JPH10312885A - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子

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JPH10312885A
JPH10312885A JP9124004A JP12400497A JPH10312885A JP H10312885 A JPH10312885 A JP H10312885A JP 9124004 A JP9124004 A JP 9124004A JP 12400497 A JP12400497 A JP 12400497A JP H10312885 A JPH10312885 A JP H10312885A
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aromatic
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JP9124004A
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English (en)
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Yoshiharu Sato
佳晴 佐藤
Tomoyuki Ogata
朋行 緒方
Yukichi Murata
勇吉 村田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色発光を良好な色純度でかつ高発光効率で
安定に発光させることができる有機電界発光素子を提供
する。 【解決手段】 基板1上に陽極2及び陰極7により挟持
された電子輸送層5が形成された有機電界発光素子。電
子輸送層5は 500nmより短波長の蛍光極大を有する材料
で構成され、特定のベンゾチオキサンテン誘導体又はア
ザベンゾチオキサンテン誘導体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機電界発光素子に
関するものであり、詳しくは、有機化合物から成る電子
輸送層を有し、電界をかけて白色光を放出する薄膜型デ
バイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜型の電界発光(EL)素子と
しては、無機材料のII−VI族化合物半導体であるZn
S、CaS、SrS等に、発光中心であるMnや希土類
元素(Eu、Ce、Tb、Sm等)をドープしたものが
一般的であるが、上記の無機材料から作製したEL素子
は、 1)交流駆動が必要(一般に50〜1000Hz)、 2)駆動電圧が高い(一般に200 V程度)、 3)フルカラー化が困難(特に青色に問題がある)、 4)周辺駆動回路のコストが高い、 という問題点を有している。
【0003】しかし、近年、上記問題点の改良のため、
有機薄膜を用いたEL素子の開発が行われるようになっ
た。特に、発光効率を高めるため、電極からのキャリア
ー注入の効率向上を目的として電極の種類の最適化を行
い、芳香族ジアミンから成る正孔輸送層と8−ヒドロキ
シキノリンのアルミニウム錯体から成る発光層とを設け
た有機電界発光素子の開発(Appl. Phys. Lett., 51
巻, 913 頁,1987年)により、従来のアントラセン等の
単結晶を用いたEL素子と比較して発光効率の大幅な改
善がなされ、実用特性に近づいている。
【0004】上記の様な低分子材料を用いた電界発光素
子の他にも、発光層の材料として、ポリ(p−フェニレ
ンビニレン)(Nature, 347 巻, 539 頁, 1990年他)、
ポリ[2-メトキシ-5- (2-エチルヘキシルオキシ)-1,4
- フェニレンビニレン](Appl. Phys. Lett., 58 巻,
1982頁, 1991年他)、ポリ(3-アルキルチオフェン)
(Jpn. J. Appl. Phys, 30巻, L1938 頁, 1991年他)等
の高分子材料を用いた電界発光素子の開発や、ポリビニ
ルカルバゾール等の高分子に低分子の発光材料と電子移
動材料を混合した素子(応用物理, 61巻, 1044頁, 1992
年)の開発も行われている。
【0005】また、例えば、8−ヒドロキシキノリンの
アルミニウム錯体をホスト材料として、クマリン等のレ
ーザ用蛍光色素をドープすること(J. Appl. Phys.,65
巻,3610頁,1989年)等も行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】有機電界発光素子を用
いて、多色又はフルカラー表示が可能な表示素子を作製
するためには、2つの方法が考えられている。一つは、
青色の光を発光させることのできる有機電界発光素子を
励起光源として、緑及び赤の蛍光材料による蛍光変換を
用いる方法である(Proc. 15th Int. Display Research
Conference, 269頁, 1995年)。もう一つは、白色発光
が可能な有機電界発光素子とカラーフィルタを組み合わ
せる方式である(特開平7−142169号公報)。
【0007】前者の青色発光と蛍光変換の組み合わせに
よる多色化、フルカラー化方式においては、青色有機電
界発光素子の性能、特に、駆動時の寿命が問題となって
いる。これまでのところ、青色発光素子に関しては初期
輝度100cd/m2で、8000時間の寿命が報告されているが
(Inorganic and Organic Electroluminescence/EL 96B
erlin, ed. R.H. Mauch and H.E. Gumlich, p.95, Wiss
enschaft und TechnikVerlag, Berlin)、蛍光変換によ
るロスや要求される実用輝度300cd/m2を考えると、寿命
が不十分なのが現状である。
【0008】後者の白色有機電界発光素子とカラーフィ
ルタを組み合わせる方式では、白色発光の色純度、発光
効率が問題であった(第55回応用物理学会学術講演会講
演予稿集、19p-H-6 、992 頁、1994年;第56回応用物理
学会学術講演会講演予稿集、28p-V-7 、1028頁、1995
年)。白色発光に対しては、多色化、フルカラー化への
要求以外に、白色発光そのものを表示光としたり、液晶
ディスプレイ等のバックライトに使用するニーズもあ
り、その波及効果は大きいと言える。従って、表示素子
の基本とでも言うべき白色発光に対しては、更なる改良
検討が望まれていた。
【0009】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
であって、白色発光を良好な色純度でかつ高発光効率で
安定に発光させることができる有機電界発光素子を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の有機電界発光素
子は、基板上に、陽極及び陰極により挟持された電子輸
送層が形成された有機電界発光素子において、該電子輸
送層が、 500nmより短波長の蛍光極大を有する下記一般
式(I)〜(III )で表される化合物の少なくとも1種
の化合物で構成され、かつ、下記一般式(IV)で表され
るベンゾチオキサンテン誘導体及び下記一般式(V)で
表されるアザベンゾチオキサンテン誘導体よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物を 0.1〜10重量%含
有することを特徴とする。
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1 〜R6 は、各々独立して水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アル
ケニル基、アリル基、シアノ基、アミノ基、アシル基、
アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、アルキルスルホニル基、α−ハロアルキル基、水酸
基、置換基を有していてもよいアミド基、置換基を有し
ていてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有してい
てもよい芳香族複素環基を表す。一般式(I)中、Xは
以下に示す一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)のいずれかで
表される。
【0013】
【化8】
【0014】(式中、Ar1〜Ar5は、各々独立して置換
基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を
有していてもよい芳香族複素環基を表す。))
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1 〜R6 は、各々独立して水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アル
ケニル基、アリル基、シアノ基、アミノ基、アシル基、
アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、アルキルスルホニル基、α−ハロアルキル基、水酸
基、置換基を有していてもよいアミド基、置換基を有し
ていてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有してい
てもよい芳香族複素環基を表す。)
【0017】
【化10】
【0018】(式中、Ar6〜Ar10 は、各々独立して置
換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基
を有していてもよい芳香族複素環基を表す。)
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R7 〜R13は、各々独立して水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ
ル基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアル
キル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換
基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有してい
てもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアミド
基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を
有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有
していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有して
いてもよい芳香族複素環基を示す。)
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R14〜R22は、各々独立して水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ
ル基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアル
キル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、
置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有し
ていてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよい
アミノ基、置換基を有していてもよいアミド基、置換基
を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していて
もよいシクロアルキルオキシ基、置換基を有していても
よいアルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよ
い芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳
香族複素環基を示す。)電子輸送層を上記特定の化合物
で構成すると共に、上記特定の化合物をドープすること
により、良好な白色発光を得ることができる。
【0023】即ち、前記ベンゾチオキサンテン誘導体又
はアザベンゾチオキサンテン誘導体の吸収極大は、通
常、520 〜580nm の波長領域に位置するので、これを50
0nm より短波長の蛍光極大を示す材料中にドープした場
合には、完全なるエネルギー移動は起こらず、結果とし
て、500nm より短波長の青から青緑色の発光と、ベンゾ
チオキサンテン誘導体又はアザベンゾチオキサンテン誘
導体によるオレンジから赤色の発光が重畳されることに
より、白色発光が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の有機電界発光素子
の実施の形態について説明する。
【0025】まず、本発明に係る電子輸送層の主構成材
料である、前記一般式(I)〜(III )で表される化合
物について説明する。
【0026】前記一般式(I)は混合配位子型のアルミ
ニウム錯体を表し、式中、R1 〜R6 としては、それぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラル
キル基、アルケニル基、アリル基、シアノ基、アミノ
基、アミド基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カ
ルボキシル基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、
α−ハロアルキル基、水酸基、置換基を有していてもよ
いアミド基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素
環基又は芳香族複素環基を表し、各々のRは同一でも異
なるものであってもよい。Xとしては、前記一般式(I
a)〜(Ic)で表される置換基から選ばれるが、前記一
般式(Ia)〜(Ic)中、Ar1〜Ar5は各々独立に、置換
基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は芳香族複
素環基を表し、好ましくは、フェニル基、ナフチル基、
ビフェニル基、アントリル基、チエニル基、ピリジル基
等が挙げられる。
【0027】前記アルミニウム混合配位子錯体の具体例
として、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(フェノラ
ト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)
(オルト−クレゾラト)アルミニウム、ビス(2-メチル
-8- キノリノラト)(メタ−クレゾラト)アルミニウ
ム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(パラ−クレゾ
ラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラ
ト)(オルト−フェニルフェノラト)アルミニウム、ビ
ス(2-メチル-8- キノリノラト)(メタ−フェニルフェ
ノラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラ
ト)(パラ−フェニルフェノラト)アルミニウム、ビス
(2-メチル-8- キノリノラト)(2,3-ジメチルフェノラ
ト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)
(2,6-ジメチルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-メ
チル-8- キノリノラト)(3,4-ジメチルフェノラト)ア
ルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(3,5-
ジメチルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8
- キノリノラト)(3,5-ジ-tert-ブチルフェノラト)ア
ルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(2,6-
ジフェニルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-メチル
-8- キノリノラト)(2,4,6-トリフェニルフェノラト)
アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(2,
4,6-トリメチルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-メ
チル-8- キノリノラト)(2,3,6-トリメチルフェノラ
ト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)
(2,3,5,6-テトラメチルフェノラト)アルミニウム、ビ
ス(2-メチル-8- キノリノラト)(1-ナフトラト)アル
ミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラト)(2-ナフ
トラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-8- キノリノラ
ト)(トリフェニルシラノラト)アルミニウム、ビス
(2-メチル-8- キノリノラト)(トリス(4,4-ビフェニ
ル)シラノラト)アルミニウム、ビス(2,4-ジメチル-8
-キノリノラト)(オルト−フェニルフェノラト)アル
ミニウム、ビス(2,4-ジメチル-8- キノリノラト)(パ
ラ−フェニルフェノラト)アルミニウム、ビス(2,4-ジ
メチル-8- キノリノラト)(メタ−フェニルフェノラ
ト)アルミニウム、ビス(2 ,4- ジメチル-8- キノリノ
ラト)(3,5-ジメチルフェノラト)アルミニウム、ビス
(2,4-ジメチル-8- キノリノラト)(3,5-ジ-tert-ブチ
ルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-4- エチ
ル-8- キノリノラト)(パラ−クレゾラト)アルミニウ
ム、ビス(2-メチル-4- メトキシ-8- キノリノラト)
(パラ−フェニルフェノラト)アルミニウム、ビス(2-
メチル-5- シアノ-8- キノリノラト)(オルト−クレゾ
ラト)アルミニウム、ビス(2-メチル-6- トリフルオロ
メチル-8- キノリノラト)(2-ナフトラト)アルミニウ
ム等が挙げられる。特に好ましくは、ビス(2-メチル-8
- キノリノラト)(2-ナフトラト)アルミニウム、ビス
(2-メチル-8- キノリノラト)(トリフェニルシラノラ
ト)アルミニウムが挙げられる。
【0028】前記一般式(II)は8−ヒドロキシキノリ
ン誘導体を配位子とするアルミニウム二核錯体を表し、
式中、R1 〜R6 は前記一般式(I)と同様の置換基を
表す。
【0029】前記アルミニウム二核錯体の具体例とし
て、ビス(2-メチル-8- キノラト)アルミニウム- μ-
オキソ−ビス−(2-メチル-8- キノリラト)アルミニウ
ム、ビス(2 ,4- ジメチル-8- キノラト)アルミニウム
- μ- オキソ−ビス−(2,4-ジメチル-8- キノリラト)
アルミニウム、ビス(4-エチル-2- メチル-8- キノリノ
ラト)アルミニウム- μ- オキソ−ビス−(4-エチル-2
- メチル-8- キノリノラト)アルミニウム、ビス(2-メ
チル-4- メトキシキノリノラト)アルミニウム-μ- オ
キソ−ビス−(2-メチル-4- メトキシキノリノラト)ア
ルミニウム、ビス(5-シアノ-2- メチル-8- キノリノラ
ト)アルミニウム- μ- オキソ−ビス−(5-シアノ-2-
メチル-8- キノリノラト)アルミニウム、ビス(5-クロ
ロ-2- メチル-8- キノリノラト)アルミニウム- μ- オ
キソ−ビス−(5-クロロ-2- メチル-8- キノリノラト)
アルミニウム、ビス(2-メチル-5- トリフルオロメチル
-8-キノリノラト)アルミニウム- μ- オキソ−ビス−
(2-メチル-5- トリフルオロメチル-8- キノリノラト)
アルミニウム等が挙げられる。特に好ましくは、ビス
(2-メチル-8- キノラト)アルミニウム- μ- オキソ−
ビス−(2-メチル-8- キノリラト)アルミニウムが挙げ
られる。
【0030】前記一般式(III )はジスチリルアリーレ
ン誘導体を表し、式中Ar6〜Ar10は、置換基を有して
いてもよい芳香族炭化水素環基又は芳香族複素環基を表
し、単一置換されていても、複数置換されていていても
よい。各々のArは同一でも異なるものであってもよ
い。Ar6の好ましい例としては、フェニレン基、ビフェ
ニレン基、ナフチレン基、アントリレン基等の2価の芳
香族環残基、チオフェン、キノリン、キナゾリン、フェ
ナントロリン等の複素環基の2価の残基が挙げられる。
Ar7〜Ar10 としては、好ましくは、フェニル基、ナフ
チル基、アントリル基、ビフェニル基等の芳香族環基、
チエニル基、ピリジル基、カルバゾリル基等の芳香族複
素環基が挙げられる。
【0031】前記ジスチリルアリーレン誘導体の好まし
い具体例としては、例えば、4,4'-ビス(2,2'- ジフェ
ニルビニル)ビフェニル等、特開平4−332723号公報に
記載の誘導体等が挙げられる。
【0032】これらの化合物は500nm よりも短波長の蛍
光極大を示し、また、電子親和力が大きく、しかも電子
移動度が大きく、さらに安定性に優れ電子輸送層の構成
材料として好適である。
【0033】次に、本発明に係るベンゾチオキサンテン
誘導体及びアザベンゾチオキサンテン誘導体について説
明する。
【0034】前記一般式(IV)において、R7 〜R13
しては好ましくは、水素原子;塩素原子、臭素原子等の
ハロゲン原子;シアノ基;ニトロ基;ヒドロキシル基;
カルボキシル基;置換基を有していてもよいメチル基、
エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;置換基を有し
ていてもよいベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;置換基を有していてもよい2−クロロアリル基等の
アルケニル基;置換基を有していてもよいジメチルアミ
ノ基、ジエチル基アミノ基、ジフェニルアミノ基等のア
ミノ基;置換基を有していてもよいアセタミド基等のア
ミド基;置換基を有していてもよいメトキシ基、エトキ
シ基、シクロヘキシロキシ基等の炭素数1〜6のアルコ
キシ基;置換基を有していてもよいメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等の炭素数1〜6のアルコキ
シカルボニル基;置換基を有していてもよいフェニル
基、ナフチル基、アセナフチル基、アントリル基等の芳
香族炭化水素基;置換基を有していてもよいチエニル
基、カルバゾル基、インドリル基、フリル基等の芳香族
複素環基等を示す。これらに置換する置換基としてはメ
チル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メト
キシ基等の低級アルコキシ基;フェノキシ基、トリオキ
シ基等のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基等のアリ
ールアルコキシ基;フェニル基、ナフチル基等のアリー
ル基;ジメチルアミノ基等の置換アミノ基等が挙げられ
る。特に好ましくは、水素原子、塩素原子等のハロゲン
原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜
6のアルコキシ基が選ばれる。
【0035】これらのベンゾチオキサンテン誘導体の合
成法は、例えば、特公昭44− 24910号公報やDyes and P
igments (3 巻, 59頁, 1982年)等に示されている。
【0036】一般式(IV)で表されるベンゾチオキサン
テン誘導体の好ましい具体例を以下の表1,表2に示す
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】前記一般式(V)において、R14〜R22
しては好ましくは、水素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等のハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、ジメ
チルアミノ基、ニトロ基、水酸基あるいは置換基を有し
ていてもよいメチル基、エチル基等の炭素数1〜6のア
ルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭
素数3〜6のシクロアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、シクロヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6のアルコ
キシ基;シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキ
シ基等炭素数3〜6のシクロアルキルオキシ基;メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基等の炭素数1〜
6のアルコキシカルボニル基;ベンジル基、フェネチル
基等のアラルキル基;フェニル基、ナフチル基、アセナ
フチル基、アントリル基等の芳香族炭化水素基;チエニ
ル基、カルバゾル基、インドリル基、フリル基等の芳香
族複素環基等を示す。これらに置換する置換基としては
メチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メ
トキシ基等の低級アルコキシ基;フェノキシ基、トリオ
キシ基等のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基等のア
リールアルコキシ基;フェニル基、ナフチル基等のアリ
ール基;ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基等の置
換アミノ基等が挙げられる。特に好ましくは、水素原
子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、水酸基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキ
ル基、炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基、炭素数
1〜6のアルコキシ基、炭素数3〜6のシクロアルキル
オキシ基、炭素数1〜12の置換アミノ基が選ばれる。
【0040】これらのアザベンゾチオキサンテン誘導体
の合成法は、例えば、Dyes and Pigment(3巻, 59頁, 19
82年) に示されている。
【0041】一般式(V)で表されるアザベンゾチオキ
サンテン誘導体の好ましい具体例を以下の表3〜表5に
示すが、本発明は何らこれらに限定されるものではな
い。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】前記一般式(IV)及び(V)で表される化
合物は、溶液状態で波長570 〜650nm の波長領域で強い
蛍光を示し、前記一般式(I)〜(III )で表される化
合物をホスト材料としてドープされた場合、色純度の高
い白色発光を示す。しかも、この化合物はホスト材料の
薄膜状態を構造的に安定化することができ、有機電界発
光素子に長期に亙る安定性を与える。
【0046】以下に本発明の有機電界発光素子の構成に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0047】図1〜3は本発明の有機電界発光素子の実
施の形態を示す模式的な断面図であり、1は基板、2は
陽極、3は陽極バッファ層、4は正孔輸送層、5は電子
輸送層、6は電子注入層、7は陰極を各々表わす。
【0048】基板1は有機電界発光素子の支持体となる
ものであり、石英やガラスの板、金属板や金属箔、プラ
スチックフィルムやシートなどが用いられる。特にガラ
ス板や、ポリエステル、ポリメタクリレート、ポリカー
ボネート、ポリスルホンなどの透明な合成樹脂の板が好
ましい。合成樹脂基板を使用する場合にはガスバリア性
に留意する必要がある。即ち、基板のガスバリヤ性が低
すぎると、基板を通過する外気からの水分や酸素により
有機電界発光素子が劣化することがあるので好ましくな
い。このため、合成樹脂基板の一方の面もしくは両面に
緻密なシリコン酸化膜等を設けてガスバリア性を確保す
る方法も好ましい方法の一つである。
【0049】基板1上には陽極2が設けられるが、陽極
2は正孔輸送層4への正孔注入の役割を果たすものであ
る。この陽極2は、通常、アルミニウム、金、銀、ニッ
ケル、パラジウム、白金等の金属、インジウム及び/又
はスズの酸化物などの金属酸化物、ヨウ化銅などのハロ
ゲン化金属、カーボンブラック、或いは、ポリ(3-メチ
ルチオフェン)、ポリピロール、ポリアニリン等の導電
性高分子などにより構成される。陽極2の形成は通常、
スパッタリング法、真空蒸着法などにより行われること
が多い。また、銀などの金属微粒子、ヨウ化銅などの微
粒子、カーボンブラック、導電性の金属酸化物微粒子、
導電性高分子微粉末などの場合には、適当なバインダー
樹脂溶液に分散し、基板1上に塗布することにより陽極
2を形成することもできる。更に、導電性高分子の場合
は電解重合により直接基板1上に薄膜を形成したり、基
板1上に導電性高分子を塗布して陽極2を形成すること
もできる(Appl. Phys. Lett., 60 巻, 2711頁, 1992
年)。陽極2は異なる物質で積層して形成することも可
能である。陽極2の厚みは、必要とする透明性により異
なる。透明性が必要とされる場合は、可視光の透過率
を、通常、60%以上、好ましくは80%以上とすることが
望ましく、この場合、厚みは、通常、 5〜1000nm、好ま
しくは 10 〜500nm 程度である。不透明でよい場合は、
陽極2は基板1と同一でもよい。また、更に上記陽極2
の上に異なる導電材料を積層することも可能である。
【0050】陽極2の上には正孔輸送層4が設けられ
る。正孔輸送層4の材料に要求される条件としては、陽
極2からの正孔注入効率が高く、かつ、注入された正孔
を効率よく輸送することができる材料であることであ
る。そのためには、イオン化ポテンシャルが小さく、可
視光の光に対して透明性が高く、しかも正孔移動度が大
きく、更に安定性に優れ、トラップとなる不純物が製造
時や使用時に発生しにくいことが要求される。上記の一
般的要求以外に、車載表示用の応用を考えた場合、素子
には更に耐熱性が要求される。従って、ガラス転位温度
Tgとして70℃以上の値を有する材料が望ましい。
【0051】このような正孔輸送材料としては、例え
ば、1,1-ビス(4-ジ-p- トリルアミノフェニル)シクロ
ヘキサン等の3級芳香族アミンユニットを連結した芳香
族ジアミン化合物(特開昭59−194393号公報)、4,4'-
ビス[N-(1-ナフチル)-N- フェニルアミノ]ビフェニ
ルで代表される2個以上の3級アミンを含み2個以上の
縮合芳香族環が窒素原子に置換した芳香族アミン(特開
平5−234681号公報)、トリフェニルベンゼンの誘導体
でスターバースト構造を有する芳香族トリアミン(米国
特許第4,923,774 号)、N,N'- ジフェニル-N,N'-ビス
(3-メチルフェニル)ビフェニル-4,4'-ジアミン等の芳
香族ジアミン(米国特許第4,764,625 号)、α, α,
α',α'-テトラメチル- α, α'-ビス(4-ジ-p- トリル
アミノフェニル)-p- キシレン(特開平3−269084号公
報)、分子全体として立体的に非対称なトリフェニルア
ミン誘導体(特開平4−129271号公報)、ピレニル基に
芳香族ジアミノ基が複数個置換した化合物(特開平4−
175395号公報)、エチレン基で3級芳香族アミンユニッ
トを連結した芳香族ジアミン(特開平4−264189号公
報)、スチリル構造を有する芳香族ジアミン(特開平4
−290851号公報)、チオフェン基で芳香族3級アミンユ
ニットを連結したもの(特開平4−304466号公報)、ス
ターバースト型芳香族トリアミン(特開平4−308688号
公報)、ベンジルフェニル化合物(特開平4−364153号
公報)、フルオレン基で3級アミンを連結したもの(特
開平5−25473 号公報)、トリアミン化合物(特開平5
−239455号公報)、ビスジピリジルアミノビフェニル
(特開平5−320634号公報)、N,N,N-トリフェニルアミ
ン誘導体(特開平6−1972号公報)、フェノキサジン構
造を有する芳香族ジアミン(特開平7−138562号公
報)、ジアミノフェニルフェナントリジン誘導体(特開
平7−252474号公報)、ヒドラゾン化合物(特開平2−
311591号公報)、シラザン化合物(米国特許第4,950,95
0 号公報)、シラナミン誘導体(特開平6−49079 号公
報)、ホスファミン誘導体(特開平6−25659 号公
報)、キナクリドン化合物等が挙げられる。これらの化
合物は、単独で用いてもよいし、必要に応じて、2種以
上を混合して用いてもよい。
【0052】上記の化合物以外に、正孔輸送層4の材料
として、ポリビニルカルバゾールやポリシラン(Appl.
Phys. Lett. ,59巻,2760頁,1991年)、ポリフォスフ
ァゼン(特開平5−310949号公報)、ポリアミド(特開
平5−310949号公報)、ポリビニルトリフェニルアミン
(特開平7−53953 号公報)、トリフェニルアミン骨格
を有する高分子(特開平4−133065号公報)、トリフェ
ニルアミン単位をメチレン基等で連結した高分子(Synt
hetic Metals,55-57 巻,4163頁,1993年)、芳香族ア
ミンを含有するポリメタクリレート(J. Polym. Sci.,
Polym. Chem.Ed. ,21巻,969 頁,1983年)等の高分子
材料が挙げられる。
【0053】正孔輸送層4は、上記の正孔輸送材料を塗
布法或いは真空蒸着法により前記陽極2上に積層成膜す
ることにより形成される。
【0054】塗布法の場合は、上記正孔輸送材料の1種
又は2種以上と、必要により正孔のトラップにならない
バインダー樹脂や塗布性改良剤などの添加剤とを添加
し、溶解して塗布溶液を調製し、スピンコート法などの
方法により陽極2上に塗布し、乾燥して正孔輸送層4を
形成する。バインダー樹脂としては、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリエステル等が挙げられる。バ
インダー樹脂は添加量が多いと正孔移動度を低下させる
ので、少ない方が望ましく、通常、50重量%以下が好ま
しい。
【0055】真空蒸着法の場合には、上記正孔輸送材料
を真空容器内に設置されたルツボに入れ、真空容器内を
適当な真空ポンプで10-4Pa程度にまで排気した後、ルツ
ボを加熱して、正孔輸送材料を蒸発させ、ルツボと向き
合って置かれた基板1上の陽極2上に正孔輸送層4を形
成させる。
【0056】正孔輸送層4の膜厚は、通常、10〜300nm
、好ましくは30〜100nm である。このように薄い膜を
一様に形成するためには、一般に真空蒸着法がよく用い
られる。
【0057】本発明においては、陽極2と正孔輸送層4
のコンタクトを向上させるために、図2,3に示すよう
に、陽極バッファ層3を設けることが考えられる。陽極
バッファ層3に用いられる材料に要求される条件として
は、陽極とのコンタクトがよく均一な薄膜が形成でき、
熱的に安定、即ち、融点及びガラス転移温度が高く、融
点としては 300℃以上、ガラス転移温度Tgとしては 100
℃以上が要求される。更に、イオン化ポテンシャルが低
く陽極からの正孔注入が容易なこと、正孔移動度が大き
いことが挙げられる。このような条件を満たすものとし
て、従来、陽極バッファ層3の材料としてポルフィリン
誘導体やフタロシアニン化合物(特開昭63−295695号公
報)、スターバスト型芳香族トリアミン(特開平4−30
8688号公報)、ヒドラゾン化合物(特開平4−320483号
公報)、アルコキシ置換の芳香族ジアミン誘導体(特開
平4−220995号公報)、p-(9-アントリル)-N,N- ジ−
p−トリルアニリン(特開平3−111485号公
報)、ポリチエニレンビニレンやポリ−p−フェニレン
ビニレン(特開平4−145192号公報)、ポリアニリン
(Appl. Phys. Lett., 64 巻,1245 頁, 1994年参照)等
の有機化合物や、スパッタ・カーボン膜(特開平8− 3
1573号公報)や、バナジウム酸化物、ルテニウム酸化
物、モリブデン酸化物等の金属酸化物(第43回応用物理
学関係連合講演会,27a-SY-9,1996年)が報告されてい
る。
【0058】これらのうち、陽極バッファ層材料として
よく使用される化合物としては、ポルフィリン化合物又
はフタロシアニン化合物が挙げられる。これらの化合物
は中心金属を有していてもよいし、無金属のものでもよ
い。好ましいこれらの化合物の具体例としては、以下の
化合物が挙げられる。
【0059】ポルフィン 5,10,15,20- テトラフェニル-21H,23H- ポルフィン 5,10,15,20- テトラフェニル-21H,23H- ポルフィンコバ
ルト(II) 5,10,15,20- テトラフェニル-21H,23H- ポルフィン銅
(II) 5,10,15,20- テトラフェニル-21H,23H- ポルフィン亜鉛
(II) 5,10,15,20- テトラフェニル-21H,23H- ポルフィンバナ
ジウム(IV)オキシド 5,10,15,20- テトラ(4-ピリジル)-21H,23H- ポルフィ
ン 29H,31H-フタロシアニン 銅(II)フタロシアニン 亜鉛(II)フタロシアニン チタンフタロシアニンオキシド マグネシウムフタロシアニン 鉛フタロシアニン 銅(II)4,4',4'',4'''-テトラアザ-29H,31H- フタロシ
アニン 陽極バッファ層3も、正孔輸送層4と同様にして薄膜形
成可能であるが、陽極バッファ層3の材料が無機物の場
合には、更に、スパッタ法や電子ビーム蒸着法、プラズ
マCVD法による成膜も可能である。
【0060】このようにして形成される陽極バッファ層
3の膜厚は、通常、3 〜100nm 、好ましくは10〜50nmで
ある。
【0061】正孔輸送層4の上には電子輸送層5が設け
られる。
【0062】本発明において、電子輸送層5は、電界を
与えられた電極間において陰極からの電子を効率よく正
孔輸送層4の方向に輸送し、かつ、正孔と電子の再結合
により発光する層である。従って、この電子輸送層5に
用いられる電子輸送性材料としては、陰極7からの電子
注入効率が高く、かつ、注入された電子を効率よく輸送
することができる化合物であることが必要である。その
ためには、電子親和力が大きく、しかも電子移動度が大
きく、更に安定性に優れトラップとなる不純物が製造時
や使用時に発生しにくい化合物であることが要求され
る。また、前述のオレンジから赤色領域の蛍光色素であ
るベンゾチオキサンテン誘導体又はアザベンゾチオキサ
ンテン誘導体をドープして白色発光を達成するために
は、 500nmより短波長の光を放出できることが必要であ
る。即ち、前記ベンゾチオキサンテン誘導体又はアザベ
ンゾチオキサンテン誘導体の吸収極大は、通常、520 〜
580nmの波長領域に位置するので、 500nmより短波長の
蛍光極大を示す材料中にドープした場合には、完全なる
エネルギー移動は起こらず、結果として、 500nmより短
波長の青から青緑色の発光と、ベンゾチオキサンテン誘
導体又はアザベンゾチオキサンテン誘導体からのオレン
ジから赤色の発光が重畳されることにより、白色発光が
得られる。
【0063】本発明では、上記の条件を満たす電子輸送
性材料として、前記一般式(I)、(II)、(III )で
表される化合物を用い、この電子輸送層に前記一般式
(IV)で表されるベンゾチオキサンテン誘導体及び/又
は前記一般式(V)で表されるアザベンゾチオキサンテ
ン誘導体をドープする。前記一般式(IV),(V)で表
されるベンゾチオキサンテン誘導体が、電子輸送層にド
ープされる領域は電子輸送層の全体であっても、或いは
その一部分であってもよい。このベンゾチオキサンテン
誘導体がホスト材料となる前記電子輸送性材料中にドー
プされる量は0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重
量%とする。
【0064】このような電子輸送層5は、塗布法或いは
真空蒸着法、好ましくは真空蒸着法により例えば次のよ
うにして形成される。
【0065】塗布法の場合は、前記一般式(I)〜(II
I )から選ばれる電子輸送性材料と、前記一般式(I
V),(V)から選ばれる化合物、更に必要により、電
子のトラップや発光の消光剤とならないバインダー樹脂
や、レベリング剤等の塗布性改良剤などの添加剤を添加
して溶解した塗布溶液を調製し、スピンコート法などの
方法により正孔輸送層4上に塗布し、乾燥して電子輸送
層5を形成する。バインダー樹脂としては、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート、ポリエステル等が挙げられ
る。バインダー樹脂は添加量が多いと電子移動度を低下
させるので、少ない方が望ましく、50重量%以下が好ま
しい。
【0066】真空蒸着法の場合には、前記電子輸送性材
料を真空容器内に設置されたルツボに入れ、ドープする
化合物を別のルツボに入れ、真空容器内を適当な真空ポ
ンプで10-6Torr程度にまで排気した後、各々のルツボを
同時に加熱して蒸発させ、ルツボと向き合って置かれた
基板上に層を形成する。また、他の方法として、上記の
材料を予め所定比で混合したものを同一のルツボを用い
て蒸発させてもよい。
【0067】電子輸送層5には、更に、 500nm以下の波
長領域での発光特性を向上させるために、上記のベンゾ
チオキサンテン誘導体又はアザベンゾチオキサンテン誘
導体に加えて、ペリレン及びその誘導体、クマリン誘導
体、アントラセン誘導体等の、分散状態で450 〜500nm
に蛍光極大波長を有する化合物をドープしてもよい。ホ
スト材料に対して上記青色蛍光色素がドープされる量
は、10-3〜10重量%が好ましい。
【0068】電子輸送層5の膜厚は、通常、10〜200 n
m、好ましくは30〜100 nmである。
【0069】有機電界発光素子の発光効率を更に向上さ
せる方法として、図3に示す如く、電子輸送層5の上に
更に電子注入層6を積層することもできる。この電子注
入層6に用いられる化合物には、陰極からの電子注入が
容易で、電子の輸送能力が更に大きいことが要求され
る。このような電子輸送材料としては、既に電子輸送性
材料として挙げた8−ヒドロキシキノリンのアルミニウ
ム錯体、オキサジアゾール誘導体(Appl. Phys. Lett.,
55 巻, 1489頁, 1989年他)やそれらをポリメタクリル
酸メチル(PMMA)等の樹脂に分散した系(Appl. Ph
ys. Lett. ,61巻,2793頁, 1992年)、フェナントロリ
ン誘導体(特開平5−331459号公報)、2-t-ブチル-9,1
0-N,N'- ジシアノアントラキノンジイミン(Phys. Sta
t. Sol. (a),142 巻, 489 頁, 1994年)、n型水素化
非晶質炭化シリコン、n型硫化亜鉛、n型セレン化亜鉛
等が挙げられる。
【0070】電子注入層6の膜厚は、通常、5 〜200nm
、好ましくは 10 〜100nm である。
【0071】陰極7は、電子輸送層5又は電子注入層6
に電子を注入する役割を果たす。陰極7として用いられ
る材料は、前記陽極2に使用される材料を用いることが
可能であるが、効率よく電子注入を行なうには、仕事関
数の低い金属が好ましく、スズ、マグネシウム、インジ
ウム、カルシウム、アルミニウム、銀等の適当な金属ま
たはそれらの合金が用いられる。陰極7の膜厚は通常、
陽極2と同様である。低仕事関数金属から成る陰極を保
護する目的で、この上に更に、仕事関数が高く大気に対
して安定な金属層を積層することは素子の安定性を増す
上で有効である。この目的のために、アルミニウム、
銀、ニッケル、クロム、金、白金等の金属層が積層形成
される。
【0072】陰極7と電子輸送層5又は電子注入層6の
コンタクトを向上させるために、両者の間に界面層を設
けてもよい。この界面層に用いられる化合物としては、
芳香族ジアミン化合物(特開平6-267658号公報)、キナ
クリドン化合物(特開平6-330031号公報)、ナフタセン
誘導体(特開平6-330032号公報)、有機シリコン化合物
(特開平6-325871号公報)、有機リン化合物(特開平5-
325872号公報)、N−フェニルカルバゾール骨格を有す
る化合物(特開平8-60144 号公報)、N−ビニルカルバ
ゾール重合体(特開平8-60145 号公報)等が例示でき
る。
【0073】界面層の膜厚は、通常、2 〜100nm 、好ま
しくは5 〜30nmである。
【0074】界面層を設ける代わりに、電子輸送層及び
電子注入層の陰極界面近傍に上記界面層の材料を50重量
%以上含む領域を設けてもよい。
【0075】図1〜3は、本発明で採用される素子構造
の一例を示すものであって、本発明は何ら図示のものに
限定されるものではない。例えば、図1とは逆の構造、
即ち、基板1上に陰極7、電子輸送層5、正孔輸送層
4、陽極2の順に積層することも可能であり、既述した
ように少なくとも一方が透明性の高い2枚の基板の間に
本発明の有機電界発光素子を設けることも可能である。
同様に、図2,図3に示したものについても前記各構成
層を逆の構造に積層することも可能である。
【0076】本発明は、有機電界発光素子が、単一の素
子、アレイ状に配置された構造からなる素子、陽極と陰
極がX−Yマトリックス状に配置された構造のいずれに
おいても適用することができる。
【0077】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて実施例によ
って更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超え
ない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではな
い。
【0078】実施例1 図3に示す構造を有する有機電界発光素子を以下の方法
で作製した。
【0079】ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物
(ITO)透明導電膜を 120nm堆積したもの(ジオマテ
ック社製;電子ビーム成膜品;シート抵抗15Ω)を通常
のフォトリソグラフィ技術と塩酸エッチングを用いて2
mm幅のストライプにパターニングして陽極2を形成し
た。パターン形成したITO基板を、アセトンによる超
音波洗浄、純水による水洗、イソプロピルアルコールに
よる超音波洗浄の順で洗浄後、窒素ブローで乾燥させ、
最後に紫外線オゾン洗浄を行って、真空蒸着装置内に設
置した。上記装置の粗排気を油回転ポンプにより行った
後、装置内の真空度が2x10-6Torr(約2,7x10-4Pa)以下
になるまで液体窒素トラップを備えた油拡散ポンプを用
いて排気した。
【0080】上記装置内に配置されたモリブデンボート
に入れた以下に示す銅フタロシアニン(H−1)(結晶
形はβ型)を加熱して蒸着を行った。真空度2x10-6Torr
(約2.7x10-4Pa)、蒸着速度0.1 〜0.2nm /秒で蒸着を
行ない、膜厚20nmの陽極バッファ層3を得た。
【0081】
【化13】
【0082】次に、前記装置内に配置されたセラミック
ルツボに入れた、以下に示す、4,4'- ビス[N-(1-ナフ
チル)-N- フェニルアミノ]ビフェニル(H−2)をル
ツボの周囲のタンタル線ヒーターで加熱して蒸着を行っ
た。この時のルツボの温度は、250 〜260 ℃の範囲で制
御した。蒸着時の真空度1.7x10-6Torr(約2.3x10-4
a)、蒸着速度0.3 〜0.6nm /秒で膜厚60nmの正孔輸送
層4を得た。
【0083】
【化14】
【0084】引き続き、上記装置内に配置されたセラミ
ックルツボに入れた、以下に示す、ビス(2-メチル-8-
キノリノラト)(トリフェニルシラノラト)アルミニウ
ム(E−1)(蛍光極大波長480nm )と、表1のベンゾ
チオキサンテン誘導体(12)及び以下に示す青色蛍光色
素のペリレン(D−1)(蛍光極大波長470nm )を、ル
ツボの周囲のタンタル線ヒーターで加熱して3元同時蒸
着法により薄膜形成を行った。
【0085】
【化15】
【0086】
【化16】
【0087】この時のホスト化合物(E−1)のルツボ
の温度は、180 〜190 ℃の範囲で制御し、化合物(12)
のルツボ温度は 240〜 250℃の範囲で、ペリレンのルツ
ボ温度は100 ℃に制御した。蒸着時の真空度1.8x10-6To
rr(約2.4x10-4Pa)、ホスト化合物(E−1)の蒸着速
度を0.2 〜0.3nm /秒として、ベンゾチオキサンテン化
合物(12)が 0.6重量%、ペリレンが 1.2重量%、各
々、ホスト化合物(E−1)に対してドープされた膜厚
45nmの電子輸送層5を得た。
【0088】更に続いて、電子注入層6の材料として、
以下の構造式に示すアルミニウムの8−ヒドロキシキノ
リン錯体(E−2)を用いて電子輸送層5と同様にして
蒸着を行った。
【0089】
【化17】
【0090】この時のアルミニウムの8−ヒドロキシキ
ノリン錯体のルツボ温度は 290〜 300℃の範囲で制御
し、蒸着時の真空度は1.8x10-6Torr(約2.4x10-4Pa)、
蒸着速度は0.2 〜0.4nm /秒で、膜厚30nmの電子注入層
6を形成した。
【0091】上記の陽極バッファ層3、正孔輸送層4、
電子輸送層5及び電子注入層6を真空蒸着する時の基板
温度は室温に保持した。
【0092】ここで、電子注入層6までの蒸着を行った
素子を一度前記真空蒸着装置内より大気中に取り出し
て、陰極蒸着用のマスクとして2mm幅のストライプ状
シャドーマスクを、陽極2のITOストライプとは直交
するように素子に密着させて、別の真空蒸着装置内に設
置して各有機層の成膜の場合と同様にして装置内の真空
度が2x10-6Torr(約2.7x10-4Pa)以下になるまで排気し
た。続いて、陰極7として、マグネシウムと銀の合金電
極を2元同時蒸着法によって膜厚80nmとなるように蒸着
した。蒸着はモリブデンボートを用いて、真空度1x10-5
Torr(約1.3x10-3Pa)、マグネシウムの蒸着速度を0.4
〜0.6nm /秒で行った。また、マグネシウムと銀の原子
比は10:1.4 とした。
【0093】以上のマグネシウム・銀合金の陰極の蒸着
時の基板温度は室温に保持した。
【0094】以上のようにして、2mm×2mmのサイズの
発光面積部分を有する有機電界発光素子が得られた。
【0095】この素子に直流電圧を順方向に印加して、
発光特性を測定したところ、11Vで発光輝度は 100cd/
m2が得られ、この時の発光効率は 0.5[ ルーメン/W]
であった。この時の発光スペクトルを図4に示す。この
スペクトルから計算されるCIE色度座標値は、x=0.
39、y=0.37と色純度の高い白色発光であり、 100〜10
00cd/m2の輝度範囲でスペクトル形状は変わらなかっ
た。
【0096】比較例1 電子輸送層にベンゾチオキサンテン化合物(12)の代わ
りに、下記に示す 630nmに蛍光極大を有する色素(DC
M1)を用いた他は、実施例1と同様にして素子を作製
した。
【0097】
【化18】
【0098】この素子は実施例1と同様の白色発光を示
したが、輝度の増加により白色光が青みがかかった白色
に変化し、安定な色純度を有する発光が得られなかっ
た。
【0099】比較例2 電子輸送層5のホスト化合物として、アルミニウム混合
配位子錯体(E−1)の代わりに、蛍光極大波長として
520nmを有するアルミニウムの8−ヒドロキシキノリン
錯体(E−2)を用いた他は、実施例1と同様にして素
子を作製した。この素子の発光スペクトルから得られた
CIE色度座標値は、x=0.55、y=0.42とオレンジ色
発光を示し、白色発光は得られなかった。
【0100】実施例2 電子輸送層に、ベンゾチオキサンテン化合物(12)の代わ
りに、表4に示したアザベンゾチオキサンテン化合物(4
0)を0.8重量%ドープした他は実施例1と同様にして
素子を作製した。
【0101】この素子に直流電圧を順方向に印加したと
きの発光スペクトルからCIE色度座標を求めたとこ
ろ、x=0.39、y=0.37の白色発光が得られ
た。
【0102】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の有機電界発
光素子によれば、特定のベンゾチオキサンテン誘導体又
はアザベンゾチオキサンテン誘導体がドープされた、 5
00nmより短波長の発光波長を示す電子輸送層を有するた
め、色純度の高く、発光スペクトルの安定した白色発光
素子を得ることができる。
【0103】従って、本発明による有機電界発光素子は
多色又はフルカラー表示が可能なフラットパネル・ディ
スプレイ(例えばOAコンピュータ用や壁掛けテレビ)
や面発光体としての特徴を生かした光源(例えば、複写
機の光源、液晶ディスプレイや計器類のバックライト光
源)、表示板、標識灯への応用が考えられ、その技術的
価値は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機電界発光素子の実施の形態の一例
を示した模式的断面図である。
【図2】本発明の有機電界発光素子の実施の形態の別の
例を示した模式的断面図である。
【図3】本発明の有機電界発光素子の実施の形態の別の
例を示した模式的断面図である。
【図4】実施例1における有機電界発光素子の発光スペ
クトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 陽極 3 陽極バッファ層 4 正孔輸送層 5 電子輸送層 6 電子注入層 7 陰極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、陽極及び陰極により挟持され
    た電子輸送層が形成された有機電界発光素子において、
    該電子輸送層が、 500nmより短波長の蛍光極大を有する
    下記一般式(I)〜(III )で表される化合物の少なく
    とも1種の化合物で構成され、かつ、下記一般式(IV)
    で表されるベンゾチオキサンテン誘導体及び下記一般式
    (V)で表されるアザベンゾチオキサンテン誘導体より
    なる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を 0.1〜10
    重量%含有することを特徴とする有機電界発光素子。 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は、各々
    独立して水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラル
    キル基、アルケニル基、アリル基、シアノ基、アミノ
    基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル
    基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、α−ハロア
    ルキル基、水酸基、置換基を有していてもよいアミド
    基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は
    置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。一般
    式(I)中、Xは以下に示す一般式(Ia)、(Ib)、
    (Ic)のいずれかで表される。 【化2】 (式中、Ar1,Ar2 ,Ar3 ,Ar4 ,Ar5は、各々
    独立して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基
    又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表
    す。)) 【化3】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は、各々
    独立して水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラル
    キル基、アルケニル基、アリル基、シアノ基、アミノ
    基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル
    基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、α−ハロア
    ルキル基、水酸基、置換基を有していてもよいアミド
    基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は
    置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。) 【化4】 (式中、Ar6,Ar7 ,Ar8 ,Ar9 ,Ar10 は、各
    々独立して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環
    基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表
    す。) 【化5】 (式中、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R
    13は、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ
    基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、置換
    基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
    もよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアルケ
    ニル基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を
    有していてもよいアミド基、置換基を有していてもよい
    アルコキシ基、置換基を有していてもよいアルコキシカ
    ルボニル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素
    環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を示
    す。) 【化6】 (式中、R14,R15,R16,R17,R18,R19,R20
    21,R22は、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、
    シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル
    基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
    していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していて
    もよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアルケ
    ニル基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を
    有していてもよいアミド基、置換基を有していてもよい
    アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキ
    ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルコキシカル
    ボニル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環
    基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を示
    す。)
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