JPH1031272A - X線フィルム供給装置及びその使用方法 - Google Patents

X線フィルム供給装置及びその使用方法

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JPH1031272A
JPH1031272A JP8189305A JP18930596A JPH1031272A JP H1031272 A JPH1031272 A JP H1031272A JP 8189305 A JP8189305 A JP 8189305A JP 18930596 A JP18930596 A JP 18930596A JP H1031272 A JPH1031272 A JP H1031272A
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JP
Japan
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ray film
ray
cassette
deterioration
degree
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JP8189305A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Sawada
勝利 澤田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カセッテと該カセッテに供給されるX線フィ
ルムの長辺方向の長さと短辺方向の長さの方向とサイズ
が、整合されるようにし、また、増感紙やフィルムの劣
化度を検知し、高品質のX線撮影を可能にする。 【解決手段】 X線フィルムXのサイズを示す第1サイ
ズ被検出手段201と、それを検出する第1サイズ検出
手段S1と、複数のサプライマガジン装着部10a,1
0b,10cと、第1X線フィルム方向被検出手段20
2と、それを検出する第1X線フィルム方向検出手段T
1と、第2サイズ被検出手段110と、それを検出する
第2サイズ検出手段T12と、X線撮影用カセッテ10
0装着部と、第2X線フィルム方向被検出手段108
と、それを検出する第2X線フィルム方向検出手段T2
と、サイズ検出手段及びX線フィルム方向検出手段から
の出力情報に基づいて、X線フィルムを収納するサプラ
イマガジン200を決定するサプライマガジン決定手段
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サプライマガジン
に収容されているX線フィルムを該サプライマガジンよ
り取り出し、該X線フィルムをX線撮影用カセッテへ供
給するX線フィルム供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、X線フィルムを収納し、装置に装
填されているサプライマガジンからX線フィルムを取り
出し、装置に装填されたX線撮影用カセッテへX線フィ
ルムを供給する前記装置としてX線フィルム供給装置が
知られている。そして、X線フィルムが供給されたX線
撮影用カセッテは、X線撮影装置にかけられ、X線撮影
がなされる。
【0003】ところで、X線撮影用カセッテには、同じ
大きさのX線フィルムを装填する場合でも長辺側から挿
入されるものと、短辺側から挿入されるものとがある。
【0004】即ち、X線撮影用カセッテは、その長辺方
向に沿って開閉蓋のヒンジが設けられているものと、短
辺方向に沿って前記ヒンジが設けられているものとがあ
るからである。
【0005】そして、通常のX線フィルム供給装置のX
線撮影用カセッテのヒンジを軸としてX線撮影用カセッ
テの蓋を開閉させる機構は、機構を簡略するために装置
に装填されたどのようなX線撮影用カセッテのヒンジの
軸の方向も、X線フィルム供給装置に対して相対的に同
じ方向になるように構成されており、前述の同じ大きさ
のフィルムを収納するカセッテでもヒンジの設けられる
位置が異なるX線撮影用カセッテがX線フィルム供給装
置に装填されると、同じ大きさのフィルムを収納するX
線撮影用カセッテでも、X線フィルム供給装置に対する
相対的な長辺方向と短辺方向が異なることになる。
【0006】また、サプライマガジン装填部には同じ大
きさでもX線フィルム供給装置に対して相対的な長辺方
向と短辺方向とが異なるX線フィルムを収納したサプラ
イマガジンが装填される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなX線フィ
ルム供給装置において、X線フィルム供給装置に装填さ
れたカセッテの長辺方向の長さ及び短辺方向の長さが、
該カセッテに供給されるX線フィルムの長辺方向の長さ
及び短辺方向の長さと整合していない場合、カセッテに
X線フィルムを供給できなくなってしまう。
【0008】また、上述のようなX線フィルム供給装置
によって、同時期に製造された同種類のX線フィルムが
供給されたX線撮影用カセッテを使用しX線撮影する
と、同時期に製造された同種類のX線フィルムにも関わ
らず、現像後のX線フィルムの画像があるものは良好で
あり、あるものはそうでないという現象が起こったりす
る。
【0009】本発明はこのような問題点を解決したX線
フィルム供給装置及びその使用方法を提供することを課
題目的にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(9)の何れか1項によって達成される。
【0011】(1) サプライマガジンに収納されてい
るX線フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フ
ィルム供給装置において、サプライマガジンに収納され
ているX線フィルムのサイズを示す該サプライマガジン
に設けられた第1サイズ被検出手段と、該第1サイズ被
検出手段を検出する第1サイズ検出手段と、前記サプラ
イマガジンが装着される複数のサプライマガジン装着部
と、該サプライマガジン装着部に装着された前記サプラ
イマガジンに収納されているX線フィルムのX線フィル
ム供給装置に対する長辺方向及び/又は短辺方向を示す
前記サプライマガジンに設けられた第1X線フィルム方
向被検出手段と、該第1X線フィルム方向被検出手段を
検出する第1X線フィルム方向検出手段と、X線撮影用
カセッテに供給されるべきX線フィルムのサイズを示す
該X線撮影用カセッテに設けられた第2サイズ被検出手
段と、該第2サイズ被検出手段を検出する第2サイズ検
出手段と、前記X線撮影用カセッテが装着されるX線撮
影用カセッテ装着部と、該X線撮影用カセッテ装着部に
装着された前記X線撮影用カセッテに供給されるべきX
線フィルムのX線フィルム供給装置に対する長辺方向及
び/又は短辺方向を示す前記X線撮影用カセッテに設け
られた第2X線フィルム方向被検出手段と、該第2X線
フィルム方向被検出手段を検出する第2X線フィルム方
向検出手段と、前記第1サイズ検出手段及び第1X線フ
ィルム方向検出手段からの出力情報と前記第2サイズ検
出手段及び第2X線フィルム方向検出手段からの出力情
報とに基づいて、前記X線撮影用カセッテに供給される
べきX線フィルムを収納する前記サプライマガジンを決
定するサプライマガジン決定手段と、を有することを特
徴とするX線フィルム供給装置。
【0012】(2) サプライマガジンに収納されてい
るX線フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フ
ィルム供給装置において、サプライマガジンに収納され
ているX線フィルムの劣化度を示す該サプライマガジン
に設けられた第1劣化度被検出手段と、該第1劣化度被
検出手段を検出する第1劣化度検出手段と、前記サプラ
イマガジンが装着される複数のサプライマガジン装着部
と、X線撮影用カセッテに備えられている増感紙の劣化
度を示す該X線撮影用カセッテに設けられた第2劣化度
被検出手段と、該第2劣化度被検出手段を検出する第2
劣化度検出手段と、前記X線撮影用カセッテが装着され
るX線撮影用カセッテ装着部と、前記第1劣化度検出手
段からの出力情報と前記第2サイズ検出手段及び第2劣
化度検出手段からの出力情報とに基づいて、前記サプラ
イマガジンからX線撮影用カセッテにX線フィルムを供
給するべきか否かを決定する供給可否決定手段と、を有
することを特徴とするX線フィルム供給装置。
【0013】(3) 前記第1劣化度被検出手段が示す
X線フィルムの劣化度が、X線フィルムの経時劣化度で
あることを特徴とする(2)項に記載のX線フィルム供
給装置。
【0014】(4) 前記X線フィルムの経時劣化度
が、X線フィルムの製造時から前記X線フィルム供給装
置での使用時までの時間間隔であることを特徴とする
(2)項又は(3)項に記載のX線フィルム供給装置。
【0015】(5) 前記第2劣化度被検出手段が示す
増感紙の劣化度が、増感紙の使用回数であることを特徴
とする(2)〜(4)項の何れか1項に記載のX線フィ
ルム供給装置。
【0016】(6) サプライマガジンに収納されてい
るX線フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フ
ィルム供給装置の使用方法において、サプライマガジン
が装着される複数のサプライマガジン装着部に装着され
るサプライマガジンに収納されているX線フィルムの劣
化度を示す第1劣化度を認知し、X線撮影用カセッテが
装着されるX線撮影用カセッテ装着部に装着されるX線
撮影用カセッテに備えられている増感紙の劣化度を示す
第2劣化度を認知し、前記第1劣化度の認知結果と前記
第2劣化度の認知結果とに基づいて、前記サプライマガ
ジンからX線撮影用カセッテにX線フィルムを供給する
べきか否かを決定することを特徴とするX線フィルム供
給装置の使用方法。
【0017】(7) 前記X線フィルムの第1劣化度
が、X線フィルムの経時劣化度であることを特徴とする
(6)項に記載のX線フィルム供給装置の使用方法。
【0018】(8) 前記X線フィルムの経時劣化度
が、X線フィルムの製造時から前記X線フィルム供給装
置での使用時までの時間間隔であることを特徴とする
(6)項又は(7)項に記載のX線フィルム供給装置の
使用方法。
【0019】(9) 前記増感紙の第2劣化度が、増感
紙の使用回数であることを特徴とする(6)〜(8)項
の何れか1項に記載のX線フィルム供給装置の使用方
法。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて
説明する。
【0021】しかし、本発明はこの実施の形態に限定さ
れるものではない。
【0022】図1に本発明のX線フィルム供給装置に使
用されるX線撮影用カセッテの1実施例を示す。1枚の
フィルムを収納できるカセッテ本体101の表面を、軸
102で枢支された遮光蓋103で覆い、カセッテ本体
101の側部には圧縮バネ104とボール105で構成
したクリック機構を組込んでいる。このクリック機構の
ボール105は、遮光蓋103のアーム103aに形成
した2つの凹部106,107と選択的に係合する。ボ
ール105が凹部106に係合したときに遮光蓋103
は閉鎖位置に保たれ、ボール105が凹部107に係合
したときに遮光蓋103は開放位置を保持する。カセッ
テ本体101の外装部には、カセッテ本体101に収容
されるX線フィルムが長辺側から収納されるべきなのか
短辺側から収納されるべきなのかの区別を判別可能とす
る赤青等の色別標識乃至突起108が第2X線フィルム
方向被検出手段として設けてある。そして、その色別標
識乃至突起108が第2X線フィルム方向検出手段とし
ての検知機構T2によって検出される。さらに、カセッ
テの外装の一部に第2サイズ被検出手段としてカセッテ
のサイズ(使用されるX線フィルムのサイズ)を示すサ
イズ検出用部材110を設けてあり、これが第2サイズ
検出手段としての検知機構T12によって検出される。
【0023】また、増感紙の劣化度の表示手段として、
カセッテ別に新規増感紙を装着時にゼロにセットされる
カウンタ機構109を設け、所要の使用回数に達するま
で該カウンタ機構109を第2劣化度被検出手段として
働かせ、そのフルカウントを検出する検出手段として第
2劣化度検出手段を設けてある。カウンタ機構109は
フィルム供給毎に1カウントされるので、カセッテの蓋
の開閉回数をキャッチする方式でもよい。そして、フル
カウントのとき突起109aが飛び出し、それを、第2
劣化度検出手段として検知機構T8としてのマイクロス
イッチが検出して、カセッテ内にフィルムが供給されな
くなるとともに表示やブザーが作動し、カセッテ内の増
感紙の交換作業に入ることが可能になる。そして増感紙
交換後前記突起109aを元の位置に押し込めばカウン
タ機構109はゼロ位置に復帰する。
【0024】図2は、本発明によるX線フィルム供給装
置の1実施例の断面図である。
【0025】内部を1枚の遮光壁1によって上下2室に
区画された暗箱のハウジング3は、さらに下の室を遮光
壁4a,4b,4c,4d,4eで仕切ってある。
【0026】ハウジング3の前面のエプロン5の挿入口
6からカセッテ100を挿入できるようになっている。
この挿入口6には遮光蓋7があって鎖錠機構(図示せ
ず)によって、この装置の運転中は閉鎖位置にロックす
る。
【0027】ハウジング3の6つに区分けされた下室8
a,8b,8c,8d,8e,8f中には後述するフィ
ルム供給部9a,9b,9c,9d,9e,9fがそれ
ぞれ収容され、さらにサプライマガジン装着部10a,
10b,10c,10d,10e,10fには未露光で
任意のサイズのフィルムを収容したサプライマガジン
(但し、或る1つのサプライマガジンには同じサイズの
フィルムが長辺短辺が揃えられて収容される)200
a,200b,200c,200d,200e,200
fが装着される。このサプライマガジン200a,20
0b,200c,200d,200e,200fにはそ
れが収容しているフィルムの劣化度を検出して示す手段
が設けられている。
【0028】図3はサプライマガジン200の斜視図を
示したもので、サプライマガジン200a,200b,
200c,200d,200e,200fには内装する
フィルムサイズによって位置が異なるように設けたフィ
ルムのサイズを示す第1サイズ被検出手段であるサイズ
検出突出部201及びそれを検出する第1サイズ検出手
段としてのマイクロスイッチS1と、フィルムの長辺側
が供給口になるか、短辺側が供給口になるかの方向が区
別できる赤青等の色別標識又は突起202による第1X
線フィルム方向被検出手段と、それを検出する第1X線
フィルム方向検出手段としての色判別器又はマイクロス
イッチT1が設けられ、又、フィルムの劣化度が示され
る有効期限の年月を表示したバーコードラベル203が
貼付された第1劣化度被検出手段とそれを検出して読み
取る第1劣化度検出手段としてのバーコードリーダR1
が設けられている。バーコードリーダR1の読み取り値
が逐次セットされる現在の年月と比較して大きければ良
いが小さければ使用停止信号を出してフィルムの供給を
止める仕組みにしてある。
【0029】図3において、サプライマガジン200の
第1サイズ被検出手段としてのサイズ検出突出部201
は、図2に示すサプライマガジン装着部10a,10
b,10c,10d,10e,10fに設けた複数個の
第1サイズ検出手段としてのマイクロスイッチS1を押
して、フィルムサイズの判別を行う。また同じくサプラ
イマガジン装着部10a,10b,10c,10d,1
0e,10fに設けた複数のマイクロスイッチT1から
なる検出機構である第1X線フィルム方向検出手段は、
サプライマガジン200a,200b,200c,20
0d,200e,200fに設けられた突起202から
フィルム方向の判別を行う。
【0030】図2のハウジング3の中室内には、挿入口
6に整列した水平方向の一対の案内部材24,24(図
4参照)で構成したカセッテステージ23を設ける。
【0031】本発明のX線フィルム供給装置において、
カセッテのサイズの検出方法としては実開昭57−79
846号明細書に記載される方法で行うことができる
が、他の電気的検出手段を講じ行うこともできる。フィ
ルム方向の判別については、フィルム供給部のストッパ
24dの近傍に設けた第2X線フィルム方向検出手段と
してのマイクロスイッチT2(図1参照)によって前記
のカセッテ100に設けた第2X線フィルム方向被検出
手段としての突起108を検出して行われる。そして更
に前述のような方式で増感紙の劣化度の判別を行う。
【0032】図4はカセッテの操作機構の上面図を示
す。案内部材24,24は、引張バネ25で内方に付勢
しており、さらに引張バネ25に抗して均等に外方にス
ライドできるようにするため、固定軸受27,27に挿
入した軸26,26、固定軸28に挿入した可動軸受2
9に連結したリンク30,30とを設ける。
【0033】固定軸28上端にはブラケット31があっ
て、可動軸受29の上限動を規制している。従って、案
内部材24,24は引張バネ25で内方に付勢している
ので、可動軸受29が固定軸28のブラケット31に当
って、予め設定した最小幅を保持している。
【0034】カセッテ100を案内部材24,24の上
方の傾斜面24a,24aに沿って挿入すると、案内部
材24,24は引張バネ25に抗してカセッテ100の
幅まで拡がる。
【0035】図5は、図4の断面図で、案内部材24,
24に挿入したカセッテ100の上下面は、カセッテ押
えガイド24bカセッテ受けガイド24cによって規制
される。カセッテ受けガイド24cによってカセッテ1
00の自重による落下を防止し、カセッテ押えガイド2
4bによって遮光蓋103を開くときのカセッテ本体1
01の持上りを防止する。また、案内部材24,24に
はカセッテ100を搬送するためのローラ32があっ
て、モータ33の軸に取付けたプーリ34からベルト3
5を介してプーリ36とローラ32は同軸で一体となっ
ている。
【0036】図4において、37はアイドルプーリで、
モータ33が駆動すると、ベルト35を介してローラ3
2が回動する。カセッテ100を挿入口6から挿入する
とカセッテ検知マイクロスイッチS4がカセッテを検知
しモータ33を駆動し、カセッテ100の両側がローラ
32に到達するとカセッテ100は、さらにローラ32
によって奥へと搬送される。
【0037】案内部材24,24にはカセッテ100の
前端を係止するストッパ24d,24dがあって、スト
ッパ24d,24dの最寄りの位置にはカセッテ100
の前端を検知するマイクロスイッチS5を配設する。
【0038】マイクロスイッチS5がカセッテ100の
前端を検知すると、遮光蓋7を施錠するとともに、カセ
ッテ100の搬送用モータ33の駆動を停止する。
【0039】更に、案内部材24,24の中間にはカセ
ッテ100の後端を検知するマイクロスイッチS6(図
2参照)がカセッテ100の挿入方向に各種のカセッテ
のサイズに合わせて複数個並設しておき、カセッテ10
0を検知したマイクロスイッチS6の数によってカセッ
テ100のサイズを判別する。
【0040】図2において、サプライマガジン200の
シャッタを開くと、それをマイクロスイッチS2が検出
して、従来行われている吸盤動作によってサプライマガ
ジンから1枚のX線フィルムXを吸引してローラ12に
挿入し、該フィルムXはローラ12で挟着し搬送され
る。マクロスイッチS3が、X線フィルムXを検知する
と、搬送停止し、待機状態となる。
【0041】一方、カセッテ100の案内部材24,2
4の直上には、開蓋機構38を配設し、この開蓋機構3
8には、固定軸39を中心に回動するレバー40を設け
るとともに、固定軸39と反対側に軸41でマグネット
42が設けてある。
【0042】このマグネット42は固定軸39を中心に
回転したときカセッテ100がストッパ24d,24d
に当接した位置で、カセッテ100の遮光蓋103の外
側に貼付けた鉄板43に当たるような位置関係にしてお
く。
【0043】レバー40は、ほぼ中央には軸44を介し
てリンク45を設け、軸44と反対側のリンク45には
軸46で円板47を取付ける。なお、円板47の回動軸
48は、固定したモータ49と同軸となっている。
【0044】カセッテ100を挿入口6から挿入すると
マイクロスイッチS6がカセッテ100の後端を検知し
て遮光蓋7を閉鎖位置にロックする。次に開蓋機構38
が働いてモータ49は、駆動して円板47を一回転す
る。従ってリンク45、レバー40を介してマグネット
42は、カセッテ100の鉄板43を吸引して遮光蓋1
03を強制的に開蓋する。
【0045】装着し開蓋したカセッテ100のサイズと
その方向及び増感紙の劣化度の検出結果に対して、先に
装着したサイズとその方向とフィルムの劣化度の異なる
複数のサプライマガジンの中からサイズとその方向とフ
ィルムの劣化度を検出して、前記カセッテに合致したX
線フィルムが自動的に選出されてサプライマガジン20
0から搬送されて開蓋したカセッテ100内に挿入され
る。
【0046】勿論、劣化度の進んだ増感紙やフィルムが
検出されたときは、直ちに増感紙の新規交換及びフィル
ムの新規詰め替えが行われる。
【0047】この際、増感紙の劣化度となる使用回数が
許容使用回数以内であり、フィルムの劣化度が有効期限
内であって、許容使用範囲内であっても、両者が相乗し
て影響しあって、画像が実用的に差し支えないとしても
やや劣化する範囲が実験的に確認されている。
【0048】このようなやや過酷な範囲にある両者の相
関データも予め装置内に比較値として入力カセットして
おくことにより、この範囲にある許容値内の増感紙やフ
ィルムの組み合わせは除去することができる。この範囲
を脱出するには、増感紙の新規交換によって対処するの
が良いが、場合によっては製造年月のより新しいフィル
ムの詰め替えによって対処する方法をとっても良い。
【0049】図6は、カセッテの閉蓋機構を示す側面図
である。カセッテ圧着用レバー60は、円板61に偏心
軸で取付ける。そして、円板61は、モータ62の軸に
固定しているのでモータ62の駆動によって回動し、マ
イクロスイッチS8によって一回転制御がなされる。ま
た、圧着用レバー60のほぼ中央に軸63によってリン
ク64を取付けて、軸63の反対側のリンク64には軸
65で円板66と接続する。そして、円板66は、モー
タ67によって回転し、マイクロスイッチS9,S10
が円板66の回転を制御する。
【0050】開蓋した正常な増感紙を有するカセッテ1
00にはサプライマガジン200からのサイズ及びその
方向が合致して、且つ、劣化が進んでいない正常なX線
フィルムを搬送して、カセッテ100に装填する。X線
フィルム搬送中は、ローラ群59で搬送しているX線フ
ィルムの後端をマイクロスイッチS11が検知するとシ
ャッタ56を閉じ、同時に円板47が回転してマグネッ
ト42は最下位置まで下がり、カセッテ100の遮光蓋
103も最下位まで下がる。
【0051】ついで、モータ67が回転して円板66の
切欠きにマイクロスイッチS10のアクチエータが落ち
込んだところで一旦停止し、このとき圧着用レバー60
は移動してカセッテ遮光蓋103の上をおおい、次にモ
ータ62の駆動によって円板61が回転し、圧着用レバ
ー60を下方に引張る。圧着用レバー60のカセッテ1
00に当たる部分に取付けた硬質の弾性体でカセッテ1
00の遮光蓋103を押し、カセッテ100のクリック
用のボール105は凹部106に落込んでカセッテ10
0をロックする。
【0052】圧着用レバー60がカセッテ100の蓋を
押した状態で、モータ49が駆動し、カセッテ100の
遮光蓋103と吸引状態にあったマグネット42を無理
に引き離して、最上点で停止する。一方、円板61は一
回転してマイクロスイッチS8の検出によって停止す
る。
【0053】ついで、遮光蓋7を開いて、カセッテ搬送
用モータ33を逆転駆動し、カセッテ搬送して1サイク
ルが終了する。
【0054】
【発明の効果】本願発明のX線フィルム供給装置はカセ
ッテに使用するX線フィルムのサイズのみならずその方
向及びカセッテ内の増感紙やサプライマガジン内のX線
フィルムの劣化度をも検出し、該サイズと該方向に適し
該劣化度の進まない正常なX線フィルムを複数のサプラ
イマガジンの中から自動的に選択し、正常な増感紙が装
着された前記カセッテに供給することができる。また、
複数段あるサプライマガジン装着部の任意の段にサプラ
イマガジンを装着しても、サプライマガジンに収容され
ているX線フィルムのサイズとその方向と劣化度を検出
しているので、正常な増感紙の装着されたカセッテに使
用する正常なX線フィルムのサイズ及び方向を選択し、
前記カセッテに供給することができる。さらに付言する
ならば、正常な増感紙の装着されたカセッテのサイズと
その方向に、それぞれ見合った適切なサイズと方向を持
った正常なX線フィルムを供給することで、撮影目的に
照らした良好なX線像が常に安定して得られる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線フィルム供給装置に使用されるカ
セッテの実施の形態の1例を示す斜視図。
【図2】本発明のX線フィルム供給装置の実施の形態の
1例を示す断面図。
【図3】本発明のX線フィルム供給装置に使用されるサ
プライマガジンの1例の斜視図。
【図4】カセッテ操作機構を示す上面図。
【図5】図4に示した操作機構部の部分断面図。
【図6】カセッテの閉蓋機構を示す側面図。
【符号の説明】
3 ハウジング 6 挿入口 7 遮光蓋 9a,9b,9c フィルム供給部 10a,10b,10c サプライマガジン装着部 24 案内部材 56,203 シャッタ 59 ローラ群 100 X線撮影用カセッテ 108 突起(第2X線フィルム方向被検出手段) 109 カウンタ機構(第2劣化度被検出手段) 110 サイズ検出用部材(第2サイズ被検出手段) 200 サプライマガジン 201 サイズ検出突出部(第1サイズ被検出手段) 202 色別ラベル又は突起(第1X線フィルム方向被
検出手段) 203 バーコードラベル(第1劣化度被検出手段) R1 バーコードリーダ(第1劣化度検出手段) S1 マイクロスイッチ(第1サイズ検出手段) T1 マイクロスイッチ(第1X線フィルム方向検出手
段) T2 検知機構(第2X線フィルム方向検出手段) T8 検知機構(第2劣化度検出手段) T12 検知機構(第2サイズ検出手段) X X線フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サプライマガジンに収納されているX線
    フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フィルム
    供給装置において、サプライマガジンに収納されている
    X線フィルムのサイズを示す該サプライマガジンに設け
    られた第1サイズ被検出手段と、該第1サイズ被検出手
    段を検出する第1サイズ検出手段と、前記サプライマガ
    ジンが装着される複数のサプライマガジン装着部と、該
    サプライマガジン装着部に装着された前記サプライマガ
    ジンに収納されているX線フィルムのX線フィルム供給
    装置に対する長辺方向及び/又は短辺方向を示す前記サ
    プライマガジンに設けられた第1X線フィルム方向被検
    出手段と、該第1X線フィルム方向被検出手段を検出す
    る第1X線フィルム方向検出手段と、X線撮影用カセッ
    テに供給されるべきX線フィルムのサイズを示す該X線
    撮影用カセッテに設けられた第2サイズ被検出手段と、
    該第2サイズ被検出手段を検出する第2サイズ検出手段
    と、前記X線撮影用カセッテが装着されるX線撮影用カ
    セッテ装着部と、該X線撮影用カセッテ装着部に装着さ
    れた前記X線撮影用カセッテに供給されるべきX線フィ
    ルムのX線フィルム供給装置に対する長辺方向及び/又
    は短辺方向を示す前記X線撮影用カセッテに設けられた
    第2X線フィルム方向被検出手段と、該第2X線フィル
    ム方向被検出手段を検出する第2X線フィルム方向検出
    手段と、前記第1サイズ検出手段及び第1X線フィルム
    方向検出手段からの出力情報と前記第2サイズ検出手段
    及び第2X線フィルム方向検出手段からの出力情報とに
    基づいて、前記X線撮影用カセッテに供給されるべきX
    線フィルムを収納する前記サプライマガジンを決定する
    サプライマガジン決定手段と、を有することを特徴とす
    るX線フィルム供給装置。
  2. 【請求項2】 サプライマガジンに収納されているX線
    フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フィルム
    供給装置において、サプライマガジンに収納されている
    X線フィルムの劣化度を示す該サプライマガジンに設け
    られた第1劣化度被検出手段と、該第1劣化度被検出手
    段を検出する第1劣化度検出手段と、前記サプライマガ
    ジンが装着される複数のサプライマガジン装着部と、X
    線撮影用カセッテに備えられている増感紙の劣化度を示
    す該X線撮影用カセッテに設けられた第2劣化度被検出
    手段と、該第2劣化度被検出手段を検出する第2劣化度
    検出手段と、前記X線撮影用カセッテが装着されるX線
    撮影用カセッテ装着部と、前記第1劣化度検出手段から
    の出力情報と前記第2サイズ検出手段及び第2劣化度検
    出手段からの出力情報とに基づいて、前記サプライマガ
    ジンからX線撮影用カセッテにX線フィルムを供給する
    べきか否かを決定する供給可否決定手段と、を有するこ
    とを特徴とするX線フィルム供給装置。
  3. 【請求項3】 前記第1劣化度被検出手段が示すX線フ
    ィルムの劣化度が、X線フィルムの経時劣化度であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のX線フィルム供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記X線フィルムの経時劣化度が、X線
    フィルムの製造時から前記X線フィルム供給装置での使
    用時までの時間間隔であることを特徴とする請求項2又
    は3に記載のX線フィルム供給装置。
  5. 【請求項5】 前記第2劣化度被検出手段が示す増感紙
    の劣化度が、増感紙の使用回数であることを特徴とする
    請求項2〜4の何れか1項に記載のX線フィルム供給装
    置。
  6. 【請求項6】 サプライマガジンに収納されているX線
    フィルムをX線撮影用カセッテへ供給するX線フィルム
    供給装置の使用方法において、サプライマガジンが装着
    される複数のサプライマガジン装着部に装着されるサプ
    ライマガジンに収納されているX線フィルムの劣化度を
    示す第1劣化度を認知し、X線撮影用カセッテが装着さ
    れるX線撮影用カセッテ装着部に装着されるX線撮影用
    カセッテに備えられている増感紙の劣化度を示す第2劣
    化度を認知し、前記第1劣化度の認知結果と前記第2劣
    化度の認知結果とに基づいて、前記サプライマガジンか
    らX線撮影用カセッテにX線フィルムを供給するべきか
    否かを決定することを特徴とするX線フィルム供給装置
    の使用方法。
  7. 【請求項7】 前記X線フィルムの第1劣化度が、X線
    フィルムの経時劣化度であることを特徴とする請求項6
    に記載のX線フィルム供給装置の使用方法。
  8. 【請求項8】 前記X線フィルムの経時劣化度が、X線
    フィルムの製造時から前記X線フィルム供給装置での使
    用時までの時間間隔であることを特徴とする請求項6又
    は7に記載のX線フィルム供給装置の使用方法。
  9. 【請求項9】 前記増感紙の第2劣化度が、増感紙の使
    用回数であることを特徴とする請求項6〜8の何れか1
    項に記載のX線フィルム供給装置の使用方法。
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