JPH10315000A - プレス装置 - Google Patents
プレス装置Info
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- JPH10315000A JPH10315000A JP17435998A JP17435998A JPH10315000A JP H10315000 A JPH10315000 A JP H10315000A JP 17435998 A JP17435998 A JP 17435998A JP 17435998 A JP17435998 A JP 17435998A JP H10315000 A JPH10315000 A JP H10315000A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレス装置において、簡単な構造で帯鋼の的
確な搬送及び適正な加工を可能とすると共に、帯鋼搬送
時の傷の発生を防止する。 【解決手段】 下型１を有する下型ホルダ２が設置され
る一方、下型ホルダ２の上方に対向して上型を有する上
型ホルダが配設され、下型ホルダ２上を搬送される帯鋼
４に対して上型を下降することでプレス加工を施すプレ
ス装置において、下型１に帯鋼４の側部を切り落とす凹
形状の切刃１ａ，１ｂを設け、帯鋼４の下面を支持する
回転自在な樹脂ローラ３３とこの樹脂ローラ３３を上方
に付勢する板ばね３１とでなるリフト装置２３を下刃１
ａ，１ｂを取り囲むようにその外周辺に複数配設すると
共に、帯鋼４の搬送時にて切刃１ａ，１ｂの凹部上方を
移動する帯鋼４の下面側部を支持する支持位置とプレス
加工時にて帯鋼４の下面より側方へ退避する退避位置と
に移動可能なガイド装置２４を配設する。
確な搬送及び適正な加工を可能とすると共に、帯鋼搬送
時の傷の発生を防止する。 【解決手段】 下型１を有する下型ホルダ２が設置され
る一方、下型ホルダ２の上方に対向して上型を有する上
型ホルダが配設され、下型ホルダ２上を搬送される帯鋼
４に対して上型を下降することでプレス加工を施すプレ
ス装置において、下型１に帯鋼４の側部を切り落とす凹
形状の切刃１ａ，１ｂを設け、帯鋼４の下面を支持する
回転自在な樹脂ローラ３３とこの樹脂ローラ３３を上方
に付勢する板ばね３１とでなるリフト装置２３を下刃１
ａ，１ｂを取り囲むようにその外周辺に複数配設すると
共に、帯鋼４の搬送時にて切刃１ａ，１ｂの凹部上方を
移動する帯鋼４の下面側部を支持する支持位置とプレス
加工時にて帯鋼４の下面より側方へ退避する退避位置と
に移動可能なガイド装置２４を配設する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスラインに設
置された下型上を搬送される帯板に対して上型を下降す
ることで、この帯板にプレス加工を施すプレス装置に関
する。
置された下型上を搬送される帯板に対して上型を下降す
ることで、この帯板にプレス加工を施すプレス装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のボディ等の鋼板製パネルをプレ
ス加工するためにはトランスファプレスライン等の高速
プレスラインが導入されている。このトランスファプレ
スラインにおいて、コイル状に巻かれた帯鋼の素材はフ
ィーダーによってプレスライン上に供給されて所定の大
きさに切断される。この切断工程はプレスライン上に固
定された下型に帯鋼が位置した状態で、上型を下降させ
ることで行っている。そして、帯鋼はコイル状に巻かれ
た状態から供給されるために波状をなしており、プレス
ラインでの搬送時に帯鋼が正しく搬送されるよう、即
ち、帯鋼が沈み込んで下型やその周辺部材に接触しない
ように、プレスライン上には通常リフト装置が設けられ
ている。
ス加工するためにはトランスファプレスライン等の高速
プレスラインが導入されている。このトランスファプレ
スラインにおいて、コイル状に巻かれた帯鋼の素材はフ
ィーダーによってプレスライン上に供給されて所定の大
きさに切断される。この切断工程はプレスライン上に固
定された下型に帯鋼が位置した状態で、上型を下降させ
ることで行っている。そして、帯鋼はコイル状に巻かれ
た状態から供給されるために波状をなしており、プレス
ラインでの搬送時に帯鋼が正しく搬送されるよう、即
ち、帯鋼が沈み込んで下型やその周辺部材に接触しない
ように、プレスライン上には通常リフト装置が設けられ
ている。
【０００３】図４に従来の帯板のリフト装置の平面視、
図５に図４のＶ−Ｖ断面を示す。
図５に図４のＶ−Ｖ断面を示す。
【０００４】図４及び図５に示すように、プレスライン
上には下刃を有する下型１が下型ホルダ２に固定される
一方、下型１の上方にはこれと対応して上刃を有する上
型３が設けられている。そして、下型ホルダ２には帯鋼
４の下面を支持する下パット５が設けられてる。この下
パット５は下型ホルダ２との間に介在したスプリング６
によって上方に付勢されると共に、上面部には回転自在
な複数のフリーベアリング７と丸棒８が取付けられてい
る。また、この下パット５の上方にはこれに対応して上
パット９が設けられている。
上には下刃を有する下型１が下型ホルダ２に固定される
一方、下型１の上方にはこれと対応して上刃を有する上
型３が設けられている。そして、下型ホルダ２には帯鋼
４の下面を支持する下パット５が設けられてる。この下
パット５は下型ホルダ２との間に介在したスプリング６
によって上方に付勢されると共に、上面部には回転自在
な複数のフリーベアリング７と丸棒８が取付けられてい
る。また、この下パット５の上方にはこれに対応して上
パット９が設けられている。
【０００５】而して、帯鋼４が搬送されていると、下パ
ット５はスプリング６によって図５に実線で示す上方位
置に位置しているため、帯鋼４の下面を支持して下型１
上に正しく供給する。そして、所定の位置にくると、ま
ず、上パット９が下降してその下面で帯鋼４を下型１の
上面に押さえつける。このとき、この上パット９の下降
によって下パット５はスプリング６に抗して下降する。
そして、帯鋼４が図５に二点鎖線で示す切断位置に位置
した状態で、上型３が下降して帯鋼４を切断する。
ット５はスプリング６によって図５に実線で示す上方位
置に位置しているため、帯鋼４の下面を支持して下型１
上に正しく供給する。そして、所定の位置にくると、ま
ず、上パット９が下降してその下面で帯鋼４を下型１の
上面に押さえつける。このとき、この上パット９の下降
によって下パット５はスプリング６に抗して下降する。
そして、帯鋼４が図５に二点鎖線で示す切断位置に位置
した状態で、上型３が下降して帯鋼４を切断する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の帯板の
リフト装置にあっては、帯鋼４を正しく搬送できるもの
の、上パット９が下降してその下面で帯鋼４を押さえつ
けたときに、この帯鋼４は上パット９と下パット５とで
挾持される。そのため、帯鋼４はその下面が下パット５
のフリーベアリング７と接触して擦れ、表面部に傷が付
いてしまうという問題がある。
リフト装置にあっては、帯鋼４を正しく搬送できるもの
の、上パット９が下降してその下面で帯鋼４を押さえつ
けたときに、この帯鋼４は上パット９と下パット５とで
挾持される。そのため、帯鋼４はその下面が下パット５
のフリーベアリング７と接触して擦れ、表面部に傷が付
いてしまうという問題がある。
【０００７】そこで、従来は、図４及び図５に二点鎖線
示すように、上型３及び上パット９と一体に移動する先
行ピン１０を帯鋼４の搬送ラインの側方に設けている。
従って、先行ピン１０は上パット９が帯鋼４を下パット
５の上面に押つける前に、下パット５を押して下降位置
に移動させることとなり、帯鋼４は下パット５のフリー
ベアリング７と接触することなく、表面部に傷が付かな
い。
示すように、上型３及び上パット９と一体に移動する先
行ピン１０を帯鋼４の搬送ラインの側方に設けている。
従って、先行ピン１０は上パット９が帯鋼４を下パット
５の上面に押つける前に、下パット５を押して下降位置
に移動させることとなり、帯鋼４は下パット５のフリー
ベアリング７と接触することなく、表面部に傷が付かな
い。
【０００８】しかし、この構造では、プレスライン上で
の帯鋼４の的確な搬送及びその時の傷の発生を防止する
ことはできるものの、装置が大型化すると共に複雑とな
って製作コストが高くなるばかりでなく、メンテナンス
も面倒となっとしまうという問題がある。
の帯鋼４の的確な搬送及びその時の傷の発生を防止する
ことはできるものの、装置が大型化すると共に複雑とな
って製作コストが高くなるばかりでなく、メンテナンス
も面倒となっとしまうという問題がある。
【０００９】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、簡単な構造で帯鋼の的確な搬送及び適正な加工
を可能とすると共に、帯鋼搬送時の傷の発生を防止した
プレス装置を提供することを目的とする。
あって、簡単な構造で帯鋼の的確な搬送及び適正な加工
を可能とすると共に、帯鋼搬送時の傷の発生を防止した
プレス装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項１の発明のプレス装置は、プレスライン上に
下型を有する下型ホルダが設置される一方、該下型ホル
ダの上方に対向して上型を有する上型ホルダが配設さ
れ、前記下型ホルダ上を搬送される帯板に対して前記上
型ホルダに伴って前記上型を下降することで該帯板にプ
レス加工を施すプレス装置において、前記下型に前記帯
板の側部を切り落とす切刃を設け、前記帯板の下面を支
持する回転自在な樹脂ローラと該樹脂ローラを上方に付
勢する付勢部材とでなるリフタを前記切刃を取り囲むよ
うにその外周辺における前記下型ホルダに複数配設する
と共に、前記帯板の搬送時に前記切刃の近傍を移動する
該帯板の下面側部を支持する支持位置とプレス加工時に
該帯板の下面より側方へ退避する退避位置とに移動可能
なガイド部を前記下型ホルダに配設したことを特徴とす
るものである。
めの請求項１の発明のプレス装置は、プレスライン上に
下型を有する下型ホルダが設置される一方、該下型ホル
ダの上方に対向して上型を有する上型ホルダが配設さ
れ、前記下型ホルダ上を搬送される帯板に対して前記上
型ホルダに伴って前記上型を下降することで該帯板にプ
レス加工を施すプレス装置において、前記下型に前記帯
板の側部を切り落とす切刃を設け、前記帯板の下面を支
持する回転自在な樹脂ローラと該樹脂ローラを上方に付
勢する付勢部材とでなるリフタを前記切刃を取り囲むよ
うにその外周辺における前記下型ホルダに複数配設する
と共に、前記帯板の搬送時に前記切刃の近傍を移動する
該帯板の下面側部を支持する支持位置とプレス加工時に
該帯板の下面より側方へ退避する退避位置とに移動可能
なガイド部を前記下型ホルダに配設したことを特徴とす
るものである。
【００１１】また、請求項２の発明のプレス装置は、プ
レスライン上に下型を有する下型ホルダが設置される一
方、該下型ホルダの上方に対向して上型を有する上型ホ
ルダが配設され、前記下型ホルダ上を搬送される帯板に
対して前記上型ホルダに伴って前記上型を下降すること
で該帯板にプレス加工を施すプレス装置において、前記
下型に前記帯板の側部を切り落とす凹形状の切刃を複数
設け、前記帯板の下面を支持する回転自在な樹脂ローラ
と該樹脂ローラを上方に付勢する付勢部材とでなるリフ
タを前記各切刃を取り囲むようにその外周辺における前
記下型ホルダに複数配設すると共に、前記帯板の搬送時
に前記切刃の凹部上方を移動する該帯板の下面側部を支
持する支持位置とプレス加工時に該帯板の下面より側方
へ退避する退避位置とに移動可能なガイド部を前記凹部
に対向して前記下型ホルダに配設したことを特徴とする
ものである。
レスライン上に下型を有する下型ホルダが設置される一
方、該下型ホルダの上方に対向して上型を有する上型ホ
ルダが配設され、前記下型ホルダ上を搬送される帯板に
対して前記上型ホルダに伴って前記上型を下降すること
で該帯板にプレス加工を施すプレス装置において、前記
下型に前記帯板の側部を切り落とす凹形状の切刃を複数
設け、前記帯板の下面を支持する回転自在な樹脂ローラ
と該樹脂ローラを上方に付勢する付勢部材とでなるリフ
タを前記各切刃を取り囲むようにその外周辺における前
記下型ホルダに複数配設すると共に、前記帯板の搬送時
に前記切刃の凹部上方を移動する該帯板の下面側部を支
持する支持位置とプレス加工時に該帯板の下面より側方
へ退避する退避位置とに移動可能なガイド部を前記凹部
に対向して前記下型ホルダに配設したことを特徴とする
ものである。
【００１２】従って、帯板がプレスラインの下型ホルダ
上に搬送されてくると、この帯板は各切刃の外周辺でそ
の下面が各リフタの樹脂ローラによって支持されると共
に、その側部が支持位置に移動したガイド部によって支
持されることで、正しく供給搬送される。そして、プレ
ス加工時に帯板が下型の上面に押さえつけられると、各
樹脂ローラは付勢部材の付勢力に抗して帯板と共に下降
するが、樹脂ローラは帯板の搬送に伴って回転すること
でこの帯板の下面に傷が付くことはなく、また、このと
き、帯板の側部を支持していたガイド部は帯板の側方の
退避位置に移動することで、帯板を変形させずに適正に
加工される。
上に搬送されてくると、この帯板は各切刃の外周辺でそ
の下面が各リフタの樹脂ローラによって支持されると共
に、その側部が支持位置に移動したガイド部によって支
持されることで、正しく供給搬送される。そして、プレ
ス加工時に帯板が下型の上面に押さえつけられると、各
樹脂ローラは付勢部材の付勢力に抗して帯板と共に下降
するが、樹脂ローラは帯板の搬送に伴って回転すること
でこの帯板の下面に傷が付くことはなく、また、このと
き、帯板の側部を支持していたガイド部は帯板の側方の
退避位置に移動することで、帯板を変形させずに適正に
加工される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【００１４】図１に本発明の一実施形態に係るプレス装
置に適用されたリフト装置の側面視、図２にこのリフト
装置の平面視、図３に本実施形態のプレス装置の平面視
を示す。
置に適用されたリフト装置の側面視、図２にこのリフト
装置の平面視、図３に本実施形態のプレス装置の平面視
を示す。
【００１５】本実施形態のプレス装置において、図３に
示すように、プレスライン上には下刃１ａ，１ｂ，１ｃ
を有する下型１が下型ホルダ２に固定される一方、下型
１の上方にはこれと対応して上刃を有する図示しない上
型が設けられている。下型１は搬送される帯鋼４に沿っ
て設けられており、前述したように、帯鋼４の左右の側
部を切り落とす凹形状の下刃１ａ，１ｂと、帯鋼４を所
定の長さに切断する下刃１ｃとを有している。また、こ
の下型１の前方（図３にて左方）には、プレスライン上
の左右方向における所定の位置に帯鋼４を案内するスト
ックサポート２１と、供給される帯鋼４の側部を支持す
るストックガイドローラ２２とが設けられている。
示すように、プレスライン上には下刃１ａ，１ｂ，１ｃ
を有する下型１が下型ホルダ２に固定される一方、下型
１の上方にはこれと対応して上刃を有する図示しない上
型が設けられている。下型１は搬送される帯鋼４に沿っ
て設けられており、前述したように、帯鋼４の左右の側
部を切り落とす凹形状の下刃１ａ，１ｂと、帯鋼４を所
定の長さに切断する下刃１ｃとを有している。また、こ
の下型１の前方（図３にて左方）には、プレスライン上
の左右方向における所定の位置に帯鋼４を案内するスト
ックサポート２１と、供給される帯鋼４の側部を支持す
るストックガイドローラ２２とが設けられている。
【００１６】そして、このプレス装置には、リフタとし
ての帯板のリフト装置２３と、ガイド部としてのガイド
装置２４とが下型ホルダ２に配設されている。このリフ
ト装置２３は各下刃１ａ，１ｂ，１ｃを取り囲むように
その外周辺にそれぞれ複数配設され、ガイド装置２４は
左右の下刃１ａ，１ｂの側方にそれぞれ配設されてい
る。
ての帯板のリフト装置２３と、ガイド部としてのガイド
装置２４とが下型ホルダ２に配設されている。このリフ
ト装置２３は各下刃１ａ，１ｂ，１ｃを取り囲むように
その外周辺にそれぞれ複数配設され、ガイド装置２４は
左右の下刃１ａ，１ｂの側方にそれぞれ配設されてい
る。
【００１７】即ち、リフト装置２３において、図１及び
図２に示すように、下型ホルダ２の上面部には側面視が
Ｕ字形をなす付勢部材としての板ばね３１の基端部が固
定ボルト３２によって固定されている。そして、板ばね
３１の先端部には樹脂ローラ３３が枢軸３４によって回
転自在に取付けられている。従って、この樹脂ローラ３
３は帯鋼４の移動に伴って回転することができると共
に、上下に揺動することができるようになっている。
図２に示すように、下型ホルダ２の上面部には側面視が
Ｕ字形をなす付勢部材としての板ばね３１の基端部が固
定ボルト３２によって固定されている。そして、板ばね
３１の先端部には樹脂ローラ３３が枢軸３４によって回
転自在に取付けられている。従って、この樹脂ローラ３
３は帯鋼４の移動に伴って回転することができると共
に、上下に揺動することができるようになっている。
【００１８】つまり、この樹脂ローラ３３は、図１に示
すように、フリーの状態では同図に実線で示す位置にあ
るが、帯鋼４が搬送されてくると、その自重によって同
図に二点鎖線で示す３３ａの位置まで下降して帯鋼４を
支持する。このとき、帯鋼４の移動に伴って樹脂ローラ
３３が回転するため、帯鋼４の下面に傷が付くことはな
い。
すように、フリーの状態では同図に実線で示す位置にあ
るが、帯鋼４が搬送されてくると、その自重によって同
図に二点鎖線で示す３３ａの位置まで下降して帯鋼４を
支持する。このとき、帯鋼４の移動に伴って樹脂ローラ
３３が回転するため、帯鋼４の下面に傷が付くことはな
い。
【００１９】一方、ガイド装置２４は、下刃１ａ，１ｂ
の側方にてプレスライン上を搬送される帯鋼４の下面を
支持するものであって、帯鋼４の搬送時に先端部が下刃
１ａ，１ｂの凹部内で上方を移動する帯鋼４の下面を支
持する支持位置と、プレス加工時に先端部が下刃１ａ，
１ｂの凹部から側方へ退避する退避位置とに移動できる
ようになっている。
の側方にてプレスライン上を搬送される帯鋼４の下面を
支持するものであって、帯鋼４の搬送時に先端部が下刃
１ａ，１ｂの凹部内で上方を移動する帯鋼４の下面を支
持する支持位置と、プレス加工時に先端部が下刃１ａ，
１ｂの凹部から側方へ退避する退避位置とに移動できる
ようになっている。
【００２０】従って、図３に示すように、帯鋼４がプレ
スライン上を搬送されて下型１の上方を走行するにあた
り、この帯鋼４は各下刃１ａ，１ｂの外周辺に配設され
た複数のリフト装置２３の樹脂ローラ３３によってその
下面が支持されると共に、左右のガイド装置２４の先端
部が図３に二点鎖線で示す支持位置、つまり、下刃１
ａ，１ｂの上方を移動する帯鋼４の下方位置に移動する
ことで帯鋼４の下面が支持される。そのため、帯鋼４は
安定してプレスライン上を搬送される。
スライン上を搬送されて下型１の上方を走行するにあた
り、この帯鋼４は各下刃１ａ，１ｂの外周辺に配設され
た複数のリフト装置２３の樹脂ローラ３３によってその
下面が支持されると共に、左右のガイド装置２４の先端
部が図３に二点鎖線で示す支持位置、つまり、下刃１
ａ，１ｂの上方を移動する帯鋼４の下方位置に移動する
ことで帯鋼４の下面が支持される。そのため、帯鋼４は
安定してプレスライン上を搬送される。
【００２１】そして、帯鋼４が切断位置に搬送されてく
ると、図示しない上パットが下降して帯鋼４を下型１の
上面に押さえつける。その後、上型が下降することで上
刃と下刃１ａ，１ｂによって帯鋼４の両側部が切り落と
されると共に、上刃と下刃１ｃによって帯鋼４が切断さ
れる。このとき、樹脂ローラ３３は板ばね３１の付勢力
に抗して図１に二点鎖線で示す３３ａの位置を経て３３
ｂの位置まで下降して帯鋼４に更に圧接するが、樹脂ロ
ーラ３３は帯鋼４の搬送に伴って回転することで帯鋼４
に傷が付くことはない。また、帯鋼４の切断時には、ガ
イド装置２４の先端部が図３に実線で示す退避位置、つ
まり、下刃１ａ，１ｂの側方に移動することで上刃の下
降に支障を来すことなく、帯鋼４の変形を防止できる。
ると、図示しない上パットが下降して帯鋼４を下型１の
上面に押さえつける。その後、上型が下降することで上
刃と下刃１ａ，１ｂによって帯鋼４の両側部が切り落と
されると共に、上刃と下刃１ｃによって帯鋼４が切断さ
れる。このとき、樹脂ローラ３３は板ばね３１の付勢力
に抗して図１に二点鎖線で示す３３ａの位置を経て３３
ｂの位置まで下降して帯鋼４に更に圧接するが、樹脂ロ
ーラ３３は帯鋼４の搬送に伴って回転することで帯鋼４
に傷が付くことはない。また、帯鋼４の切断時には、ガ
イド装置２４の先端部が図３に実線で示す退避位置、つ
まり、下刃１ａ，１ｂの側方に移動することで上刃の下
降に支障を来すことなく、帯鋼４の変形を防止できる。
【００２２】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項１の発明のプレス装置によれば、帯板の下
面を支持する回転自在な樹脂ローラとこの樹脂ローラを
上方に付勢する付勢部材とでなるリフタを切刃を取り囲
むようにその外周辺に複数配設すると共に、帯板の搬送
時に切刃の近傍を移動する帯板の下面側部を支持する支
持位置とプレス加工時に帯板の下面より側方へ退避する
退避位置とに移動可能なガイド部を配設したので、帯板
の搬送時にはリフタの樹脂ローラが帯板下面を支持する
と共に、支持位置にあるガイド部が帯板側部を支持する
こととなり、簡単な構造で帯板の的確な搬送と搬送時に
おける他の部材との接触による帯板の傷の発生を防止す
ることができ、また、プレス加工時には樹脂ローラが下
降しながら帯板下面を支持する一方で、ガイド部は退避
位置に移動することとなり、プレス動作に支障を来すこ
となく、適正にプレス加工を行うことができる。その結
果、製造コストを安価にすることができると共にメンテ
ナンスも簡単に行うことができる。
ように請求項１の発明のプレス装置によれば、帯板の下
面を支持する回転自在な樹脂ローラとこの樹脂ローラを
上方に付勢する付勢部材とでなるリフタを切刃を取り囲
むようにその外周辺に複数配設すると共に、帯板の搬送
時に切刃の近傍を移動する帯板の下面側部を支持する支
持位置とプレス加工時に帯板の下面より側方へ退避する
退避位置とに移動可能なガイド部を配設したので、帯板
の搬送時にはリフタの樹脂ローラが帯板下面を支持する
と共に、支持位置にあるガイド部が帯板側部を支持する
こととなり、簡単な構造で帯板の的確な搬送と搬送時に
おける他の部材との接触による帯板の傷の発生を防止す
ることができ、また、プレス加工時には樹脂ローラが下
降しながら帯板下面を支持する一方で、ガイド部は退避
位置に移動することとなり、プレス動作に支障を来すこ
となく、適正にプレス加工を行うことができる。その結
果、製造コストを安価にすることができると共にメンテ
ナンスも簡単に行うことができる。
【００２３】また、請求項２の本発明のプレス装置によ
れば、帯板の下面を支持する回転自在な樹脂ローラとこ
の樹脂ローラを上方に付勢する付勢部材とでなるリフタ
を下刃を取り囲むようにその外周辺に複数配設すると共
に、帯板の搬送時にて切刃の凹部上方を移動する帯板の
下面側部を支持する支持位置とプレス加工時にて帯板の
下面より側方へ退避する退避位置とに移動可能なガイド
部を配設したので、帯板の搬送時にはリフタの樹脂ロー
ラが帯板下面を支持すると共に、支持位置にあるガイド
部が切刃の凹部上方を移動する帯板側部を支持すること
となり、簡単な構造で帯板の的確な搬送と搬送時におけ
る他の部材との接触による帯板の傷の発生を防止するこ
とができ、また、プレス加工時には樹脂ローラが下降し
ながら帯板下面を支持する一方で、ガイド部は退避位置
に移動することとなり、プレス動作に支障を来すことな
く、適正にプレス加工を行うことができる。その結果、
製造コストを安価にすることができると共にメンテナン
スも簡単に行うことができる。
れば、帯板の下面を支持する回転自在な樹脂ローラとこ
の樹脂ローラを上方に付勢する付勢部材とでなるリフタ
を下刃を取り囲むようにその外周辺に複数配設すると共
に、帯板の搬送時にて切刃の凹部上方を移動する帯板の
下面側部を支持する支持位置とプレス加工時にて帯板の
下面より側方へ退避する退避位置とに移動可能なガイド
部を配設したので、帯板の搬送時にはリフタの樹脂ロー
ラが帯板下面を支持すると共に、支持位置にあるガイド
部が切刃の凹部上方を移動する帯板側部を支持すること
となり、簡単な構造で帯板の的確な搬送と搬送時におけ
る他の部材との接触による帯板の傷の発生を防止するこ
とができ、また、プレス加工時には樹脂ローラが下降し
ながら帯板下面を支持する一方で、ガイド部は退避位置
に移動することとなり、プレス動作に支障を来すことな
く、適正にプレス加工を行うことができる。その結果、
製造コストを安価にすることができると共にメンテナン
スも簡単に行うことができる。
【図１】本発明の一実施形態に係るプレス装置に適用さ
れたリフト装置の側面図である。
れたリフト装置の側面図である。
【図２】リフト装置の平面図である。
【図３】本実施形態のプレス装置の平面図である。
【図４】従来の帯板のリフト装置の平面図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ断面図である。
１ 下型 １ａ，１ｂ，１ｃ 下刃（切刃） ２ 下型ホルダ ４ 帯鋼（帯板） ２１ ストックサポート ２２ ストックガイドローラ ２３ リフト装置（リフタ） ２４ ガイド装置（ガイド部） ３１ 板ばね ３３ 樹脂ローラ
Claims (2)
- 【請求項１】 プレスライン上に下型を有する下型ホル
ダが設置される一方、該下型ホルダの上方に対向して上
型を有する上型ホルダが配設され、前記下型ホルダ上を
搬送される帯板に対して前記上型ホルダに伴って前記上
型を下降することで該帯板にプレス加工を施すプレス装
置において、前記下型に前記帯板の側部を切り落とす切
刃を設け、前記帯板の下面を支持する回転自在な樹脂ロ
ーラと該樹脂ローラを上方に付勢する付勢部材とでなる
リフタを前記切刃を取り囲むようにその外周辺における
前記下型ホルダに複数配設すると共に、前記帯板の搬送
時に前記切刃の近傍を移動する該帯板の下面側部を支持
する支持位置とプレス加工時に該帯板の下面より側方へ
退避する退避位置とに移動可能なガイド部を前記下型ホ
ルダに配設したことを特徴とするプレス装置。 - 【請求項２】 プレスライン上に下型を有する下型ホル
ダが設置される一方、該下型ホルダの上方に対向して上
型を有する上型ホルダが配設され、前記下型ホルダ上を
搬送される帯板に対して前記上型ホルダに伴って前記上
型を下降することで該帯板にプレス加工を施すプレス装
置において、前記下型に前記帯板の側部を切り落とす凹
形状の切刃を複数設け、前記帯板の下面を支持する回転
自在な樹脂ローラと該樹脂ローラを上方に付勢する付勢
部材とでなるリフタを前記各切刃を取り囲むようにその
外周辺における前記下型ホルダに複数配設すると共に、
前記帯板の搬送時に前記切刃の凹部上方を移動する該帯
板の下面側部を支持する支持位置とプレス加工時に該帯
板の下面より側方へ退避する退避位置とに移動可能なガ
イド部を前記凹部に対向して前記下型ホルダに配設した
ことを特徴とするプレス装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17435998A JP3252798B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | プレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17435998A JP3252798B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | プレス装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315000A true JPH10315000A (ja) | 1998-12-02 |
| JP3252798B2 JP3252798B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=15977255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17435998A Expired - Lifetime JP3252798B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | プレス装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3252798B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107662018A (zh) * | 2016-07-28 | 2018-02-06 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种提高带钢剪切宽度精度的方法 |
| CN110524046A (zh) * | 2019-09-19 | 2019-12-03 | 山东森德数控机械有限公司 | 汽车板簧全自动下料码料生产线及生产流程 |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP17435998A patent/JP3252798B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107662018A (zh) * | 2016-07-28 | 2018-02-06 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种提高带钢剪切宽度精度的方法 |
| CN110524046A (zh) * | 2019-09-19 | 2019-12-03 | 山东森德数控机械有限公司 | 汽车板簧全自动下料码料生产线及生产流程 |
| CN110524046B (zh) * | 2019-09-19 | 2024-01-30 | 山东森德数控机械有限公司 | 汽车板簧全自动下料码料生产线及生产流程 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3252798B2 (ja) | 2002-02-04 |
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