JPH1115265A

JPH1115265A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH1115265A
Application number: JP9180754A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Goto; 浩行後藤; Takeshi Motohashi; 武本橋; Hideyuki Takemoto; 英行竹本
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1997-06-20
Filing date: 1997-06-20
Publication date: 1999-01-22

Abstract

(57)【要約】【課題】駆動伝達部と駆動入力部が係合して駆動入力
部に回転力を伝えるよう現像器の回転駆動手段を構成し
て、駆動を行う現像器を選択できると共に現像位置にお
ける現像器の種々の部材の駆動を円滑に行うことができ
る画像形成装置を提供する。【解決手段】トナー供給ローラ６２の軸端部に、凹状
の窪み６５ａを成したカップリングギア６５を設け、プ
リンタ本体に、現像位置にあるトナー供給ローラとほぼ
同軸上で回転する軸７０ａを有するジョイント７０を設
ける。現像に使用される現像器が現像位置にくると、ソ
レノイド７５に通電されアーム７６先端がジョイント駆
動ギアの側面をカップリングギア方向に押圧する。これ
によって、ジョイント先端の凸部７１ａがカップリング
ギアの凹状の窪みと確実に係合し、トナー供給ローラ等
に回転駆動力を与える。ソレノイドへの通電を停止する
と、スプリングの弾性力によって、ジョイントがカップ
リングギアから離れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の潜
像担持体上の静電潜像に供給する現像剤を担持するロー
ラ状の現像剤担持体を有する現像器を複数有し、任意の
現像器を上記潜像担持体に対向する現像位置に移動させ
る現像器移動手段と、該現像位置にある現像器の少なく
とも現像剤担持体を回転駆動する現像器回転駆動手段と
を有する画像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、色分解光像を潜像担持体に露光
し、形成された各潜像を各々色分解光の補色のトナーで
現像し、得られた複数のトナー像を同一転写紙上に重ね
合わせて転写する方式のフルカラー複写機等のフルカラ
ー画像形成装置や、異なる色で再現すべき画像を別々に
潜像担持体上に露光し、形成された各潜像を各々異なる
色の現像剤で現像し、得られた複数のトナー像を同一転
写紙に重ね合わせて転写する多色画像形成装置等が知ら
れている。これらの画像形成装置では、複数色の現像を
行うために複数の現像器を必要とするが、各現像器を各
々別個独立に構成して潜像担持体の周辺に並設すると装
置が大型化してしまうという欠点があった。

【０００３】そこで、従来より、潜像担持体に近接する
ように回転体を対設すると共に、この回転体に複数の現
像器を所定の位置に支持させ、各現像器を潜像担持体に
対向する現像位置に順次回動搬送することにより潜像担
持体上の潜像を各色トナーにて現像するようにした回転
型現像装置が開発されている。

【０００４】この種の回転型現像装置は、現像位置に搬
送された現像器の現像剤搬送部材を、この現像位置にお
いて回転駆動する必要がある。このための構成として
は、各現像剤搬送部材に現像ギヤを付設し、この現像ギ
ヤを駆動ギヤによって回転駆動させるものがる。しか
し、個々の現像ギヤをそれぞれ別の駆動ギアによって駆
動するように構成すると、構造が複雑となるばかりでな
く、装置が大型化してしまう。

【０００５】上記装置の大型化を防止するための提案も
なされている。例えば、実開昭５２−１１０４４２号公
報においては、各現像装置に取り付けられた摺動歯車を
固定カム板等によって回転軸方向に移動可能にし、駆動
歯車と摺動歯車とのかみ合いを断結可能にして所定位置
でのみ現像剤搬送部材を回転駆動する電子複写機用現像
装置が提案されている。

【０００６】また、特開昭５８−１７２６６０号公報に
おいては、複数の現像器を支持する現像器ユニットの回
転中心周りに現像剤搬送部材回転用の現像ギヤを現像器
ごとに配設するとともに、現像器ユニットの外部例え
ば、画像形成装置本体に駆動ギヤを１つだけ固定位置に
設け、上記現像器ユニットの回転移動によって現像位置
に搬送されてきた現像器の現像ギヤが駆動ギヤに噛み合
うようにして現像に関係のある現像剤搬送部材のみを回
転させるものも提案されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開昭
５２−１１０４４２号公報に記載されている装置では、
上記所定位置としての現像位置において駆動歯車に摺動
歯車を接続しようとすると両歯車の歯側面同士が干渉し
てしまう確率が極めて高かった。このため、現像剤搬送
部材に回転のための駆動力が正しく伝達されないばかり
か、摺動歯車が駆動歯車とカム板との間に挟まれて両側
から力を受ける状態となり、両歯車、カム板等が損傷さ
れてしてしまうおそれがあった。

【０００８】また、上記構成においてはカム板が固定さ
れているので、現像位置では必ず駆動歯車と摺動歯車が
接続されて現像剤搬送部材に回転駆動力を及ぼしてしま
う。このため、例えば、現像装置をホームポジションに
戻すときや、相隣接しない現像器を選択的に現像に使用
したいときなど、現像に使用しない現像器は現像位置を
通過させるだけでよい場合でも、現像位置において駆動
歯車と摺動歯車が接続されてしまう。そして、現像時以
外に現像剤搬送部材に正又は逆の回転力が不用意に加わ
ると、現像剤搬送部材が不用意に回転し、トナー飛散や
装置の破損等が起こるおそれもある。

【０００９】また、上記特開昭５８−１７２６６０号公
報に記載されている装置では、現像器ユニットの回転中
心周りを公転する現像ギヤが駆動ギヤに係合し始める際
に、両ギヤの歯先が互いに衝突するおそれがある。そし
て、この状態を放置して現像ギヤを公転させ続けると、
ギヤの歯先が折損されたり、あるいは、現像ギヤの回転
が中断されて両ギヤを正しく噛み合わせることができな
くなったりしてしまう。

【００１０】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、従来技術における上
記不具合の発生を防止しつつ、現像に関係のある現像器
の種々の部材の駆動を円滑に行うことができる画像形成
装置を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の画像形成装置は、表面に静電潜像を担持
する潜像担持体と、該潜像担持体上に供給する現像剤を
担持するローラ状の現像剤担持体を有する現像器を複数
有し、任意の現像器を上記潜像担持体に対向する現像位
置に移動させる現像器移動手段と、該現像位置にある現
像器の少なくとも現像剤担持体を回転駆動する回転駆動
手段とを有する画像形成装置であって、上記回転駆動手
段に、上記回転駆動力を出力する駆動出力部と、該駆動
出力部から出力された駆動力を受けて回転する駆動伝達
部と、該駆動伝達部に係合して上記駆動出力部から出力
された駆動力を少なくとも上記現像剤担持体に伝達する
駆動入力部とを有し、上記該駆動伝達部の回転に同期し
て所望により該駆動伝達部を上記現像剤担持体の軸線方
向に進退移動させる進退移動手段を設け、該進退移動手
段における該駆動伝達部の該現像剤担持体から離間する
方向への移動を弾性体の弾性力によって行い、現像剤担
持体側に近づく方向への移動を制御信号により制御可能
な動力装置によって行うことを特徴とするものである。

【００１２】請求項１の画像形成装置においては、現像
器移動手段で任意の現像器を潜像担持体との対向部であ
る現像位置まで移動し現像を行う。現像を行う際に、ロ
ーラ状の現像剤担持体を含む種々の部材の回転駆動を回
転駆動手段で行うが、この際、回転駆動手段の駆動出力
部から出力された駆動力によって駆動伝達部を回転さ
せ、かつ、駆動伝達部を駆動入力部に近づけるための制
御信号を動力装置に送って該駆動伝達部を現像剤担持体
の軸線方向から駆動入力部に近づける。これにより、回
転している駆動伝達部と駆動入力部の互いの対向部同士
が接触し、駆動伝達部が回転により駆動入力部とちょう
ど係合する向きになったときに駆動伝達部と駆動入力部
が係合して駆動入力部に回転力を伝える。一方、現像を
行わない現像器が現像位置にきたときには、駆動伝達部
を駆動入力部側に近づけるための制御信号を動力装置に
送らず、弾性体の弾性力によって自然に駆動伝達部が駆
動入力部から離間するようにする。そして、駆動伝達部
が駆動入力部に近づく方向への該駆動伝達部の移動中及
び駆動伝達部と駆動入力部との互いの対向部が接触して
いる間は動力装置に通電する。一方、駆動伝達部が駆動
入力部から離間する方向への移動は弾性体の弾性力でお
こない、その間及び駆動伝達部が駆動入力部から離間し
た状態である間は動力装置への通電を停止する。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、カラー画像形成
装置としてのカラープリンタ（以下、プリンタという）
に適用した実施形態について説明する。まず、本実施形
態に係るプリンタ全体の概略構成および動作について説
明する。図１は本実施形態に係るプリンタの概略構成を
示す図である。図１において、潜像担持体としての可撓
性のベルト状感光体（以下「感光体ベルト」という）１
は、支持ローラ２、３との間に架設され、支持ローラ
２、３の駆動により図中矢印Ａ方向（時計方向）に回転
される。感光体ベルト１の周囲には、感光体ベルト表面
の残留電荷を除去する除電ランプＬ、感光体ベルト１表
面を均一に帯電する帯電手段としての帯電チャージャ
４、静電潜像形成用の露光装置としてのレーザ書き込み
ユニット５、複数の現像器、具体的にはイエロー、マゼ
ンタ、シアンのカラー現像剤をそれぞれ収容した３個の
現像器６Ｙ，６Ｍ，６Ｃが切り換え自在に支持された第
２の現像手段としての多色現像装置６、該多色現像装置
６とは別体の黒色現像剤を収容した第１の現像手段とし
ての黒現像装置７等が配設されている。

【００１４】図２は本実施形態におけるプリンタの現像
装置部分の部分拡大図である。上記多色現像装置６の３
個の現像器６Ｙ，６Ｍ，６Ｃおよび黒現像装置７はそれ
ぞれ所定の位置で感光体ベルト１と近接あるいは接触す
る現像剤担持体としての現像ローラ６１、現像ローラに
トナーを供給するトナー供給ローラ６２、現像器内のト
ナーをトナー供給ローラの長手方向に搬送するトナー搬
送スクリュウ６３を備え、感光体ベルト１上の静電潜像
を顕像化する機能を有している。多色現像装置６は、複
数の現像器６Ｙ，６Ｍ，６Ｙのいずれか一つが対応する
色の現像タイミングに同期し、現像可能な位置に移動す
るように、図１の紙面に垂直な回転軸を中心とした回転
が制御される。この多色現像装置６の１２０度の回転に
より、現像位置に対向する現像器が切り替わる。また、
多色現像装置６が稼働するときには、黒現像装置７が感
光体ベルト１から離間した位置に移動するように、カム
４５の回転が制御される。

【００１５】また、表面にトナー像が重ね合わせられる
記録体としての、ベルト状の中間転写体である中間転写
ベルト１０が、上記感光体ベルト１の上側の支持ローラ
３への巻き付き部分に接触するように設けられている。
該中間転写ベルト１０は回動ローラ１１及び１２間に張
架されており、この回動ローラ１１、１２の駆動により
矢印Ｂで示す反時計方向に搬送される。上記中間転写ベ
ルト１０が感光体ベルト１に接している支持ローラ３の
位置で、感光体ベルト１上のトナー像は中間転写ベルト
１０へ転写される。トナー像の転写時には、中間転写ベ
ルト１０の裏側に配設されたバイアス手段１３によりバ
イアス電圧を印加する。

【００１６】感光体ベルト用のクリーニング装置１５
は、感光体ベルト１に常時接触し感光体ベルト１上のト
ナーをクリーニングするクリーニングブレード１５Ａを
備えている。また、中間転写ベルト１０用のクリーニン
グ装置１６は、中間転写ベルト１０の上記回動ローラ１
１への巻き付き部分において該中間転写ベルト表面をク
リーニングするクリーニングブレード１６Ａを備えてい
る。このクリーニングブレード１６Ａは、接離機構によ
って中間転写ベルト１０に対して接離可能に支持されて
おり、トナー像を転写紙に転写した後の中間転写ベルト
１０に残留するトナーを掻き取るように、上記接離機構
の作動タイミングが制御されている。また、除電ランプ
Ｌの光は、クリーニング工程を経た後の感光体ベルト１
上の残留電位を正規のものとし、次の作像工程に移行す
る。

【００１７】次に、このプリンタでの画像形成動作の概
略について、現像動作の順序（カラー画像形成順序）
が、Ｂｋ、Ｃ、Ｍ、Ｙの例で説明を行う。画像形成動作
が開始されると、感光体ベルト１は帯電チャージャ４に
よりその表面が定められた極性に一様に帯電される。そ
して、レーザ書き込みユニット５で黒画像情報に基づい
て変調されたレーザ光（レーザビーム）５Ｆが走査され
ることにより露光され、光書き込みが行われる。これに
より、感光体ベルト１表面にＢｋ静電潜像が形成され
る。そして、画像情報に基づいて図示しない半導体レー
ザで発生されたレーザ光５Ｆは、駆動モータ５Ａで高速
回転駆動されたポリゴンミラー５Ｂにより回転走査さ
れ、ｆ−θレンズ５Ｃを経て、反射ミラー５Ｄにより光
路調整される。

【００１８】上記Ｂｋ静電潜像の光書き込みを行ってい
る間に、感光体ベルト１から離間している黒現像器７
は、上記カム４５の回転により、感光体ベルト１に接触
し、かつ、現像可能な位置に位置するように移動され
る。そして、感光体ベルト１上に形成されたＢｋ静電潜
像が、黒現像装置７により黒トナーで現像される。以
後、Ｂｋ潜像領域の現像動作を続けるが、多色現像装置
６と感光体ベルト１との対向部を潜像後端部が通過する
と、次に行うシアン現像器６Ｃによる現像動作を、感光
体ベルト１へのシアン静電潜像形成後速やかに行うこと
ができるように、シアン現像器６Ｃを現像可能な位置に
位置させるべく該多色現像装置６が回転する。このとき
多色現像装置６が本体の電源端子に接続されて、上記現
像バイアスが多色現像装置６にも印加されることとな
る。そして、Ｂｋ潜像後端部がＢｋ現像位置を通過する
と、速やかに現像バイアス電圧をカラー用の現像バイア
スに切り換えて、上記カム４５の回転により黒現像器７
を感光体ベルト１から離間した位置に移動し、かつ、該
黒現像器７を電源端子から電気的に切断する。そして、
感光体ベルト１のクリーニング及びシアン静電潜像の形
成が行われ、上記多色現像装置６のシアン現像器６Ｃに
より現像が行われる。このようにして、クリーニング、
静電潜像形成、及び、現像が繰り返され、感光体ベルト
１上に各々の色画像（トナー像）が順次形成される。

【００１９】矢印Ａ方向に回転する感光体ベルト１上に
順次形成された各単色画像（トナー像）は、黒、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの単色毎に、バイアスブラシ１３
に印加された所定の転写バイアスにより、感光体ベルト
１と同期して矢印Ｂ方向に回転する中間転写ベルト１０
上の同じ位置に順次重ね転写される。

【００２０】中間転写ベルト１０上に重ね合わされたカ
ラー画像は、転写材転写手段としての転写ローラ１４に
より、用紙やプラスチックなどの転写材に転写される。
例えば、用紙への転写に際しては、給紙台（給紙カセッ
ト）１７に収納されている用紙１７Ａが、給紙ローラ１
８、搬送ローラ対１９、レジストローラ対２０を経て、
用紙１７Ａ上の画像の位置が正規の位置になるようにタ
イミングがとられて中間転写ベルト１０と転写ローラ１
４とのニップ（以下、２次転写部という）に搬送され
る。この２次転写部に搬送された用紙１７Ａ上に、上記
中間転写ベルト１０上に重ね合わされた画像が転写ロー
ラ１４により一括転写される。該用紙１７Ａは、転写終
了後、定着装置５０に送られてトナー像が定着され、フ
ルカラー画像が完成する。このフルカラー画像が形成さ
れた用紙１７Ａは、排紙ローラ対５１を経て排紙スタッ
ク部５２に画像面を下向きにしてページ順にスタックさ
れる。

【００２１】また、上記感光体ベルト１、帯電チャージ
ャ４、中間転写ベルト１０、クリーニング装置１６、レ
ジストローラ２０Ｂ、搬送ガイド３０等はプロセスカー
トリッジ３１として一体的に構成され、寿命がきたとき
に交換できるように構成されている。

【００２２】上記プロセスカートリッジ３１の交換の他
に、多色現像装置６、黒現像装置７等も寿命到来時に交
換するが、その交換やジャムした転写紙の処理を容易に
するために、本体の一部の前フレーム８が支軸９Ａを回
転中心として回動し、開放できるような構造となってい
る。

【００２３】また、図１中の装置本体の左側には、電装
・制御装置１００が収納されている。その上方にはファ
ン９０が設けられており、装置内の温度過昇防止のため
に排風している。また、図１中の装置本体の右側には、
比較的小規模の給紙装置９５が設けられている。この給
紙装置９５は、図２に示すように開いた状態で使用する
ようになっている。

【００２４】次に、本実施形態における現像器の駆動部
について説明する。以下の説明については、多色現像装
置６に設けられている現像器６Ｙ，６Ｍ，６Ｃのうち、
イエロー現像器６Ｙの駆動を例に説明する。図３
（ａ）、（ｂ）は、イエロー現像器６Ｙの駆動部の側面
図である。図３（ａ）に示すように、トナー供給ローラ
６２の中心軸端部には、カップリングギア６５がトナー
供給ローラ６２と一体に回転するように取り付けられて
駆動入力部を形成している。カップリングギア６５の後
側端部は凹状の窪み６５ａを成しており、この凹部内に
は爪部６５ｂが形成されている。一方、プリンタ本体に
は、現像位置にある現像器のトナー供給ローラ６２及び
カップリングギア６５とほぼ同軸上で回転し、かつ、軸
方向に移動可能に支持された軸を有する駆動伝達部とし
てのジョイント７０が設けられている。ジョイント７０
のカップリングギア６５と対向する側の先端には、オル
ダム状のカップリング７１がジョイント軸７０ａと一体
に取り付けられ、さらにその先端には対を成すカップリ
ング凸部７１ａが形成されている。上記構成によって、
カップリング凸部７１ａとカップリングギア６５の凹部
６５ａとは、所定の回転向きで対向したときのみ係合
し、他の向きで接触した場合は係合しないようになって
いる。また、ジョイント軸７０ａには、上方に設けられ
たアイドラギア７２に噛み合いジョイント軸７０ａに回
転駆動力を伝達するジョイント駆動ギア７３が設けられ
ている。このジョイント駆動ギア７３側面と本体側板８
０との間のジョイント軸７０ａにはスプリング７４が設
けられ、このスプリング７４の弾性力が、カップリング
７１がカップリング７１から離間する方向への引っ張り
力として作用している。また、ジョイント駆動ギア７３
の下方には、ソレノイド７５が設けられており、ソレノ
イド７５に接続されたアーム７６の先端がジョイント駆
動ギア７３のジョイント軸７０ａのジョイント７０に対
する裏側の側面に当接している。

【００２５】所定の多色現像装置６又は黒現像装置７
が、静電潜像を現像するために感光体ベルト１に対向し
た所定の現像位置に回転移動又は水平移動して停止した
のち、ソレノイド７５に通電が行なわれると、アーム７
６が引かれ、アーム７６先端がジョイント駆動ギアの側
面をカップリングギア６５に接近する方向に（図中矢印
Ｃ方向）押圧する。これによって、ジョイント軸７０ａ
及びジョイント７０がカップリングギア６５に接近す
る。図３（ｂ）に示すように、ジョイント７０が所定量
以上図中矢印Ａ方向に移動すると、ジョイント７０は回
転しながら移動するので、凸部７１ａとカップリングギ
ア６５の凹状の窪み６５ａ内の爪部６５ｂとは確実に係
合され、このジョイント７０がカップリングギア６５と
係合して回転することにより、供給ローラ６２等に駆動
力を与える。また、上記カップリング７１の凸部７１ａ
の外周にはテーパがとられ、ジョイント７０の摺動時に
カップリング７１の凸部７１ａがスムーズにカップリン
グギア６５の凹状の窪み６５ａ及び窪み内の爪部６５ｂ
に係合できるようになっている。ここで、カップリング
の凸部がちょうどカップリングギア６５の凹状の窪み６
５ａ及び窪み内の爪部６５ｂに係合する回転向きでアー
ムによってカップリングギア側に押圧されたら、そのま
まスムーズに係合される。また、カップリングの凸部が
カップリングギア６５の凹状の窪み６５ａ及び窪み内の
爪部６５ｂに係合しない回転向きで押圧されてカップリ
ングの凸部とカップリングギア６５とがぶつかっても、
従来におけるギアの先端同士が衝突する場合のような部
分的に強い衝撃がかかかかったりせず、またギア歯の先
端のように衝撃に弱い部分がないため、カップリングの
凸部やカップリングギア６５は損傷することがない。そ
して、このジョイント７０がカップリングギア６５と係
合して回転することにより、供給ローラ６２を所定の方
向、所定の回転速度で駆動される。また、カップリング
ギア６５の歯車６５ｃは現像ローラ６１の軸に取り付け
られた歯車６４と噛み合い、歯車６５ｄは第１トナー搬
送スクリュウ６３の軸に取り付けられた歯車６６と噛み
合い、現像ローラ、第１トナー搬送スクリュウ等に駆動
を伝達する。

【００２６】現像位置での所定の現像動作が終了する
と、ソレノイド７５の通電が遮断され、アーム７６によ
るジョイント駆動ギヤ側面の押圧が解除されて、スプリ
ング７４がジョイント駆動ギアの側面に作用し、ジョイ
ント７０はカップリングギア６５から離間する方向（図
中矢印Ｄ方向）に移動される。これによって、カップリ
ング７１の凸部７１ａとカップリングギア６５の凹状の
窪み６５ａ及び窪み内の爪部６５ｂとの係合が解除され
る。なお、一連の作像動作を終えたところで、プリンタ
本体側の現像駆動を停止し、全ての現像器が停止状態に
なる。

【００２７】本実施形態によれば、複数の現像器を有す
るプリンタにおいて、各色ごとに設けられているトナー
供給ローラ６２、現像ローラ、トナー搬送スクリュウ等
の駆動のための駆動部を１つ設けることで、現像位置に
ある現像器の上記各部材を駆動することができるので、
駆動装置を複数設けるのに比して装置の小型化を図るこ
とができる。また、ジョイント７０に設けたカップリン
グ７１を駆動入力部であるカップリングギア６５に摺動
させながら近づけてカップリング７１の凸部７１ａとカ
ップリングギア６５の凹状の窪み６５ａ及び窪み内の爪
部６５ｂとを係合させて駆動伝達部から回転力を入力す
るので、現像ギヤを駆動ギヤに噛み合わせる従来の構成
のようにギヤの歯先が折損されるおそれがなく、駆動伝
達部と駆動入力部との接続部の噛み合い不良による破損
を防止することができる。また、現像を行わない現像器
が現像位置にきたときには、カップリング７１をカップ
リングギア６５に近づけるための制御信号をソレノイド
７５に送らず、スプリング７４の弾性力によって自然に
カップリング７１がカップリングギア６５から離間して
いるようにするので、駆動を行う現像器を選択すること
ができる。また、プリンタの動作異常による電力遮断時
は常にカップリング７１がカップリングギア６５から係
合部解除状態となり、リカバリ作業が容易となったり、
多色現像装置６や黒現像装置７などのユニット型の現像
装置がプリンタ本体から取り外し容易となる。また、現
像を行う間のみソレノイド７５に通電すればよいので、
常時通電しているのに比して消費電力を低減することが
できる。また、現像装置をホームポジションに戻すとき
や、多色現像装置６の回転方向に対して相隣接しない現
像器を選択的に現像に使用したいときなど、現像に使用
しない現像器は現像位置を通過させるだけにすることが
できるので、現像位置において現像に使用しない現像器
が通過した際に現像器の各部材が不用意に回転する事が
なく、トナー飛散等の不具合を未然に防ぐことができ
る。

【００２８】

【発明の効果】請求項１の画像形成装置によれば、駆動
伝達部を駆動入力部に接続するか否かを選択できるの
で、任意の現像器を選択して現像を行うことができると
いう優れた効果がある。また、駆動伝達部が駆動入力部
に接触しながら回転することによって互いにちょうど係
合する位置で係合するようにしているので、従来技術に
おける現像ギヤを駆動ギヤに噛み合わせる構成のように
ギヤの歯先が折損されるおそれがなく、駆動伝達部と駆
動入力部との接続部のかみ合い不良による破損を防止す
ることができる。また、駆動伝達部と駆動入力部との係
合解除を弾性部材による弾性力を利用して行っているの
で、動作異常による電力遮断時は常に係合部解除状態と
なり、リカバリ作業や現像器ユニットの画像形成装置本
体からの取り外しが容易となることに加えて、駆動伝達
部と駆動入力部との係合を行っている間、即ち現像を行
う間のみ進退移動手段の駆動のために電力装置に通電す
ればよいので、常時通電しているのに比して消費電力を
低減することができるという優れた効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す
図。

【図２】本実施形態におけるプリンタの現像装置部分の
部分拡大図。

【図３】（ａ）は、イエロー現像器の駆動入力部と駆動
伝達部とが非接続の状態である時の説明図。（ｂ）は、
イエロー現像器の駆動入力部と駆動伝達部とが接続状態
である時の説明図。

【符号の説明】

１感光体ベルト４帯電チャージャ５レーザ書き込みユニット６多色現像装置７黒現像装置１０中間転写ベルト１５、１６クリーニング装置６１現像ローラ６５カップリングギア７０ジョイント７１カップリング７４スプリング７５ソレノイド７６アーム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表面に静電潜像を担持する潜像担持体と、
該潜像担持体上に供給する現像剤を担持するローラ状の
現像剤担持体を有する現像器を複数有し、任意の現像器
を上記潜像担持体に対向する現像位置に移動させる現像
器移動手段と、該現像位置にある現像器の少なくとも現
像剤担持体を回転駆動する回転駆動手段とを有する画像
形成装置であって、上記回転駆動手段に、上記回転駆動力を出力する駆動出
力部と、該駆動出力部から出力された駆動力を受けて回
転する駆動伝達部と、該駆動伝達部に係合して上記駆動
出力部から出力された駆動力を少なくとも上記現像剤担
持体に伝達する駆動入力部とを有し、上記該駆動伝達部の回転に同期して所望により該駆動伝
達部を上記現像剤担持体の軸線方向に進退移動させる進
退移動手段を設け、該進退移動手段における該駆動伝達
部の該現像剤担持体から離間する方向への移動を弾性体
の弾性力によって行い、現像剤担持体側に近づく方向へ
の移動を制御信号により制御可能な動力装置によって行
うことを特徴とする画像形成装置。