JP2004317954A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体とクリーニングブレードとの間の摩擦を低減し、クリーニングブレード端部でのめくれの発生や、クリーニングブレード端部の欠損を防止できる画像形成装置のクリーニング装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置31は略箱状で、中間転写ベルト21に対向する部分にクリーニングブレード32が固定され、回転軸33の回りに傾動及びその軸方向に移動可能に支承される。移動機構はクリーニング装置31全体を傾斜させてブレード32が中間転写ベルト21に接触する接触位置と非接触の退避位置とに移動させるほか、退避位置にあるとき、中間転写ベルト21上のトナー画像の幅方向に移動させる。幅方向移動によりブレードの端部に潤滑剤として機能するトナーを供給し、中間転写体とブレードとの間の摩擦を低減し、ブレード端部のめくれや、端部の欠損を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、その中間転写体のクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、帯電装置を使用して被帯電部材(感光体)の表面を均一に帯電させ、その上に画像を露光して画像潜像を形成する。そして形成された画像潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、これを中間転写体、例えば中間転写ベルトに転写した上でさらに記録媒体に転写し、転写されたトナー像を定着装置により加熱定着処理して画像形成が行われるものがある。
【0003】
フルカラーの画像形成装置では、原稿画像を色分解して得られた赤(R)、青(B)、緑(G)の3原色に対応して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナー像を順次感光体上に形成し、感光体上に形成4色のトナー像を、順次感光体に接触して移動する中間転写ベルトに重畳して転写し、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト上に形成する。この後、中間転写ベルト上のフルカラーのトナー像を、第2転写装置により記録紙に転写し、さらに記録紙に転写されたトナー像を加熱定着処理して画像を形成している。
【0004】
このような構成の画像形成装置の中間転写ベルトには、トナー像を記録紙に転写した後、残留したトナーを清掃するクリーニング装置が設けられている。
【0005】
図6は、従来の中間転写ベルトのクリーニング装置の一例の概略構成を説明する図で、中間転写ベルト101がローラ102に巻き掛けられ、矢印a方向に移動するように構成されており、中間転写ベルト101にはクリーニングブレード103が押し当てられ、残留トナーを清掃する構成を備えている。
【0006】
上記した中間転写ベルト101の幅Lは、トナー像が転写される領域幅Eよりも広く構成されており、クリーニングブレード103は、上記転写領域幅Eの外に付着したトナーも清掃できるように構成されている。また、クリーニングブレード103の両端部には、転写領域幅Eの外に付着したトナーを拭き取る現像材保持部材104が配置されており、転写領域幅Eの外に付着したトナーの量が多いときは現像材保持部材104で拭き取り、トナーの量が少ないときは拭き取ったトナーを中間転写ベルト101に再付着させ、転写領域幅Eの外にも僅かにトナーが残るようにしてトナーを潤滑材として機能させ、クリーニングブレード103と中間転写ベルト101との間の摩擦力を低減するように構成されているものがある(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−319359号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような構成、即ち、クリーニングブレードの転写領域幅Eの外に現像材保持部材を配置しただけでは、クリーニングブレードの両端部に十分なトナーの供給が行なわれないことが明らかになった。
【0009】
クリーニングブレードの端部と中間転写ベルトとの間に潤滑材として機能するトナーが十分に供給されないと摩擦力が増大し、クリーニングブレードの端部にめくれが発生したり、クリーニングブレードの端部が欠けたりする不都合が生じる場合がある。
【0010】
また、クリーニングブレードの端部と中間転写ベルトとの間に潤滑材として機能するトナーを供給するため、クリーニングブレード上の残留トナーを清掃するとき発生するトナー噴煙を中間転写ベルトに再付着させるような構成にすると、トナー噴煙が中間転写ベルトに再付着せずに装置内部をトナーで汚してしまう。
また、トナー噴煙が中間転写ベルトに再付着させることができても、その周辺のローラまで汚して記録紙の裏面にトナーが付着し、記録紙を汚損するなどの不都合が発生していた。この発明は、上記課題の解決を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、像担持体の上に画像潜像を形成し、該画像潜像をトナーで現像して得られたトナー像を中間転写体に1次転写し、更に前記中間転写体に1次転写されたトナー像を記録媒体に2次転写して画像を形成する画像形成装置における前記2次転写された後に中間転写体の上に残留したトナーを除去する画像形成装置のクリーニング装置であって、前記クリーニング装置は、少なくともクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを前記中間転写体に接触する接触位置と中間転写体に接触しない退避位置との間を移動させるほか、前記クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする画像形成装置のクリーニング装置である。
【0012】
そして、前記駆動機構は、前記中間転写体上のトナー像の記録媒体への2次転写が終了したとき、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させると共に、これに連動してクリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とするとよい。
【0013】
また、前記駆動機構は、前記中間転写体上にトナー像の濃度調整用パターンが転写されたとき、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させると共に、これに連動してクリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構としてもよい。
【0014】
さらに、前記駆動機構は、予め設定された所定枚数の画像形成動作が終了したとき、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とすることもできる。
【0015】
また、前記駆動機構は、画像形成装置内部に設置された温湿度検出装置が予め設定された所定の温湿度を示したとき、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とすることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の実施の形態のクリーニング装置を装着したフルカラー画像形成装置の構成を説明する図である。
【0017】
まず、フルカラー画像形成装置10の構成の概略を説明する。図1において、11は感光体で、その周囲には、帯電装置12、露光装置13が配置されているほか、感光体11に接触して現像装置14が配置され、さらに、感光体11に接触する中間転写ベルト21を備えた中間転写ユニット20と、感光体11の上に残留したトナーを清掃するクリーナ18が感光体11に接触配置されている。
【0018】
露光装置13はレーザ発光装置を備え、画像信号で変調されたレーザ光を感光体11に投射して画像潜像を形成するものであるが、露光装置13はこのほかLEDアレイで構成されたもの等を使用することもできる。
【0019】
このほか、フルカラー画像形成装置10には、画像を記録する記録紙Pを給紙する給紙装置51、タイミングローラ52、定着装置55、排出ローラ56、排出トレイ57が設けられており、感光体11は、図示しない駆動源により矢印A方向に一定速度で回転するように構成されている。
【0020】
現像装置14は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4個の現像ユニットが円筒体に配置されて回転軸14aの回りに回動し、順次現像位置に移動する構成のものであって、イエロートナーが装填された現像ユニット14Y、マゼンタトナーが装填された現像ユニット14M、シアントナーが装填された現像ユニット14C、黒色トナーが装填された現像ユニット14Kから構成されている。
【0021】
中間転写ユニット20は、駆動ローラ22、1次転写ローラ23及び24、2次転写ローラ25、巻き掛けローラ26の間に中間転写ベルト21が巻き掛けられている。中間転写ベルト21は1次転写ローラ23及び24により感光体11に接触しており、図示しない駆動源により駆動される駆動ローラ22により、感光体11の周速度と同じ速度で矢印B方向に移動するように構成されている。また、2次転写ローラ25に対向する位置には中間転写ベルト21を介在させて圧接ローラ28が配置されている。
【0022】
中間転写ユニット20には、1次転写ローラ23よりも中間転写ベルト21の移動方向上流側に、中間転写ベルト21の上に残留したトナーを除去するクリーニングブレード32を備えたクリーニング装置31が配置されている。なお、後述するように中間転写ベルト21の上に4色のトナー像が重畳されてフルカラーのトナー像が形成されるまでは、クリーニング装置31のクリーニングブレード32が中間転写ベルト21に接触しない退避位置に設定されるものとする。
【0023】
次に、上記した構成の動作を説明する。電源の投入によりフルカラー画像形成装置10が動作を開始し、感光体11は矢印A方向に一定速度で回転を開始する。帯電装置12により感光体11の表面が均一に帯電される。図示しない画像読取装置、或いはパソコン等から出力された赤(R)、青(B)、緑(G)に色分解された画像信号は順次露光装置13に出力され、対応するイエロー、マゼンタ、シアン、黒の4個の現像ユニット14Y〜14Kに順次出力される。
【0024】
即ち、まず、イエローに対応する画像信号が露光装置13に出力され、感光体11の表面にイエローに対応する画像潜像が形成され、現像ユニット14Yで現像されてイエローのトナー像が形成される。感光体11の上のイエローのトナー像は、1次転写ローラ23及び24により中間転写ベルト21の上に転写され、感光体11の上の残留トナーはクリーナ18により清掃される。
【0025】
次に、マゼンタに対応する画像信号が露光装置13に出力され、感光体11の表面にマゼンタに対応する画像潜像が形成され、現像ユニット14Mで現像されてマゼンタのトナー像が形成される。感光体11の上のマゼンタのトナー像は、1次転写ローラ23及び24により、先に転写されている中間転写ベルト21の上のイエローのトナー像の上に転写され、感光体11の上の残留トナーはクリーナ18により清掃される。
【0026】
同様にして、シアンのトナー像が中間転写ベルト21の上のイエロー及びマゼンタのトナー像が重畳転写された画像の上に転写され、さらに、黒色のトナー像が中間転写ベルト21の上のイエロー、マゼンタ及びシアンのトナー像が重畳転写された画像の上に転写され、4色のトナー像からなるフルカラーのトナー像が形成される。
【0027】
中間転写ベルト21の上に形成されたフルカラーのトナー像が2次転写ローラ25の位置に移動するタイミングに合わせて、給紙装置51からタイミングローラ52まで搬送されていた記録紙Pが中間転写ベルト21と圧接ローラ28との接触部に形成されたニップ部に搬送され、中間転写ベルト21の上に形成されたフルカラーのトナー像は2次転写ローラ25の作用により記録紙Pに転写される。この後、トナー像が転写された記録紙Pは、定着装置55で転写されたトナー像の定着処理が行われ、排出ローラ56を経て排出トレイ57に排出される。
【0028】
中間転写ベルト21の上に形成されたフルカラーのトナー像が記録紙Pに転写されると、クリーニング装置31は退避位置から作動位置に復帰する。そして中間転写ベルト21の上に残留したトナーは、クリーニング装置31により清掃され、次の画像形成動作に備える。
【0029】
クリーニング装置31について説明する。図2は、クリーニング装置31のクリーニングブレード32の幅方向(長手方向)の端部32e、中間転写ベルト21の上に形成されたトナー画像TGの幅方向の端部TGE、及び2次転写ローラ25の幅方向の端部25eの位置関係を説明する図である。
【0030】
図2の(a)は、通常の画像形成動作の場合を示しており、クリーニングブレード32の幅方向の端部32eは、トナー画像TGの幅方向の端部TGEや、2次転写ローラ25の幅方向の端部25eよりも十分に外側に位置している。
【0031】
これは、図2の(b)に示すように、クリーニングブレード32の幅方向の端部32eをトナー画像TGの幅方向の端部TGEや2次転写ローラ25の幅方向の端部25eと略一致させるように設定すると、クリーニングブレード32により中間転写ベルト21上の残留トナーを清掃したとき、除去されたトナーがクリーニングブレード32の幅方向の端部32eの裏側に回り込み、十分にトナーを除去できない場合があること。また、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像TGの外側に付着したカブリトナーを除去できず、中間転写ベルト21上に拭き残しが生じる場合があり、この拭き残したトナーが2次転写ローラ25の端部25eに付着して2次転写ローラ25を汚損し、記録紙の端部を汚すことがあるからである。
【0032】
このため、クリーニングブレード32の幅方向の端部32eをトナー画像TGの幅方向の端部TGE、2次転写ローラ25の幅方向の端部25eよりも十分に外側に位置させて、端部から回り込んだり、拭き残しトナーが生じないようにしているのである。
【0033】
一方、図2の(a)に示すように、クリーニングブレード32の幅方向の端部を、トナー画像の幅方向の端部や、2次転写ローラ25の幅方向の端部よりも十分に外側に位置させると、クリーニングブレード32の幅方向の端部に潤滑剤としても機能するトナーが十分に供給されないから、中間転写ベルト21とクリーニングブレード32との間の摩擦を低減することができず、長期間の使用や、高湿度環境で使用して中間転写ベルト21とクリーニングブレード32との間の摩擦係数が高くなると、クリーニングブレード32の端部32eで、ブレードのめくれ(ブレード保持部材からの剥がれ)や、欠損などの障害が生じる。
【0034】
そこで、この実施の形態では、クリーニングブレード32の端部を、周期的に或いは間欠的にトナー画像の幅方向の端部と略一致させるように、トナー画像の幅方向(中間転写ベルト21の幅方向と同じ)に移動させるようにした。これにより、クリーニングブレード32の端部32eにも潤滑剤としても機能するトナーが供給され、中間転写ベルト21とクリーニングブレード32との間の摩擦を低減することができ、クリーニングブレード32のめくれや、欠損などの障害を防止できる。
【0035】
上記したクリーニングブレード32を移動させるタイミングは、先に説明したクリーニングブレード32を中間転写ベルト21との接触位置から退避位置に移動させるタイミングに合わせて、その接触位置から退避位置への移動動作に連動させるか、或いはその移動動作の後に実施するとよい。
【0036】
また、中間転写ベルト21上に、画像濃度調整用のトナー像を形成する動作を備えた画像形成装置であれば、このトナー像が形成された後のクリーニング動作において、クリーニングブレード32の端部をトナー像の幅方向の端部と略一致させるように移動させるとよい。画像濃度調整用のトナー像は2次転写されないから、中間転写ベルト21上には通常の画像形成動作の場合よりも多量のトナーが付着しており、クリーニングブレード32の端部に十分なトナーを供給することができる。
【0037】
このほか、画像形成装置の使用期間の長さに応じて、クリーニングブレード32を移動させてもよい。即ち、画像形成装置の使用期間が長くなると、中間転写ベルト21とクリーニングブレード32との間の摩擦係数が次第に高くなるが、一方で、クリーニングブレード32のエッジ部が摩耗し、エッジ部が中間転写ベルト21の移動方向に引き込まれにくくなり、クリーニングブレード32のめくれや、欠損などの障害が発生しにくくなる。
【0038】
そこで、画像形成装置の使用開始から記録紙の処理枚数が所定の枚数に達した時点で、クリーニングブレード32を移動させるようにしてもよい。所定の枚数とは、実験により決定するものとするが、1000枚乃至60000枚程度である。
【0039】
さらに、画像形成装置が高湿度環境で使用されるときも中間転写ベルト21とクリーニングブレード32との間の摩擦係数が高くなるから、温度・湿度センサを備えた画像形成装置においては、検出された温度・湿度が所定の値に達した時点で、クリーニングブレード32を幅方向に移動させるようにしてもよく、例えば検出された温度が15℃以上で、湿度が10g/mのとき、実行させるとよい。
【0040】
次に、クリーニング装置31の構成と移動機構を説明する。図3は、クリーニング装置31のクリーニングブレード32と中間転写ベルト21との接触部分の構成を説明する図で、図3の(a)は、クリーニングブレード32が中間転写ベルト21の表面に接触してクリーニングを実行する接触位置にある状態を示し、図3の(b)は、クリーニングブレード32が中間転写ベルト21の表面から離れた退避位置にある状態を示している。
【0041】
クリーニング装置31は略箱状のもので、中間転写ベルト21の表面に対向する部分にクリーニングブレード32が固定されており、回転軸33の回りに傾動及びその軸方向に移動可能に支承されている。クリーニングブレード32が中間転写ベルト21の表面に接触してクリーニングを実行すると、除去されたトナー粒子が噴煙状となって飛散するが、飛散したトナー粒子はクリーニング装置31の箱状部31aの内部に留まり、外部に飛散しないように構成されている。
【0042】
クリーニング装置31の移動機構を説明する。移動機構は、クリーニング装置31全体を傾斜させて、クリーニングブレード32が中間転写ベルト21に接触する接触位置と中間転写ベルト21の表面から離れた退避位置とに移動させるほか、退避位置にあるときに中間転写ベルト21上のトナー画像の幅方向(中間転写ベルト21の幅方向と同じ)に移動させる構成を備えている。
【0043】
図4は、クリーニング装置31の移動機構を説明する側面図で、図4の(a)はクリーニング装置31が接触位置にある状態を示し、図4の(b)はクリーニング装置31が退避位置にあり、中間転写ベルト21上のトナー画像の幅方向(図4で右方向)に移動した状態を示している。図5は、移動機構の傾動カム35、略楕円形状のカム42、扇形歯車43、及び立体カム46の構成を示す平面図である。
【0044】
クリーニング装置31は、略箱状をなしており、その外側面には傾動カム35が形成され、駆動軸41に設けられた略楕円形状のカム42と係合している。駆動軸41の回転によりカム42が回転すると傾動カム35を介してクリーニング装置31は回転軸33の回りに傾動し、クリーニングブレード32を接触位置と退避位置とに移動させる(図3参照)。
【0045】
さらに、駆動軸41には扇形歯車43が設けられ、駆動軸41に平行に配置された回転軸45には、側面(軸方向の面)の一部に凹所46bが形成された立体カム46が設けられており、立体カム46の円周面には扇形歯車43に噛合する歯46aが形成されている。
【0046】
立体カム46の凹所46bは立体カム46の回転角の1/2以下の角度だけ形成され、それ以外の部分は凹所ではない。凹所46bとその周辺部との間は緩やかな傾斜面で結ばれており、凹所46bとクリーニング装置31の外側面に設けられた突起31pは凹所46bと係合して傾斜面に沿って移動し、クリーニング装置31を中間転写ベルト21の幅方向に移動させる立体カム機構を構成している。また、立体カム46は、扇形歯車43に噛合して回転するが、扇形歯車43との噛合がはずれると初期回転角度位置に復帰するよう、図示しないスプリングにより付勢されている。
【0047】
クリーニング装置31は、常時、突起31pが凹所46bと係合する方向に付勢されており、立体カム46が回転すると突起31pは凹所46bに係合し、又凹所46bから離脱してクリーニング装置31全体を中間転写ベルト21の幅方向に往復移動させることができる。
【0048】
カム42が回転し、傾動カム35を介してクリーニング装置31が退避位置に移動するとき、扇形歯車43の歯部43aが立体カム46の歯46aと噛合する位置に来るようにカム42と扇形歯車43の歯部43aとの位置関係が設定されている。また、扇形歯車43の歯部43aが立体カム46の歯46aと噛合する位置では、クリーニング装置31の突起31pは凹所46bから離脱して凹所でない部分に接触するよう、立体カム46の歯46aと凹所46bとの位置関係が設定されている。
【0049】
上記したクリーニング装置31の移動機構の動作を説明する。中間転写ベルト21の上に形成されたトナー像を記録紙へ転写する2次転写が済むまでは、クリーニング装置31は退避位置に設定されている。2次転写が終了すると、図示しない制御装置から中間転写ベルト21のクリーニングが指令され、図示しない駆動機構にクラッチを介して結合されている駆動軸41が回転し、カム42、傾動カム35を介してクリーニング装置31が回転軸33の回りに傾動して、クリーニングブレード32は接触位置に移動し、中間転写ベルト21のクリーニングが実行される。
【0050】
さらに、駆動軸41の回転により扇形歯車43が回転し、扇形歯車43に噛合する立体カム46が回転する。立体カム46の回転により立体カム46の凹所46bに係合していたクリーニング装置31の突起31pが凹所46bから離脱し、凹所46bではない部分に接触して、クリーニング装置31全体を中間転写ベルト21の幅方向に移動させる(図4の(b)参照)。
【0051】
この後、立体カム46のさらなる回転により、再び突起31pが凹所46bに係合して、クリーニング装置31は初期位置に復帰する。扇形歯車43のさらなる回転により、扇形歯車43と立体カム46の歯46aとの噛合が外れると、立体カム46は図示しないスプリングより初期位置に復帰し、扇形歯車43も初期位置に復帰する。
【0052】
駆動軸41のさらなる回転により、カム42、傾動カム35を介してクリーニング装置31が回転軸33の回りに反対方向に傾動して、クリーニングブレード32は接触位置から退避位置に移動し、初期位置に復帰する。
【0053】
上記した実施の形態では、クリーニングブレード32と中間転写ベルト21との接触位置及び退避位置への移動に連動して、クリーニング装置31を中間転写ベルト21の幅方向に移動させているが、これを別々に移動するようにして、クリーニングブレード32が退避位置にあるとき、独立してクリーニング装置31を中間転写ベルト21の幅方向に移動させるようにしてもよい。
【0054】
この独立して駆動する構成によれば、前記した画像形成装置の使用期間の長さに応じて、クリーニングブレード32を移動させる処理、或いは、検出された温度・湿度が所定の値に達した時点で、クリーニングブレード32を移動させる処理に対応することができる。
【0055】
なお、クリーニングブレードと中間転写ベルトとが接触状態にあるとき、クリーニングブレードを中間転写ベルトの幅方向に移動させると、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力よりも、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの間の摩擦力が大きく、中間転写ベルトが幅方向にずれるおそれがあるので、クリーニングブレードと中間転写ベルトとが接触状態にあるときは、クリーニングブレードの移動は避けたほうがよい。
【0056】
また、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの接触位置及び退避位置への移動、及びクリーニング装置の中間転写ベルト幅方向への移動は、上記した実施の形態に限られるものではなく、適宜の公知の手段により実施できることは言うまでもない。
【0057】
前記実施の形態には、以下に記載する発明も含まれる。
(1)前記駆動機構は、中間転写体上のトナー像の記録媒体への2次転写が終了したとき、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させる機構と、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とが相互に独立して作動する駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
(2)前記駆動機構は、前記中間転写体上のトナー像の記録媒体への2次転写が終了したタイミングで、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させると共に、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
(3)前記駆動機構は、クリーニングブレードが中間転写体に接触する接触位置にあるときはクリーニングブレードの中間転写体の幅方向への移動が禁止され、クリーニングブレードが中間転写体から離れた退避位置にあるとき、クリーニングブレードの中間転写体の幅方向への移動が許容されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
(4)前記駆動機構は、クリーニングブレードを中間転写体を幅方向へ移動させるときは、クリーニングブレードの端部が中間転写体上のトナー像の幅方向の端部に略一致する位置まで移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか、及び上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置のクリーニング装置。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明に係る画像形成装置のクリーニング装置は、少なくともクリーニングブレードと、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置と中間転写体に接触しない退避位置との間を移動させるほか、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする画像形成装置のクリーニング装置である。
【0059】
この構成により、中間転写体をクリーニングするクリーニングブレード端部に潤滑剤として機能するトナーを十分に供給することができ、中間転写体とクリーニングブレードとの間の摩擦を低減することができるので、クリーニングブレード端部でのめくれの発生や、クリーニングブレード端部の欠損を防止することができる。
【0060】
さらに、クリーニングブレード上の残留トナーを清掃するとき発生するトナー噴煙を潤滑材として中間転写ベルトに再付着させるような構成などを採用しないから、画像形成装置内部をトナーで汚したり、記録紙にトナーが付着して記録紙を汚損するなどのおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のクリーニング装置を装着したフルカラー画像形成装置の構成を説明する図。
【図2】クリーニングブレードの幅方向の端部、中間転写ベルト幅方向の端部、及び中間転写ベルト上のトナー画像の幅方向の端部の位置関係を説明する図。
【図3】クリーニング装置のクリーニングブレードと中間転写ベルトとの接触部分の構成を説明する図。
【図4】クリーニング装置の移動機構を説明する側面図。
【図5】移動機構の傾動カム、略楕円形状カム、扇形歯車、及び立体カムの構成を説明する平面図。
【図6】従来の中間転写ベルトのクリーニング装置の一例の概略を説明する図。
【符号の説明】
10 フルカラー画像形成装置
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
18 クリーナ
20 中間転写ユニット
21 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
23、24 1次転写ローラ
25 2次転写ローラ
26 巻き掛けローラ
31 クリーニング装置
31a 箱状部
31p 突起
32 クリーニングブレード
33 回転軸
35 傾動カム
41 駆動軸
42 カム(略楕円形状のカム)
43 扇形歯車
43a 歯部
45 回転軸
46 立体カム
46a 歯
46b 凹所
51 給紙装置
52 タイミングローラ
55 定着装置
56 排出ローラ
57 排出トレイ

Claims (5)

  1. 像担持体の上に画像潜像を形成し、該画像潜像をトナーで現像して得られたトナー像を中間転写体に1次転写し、更に前記中間転写体に1次転写されたトナー像を記録媒体に2次転写して画像を形成する画像形成装置における前記2次転写された後に中間転写体の上に残留したトナーを除去する画像形成装置のクリーニング装置であって、
    前記クリーニング装置は、少なくともクリーニングブレードと、
    前記クリーニングブレードを前記中間転写体に接触する接触位置と中間転写体に接触しない退避位置との間を移動させるほか、前記クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする画像形成装置のクリーニング装置。
  2. 前記駆動機構は、前記中間転写体上のトナー像の記録媒体への2次転写が終了したとき、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させると共に、これに連動してクリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
  3. 前記駆動機構は、前記中間転写体上にトナー像の濃度調整用パターンが転写されたとき、クリーニングブレードを中間転写体に接触する接触位置に移動させると共に、これに連動してクリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
  4. 前記駆動機構は、予め設定された所定枚数の画像形成動作が終了したとき、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
  5. 前記駆動機構は、画像形成装置内部に設置された温湿度検出装置が予め設定された所定の温湿度を示したとき、クリーニングブレードを中間転写体の幅方向に移動させる駆動機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。
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