JPH10312187A - 拡大縮小表示装置及び方法 - Google Patents

拡大縮小表示装置及び方法

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JPH10312187A
JPH10312187A JP9120506A JP12050697A JPH10312187A JP H10312187 A JPH10312187 A JP H10312187A JP 9120506 A JP9120506 A JP 9120506A JP 12050697 A JP12050697 A JP 12050697A JP H10312187 A JPH10312187 A JP H10312187A
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JP
Japan
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display
screen area
time
enlargement
reduction
Prior art date
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Application number
JP9120506A
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English (en)
Inventor
Naoki Natori
直毅 名取
Koji Yura
浩司 由良
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示を拡大または縮小方向へリアルタイムに変
化させる動作を利用者の簡単な入力操作で実現すると共
に表示倍率の制約を緩和できるようにする。 【解決手段】利用者がマウス111を操作してディスプ
レイ装置140の画面領域上のマウスカーソルを所望の
規準位置に移動した状態で、キーボード112のシフト
キーを押しながらマウス111の左または右ボタンを押
す操作を行うと、拡大縮小方向検出装置121により拡
大または縮小いずれの方向へのリアルタイム表示が指示
されているかが検出される。拡大縮小画面生成装置12
3は、上記操作が行われている期間、表示対象枠と表示
倍率とを経過時間と規準位置とに基づいて算出し、表示
対象枠内の表示データを仮想画面記憶装置130から読
み込んで、上記算出した表示倍率で拡大または縮小し、
上記画面領域に表示する動作を繰り返し実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーションに代表される情報処理機器
に用いて好適な、画面表示を拡大或いは縮小する拡大縮
小表示装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の拡大縮小表示装置とし
て、拡大表示を例にとると、画面領域上に拡大の対象と
なる領域を示す対象枠(拡大枠)を指定するもの、表示
倍率Mを指定するもの、拡大枠と表示倍率Μの両方を指
定するもの、拡大枠の終点を指定する代わりに表示倍率
Mを指定するもの、拡大枠を指定するときに画面領域と
相似形となるよう拡大枠の縦横比率を自動調整するもの
が知られている。
【0003】図13に、画面領域410上に拡大枠41
1を指定する拡大縮小表示装置における、拡大前後の画
面領域の表示例を示す。
【0004】ここでは、画面領域410の横方向の画素
数をW、縦方向の画素数をHとする。また、拡大枠41
1の形状を矩形とし、矩形の左上端の座標(Χ1,Y
1)を当該拡大枠411の始点Ps、右下端の座標(Χ
2,Y2)を当該拡大枠411の終点Peとして、当該
拡大枠411を指定するものとする。
【0005】この例では、拡大率(表示倍率)Mとし
て、 W*|Y2−Y1|≧H*|X2−X1| ならば、 拡大率M=H/|Y2−Y1| とし、 W*|Y2−Y1|<H*|X2−X1| ならば、 拡大率M=W/|X2−X1| としている。
【0006】また、画面領域410と拡大枠411とは
相似形でないのが一般的であることから、拡大枠411
を画面領域410の中央に配置して、拡大枠411内の
表示データと共に拡大枠411近傍の拡大枠411外の
表示データも合わせて拡大表示している。
【0007】次に図14に、表示倍率(ここでは表示の
拡大率)Mを指定する拡大縮小表示装置における、拡大
前後の画面領域の表示例を示す。
【0008】この例では、拡大率M=2と指定し、画面
領域420の中央部分のデータを拡大表示している。
【0009】次に図15に、画面領域430上に拡大枠
431を指定すると共に表示倍率(ここでは拡大率)M
を指定する拡大縮小表示装置における、拡大前後の画面
領域の表示例を示す。
【0010】この例では、拡大枠431を図13の場合
と同様に指定すると共に、拡大率Mについては図14の
場合と同様に指定して、即ち図13中の拡大枠411と
同様の拡大枠431を用い、図14と同様に拡大率M=
2と指定して、拡大表示している。なお、拡大率Mを指
定する方式では、図15の例のように、拡大表示後に
は、拡大枠431内のデータの一部が画面領域430外
となり表示されない場合があり得る。
【0011】次に図16に、拡大枠の終点を指定する代
わりに表示倍率(拡大率)Mを指定する、即ち拡大枠の
始点Psと拡大率Mとを指定する拡大縮小表示装置にお
ける、拡大前後の画面領域の表示例を示す。
【0012】ここでは、図13の場合と同様に、拡大枠
の形状を矩形とし、矩形の左上端の座標(X1,Y1)
を拡大枠の始点Ps、右下端の座標(Χ2,Y2)を拡
大枠の終点とする。図16の例では、まず拡大枠の始点
Psのみを指定し、次に図14と同様に拡大率M=2を
指定している。
【0013】この例では、拡大枠の始点Ps(X1,Y
1)と拡大率M(=2)の値から、拡大枠の終点(Χ
2、Y2)を、 (Χ2、Y2)=(Χ1+W/M,Y1+H/M) により求め、図15と同様に拡大表示している。なお、
この例では拡大枠と画画面領域440は相似形となり、
また、拡大表示の面積と画面領域440の面積とが等し
くなるよう拡大枠の終点が決められるので、図15の例
とは異なって、拡大枠内のデータの一部が画面領域44
0外となることはない。但し、指定された拡大枠の始点
Psと拡大率Mの組み合わせによっては、拡大枠の終点
が実際にはデータが存在しない座標となる恐れがある。
【0014】次に図17に、拡大枠451を指定すると
きに画面領域450と相似形となるよう縦横比率を自動
調整する拡大縮小表示装置における、拡大前後の画面領
域の表示例を示す。
【0015】ここでは、図13の場合と同様に拡大枠4
51を指定するが、そのときに、 (Χ2′、Y2′)=(X2,Y1+H*|X2−X1
|/W) として拡大枠451の終点Peの座標(Χ2′、Y
2′)を自動調整し、拡大枠451が画面領域450と
相似形となるようにしている。このとき、図13と同様
に、 W*|Y2′−Y1|≧H*|X2′−X1| ならば、 拡大率M=H/|Y2′−Y1| とし、 W*|Y2′−Y1|<H*|X2′−X1| ならば、 拡大率M=W/|X2′−X1| として、拡大枠451内の表示データを拡大表示してい
る。
【0016】なお、以上に述べた拡大縮小表示装置にお
ける縮小表示とは、拡大表示を行った後に、画面領域の
等倍すなわち拡大率M=1を下限として拡大率Mを減少
方向に変更し表示することを意味する。
【0017】このように、従来の拡大縮小表示装置は、
情報処理機器での情報処理の対象となっている画面領域
上の部分を指定、拡大表示する機能を有するため、多く
の利用者(操作者)にとって見やすく、分かりやすく、
そし使いやすいといった特徴を備えたインタフェースを
提供している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術においては、少なくとも拡大枠及び拡大率M
の一方を指定するための操作が必要であり、しかもリア
ルタイム性に欠けるという問題があった。また、縮小表
示によって減少方向に変更される拡大率MにはM≧1と
いう制約があった。
【0019】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、画面表示を拡大方向または縮小方向へリ
アルタイムに変化させる動作を利用者の簡単な入力操作
で実現すると共に、表示倍率の制約を緩和することがで
きる拡大縮小表示装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスプレイ
装置の実画面領域以上の大きさを持つ仮想画面領域のサ
イズの表示データを記憶する仮想画面記憶手段と、上記
ディスプレイ装置の実画面領域での表示を拡大方向また
は縮小方向へリアルタイムに変化させること、及び上記
ディスプレイ装置の実画面領域での拡大縮小表示の規準
となる任意の規準位置が利用者の操作により指示入力可
能な入力手段と、この入力手段からの拡大方向または縮
小方向表示の指示入力期間中、指示された方向に応じて
表示倍率を予め定められた上限値または下限値に時間経
過と共に近付くように可変する一方、上記ディスプレイ
装置の実画面領域内の所定位置に表示すべき表示データ
の上記仮想画面領域上の第1の座標位置を、上記入力手
段により指示された規準位置に対応する上記仮想画面領
域上の第2の座標位置に直ちに或いは時間経過と共に近
付くように移動する表示倍率・座標位置可変手段と、こ
の表示倍率・座標位置可変手段により上記表示倍率が可
変される都度、その時点の上記第1の座標位置を規準と
する領域の上記仮想画面記憶手段内の表示データを当該
表示倍率で拡大または縮小して、上記ディスプレイ装置
の画面領域に表示する拡大縮小画面表示手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0021】ここで拡大縮小画面生成手段での拡大また
は縮小の対象となる領域(表示対象枠)を算出する表示
対象枠算出手段を設け、当該表示対象枠を、その時点の
上記第1の座標位置を中心とし、その時点の上記表示倍
率とディスプレイ装置の実画面領域のサイズ(実画面領
域の横方向画素数と縦方向画素数)とで決まる、当該実
画面領域とは相似形のサイズの領域、更に具体的に述べ
るならば、その時点の第1の座標位置を中心とし、その
時点の表示倍率で拡大または縮小した場合に上記実画面
領域に一致するサイズの領域とするとよい。この場合、
拡大縮小画面表示手段には、表示対象枠算出手段により
算出された表示対象枠内の表示データを仮想画面記憶手
段から読み込み、その表示データを当該表示倍率で拡大
または縮小して、ディスプレイ装置の画面領域に表示す
る機能を持たせればよい。
【0022】このような構成の拡大縮小表示装置におい
ては、利用者が入力手段を用いて、拡大方向または縮小
方向へリアルタイムに表示を変化させる動作を指示する
と共に、画面領域上の規準位置を指示するための操作を
行うと、その拡大方向または縮小方向表示の指示の操作
が継続している期間中は、表示倍率を時間経過と共に上
限値または下限値に近付くように可変すると共に、ディ
スプレイ装置の実画面領域内の所定位置に表示すべき表
示データの仮想画面領域上の第1の座標位置を、指定の
規準位置に対応する仮想画面領域上の第2の座標位置に
直ちに或いは時間経過と共に近付くように移動し、表示
倍率を可変する都度、その時点の第1の座標位置を規準
とする領域(表示対象枠)、例えばその時点の表示倍率
で拡大または縮小した際に上記実画面領域と同一サイズ
となるような上記実画面領域に対して相似形となる領域
の仮想画面記憶手段内の表示データを取り出し、その表
示データを当該表示倍率で拡大または縮小して実画面領
域に表示する動作が繰り返される。
【0023】このように、利用者が拡大方向または縮小
方向表示の指示入力と規準位置の指示入力操作を行うだ
けで、従来のような拡大枠や表示倍率の指定を要せず
に、ディスプレイ装置の実画面領域での表示を利用者の
指示した拡大方向または縮小方向へリアルタイムに変化
させ、且つ実画面領域内の所定位置に表示すべき表示デ
ータの仮想画面領域上の座標位置を、利用者の指示した
規準位置に対応する仮想画面領域上の座標位置に直ちに
或いは徐々に移動させることができる。しかも、利用者
は実画面領域内の表示の変化を見ながら所望の時点で上
記操作を止められるため、予め表示倍率を推測したり計
算したりする必要はない。また、拡大方向表示と縮小方
向表示のいずれも指示できるため、拡大方向表示から縮
小方向表示へ、或いは縮小方向表示から拡大方向表示へ
の指示の切り替えも、所望の時点で行うことができる。
【0024】したがって、操作を簡便なものに保ったま
ま、小さな文字や細かな画像などの表示データの確認、
及び元の表示倍率への復帰が容易にできる。また、従来
のような表示倍率M≧1というような制約にとらわれる
ことなく、縮小表示も可能となる。ここでは、実画面領
域の横方向の画素数をW、縦方向の画素数をH、仮想画
面領域の横方向の画素数をW′(但しW′≧W)、縦方
向の画素数をH′(但しH′≧H)とすると、表示倍率
Mを 1/H′≦M≦H(W′≧H′且つW≧Hのとき) 1/H′≦M≦W(W′≧H′且つW<Hのとき) 1/W′≦Μ≦H(W′<H′且つW≧Hのとき) 1/W′≦M≦W(W′<H′且つW<Hのとき) の範囲でリアルタイムで変化させることができる。加え
て、ディスプレイ装置の実画面領域以上の大きさを持つ
仮想記憶画面領域の表示データを記憶する仮想画面記憶
手段を備えているため、拡大縮小表示装置なしでは画面
領域に収まらないような大きな文書や高精細画像などの
表示データを確認するときに必要な画面スクロールに代
表される表示切替動作をなくすか、または低減させるこ
とが可能となる。
【0025】また本発明は、上記入力手段からの拡大方
向または縮小方向表示の指示入力期間中に、当該入力手
段により指示される規準位置が移動した場合には、その
移動時点を上記表示倍率・座標位置可変手段で表示倍率
を可変させる際の時間経過の開始時点とし、上記移動後
の規準位置を適用して、表示倍率の可変動作と第1の座
標位置の移動動作を実行し直すようにしたことをも特徴
とする。
【0026】このような構成においては、利用者は予め
規準位置を確定することなく、表示の変化を見ながら所
望の位置に基準を変更することができる。
【0027】なお、上記入力手段による規準位置の指示
には、マウスに代表されるポインティングデバイス、キ
ーボード上のカーソルキー等が適用可能であり、ポイン
ティングデバイス、カーソルキー等を用いた実画面領域
上の(マウスカーソル等の)位置指示マークの移動操作
により実現できる。この他、利用者の視線位置(注視す
る位置)を検出して入力する視線入力装置を規準位置の
指示入力に用いることも可能である。
【0028】また、上記入力手段による拡大方向または
縮小方向表示の指示には、第1乃至第3のボタンを有す
る3ボタン式のマウスであれば、例えば第1のボタン及
び第2のボタンの組み合わせと、第1のボタン及び第3
のボタンの組み合わせとにより実現可能である。この
他、第1及び第2のボタンを有する2ボタン式のマウス
であれば、キーボード上の特定キー(例えばシフトキー
等の制御キー)及び第1のボタンの組み合わせと、当該
特定キー及び第2のボタンの組み合わせによっても実現
可能である。また、キーボード上の制御キー及び上下左
右のカーソルキーのうちのいずれか1つの組み合わせ
と、当該特定キー及び上下左右のカーソルキーのうちの
残りのいずれか1つの組み合わせによっても実現可能で
ある。また、上記視線入力装置を用い、利用者のまばた
きの回数、例えば2回(第1の回数)であるか或いは3
回(第1の回数とは異なる第2の回数)であるかを検出
することで、拡大方向または縮小方向表示の指示を入力
することも可能である。
【0029】以上により、上記入力手段は、ポインティ
ングデバイス、或いはキーボード、或いはポインティン
グデバイスとキーボードの両方、或いは視線入力装置、
或いは視線入力装置とポインティングデバイスの両方、
或いは視線入力装置とキーボードの両方、或いは視線入
力装置とポインティングデバイスとキーボードの3種に
よって実現可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0031】[第1の実施形態]図1は本発明の第1の
実施形態に係る拡大縮小表示装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0032】図1の拡大縮小表示装置は、入力装置11
0、リアルタイム拡大縮小表示制御装置120、仮想画
面記憶装置130、及びディスプレイ装置140から構
成されている。
【0033】入力装置1は、利用者の入力操作を受け
て、対応する情報をリアルタイム拡大縮小表示制御装置
120が理解できる形で出力する。ここで、利用者の操
作は、表示を拡大方向または縮小方向ヘリアルタイムに
変化させる動作を指示するためのものであり、従来技術
に見られるような拡大枠や表示倍率Mを指定するための
操作ではない。また、利用者の操作は、拡大方向か或い
は縮小方向かを指定(区別)するための操作の他に、拡
大縮小表示の基準となる画面領域(ディスプレイ装置1
40の実画面領域)上の位置(ここでは、マウスカーソ
ルの位置)を指定するための操作を含むものとする。
【0034】リアルタイム拡大縮小表示制御装置120
は、入力装置110から得られる利用者の操作の情報に
従って、仮想画面記憶装置130のデータをもとに、拡
大縮小表示をディスプレイ装置140に対して行う。こ
こで仮想画面記憶装置130には、仮想画面領域の情報
が記憶されている。この仮想画面領域の横方向の画素数
W′と縦方向の画素数H′は、ディスプレイ装置140
の画面領域(実画面領域)の横方向の画素数をW、縦方
向の画素数をHとすると、W′≧W、H′≧Hの関係が
ある。
【0035】リアルタイム拡大縮小表示制御装置120
は、表示倍率Mを、従来技術に見られるようなM≧1と
いう制約にとらわれることなく、 1/H′≦M≦H(W′≧H′且つW≧Hのとき) 1/H′≦M≦W(W′≧H′且つW<Hのとき) 1/W′≦Μ≦H(W′<H′且つW≧Hのとき) 1/W′≦M≦W(W′<H′且つW<Hのとき) の範囲でリアルタイムで変化させる。
【0036】ここで、リアルタイムな変化とは、利用者
が入力装置110の操作を行っている間、且つ表示倍率
Mが上記範囲内である間、規定時間当たり1回以上、例
えば毎秒1回以上、表示倍率Mが増大方向或いは減少方
向に変化し、それに伴って表示が変化することを意味す
る。
【0037】なお、表示倍率Mが M<W/W′(W/W′≧H/H′のとき) 或いは M<H/H′(W/W′<H/H′のとき) のときは、表示データの面槓が画面領域(なお、このよ
うに単に画面領域と呼ぶ場合には、ディスプレイ装置1
40の実画面領域を指すものとする)の面積よりも小さ
くなるが、その場合は、画面領域のうちの表示データ以
外の部分に、リアルタイム拡大縮小表示制御装置120
により単色や模様などの任意のパターンデータが挿入で
きるものとする。
【0038】したがって利用者は、拡大枠や表示倍率M
を指定することなしに、拡大方向または縮小方向へリア
ルタイムに変化させるための操作を入力装置110から
行うだけで、表示データを拡大縮小できる。また、表示
の変化を見ながら所望の時点で上記操作を止めると、表
示の変化も止まるため、即ち所望の大きさの表示状態で
止められるため、予め表示倍率Mを推測したり計算によ
って求める必要はない。このことにより、操作を簡便な
ものに保ったまま、小さな文字や細かな画像などの表示
データの確認、及び元の表示倍率Mへの復帰が容易にで
きる。更に、仮想画面領域を持つことで、拡大率Μ≧1
という制約にとらわれることなく縮小表示も行える。し
たがって、画面領域に収まらないような大きな文書や高
精細画像などの表示データを確認するときに必要な画面
スクロールに代表される表示切替操作をなくすか、或い
は低減させることができる。
【0039】さて、図1の例では、入力装置110は、
ポインティングデバイスとしてのマウス111と、キー
ボード112とを備えて構成されている。ここでは、画
面領域上に表示される位置指示マークとしてのマウスカ
ーソルの位置に基づいて、表示を拡大方向または縮小方
向へリアルタイムに変化させる動作を、入力装置110
内のマウス111とキーボード112との併用によって
実現するようになっている。
【0040】マウス111は、図2に示すように、左ボ
タンLBと右ボタンRBの2つのボタンを備えている。
一方、キーボード112は、図3に示すように、制御用
のキーの1つであるシフトキーSFTを備えている。
【0041】次にリアルタイム拡大縮小表示制御装置1
20は、利用者操作に従う入力装置110からの入力情
報をもとに、拡大方向への表示のための操作であるか、
或いは縮小方向への表示のための操作であるかを検出す
る拡大縮小方向検出装置121と、拡大縮小表示の基準
となる画面領域上のマウスカーソルの位置(基準位置)
Pを検出する基準位置検出装置122と、拡大縮小画面
生成装置123とから構成される。拡大縮小画面生成装
置123は、拡大縮小方向検出装置121での拡大縮小
方向検出結果と基準位置検出装置122での基準位置検
出結果を一定サイクルで入力し、その両検出結果をもと
に、仮想画面領域上における拡大枠(表示対象枠)と表
示倍率M(t) を算出する。拡大縮小画面生成装置123
はまた、算出した拡大枠に対応する領域の原データを仮
想画面記憶装置130から読み込んで、表示倍率M(t)
で拡大または縮小したデータを生成し、ディスプレイ装
置140に表示する。
【0042】次に図1の構成の拡大縮小表示装置の動作
を、図4のフローチャートを適宜参照して説明する。
【0043】本実施形態において利用者は、ディスプレ
イ装置140の画面領域上で表示データを拡大または縮
小させたい場合、入力装置110に設けられたキーボー
ド112のシフトキーSFTを押しながら、同じ入力装
置110に設けられたマウス111の左ボタンLBまた
は右ボタンRBを押す操作を行う(ステップS1)。こ
こでは、シフトキーSFTを押しながらマウス111の
左ボタンLBを押すことで、拡大方向へのリアルタイム
表示が指示され、シフトキーSFTを押しながらマウス
111の右ボタンRBを押すことで、縮小方向へのリア
ルタイム表示が指示される。なお、上記とは逆に、シフ
トキーSFTを押しながらマウス111の左ボタンLB
を押すことで、縮小方向へのリアルタイム表示が指示さ
れ、シフトキーSFTを押しながらマウス111の右ボ
タンRBを押すことで、拡大方向へのリアルタイム表示
が指示されるものであっても構わない。
【0044】リアルタイム拡大縮小表示制御装置120
内の拡大縮小方向検出装置121は、利用者がキーボー
ド112のシフトキーSFTを押しながらマウス111
のボタン操作を行うと、左ボタンLBまたは右ボタンR
Bのいずれが押されているかにより、拡大方向または縮
小方向のいずれの方向へのリアルタイム表示が指示され
ているかを検出する(ステップS2)。
【0045】一方、リアルタイム拡大縮小表示制御装置
120内の基準位置検出装置122は、ディスプレイ装
置140の画面領域上のマウスカーソルの位置情報を拡
大縮小表示の基準位置Pの情報として検出する(ステッ
プS3)。このマウスカーソルは、利用者がマウス11
1を移動操作することで移動される。
【0046】次にリアルタイム拡大縮小表示制御装置1
20内の拡大縮小画面生成装置123は、表示がリアル
タイムに変化するときの時刻(経過時間)を表すカウン
タtの値をt=0に初期設定する(ステップS4)。
【0047】拡大縮小画面生成装置123は、一定時間
後にtを+1し(ステップS5)、拡大縮小方向検出装
置121での拡大縮小方向検出結果と基準位置検出装置
122での基準位置検出結果から、拡大枠(表示対象
枠)と時刻(経過時間)tにおける表示倍率M(t) とを
算出する(ステップS6)。以下、このステップS6で
の拡大枠と表示倍率M(t) の算出方法について説明す
る。
【0048】まず本実施形態では、画面領域の中心位置
に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位置C
(Cx ,Cy )を、ある関数に従って時刻tと共に基準
位置P(Px ,Py )に対応する仮想画面領域上の座標
位置へ近付けるものとする。以下の説明では、このこと
を便宜的に、画面領域の中心位置Cを基準位置Pに近付
けると表現する場合もある。
【0049】図5は時刻tにおける画面領域の中心位
置、即ちC(t) の変化を表す関数の例を示す。中心位置
C(t) は、水平方向成分Cx(t)と垂直方向成分Cy(t)に
分けられるため、便宜上、以降の説明で単にC(t) とい
えば、それはそのどちらか一方の成分についてのものと
する。なお、以下の説明により求められる水平方向成分
の位置と垂直方向成分の位置を合成することで実際の中
心位置が定まることは勿論である。
【0050】図5(a)は、最初はゆるやかな移動で、
途中急になり、最後は再びゆるやかな移動に戻る関数を
示す。これは、 C(t) =[(P−C(0) )/{1+exp(−t+
θ)}]+C(0) のようなロジスティック関数と呼ばれる式で簡単に表さ
れる。但し、C(t) は時刻tにおける画面領域の中心位
置の水平方向成分または垂直方向成分Cx(t)またはCy
(t)、Pは基準位置、C(0) はt=0における画面領域
の中心位置の水平方向成分または垂直方向成分Cx(0)ま
たはCy(0)、θは本関数の定義域方向のオフセット量で
ある。
【0051】図5(b)は、最初は変化せず、ある時点
で線形な変化が始まり、また別の時点でその変化が止ま
る関数を示している。これは、 C(t) =C(0) (0≦t<θのとき) C(t) =a(t−θ)+C(0)(θ≦t≦θ+|P−C
(0) |/aのとき) C(t) =P(t>θ+|P−C(0) |/aのとき) のような区分線形関数の式で表される。但し、aは関数
の勾配(傾き)である。P>C(0) ならa>0、P=C
(0) ならa=0、P<C(0) ならa<0である。
【0052】図5(c)は、急な変化で始まり、最後ま
で単調増加していく関数を示している。これは、 C(t) =(P−C(0) )/(t+1)+C(0) のような式で表される。
【0053】最後に図5(d)は、最初から中心位置
(に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位
置)Cを基準位置(に対応する仮想画面領域上の座標位
置)Pとするもので、 C(t) =P と表される。
【0054】拡大縮小画面生成装置123は、上記ステ
ップS6において、以上に述べた図5(a)〜(d)に
示す4つの式(関数)のうちの予め定められた式(関
数)に従って、時刻tにおける画面領域の中心位置Cの
水平方向成分及び垂直方向成分(即ちCx(t),Cy(t))
を算出する。なお、上記4つの式(関数)のうちの任意
の1つを利用者に選択指定させることも可能である。
【0055】また拡大縮小画面生成装置123は、時刻
tにおける表示倍率、即ちM(t) を次のように算出す
る。
【0056】まず、図6は表示倍率M(t) の変化を表す
関数の例を示す。
【0057】図6(a)は図5(a)と同様の関数を示
しており、 (拡大方向のとき) M(t) =[(Mmax −M(0) )/{1+exp(−t+
θ)}]+M(0) (縮小方向のとき) M(t) =[(M(0) −Mmin )/{1+exp(−t+
θ)}]+M(0) のような式で表される。但し、M(t) は時刻tにおける
表示倍率M、Mmax は表示倍率の上限、Mmin は表示倍
率の下限、M(0) はt=0における表示倍率M(0) であ
り、Mmin ≦M(0) ≦Mmax である。
【0058】図6(b)は図5(b)と同様の関数を示
しており、 (拡大方向のとき) M(t) =M(0) (0≦t≦θのとき) M(t) =a(t−θ)+M(0)(0≦t≦θ+(Mmax
−M(0) )/aのとき) M(t) =Mmax(t>θ+(Mmax −M(0) )/aのと
き) (縮小方向のとき) M(t) =M(0) (0≦t≦θのとき) M(t) =−a(t−θ)+M(0)(0≦t≦θ+(M(0)
−Mmin )/aのとき) M(t) =Mmin(t>θ+(M(0) −Mmin )/aのと
き) のような式で表される。但し、aはa≧0である。
【0059】図6(c)は図5(c)と同様の関数を示
しており、 (拡大方向のとき) M(t) ={(Mmax −M(0) )t/(t+1)}+M
(0) (縮小方向のとき) M(t) ={(M(0) −Mmin )t/(t+1)}+M
(0) のような式で表される。
【0060】拡大縮小画面生成装置123は、上記ステ
ップS6において、以上に述べた図6(a)〜(c)に
示す3つの式(関数)のうちの予め定められた式(関
数)に従って、時刻tにおける表示倍率M(t) を算出す
る。なお、上記3つの式(関数)のうちの任意の1つを
利用者に選択指定させることも可能である。
【0061】さて拡大縮小画面生成装置123は、時刻
tでの画面領域の中心位置(に表示すべき表示データの
仮想画面領域上の座標位置)C(t) を水平方向成分及び
垂直方向成分のそれぞれについて求めると共に、即ちC
x(t),Cy(t)を求めると共に、時刻tでの表示倍率M
(t) を求めると、同じステップS6において、矩形の拡
大枠(表示対象枠)の左上端点である始点(X1(t) ,
Y1(t) )と右下端点である終点(X2(t) ,Y2(t)
)の座標をそれぞれ以下のように算出する。
【0062】X1(t) =Cx(t)−W/2M(t) Y1(t) =Cy(t)−H/2M(t) X2(t) =Cx(t)+W/2M(t) Y2(t) =Cy(t)+H/2M(t) このようにして算出される拡大枠は画面領域と相似形と
なり、その中心位置は、時刻tにおいて画面領域の中心
位置に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位
置(Cx(t),Cy(t))に一致し、そのサイズは、当該拡
大枠を時刻tの表示倍率M(t) で拡大または縮小した際
に画面領域に一致するものとなる。
【0063】拡大縮小画面生成装置123は、以上のよ
うにして拡大枠の始点(X1(t) ,Y1(t) )及び終点
(X2(t) ,Y2(t) )の座標と、文字倍率M(t) を求
めると(ステップS6)、求めた拡大枠(の座標)で指
定される領域の原データ(表示データ)を仮想画面記憶
装置130から読み込む(ステップS7)。
【0064】次に拡大縮小画面生成装置123は、読み
込んだデータを表示倍率M(t) で拡大または縮小した表
示用の画面データ(拡大縮小画面データ)を作成し、デ
ィスプレイ装置140に出力する(ステップS8)。
【0065】ここで作成される拡大縮小画面データの領
域は、基本的には画面領域に一致するが、特別の条件の
もとでは、そのようにならない場合がある。例えば、基
準位置Pが仮想画面領域の縁にある場合や、表示倍率M
(t) が M(t) <W/W′(W/W′≧H/H′のとき) M(t) <H/H′(W/W′<H/H′のとき) の場合などは、該当箇所のデータが存在しないことか
ら、拡大縮小画面の面積が画面領域の面積よりも小さく
なることがある。このような場合には、拡大縮小画面生
成装置123は、拡大縮小画面データの周囲(画面領域
のうちの表示データ以外の部分)に単色や模様などの任
意のパターンデータを挿入し、画面領域の面積と一致す
るように調整する。
【0066】ディスプレイ装置140は、(リアルタイ
ム拡大縮小表示制御装置120内の)拡大縮小画面生成
装置123により作成された拡大縮小画面データを画面
領域に表示する(ステップS9)。
【0067】さて拡大縮小画面生成装置123は、ディ
スプレイ装置140に拡大縮小画面データを出力する
と、利用者の操作が継続しているか否かを調べ(ステッ
プS10)、継続していなければ、処理を終了する。
【0068】これに対して利用者の操作が継続している
ならば、拡大縮小画面生成装置123は、ステップS5
に戻ってカウンタtを+1する。
【0069】このようにして拡大縮小画面生成装置12
3は、利用者の操作が継続している限り、上記ステップ
S5以降の処理を例えば一定時間間隔で繰り返す。ここ
で、一定時間間隔は、上記ステップS5以降の処理が少
なくとも毎秒1回は行われる値に設定される。
【0070】以上に述べたように本実施形態によれば、
利用者は、拡大枠や表示倍率Mを指定することなしに、
画面領域上のマウスカーソルの位置情報と拡大方向また
は縮小方向へリアルタイムに変化させるための動作とを
指示する操作のみで、表示データを拡大縮小でき、ま
た、予め表示倍率Mを推測したり計算によって求めるこ
となしに、表示の変化を見ながら所望の時点で上記操作
を止められるため、操作を簡便なものに保ったまま、小
さな文字や細かな画像などの表示データの確認、及び元
の表示倍率Mへの復帰が容易にできる。
【0071】更に本実施形態によれば、仮想画面領域を
持ち、且つ従来のような表示倍率M≧1という制約にと
らわれることなく縮小表示も行える。このため、拡大縮
小表示装置なしでは画面領域に収まらないような大きな
文書や高精細画像などの表示データを確認するときに従
来は必要であった画面スクロールに代表される表示切替
操作をなくすか、或いは低減させることができる。
【0072】なお、以上の実施形態においては、画面領
域上のマウスカーソルの位置情報と拡大方向または縮小
方向へリアルタイムに変化させるための動作とを指示す
る操作中は、基準位置Pを変更することができなかった
が(基準位置Pを変更しても無視されたが)、当該操作
中に基準位置Pを変更できるようにすることも可能であ
る。そこで、図1の拡大縮小表示装置において、上記操
作中に基準位置Pの更新を可能とした変形例について、
図7のフローチャートを参照して説明する。なお、図4
のフローチャートと同一部分には同一符号を付してあ
る。
【0073】ここでは、リアルタイム拡大縮小表示制御
装置120内の拡大縮小画面生成装置123が利用者の
操作が継続しているか否かを判断する処理(ステップS
10)までは、図4のフローチャートに従う処理と同一
であり、利用者の操作が継続していると判断した場合の
処理(図7中で破線で囲まれた部分)に特徴がある。
【0074】即ち、リアルタイム拡大縮小表示制御装置
120内の拡大縮小画面生成装置123は、ステップS
10において、利用者の操作が継続していると判断した
場合、画面領域上のマウスカーソル位置が移動したか否
かを判断し(ステップS11)、移動していないなら
ば、カウンタtに1を加算するステップS5から上記処
理を繰り返す。
【0075】これに対し、マウスカーソル位置が移動し
ているならば、拡大縮小画面生成装置123は、基準位
置Pの変更のための操作がなされたものとして、カウン
タtの値をt=0に再初期化し、t=0における画面領
域の中心位置(に表示すべき表示データの仮想画面領域
上の座標位置)C0 、基準位置P、表示倍率M(0) な
ど、上記移動や上記再初期化の影響を受ける値(パラメ
ータ値)を更新し(ステップS12)、カウンタtに1
を加算するステップ5から上記処理を繰り返す。ここ
で、C0 にはt=0に再初期化する際の画面領域の中心
位置に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位
置C(Cx ,Cy )=(Cx(t),Cy(t))が用いられ、
M(0) にはt=0に再初期化する際の表示倍率M(t) が
用いられる。
【0076】このように、図1の構成の拡大縮小表示装
置が図7のフローチャートの示す処理手順を適用した場
合、利用者は、拡大枠や表示倍率Mを指定することなし
に、画面領域上のマウスカーソルの位置情報と拡大方向
または縮小方向へリアルタイムに変化させるための動作
とを指示する操作のみで、表示データを拡大縮小でき、
また、予め表示倍率Mを推測したり計算によって求める
ことなしに、表示の変化を見ながら所望の時点で上記操
作を止められるのに加えて、操作中に基準位置の更新が
可能であるため、操作を簡便なものに保ったまま、小さ
な文字や細かな画像などの表示データの確認、及び元の
表示倍率Mへの復帰が一層容易にできる。更に、仮想画
面領域を持ち、且つ従来のような表示倍率M≧1という
制約にとらわれることなく縮小表示も行える。このた
め、拡大縮小表示装置なしでは画面領域に収まらないよ
うな大きな文書や高精細画像などの表示データを確認す
るときに従来は必要であった画面スクロールに代表され
る表示切替操作をなくすか、或いは低減させることがで
きる。
【0077】[第2の実施形態]図8は本発明の第2の
実施形態に係る拡大縮小表示装置の概略構成を示すブロ
ック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0078】図8の拡大縮小表示装置は、入力装置21
0、リアルタイム拡大縮小表示制御装置220、仮想画
面記憶装置130、及びディスプレイ装置140から構
成されている。
【0079】入力装置210は、利用者が注視する位
置、即ち注視点(視線位置)の情報を入力する視線入力
装置211とキーボード212とを備えて構成されてい
る。ここでは、(前記第1の実施形態におけるマウスカ
ーソルに代えて)画面領域上の注視点の位置に基づい
て、表示を拡大方向または縮小方向へリアルタイムに変
化させる動作を、入力装置210内の視線入力装置21
1とキーボード212との併用によって実現するように
なっている。また、キーボード212は、図9に示すよ
うに、左右に制御用のキーの1つであるシフトキー、即
ち左シフトキーSFTL及び右シフトキーSFTRを備
えている。
【0080】次にリアルタイム拡大縮小表示制御装置2
20は、利用者操作に従う入力装置210からの入力情
報をもとに、拡大方向への表示のための操作であるか、
或いは縮小方向への表示のための操作であるかを検出す
る(図1中の拡大縮小方向検出装置121と同様の)拡
大縮小方向検出装置221と、拡大縮小表示の基準とな
る画面領域上の注視点の位置を基準位置Pとして検出す
る基準位置検出装置222と、拡大縮小画面生成装置2
23とから構成される。拡大縮小画面生成装置223
は、拡大縮小方向検出装置221での拡大縮小方向検出
結果と基準位置検出装置222での基準位置検出結果を
一定サイクルで入力し、その両検出結果をもとに、拡大
枠と表示倍率M(t) を算出する。拡大縮小画面生成装置
223はまた、算出した拡大枠に対応する領域の原デー
タを仮想画面記憶装置130から読み込んで、表示倍率
M(t) で拡大または縮小したデータを生成し、ディスプ
レイ装置140に表示する。
【0081】次に図8の構成の拡大縮小表示装置の動作
を、図10のフローチャートを適宜参照して説明する。
【0082】本実施形態において利用者は、ディスプレ
イ装置140の画面領域上で表示データを拡大または縮
小させたい場合には、視線入力装置211を装着した状
態で、入力装置210に設けられたキーボード212の
左シフトキーSFTLまたは右シフトキーSFTRを押
しながら、画面領域上の拡大縮小の規準としたい位置を
注視する(ステップS21)。この場合、視線入力装置
211は、利用者の注視している画面領域上の位置、即
ち注視点を検出し、その注視点の位置情報を入力する。
したがって利用者は、左シフトキーSFTLまたは右シ
フトキーSFTRを押しながら注視点の位置情報を入力
する操作を行うことになる。ここでは、左シフトキーS
FTLを押しながら注視点の位置情報を入力すること
で、拡大方向へのリアルタイム表示が指示され、右シフ
トキーSFTRを押しながら注視点の位置情報を入力す
ることで、縮小方向へのリアルタイム表示が指示され
る。
【0083】リアルタイム拡大縮小表示制御装置220
内の拡大縮小方向検出装置221は、利用者が基準位置
検出装置222の左シフトキーSFTLまたは右シフト
キーSFTRを押しながら注視点の位置情報を入力する
と、左シフトキーSFTLまたは右シフトキーSFTR
のいずれが押されているかにより、拡大方向または縮小
方向のいずれの方向へのリアルタイム表示が指示されて
いるかを検出する(ステップS22)。
【0084】一方、リアルタイム拡大縮小表示制御装置
220内の基準位置検出装置222は、ディスプレイ装
置140の画面領域上の注視点の位置情報を拡大縮小表
示の基準位置Pの情報として検出する(ステップS2
3)。
【0085】次にリアルタイム拡大縮小表示制御装置2
20内の拡大縮小画面生成装置223は、表示がリアル
タイムに変化するときの時刻(経過時間)を表すカウン
タtの値をt=0に初期設定する(ステップS24)。
【0086】拡大縮小画面生成装置223は、一定時間
後にtを+1し(ステップS25)、拡大縮小方向検出
装置221での拡大縮小方向検出結果と基準位置検出装
置222での基準位置検出結果から、拡大枠(の始点及
び終点の座標)と時刻(経過時間)tにおける表示倍率
M(t) とを算出する(ステップS26)。このステップ
S26での拡大枠と表示倍率M(t) の算出方法は、前記
第1の実施形態での拡大縮小画面生成装置123におけ
るのと同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0087】次に拡大縮小画面生成装置223は、前記
第1の実施形態における拡大縮小画面生成装置123と
同様に、求めた拡大枠(の座標)で指定される領域の原
データ(表示データ)を仮想画面記憶装置130から読
み込む(ステップS27)。そして拡大縮小画面生成装
置223は、前記第1の実施形態における拡大縮小画面
生成装置123と同様に、読み込んだデータを表示倍率
M(t) で拡大または縮小した表示用の画面データ(拡大
縮小画面データ)を作成し、必要ならば、データの周囲
に単色や模様などの任意のパターンデータを挿入し、画
面領域に一致するように調整して、即ち画面領域と相似
形で且つその面積が等しくなるように調整して、ディス
プレイ装置140に出力する(ステップS28)。
【0088】ディスプレイ装置140は、前記第1の実
施形態と同様に、上記拡大縮小画面データを画面領域に
表示する(ステップS29)。
【0089】さて拡大縮小画面生成装置223は、ディ
スプレイ装置140に拡大縮小画面データを出力する
と、利用者の操作が継続しているか否かを調べ(ステッ
プS30)、継続していなければ、処理を終了する。
【0090】これに対して利用者の操作が継続している
ならば、拡大縮小画面生成装置223は、ステップS2
5に戻ってカウンタtを+1する。
【0091】このようにして拡大縮小画面生成装置22
3は、利用者の操作が継続している限り、上記ステップ
S25以降の処理を例えば一定時間間隔で繰り返す。こ
こで、一定時間間隔は、上記ステップS25以降の処理
が少なくとも毎秒1回は行われる値に設定される。
【0092】以上に述べたように本実施形態によれば、
利用者は、拡大枠や表示倍率Mを指定することなしに、
画面領域上の注視点の位置情報と拡大方向または縮小方
向へリアルタイムに変化させるための動作とを指示する
操作のみで、表示データを拡大縮小でき、また、予め表
示倍率Mを推測したり計算によって求めることなしに、
表示の変化を見ながら所望の時点で上記操作を止められ
るため、操作を簡便なものに保ったまま、小さな文字や
細かな画像などの表示データの確認、及び元の表示倍率
Mへの復帰が容易にできる。
【0093】更に本実施形態によれば、仮想画面領域を
持ち、且つ従来のような表示倍率M≧1という制約にと
らわれることなく縮小表示も行える。このため、拡大縮
小表示装置なしでは画面領域に収まらないような大きな
文書や高精細画像などの表示データを確認するときに従
来は必要であった画面スクロールに代表される表示切替
操作をなくすか、或いは低減させることができる。
【0094】なお、以上の実施形態においては、画面領
域上の注視点の位置情報と拡大方向または縮小方向へリ
アルタイムに変化させるための動作とを指示する操作中
は、基準位置Pを変更することができなかったが、図1
0のフローチャートに代えて図11のフローチャートの
示す手順を適用することで、前記第1の実施形態におけ
る変形例と同様に、当該操作中に基準位置Pを変更でき
るようにすることも可能である。なお、図11のフロー
チャートにおいて、図10のフローチャートと同一部分
には同一符号を付してある。
【0095】ここでは、リアルタイム拡大縮小表示制御
装置220内の拡大縮小画面生成装置223が利用者の
操作が継続しているか否かを判断する処理(ステップS
30)までは、図10のフローチャートに従う処理と同
一であり、利用者の操作が継続していると判断した場合
の処理(図11中で破線で囲まれた部分)に特徴があ
る。
【0096】即ち、リアルタイム拡大縮小表示制御装置
220内の拡大縮小画面生成装置223は、ステップS
30において、利用者の操作が継続していると判断した
場合、画面領域上の注視点位置が移動したか否かを判断
し(ステップS31)、移動していないならば、カウン
タtに1を加算するステップS25から上記処理を繰り
返す。これに対し、注視点位置が移動しているならば、
拡大縮小画面生成装置223は、基準位置Pの変更のた
めの操作がなされたものとして、カウンタtの値をt=
0に再初期化し、t=0における画面領域の中心位置
(に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位
置)C(0) 、基準位置P、表示倍率M(0) など、上記移
動や上記再初期化の影響を受ける値(パラメータ値)を
更新し(ステップS32)、カウンタtに1を加算する
ステップS25から上記処理を繰り返す。
【0097】このように、図8の構成の拡大縮小表示装
置が図11のフローチャートの示す処理手順を適用した
場合、利用者は、拡大枠や表示倍率Mを指定することな
しに、画面領域上の注視点の位置情報と拡大方向または
縮小方向へリアルタイムに変化させるための動作とを指
示する操作のみで、表示データを拡大縮小でき、また、
予め表示倍率Mを推測したり計算によって求めることな
しに、表示の変化を見ながら所望の時点で上記操作を止
められるのに加えて、操作中に基準位置の更新が可能で
あるため、操作を簡便なものに保ったまま、小さな文字
や細かな画像などの表示データの確認、及び元の表示倍
率Mへの復帰が一層容易にできる。更に、仮想画面領域
を持ち、且つ従来のような表示倍率M≧1という制約に
とらわれることなく縮小表示も行える。このため、拡大
縮小表示装置なしでは画面領域に収まらないような大き
な文書や高精細画像などの表示データを確認するときに
従来は必要であった画面スクロールに代表される表示切
替操作をなくすか、或いは低減させることができる。
【0098】以上に述べた図4、図7、図10、または
図11のフローチャートの示す処理手順は、プログラム
読み取り可能なコンピュータ、例えば図12に示すよう
なパーソナルコンピュータ300に、当該処理手順を実
行させるためのプログラム(拡大縮小表示プログラム)
を記録した記録媒体、例えばCD−ROM310を装着
して、当該CD−ROM310に記録されているプログ
ラムをパーソナルコンピュータ300で読み取り実行さ
せることにより実現される。なお、プログラムを記録し
た記録媒体としては、CD−ROM310の他に、フロ
ッピーディスク、メモリカード等が利用可能である。ま
た、プログラムを記録した記録媒体の内容が、通信回線
等を介してパーソナルコンピュータ300にダウンロー
ドされるものであっても構わない。
【0099】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。
【0100】例えば、図1中のマウス111に代えて、
ローラー付のマウスを用い、ローラーを上方へ回転させ
ることで拡大方向(または縮小方向)へ、下方ヘ回転さ
せることで縮小方向(または拡大方向)へと指定可能な
構成とすることも可能である。また、マウス以外の種々
のポインティングデバイスを利用することも可能であ
る。
【0101】また、例えば図1中のマウス111に代え
て、左ボタンLB及び右ボタンRBの他に、中ボタンM
B(第3のボタン)を備えた3ボタン方式のマウスを用
い、当該中ボタンMBに、前記第1の実施形態における
キーボード112のシフトキーSFTと同様の役割を割
り当てることで、キーボード112を不要とすることも
可能である。即ち、中ボタンMBを押しながら左ボタン
LBを押すことで拡大方向へのリアルタイム表示が指示
され、中ボタンMBを押しながら右ボタンRBを押すこ
とで縮小方向へのリアルタイム表示が指示される構成と
することも可能である。ここで、上記3つのボタンの役
割を入れ替えることも可能である。
【0102】また、図1中のキーボード112の有する
各種制御キーのうちの2つ(これを第1の制御キーと第
2の制御キーと呼ぶ)と、予め定められた4つのキー
(これを第1乃至第4の特定キーと呼ぶ)とを組み合わ
せ、例えば第1の制御キーを押しながら、第1の特定キ
ーを押すことで、拡大方向へのリアルタイム表示が指示
され、第1の制御キーを押しながら、第2の特定キーを
押すことで、縮小方向へのリアルタイム表示が指示され
る一方、第2の制御キーを押しながら、第1または第2
の特定キーを押すことで、(マウスカーソル位置に相当
する)規準位置を上または下方向に移動することが指示
され、第2の制御キーを押しながら、第3または第4の
特定キーを押すことで、上記規準位置を左または右方向
に移動することが指示される構成とすることも可能であ
る。この場合、マウス11は必ずしも必要でない。な
お、第1、第2の制御キーとしては、例えば図9中の左
シフトキーSFTL、右シフトキーSFTRなどが適用
可能である。また上記第1乃至第4の特定キーとして
は、例えば上下左右のカーソルキーなどが適用可能であ
る。
【0103】また、図8中の視線入力装置211を、注
視点(規準位置)の入力だけでなく、拡大方向と縮小方
向ヘのリアルタイム表示を指示するのに用いることも可
能である。そのためには、例えば利用者が2回まばたき
をした場合には、拡大方向(または縮小方向)へのリア
ルタイム表示が指示され、3回まばたきをした場合に
は、縮小方向(拡大方向)へのリアルタイム表示が指示
される構成とすればよい。この際、拡大方向または縮小
方向表示の指示のために利用者が意識して行うまばたき
と、利用者が無意識に行うまばたきとを識別できるよう
に、例えばまばたきの時間間隔Δtを測定し、そのΔt
の値が規準時間tc 以上であるならば拡大方向または縮
小方向表示の指示のためのまばたきであり、tc 未満で
あるならば通常のまばたきであると判断する構成とする
とよい。
【0104】また、上述した実施形態では、時刻tと共
に、画面領域の中心位置(に表示すべき表示データの仮
想画面領域上の座標位置)を、ある関数に従って基準位
置へ近付けるものとしたが、中心位置ではなく、画面領
域の左上端位置、右上端位置、左下端位置、右下端位置
など、画面領域上の中心位置以外の予め定められた位置
(に表示すべき表示データの仮想画面領域上の座標位
置)を近付けるものとしてもよい。また、拡大枠(表示
対象枠)、表示倍率算出では、連続的に変化するもので
あれば、上述した実施形態で適用した関数に限らず任意
の関数を適用できる。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、表
示を拡大または縮小方向へリアルタイムに変化させる動
作を利用者の簡単な入力操作で実現でき、しかも表示倍
率の制約を緩和でき、縮小表示も行える。このため、拡
大縮小表示装置なしでは画面領域に収まらないような大
きな文書や高精細画像などの表示データを確認するとき
に必要な画面スクロールに代表される表示切替動作をな
くすか、または低減させることが可能となる。
【0106】また本発明によれば、利用者は実画面領域
内の表示の変化を見ながら所望の時点で上記操作を止め
られるため、予め表示倍率を推測したり計算したりする
必要はなく、また元の表示倍率率への復帰も容易にでき
る。
【0107】また本発明によれば、利用者は拡大または
縮小表示の規準なる位置を表示の変化を見ながら所望の
位置に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る拡大縮小表示装
置の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1中のマウス111のボタン配置例を示す
図。
【図3】図1中のキーボード112のキー配列例を示す
図。
【図4】図1の構成の拡大縮小表示装置の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図5】図1の構成の拡大縮小表示装置において適用可
能な画面領域の中心位置の移動を表す関数の例を示す
図。
【図6】図1の構成の拡大縮小表示装置において適用可
能な表示倍率M(t) の変化を表す関数の例を示す図。
【図7】図1の構成の拡大縮小表示装置において、表示
を拡大方向または縮小方向へリアルタイムに変化させる
ための動作を指示する操作中に基準位置を変更すること
を可能とした変形例を説明するためのフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る拡大縮小表示装
置の概略構成を示すブロック図。
【図9】図8中のキーボード212のキー配列例を示す
図。
【図10】図8の構成の拡大縮小表示装置の動作を説明
するためのフローチャート。
【図11】図8の構成の拡大縮小表示装置において、表
示を拡大方向または縮小方向へリアルタイムに変化させ
るための動作を指示する操作中に基準位置を変更するこ
とを可能とした変形例を説明するためのフローチャー
ト。
【図12】図4、図7、図10、または図11のフロー
チャートの示す処理手順を実行させるためのプログラム
の読み取りが可能なパーソナルコンピュータの外観を示
す図。
【図13】従来の画面領域上に拡大枠を指定する拡大縮
小表示装置における拡大前後の画面領域の表示例を示す
図。
【図14】従来の表示倍率を指定する拡大縮小表示装置
における拡大前後の画面領域の表示例を示す図。
【図15】従来の画面領域上に拡大枠を指定すると共に
表示倍率を指定する拡大縮小表示装置における拡大前後
の画面領域の表示例を示す図。
【図16】従来の画面領域上に拡大枠の始点と拡大率と
を指定する拡大縮小表示装置における拡大前後の画面領
域の表示例を示す図。
【図17】従来の拡大枠を指定するときに画面領域と相
似形となるよう縦横比率を自動調整する拡大縮小表示装
置における拡大前後の画面領域の表示例を示す図。
【符号の説明】
110,210…入力装置 111…マウス(ポインティングデバイス) 112,212…キーボード 120,220…リアルタイム拡大縮小表示制御装置 121,221…拡大縮小方向検出装置 122,222…基準位置検出装置 123,223…拡大縮小画面生成装置(表示倍率・座
標位置可変手段、表示対象枠算出手段、拡大縮小画面表
示手段) 130…仮想画面記憶装置 140…ディスプレイ装置 211…視線入力装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ装置の実画面領域以上の大
    きさを持つ仮想画面領域のサイズの表示データを記憶す
    る仮想画面記憶手段と、 前記ディスプレイ装置の実画面領域での表示を拡大方向
    または縮小方向へリアルタイムに変化させること、及び
    前記ディスプレイ装置の実画面領域での拡大縮小表示の
    規準となる任意の規準位置が利用者の操作により指示入
    力可能な入力手段と、 前記入力手段からの拡大方向または縮小方向表示の指示
    入力期間中、指示された方向に応じて表示倍率を予め定
    められた上限値または下限値に時間経過と共に近付くよ
    うに可変する一方、前記ディスプレイ装置の実画面領域
    内の所定位置に表示すべき表示データの前記仮想画面領
    域上の第1の座標位置を、前記入力手段により指示され
    た規準位置に対応する前記仮想画面領域上の第2の座標
    位置に直ちに或いは時間経過と共に近付くように移動す
    る表示倍率・座標位置可変手段と、 前記表示倍率・座標位置可変手段により前記表示倍率が
    可変される都度、その時点の前記第1の座標位置を規準
    とする領域の前記仮想画面記憶手段内の表示データを当
    該表示倍率で拡大または縮小して、前記ディスプレイ装
    置の画面領域に表示する拡大縮小画面表示手段とを具備
    することを特徴とする拡大縮小表示装置。
  2. 【請求項2】 ディスプレイ装置の実画面領域以上の大
    きさを持つ仮想画面領域のサイズの表示データを記憶す
    る仮想画面記憶手段と、 前記ディスプレイ装置の実画面領域での表示を拡大方向
    または縮小方向へリアルタイムに変化させること、及び
    前記ディスプレイ装置の実画面領域での拡大縮小表示の
    規準となる任意の規準位置が利用者の操作により指示入
    力可能な入力手段と、 前記入力手段からの拡大方向または縮小方向表示の指示
    入力期間中、指示された方向に応じて表示倍率を予め定
    められた上限値または下限値に時間経過と共に近付くよ
    うに可変する一方、前記ディスプレイ装置の実画面領域
    内の所定位置に表示すべき表示データの前記仮想画面領
    域上の第1の座標位置を、前記入力手段により指示され
    た規準位置に対応する前記仮想画面領域上の第2の座標
    位置に直ちに或いは時間経過と共に近付くように移動す
    る表示倍率・座標位置可変手段と、 前記表示倍率・座標位置可変手段により前記表示倍率が
    可変される都度、その時点の前記第1の座標位置を中心
    とし、その時点の前記表示倍率で拡大または縮小した場
    合に前記ディスプレイ装置の実画面領域に一致するサイ
    ズの表示対象枠を算出する表示対象枠算出手段と、 前記表示対象枠算出手段により算出された前記表示対象
    枠内の表示データを前記仮想画面記憶手段から読み込
    み、その表示データを当該表示倍率で拡大または縮小し
    て、前記ディスプレイ装置の画面領域に表示する拡大縮
    小画面表示手段とを具備することを特徴とする拡大縮小
    表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示倍率・座標位置可変手段は、前
    記実画面領域の横方向の画素数をW、縦方向の画素数を
    H、前記仮想画面領域の横方向の画素数をW′(但し
    W′≧W)、縦方向の画素数をH′(但しH′≧H)、
    前記表示倍率の上限値をMmax 、下限値をMmin とする
    と、当該Mmax とMmin を、W′≧H′且つW≧Hのと
    きはMmax =H、Mmin =1/H′、W′≧H′且つW
    <HのときはMmax =W、Mmin =1/H′、W′<
    H′且つW≧HのときはMmax =H、Mmin =1/
    W′、そしてW′<H′且つW<HのときはMmax =
    W、Mmin=1/W′とすることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の拡大縮小表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示倍率・座標位置可変手段は、前
    記入力手段からの拡大方向または縮小方向表示の指示入
    力期間中に、前記入力手段により指示される規準位置が
    移動した場合には、その移動時点を前記時間経過の開始
    時点とすると共に移動後の規準位置を適用して、前記表
    示倍率の可変動作と、前記第1の座標位置の移動動作を
    実行し直すことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の拡大縮小表示装置。
  5. 【請求項5】 ディスプレイ装置の実画面領域以上の大
    きさを持つ仮想画面領域のサイズの表示データを記憶す
    る仮想画面記憶手段を備えた情報処理機器に適用される
    拡大縮小表示方法であって、 利用者の入力手段を用いた操作に応じて、前記ディスプ
    レイ装置の実画面領域での表示を拡大方向または縮小方
    向へリアルタイムに変化させること、及び前記ディスプ
    レイ装置の実画面領域での拡大縮小表示の規準となる任
    意の規準位置の指示を受け付けて、前記入力手段からの
    拡大方向または縮小方向表示の指示入力期間中、指示さ
    れた方向に応じて表示倍率を予め定められた上限値また
    は下限値に時間経過と共に近付くように可変する一方、
    前記ディスプレイ装置の実画面領域内の所定位置に表示
    すべき表示データの前記仮想画面領域上の第1の座標位
    置を、前記受け付けた規準位置に対応する前記仮想画面
    領域上の第2の座標位置に直ちに或いは時間経過と共に
    近付くように移動し、前記表示倍率を可変する都度、そ
    の時点の前記第1の座標位置を中心とし、その時点の前
    記表示倍率で拡大または縮小した場合に前記ディスプレ
    イ装置の実画面領域に一致するサイズの表示対象枠を算
    出する第1のステップと、 前記第1のステップで前記表示対象枠を算出する毎に、
    当該表示対象枠内の表示データを前記仮想画面記憶手段
    から読み込む第2のステップと、 前記第2のステップで前記表示対象枠内の表示データを
    読み込む毎に、当該表示データを、その時点における前
    記表示倍率で拡大または縮小して表示用の画面データを
    生成する第3のステップと、 前記第3のステップで前記画面データを生成する毎に、
    当該画面データを前記拡大ディスプレイ装置の画面領域
    に表示する第4のステップとを具備することを特徴とす
    る拡大縮小表示方法。
  6. 【請求項6】 前記実画面領域の横方向の画素数をW、
    縦方向の画素数をH、前記仮想画面領域の横方向の画素
    数をW′(但しW′≧W)、縦方向の画素数をH′(但
    しH′≧H)、前記表示倍率の上限値をMmax 、下限値
    をMmin とすると、当該Mmax とMmin を、W′≧H′
    且つW≧HのときはMmax =H、Mmin =1/H′、
    W′≧H′且つW<HのときはMmax =W、Mmin =1
    /H′、W′<H′且つW≧HのときはMmax =H、M
    min =1/W′、そしてW′<H′且つW<Hのときは
    Mmax =W、Mmin =1/W′とすることを特徴とする
    請求項5記載の拡大縮小表示方法。
  7. 【請求項7】 前記第4のステップを実行する毎に、利
    用者の操作が継続しているか否かを調べる第5のステッ
    プと、 前記第5のステップで利用者の操作が継続していること
    を検出する毎に、前記規準位置が移動したか否かを調べ
    る第6のステップとを更に具備し、 前記第5のステップで前記規準位置が移動したことを検
    出した場合には、その検出時点を前記時間経過の開始時
    点とすると共に移動後の規準位置を適用して前記第1の
    ステップ以降の処理を実行し直すことを特徴とする請求
    項5記載の拡大縮小表示方法。
  8. 【請求項8】 ディスプレイ装置の実画面領域以上の大
    きさを持つ仮想画面領域のサイズの表示データを記憶す
    る仮想画面記憶手段を備えたコンピュータに実行させる
    プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
    体であって、 利用者の入力手段を用いた操作に応じて、前記ディスプ
    レイ装置の実画面領域での表示を拡大方向または縮小方
    向へリアルタイムに変化させること、及び前記ディスプ
    レイ装置の実画面領域での拡大縮小表示の規準となる任
    意の規準位置の指示を受け付けて、前記入力手段からの
    拡大方向または縮小方向表示の指示入力期間中、指示さ
    れた方向に応じて表示倍率を予め定められた上限値また
    は下限値に時間経過と共に近付くように可変する一方、
    前記ディスプレイ装置の実画面領域内の所定位置に表示
    すべき表示データの前記仮想画面領域上の第1の座標位
    置を、前記受け付けた規準位置に対応する前記仮想画面
    領域上の第2の座標位置に直ちに或いは時間経過と共に
    近付くように移動し、前記表示倍率を可変する都度、そ
    の時点の前記第1の座標位置を中心とし、その時点の前
    記表示倍率で拡大または縮小した場合に前記ディスプレ
    イ装置の実画面領域に一致するサイズの表示対象枠を算
    出する第1のステップと、 前記第1のステップで前記表示対象枠を算出する毎に、
    当該表示対象枠内の表示データを前記仮想画面記憶手段
    から読み込む第2のステップと、 前記第2のステップで前記表示対象枠内の表示データを
    読み込む毎に、当該表示データを、その時点における前
    記表示倍率で拡大または縮小して表示用の画面データを
    生成する第3のステップと、 前記第3のステップで前記画面データを生成する毎に、
    当該画面データを前記拡大ディスプレイ装置の画面領域
    に表示する第4のステップとを前記コンピュータに実行
    させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な
    記録媒体。
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