JPH1031114A - 面光源素子用導光体および面光源素子 - Google Patents

面光源素子用導光体および面光源素子

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JPH1031114A
JPH1031114A JP8186390A JP18639096A JPH1031114A JP H1031114 A JPH1031114 A JP H1031114A JP 8186390 A JP8186390 A JP 8186390A JP 18639096 A JP18639096 A JP 18639096A JP H1031114 A JPH1031114 A JP H1031114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い輝度を有するとともに、斑点パターン等
の均一化処理を施すことなく光出射面内での均一な輝度
分布が得られる面光源素子用導光体を提供する。 【解決手段】 透明基板の少なくとも1つの側端面を光
入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出
射面とする導光体において、光出射面およびその裏面の
少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構成さ
れ、導光体のヘイズ値が20〜40%で、光出射面での
光の出射率が1.5〜3.5%である面光源素子用導光
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン、
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置を構成する面光
源素子、および面光源素子に使用される導光体に関する
ものであり、さらに詳しくは、高い輝度を有するととも
に、斑点パターン等の均一化処理を施すことなく光出射
面内での均一な輝度分布が得られる面光源素子用導光体
および面光源素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー液晶表示装置は、ノートパ
ソコンや、液晶テレビあるいはビデオ一体型液晶テレビ
等として種々の分野で広く使用されてきている。この液
晶表示装置は、基本的にバックライト部と液晶表示素子
部とから構成されている。バックライト部としては、液
晶表示素子の直下に光源を設けた直下方式や導光体の側
面に光源を設けたエッジライト方式があり、液晶表示装
置のコンパクト化からエッジライト方式が多用されてき
ている。このエッジライト方式は、板状の導光体の側面
部に光源を配置して、導光体の表面全体を発光させる方
式のバックライトであり、いわゆる面光源素子と呼ばれ
るものである。
【0003】このような面光源素子では、アクリル樹脂
板等の板状透明材料を導光体とし、その一端に配置され
た光源からの光を光入射面から導光体中に入射させ、入
射した光を導光体の表面(光出射面)あるいは裏面に形
成した光散乱部等の光出射機能を設けることにより、光
出射面から面状に出射させるものである。しかし、導光
体の表面あるいは裏面に光出射機能を均一に形成したも
のでは、光源から離れるに従って出射光の輝度が低下し
て、光出射面内における輝度が不均一となり、良好な表
示画面が得られないものであった。このような傾向は、
液晶表示素子の大型化に伴って顕著となり、10インチ
以上の大型液晶表示装置においては実用に耐えうるもの
ではなかった。特に、最近の液晶画面の大型化に伴い、
ノートパソコンや液晶テレビ等に使用される液晶表示装
置においては、その画面内での輝度分布は非常に高い均
一性が要求されるものである。
【0004】このような面光源素子の輝度の不均一性と
いう課題を解決するために、種々の提案がなされてい
る。例えば、特開平1−24522号公報には、導光体
の光出射面に対向する裏面に光入射面から離れるに従っ
て光拡散物質を密に塗布または付着させた光出射機能を
設けた面光源素子が提案されている。また、特開平1−
107406号公報には、表面に光散乱物質からなる細
かい斑点を種々のパターンで形成した複数の透明板を積
層して導光体としたのもが提案されている。このような
面光源素子においては、光散乱物質として酸化チタンや
硫酸バリウム等の白色顔料を使用しているため、光散乱
物質に当たった光が散乱する際に光吸収等の光のロスが
生じ、出射光の輝度の低下を招くため好ましくないもの
であった。
【0005】また、特開平1−244490号公報や特
開平1−252933号公報には、導光体の光出射面上
に出射光分布の逆数に見合う光反射パターンを有する出
射光調整部材や光拡散板を配置した面光源素子が提案さ
れている。しかし、このような面光源素子においても、
出射光調整部材や光拡散板で反射した光の再利用ができ
ないために光のロスが生じ、出射光の輝度の低下を招く
ものであった。さらに、特開平2−17号公報や特開平
2−84618号公報には、導光体の光出射面およびそ
の裏面の少なくとも一方の面に多数のレンズ単位を形成
したり、梨地面とするとともに、光出射面上にプリズム
シートを載置した面光源素子が提案されている。しか
し、このような面光源素子は、非常に高い輝度が得られ
るものの、光出射面における均一性の点では未だ満足で
きるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、出射光の輝度の
均一化とともに光のロスを低減して輝度を高める面光源
素子については、特開平6−18879号公報に提案さ
れているように、導光体の光出射面に多数のレンズ単位
を形成したり、梨地面とするとともに、その裏面に粗面
部分と平滑部分を粗面部分の割合が光源から離れるに従
って増加するように形成するとともに、光出射面上にプ
リズムシートを載置した面光源素子が提案されている。
しかしながら、このような面光源素子では、出射光の輝
度の均一化と光のロスの低減を図れるものの、液晶表示
装置等の表示装置として使用する場合に、液晶表示素子
や表示板を通して導光体の裏面に形成した粗面部分と平
滑部分とで形成されるパターンが観察され、画像の観察
に支障をきたすものであった。また、導光体の表面に均
一光出射機能を施すことは、導光体の生産性の観点から
も好ましいものではない。そこで、本発明は、高い輝度
を有するとともに、斑点パターン等の均一化処理を施す
ことなく光出射面内での輝度の均一性に優れた面光源素
子用導光体および面光源素子を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の面光
源素子用導光体は、透明基板の少なくとも1つの側端面
を光入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を
光出射面とする導光体において、光出射面およびその裏
面の少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構
成され、導光体のヘイズ値が20〜40%で、光出射面
での光の出射率が1.5〜3.5%であることを特徴と
するものである。また、本発明の面光源素子は、光源
と、該光源に対向する少なくとも1つの側端面を光入射
面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出射面
とする導光体からなり、導光体の光出射面およびその裏
面の少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構
成され、導光体のヘイズ値が20〜40%で、光出射面
での光の出射率が1.5〜3.5%であることを特徴と
するものである。このような本発明の面光源素子および
その導光体は、導光体の光出射面からの光の出射率を特
定の範囲とすることにより、面光源素子の光出射面内で
の輝度の均一化を図るとともに、粗面化した導光体表面
のヘイズ値を特定の範囲とすることにより、面光源素子
の輝度を高めるとともに、面光源素子の光出射面内での
輝度の一層の均一化を図ることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の面光源素子用導光体は、
少なくとも1つの側端面を光入射面とし、この光入射面
と略直交する1つの面を光出射面とする透明基板から構
成される。このような導光体において、導光体中に入射
した光は、臨界角以内の分布の光が導光体の面で反射を
繰り返して導光体中を伝搬する。導光体の表面に粗面部
分を形成した場合には、粗面部分に到達した光のうち粗
面に対して臨界角を超える光は屈折して導光体の外へ出
射し、臨界角以内の光は反射して導光体を伝搬する。こ
れは、光の進行方向が、スネルの法則に従って媒体の屈
折率と入射した面の法線に対する光の入射角によって決
定されることによる。
【0009】図1に、凹凸形状を有する導光体表面での
光の屈折および反射を模式的に示した。臨界角を超える
入射角iで凹凸部の斜面に入射した光Aは、スネルの法
則によりnsini=sini’(nは導光体の屈折
率)の関係を満足する出射角i’で導光体外に出射す
る。一方、臨界角内である入射角kで入射した光Bは、
角度k’(k’=k)で反射して導光体内を伝搬する。
一旦、凹凸部分に入射して反射した光は、次に凹凸部分
に入射する際に入射角が鋭くなるため、臨界角を超えや
すくなり導光体外へ出射しやすくなる。
【0010】本発明者等は、面光源素子用導光体におい
て、ある点での光の出射強度(I)と光入射面端での出
射光強度(I0 )との関係は、出射率(α)、光出射面
端からの距離(L’)および導光体の厚さ(t)によっ
て、実験的に次の(1)式で表されることを見出した。
【0011】
【数1】I=I0(1−α)L'/20t ・・・ (1) (1)式から、導光体の長さ(L)と厚さ(t)が決定
すれば、出射率(α)によって光出射面内での輝度の均
一性が決定されることがわかる。なお、厚さtmmの導
光体の出射率(α)は、導光体の光入射面端から20m
m間隔で輝度の測定を行い、光入射面端からの距離
(l)と輝度の対数のグラフから、その勾配(K(mm
-1))を求めて、次の(2)式によって求められる。
【0012】
【数2】 α=(1−1020K)×100 ・・・ (2) 本発明においては、輝度の均一性の尺度として、次の
(3)式で示されるバラツキ度(R%)を用いて、面光
源素子用導光体における輝度の均一性についての評価お
よび検討を行った。バラツキ度(R%)は、導光体のほ
ぼ中央部において光入射面端から5mm離れた点から対
向する端部までの範囲内を20mm間隔で輝度測定を行
い、測定輝度の最大値(Imax )、測定輝度の最小値
(Imin )、測定輝度の平均値(Iav)を求め、次の
(3)式によって求める。
【0013】
【数3】 R%={(Imax−Imin)/Iav}×100 ・・・ (3) その結果、出射率(α)とバラツキ度(R%)とは、導
光体の長さ(L)と厚さ(t)に依存して特定の関係に
あることが見出され、出射率(α)が大きくなるとバラ
ツキ度(R%)はそれに伴って増加し、出射率(α)が
一定であれば導光体の長さ(L)と厚さ(t)の比(L
/t)が大きくなるに従ってバラツキ度(R%)も大き
くなる。すなわち、一定の大きさの導光体においては、
導光体の光出射面内での輝度の均一性(バラツキ度)
は、導光体からの出射率(α)に依存するものであり、
出射率(α)を制御することによって輝度の均一性を図
れることがわかる。そこで、本発明においては、導光体
の光出射面からの光の出射率(α)を1.5〜3.5%
の範囲とすることによって、液晶表示装置用の面光源素
子として、その光出射面における輝度のバラツキ度(R
%)が小さく、十分な均一性を図ることができることを
見出したものである。
【0014】これは、導光体の光出射面からの光の出射
率(α)が1.5%未満であると、導光体から出射する
光量自体が極端に低下し面光源素子としての輝度が低下
するためであり、逆に、出射率(α)が3.5%を超え
ると、液晶表示装置等の面光源素子として輝度の均一性
が損なわれるためである。好ましくは、出射率(α)が
1.6〜3%の範囲であり、さらに好ましくは1.7〜
2.7%の範囲である。導光体における輝度の均一性
は、その用途によって異なるが、ノートパソコンや液晶
テレビ等の液晶表示装置において使用される面光源素子
としては、非常に高い均一性が要求され、そのバラツキ
度(R%)が25%以下、好ましくは20%以下であ
る。
【0015】さらに、本発明においては、表面を粗面化
した導光体は、そのヘイズ値が20〜40%の範囲であ
ることが必要である。これは、導光体の光出射面からの
光の出射率を上記の範囲内とすることによって、輝度の
バラツキ度(R%)の小さい、均一性に優れた面光源素
子が得られるものの、このように出射率が比較的小さい
場合には、導光体中を反射しながら往復する光の割合が
高くなり、導光体から出射する光量自体が低下する傾向
にあるために、面光源素子としての輝度を高めることが
必要となる。そこで、本発明においては、導光体のヘイ
ズ値が20〜40%の範囲となるような粗面処理を施す
ことによって、面光源素子としての輝度を高めるもので
ある。導光体のヘイズ値が20%未満であると、粗面を
構成する凹凸状態が小さくなり面光源素子としての輝度
を十分に高めることができず、逆に、ヘイズ値が40%
を超えると粗面を構成する凹凸状態が激しくなり、出射
光に斑を生じたり、輝度の均一性が低下するためであ
り、好ましくは30〜40%の範囲である。
【0016】本発明の面光源素子用導光体としては、そ
の大きさは特に限定されるものではないが、本発明の効
果をより顕著に発揮させるためには導光体の長さ(L)
と厚さ(t)との比(L/t)が150以下の導光体と
して使用することが好ましい。L/tが150を超える
と、導光体の出射率を制御しても光出射面内での輝度の
均一性が十分に図れない傾向にあるためであり、さらに
好ましくは130以下、より好ましくは80以下の範囲
である。
【0017】本発明において、導光体としては、ガラス
や合成樹脂等の透明板状体を使用することができる。合
成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の高透明性の種々の
合成樹脂を用いることができ、この樹脂を押出成形、射
出成形等の通常の成形方法で板状体に成形することによ
って導光体を製造することができる。特に、メタクリル
樹脂が、その光線透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、
成形加工性にも優れており、導光体用材料として最適で
ある。このようなメタクリル樹脂とは、メタクリル酸メ
チルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが
80重量%以上であることが好ましい。また、導光体中
には、必要に応じて光拡散剤や微粒子等を混入してもよ
い。
【0018】導光体の表面を粗面化する加工方法として
は、出射率(α)およびヘイズ値が特定の範囲となれば
特に限定されるものではないが、例えば、化学エッチン
グ、バイド切削、レーザー加工等によってレンズパター
ンを形成した金型等を用いて、透明基板を加熱プレスし
たり、射出成形によって形成する方法、導光体をエッチ
ング、バイト切削、レーザー加工等によって直接加工す
る方法等が挙げられる。
【0019】本発明の面光源素子は、図2に示したよう
に、上記のような導光体1の一方の端部に蛍光灯等の光
源2を配置し、光出射面と対向する裏面には、反射フィ
ルム等によって反射層4が形成される。光源2から導光
体1へ有効に光を導入するために、光源2および導光体
1の光入射面を内側に反射剤を塗布したケースやフィル
ムで覆うように構成される。また、導光体1としては、
板状、くさび状、船型状等の種々の形状のものが使用で
きるが、特に、光源から離れるに従って厚さが薄くなる
くさび状等の導光体が輝度の均一性の観点から好まし
い。
【0020】本発明の面光源素子においては、通常、導
光体1からの出射光の出射方向は、法線方向からずれた
方向となるため、法線方向から観察を行うような用途に
使用する場合には、導光体1の上にレンズシート3を載
置する等の手段を講じて、出射光を法線方向に変角する
ことが好ましい。この場合、使用されるレンズシート3
としては、少なくとも一方の面に多数のレンズ単位が平
行に形成されたレンズ面を有するものである。形成され
るレンズ形状は、目的に応じて種々の形状のものが使用
され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレンズ形
状、波型形状等が挙げられる。レンズシート3のレンズ
単位のピッチは20μm〜5mm程度とすることが好ま
しく、プリズムシートを使用する場合には、そのプリズ
ム頂角は導光体からの出射光の出射角によって適宜選定
されるが、一般的には50〜120゜の範囲とすること
が好ましい。また、プリズムシートの向きについても、
導光体からの出射光の出射角によって適宜選定され、レ
ンズ面が導光体側となるように載置してもよいし、逆向
きに載置してもよい。特に、導光体の光出射面からの光
の出射率(α)が1.5〜3.5%程度である場合に
は、光出射面からの出射光が法線に対して比較的大きな
角度で出射するため、面光源素子からの出射光を略法線
方向とするためには、プリズム頂角が55〜70゜程度
のプリズム列を形成したプリズムシートを、プリズム面
が導光体の光出射面側となるように載置することが好ま
しい。
【0021】本発明のレンズシート3は、可視光透過率
が高く、屈折率の比較的高い材料を用いて製造すること
が好ましく、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、塩化ビニル系樹脂、活性エネルギー線硬化型
樹脂等が挙げられる。中でも、レンズシートの耐擦傷
性、取扱い性、生産性等の観点から活性エネルギー線硬
化型樹脂が好ましい。また、レンズシートには、必要に
応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブル
ーイング剤、顔料、拡散剤等の添加剤を添加することも
できる。レンズシートを製造する方法としては、押出成
形、射出成形等の通常の成形方法が使用できる。活性エ
ネルギー線硬化型樹脂を用いてレンズシートを製造する
場合には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリ
ルイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の透明樹脂か
らなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、
活性エネルギー線硬化型樹脂によってレンズ部を形成す
る。まず、所定のレンズパターンを形成したレンズ型に
活性エネルギー線硬化型樹脂液を注入し、透明基材を重
ね合わせる。次いで、透明基材を通して紫外線、電子線
等の活性エネルギー線を照射し、活性エネルギー線硬化
型樹脂液を重合硬化して、レンズ型から剥離してレンズ
シートを得る。
【0022】本発明の面光源素子においては、上記した
ようなレンズシートの他に、拡散シート、カラーフィル
ター、偏光膜等、光学的に光を変角、集束、拡散させた
り、その光学特性を変化させる種々の光学素子を使用す
ることができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。輝度の測定 導光体の冷陰極管にインバーター(TDK社製CXA−
M10L)を介して直流電源に接続し、DC12Vを印
加して点灯させた。面光源素子を測定台に載置し、輝度
計(ミノルタ社製nt−1゜)の中心線に対して面光源
素子が垂直となり、測定円が直径8〜9mmとなるよう
に測定距離を調整した。次いで、冷陰極管のエイジング
を30分間以上行った後、輝度の測定を行った。測定
は、光源近傍の5mmを除いた部分を20mm×20m
mの領域に区分し、輝度計の測定円の中心を各領域の中
心と一致させて各領域の輝度を測定し、これらの平均値
を法線方向の輝度とした。
【0024】バラツキ度(R%) 面光源素子の中央部の光源側から他端面に至る各領域で
の輝度の測定値から、前記式(3)に基づいて算出し
た。出射率(α) 面光源素子の中央部の光源側から他端面に至る各領域で
の輝度の測定値から、前記式(2)に基づいて算出し
た。ヘイズ値 導光体を、反射・透過率計(村上色彩技術研究所社製H
R−100)を用いて、光出射面または裏面に平行光線
を入射させ、全光線透過率(Tt)と拡散光線透過率
(Td)を測定して、次の式(4)によってヘイズ値
(H)を求めた。
【0025】
【数4】 H(%)=(Td/Tt)×100 ・・・ (4) 実施例1 鏡面仕上げをしたステンレス板の表面を、粒径125〜
149μmのガラスビーズ(不二製作所社製FGB−1
20)を用いて、ステンレス板から吹付けノズルまでの
距離を10cmとして、吹付け圧力4Kg/cm2 でブ
ラスト処理を行った。このステンレス板を型として、厚
さ3mm、180mm×240mmの透明アクリル樹脂
板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写し導光体と
した。得られた導光体のヘイズ値を測定して、その結果
を表1に示した。
【0026】得られた導光体の240mmの一つの端面
および180mmの二方の端面に銀蒸着したPETフィ
ルムを粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射面と対
向する裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ止めし
て反射面を形成した。導光体の残りの240mmの一つ
の端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC130
T4E、4mmφ×130mm)を設置し、導光体の光
出射面上にPETフィルムに屈折率1.53のアクリル
系紫外線硬化樹脂で、頂角63゜、ピッチ50μmのプ
リズム列を平行に多数形成したプリズムシートを、プリ
ズム面が導光体の光出射面側に向くように載置して面光
源素子とした。得られた面光源素子の出射率(α)、法
線輝度、バラツキ度(R%)を求めて表1に示した。
【0027】実施例2 透明アクリル樹脂板として、240mmの一端の厚さが
3mmで、他端の厚さが1mmのくさび状のものを用い
た以外は、実施例1と同様にして導光体を得た。得られ
た導光体のヘイズ値を測定して、その結果を表1に示し
た。得られた導光体の厚さ3mmの端面側に直管型の蛍
光灯を設置した以外は、実施例1と同様にして面光源素
子を組み立てた。得られた面光源素子の出射率(α)、
法線輝度、バラツキ度(R%)を求めて表1に示した。
【0028】比較例1 ブラスト処理の吹付け圧力を2Kg/cm2 とした以外
は、実施例1と同様にして導光体を得た。得られた導光
体のヘイズ値を測定して、その結果を表1に示した。ま
た、得られた導光体を用いて、実施例1と同様にして面
光源素子を組み立てた。得られた面光源素子の出射率
(α)、法線輝度、バラツキ度(R%)を求めて表1に
示した。
【0029】比較例2 ブラスト処理のガラスビーズとして粒径74〜88μm
(不二製作所社製FGB−200)を用いた以外は、実
施例1と同様にして導光体を得た。得られた導光体のヘ
イズ値を測定して、その結果を表1に示した。また、得
られた導光体を用いて、実施例1と同様にして面光源素
子を組み立てた。得られた面光源素子の出射率(α)、
法線輝度、バラツキ度(R%)を求めて表1に示した。
【0030】比較例3 ブラスト処理のガラスビーズとして粒径53〜62μm
(不二製作所社製FGB−300)を用い、吹付け圧力
を5Kg/cm2 とした以外は、実施例1と同様にして
導光体を得た。得られた導光体のヘイズ値を測定して、
その結果を表1に示した。また、得られた導光体を用い
て、実施例1と同様にして面光源素子を組み立てた。得
られた面光源素子の出射率(α)、法線輝度、バラツキ
度(R%)を求めて表1に示した。
【0031】比較例4 吹付け時間を約半分とした急速ブラスト処理を行った以
外は、実施例1と同様にして導光体を得た。得られた導
光体のヘイズ値を測定して、その結果を表1に示した。
また、得られた導光体を用いて、実施例1と同様にして
面光源素子を組み立てた。得られた面光源素子の出射率
(α)、法線輝度、バラツキ度(R%)を求めて表1に
示した。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜2の面光源素子では、光出射面内での輝度のバラツ
キ度(R%)が20%以下と均一性に優れており、法線
輝度も高く、液晶表示装置の面光源素子として十分に実
用可能なものであった。一方、導光体のヘイズ値が小さ
い比較例1の面光源素子では、法線輝度が低いものであ
った。また、導光体のヘイズ値が大きい比較例2の面光
源素子では、光出射面内での輝度のバラツキ度(R%)
が大きく、液晶表示装置の面光源素子として輝度の均一
性が十分なものではなかった。導光体のヘイズ値および
出射率(α)の大きい比較例3の面光源素子では、光出
射面内での輝度のバラツキ度(R%)が非常に大きく、
液晶表示装置の面光源素子として輝度の均一性が十分な
ものではなかった。さらに、出射率(α)の大きい比較
例4の面光源素子では、法線輝度が低いものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明は、導光体の光出射面およびそれ
と対向する裏面の少なくとも一方の面を、出射率が1.
5〜3.5%である粗面で構成するとともに、導光体の
ヘイズ値を20〜40%とすることによって、高い輝度
を有するとともに、斑点パターン等の均一化処理を施す
ことなく光出射面内での均一な輝度分布が得られ、ノー
トパソコン、液晶テレビ等に使用される液晶表示装置と
して適した面光源素子を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導光体の粗面における光の光路を示す
概略図である。
【図2】本発明の面光源素子を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 導光体 2 光源 3 レンズシート 4 反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰子 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の少なくとも1つの側端面を光
    入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出
    射面とする導光体において、光出射面およびその裏面の
    少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構成さ
    れ、導光体のヘイズ値が20〜40%で、光出射面での
    光の出射率が1.5〜3.5%であることを特徴とする
    面光源素子用導光体。
  2. 【請求項2】 光源と、該光源に対向する少なくとも1
    つの側端面を光入射面とし、この光入射面と略直交する
    1つの面を光出射面とする導光体からなり、導光体の光
    出射面およびその裏面の少なくとも一方の面が微細凹凸
    を有する粗面から構成され、導光体のヘイズ値が20〜
    40%で、光出射面での光の出射率が1.5〜3.5%
    であることを特徴とする面光源素子。
  3. 【請求項3】 導光体の光出射面側に、少なくとも一方
    の面に多数のプリズム列が平行して形成されたプリズム
    シートが配設されていることを特徴とする請求項2記載
    の面光源素子。
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