JP4460095B2 - 帯鋸盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、帯鋸刃をガイドする2つの鋸刃ガイドを備えると共にこの2つの鋸刃ガイド間に前記帯鋸刃をガイドする3つ目の中間鋸刃ガイドを備えた帯鋸盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、帯鋸盤としての例えば横型帯鋸盤の構成は、図9に示されている構成のものが一般的である。
【0003】
すなわち、横型帯鋸盤101は、箱状の基台103を備え、この基台103には被削材Wの一例として例えばH形鋼を支持するためのワークテーブル105が設けられており、被削材Wをワークテーブル105上の所定位置に固定するために、ワークWの位置基準となる固定バイス107と、この固定バイス107に対して接近離反する左右方向ヘ移動可能な移動バイス109が設けられている。
【0004】
基台103にはヒンジシャフト111を介して上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング113が設けられている。この鋸刃ハウジング113を揺動させるために、基台103の適宜位置には昇降シリンダ115が設けられており、この昇降シリンダ115から上方向へ突出自在なピストンロッド117は鋸刃ハウジング113の適宜位置に連結されている。
【0005】
鋸刃ハウジング113内には駆動ホイール119と従動ホイール121が回転自在に設けられており、この駆動、従動ホイール119,121にはエンドレス状の帯鋸刃123が掛回されている。そして、駆動ホイール119はモータ等の回転駆動装置(図示省略)に連動連結されている。
【0006】
ワークテーブル105に支持された被削材Wに対して、帯鋸刃123の歯先方向をほぼ垂直に保持するために、鋸刃ハウジング113に取付けたガイド部材としてのガイドバー125には、位置固定された一方の鋸刃ガイドである固定鋸刃ガイド127と、この固定鋸刃ガイド127に接近、離反する左右方向へ移動可能な他方の鋸刃ガイドである移動鋸刃ガイド129が設けられている。
【0007】
また、固定鋸刃ガイド127と移動鋸刃ガイド129との間には、ガイドバー125に位置調節可能に支持された中間鋸刃ガイド131が設けられており、この中間鋸刃ガイド131は昇降移動自在に設けられており、常時は自重により下降端に位置しており、中間鋸刃ガイド131の下端のガイド部133により帯鋸刃123が挟持されて案内支持されている。このガイド部133は帯鋸刃123の鋸厚に対して適当なクリアランスを持った固定溝式のガイドである。
【0008】
したがって、一対の固定バイス107と移動バイス109により被削材Wがワークテーブル105の所定位置に固定される。回転駆動装置の駆動により駆動、従動ホイール119,121が回転されて帯鋸刃123が走行駆動される。昇降シリンダ115の作動により鋸刃ハウジング113が下方向へ揺動される。帯鋸刃123は一対の固定鋸刃ガイド127と移動鋸刃ガイド129と中間鋸刃ガイド131とによって被削材Wに対して歯元が垂直に保持され案内され、この帯鋸刃123により被削材Wの切断加工が行われる。
【0009】
この切断加工に伴って鋸刃ハウジング113が下方向へ揺動されていくと、中間鋸刃ガイド131の下端が被削材Wの上面に当接して下降動作が停止するが、さらに切断加工が続行されて鋸刃ハウジング113は下降されるので、図9に示されているように帯鋸刃123は中間鋸刃ガイド131の下端のガイド部133から抜けていく。
【0010】
切断加工終了後、昇降シリンダ115の作動により鋸刃ハウジング113が上昇するとき、帯鋸刃123は中間鋸刃ガイド131の下端のガイド部133へ挟持されるように戻り、鋸刃ハウジング113が上昇端で停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の横型帯鋸盤101においては、切断加工時に帯鋸刃123が中間鋸刃ガイド131のガイド部133から抜けて、切断加工終了後に再びガイド部133に戻ろうとするとき、中間鋸刃ガイド131のガイド部133が固定溝式であるので、戻ることができずに引っかかり、中間鋸刃ガイド131の全体を押し上げたり、あるいは帯鋸刃123自体が他の固定鋸刃ガイド127と移動鋸刃ガイド129から抜けてしまうという問題点があった。
【0012】
中間鋸刃ガイド131のガイド部133の溝幅を広くすれば上記のようなトラブルが改善されるのであるが、この場合は逆に中間鋸刃ガイド131として機能していないことになる。
【0013】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、中間鋸刃ガイドのガイド部への帯鋸刃の出入りをスムーズに行うことと帯鋸刃を確実に挟持する中間鋸刃ガイドの機能とを両立させ得る帯鋸盤を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の帯鋸盤は、エンドレス状の帯鋸刃を掛回する駆動ホイールと従動ホイールとを回転自在に支持しかつ被削材に切り込む方向へ移動自在な鋸刃ハウジングに前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた2つの鋸刃ガイドを設け、前記2つの鋸刃ガイドの間において前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた中間鋸刃ガイドを設けてなる帯鋸盤において、
前記中間鋸刃ガイドを帯鋸刃が被削材に切り込む方向に対して反対方向へ前記鋸刃ハウジングに対して移動可能かつ先端部のガイド部を帯鋸刃から離脱可能に設け、この中間鋸刃ガイドの先端部のガイド部を、帯鋸刃を厚み方向から挟持する第1、第2鋸刃挟持部材とから構成し、この第1、第2鋸刃挟持部材の間から離脱した帯鋸刃を再び第1、第2鋸刃挟持部材の間に挿入・挟持すべく少なくとも第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に対して開閉自在な開閉移動手段を設け、前記開閉移動手段が前記第1鋸刃挟持部材側に第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて進退駆動せしめる往復自在な流体圧シリンダを設けてなることを特徴とするものである。
【0018】
また、前記開閉移動手段が前記第1鋸刃挟持部材側に第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて前進又は後退駆動せしめる流体圧シリンダと、この流体圧シリンダの前進又は後退方向に抗して第1鋸刃挟持部材を押圧する付勢手段と、を設けてなることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、帯鋸盤として横型帯鋸盤を採用したが、この機種に限定されるものではなく、竪型帯鋸盤等でも可能であり、横型帯鋸盤については既に公知の構成のものであるため、詳細な図示と説明を省略する。また、被切断材として本実施の形態ではH形鋼を対象として説明するが、例えば溝形鋼などでもよく、上記材料に限定されるものではない。
【0021】
図4を参照するに、本実施の形態で使用される横型帯鋸盤1は、箱状の基台3を備え、この基台3には被削材Wの一例として例えばH形鋼を支持するためのワークテーブル5が設けられていると共に、被削材Wをワークテーブル5上の所定位置に固定するために、ワークWの位置基準となる固定バイス7と、この固定バイス7に対して接近離反する左右方向(図4において左右方向)ヘ移動可能な移動バイス9が設けられている。
【0022】
基台3にはヒンジシャフト11を介して上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング13が設けられている。この鋸刃ハウジング13を揺動させるために、基台3の適宜位置には昇降シリンダ15が設けられており、この昇降シリンダ15から上方向へ突出自在なピストンロッド17は鋸刃ハウジング13の適宜位置に連結されている。
【0023】
鋸刃ハウジング13内には駆動ホイール19と従動ホイール21が回転自在に設けられており、この駆動、従動ホイール19,21にはエンドレス状の帯鋸刃23が掛回されている。そして、駆動ホイール19はモータ等の回転駆動装置(図示省略)に連動連結されている。
【0024】
ワークテーブル5に支持された被削材Wに対して、帯鋸刃23の歯先方向をほぼ垂直に保持するために、鋸刃ハウジング13に取付けたガイド部材としてのガイドバー25には、位置固定された一方の鋸刃ガイドである固定鋸刃ガイド27と、この固定鋸刃ガイド27に接近、離反する左右方向へ移動可能な他方の鋸刃ガイドである移動鋸刃ガイド29が設けられている。上記両鋸刃ガイド27,29の先端部には、帯鋸刃23を案内支持する鋸刃ガイド部27G,29Gがそれぞれ設けられている。
【0025】
上記構成により、一対の固定バイス7と移動バイス9により被削材Wがワークテーブル5の所定位置に固定される。回転駆動装置の駆動により駆動、従動ホイール19,21が回転されて帯鋸刃23が走行駆動される。昇降シリンダ15の作動により鋸刃ハウジング13が下方向へ揺動される。帯鋸刃23は一対の固定鋸刃ガイド27と移動鋸刃ガイド29とによって被削材Wに対して歯元が垂直に保持され案内され、この帯鋸刃23により被削材Wの切削加工(切断加工)が行われる。
【0026】
再び図4を参照するに、固定鋸刃ガイド27と移動鋸刃ガイド29との間には、ガイド部材としてのガイドバー25に位置調節可能に支持された中間鋸刃ガイド31が設けられており、この中間鋸刃ガイド31によって帯鋸刃23が案内支持されるものである。なお、中間鋸刃ガイド31は、サーボモータ等の駆動モータ33によって回転されるネジ棒35(ボールネジ)の回転により、ガイドバー25に沿って移動するように構成されている。
【0027】
上記の中間鋸刃ガイド31について、更に詳細に説明すると、図5及び図6を参照するに、図5は前述した図4に示されている横型帯鋸盤の中間鋸刃ガイド31の部分を裏面側より見た図面である。
【0028】
図5を参照するに、中間鋸刃ガイド31には、ガイド部材としての例えばガイドバー25に沿ってガイドバー25の長手方向へ移動自在な中間鋸刃ガイド本体37と、この中間鋸刃ガイド本体37内に上下方向(ガイド部材に対して交差する方向)ヘ移動自在なガイド本体39とが備えられており、このガイド本体39の先端部には帯鋸刃を案内支持するガイド部としての例えば鋸刃ガイド部41が備えられている。
【0029】
中間鋸刃ガイド本体37は、ガイドバー25の長手方向に延伸して設けた複数のガイドレール43に複数個のガイド45を介して左右方向へ移動自在かつ位置調節可能に設けられている。この中間鋸刃ガイド本体37を移動せしめる駆動系としては、ガイドバー25の昇降シリンダ15側に設けた駆動モータ33に連動連結したネジ棒35がガイドレール43に平行して設けられ、このネジ棒35に螺合したナット部材47が中間鋸刃ガイド本体37に一体的に設けられている。
【0030】
上記構成により、駆動モータ33を駆動せしめるとネジ棒35が回転し、このネジ棒35に螺合したナット部材47を介して中間鋸刃ガイド本体37がガイドバー25に沿って左右方向へ移動位置決めされる。
【0031】
ガイド本体39の両側には、中間鋸刃ガイド本体37に設けた複数の上下方向のガイド49に係合したガイドレール51が上下方向へ延伸して設けられ、ガイド本体39は中間鋸刃ガイド本体37に対して自重で上下移動自在となっている。
【0032】
次に、本発明の実施の形態の主要部を構成する中間鋸刃ガイド31の下端に設けた鋸刃ガイド部41について詳しく説明する。
【0033】
図1,図2および図3を参照するに、ガイド本体39の下端に設けた鋸刃ガイド部41は、帯鋸刃23の厚み方向から帯鋸刃23を挟持するために対向する2つの鋸刃挟持部材とから構成されており、少なくとも一方の鋸刃挟持部材が他方の鋸刃挟持部材に対して開閉移動自在に構成されている。
【0034】
鋸刃ガイド部41は、1つの鋸刃挟持部材(第2鋸刃挟持部材)としての例えば固定側インサート53がガイド本体39の下端に形成した溝部55の一側に例えば複数のボルトにより固定されており、この固定側インサート53と対向して帯鋸刃23を挟圧可能なもう1つの鋸刃挟持部材(第1鋸刃挟持部材)としての例えば移動側インサート57が溝部55の他側に備えられており、この移動側インサート57は例えば流体圧作動の小型シリンダ59により帯鋸刃23を挟持あるいは挟持解除自在となっている。
【0035】
小型シリンダ59のシリンダ本体61は、ガイド本体39の溝部55を形成する図1において左側のガイド側片部63の外側に固定されており、この小型シリンダ59のピストンロッド65はガイド側片部63に設けた貫通孔67に挿通して溝部55内に突出されており、このピストンロッド65の先端に移動側インサート57が一体的に螺着されている。
【0036】
上記のガイド側片部63にはピストンロッド65の押圧力に抗して反対方向に付勢する付勢手段としての例えばコイルスプリング69を装着するバネ室71が設けられており、本実施の形態ではバネ室71内に収納されたコイルスプリング69の中をピストンロッド65が挿通するように構成されている。ピストンロッド65のほぼ中間には外周にフランジ部73が突設されており、ピストンロッド65はフランジ部73を介してコイルスプリング69の付勢力により図1において左方向に常時付勢されている。つまり、移動側インサート57が固定側インサート53から離反して開口する方向に常時付勢されている。
【0037】
また、ガイド本体39の溝部55の図1において左側壁面には段付き部75が形成されており、小型シリンダ59のピストンロッド65のストロークSの範囲内では移動側インサート57の図1において上面が段付き部75の上壁面に摺動して案内される構成になっている。
【0038】
なお、固定側インサート53の一部又はガイド本体39のガイド側片部63の下端は、図1に示されているように、常態においては帯鋸刃23の歯元よりもワーク側へ先行するように突出されている。したがって、ワークWの切断が行われるときは、固定側インサート53の突出部又はガイド本体39のガイド側片部63がワーク当接部をなして帯鋸刃23に先行してワークWに当接する構造である。
【0039】
上記構成により、その作用としては、図6を参照するに、中間鋸刃ガイド本体37は固定鋸刃ガイド27と移動鋸刃ガイド29とのほぼ中間位置にあり、ガイド本体39は下降限に位置しており、ガイド本体39の下端部に備えた鋸刃ガイド部41によって帯鋸刃23が挟持案内されている。
【0040】
つまり、図1において小型シリンダ59の加圧室77内に流体圧が供給されてピストンロッド65がコイルスプリング69の付勢力に抗して図1において右方向に押圧されて移動するので、移動側インサート57が固定側インサート53に接近して帯鋸刃23が移動側インサート57と固定側インサート53とにより挟持される。
【0041】
なお、ピストンロッド65はフランジ部73がバネ室71の図1において左側の端面に当接して停止するので、この停止位置の状態における移動側インサート57と固定側インサート53との間隔が帯鋸刃23を強く押圧しない程度に予め設定しておくことが望ましい。
【0042】
以上のように帯鋸刃23が中間鋸刃ガイド31の鋸刃ガイド部41によって挟持案内されている状態で、ワークWの切断を行うべく鋸刃ハウジング13がワークWの方向へ下降すると、被削材WであるH形鋼の一方のフランジ部が帯鋸刃23で切断される。鋸刃ハウジング13がさらに継続的に下降して切断加工が進んでいき、ガイド本体39の下部に備えた鋸刃ガイド部41の下端部が被削材Wのウエブ上面に当接すると、ガイド本体39の下降動作がこのウエブ上面で停止する。
【0043】
鋸刃ハウジング13はさらに継続的に下降して帯鋸刃23が固定鋸刃ガイド27と移動鋸刃ガイド29と共に下降するので、ガイド本体39は帯鋸刃23に対して相対的に上昇される。帯鋸刃23が更に下降して被削材Wに切り込んでいくと、ガイド本体39がさらに相対的に上昇して帯鋸刃23がガイド本体39の鋸刃ガイド部41から離れてさらに下降する。
【0044】
更に、ワークWの切断が進行して帯鋸刃23が下降端に達して切断が終了すると、切断終了がセンサ(図示省略)によって検出され、帯鋸刃23は上昇に移る。
【0045】
このとき、ガイド本体39に設けた鋸刃ガイド部41の移動側インサート57は、例えばソレノイドバルブ等の切換バルブ(図示省略)により小型シリンダ59の加圧室77の流体圧が排出されることにより加圧室77の圧力が低下するので、ピストンロッド65はコイルスプリング69の付勢力により図1において左側へ移動されるために、移動側インサート57が固定側インサート53から離反してアンクランプ状態に開口される。
【0046】
鋸刃ハウジング13の上昇に伴って帯鋸刃23が上昇すると、ガイド本体39は自重により帯鋸刃23に対して相対的に下降される。つまり、鋸刃ハウジング13が上昇してもガイド本体39の下端のガイド側片部63と固定側インサート53の下端は被削材のウエブの上面に当接している状態にある。したがって、上昇してきた帯鋸刃23はアンクランプ状態にある両インサート53,57の間へ容易に確実に挿入される。
【0047】
帯鋸刃23が更に上昇すると、ガイド本体39が下降限の位置で帯鋸刃23が両インサート53,57の間に挿入されている状態で鋸刃ハウジング13と共に上昇されることになる。そして、小型シリンダ59の加圧室77内に流体圧が供給されることにより、帯鋸刃23が両インサート53,57によって再び挟持されるようにクランプされて、次の切断作業が行われることとなる。
【0048】
次に、中間鋸刃ガイド31の他の実施の形態について説明する。なお、前述した実施の形態と同一機能を奏する構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
図7を参照するに、移動側インサート57は往復動自在な小型シリンダ79のピストンロッド81に連結されて往復動可能に構成されている。小型シリンダ79の加圧室83と背圧室85には電磁バルブ87により交互に流体圧が供給されるように制御される。
【0050】
したがって、移動側インサート57は小型シリンダ79により他方の固定側インサート53に対して容易に開閉できる。
【0051】
なお、図1及び図7における実施の形態の場合では、図1及び図7において右側が固定側インサート53で、左側が移動側インサート57として説明したが、この逆であっても構わない。
【0052】
また、図8に示されているように、両方の第1,第2鋸刃挟持部材としての両側インサートが移動側インサート89で構成されても構わない。例えば、図8においては両側インサート89が図7に示されている移動側インサート57と同様に、往復動自在な小型シリンダ79のピストンロッド81に連結されて同期して往復動可能に構成されており、2つの小型シリンダ79の加圧室83と背圧室85には1つの電磁バルブ87により交互に流体圧が供給されるように制御される。
【0053】
また、図1の移動側インサート57の駆動機構としては、移動側インサート57がコイルスプリング69の付勢力により常時固定側インサート53に対して開放される方向に付勢されているが、この逆に移動側インサート57がコイルスプリング69の付勢力により常時固定側インサート53に対して閉じられる方向に付勢され、小型シリンダ59により上記のコイルスプリング69の付勢力に抗して開放する方向に制御されるように構成しても構わない。
【0054】
上記のようなコイルスプリング69の付勢力と小型シリンダ59との組合せでは、移動側インサート57は常時はコイルスプリング69の付勢力により他方の固定側インサート53に向けて前進又は後退する方向に付勢されているが、小型シリンダ59のピストンを一方向に制御するだけで容易に移動側インサート57が他方の固定側インサート53に対して容易に開閉自在となる。
【0055】
また、図1,図7及び図8のいずれの場合であっても、移動側インサート57,89の駆動機構としては、図1における実施の形態の小型シリンダ59とコイルスプリング69による組合せによるもの、あるいは図7の実施の形態による往復動自在な小型シリンダ79によるものであっても構わない。
【0056】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0057】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、帯鋸刃は常時は2つの鋸刃ガイドと中間鋸刃ガイドの先端部の第1,第2鋸刃挟持部材とにより挟持されているので、被削材に対して垂直に案内されて安定した状態の帯鋸刃により切り込むことができる。切断加工時に中間鋸刃ガイドの先端部のガイド部が被削材に当接するので、帯鋸刃が中間鋸刃ガイドのガイド部から抜脱されるが、切断加工終了時に、少なくとも第1鋸刃挟持部材を移動せしめて第1,第2鋸刃挟持部材の間を広く開けることができるので、帯鋸刃が原位置に復帰する際には帯鋸刃を第1,第2鋸刃挟持部材の間へスムーズに挿入でき、トラブルが生じない。その後、少なくとも第1鋸刃挟持部材を移動せしめることにより帯鋸刃が第1,第2鋸刃挟持部材で帯鋸刃を確実に挟持できる。
【0058】
また、往復動自在な流体圧シリンダにより第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて容易に開閉できる。
【0059】
また、第1鋸刃挟持部材は常時は付勢手段により第2鋸刃挟持部材に向けて前進又は後退する方向に付勢されているので、流体圧シリンダを一方向に制御するだけで容易に第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて容易に開閉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る中間鋸刃ガイドに設けたガイド部の側面図である。
【図2】図1における矢視II−II線の底面図である。
【図3】図1における矢視III−III線の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る帯鋸盤の1例としての横型帯鋸盤の正面図である。
【図5】中間鋸刃ガイド部分を示す背面説明図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】この発明の他の実施の形態に係る中間鋸刃ガイドに設けたガイド部の側面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態に係る中間鋸刃ガイドに設けたガイド部の側面図である。
【図9】従来例を示し、一般的な横型帯鋸盤の正面図である。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤
5 ワークテーブル
13 鋸刃ハウジング
15 昇降シリンダ
23 帯鋸刃
25 ガイドバー(ガイド部材)
27 固定鋸刃ガイド
27G 鋸刃ガイド部(ガイド部)
29 移動鋸刃ガイド
29G 鋸刃ガイド部(ガイド部)
31 中間鋸刃ガイド
41 鋸刃ガイド部(ガイド部)
53 固定側インサート(鋸刃挟持部材)
55 溝部
57 移動側インサート(鋸刃挟持部材)
59 小型シリンダ
63 ガイド側片部
69 コイルスプリング(付勢手段)
71 バネ室
79 小型シリンダ
83 加圧室
85 背圧室

Claims (2)

  1. エンドレス状の帯鋸刃を掛回する駆動ホイールと従動ホイールとを回転自在に支持しかつ被削材に切り込む方向へ移動自在な鋸刃ハウジングに前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた2つの鋸刃ガイドを設け、前記2つの鋸刃ガイドの間において前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた中間鋸刃ガイドを設けてなる帯鋸盤において、
    前記中間鋸刃ガイドを帯鋸刃が被削材に切り込む方向に対して反対方向へ前記鋸刃ハウジングに対して移動可能かつ先端部のガイド部を帯鋸刃から離脱可能に設け、この中間鋸刃ガイドの先端部のガイド部を、帯鋸刃を厚み方向から挟持する第1、第2鋸刃挟持部材とから構成し、この第1、第2鋸刃挟持部材の間から離脱した帯鋸刃を再び第1、第2鋸刃挟持部材の間に挿入・挟持すべく少なくとも第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に対して開閉自在な開閉移動手段を設け、前記開閉移動手段が前記第1鋸刃挟持部材側に第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて進退駆動せしめる往復自在な流体圧シリンダを設けてなることを特徴とする帯鋸盤
  2. エンドレス状の帯鋸刃を掛回する駆動ホイールと従動ホイールとを回転自在に支持しかつ被削材に切り込む方向へ移動自在な鋸刃ハウジングに前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた2つの鋸刃ガイドを設け、前記2つの鋸刃ガイドの間において前記帯鋸刃をガイドするガイド部を先端部に備えた中間鋸刃ガイドを設けてなる帯鋸盤において、
    前記中間鋸刃ガイドを帯鋸刃が被削材に切り込む方向に対して反対方向へ前記鋸刃ハウジングに対して移動可能かつ先端部のガイド部を帯鋸刃から離脱可能に設け、この中間鋸刃ガイドの先端部のガイド部を、帯鋸刃を厚み方向から挟持する第1、第2鋸刃挟持部材とから構成し、この第1、第2鋸刃挟持部材の間から離脱した帯鋸刃を再び第1、第2鋸刃挟持部材の間に挿入・挟持すべく少なくとも第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に対して開閉自在な開閉移動手段を設け、前記開閉移動手段が前記第1鋸刃挟持部材側に第1鋸刃挟持部材を第2鋸刃挟持部材に向けて前進又は後退駆動せしめる流体圧シリンダと、この流体圧シリンダの前進又は後退方向に抗して第1鋸刃挟持部材を押圧する付勢手段と、を設けてなることを特徴とする帯鋸盤
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