JPH1031246A - 撮影レンズの測光情報伝達装置 - Google Patents

撮影レンズの測光情報伝達装置

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JPH1031246A
JPH1031246A JP18620996A JP18620996A JPH1031246A JP H1031246 A JPH1031246 A JP H1031246A JP 18620996 A JP18620996 A JP 18620996A JP 18620996 A JP18620996 A JP 18620996A JP H1031246 A JPH1031246 A JP H1031246A
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JP
Japan
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aperture
ring
cam
setting
linking
Prior art date
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Pending
Application number
JP18620996A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Iikawa
誠 飯川
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP18620996A priority Critical patent/JPH1031246A/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絞り設定リングの回動操作力のばらつきを解
消し、円滑な操作力での絞り設定を可能にした撮影レン
ズの測光情報伝達装置を提供する。 【解決手段】 開放絞りから中間絞りの範囲では絞り込
み動作が行われ、中間絞りから小絞り側の範囲では自動
絞り込み動作が行われる絞り設定リング(カムリング)
18と、この絞り設定リングの絞り設定情報をカメラボ
ディに伝達するための絞り連係リング26との間にカム
手段30が設けられる。カム手段30は絞り設定リング
18が自動絞り込み動作の回動領域に回動位置されると
きには両リング18,26を回転方向に連結し、絞り設
定リング18が絞り込み動作の回動領域に回動位置され
るときには両リング18,26の連結状態を解除するよ
うに構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絞りを備える撮影レ
ンズにおいて、その絞りに関する測光情報をカメラボデ
ィ側に伝達するための測光情報伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラでは、撮影レンズの絞り
を開放した状態でファインダを通して被写体を観察する
と共に、この開放絞り状態で測光を行ない、撮影時には
絞りを設定絞りまで絞り込む、いわゆる開放測光がとら
れている。この自動絞り方式では、ファインダ視野を明
るくする上で有効である。しかしながら、その一方で、
ファインダからは実際に撮影される絞り状態での被写体
像が観察されることが好ましい。例えば、焦点深度を確
認するような場合や、ソフトフォーカス撮影レンズにお
けるソフトフォーカス効果を確認するような場合であ
る。ところが、この絞り込みを行うと小絞り(開口径が
小さいこと、以下同じ)のときにファインダ視野が暗く
なり、被写体像が見にくくなる。このため、本出願人
は、先に特開平3−157633号公報に示すように、
開放から所定の中間絞りまでは絞りを実際に絞り込み、
この所定の中間絞りよりも小絞りのときにはそれ以上の
絞り込みを行わないようにした撮影レンズを提案してい
る。この撮影レンズによれば、絞りによるファインダ視
野が暗くなることの影響が少ない絞り領域では絞り込み
を行って実際の絞り状態での被写体像を確認できるよう
にし、ファインダ視野が暗くなる絞り領域ではそれ以上
の絞り込みを行わずにファインダ視野が暗くなることを
防止することが可能となる。
【0003】このような撮影レンズでは、撮影レンズに
設けられている絞り設定リングを操作したときに、前記
した中間絞りよりも開放側では絞り設定リングに追従し
て実際に絞りが動作されるが、中間絞りよりも小絞り側
では絞り前提リングの操作にかかわらず絞りが動作され
ない状態となる。このため、この撮影レンズの絞り状態
をカメラボディ側において認識するためには、撮影レン
ズの絞り情報をカメラボディに伝達させるために設けら
れている絞り連係リングの動作を、前記した中間絞りを
基準とした開放側と小絞り側とで切り替える必要があ
る。そこで、前記した公報の技術では、図7に示す構成
がとられている。
【0004】図7はこの公報の技術における絞り連係リ
ングの構成を示す図であり、この絞り連係リング126
は撮影レンズとカメラボディとの間に介在され、撮影レ
ンズの絞り設定に応じてその軸回り方向に回動されると
ともに、その回動位置によってカメラボディに絞り値
(いわゆる、F値)を伝達するものである。ここで、
今、撮影レンズは開放値がF1.4であるとし、F4ま
では絞り設定リングの設定に追従して絞り込みを行い、
F4よりも高F値、すなわちF4〜F22までは絞り設
定リングの設定にかかわらず絞り込みが行われないもの
とする。そして、この場合に、絞り連係リング126
は、F1.4〜F4の領域では絞りの変化にかかわらず
回動が行われず、F4からF22の領域では絞りの変化
に対応した回動角度で回動位置されるように構成されて
いるものとする。
【0005】この機能を実現するために、前記公報の技
術では、絞り連係リング126にはF1.4〜F4に対
応する円周領域に円弧状の溝126aが形成され、絞り
設定リング(ここではカムリング118)側に設けられ
ている絞り連動ピン118aがこの円弧溝126aに内
挿され、かつこの絞り連動ピン118aと絞り連係リン
グ126に立設したピン126bとの間に引っ張りバネ
129が掛装されている。また、図外のカメラボディに
は、前記絞り連係リング126に設けたストッパ突片1
26cに当接してその回動位置を規制するためのストッ
パ127が設けられている。なお、絞り連係リング12
6に設けた情報伝達片126dによりカメラボディ側に
その回動位置を伝達する。
【0006】この構成により、絞り設定リング118が
F1.4〜F4の範囲で設定されたときには、図7
(a)のように、絞り連動ピン118aは絞り連係リン
グ126の円弧状溝126aの内部でのみ移動されるた
め、絞り連係リング126が絞り設定リング118と一
体に回動されることはない。このとき、絞り連係リング
126は引っ張りバネ129のバネ力によってそのスト
ッパ突片126cがストッパ127により係止された回
動位置に保持される。そして、図7(b)のように、絞
り設定リング118がF4を越えた範囲に設定される
と、絞り連動ピン118aは絞り連係リング126の円
弧溝126aの端部に当接されるため、この端部を押し
て絞り連係リング126を絞り連動ピン118aと一体
的に回動させる。以上の結果により、絞り設定リング1
18の操作に応じて、絞り連係リング126は、F1.
4〜F4の領域ではストッパ127によりF4の回動位
置に停止され、F4を越えたF4〜F22の領域では絞
り設定リングの設定回動位置に対応した位置に回動位置
されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような先に提案し
ている絞り情報の伝達構成では、所期の目的は達成され
るものの、F1.4〜F4の領域では、絞り連動ピン1
18aを引っ張りバネ129のバネ力に抗して円弧溝1
26a内で移動させるため、このバネ力が絞り連動ピン
118a、すなわち絞り設定リング118に加えられる
ことになる。一方、F4を越えた領域では、絞り連動ピ
ン118aが絞り連係リング126を直接押圧して回動
させるため、引っ張りバネ129のバネ力が絞り設定リ
ング118に加えられることはない。このため、撮影者
は、F1.4〜F4の領域ではバネ力に抗して、あるい
はその逆の場合にはバネ力の補助を得て絞り設定リング
118を回動操作することになり、F4を越えた領域で
はバネ力に関係なく絞り設定リング118を回動操作操
作することになる。この結果、F4を境にして絞り設定
リング118の回動操作力に差が生じ、その操作性にば
らつきが生じ、操作感が低下されることが判明した。
【0008】本発明の目的は、このような絞り設定リン
グの回動操作力のばらつきを解消し、円滑な操作力での
絞り設定を可能にした撮影レンズの測光情報伝達装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、開放絞りから
中間絞りの範囲では絞り込み動作が行われ、中間絞りか
ら小絞り側の範囲では自動絞り込み動作が行われる撮影
レンズの絞り設定リングと、この絞り設定リングの絞り
設定情報をカメラボディに伝達するための絞り連係リン
グとの間にカム手段が設けられており、このカム手段は
絞り設定リングが自動絞り込み動作の回動領域に回動位
置されるときには絞り設定リングと絞り連係リングとを
回転方向に連結し、絞り設定リングが絞り込み動作の回
動領域に回動位置されるときには絞り設定リングと絞り
連係リングとの連結状態を解除するように構成されてい
ることを特徴とする。この場合、絞り設定リングにはこ
れと一体に回動されるカムリングが設けられ、このカム
リングの回動位置により前記絞り込み動作と自動絞り込
み動作の切り替えが行われ、かつ絞り連係リングはこの
カムリングに対して連結または連結解除される構成とす
る。
【0010】本発明におけるカム手段は、カムリングお
よび絞り連係リングの円周に沿って配設された固定カム
と、カムリングの円周一部に揺動可能に支持され、カム
リングの回動に伴ってその一端部がこの固定カムにより
従動されるカムレバーと、このカムレバーの他端部に係
合され、カムレバーの揺動角度位置に応じてカムレバー
の他端部と絞り連係リングとを回動方向に一体化状態と
しあるいはこの一体化状態を解消させるカム連動溝とで
構成される。すなわち、カムレバーはカムリングの軸線
に対して垂直な面内においてカムリングの径方向に揺動
可能に構成され、固定カムは前記自動絞り込み動作に対
応する領域が同一径の円弧面として、前記絞り込み動作
に対応する領域が径位置が徐々に変化されるテーパ面と
してそれぞれ形成され、前記カム連動溝は前記カムレバ
ーの一端部が前記テーパ面により従動されたときにその
他端部の揺動を許容する曲線溝として形成されることが
好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明が適用される撮影レン
ズの絞りの全体構成を分解して示す斜視図であり、前記
した公報に記載されている絞り構成を含む図である。な
お、この実施形態においても、前記したと同様に、開放
絞りをF1.4とし、最小絞りをF22とし、F1.4
〜F4までは絞り込みを行い、F4を越えると絞り込み
を行わない絞りとして構成した例を示すものとする。同
図において、一枚を代表させて描いた絞り羽根11に
は、その表裏にダボ11a,11bが突出形成されてい
る。この絞り羽根11は相対回動可能な絞り支持リング
12と絞り開閉リング13によって挟持されており、こ
れら絞り支持リング12と絞り開閉リング13に設けら
れたカム溝12aと支持孔13aに前記各ダボ11a,
11bが嵌入されている。これにより、絞り支持リング
12と絞り開閉リング13を相対回動させると、複数の
絞り羽根11により画成される絞り開口が変化される。
ここでは、絞り支持リング12を図示の反時計方向に、
また絞り開閉リング13をこれと反対の時計方向にそれ
ぞれ相対回動することで絞り開口を小開口側に変化さ
せ、すなわち絞り込みを行うように構成される。
【0012】前記絞り支持リング12は、自身のバネ掛
けピン12bと撮影レンズ鏡筒固定部のバネ掛けピン1
4との間に張設した引っ張りバネ15により反時計方向
に回動付勢される。また、前記絞り支持リング12に
は、回動範囲規制ピン12cと、連動突出片12dとが
光軸と平行な方向に突出形成されている。前記回動範囲
規制ピン12cは撮影レンズ鏡筒固定部に設けた円弧状
の回動範囲規制溝16に嵌入されて絞り支持リング12
の絶対回動位置を規制する。この回動範囲規制溝16
は、絞り支持リング12がF1.4(開放)〜F4の範
囲で回動可能とし、F4を越える範囲では回動させない
ように形成れる。また、前記連動突出片12dは、前記
絞り開閉リング13の外周縁の一部に設けられた逃げ溝
13bを挿通され、後述するカムリング18にまで延長
される。また、前記絞り開閉リング13には、後述する
レリーズリング22側に延びる光軸と平行な被動突出片
13cを有している。
【0013】前記レリーズリング22は、自身に植設し
たバネ掛けピン22eと、撮影レンズ鏡筒固定部に設け
たバネ掛けピン24との間に張設した引っ張りバネ25
により、時計方向に付勢されている。また、このレリー
ズリング22には、光軸と平行に延びるストッパピン2
2aおよびボディ連動片22bと、これと反対側に延び
る開閉リング連動片22cとを有している。前記開閉リ
ング連動片22cはその先端二股部22d内に前記絞り
開閉リング13の被動突出片13cが嵌入され、周方向
に一体化されている。これにより、前記絞り開閉リング
13はレリーズリング22と共に時計方向に回動付勢さ
れることになる。また、前記ボディ連動片22bはその
先端がカメラボディCB内にまで突出されており、カメ
ラボディCBのレリーズ動作に連動して図示の時計方向
に退避動作される絞り駆動レバー17に当接され、この
絞り駆動レバー17によってレリーズ動作以外のときに
はレリーズリング22が時計方向に回動されることが係
止されている。さらに、前記ストッパピン22aは後述
する中間レバー21に係合される。
【0014】前記カムリング18は、その径方向に規制
突出片18aと係合突起18bとが突出形成されてい
る。前記係合突起18bは図外の絞り設定リングに係合
され、この絞り設定リングによる絞り値設定操作によっ
て一体的に回動される。また、前記規制突出片18aは
前記絞り支持リング12方向に向けて軸方向に突出され
ており、その先端は前記連動突出片12dに対して時計
方向に当接され、このカムリング18の時計方向の回動
動作を連動突出片12dに伝達するように構成される。
また、前記カムリング18の周面には、絞り込み区間
(F1.4〜4)20aと、非絞り込み区間(F4より
も小絞り、以下、自動絞り込み区間)20bとで構成さ
れるカム20が形成されている。絞り込み区間20a
は、一定の径寸法を有する部分であり、自動絞り込み区
間20bは絞り込み区間20aから径寸法が徐々に低減
される部分である。
【0015】そして、前記カムリング18のカム20に
は、撮影レンズ鏡筒の固定部に立設された軸21aによ
り枢支された中間レバー21のフォロアピン21bが当
接される。このフォロアピン21bはV字型をした前記
中間レバー21の一方の腕部21cに植設されている。
また、この腕部21cよりも若干長く形成された他方の
腕部21dには、V字型の内側の縁部に前記レリーズリ
ング22のストッパピン22aが当接されている。
【0016】また、図2にその部分分解斜視図を示すよ
うに、前記カムリング18の内周縁には円周方向に小間
隔おいて2つの外径方向の切り欠き18c,18dが形
成され、これら切り欠き18c,18dの略中間位置に
カムレバー19が取付軸19aにより揺動可能に取り付
けられている。そして、カムレバー19の一端部にはカ
ムフォロア19bが固定され、他端部には係合ピン19
cが固定され、それぞれ前記切り欠き18c,18dを
通して後述する絞り連係リング26の内周縁にまで突出
されている。また、カムリング18の他の円周一部に
は、絞り連係リング26側に突出された位置規制ピン1
8eが立設されている。
【0017】一方、前記カムリング18と軸方向に近接
して絞り連係リング26が配置される。この絞り連係リ
ング26は、その内周縁に前記2つの切り欠き18cに
対応するカムフォロア溝26aが設けられ、前記他方の
切り欠き18dに対応してカム連動溝26bが形成され
ている。前記カムフォロア溝26aは前記カムフォロア
19bの自由な動作を可能な寸法に形成される。また、
カム連動溝26bは、カムリング18の所定の回動位置
範囲内、ここでは絞りの絞り込み動作が行われるF1.
4からF4に対応する回動位置において、前記カムレバ
ー19が揺動されたときに、その係合ピン19cが絞り
連係リング26と干渉されることがないような円弧に近
い曲線形状の溝として形成されている。また、前記絞り
連係リングの他の内周縁部には、前記位置規制ピン18
eが挿通される位置規制溝26cが形成されており、カ
ムリング18が前記絞り込み動作を行う回動位置範囲で
回動されるときに、この位置規制溝26cの内部で前記
位置規制ピン18eが移動できるように構成される。
【0018】さらに、絞り連係リング26の外周縁の一
部には、ストッパ突片26dが折り曲げ形成され、F4
時の絞り連係リング26の回動位置においてカメラボデ
ィ側に設けられたストッパ27に当接され、それよりも
開放側への回動が阻止される。また、絞り連係リング2
6の外周縁の他の一部には、カメラボディ側に絞り情報
を伝達するための伝達片26eが形成されている。さら
に、前記絞り連係リング26の前記カムフォロア溝26
aに沿ったカメラボディの一部には、光軸を中心にした
円弧状をした固定カム28が固定されており、この固定
カム28の内面に前記カムフォロア19bが接触され
る。この固定カム28は、時計方向の領域、換言すれば
カムリング18がF1.4からF4の回動位置に回動さ
れたときに前記カムフォロア19bが当接される領域2
8aが、径寸法が徐々に変化されるテーパ面ないしこれ
に近い面形状に形成され、他の領域28bは等しい半径
の円弧面に形成されている。この結果、前記カムレバー
19、カム連動溝26b、固定カム28によりカム機構
30が構成されることになる。
【0019】以上の構成における測光情報伝達装置の動
作を説明する。まず、絞り設定リングの絞り設定操作に
伴う絞り込み、自動絞り込みの動作とその際のレリーズ
動作について説明する。図1において、絞り設定リング
がF1.4(開放)に設定されている状態では、これと
一体に回動されるカムリング18の規制突出片18aが
絞り支持リング12の連動突出片12dを最大に押して
絞り支持リング12を絞り開放位置に保持させる。そし
て、絞り設定リングをF1.4からF4の範囲で回動操
作して設定を行うと、規制突出片18aの回動に伴い、
絞り支持リング12は引っ張りバネ15のバネ力によっ
て反時計方向に回動される。このとき、カムリング18
のカム20は絞り込み区間20aが中間レバー21のフ
ォロアピン21bに当接されているため、中間レバー2
1は図3(a)のように、その最大時計方向に回動位置
された状態が保持される。このため、ストッパピン22
aは中間レバー21によって拘束された状態にあり、し
たがってレリーズリング22およびこれと回転方向に一
体の絞り開閉リング13は回動が拘束される。この結
果、絞り支持リング12との間に相対回動が生じ、絞り
羽根11による絞り込みが行われる。このときの絞り径
は、絞り開閉リング13に対する絞り支持リング12の
相対回動量に対応しており、これによりF1.4からF
4の範囲での絞り設定リングにより設定された絞りの絞
り込みが行われる。
【0020】そして、この絞り込みの状態では、前記し
たように絞り開閉リング13はその回動が拘束されてい
るため、カメラボディ側においてレリーズ動作が行われ
ると、これと同時に絞り駆動レバー17が時計方向に退
避されるが、絞り開閉リング13のボディ連動片22b
は移動されることはない。
【0021】絞り設定リングにより絞りF4よりも小絞
りのF22に向けての絞り設定が行われると、カムリン
グ18がこれと一体に反時計方向に回動され、これに伴
って絞り支持リング12も引っ張りバネ15のバネ力に
よって反時計方向に回動されようとする。しかしなが
ら、絞り支持リング12の回動範囲規制ピン12cが回
動範囲規制溝16の端部に当接されるため、以降の絞り
支持リング12の反時計方向の回動は規制される。この
ため、カムリング18のみが反時計方向に回動され、こ
れによりカム20の自動絞り区間20bがフォロアピン
21bに当接される。すると、中間レバー21はカム2
0の自動絞り区間20bのカム形状にしたがって図3
(b)のように、その反時計方向に回動され、他方の腕
部21dがストッパピン22aから離れる方向に移動さ
れる。
【0022】このとき、ストッパピン22aを有するレ
リーズリング22は、これと回動方向に一体の絞り開閉
リング13のボディ連動片22bが、カメラボディの絞
り駆動レバー17によってその時計方向の回動が係止さ
れているため、レリーズ撮影レンズ22も回動されるこ
とはなく、ストッパピン22aはその位置に停止された
ままとなる。したがって、自動絞り込み部20bのカム
形状により、中間レバー21の他方の腕部21dは絞り
設定値に応じた間隔でストッパピン22aから離れた位
置に移動されることになる。また、このとき、絞り支持
リング12および絞り開閉リング13は共に回動されな
いため、絞り羽根11による絞りは、前記したF4の状
態のままである。
【0023】この状態でカメラボディ側においてレリー
ズ動作が行われると、これと同時に絞り駆動レバー17
が時計方向に退避されると、ボディ連結片22bに対す
る係止状態が解除されるため、レリーズリング22は引
っ張りバネ25のバネ力によって時計方向に回動され、
これと一体に絞り開閉リング13が時計方向に回動され
る。このレリーズリング22と絞り開閉リング13の回
動は、ストッパピン22aが中間レバー21の他方の腕
部21dに当接する回動角度で行われる。このため、絞
り開閉リング13は回動が係止されている絞り支持リン
グ12に対して時計方向に相対回動され、絞り羽根11
によりF4からF22までの範囲での、絞り設定リング
により設定された絞りでの絞り込みが行われる。
【0024】このように、この絞り装置では、F1.4
〜F4の範囲では、絞り設定リングの回動操作によって
カムリング18が回動されたときには、絞りはこれに伴
って絞り動作が行われる。また、F4よりも小絞り側で
は絞り設定リングの回動操作によってカムリング18が
回動されたときにも絞りが絞り込まれることはなく、レ
リーズ動作によって初めて設定された絞りへの絞り込み
が行われる。これにより、特にソフトフォーカス撮影レ
ンズでは、F1.4〜F4の範囲ではファインダ視野が
暗くされることなくソフトフォーカス効果がファインダ
により確認することができる。また、F4よりも小絞り
のときには、ソフトフォーカス効果の確認よりもファイ
ンダ視野の明るさを優先させることができる。
【0025】そして、この絞り装置による絞り込みと自
動絞り込みの情報をカメラボディに伝達するために前記
カム機構30により回転駆動される絞り連係リング26
が利用される。すなわち、絞り込みが行われるF1.4
〜F4の範囲では、絞り連係リング26は回動動作され
ることがなく、F4に相当する位置に停止される。ま
た、F4よりも小絞り側の範囲では、絞り設定リングの
絞り設定値に追従した回動角度で絞り連係リング26が
回動されることになる。以下、この動作を説明する。
【0026】図4において、絞り設定リングが最小絞り
(F22)に設定されているときには、カムリング18
は図4(a)の回動位置にあり、カムレバー19のカム
フォロア19bは固定カム28の円弧面28bに当接さ
れる。そして、この状態は図4(b)に示す自動絞り込
みが行われるF4に達するまでのカムリング18の回動
範囲において同じである。この状態では、カムフォロア
19bが固定カム28によって内径方向に移動されてい
るため、カムレバー19は反時計方向に回動された状態
にあり、係合ピン19cはカム連動溝26bの奥部にお
いてこれに係合され、その移動が規制されている。この
ため、カムレバー19を介してカムリング18と絞り連
係リング26は回動方向に一体化されることになり、カ
ムリング18の回動動作はそのまま絞り連係リング26
の回動動作となる。これにより、絞り設定リングの回動
操作に追従して絞り連係リング26が回動され、伝達片
26eにより絞りF22からF4までの絞り値をカメラ
ボディCB側に伝達する。
【0027】一方、図5(a),(b)のように、絞り
設定リングがF4の位置から徐々に開放側に回動される
と、これに伴って絞り連係リング26も回動され、スト
ッパ突片26dがストッパ27に当接し、絞り連係リン
グ26がそれよりも開放側に回動されることが阻止され
る。この回動位置では、カムレバー19のカムフォロア
19bは固定カム28のテーパ面28aの位置まで移動
され、さらに絞り設定リングがF4から開放側に移動さ
れるとカムフォロア19bはテーパ面28aに沿って移
動され、外径方向に偏位される。これにより、カムレバ
ー19は時計方向に回動されるようになり、この回動に
より係合ピン19cはカム連動溝26b内を移動するよ
うになる。カム連動溝26bは絞り連係リング26に対
するカムリング18の相対回動と前記したカムレバー1
8の回動動作に対応して溝形状が形成されているため、
カムリング18の回動に伴ってカムレバー19が回動さ
れ、かつ同時に係合ピン19cがカム連動溝26b内で
移動されるため、カムリング18は絞り連係リング26
とは独立して回動される。また、このときカム連動溝2
6bと係合ピン19cとの前記した係合により、絞り連
係リング26はカムリング18に対して相対回動される
ことが防止されるため、絞り設定リングがF1.4から
F4に設定される領域では、絞り連係リング26はF4
の位置に停止された状態に保持されることになる。
【0028】なお、位置規制ピン18eと位置規制溝2
6cは、カムリング18がF1.4位置に回動された位
置からさらに同じ方向に回動されようとした場合に、既
に回動が係止されている絞り連係リング26を利用して
カムリング18のかかる回動を阻止するためのものであ
るが、図示されない機構によって絞り設定リングがF
1.4よりも先に回動されないように構成されているも
のであれば、これら位置規制ピンと位置規制溝は不要と
なる。また、図6のように、固定カム28をカメラボデ
ィCBの一部に形成された溝28cで構成し、この溝内
にカムフォロア19bを嵌入させた確動カム28Aとし
て構成すれば、この確動カム28Aによって両リング1
8,26間の相対回動を規制することができるため、こ
の場合にも前記位置規制ピン18eと位置規制溝26c
は不要となる。
【0029】したがって、このような構成では、絞り連
係リング26は自動絞り込み動作の範囲ではカムリング
18と共に回動され、絞り込み動作の範囲ではカムリン
グ18に対する連結が解除されるもののカム連動溝26
bと係合ピン19cとの係合状態によってカムリング1
8に対する相対回動、さらに言えばカメラボディCBに
対する回動が規制されるため、従来のような絞り連係リ
ングを中間絞り(F4)位置に係止させるためのバネは
不要となる。したがって、カムリング18にバネ力が加
えられることがないため、絞り込み動作時と自動絞り込
み動作時とでカムリング18、換言すれば絞り設定リン
グにおける回動操作力に違いが生じることはない。これ
により、絞り設定のための回動操作力が全絞り範囲にお
いて均一化され、その操作性が改善されることになる。
【0030】なお、前記実施形態では、絞り込み動作と
自動絞り込み動作の切り替え絞り値である中間絞りがF
4の例を示しているが、撮影レンズ口径等の他の要件に
よってはF2.8あるいはF5.6等の他の絞りに設定
することも可能である。また、カムレバーやカム連動溝
の位置や形状、並びに固定カムの形状は前記実施形態の
構成に限られるものではなく、任意に設計配置できるこ
とは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、開放絞り
から中間絞りの範囲では絞り込み動作が行われ、中間絞
りから小絞り側の範囲では自動絞り込み動作が行われる
撮影レンズの絞り設定リングと、この絞り設定リングの
絞り設定情報をカメラボディに伝達するための絞り連係
リングとの間にカム手段が設けられ、このカム手段は絞
り設定リングが自動絞り込み動作の回動領域に回動位置
されるときには絞り設定リングと絞り連係リングとを回
転方向に連結し、絞り設定リングが絞り込み動作の回動
領域に回動位置されるときには絞り設定リングと絞り連
係リングとの連結状態を解除するように構成されている
ので、絞り設定リングと絞り連係リングとの連係が解除
されたときに絞り連係リングを絞り設定リングによって
所定位置に係止させることが可能となり、従来のような
絞り連結リングを所定位置に係止させるためのバネが不
要となり、このバネ力が原因とされる絞り設定リングの
回動操作力の増大を解消し、絞り設定時における絞り設
定リングの回動操作力を全絞りの範囲で均一化でき、絞
り設定操作の操作性を改善し、スムーズな絞り設定操作
が実現できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態装置の全体構成を示す部分分
解概略斜視図である。
【図2】本発明の要部の部分分解斜視図である。
【図3】絞り込みと自動絞り込みの動作を説明するため
の要部の正面図である。
【図4】本発明における自動絞り込み動作時での絞り情
報の伝達動作を説明するための正面図である。
【図5】本発明における絞り込み動作時での絞り情報の
伝達動作を説明するための正面図である。
【図6】本発明における変形例を示す一部の正面図であ
る。
【図7】従来の伝達装置の一例の動作状態を示す正面図
である。
【符号の説明】
11 絞り羽根 12 絞り支持リング 13 絞り開閉リング 17 絞り駆動レバー 18 カムリング 19 カムレバー 19b カムフォロア 19c 係合ピン 20 カム 21 中間レバー 22 レリーズリング 26 絞り連係リング 26b カム連動溝 27 ストッパ 28 固定カム 30 カム機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放絞りから中間絞りの範囲では絞り設
    定リングの設定値に追従して絞り径が変化される絞り込
    み動作が行われ、前記中間絞りから小絞り側の範囲では
    絞り設定リングの設定値にかかわらず絞り径が前記中間
    絞りの絞り径に保持される自動絞り込み動作が行われる
    撮影レンズと、前記絞り設定リングの絞り設定情報をカ
    メラボディに伝達するための絞り連係リングとを備え、
    この絞り連係リングは前記絞り込み動作時には所定の回
    動位置に係止され、前記自動絞り込み動作時には前記絞
    り設定リングと共に回動動作されるように構成された撮
    影レンズの測光情報伝達装置において、前記絞り設定リ
    ングと絞り連係リングとの間にカム手段が設けられ、こ
    のカム手段は前記絞り設定リングが前記自動絞り込み動
    作の回動領域に回動位置されるときには絞り設定リング
    と絞り連係リングとを回転方向に連結し、前記絞り設定
    リングが前記絞り込み動作の回動領域に回動位置される
    ときには絞り設定リングと絞り連係リングとの前記連結
    状態を解除するように構成されていることを特徴とする
    撮影レンズの測光情報伝達装置。
  2. 【請求項2】 絞り設定リングにはこれと一体に回動さ
    れるカムリングが設けられ、このカムリングの回動位置
    により前記絞り込み動作と自動絞り込み動作の切り替え
    が行われ、前記絞り連係リングは前記カムリングに対し
    て連結または連結解除される請求項1の撮影レンズの測
    光情報伝達装置。
  3. 【請求項3】 カム手段は、カムリングおよび絞り連係
    リングの円周に沿って配設された固定カムと、カムリン
    グの円周一部に揺動可能に支持され、前記カムリングの
    回動に伴ってその一端部が前記固定カムにより従動され
    るカムレバーと、このカムレバーの他端部に係合され、
    カムレバーの揺動角度位置に応じてカムレバーの他端部
    と絞り連係リングとを回動方向に一体化状態としあるい
    はこの一体化状態を解消させるカム連動溝とを備える請
    求項2の撮影レンズの測光情報伝達装置。
  4. 【請求項4】 カムレバーはカムリングの軸線に対して
    垂直な面内においてカムリングの径方向に揺動可能に構
    成され、固定カムは前記自動絞り込み動作に対応する領
    域が同一径の円弧面として、前記絞り込み動作に対応す
    る領域が径位置が徐々に変化されるテーパ面としてそれ
    ぞれ形成され、前記カム連動溝は前記カムレバーの一端
    部が前記テーパ面により従動されたときにその他端部の
    揺動を許容する曲線溝として形成されてなる請求項3の
    撮影レンズの測光情報伝達装置。
  5. 【請求項5】 カムレバーと絞り連係リングとの間に
    は、前記絞り込み動作におけるカムレバーと絞り連係リ
    ングとの間の相対回動のみを許可する位置規制手段が設
    けられてなる請求項3または4の撮影レンズの測光情報
    伝達装置。
  6. 【請求項6】 絞り連係リングを前記中間絞り位置にお
    いて停止させ、この位置よりも開放絞り側に向けて回動
    動作することを係止するストッパ手段が設けられる請求
    項5の撮影レンズの測光情報伝達装置。
JP18620996A 1996-07-16 1996-07-16 撮影レンズの測光情報伝達装置 Pending JPH1031246A (ja)

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