JPH10311928A - 光分岐モジュール - Google Patents

光分岐モジュール

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JPH10311928A
JPH10311928A JP9121353A JP12135397A JPH10311928A JP H10311928 A JPH10311928 A JP H10311928A JP 9121353 A JP9121353 A JP 9121353A JP 12135397 A JP12135397 A JP 12135397A JP H10311928 A JPH10311928 A JP H10311928A
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JP
Japan
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optical
connection
module
optical fiber
main body
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Application number
JP9121353A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Hosoya
英行 細谷
Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
Tetsuya Enomoto
哲也 榎本
Naoki Nakao
直樹 中尾
Masato Kuroiwa
真人 黒岩
Shigenori Goto
茂則 後藤
Yoshio Kobayashi
良夫 小林
Shuichi Kurihara
秀一 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUZUKI GIKEN KK
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Suzuki Giken Co Ltd
Original Assignee
SUZUKI GIKEN KK
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Suzuki Giken Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9121353A priority Critical patent/JPH10311928A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光分岐モジュール間の空間は狭く、光ファイ
バ心線は輻輳しているために、ケースの取り出しと再収
納作業および心線接続作業は慎重を極めていた。 【解決手段】 外観薄板状のモジュール本体21と、該
モジュール本体21の一側部に設けられ、モジュール本
体21内外の光ファイバを接続する光レセプタクル22
と、光ファイバ32、41同士の融着接続部44を支持
しつつモジュール本体21の他側部に出没される接続部
支持部23とを具備し、モジュール本体21内部にはカ
プラ収納部27と余長収納部28とが仕切壁26によっ
て画成され、接続余長42、43の収納量が増大されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光カプラによっ
て、単心あるいは多心の光ファイバをより多心の光ファ
イバへ分岐するための光配線ラックに適用される光分岐
モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバネットワークにおいて、例え
ば、加入者側の光ケーブルと局内側の光ケーブルを接続
するには、多数の局内外光ファイバを成端して大群構成
とする光配線架が使用される。図3および図4は、従来
の光配線架(FTM)を示す図であり、図中、符号1は
フレーム、2は端子板、3は光コネクタ、4は光カプラ
等の光部品と接続余長が収納された光分岐モジュールで
ある。
【0003】前記フレーム1は、水平に配置された仕切
板5によって等間隔の複数段に仕切られた棚状に形成さ
れており、前記光分岐モジュール4を収納する段が複数
段形成されている。このフレーム1の各段の同一側開口
部には、該開口部を略覆う端子板2が固定されている。
この端子板2には前記光アダプタ3の取り付け用の穴6
が複数並べて連設され、この穴6内にSC型の光コネク
タに対応する多連の光アダプタ3が2個づつ配置・固定
されている。この光アダプタ3の両側には、単心光ファ
イバ心線7が成端された図示しないSC型端子(プラ
グ)が外側に複数配置され、光分岐モジュール4を経由
して引き込まれた別の光ファイバテープ心線8(以下の
「テープ心線」)の端部を分岐器8aにて単心分岐した
単心線8bを成端する図示しない複数のSC型端子(プ
ラグ)が、前記単心光ファイバ心線7用の端子に対応す
る位置に配置され、両側のプラグは、光アダプタ3内の
位置決めリングにより位置決め接続される。
【0004】光分岐モジュール4は、テープ心線8の余
長を収納する余長収納ケースとしての役割を果たすもの
であって、前記フレーム1の各段に、例えば13.5m
m幅で、一段に50個程度設けられる。図5に示すよう
に、光分岐モジュール4の内部には、補強チューブでコ
ード化したテープ心線8の余長と、該テープ心線8に接
続された光カプラ9と、テープ心線8同士を接続切り替
え可能に光接続するMTコネクタ10(Mechanically Tr
ansferable)とが収納されている。テープ心線8の接続
余長は適切回数巻回して光分岐モジュール4内に収納さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記光分岐
モジュール4は、接続余長と光部品とを同一ケース内に
収納する方式であり、当該収納方式を採用する光分岐モ
ジュール4と光ケーブル側のテープ心線8との接続作業
は以下の如く概略的に説明される。 1.光分岐モジュール4のケースをFTMから取り外
す。 2.ケースの蓋を開放して、収納されているテープ心線
8を取り出す。 3.接続方式は光コネクタと融着接続による場合がある
が、融着接続を用いた場合には作業側に融着接続機を設
置し、この融着接続機により成端ケーブル側のテープ心
線8とケース内のテープ心線8とを融着接続する。 4.融着接続後に、テープ心線8の接続余長をケース内
に捩れないように収納して蓋を閉じる。 5.FTMの元の位置へ光分岐モジュール4を戻す。 以上の接続作業において、光分岐モジュール4間の空間
は狭く、光ファイバ心線8は輻輳しているために、ケー
スの取り出しと再収納作業、および心線接続作業は慎重
を極めていたが、近年、FTMの収納心線数が増大し、
これに伴い光分岐モジュール4の実装密度が向上したた
め、接続作業がより簡便で施工性に優れた余長収納方式
が求められてきている。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、接続作業が容易で作業効率を高め、また、接続余
長の収納効率を向上させることができるとともに、接続
切り替え等の作業時に光通信に与える影響を可及的に軽
減することができる光分岐モジュールを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、前記課題を解決するため、外観薄板状に形成された
モジュール本体と、該モジュール本体の一側部に設けら
れ、モジュール本体内外の光ファイバを接続する光接続
器と、光ファイバ同士の光接続部を支持しつつモジュー
ル本体の他側部に出没される接続部支持部とを具備して
なり、前記モジュール本体の内部には、光カプラを収納
するカプラ収納部と、前記光接続部にて光カプラ側の光
ファイバと接続された別の光ファイバの接続余長を収納
する余長収納部とが、仕切壁によって画成され、カプラ
収納部と余長収納部の一方または両方の内部の接続余長
が接続部支持部の出没時の引出余長として機能すること
を特徴とする光分岐モジュールを前記課題の解決手段と
した。
【0008】本発明によれば、余長収納部とカプラ収納
部とが一つのモジュール本体内に併設されているので、
モジュール本体の容積全体を接続余長の収納に利用する
ことができ、接続余長の収納量が増大する。また、余長
収納部とカプラ収納部とが仕切壁によって仕切られてい
るので、接続余長が移動した場合であってもカプラ収納
部内に収納した光カプラ等の光部品に振動等の影響が作
用しない。接続部支持部をモジュール本体の他側部に出
没させるだけで、光接続部の収納や取り出しを簡便に行
うことができ、しかも接続部支持部を引き出した時には
モジュール本体の他側部が開口されるので、この開口し
た部分を介して接続余長の処理を効率良く行うことがで
きる。また、接続部支持部を引き出すに伴って、余長収
納部内に収納されていた接続余長が引出余長として光接
続部に追従して引き出されるようにすれば、接続部支持
部をモジュール本体の内外方向に移動させても、余長収
納部内では接続余長の湾曲半径が常時規定以上に維持さ
れ、光通信に影響を与えない。カプラ収納部内の接続余
長を引出余長として機能させた場合でも、同様の理由で
光通信への影響が回避されるが、十分な長さの接続余長
を確保することにより特に光カプラを移動させないよう
にしておく。
【0009】請求項2記載の発明では、モジュール本体
の他側部には、カプラ収納部からモジュール本体の他側
部に引き出した光ファイバが規定以上の湾曲半径を維持
して布線される引出線布線部と、接続部支持部を引出線
布線部における光ファイバの布線経路上にある変位しな
い軸線を以て回動自在に支持してモジュール本体の他側
部に出没させる出没支持機構とが設けられていることを
特徴とする請求項1記載の光分岐モジュールを前記課題
の解決手段とした。
【0010】本発明によれば、カプラ収納部から引き出
した光ファイバと余長収納部側の光ファイバとの光接続
部を接続部支持部に支持した時には、カプラ収納部側の
光ファイバは引出線布線部を経由して布線される。ここ
で、接続部支持部を回動させても、光接続部の接続部支
持部における支持位置が回動の途中で変動しない限りカ
プラ収納部から引き出した光ファイバの布線長が変動し
ないので、余長収納部側の接続余長のみが引出余長とし
て機能し、カプラ収納部内の光カプラや光ファイバには
回動による変位が全く生じない。したがって、光通信を
より確実に維持しつつ作業を進めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の光分岐モジュールの
一実施形態を図1および図2を参照して説明する。図中
符号20は光分岐モジュール、21はモジュール本体、
22は光接続器(光アダプタ若しくは光レセプタクルの
機能を有する)、23は接続部支持部である。図1にお
いて、光分岐モジュール20は、全体が樹脂等の材料に
よって外観長方形薄板状に形成されたケースであるモジ
ュール本体21と、このモジュール本体21の長手方向
一側部(図1右奥側)に取り付けられた光接続器22
と、他側部に出没自在に設けられた接続支持部23とで
概略構成され、仕切板24によって多段に仕切られた棚
状のフレーム25の各段に、それぞれ縦置きにして複数
横並びに配列して収納されるようになっている。
【0012】モジュール本体21は分解組み立て自在に
なっており、着脱自在の蓋体21aを有している。この
蓋体21aは、図2中符号21bの係合穴に図示しない
係合突起を差し込むことにより、装着状態が維持される
ようになっている。図2に示すように、モジュール本体
21内部には、複数の仕切壁26によってカプラ収納部
27と余長収納部28とが画成されている。フレーム2
5への収納時のモジュール本体21のほぼ上側半分がカ
プラ収納部27であり、下側が余長収納部28であり、
これらカプラ収納部27および余長収納部28は、共に
モジュール本体21の長手方向に沿って細長く延在する
形状になっている。カプラ収納部27内には、光カプラ
29が接着固定されるカプラ固定部30が設けられてい
る。光カプラ29は、8本の単心線31を32本の光フ
ァイバ(8心の光ファイバテープ心線32が4本)に分
岐する波長無依存性の石英基板導波路型のスターカプラ
であり、単心線31および光ファイバ32が接続された
状態でカプラ収納部27内に収納されるようになってい
る。
【0013】単心線31はカプラ収納部27内に仕切壁
26によって画成された単心線収納部33に収納され、
さらにその先端が、成端するSC形フェルール34が、
モジュール本体21の一側部(図2右側)に取り付けら
れた光接続器22に、モジュール本体21の内側から差
し込まれている。フェルール34の先端はAPC研磨
(Advanced Physical Contact)されて超低反射率に
なっている。一方、光接続部器22の外側には、局内側
の単心光コード36(光ファイバ)が接続されるように
なっている。単心線収納部33に収納された単心線31
は、該単心線収納部33内に複数突設された半径維持部
37の間で蛇行させるようにして布線されて、規定以上
の湾曲半径が維持される。
【0014】なお、単心線収納部33はカプラ収納部2
7の長手方向に沿って細長く延在されており、モジュー
ル本体21の他側部寄りの端部において、カプラ収納部
27内に画成された光ファイバ収納部38と連通されて
いる。また、カプラ固定部30は単心線収納部33と光
ファイバ収納部38との連通部分にあり、光カプラ29
から引き出された光ファイバ32は、光ファイバ収納部
38内で一旦一側部に至ってから反転するようにして湾
曲して収納され、さらに、その先端がモジュール本体2
1の他側部(図2左側)に開口された光ファイバ挿通口
39からモジュール本体21の外部に引き出されてい
る。
【0015】図1および図2中符号27aは引出線布線
部であり、モジュール本体21の内面側に突設された複
数の壁部によって概略S字状の光ファイバ布線路を形成
している。引出線布線部27aの一端はモジュール本体
21の他端部中央部に開口して余長収納部28側に至る
緩やかな湾曲線を形成し、他端はカプラ収納部27の光
ファイバ収納部38内に開口している。そして、引出線
布線部27aに布線された光ファイバ32は、湾曲によ
り生じる摩擦力によって引き抜き抵抗が与えらる。
【0016】図2に示すように、余長収納部28には、
モジュール本体21の他側部に開口する光ファイバ挿通
口40から、光分岐モジュール20外部の光ファイバ4
1(8心の光ファイバテープ心線)が導入される。光フ
ァイバ41は、余長収納部28内でほぼ反転するように
して湾曲され、先端が光ファイバ挿通口40の近傍にお
いて、カプラ収納部27から引き出された光ファイバ3
2の端部と融着接続されている。光ファイバ41の接続
余長42は余長収納部28に収納され、光ファイバ32
の接続余長43は光ファイバ収納部38に収納される。
【0017】光ファイバ32、41同士の光接続部44
(融着接続部)は、余長収納部28の光ファイバ挿通口
40の近傍に設けた接続部支持部23の接続部ホルダ4
5によって着脱可能にクランプ支持される。接続部支持
部23は、カプラ収納部27と余長収納部28との境界
近傍に設けられた軸46によって、モジュール本体21
の面方向と平行な平面内を回動自在に支持され、この回
動によってモジュール本体21の他側部に出没されるよ
うになっている。接続部支持部23は、通常時は余長収
納部28内に格納されているが、接続切替等の作業時に
はモジュール本体21の他側部外側上方に向けて回動さ
せるようにして引き出し、接続部ホルダ45を露出させ
て光接続部44を着脱可能な状態にする。接続部支持部
23の格納時には、係止爪26aによって接続部支持部
23の回動が規制されて、接続部ホルダ45がカプラ収
納部27と余長収納部28との境界近傍となる位置で保
持され、しかも光接続部44がカプラ収納部27と余長
収納部28との間を仕切る仕切壁26に沿った向きで支
持される。よって、光接続部44の近傍を含めて光分岐
モジュール20に布線した光ファイバ32、41全体の
湾曲半径が維持されるようになっている。なお、軸46
は、請求項2記載の出没支持機構に相当する。
【0018】図1、図2中符号47は端子板であり、光
分岐モジュール20をフレーム25の各段奥側(図1右
奥側、図2右側)に差し込んだ時に、モジュール本体2
1の一側部に突設状態に支持された光接続器22が挿入
されるレセプタクル挿入穴48を有している。また、光
分岐モジュール20は、フレーム25の最奥まで押し込
んだ時には、モジュール本体21の一側部が端子板47
に突き当たるとともに、モジュール本体21の一側部に
突設された係合爪49が端子板47と係脱可能に係合し
て、定位置に位置決め固定されるようになっている。図
中符号50はガイド板であり、フレーム25に差し込ん
だ光分岐モジュール20を上下から支持して、縦置き状
態を維持する。図中符号51は樋状の光ファイバ受けで
あり、単心光コード36および光ファイバ41を収納す
る。
【0019】以下、本実施形態の光分岐モジュール20
の作用および効果を説明する。光分岐モジュール20に
おける光ファイバ32、41同士の接続は、光分岐モジ
ュール20をフレーム25内に収納した後に行われる。
すなわち、この光分岐モジュール20内の光配線は、光
分岐モジュール20のフレーム25への収納前に、光カ
プラ29および該光カプラ29に係る単心線31および
光ファイバ32について先行して行う。光分岐モジュー
ル20の収納後に光ファイバ受け51から所望の光ファ
イバ41を取り出して余長収納部28に収納する。この
際、接続部支持部23をモジュール本体21の他側部外
側に引き出して、十分な長さの光ファイバ41を光ファ
イバ挿通口40から余長収納部28に押し込む。余長収
納部28内に押し込んだ光ファイバ41は、余長収納部
28内で反転させるようにして湾曲させて、先端を光フ
ァイバ挿通口40から突出させるようにする。なお、接
続部支持部23の引き出し作業では、係合爪49によっ
てモジュール本体21はフレーム25内の定位置に引き
留められて変位しないので、光カプラ29等に振動等の
影響を与えることは無く、すでに活線状態の光線路があ
る場合であっても、その通信性能を維持することができ
る。
【0020】次に、余長収納部28内に収納した光ファ
イバ41および光カプラ29側の光ファイバ32をそれ
ぞれ光ファイバ挿通口39、40から必要な引出長だけ
モジュール本体21の他側部に引き出して、フレーム2
5の近傍に設置した図示しない融着接続機にて融着接続
し、光接続部44を接続部支持部23の接続部ホルダ4
5にクランプ支持した後、接続余長42を余長収納部2
8内に送り込みながら接続部支持部23を余長収納部2
8内に押し込む。そして、光カプラ29側の光ファイバ
32をカプラ収納部27の光ファイバ収納部38内に押
し込んで、作業を完了する。押し込み処理した光カプラ
29側の光ファイバ32は引出線布線部27aに沿って
布線されるので、カプラ収納部27の光ファイバ挿通口
39から光接続部44までの引出長全長にわたって、規
定以上の湾曲半径が維持される。また、余長収納部28
内の接続余長42も、全長にわたって湾曲半径が確保さ
れる。なお、この接続方法では、光ファイバ41の接続
余長42を余長収納部28内に収納した後で、必要な引
出長のみ引き出して融着接続するので、無駄な余長が接
続作業の邪魔になることが回避され、接続の作業性が向
上する。
【0021】また、他の接続方法としては、モジュール
本体21の他側部近傍にて、光ファイバ挿通口39に露
出させた光ファイバ32と外部の光ファイバ41とを接
続した後、光接続部44を接続部ホルダ45にクランプ
支持するとともに、光ファイバ41の接続余長42をU
字状に湾曲させつつ余長収納部28内に押し込んで行く
手順もある。この接続方法は、一旦、余長収納部28に
収納した光ファイバ41の接続余長42を接続作業時に
引き出したり再収納する工程が不要になるので、作業能
率を向上することができる。
【0022】光ファイバ32、41間での接続切替作業
が必要な場合は、接続部支持部23を引き出して所望の
光接続部44を取り出して切断し、再接続作業を行う。
接続部支持部23の引き出しに際しては、接続部支持部
23の回動に伴って余長収納部28から接続余長42が
引出余長として引き出されるが、光カプラ29側の光フ
ァイバ32は布線長が変動しないため光カプラ29が移
動することは無く、光伝送性能が安定に維持される。光
接続部44の取り出し時には、接続部ホルダ45がモジ
ュール本体21の外に露出されるので所望の光接続部4
4を簡便に取り出すことができると同時に、余長収納部
28の他側部が大きく開口されるので、余長収納部28
内の接続余長42の処理が容易である。また、カプラ収
納部27や余長収納部28に収納した接続余長43、4
2が引出余長として機能するので、光接続部44はスム
ーズに引き出され、しかも、他の光線路の光通信に影響
を与えること無く作業を進めることができる。なお、カ
プラ収納部27側の接続余長43は十分な長さが確保さ
れているので、引き出しによって光カプラ29に引張力
が作用することは無い。光ファイバ32、41同士の融
着作業が完了したら、光接続部44を接続部ホルダ45
にクランプ支持して接続部支持部23をモジュール本体
21内に押し込んだ後、接続余長42、43をモジュー
ル本体21内に押し込んで作業を完了する。
【0023】したがって、本発明の光分岐モジュール2
0によれば、光接続器22を具備するモジュール本体2
1内に仕切壁26によって画成された余長収納部28内
に光ファイバ41の接続余長42を収納するようにした
ので、モジュール本体21の内部を接続余長42の収納
に効率良く利用することができ、接続余長42の収納量
を増大することができる。特に、前記実施形態では、カ
プラ収納部27内においても、単心線収納部33と光フ
ァイバ収納部38とが画成されて、単心線31に影響を
与えること無く光ファイバ32を効率良く収納できるよ
うになっており、余長収納量が一層増大されている。ま
た、接続部支持部23をモジュール本体21の他側部に
出没させるだけで、光ファイバ32、41同士の接続や
接続切替といった作業を簡便に行うことができ、作業能
率が向上する。
【0024】なお、光ファイバ32、41同士の光接続
部44は融着接続部に限定されず、MTコネクタ等を使
用してコネクタ接続することも可能である。この場合、
接続部支持部23にはコネクタホルダを設置する。出没
支持機構は、カプラ収納部27側の光ファイバ挿通口4
0に対して変位しない軸線を以て接続部支持部23を回
動させる機構であれば、接続部支持部23の回動方向は
限定されず、例えば、接続部支持部23をモジュール本
体21の面方向に平行な軸線を以て回動させることも可
能である。また、カプラ収納部27には、光カプラ29
以外の光部品を収納することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
分岐モジュールによれば、 1)余長収納部とカプラ収納部とが仕切壁によって仕切
られているため、接続余長を動かした場合であってもカ
プラ収納部内に収納した光カプラ等の光部品に振動等の
影響が作用しないので、特にカプラ収納部側の光線路の
光伝送性能を確実に維持することができる、 2)光接続器を具備するモジュール本体内に仕切壁によ
って余長収納部を画成しているので、モジュール本体内
部の容積を無駄無く接続余長の収納に利用することがで
き、接続余長の収納量が増大する、 3)接続部支持部をモジュール本体の他側部に出没させ
るだけで、光接続部の収納や取り出しを簡便に行うこと
ができ、しかも、接続部支持部を引き出した時にはモジ
ュール本体の他側部が開口されるので、この開口した部
分を介して接続余長の処理を効率良く行うことができ、
作業性が向上する、 4)接続部支持部をモジュール本体の内外方向に移動さ
せても、カプラ収納部や余長収納部内に収納した接続余
長が引出余長として機能するため、カプラ収納部や余長
収納部内では接続余長の湾曲半径が常時規定以上に維持
され、光通信に影響を与えない、といった優れた効果を
奏する。
【0026】請求項2記載の光分岐モジュールによれ
ば、モジュール本体の他側部には、カプラ収納部からモ
ジュール本体の他側部に引き出した光ファイバが規定以
上の湾曲半径を維持して布線される引出線布線部と、接
続部支持部を引出線布線部における光ファイバの布線経
路上にある変位しない軸線を以て回動自在に支持してモ
ジュール本体の他側部に出没させる出没支持機構とが設
けられ、接続部支持部を回動させても、光接続部の接続
部支持部における支持位置が回動の途中で変動しない限
りカプラ収納部から引き出した光ファイバの布線長が変
動しないので、余長収納部側の接続余長のみが引出余長
として機能し、カプラ収納部内の光カプラや光ファイバ
を変位させること無く作業を進めることができ、光通信
に影響を与えることなく効率良く接続切替等を行うこと
ができる。また、出没支持機構が接続部支持部を回動自
在に支持する軸線の向きは任意であるので、多様な設計
が可能になるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光分岐モジュール一実施形態を示す
斜視図である。
【図2】 図1の光分岐モジュールを示す正断面図であ
る。
【図3】 従来例のFTMを示す側面図である。
【図4】 従来例のFTMを示す正面図である。
【図5】 光分岐モジュールを示す正面図である。
【符号の説明】
20…光分岐モジュール、21…モジュール本体、22
…光接続器、23…接続部支持部、25…光配線ラック
(フレーム)、26…仕切壁、27…カプラ収納部、2
7a…引出線布線部、28…余長収納部、29…光カプ
ラ、32…光ファイバ(8心光ファイバテープ心線)、
36…光ファイバ(単心光コード)、42…接続余長、
43…接続余長、44…光接続部(融着接続部)、46
…出没支持機構(軸)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 辰彦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 榎本 哲也 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 中尾 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 黒岩 真人 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 後藤 茂則 東京都江東区牡丹一丁目15番5号 株式会 社スズキ技研内 (72)発明者 小林 良夫 東京都江東区牡丹一丁目15番5号 株式会 社スズキ技研内 (72)発明者 栗原 秀一 東京都江東区牡丹一丁目15番5号 株式会 社スズキ技研内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光カプラ(29)によって、単心あるい
    は多心の光ファイバ(36)をより多心の光ファイバ
    (41)へ分岐するための光配線ラック(25)に適用
    される光分岐モジュール(20)であって、 外観薄板状に形成されたモジュール本体(21)と、該
    モジュール本体の一側部に設けられ、モジュール本体内
    外の光ファイバを接続する光接続器(22)と、光ファ
    イバ同士の光接続部(44)を支持しつつモジュール本
    体の他側部に出没される接続部支持部(23)とを具備
    してなり、 前記モジュール本体の内部には、光カプラを収納するカ
    プラ収納部(27)と、前記光接続部にて光カプラ側の
    光ファイバと接続された別の光ファイバの接続余長(4
    2)を収納する余長収納部(28)とが、仕切壁(2
    6)によって画成され、 カプラ収納部と余長収納部の一方または両方の内部の接
    続余長(42、43)が接続部支持部の出没時の引出余
    長として機能することを特徴とする光分岐モジュール。
  2. 【請求項2】 モジュール本体の他側部には、 カプラ収納部からモジュール本体の他側部に引き出した
    光ファイバが規定以上の湾曲半径を維持して布線される
    引出線布線部(27a)と、 接続部支持部を引出線布線部における光ファイバの布線
    経路上にある変位しない軸線を以て回動自在に支持して
    モジュール本体の他側部に出没させる出没支持機構(4
    6)とが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の光分岐モジュール。
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