JPH1031376A - 画像形成装置の転写装置 - Google Patents

画像形成装置の転写装置

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JPH1031376A
JPH1031376A JP8189533A JP18953396A JPH1031376A JP H1031376 A JPH1031376 A JP H1031376A JP 8189533 A JP8189533 A JP 8189533A JP 18953396 A JP18953396 A JP 18953396A JP H1031376 A JPH1031376 A JP H1031376A
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image
cleaning
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JP8189533A
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English (en)
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Mitsuru Takahashi
充 高橋
Satoshi Uchida
智 内田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ローラの表面に付着物が付着しにくいよ
うにすると共に、それが付着した場合には、それを容易
にクリーニングできるようにする。 【解決手段】 転写ユニット23に、転写ローラ60の
表面にトナー,紙粉等の付着物が付着しにくいようにす
る離型剤51を塗布する離型剤塗布装置50を設ける。
そうすれば、離型剤塗布装置50により転写ローラ60
の表面に離型剤51を塗布して、そこにコーティング層
を形成することができるので、転写ローラ60のクリー
ニング不良に伴う画像品質の低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機,プリン
タ等の画像形成装置の転写ローラを使用した転写装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機,プリンタ等の画
像形成装置には、作像部に設けられている感光体の表面
に形成されたトナー像を、転写位置まで搬送された転写
紙に転写させる転写装置が設けられている。この転写装
置には、コロナ放電によりトナー像を転写紙に転写する
ものや、感光体の表面に転写紙を介して外周面が接触し
た状態で電圧が印加されることにより、感光体上のトナ
ー像を転写紙に転写する転写ローラを使用したものがあ
る。
【0003】このような転写ローラは、そのほとんどが
転写紙を介して感光体の表面に接するので、そのローラ
表面には感光体上のトナーは付着しにくい。しかしなが
ら、2枚以上の画像形成を連続して行なった場合には、
その転写紙と転写紙の紙間部分の地汚れ部分のトナーが
付着したりする。また、転写紙が搬送ジャムを生じて、
それが転写位置まで搬送されなかった場合には、感光体
の表面に形成されたトナー像(未転写画像)の全てが転
写ローラの表面に直接接触するようになるので、転写ロ
ーラが汚れやすい。
【0004】そこで、従来はゴム等によって形成された
クリーニングブレードを、その先端部分を転写ローラの
表面に摺接させることによって、転写ローラの表面に付
着したトナー等を掻き落としてクリーニングするように
していた。そして、そのクリーニングブレードは、接離
機構を設けることにより不要なときには転写ローラの表
面から離間させるようにしたり、転写ローラに対する加
圧力を最適な値にすることによってクリーニング性を高
めるようにしたりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな転写ローラの表面をクリーニングするクリーニング
ブレードを設けていても、特にフルカラーの複写機やプ
リンタ等の場合には、トナーの付着量が単色の場合に比
べて多いので、クリーニングブレードだけでは転写ロー
ラの表面を十分な状態にまでクリーニングするのは難し
かった。
【0006】また、使用する転写紙の紙種によってもク
リーニング性が低下してしまう場合があった。例えば、
海外紙のように炭酸カルシウムを多量に含んでいる転写
紙(転写材)を使用した場合には、その炭酸カルシウム
が転写ローラの表面に付着してフィルミング状態とな
り、クリーニング性が著しく低下してしまうことがあっ
た。そして、この転写ローラの表面に付着した炭酸カル
シウムは、クリーニングブレードの転写ローラに対する
加圧力を調整した程度では取り除くことができないので
厄介であった。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、転写ローラの表面に付着物が付着しにく
いようにすると共に、それが付着した場合には、それを
容易にクリーニングできるようにすることによって良好
な画像が得られるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、転写ローラを備え、その転写ローラと画
像担持体との間に送りこまれた転写材に上記転写ローラ
にバイアスを印加することにより画像担持体上の画像を
転写する画像形成装置の転写装置において、上記転写ロ
ーラの表面にトナー,紙粉等の付着物が付着しにくいよ
うにする離型剤を塗布する離型剤塗布装置を設けたもの
である。このようにすれば、離型剤塗布装置により転写
ローラの表面に、トナーや紙粉等の付着物が付着しにく
いようにする離型剤を塗布することができるので、転写
ローラのクリーニング不良に伴う画像品質の低下を防止
することができる。
【0009】そして、その離型剤としては、ステアリン
酸亜鉛を使用するとよい。そうすれば、転写ローラの表
面にそのステアリン酸亜鉛によるコーティング層を簡単
に形成することができるので、そこにトナー,紙粉等の
付着物が付着しにくくなる。また、その付着物が転写ロ
ーラの表面に付着したとしても、それをその表面から容
易に離型させることができる。
【0010】また、転写ローラの表面を摺擦することに
よりクリーニングするクリーニング部材を設け、離型剤
を転写ローラの表面に塗布する塗布幅をクリーニング部
材による転写ローラ上のクリーニング幅よりも小さく
し、そのクリーニング部材によるクリーニング領域内に
離型剤の塗布領域が入るようにするとよい。
【0011】そうすれば、離型剤の転写ローラ上の塗布
幅がクリーニング部材による転写ローラ上のクリーニン
グ幅よりも小さくなり、それによって離型剤に加わる力
を小さくすることができるので、固形の離型剤の場合に
はその破損を防止できる。また、離型剤が転写ローラに
塗布されることによって塗布領域に形成されるコーティ
ング層をクリーニング部材により掻き落とすことができ
るので、トナー,紙粉等の付着物のクリーニング性が向
上する。
【0012】さらに、離型剤の転写ローラの表面への塗
布が、その転写ローラが回転している時に常時行なわれ
るようにするとよい。そうすれば、転写ローラの回転時
は常に離型剤が転写ローラの表面へ塗布されるため、転
写ローラの表面に紙成分のフィルミングの蓄積がないの
で、良好なクリーニング性が得られる。
【0013】また、離型剤塗布装置を、ステアリン酸亜
鉛を固形化させた離型剤を直接転写ローラの表面に接触
させてそのステアリン酸亜鉛を塗布する装置にするとよ
い。そうすれば、離型剤塗布装置を部品点数を少なく、
簡単な構成にすることができるので安価に製作すること
ができる。
【0014】さらに、離型剤をステアリン酸亜鉛を固形
化したものとし、その離型剤と転写ローラとの間に弾性
体からなる間接塗布部材を配設し、離型剤を間接塗布部
材を介して転写ローラの表面に塗布するようにするとよ
い。そうすれば、転写ローラの表面には離型剤が塗布さ
れた弾性体からなる間接塗布部材が接触するようになる
ので、その転写ローラの表面の傷つきを防止できなが
ら、その表面に離型剤を均一に塗布することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による画像形成
装置の転写装置の一実施形態例を示す正面図、図2は同
じくその転写装置に設けられている転写ローラとその表
面に接する離型剤を示す斜視図、図3は図1の転写装置
が設けられているフルカラー複写機の例を示す全体構成
図である。
【0016】図3の画像形成装置であるフルカラー複写
機は、カラープリンタ2の上にカラースキャナ1を配設
している。そのカラープリンタ2内には、BK現像器1
4(黒),C現像器15(シアン),M現像器16(マ
ゼンタ),Y現像器17(黄)による各現像工程にて顕
像化されたトナー像を表面に担持し、それを次工程の転
写工程まで回転移動させることによりトナー像を搬送す
る画像担持体である感光体ドラム9が設けられている。
【0017】また、その感光体ドラム9から転移された
トナー像を表面に担持し、それを転写紙24に転写する
転写装置である転写ユニット23が設けられている位置
まで移送する画像担持体である中間転写ベルト19と、
その中間転写ベルト19から転写されたトナー像を担持
した転写紙24を次の定着工程まで搬送する搬送ベルト
27等が配設されている。
【0018】カラースキャナ1は、照明ランプ4によっ
て原稿3の下面(カラー画像面)に光を照射し、その反
射光をミラー5a,5b,5c及びレンズ6を介してB
(青),G(緑),R(赤)の色分解手段とCCD等の
光電変換素子からなるカラーラインセンサ7に結像する
ことにより、原稿3のカラー画像データを加色法3原色
である上記3色に分解して読み取る。なお、カラーライ
ンセンサ7は、上記B,G,Rの3色を1回の操作で同
時に読み取る。
【0019】そして、そのB,G,Rの色分解画像信号
強度レベルを基にして、図示しない画像処理部で色変換
処理を行なって、BK(黒),C(シアン),M(マゼ
ンタ)及びY(黄)のカラー画像データを得る。そのカ
ラー画像データから、カラープリンタ2が上記BK,
C,M及びYの各顕像化(トナー像)をそれぞれ段階的
に行ない、それらを重ね合わせてフルカラー画像とす
る。
【0020】その際、カラースキャナ1は、カラープリ
ンタ2の動作とタイミングをとって図3で左方へ移動し
て原稿走査を行なう。そして、このカラー複写機は、画
像データを記憶するメモリを持たないので、1回の原稿
走査毎に1色の画像データを得るため、1枚の原稿で合
計4回の原稿走査を行なって、上記BK,C,M及びY
の4色のカラー画像データを、その各色の顕像化に対応
させて順次得る。
【0021】カラープリンタ2は、内部に前述した感光
体ドラム9を備えており、その周囲にはクリーニングユ
ニット10,除電ランプ11,帯電チャージャ12,電
位センサ13,BK現像器14,C現像器15,M現像
器16,Y現像器17,現像濃度パターン検知器18,
及び中間転写ベルト19等を配設している。
【0022】各現像器14〜17は静電潜像を現像する
部分であり、トナーを感光体ドラム9に接触させるよう
に回転する図4に示す現像スリーブ14a〜17aと、
トナーを汲み上げて撹拌する現像パドル14b〜17b
及びトナー濃度検知センサ14c〜17c等により構成
されている。なお、この実施の形態ではレーザ光による
書き込みと現像の順序(カラー画像形成順序)をBK,
C,M,Yとする。
【0023】このカラー複写機は、コピー動作がスター
トすると、感光体ドラム9を矢示A方向に回転させ、そ
の表面を帯電チャージャ12によって一様に帯電する。
そして、図3で説明したカラースキャナ1から送られて
くる原稿3のカラー画像に対応する複数色の画像データ
を画像処理した後、レーザ書込ユニット8からその画像
データに対応したレーザ光を感光体ドラム9の帯電面に
順次照射してそこに静電潜像を形成する。そして、その
レーザ書込ユニット8からのレーザ光により感光体ドラ
ム9上に形成されたBK潜像の先端部が、BK現像器1
4の現像位置に到達する前に現像スリーブ14aを回転
させて現像剤の穂立てを行ない、BK潜像をBKトナー
で現像する。
【0024】その後、BK潜像領域の現像動作を続ける
が、その潜像領域の後端部がBK現像器14による現像
位置を通過した時点で、速やかにBK現像スリーブ14
a上における現像剤の穂切りを行なって、BK現像器1
4を現像不作動状態にする。これは少なくとも、次のC
画像データによるC潜像領域の先端部が到達する前に完
了させる。なお、上記の穂切りは、現像スリーブ14a
の回転方向を現像動作時と逆の方向に切り換えることに
よって行なう。
【0025】そして、その感光体ドラム9上に形成され
たBKトナー像を、感光体ドラム9に隣接してそれと等
速で回動している中間転写ベルト19の表面に転写す
る。この中間転写は、感光体ドラム9と中間転写ベルト
19とが接触した時に、中間転写バイアスローラ20に
バイアス電源(図示せず)により所定のバイアス電圧を
印加することによって行なう。
【0026】その後、感光体ドラム9上の残留トナーを
クリーニングユニット10によって除去し、除電ランプ
11で除電してから再び帯電チャージャ12による帯電
に始まり、レーザ光による書き込み,現像,中間転写,
クリーニングと続くサイクルを繰り返す。すなわち、B
K工程の次はC工程を行なうが、それは所定のタイミン
グでカラースキャナ1(図3)によるC画像データの読
み取りを行なって、その画像データによりレーザ光書き
込みを行なってC潜像を感光体ドラム9の表面に形成す
る。
【0027】C現像器15は、その現像位置に対して、
先に説明したBK潜像後端部が通過した後で、且つC潜
像の先端が到達する前に現像スリーブ15aの回転を開
始して現像剤の穂立てを行ない、C潜像をCトナーで現
像する。そして、そのC潜像領域の現像を続けて、その
C潜像の後端部が通過した時点で、先に説明したBK現
像器14の場合と同様に、C現像スリーブ15a上の現
像剤穂切りを行なう。これもやはり、次のM潜像の先端
部が到達する前に完了させる。
【0028】以下同様に、MおよびYの工程について
も、それぞれの画像データにより、潜像形成,M現像器
16とY現像器17とによる各潜像領域の現像動作を、
上述したBK及びCの場合と同様に行なう。それによっ
て、感光体ドラム9上に順次形成されたBK,C,M,
Yの各トナー像を中間転写ベルト19上に順次位置合わ
せして転写していくことにより4色重ねの中間転写像が
形成される。そして、その各トナー像の中間転写ベルト
19への転写後に、感光体ドラム9の表面をクリーニン
グユニット10によってクリーニングし、さらに除電ラ
ンプ11によって均一に除電する。
【0029】なお、トナー像を形成していく順序は上述
したBK,C,M,Yの順に限るものではなく、それは
トナーの特性と最終的に転写紙上に形成されるカラー画
像の仕上り効果とに応じて、順序が予め決定される。こ
のようにして、中間転写ベルト19上に4色重ねの中間
転写像が転写され、それが転写ユニット23によって転
写紙24上に一括して転写される。
【0030】そして、そのトナー像が転写された転写紙
24は、搬送ベルト27によって定着ユニット28に搬
送され、そこで所定温度にまで加熱された定着ローラ2
8aと加圧ローラ28bとの間でトナー像が溶融定着さ
れ、その後でコピートレイ29に排出されることによっ
てフルカラーコピーが得られる。中間転写ベルト19
は、中間転写バイアスローラ20と、駆動ローラ21
と、その他の従動ローラ群との間に張架されていて、図
示しない駆動モータにより矢示B方向に回動される。そ
して、その表面はベルトクリーナ22によってクリーニ
ングされるようになっている。
【0031】そのベルトクリーナ22は、図4に示すよ
うにブラシローラ22aと、ゴムブレード22bと接離
機構22c等によって構成されており、最初のBKトナ
ー像を中間転写する前は中間転写ベルト19に接触して
いるが、中間転写が開始されると接離機構22cによっ
てそのベルト面から離される。
【0032】転写ユニット23は、転写ローラ60と、
クリーニングブレード23bと、図1に明示するように
転写ローラ60の表面にトナー,紙粉等の付着物が付着
しにくいようにする離型剤51を塗布する離型剤塗布装
置50と、中間転写ベルト19に対して転写ローラ60
を接離させる接離機構23c(図4)等によって構成さ
れている。
【0033】その転写ローラ60は、転写ローラ軸61
の外側にゴム層62が形成されていて、その外側に樹脂
によるコーティング層63が形成されている。この転写
ローラ60は、通常は中間転写ベルト19から離れてい
るが、中間転写ベルト19上に形成された4色重ねの中
間転写像を転写紙24に一括転写する時に、タイミング
を取って転写紙24を中間転写ベルト19に押圧し、そ
の転写ローラ60に所定のプラスのバイアス電圧が印加
されることによって中間転写像(マイナス帯電のトナー
像)が転写紙24に転写される。
【0034】なお、転写紙24は、図3に示した転写紙
カセット30,31,32及び33に、各種のサイズご
とにそれぞれ収納されており、操作パネル(図示なし)
上で転写紙のサイズが指定されると、その指定されたサ
イズの転写紙が収納されている転写紙カセットから、所
定のタイミングでレジストローラ対26に向けて給紙さ
れる。なお、図3で34は、OHP転写紙や厚紙などを
給紙する際に使用する手差し給紙トレイである。
【0035】このカラー複写機は、リピートコピーの時
は、カラースキャナ1の動作及び感光体ドラム9上の画
像形成は、1枚目のY(4色目)の画像形成工程に引き
続き、所定のタイミングで2枚目のBK(1色目)の画
像形成工程を行なう。その際、中間転写ベルト19は、
1枚目の4色重ねの画像が転写紙に一括転写された後
に、その表面のベルトクリーナ22によってクリーニン
グされた部分に引き続き2枚目のBKトナー像が転写さ
れる。そして、その後の動作は1枚目と同様に行なわれ
る。
【0036】以上、4色フルカラーを得るコピーモード
の場合について説明したが、3色コピーモード,2色コ
ピーモードの場合は指定された色と回数の分について上
記と同様の動作を行なうことになる。また、単色コピー
モードの場合は、所定枚数が終了するまでの間はその指
定された色の現像器のみを現像作動状態(現像剤の穂立
て)にして、中間転写ベルト19は感光体ドラム9の表
面に接触させたまま往動方向に一定速で駆動し、さらに
ベルトクリーナ22も中間転写ベルト19に接触させた
ままの状態でコピー動作を行なう。
【0037】ところで、このフルカラー複写機は、前述
したように転写ユニット23に図1に示したような離型
剤塗布装置50を設けている。その離型剤塗布装置50
は、転写ローラ60の表面のクリーニングブレード23
bが接する位置に対して転写ローラ60の回転方向(矢
示C)下流側に固形の離型剤51を配置すると共に、そ
れをホルダ52により矢示E方向に移動可能に保持し、
その離型剤51を加圧スプリング53により一定の加圧
力で加圧して同図で左方の面を、図2に示すようにその
長手方向の全面に亘って転写ローラ60の表面に接触さ
せるようにしたものである。そして、この実施の形態で
は、その離型剤51として、ステアリン酸亜鉛を固形の
バー状に形成したものを使用している。
【0038】このように、このフルカラー複写機は、転
写ユニット23に離型剤塗布装置50を設けているの
で、転写ローラ60が回転している時には、離型剤51
がその転写ローラ60の表面に常時塗布されてそこにコ
ーティング層を作るので、その表面にトナーや紙粉等が
付着しにくい。また、その転写ローラ60の表面にトナ
ーや紙粉等が付着してしまった場合でも、離型剤51が
それらを離型しやすくするので、クリーニング不良に伴
う画像品質の低下を防止することができる。
【0039】なお、通常は図4に示した中間転写ベルト
19(感光体ドラム9の場合も同様)と転写ローラ60
との間に転写紙24が搬送され、その転写紙24に中間
転写ベルト19上のトナー像が転写されても、転写ロー
ラ60の表面がトナーで汚れることはほとんどないが、
次に説明する場合のようなときにそれが汚れるので、そ
れをクリーニングする必要がある。
【0040】例えば、2枚以上の画像形成を連続して行
なった場合に、その転写紙と転写紙の紙間部分の地汚れ
となった部分のトナーが転写ローラ60の表面に付着し
たときに転写ローラ60の表面が汚れる。あるいは、転
写紙24に搬送ジャムが生じて、それが転写位置まで搬
送されなかったときには、中間転写ベルト19上のトナ
ー像(未転写画像)の全てが転写ローラ60の表面に直
接接触するようになるので、それによって転写ローラ6
0の表面が汚れる。
【0041】また、転写紙が海外紙のように炭酸カルシ
ウムを多量に含んでいる場合には、その炭酸カルシウム
が転写ローラ60の表面に付着して、それがフィルミン
グ状態になりやすいため、クリーニングブレード23b
によるクリーニング性が著しく低下する。具体例とし
て、実機による実験結果を示すと、500枚程度の通紙
枚数でクリーニング性が低下し、転写ローラの表面に付
着した炭酸カルシウム等の付着物がクリーニングブレー
ドをすり抜けてクリーニング不良が発生している。
【0042】しかしながら、転写ユニット23に離型剤
塗布装置50を設けたものでは、転写ローラ60の表面
に離型剤51が一様に塗布されることにより、そこにコ
ーティング層が形成されるので、その転写ローラ60の
表面に炭酸カルシウムが付着するのを大幅に減らすこと
ができる。すなわち、実機による確認結果によれば、ス
テアリン酸亜鉛による離型剤を塗布しなかったときに
は、転写ローラの表面が真っ白になったのに対し、ステ
アリン酸亜鉛を塗布した後はほとんど白濁しなくなっ
た。また、クリーニングブレード23bによるトナーの
除去性も大幅に向上した。
【0043】なお、離型剤51を転写ローラ60に塗布
する塗布幅は、それをあまり大きくし過ぎるとステアリ
ン酸亜鉛が多く塗布されすぎて、転写ローラ60の回転
時にバー状に形成された離型剤51に大きな負荷が加わ
るようになってそれが折れてしまう恐れがある。そこ
で、この実施の形態では、図2に示したようにその塗布
幅Waをクリーニングブレード23b(図1)のクリー
ニング幅Wbよりも小さくし、そのクリーニングブレー
ド23bによるクリーニング領域内に離型剤51の塗布
領域が全て入るようにしている。
【0044】そうすることによって、離型剤51の転写
ローラ60上の塗布幅Waがクリーニング幅Wbよりも
小さくなり、離型剤51に加わる負荷を小さくすること
ができるので、離型剤51の破損を防止できる。また、
離型剤51が転写ローラ60の表面に塗布されることに
よって塗布領域に形成されるコーティング層を、クリー
ニングブレード23bにより掻き落とすことができるの
で、トナー,紙粉や炭酸カルシウム等の付着物をクリー
ニングするクリーニング性が向上する。
【0045】図5はこの発明の他の実施の形態を示す図
1と同様な正面図であり、図1と対応する部分には同一
の符号を付してある。この実施の形態による転写ユニッ
トは、離型剤51を図1で説明したものと同様にステア
リン酸亜鉛を固形化したものとし、その離型剤51と転
写ローラ60との間にその転写ローラ60の表面を傷付
けにくい弾性体からなる間接塗布部材55を配設し、離
型剤51を間接塗布部材55を介して転写ローラ60の
表面に塗布するようにしている。
【0046】間接塗布部材55は、離型剤51と略同一
の長さの円柱状に例えばスポンジで形成したものを使用
したり、毛ブラシローラを使用したりする。このように
すれば、転写ローラ60の表面には、外周部分に離型剤
51が塗布されながら回転する弾性体からなる間接塗布
部材55が接触するので、その転写ローラ60の表面の
傷つきを防止できながら、その表面に離型剤51を均一
に塗布することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画
像形成装置によれば、転写ローラの表面にトナーや紙粉
等の付着物が付着しにくいようにすることができる。ま
た、それらの付着物が付着した場合には、それを容易に
クリーニングできるようにすることができるので、転写
ローラの表面をきれいな状態に保つことができるため良
好な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の転写装置の一実
施形態例を示す正面図である。
【図2】同じくその転写装置に設けられている転写ロー
ラとその表面に接する離型剤を示す斜視図である。
【図3】図1の転写装置が設けられているフルカラー複
写機の例を示す全体構成図である。
【図4】図3のフルカラー複写機の作像部付近を拡大し
て示す構成図である。
【図5】この発明の他の実施の形態を示す図1と同様な
正面図である。
【符号の説明】
9:感光体ドラム(画像担持体) 19:中間転写ベルト(画像担持体) 23:転写ユニット(転写装置) 23b:クリーニングブレード(クリーニング部材) 24:転写紙(転写材) 50:離型剤塗布装置 51:離型剤 55:間接塗布部材 60:転写ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写ローラを備え、該転写ローラと画像
    担持体との間に送りこまれた転写材に前記転写ローラに
    バイアスを印加することにより前記画像担持体上の画像
    を転写する画像形成装置の転写装置において、 前記転写ローラの表面にトナー,紙粉等の付着物が付着
    しにくいようにする離型剤を塗布する離型剤塗布装置を
    設けたことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
  2. 【請求項2】 前記離型剤が、ステアリン酸亜鉛である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の転写装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置の転
    写装置において、前記転写ローラの表面を摺擦すること
    によりクリーニングするクリーニング部材を設け、前記
    離型剤を前記転写ローラの表面に塗布する塗布幅を前記
    クリーニング部材による前記転写ローラ上のクリーニン
    グ幅よりも小さくし、そのクリーニング部材によるクリ
    ーニング領域内に前記離型剤の塗布領域が入るようにし
    たことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
  4. 【請求項4】 前記離型剤の前記転写ローラの表面への
    塗布が、該転写ローラが回転している時に常時行なわれ
    るようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置の転写装置。
  5. 【請求項5】 前記離型剤塗布装置が、ステアリン酸亜
    鉛を固形化させた離型剤を直接前記転写ローラの表面に
    接触させて該ステアリン酸亜鉛を塗布する装置であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像形成装置の転写装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の画像形成装置の転写装置
    において、前記離型剤をステアリン酸亜鉛を固形化した
    ものとし、該離型剤と前記転写ローラとの間に弾性体か
    らなる間接塗布部材を配設し、前記離型剤を該間接塗布
    部材を介して前記転写ローラの表面に塗布するようにし
    たことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
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