃101を
交換する際に重り105が邪魔になるという問題があっ
た。
【0006】また、図17に示された振動止め109を
用いた方式では、有効な方法であるがワークWがソリッ
ドの場合は切断加工ができないという問題があり、また
装置が大がかりになるという不都合もあった。
用いた方式では、有効な方法であるがワークWがソリッ
ドの場合は切断加工ができないという問題があり、また
装置が大がかりになるという不都合もあった。
【0007】そこで、近年、切断開始直後のみ振動をお
さえれば、後は切断溝がガイドになり振動がおさえられ
るため、安価で振動防止できる方法が求められていた。
さえれば、後は切断溝がガイドになり振動がおさえられ
るため、安価で振動防止できる方法が求められていた。
【0008】この発明の目的は、安価にして切断直後の
鋸刃の振動を防止する帯鋸盤における鋸刃振動防止方法
およびその装置を提供することにある。
鋸刃の振動を防止する帯鋸盤における鋸刃振動防止方法
およびその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の帯鋸盤における鋸刃振動防
止方法は、ワークをクランプするバイス装置に設けた鋸
刃摺接部材に対して、鋸刃の歯先が通過した後に鋸刃の
胴部に前記鋸刃摺接部材を接触せしめてワークに切断加
工を行うことを特徴とする。
に請求項1によるこの発明の帯鋸盤における鋸刃振動防
止方法は、ワークをクランプするバイス装置に設けた鋸
刃摺接部材に対して、鋸刃の歯先が通過した後に鋸刃の
胴部に前記鋸刃摺接部材を接触せしめてワークに切断加
工を行うことを特徴とする。
【0010】また、請求項2によるこの発明の帯鋸盤に
おける鋸刃振動防止装置は、ワークをクランプするバイ
ス装置に鋸刃振動防止作動装置を設け、この鋸刃振動防
止作動装置に備えた鋸刃摺接部材を鋸刃の胴部に接離自
在に設けてなることを特徴とするものである。
おける鋸刃振動防止装置は、ワークをクランプするバイ
ス装置に鋸刃振動防止作動装置を設け、この鋸刃振動防
止作動装置に備えた鋸刃摺接部材を鋸刃の胴部に接離自
在に設けてなることを特徴とするものである。
【0011】更に、請求項3によるこの発明の帯鋸盤に
おける鋸刃振動防止装置は、ワークをクランプするバイ
ス装置に支持板を介して鋸刃摺接部材を設け、この鋸刃
摺接部材を位置調節用締結部材にて締付け、あるいは締
付けを解放することにより、鋸刃の胴部に対して接離自
在に設けてなることを特徴とするものである。
おける鋸刃振動防止装置は、ワークをクランプするバイ
ス装置に支持板を介して鋸刃摺接部材を設け、この鋸刃
摺接部材を位置調節用締結部材にて締付け、あるいは締
付けを解放することにより、鋸刃の胴部に対して接離自
在に設けてなることを特徴とするものである。
【0012】したがって、バイス装置に設けた鋸刃摺接
部材を、鋸刃の歯先が通過した後に鋸刃の胴部に接触せ
しめて、ワークに切断加工を行うので、切断開始直後の
鋸刃の振動が防止され、切断終了後は鋸刃摺接部材を逃
がすので鋸刃の歯先を損傷することなく、コストの低減
が図られる。
部材を、鋸刃の歯先が通過した後に鋸刃の胴部に接触せ
しめて、ワークに切断加工を行うので、切断開始直後の
鋸刃の振動が防止され、切断終了後は鋸刃摺接部材を逃
がすので鋸刃の歯先を損傷することなく、コストの低減
が図られる。
【0013】更に、請求項4によるこの発明の帯鋸盤に
おける鋸刃振動防止装置は、請求項2,3の帯鋸盤にお
ける振動防止装置において、前記鋸刃摺接部材の鋸刃胴
部に摺接する面に耐摩耗材を設けてなることを特徴とす
るものである。
おける鋸刃振動防止装置は、請求項2,3の帯鋸盤にお
ける振動防止装置において、前記鋸刃摺接部材の鋸刃胴
部に摺接する面に耐摩耗材を設けてなることを特徴とす
るものである。
【0014】したがって、鋸刃摺接部材の鋸刃胴部に接
触する面が摩耗せず、高寿命化が図られる。
触する面が摩耗せず、高寿命化が図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
面に基づいて詳細に説明する。
【0016】まず、理解を容易にするため竪型帯鋸盤と
前バイス装置の全体的構成について概略的に説明する。
なお、竪型帯鋸盤以外の帯鋸盤でも可能であり、前バイ
ス装置以外の後バイス、割バイス等でも可能である。
前バイス装置の全体的構成について概略的に説明する。
なお、竪型帯鋸盤以外の帯鋸盤でも可能であり、前バイ
ス装置以外の後バイス、割バイス等でも可能である。
【0017】図4を参照するに、帯鋸盤としての例えば
竪型帯鋸盤1はフレーム3を備えており、このフレーム
3は地上に敷設されたレール5上を前後に移動自在に設
けられている。そして、フレーム3の下側部分には鋸刃
モータ(図示省略)により回転駆動される駆動ホイール
7が回転自在に設けられ、また、上側部分には従動ホイ
ール9が回転自在に設けられており、前記駆動ホイール
7と従動ホイール9とにはエンドレス状の帯鋸刃11が
巻回されている。また、符号13A,13Bは鋸刃ガイ
ドである。
竪型帯鋸盤1はフレーム3を備えており、このフレーム
3は地上に敷設されたレール5上を前後に移動自在に設
けられている。そして、フレーム3の下側部分には鋸刃
モータ(図示省略)により回転駆動される駆動ホイール
7が回転自在に設けられ、また、上側部分には従動ホイ
ール9が回転自在に設けられており、前記駆動ホイール
7と従動ホイール9とにはエンドレス状の帯鋸刃11が
巻回されている。また、符号13A,13Bは鋸刃ガイ
ドである。
【0018】上記構成により、鋸刃モータを駆動せしめ
ると、駆動ホイール7が回転駆動されて帯鋸刃11を回
転走行せしめると共にフレーム3をワークWと直交する
方向(図4において左右方向)へ移動させることにより
ワークWに切断加工が行われることになる。
ると、駆動ホイール7が回転駆動されて帯鋸刃11を回
転走行せしめると共にフレーム3をワークWと直交する
方向(図4において左右方向)へ移動させることにより
ワークWに切断加工が行われることになる。
【0019】一方、送材コンベア15は、架台17上に
軸受19に支承された駆動ローラ21にて構成され、ワ
ークWは図4において図面に直交する方向へ搬送され
る。そして、前バイス装置23は、バイスフレーム25
の上部に想定されるワークWの高さよりも高い位置にお
いてバイスガイド27が水平に張り出して設けられ、こ
のバイスガイド27に基準側バイスジョー29と可動側
バイスジョー31が設けられている。前記可動側バイス
ジョー31は流体圧作動のシリンダ33によりワークW
を基準側バイスジョー29との協働により押圧固定する
ことができるものである。なお、前記基準側バイスジョ
ー29の側面鋸刃側には鋸刃振動防止装置35が設けら
れている。
軸受19に支承された駆動ローラ21にて構成され、ワ
ークWは図4において図面に直交する方向へ搬送され
る。そして、前バイス装置23は、バイスフレーム25
の上部に想定されるワークWの高さよりも高い位置にお
いてバイスガイド27が水平に張り出して設けられ、こ
のバイスガイド27に基準側バイスジョー29と可動側
バイスジョー31が設けられている。前記可動側バイス
ジョー31は流体圧作動のシリンダ33によりワークW
を基準側バイスジョー29との協働により押圧固定する
ことができるものである。なお、前記基準側バイスジョ
ー29の側面鋸刃側には鋸刃振動防止装置35が設けら
れている。
【0020】次に、この実施の形態の主要部である前記
鋸刃振動防止装置35について更に詳細に説明する。
鋸刃振動防止装置35について更に詳細に説明する。
【0021】図1,図2および図3を参照するに、図2
に示されているごとく、竪型帯鋸盤1に設けた鋸刃ガイ
ド13A,13Bに案内されて帯鋸刃11は走行される
ものであり、一方、バイスガイド27には基準側バイス
ジョー29が垂設され、このバイスガイド27の鋸刃側
側面に鋸刃振動防止装置35が設けられている。
に示されているごとく、竪型帯鋸盤1に設けた鋸刃ガイ
ド13A,13Bに案内されて帯鋸刃11は走行される
ものであり、一方、バイスガイド27には基準側バイス
ジョー29が垂設され、このバイスガイド27の鋸刃側
側面に鋸刃振動防止装置35が設けられている。
【0022】この鋸刃振動防止装置35は、板形状の支
持板37が締結部材として例えば六角ボルト39にて基
準側バイスジョー29に着脱自在に設けられている。
持板37が締結部材として例えば六角ボルト39にて基
準側バイスジョー29に着脱自在に設けられている。
【0023】より詳細には、図1,図3を参照するに、
前記支持板37内には鋸刃振動防止作動装置41として
の流体圧作動のシリンダ43が内蔵されていて、ピスト
ン45と一体的に設けた鋸刃摺接部材であるピストンロ
ッド47の先端に超硬金属などからなる耐摩耗材49が
一体的に溶着されている。このピストンロッド47を支
承する支持筒51の外周に形成した雄ネジ53が前記支
持板37に形成した雌ネジ55に螺合されている。
前記支持板37内には鋸刃振動防止作動装置41として
の流体圧作動のシリンダ43が内蔵されていて、ピスト
ン45と一体的に設けた鋸刃摺接部材であるピストンロ
ッド47の先端に超硬金属などからなる耐摩耗材49が
一体的に溶着されている。このピストンロッド47を支
承する支持筒51の外周に形成した雄ネジ53が前記支
持板37に形成した雌ネジ55に螺合されている。
【0024】そして、前記ピストン45と支持筒51と
の間に弾機57が装着され、常時ピストンロッド47を
支持筒51の先端部と同一面が没する状態に保持してい
る。また、符号59はエアー抜き穴であり、符号61は
ロックネジであり、符号63は支持筒51を回転させる
時に使用するスパナ掛け面取りである。
の間に弾機57が装着され、常時ピストンロッド47を
支持筒51の先端部と同一面が没する状態に保持してい
る。また、符号59はエアー抜き穴であり、符号61は
ロックネジであり、符号63は支持筒51を回転させる
時に使用するスパナ掛け面取りである。
【0025】上記構成により、スパナ掛け面取り63に
スパナを掛け回転させることにより支持筒51は前後進
(図1,図3において左右に移動)してピストン45の
ストロークを調整し、ピストンロッド47の先端を軽く
帯鋸刃11の胴部11Dに接触する位置に微調整するこ
とができる。
スパナを掛け回転させることにより支持筒51は前後進
(図1,図3において左右に移動)してピストン45の
ストロークを調整し、ピストンロッド47の先端を軽く
帯鋸刃11の胴部11Dに接触する位置に微調整するこ
とができる。
【0026】前記シリンダ43を作動せしめる油圧回路
65は、タンク67より油圧ポンプ69にて圧油は供給
され、油圧方向切換弁71のポート切換えにより圧油は
管路73を通り、前記支持板37に設けた管接手75よ
り流路77を経てピストン45を押圧し、ピストン45
を前進せしめるものである。
65は、タンク67より油圧ポンプ69にて圧油は供給
され、油圧方向切換弁71のポート切換えにより圧油は
管路73を通り、前記支持板37に設けた管接手75よ
り流路77を経てピストン45を押圧し、ピストン45
を前進せしめるものである。
【0027】なお、前記油圧方向切換弁71のポートを
切換えると、弾機57の弾発力によりピストン45は後
退し、管路73内の圧油は油圧方向切換弁71を通りタ
ンク67へ戻される。
切換えると、弾機57の弾発力によりピストン45は後
退し、管路73内の圧油は油圧方向切換弁71を通りタ
ンク67へ戻される。
【0028】上述したごとき構成により、その作用とし
ては、帯鋸刃11の位置は、ラック,ピニオンとエンコ
ーダ、リニアスケール等によって検出されているため、
帯鋸刃11の歯先11Hがピストンロッド47を通過し
たかどうかは容易に検出可能である。したがって、帯鋸
刃11の歯先11Hがピストンロッド47を通過した後
に、油圧方向切換弁71をONさせてピストンロッド4
7を突出せしめる。
ては、帯鋸刃11の位置は、ラック,ピニオンとエンコ
ーダ、リニアスケール等によって検出されているため、
帯鋸刃11の歯先11Hがピストンロッド47を通過し
たかどうかは容易に検出可能である。したがって、帯鋸
刃11の歯先11Hがピストンロッド47を通過した後
に、油圧方向切換弁71をONさせてピストンロッド4
7を突出せしめる。
【0029】ピストンロッド47が突出すると帯鋸刃1
1の胴部11Dと軽く接触した状態となっているため、
帯鋸刃11が切削を開始し胴部11Dが振動を発生しよ
うとしても、振動が抑えられる。切削が進行しピストン
ロッド47を胴部11Dが通過してしまうと効果がなく
なるが、切削した切削溝によって帯鋸刃11の胴部11
Dがガイドされるため、通常振動は出なくなるか少なく
なる。
1の胴部11Dと軽く接触した状態となっているため、
帯鋸刃11が切削を開始し胴部11Dが振動を発生しよ
うとしても、振動が抑えられる。切削が進行しピストン
ロッド47を胴部11Dが通過してしまうと効果がなく
なるが、切削した切削溝によって帯鋸刃11の胴部11
Dがガイドされるため、通常振動は出なくなるか少なく
なる。
【0030】而して、切削開始直後の帯鋸刃11の振動
を防止することができ、簡単な構成部材によりコストの
低減を図ることができる。
を防止することができ、簡単な構成部材によりコストの
低減を図ることができる。
【0031】帯鋸刃11にてワークWの切断が終了し、
旧位置へ復帰する時に油圧方向切換弁71をOFFし、
ピストンロッド47を戻すことにより、ピストンロッド
47の先端で帯鋸刃11の歯先11Hを損傷することは
ない。なお、ピストンロッドは帯鋸刃11の胴部11D
が通過したら戻して良いが、切削中に油圧ラインに設け
たアクチュエータ(図示省略)を動かせると、切込に悪
影響を与える懸念があったり、戻す信号を新たに設ける
必要があるため、帯鋸刃11の後退と同時に油圧方向切
換弁71をOFFとした。なお、ピストンロッド47の
先端には耐摩耗材49が設けられているので高寿命化を
図ることができる。
旧位置へ復帰する時に油圧方向切換弁71をOFFし、
ピストンロッド47を戻すことにより、ピストンロッド
47の先端で帯鋸刃11の歯先11Hを損傷することは
ない。なお、ピストンロッドは帯鋸刃11の胴部11D
が通過したら戻して良いが、切削中に油圧ラインに設け
たアクチュエータ(図示省略)を動かせると、切込に悪
影響を与える懸念があったり、戻す信号を新たに設ける
必要があるため、帯鋸刃11の後退と同時に油圧方向切
換弁71をOFFとした。なお、ピストンロッド47の
先端には耐摩耗材49が設けられているので高寿命化を
図ることができる。
【0032】図5および図6には他の実施の形態が示さ
れていて、この型式は前述した実施の形態と比べ異なっ
た点は、ピストンガイドを長円タイプとした点である。
すなわち、シリンダ(図示省略)により出没する鋸刃摺
接部材としてのピストンガイド79は長円状をなし、こ
のピストンガイド79の先端の耐摩耗材81が溶着され
て構成されている。そして、ピストンガイド79の復帰
用として弾機82が装着されている。
れていて、この型式は前述した実施の形態と比べ異なっ
た点は、ピストンガイドを長円タイプとした点である。
すなわち、シリンダ(図示省略)により出没する鋸刃摺
接部材としてのピストンガイド79は長円状をなし、こ
のピストンガイド79の先端の耐摩耗材81が溶着され
て構成されている。そして、ピストンガイド79の復帰
用として弾機82が装着されている。
【0033】したがって、その効果は前述した実施の形
態と同一であると共に、ピストンガイド79の帯鋸刃1
1の胴部11Dへの接触面が大きくなるので、振動防止
効果は更に向上するものである。
態と同一であると共に、ピストンガイド79の帯鋸刃1
1の胴部11Dへの接触面が大きくなるので、振動防止
効果は更に向上するものである。
【0034】図7および図8には更に他の実施の形態が
示されている。すなわち、基準側バイスジョー29に設
けた支持板37に鋸刃摺接部材としてのガイド部83が
設けられ、このガイド部83はL形状をなし、基準側バ
イスジョー29に設けた支持板37に位置調節用締結部
材としての例えばボルト85にて固着、離脱自在に設け
られ、ガイド部83の帯鋸刃11の胴部11Dに接触す
る面には耐摩耗材87が溶着されている。
示されている。すなわち、基準側バイスジョー29に設
けた支持板37に鋸刃摺接部材としてのガイド部83が
設けられ、このガイド部83はL形状をなし、基準側バ
イスジョー29に設けた支持板37に位置調節用締結部
材としての例えばボルト85にて固着、離脱自在に設け
られ、ガイド部83の帯鋸刃11の胴部11Dに接触す
る面には耐摩耗材87が溶着されている。
【0035】上記構成により、その作用としては、図9
乃至図13を参照するに、まず、帯鋸刃11の待機位置
としては図9あるいは図10に示された位置がある。す
なわち、図9に示した待機位置は、ワークWより余裕を
持たせて帯鋸刃11の歯先11Hを待機させた状態を示
し、図10に示した待機位置は、ワークWに接近した位
置にて待機させた状態を示している。なお、後バイス装
置89にて定寸測長する。
乃至図13を参照するに、まず、帯鋸刃11の待機位置
としては図9あるいは図10に示された位置がある。す
なわち、図9に示した待機位置は、ワークWより余裕を
持たせて帯鋸刃11の歯先11Hを待機させた状態を示
し、図10に示した待機位置は、ワークWに接近した位
置にて待機させた状態を示している。なお、後バイス装
置89にて定寸測長する。
【0036】次いで、図11に示されているように、上
記待機位置より、前バイス装置23の基準側バイスジョ
ー29と可動側バイスジョー31との協働でワークWを
クランプする。この状態のときガイド部83が帯鋸刃1
1の胴部11Dに軽く接触するように、ボルト85によ
り位置決めをする。したがって、帯鋸刃11の切断開始
直後の帯鋸刃11の振動は防止できる。
記待機位置より、前バイス装置23の基準側バイスジョ
ー29と可動側バイスジョー31との協働でワークWを
クランプする。この状態のときガイド部83が帯鋸刃1
1の胴部11Dに軽く接触するように、ボルト85によ
り位置決めをする。したがって、帯鋸刃11の切断開始
直後の帯鋸刃11の振動は防止できる。
【0037】そして、図12に示されているごとく切断
が進行する。この際の帯鋸刃11の振動は、切削溝に帯
鋸刃11はガイドされるため振動は小さなものとなる。
が進行する。この際の帯鋸刃11の振動は、切削溝に帯
鋸刃11はガイドされるため振動は小さなものとなる。
【0038】切断が完了すると図13に示されているご
とく、前バイス装置23にて切断後の製品WS をクラン
プしたまま前方へ移動するため、帯鋸刃11の後退時に
ガイド部83が帯鋸刃11を損傷することがない。
とく、前バイス装置23にて切断後の製品WS をクラン
プしたまま前方へ移動するため、帯鋸刃11の後退時に
ガイド部83が帯鋸刃11を損傷することがない。
【0039】上述したごとく、切削開始直後の帯鋸刃1
1の振動を防止することができ、簡単な構成部材により
コストの低減を図ることができると共に、接触面積が大
きくなり振動防止効果は更に向上する。また、耐摩耗材
87により高寿命化を図ることができる。
1の振動を防止することができ、簡単な構成部材により
コストの低減を図ることができると共に、接触面積が大
きくなり振動防止効果は更に向上する。また、耐摩耗材
87により高寿命化を図ることができる。
【0040】なお、この発明は前述した発明の実施の形
態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0041】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1〜3によるこの発明によ
れば、バイス装置に設けた鋸刃摺接部材を、鋸刃の歯先
が通過した後に鋸刃の胴部に接触せしめて、ワークに切
断加工を行うので、切断開始直後の鋸刃の振動を防止す
ることができ、切断終了後は鋸刃摺接部材を逃がすので
鋸刃の歯先を損傷することなく、コストの低減を図るこ
とができる。
り理解されるように、請求項1〜3によるこの発明によ
れば、バイス装置に設けた鋸刃摺接部材を、鋸刃の歯先
が通過した後に鋸刃の胴部に接触せしめて、ワークに切
断加工を行うので、切断開始直後の鋸刃の振動を防止す
ることができ、切断終了後は鋸刃摺接部材を逃がすので
鋸刃の歯先を損傷することなく、コストの低減を図るこ
とができる。
【0042】また、請求項4によるこの発明によれば、
鋸刃摺接部材の鋸刃胴部に接触する面が摩耗せず、高寿
命化を図ることができる。
鋸刃摺接部材の鋸刃胴部に接触する面が摩耗せず、高寿
命化を図ることができる。
【図1】この発明の主要部である鋸刃振動防止装置を示
し、図3におけるI矢視部の拡大断面図である。
し、図3におけるI矢視部の拡大断面図である。
【図2】この発明の主要部である鋸刃振動防止装置の正
面図である。
面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線に沿った断面図であ
る。
る。
【図4】この発明を実施する一実施の形態を示し、竪型
帯鋸盤と前バイス装置の側面配置説明図である。
帯鋸盤と前バイス装置の側面配置説明図である。
【図5】他の実施の形態を示し、図6におけるV−V線
に沿った断面図である。
に沿った断面図である。
【図6】他の実施の形態である鋸刃振動防止装置の正面
図である。
図である。
【図7】更に他の実施の形態を示し、図8におけるVII
−VII 線に沿った断面図である。
−VII 線に沿った断面図である。
【図8】更に他の実施の形態である鋸刃振動防止装置の
正面図である。
正面図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】作用説明図である。
【図13】作用説明図である。
【図14】従来例を示し、竪型帯鋸盤にて丸材を切削す
る切削状態を示す説明図である。
る切削状態を示す説明図である。
【図15】従来例を示し、竪型帯鋸盤にて角材を切削す
る切削状態を示す説明図である。
る切削状態を示す説明図である。
【図16】従来例を示し、鋸刃振動防止装置を備えた横
型帯鋸盤の説明図である。
型帯鋸盤の説明図である。
【図17】従来例を示し、鋸刃振動防止装置を備えた横
型帯鋸盤の説明図である。
型帯鋸盤の説明図である。
1 竪型帯鋸盤(帯鋸盤) 11 帯鋸刃 11D 胴部 11H 歯先 23 前バイス装置(バイス装置) 35 鋸刃振動防止装置 41 鋸刃振動防止作動装置 49,81,87 耐摩耗材 W ワーク 47 ピストンロッド(鋸刃摺接部材) 79 ピストンガイド(鋸刃摺接部材) 83 ガイド部(鋸刃摺接部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークをクランプするバイス装置に設け
た鋸刃摺接部材に対して、鋸刃の歯先が通過した後に鋸
刃の胴部に前記鋸刃摺接部材を接触せしめてワークに切
断加工を行うことを特徴とする帯鋸盤における鋸刃振動
防止方法。 - 【請求項2】 ワークをクランプするバイス装置に鋸刃
振動防止作動装置を設け、この鋸刃振動防止作動装置に
備えた鋸刃摺接部材を鋸刃の胴部に接離自在に設けてな
ることを特徴とする帯鋸盤における鋸刃振動防止装置。 - 【請求項3】 ワークをクランプするバイス装置に支持
板を介して鋸刃摺接部材を設け、この鋸刃摺接部材を位
置調節用締結部材にて締付け、あるいは締付けを解放す
ることにより、鋸刃の胴部に対して接離自在に設けてな
ることを特徴とする帯鋸盤における鋸刃振動防止装置。 - 【請求項4】 前記鋸刃摺接部材の鋸刃胴部に摺接する
面に耐摩耗材を設けてなることを特徴とする請求項2記
載の帯鋸盤における鋸刃振動防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13354097A JPH10315046A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13354097A JPH10315046A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10315046A true JPH10315046A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15107208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13354097A Pending JPH10315046A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10315046A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273692A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Daisey Machinery Co Ltd | 食パンスライサ用ブレード案内フィンガー |
JP2017226070A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | コイロ ベズィッツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー エーデーファウ−ディーンストライストゥングス コマンデイトゲゼルシャフト | 鋸盤、及び、鋸盤の帯鋸用又は鋸刃用のガイド装置 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13354097A patent/JPH10315046A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273692A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Daisey Machinery Co Ltd | 食パンスライサ用ブレード案内フィンガー |
JP4714358B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2011-06-29 | 株式会社大生機械 | 食パンスライサ用ブレード案内フィンガー |
JP2017226070A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | コイロ ベズィッツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー エーデーファウ−ディーンストライストゥングス コマンデイトゲゼルシャフト | 鋸盤、及び、鋸盤の帯鋸用又は鋸刃用のガイド装置 |
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