JP4530449B2 - 断裁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意の位置で断裁刃を停止させて断裁刃の移動を阻止することができる断裁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製本工程においては、積層した用紙の一側面または三方の側面を切断して端面を切り揃える断裁装置が用いられている。図5は、このような断裁装置30の一例を示す概略の正面図である。
【0003】
図6において、テ−ブルTに所定枚数積層された用紙Pが載置されている。31はホルダ−32に取り付けられて矢視X方向に斜め方向に昇降移動する断裁刃、33は第1の連結部、34は断裁刃31を駆動する第1の油圧機構である。
【0004】
35は用紙Pを押圧するクランプ部材、36は第2の連結部、37は第2の油圧機構で、クランプ部材35を矢視Y方向に昇降移動させる。38は第1のスプリング保持部、39は第1のチェ−ン、40は第1の滑車、41は第1の接続部である。
【0005】
また、42は第2のスプリング保持部、43は第2のチェ−ン、44は第2の滑車、45は第2の接続部である。第2の油圧機構37を動作させると、クランプ部材35は第1のスプリング保持部38、第2のスプリング保持部42の弾性保持に抗して下降し、用紙Pを押圧する位置で停止する。第2の油圧機構37の動作を停止させ、動作油を排出すると、クランプ部材35は第1のスプリング保持部38、第2のスプリング保持部42の弾性により上昇して原点位置に復帰する。
【0006】
このような断裁装置においては、故障や異常が発生した場合には、安全を図る上から断裁刃の下降を防止する必要がある。このため、断裁刃の上死点付近(断裁刃がテ−ブルTの表面から最も離れた位置)に、噛み合い機構等の機械的な下降防止装置を設置して、断裁刃の下降を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の断裁刃の下降防止装置は、断裁刃の上死点付近に設けられており、断裁刃は上死点付近でのみ下降を防止できる構成としている。このため、断裁刃が上死点と下死点(断裁刃が用紙Pの断裁を終了する位置)との間の行程で停止しているときに、前記のように故障や異常が発生した場合には、断裁刃を停止させるためには油圧機構を停止させている。この状態で、駆動系や停止系に故障や異常が発生した場合には、操作者の意図に拘らず断裁刃が下降する恐れがあり、安全が図られないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑み、任意の位置で断裁刃を停止させて断裁刃の移動を阻止することができる断裁装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、被断裁物の所定個所を断裁する断裁刃と、前記断裁刃を昇降駆動する駆動源とを有する断裁装置において、前記断裁装置に、内部がピストンにより2室に区分され、区分した2室のそれぞれに液体を充満してなる液体シリンダ一を設け、前記ピストンに固定したロッドを前記断裁刃に連結するとともに、前記区分した2室の液体を通流する、その通流と通流遮断とを切替える切替弁を設けて配管し、前記切替弁の通流遮断の切替えで前記断裁刃の下降を阻止することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、切替弁と並列に逆止弁を設け、前記断裁刃の上昇を自在としてなることを特徴とする。
【0011】
このように、本発明の請求項1に係る発明は、断裁刃の昇降と連動して昇降するピストンおよびロッドを設けた液体シリンダと、液体シリンダに配管を介して連通し、液体シリンダとの液体の経路を導通または遮断する弁機構を備えている。このため、上死点から下死点までの任意の位置で断裁刃を停止させ断裁刃の移動を阻止することができるので、安全性の高い操作を行なうことができる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、液体シリンダに配管を介して連通する弁機構として、汎用の切替弁と逆止弁とを用いているので、製造コストを低減することができる。更に、逆止弁を通る液体の経路は、断裁刃が上昇するときの一方向にのみ導通し、断裁刃が下降するときには遮断されるので、安全性が保たれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の断裁装置の実施の形態について図により説明する。図1は、図5で説明したクランプ部材の図示を省略した断裁装置の概略の正面図である。図1において、断裁機1には、断裁刃2、ホルダ−3、第1のガイド溝4、第2のガイド溝5、第1のガイドブロック6、第2のガイドブロック7が設けられている。第1のガイドブロック6、第2のガイドブロック7は、装置本体に固定されている。
【0014】
駆動源を動作させると、ホルダ−3に設けた第1のガイド溝4、第2のガイド溝5が第1のガイドブロック6、第2のガイドブロック7に沿って移動し、ホルダ−3は矢視X方向の斜め方向に昇降する。このため、図示していないがテ−ブル表面に積層して載置されている用紙に対し、断裁刃2も矢視X方向に斜め方向に昇降する。
【0015】
9は液体シリンダで、ロッド10、ピストン11が設けられており、動作油等の液体が満たされる。ロッド10は、連結機構8を介してホルダ−3と連結されており、ホルダ−3に設けた第1のガイド溝4、第2のガイド溝5が第1のガイドブロック6、第2のガイドブロック7に沿って昇降するに伴い、ロッド10、ピストン11も昇降する。なお、ロッド10、ピストン11は、後述のように切替弁12、逆止弁13の作用により、適宜昇降動作がロックされる。
【0016】
12は切替弁、12a、12bは、切替弁12から液体シリンダ9に連通する配管、13は、配管12a、12bの結節部12c、12dから分岐する逆止弁である。このように、図1の構成では、液体シリンダ9と配管12a、12bを通して連通している弁機構として、汎用の切替弁12と逆止弁13とを用いているので、製造コストを低減することができる。
【0017】
次に、図2〜図4の説明図により切替弁12、逆止弁13の動作を説明する。図2は、断裁刃を上死点で停止させる際の動作を示している。図2の場合には、切替弁12をオフにしている。このため、切替弁12と液体シリンダ9との液体の経路は遮断されて流路Lbには液体は流れない。
【0018】
また、逆止弁13は、液体シリンダ9のピストン11が下方から上方に移動するときにのみ、液体が流通する機構としているので、逆止弁13と液体シリンダ9との液体の経路は遮断されて流路Laにも液体は流れない。このように、切替弁12の流路Lbと逆止弁13の流路Laにはいずれも液体が流れないので、液体シリンダ9に満たされている液体は抜き出せず、ピストン11の移動が阻止され、図2の状態では断裁刃2は上死点で停止した状態を維持する。
【0019】
図3は、断裁刃を下降させる際の動作を示している。この場合には、切替弁12をオンにする。このため、切替弁12と液体シリンダ9との液体の経路が導通し、液体は配管12b、切替弁12、配管12aの経路で形成される流路Lb、Lcに流れ、液体シリンダ9に満たされている液体を抜き出してピストン11の移動を許容する。したがって、ホルダ−3は矢視Xa方向の斜め下方に移動し断裁刃2を下降させることができる。
【0020】
切替弁12をオフにすると、前記のように液体シリンダ9と連通している配管12a、12bの液体の経路は遮断されるので、断裁刃2が下降中であっても任意の位置で断裁刃2を停止させることができる。
【0021】
図4は、断裁刃を下死点から上昇させる際の動作を示している。この場合にも、切替弁12をオフにするので経路Leは遮断されて液体は流れない。しかしながら、逆止弁13を通る経路Lfは開放されているので、断裁刃2は上昇方向にのみ移動が可能となるが、下降方向への移動はできないことになる。したがって、ホルダ−3が矢視Xb方向に上昇すると、断裁刃2も上昇する。
【0022】
なお、積層された用紙のような被断裁物を押圧するクランプ部材を昇降駆動する駆動源と、被切断物を断裁する断裁刃を昇降駆動する駆動源としては、図5に示したような油圧機構を用いる構成の他に、モ−タないしサ−ボモ−タを用いる構成とすることもできる。また、本発明の断裁装置においては、被断裁物は用紙に限らず樹脂等のシ−ト状物の場合に適用できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る発明は、断裁刃の昇降と連動して昇降するピストンおよびロッドを設けた液体シリンダと、液体シリンダに配管を介して連通し、液体シリンダとの液体の経路を導通または遮断する弁機構を備えている。このため、上死点から下死点までの任意の位置で断裁刃を停止させ断裁刃の移動を阻止することができるので、安全性の高い操作を行なうことができる。
【0024】
また、請求項2に係る発明は、液体シリンダに配管を介して連通する弁機構として、汎用の切替弁と逆止弁とを用いているので、製造コストを低減することができる。更に、逆止弁を通る液体の経路は、断裁刃が上昇するときの一方向にのみ導通し、断裁刃が下降するときには遮断されるので、安全性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る断裁装置の概略の正面図である。
【図2】図1の一方向弁と逆止弁の動作を説明する説明図である。
【図3】図1の一方向弁と逆止弁の動作を説明する説明図である。
【図4】図1の一方向弁と逆止弁の動作を説明する説明図である。
【図5】従来の断裁装置の概略の正面図である。
【符号の説明】
1 断裁装置
2 断裁刃
3 ホルダ−
4 第1のガイド溝
5 第2のガイド溝
6 第1のガイドブロック
7 第2のガイドブロック
8 連結機構
9 液体シリンダ
10 ロッド
11 ピストン
12 切替弁
13 逆止弁
Claims (2)
- 被断裁物の所定個所を断裁する断裁刃と、前記断裁刃を昇降駆動する駆動源とを有する断裁装置において、前記断裁装置に、内部がピストンにより2室に区分され、区分した2室のそれぞれに液体を充満してなる液体シリンダ一を設け、前記ピストンに固定したロッドを前記断裁刃に連結するとともに、前記区分した2室の液体を通流する、その通流と通流遮断とを切替える切替弁を設けて配管し、前記切替弁の通流遮断の切替えで前記断裁刃の下降を阻止することを特徴とする断裁装置。
- 前記切替弁と並列に逆止弁を設け、前記断裁刃の上昇を自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の断裁装置。
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