JPH1031113A - 面光源素子用導光体および面光源素子 - Google Patents

面光源素子用導光体および面光源素子

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JPH1031113A
JPH1031113A JP8186389A JP18638996A JPH1031113A JP H1031113 A JPH1031113 A JP H1031113A JP 8186389 A JP8186389 A JP 8186389A JP 18638996 A JP18638996 A JP 18638996A JP H1031113 A JPH1031113 A JP H1031113A
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Yasuko Hayashi
泰子 林
Masaharu Oda
雅春 小田
Kazukiyo Chiba
一清 千葉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い輝度を有するとともに、斑点パターン等
の均一化処理を施すことなく光出射面内での均一な輝度
分布が得られる面光源素子用導光体を提供する。 【解決手段】 透明基板の少なくとも1つの側端面を光
入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出
射面とする導光体において、光出射面およびその裏面の
少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構成さ
れ、該粗面の平均傾斜角が0.5〜7.5゜で、平均傾
斜角が20゜以上の領域が2%以下である面光源素子用
導光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン、
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置、駅や公共施設
等における案内標示板や大型看板等の表示装置、高速道
路や一般道路における種々の案内標識や交通標識等の交
通表示装置等の表示装置を構成する面光源素子、および
面光源素子に使用される導光体に関するものであり、さ
らに詳しくは、高い輝度を有するとともに、斑点パター
ン等の均一化処理を施すことなく光出射面内での均一な
輝度分布が得られる面光源素子用導光体および面光源素
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー液晶表示装置は、ノートパ
ソコンや、液晶テレビあるいはビデオ一体型液晶テレビ
等として種々の分野で広く使用されてきている。この液
晶表示装置は、基本的にバックライト部と液晶表示素子
部とから構成されている。バックライト部としては、液
晶表示素子の直下に光源を設けた直下方式や導光体の側
面に光源を設けたエッジライト方式があり、液晶表示装
置のコンパクト化からエッジライト方式が多用されてき
ている。このエッジライト方式は、板状の導光体の側面
部に光源を配置して、導光体の表面全体を発光させる方
式のバックライトであり、いわゆる面光源素子と呼ばれ
るものである。
【0003】このような面光源素子では、アクリル樹脂
板等の板状透明材料を導光体とし、その一端に配置され
た光源からの光を光入射面から導光体中に入射させ、入
射した光を導光体の表面(光出射面)あるいは裏面に形
成した光散乱部等の光出射機能を設けることにより、光
出射面から面状に出射させるものである。しかし、導光
体の表面あるいは裏面に光出射機能を均一に形成したも
のでは、光源から離れるに従って出射光の輝度が低下し
て、光出射面内における輝度が不均一となり、良好な表
示画面が得られないものであった。このような傾向は、
液晶表示素子の大型化に伴って顕著となり、10インチ
以上の大型液晶表示装置においては実用に耐えうるもの
ではなかった。特に、最近の液晶画面の大型化に伴い、
ノートパソコンや液晶テレビ等に使用される液晶表示装
置においては、その画面内での輝度分布は非常に高い均
一性が要求されるものである。
【0004】また、案内標示板や大型看板等の表示装
置、高速道路や一般道路での案内標識や交通標識等の交
通表示装置においては、夜間の視認性、判読性を高める
ために、内部照明方式と外部照明方式の2つの照明方式
が採用されていた。内部照明方式では、メタクリル板等
の半透明のプラスッチク板に切抜きや印刷等によって文
字、図形、写真等を形成して表示板とし、この表示板の
内側にバックライトとなる光源を配置し、この光源によ
り表示板を照らすようにしたものであり、光源としては
直管形または環形の蛍光灯が一般的に使用されている。
また、外部照明方式では、表示内容を形成した表示板の
前面側の上方、下方、側方等に光源を配置し、この光源
により表示板の全面を照らすようにしたもので、光源と
しては直管形の蛍光灯が一般的に使用されている。
【0005】このような表示装置においては、表示板の
全面上の輝度分布、すなわち輝度の最大値/最小値の値
が非常に大きくなり、このような方式では輝度分布の小
さい均一な明るさを有する表示装置を得ることは困難で
あった。この傾向は、外部照明方式において特に著しい
ものであった。また、内部照明方式においては、光源と
して使用する蛍光灯等が標示板から透けて見えるシース
ルー現象が起こりやすいという問題点をも有していた。
そこで、これら表示装置においても、板状の導光体の側
面部に光源を配置して導光体の表面全体を発光させるエ
ッジライト方式のバックライトの採用が試みられてい
る。しかし、このような表示装置では、大型の面光源素
子が必要であり、上記液晶表示装置と同様に光出射面内
での輝度の十分な均一性が達成できないという問題点を
有している。
【0006】このような面光源素子の輝度の不均一性と
いう課題を解決するために、種々の提案がなされてい
る。例えば、特開平1−24522号公報には、導光体
の光出射面に対向する裏面に光入射面から離れるに従っ
て光拡散物質を密に塗布または付着させた光出射機能を
設けた面光源素子が提案されている。また、特開平1−
107406号公報には、表面に光散乱物質からなる細
かい斑点を種々のパターンで形成した複数の透明板を積
層して導光体としたのもが提案されている。このような
面光源素子においては、光散乱物質として酸化チタンや
硫酸バリウム等の白色顔料を使用しているため、光散乱
物質に当たった光が散乱する際に光吸収等の光のロスが
生じ、出射光の輝度の低下を招くため好ましくないもの
であった。
【0007】また、特開平1−244490号公報や特
開平1−252933号公報には、導光体の光出射面上
に出射光分布の逆数に見合う光反射パターンを有する出
射光調整部材や光拡散板を配置した面光源素子が提案さ
れている。しかし、このような面光源素子においても、
出射光調整部材や光拡散板で反射した光の再利用ができ
ないために光のロスが生じ、出射光の輝度の低下を招く
ものであった。さらに、特開平2−17号公報や特開平
2−84618号公報には、導光体の光出射面およびそ
の裏面の少なくとも一方の面に多数のレンズ単位を形成
したり、梨地面とするとともに、光出射面上にプリズム
シートを載置した面光源素子が提案されている。しか
し、このような面光源素子は、非常に高い輝度が得られ
るものの、光出射面における均一性の点では未だ満足で
きるものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、出射光の輝度の
均一化とともに光のロスを低減して輝度を高める面光源
素子については、特開平6−18879号公報に提案さ
れているように、導光体の光出射面に多数のレンズ単位
を形成したり、梨地面とするとともに、その裏面に粗面
部分と平滑部分を粗面部分の割合が光源から離れるに従
って増加するように形成するとともに、光出射面上にプ
リズムシートを載置した面光源素子が提案されている。
しかしながら、このような面光源素子では、出射光の輝
度の均一化と光のロスの低減を図れるものの、液晶表示
装置等の表示装置として使用する場合に、液晶表示素子
や表示板を通して導光体の裏面に形成した粗面部分と平
滑部分とで形成されるパターンが観察され、画像の観察
に支障をきたすものであった。また、導光体の表面に均
一光出射機能を施すことは、導光体の生産性の観点から
も好ましいものではない。そこで、本発明は、高い輝度
を有するとともに、斑点パターン等の均一化処理を施す
ことなく光出射面内での輝度の高い均一性が得られる面
光源素子用導光体および面光源素子を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の面光
源素子用導光体は、透明基板の少なくとも1つの側端面
を光入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を
光出射面とする導光体において、光出射面およびその裏
面の少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構
成され、該粗面の平均傾斜角が0.5〜7.5゜で、平
均傾斜角が20゜以上の領域が2%以下であることを特
徴とするものである。また、本発明の面光源素子は、光
源と、該光源に対向する少なくとも1つの側端面を光入
射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出射
面とする導光体からなり、導光体の光出射面およびその
裏面の少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から
構成され、該粗面の平均傾斜角が0.5〜7.5゜で、
平均傾斜角が20゜以上の領域が2%以下であることを
特徴とするものである。このような本発明の面光源素子
およびその導光体は、導光体表面の平均傾斜角を特定の
範囲にすることにより、導光体からの出射率を低くし、
面光源素子の光出射面内での輝度の均一化を図るととも
に、平均傾斜角が20゜以上の領域を2%以下とするこ
とにより、導光体からの出射光が一方向に集中して出射
させるようにして、面光源素子の輝度を高めることがで
きるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の面光源素子用導光体は、
少なくとも1つの側端面を光入射面とし、この光入射面
と略直交する1つの面を光出射面とする透明基板から構
成される。このような導光体において、導光体中に入射
した光は、臨界角以内の分布の光が導光体の面で反射を
繰り返して導光体中を伝搬する。導光体の表面に粗面部
分を形成した場合には、粗面部分に到達した光のうち粗
面に対して臨界角を超える光は屈折して導光体の外へ出
射し、臨界角以内の光は反射して導光体を伝搬する。こ
れは、光の進行方向が、スネルの法則に従って媒体の屈
折率と入射した面の法線に対する光の入射角によって決
定されることによる。
【0011】図1に、凹凸形状を有する導光体表面での
光の屈折および反射を模式的に示した。臨界角を超える
入射角iで凹凸部の斜面に入射した光Aは、スネルの法
則によりnsini=sini’(nは導光体の屈折
率)の関係を満足する出射角i’で導光体外に出射す
る。一方、臨界角内である入射角kで入射した光Bは、
角度k’(k’=k)で反射して導光体内を伝搬する。
一旦、凹凸部分に入射して反射した光は、次に凹凸部分
に入射する際に入射角が鋭くなるため、臨界角を超えや
すくなり導光体外へ出射しやすくなる。
【0012】本発明者等は、面光源素子用導光体におい
て、ある点での光の出射強度(I)と光入射面端での出
射光強度(I0 )との関係は、出射率(α)、光出射面
端からの距離(L’)および導光体の厚さ(t)によっ
て、実験的に次の(1)式で表されることを見出した。
【0013】
【数1】 I=I0(1−α)L'/20t ・・・ (1) (1)式から、導光体の長さ(L)と厚さ(t)が決定
すれば、出射率(α)によって光出射面内での輝度の均
一性が決定されることがわかる。なお、厚さtmmの導
光体の出射率(α)は、導光体の光入射面端から20m
m間隔で輝度の測定を行い、光入射面端からの距離
(l)と輝度の対数のグラフから、その勾配(K(mm
-1))を求めて、次の(2)式によって求められる。
【0014】
【数2】 α=(1−1020K)×100 ・・・ (2) 本発明においては、輝度の均一性の尺度として、次の
(3)式で示されるバラツキ度(R%)を用いて、面光
源素子用導光体における輝度の均一性についての評価お
よび検討を行った。バラツキ度(R%)は、導光体のほ
ぼ中央部において光入射面端から5mm離れた点から対
向する端部までの範囲内を20mm間隔で輝度測定を行
い、測定輝度の最大値(Imax )、測定輝度の最小値
(Imin )、測定輝度の平均値(Iav)を求め、次の
(3)式によって求める。
【0015】
【数3】 R%={(Imax−Imin)/Iav}×100 ・・・ (3) その結果、出射率(α)とバラツキ度(R%)とは、導
光体の長さ(L)と厚さ(t)に依存して特定の関係に
あることが見出され、出射率(α)が大きくなるとバラ
ツキ度(R%)はそれに伴って増加し、出射率(α)が
一定であれば導光体の長さ(L)と厚さ(t)の比(L
/t)が大きくなるに従ってバラツキ度(R%)も大き
くなる。すなわち、一定の大きさの導光体においては、
導光体の光出射面内での輝度の均一性(バラツキ度)
は、導光体からの出射率(α)に依存するものであり、
出射率(α)を制御することによって輝度の均一性を図
ることができることがわかる。
【0016】一方、本発明者等は、導光体の表面を微細
凹凸からなる粗面で構成した場合に、微細な凹凸形状を
近似的に1つの勾配を有する斜面であると考えると、粗
面を構成する凹凸の勾配に依存して、導光体から出射す
る光の出射方向や出射率が変化することを見出した。こ
こで、この勾配としてISO4287/1−1987で
規定される平均傾斜角(θa)を用いることができる。
すなわち、平均傾斜角(θa)が大きくなると、導光体
からの出射光は出射角が小さくなり法線方向に近づいた
出射光となる。また、平均傾斜角(θa)が大きくなる
と、それに伴って導光体からの出射率も高くなる。この
ことから、面光源素子の光出射面内での輝度の均一性
は、導光体からの出射率を低くすることによって高める
ことができ、平均傾斜角(θa)を小さくすれば均一化
が図れることを見出した。導光体における輝度の均一性
は、その用途によって異なるが、案内標示板、大型看
板、案内標識や交通標識等の大型の表示装置において
は、そのバラツキ度(R%)が250%以下、好ましく
は200%以下である。また、ノートパソコンや液晶テ
レビ等の液晶表示装置において使用される面光源素子と
しては、非常に高い均一性が要求され、そのバラツキ度
(R%)が25%以下、好ましくは20%以下である。
【0017】本発明においては、このような面光源素子
用導光体の光出射面内における輝度の均一化を図るため
に、導光体の光出射面およびその裏面の少なくとも一方
の面を、平均傾斜角(θa)が0.5〜7.5゜である
粗面により構成することによって、導光体からの出射率
を低下させたものである。これは、粗面の平均傾斜角
(θa)が0.5゜未満であると、光出射面からの出射
光の出射角(光出射面の法線に対する角度)が大きくな
り、プリズムシート等の変角部材を使用しても十分に法
線方向へ出射光を向けることができなくなるためであ
る。逆に、粗面の平均傾斜角(θa)が7.5゜を超え
ると、液晶表示装置の面光源素子として輝度の均一性が
損なわれるためである。好ましくは、粗面の平均傾斜角
(θa)が1〜6゜の範囲であり、さらに好ましくは2
〜5゜の範囲である。
【0018】平均傾斜角(θa)は、触針式表面粗さ計
にて、導光体表面に形成した粗面の表面粗さを駆動速度
0.03mm/秒で測定し、この測定したチャートよ
り、その平均線を差し引いて傾斜を補正し、下記(4)
〜(5)式によって計算して求めることができる。な
お、Lは触針で走査した距離、xは測定位置、f(x)
は触針の変異を表す。
【0019】
【数4】 Δa=(1/L)∫0 L|(d/dx)f(x)|dx ・・・ (4)
【0020】
【数5】θa=tan-1Δa ・・・ (5) また、面光源素子の輝度を高めるためには、面光源素子
から出射する光が観察方向に集中させることが必要であ
り、面光源素子用導光体においても、その出射光が一方
向に集中して出射していることが必要となる。本発明に
おいては、このような一方向に集中した出射光を導光体
から出射させるために、導光体の光出射面およびその裏
面の少なくとも一方の面を構成する粗面を、平均傾斜角
が20゜以上の領域が2%以下であるような粗面とす
る。これは、平均傾斜角が20゜以上の領域が2%を超
えると、導光体からの出射光の集中度が低下して、プリ
ズムシート等の変角部材を併用しても観察方向以外の方
向に出射する光の割合が多くなり、面光源素子の輝度を
十分に高めることができないためであり、好ましくは平
均傾斜角が20゜以上の領域が1%以下の範囲である。
特に、本発明のように、導光体からの出射率を低くした
場合には、導光体中を反射しながら往復する光の割合が
高くなり、導光体から出射する光量自体が低下する傾向
にあるために、出射光の出射方向を一方向に集中させる
ことによって、面光源素子としての輝度を高めることが
必要である。
【0021】この平均傾斜角(θa)が20゜以上の領
域の割合は、触針式表面粗さ計にて、導光体表面に形成
した粗面の表面粗さを駆動速度0.03mm/秒で測定
し、得られたチャートを一定の微小間隔(x0 )でn個
(n=L/x0 )に分割し、各微小領域(測定点xa
b との間、間隔=x0 )での平均傾斜角(θa)を次
の式(6)によって計算して求め、全微小間隔に対する
平均傾斜角(θa)が20゜以上の微小間隔の割合を求
めた。
【0022】
【数6】 θa=tan-1((f(xa)−f(xb))/x0) ・・・ (6) 本発明の面光源素子用導光体としては、その大きさは特
に限定されるものではないが、本発明の効果をより顕著
に発揮させるためには導光体の長さ(L)と厚さ(t)
との比(L/t)が150以下の導光体として使用する
ことが好ましい。L/tが150を超えると、導光体の
粗面を構成する凹凸の平均傾斜角(θa)を小さくして
も、光出射面内での輝度の均一性が十分に図れない傾向
にあるためであり、さらに好ましくは130以下、より
好ましくは80以下の範囲である。
【0023】本発明において、導光体としては、ガラス
や合成樹脂等の透明板状体を使用することができる。合
成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の高透明性の種々の
合成樹脂を用いることができ、この樹脂を押出成形、射
出成形等の通常の成形方法で板状体に成形することによ
って導光体を製造することができる。特に、メタクリル
樹脂が、その光線透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、
成形加工性にも優れており、導光体用材料として最適で
ある。このようなメタクリル樹脂とは、メタクリル酸メ
チルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが
80重量%以上であることが好ましい。また、導光体中
には、必要に応じて光拡散剤や微粒子等を混入してもよ
い。
【0024】導光体の表面に、微細凹凸を有する特定の
平均傾斜角(θa)の粗面を形成する加工方法として
は、平均傾斜角(θa)が特定の範囲となれば特に限定
されるものではないが、例えば、化学エッチング、バイ
ド切削、レーザー加工等によってレンズパターンを形成
した金型等を用いて、透明基板を加熱プレスしたり、射
出成形によって形成する方法、導光体をエッチング、バ
イト切削、レーザー加工等によって直接加工する方法等
が挙げられる。
【0025】本発明の面光源素子は、図2に示したよう
に、上記のような導光体1の一方の端部に蛍光灯等の光
源2を配置し、光出射面と対向する裏面には、反射フィ
ルム等によって反射層4が形成される。光源2から導光
体1へ有効に光を導入するために、光源2および導光体
1の光入射面を内側に反射剤を塗布したケースやフィル
ムで覆うように構成される。また、導光体1としては、
板状、くさび状、船型状等の種々の形状のものが使用で
きる。
【0026】本発明の面光源素子においては、通常、導
光体1からの出射光の出射方向は、法線方向からずれた
方向となるため、法線方向から観察を行うような用途に
使用する場合には、導光体1の上にレンズシート3を載
置する等の手段を講じて、出射光を法線方向に変角する
ことが好ましい。この場合、使用されるレンズシート3
としては、少なくとも一方の面に多数のレンズ単位が平
行に形成されたレンズ面を有するものである。形成され
るレンズ形状は、目的に応じて種々の形状のものが使用
され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレンズ形
状、波型形状等が挙げられる。レンズシート3のレンズ
単位のピッチは20μm〜5mm程度とすることが好ま
しく、プリズムシートを使用する場合には、そのプリズ
ム頂角は導光体からの出射光の出射角によって適宜選定
されるが、一般的には50〜120゜の範囲とすること
が好ましい。また、プリズムシートの向きについても、
導光体からの出射光の出射角によって適宜選定され、レ
ンズ面が導光体側となるように載置してもよいし、逆向
きに載置してもよい。特に、導光体の表面を平均傾斜角
(θa)が0.5〜7.5゜の粗面で構成する場合に
は、光出射面からの出射光が法線に対して比較的大きな
角度で出射するため、面光源素子からの出射光を略法線
方向とするためには、プリズム頂角が55〜70゜程度
のプリズム列を形成したプリズムシートを、プリズム面
が導光体の光出射面側となるように載置することが好ま
しい。
【0027】本発明のレンズシート3は、可視光透過率
が高く、屈折率の比較的高い材料を用いて製造すること
が好ましく、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、塩化ビニル系樹脂、活性エネルギー線硬化型
樹脂等が挙げられる。中でも、レンズシートの耐擦傷
性、取扱い性、生産性等の観点から活性エネルギー線硬
化型樹脂が好ましい。また、レンズシートには、必要に
応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブル
ーイング剤、顔料、拡散剤等の添加剤を添加することも
できる。レンズシートを製造する方法としては、押出成
形、射出成形等の通常の成形方法が使用できる。活性エ
ネルギー線硬化型樹脂を用いてレンズシートを製造する
場合には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリ
ルイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の透明樹脂か
らなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、
活性エネルギー線硬化型樹脂によってレンズ部を形成す
る。まず、所定のレンズパターンを形成したレンズ型に
活性エネルギー線硬化型樹脂液を注入し、透明基材を重
ね合わせる。次いで、透明基材を通して紫外線、電子線
等の活性エネルギー線を照射し、活性エネルギー線硬化
型樹脂液を重合硬化して、レンズ型から剥離してレンズ
シートを得る。
【0028】本発明の面光源素子においては、上記した
ようなレンズシートの他に、拡散シート、カラーフィル
ター、偏光膜等、光学的に光を変角、集束、拡散させた
り、その光学特性を変化させる種々の光学素子を使用す
ることができる。本発明の面光源素子は、液晶表示素子
を用いたノートパソコンや、液晶テレビあるいはビデオ
一体型液晶テレビ等のカラー液晶表示装置のバックライ
トや、半透明のプラスッチク板に切抜きや印刷等によっ
て文字、図形、写真等を形成した表示板を用いた案内標
示板や大型看板、高速道路や一般道路での案内標識や交
通標識等の表示装置のバックライトとして好適である。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。輝度の測定 導光体の冷陰極管にインバーター(TDK社製CXA−
M10L)を介して直流電源に接続し、DC12Vを印
加して点灯させた。面光源素子を測定台に載置し、輝度
計(ミノルタ社製nt−1゜)の中心線に対して面光源
素子が垂直となり、測定円が直径8〜9mmとなるよう
に測定距離を調整した。次いで、冷陰極管のエイジング
を30分間以上行った後、輝度の測定を行った。測定
は、光源近傍の5mmを除いた部分を20mm×20m
mの領域に区分し、輝度計の測定円の中心を各領域の中
心と一致させて各領域の輝度を測定し、これらの平均値
を法線方向の輝度とした。なお、大型の表示装置におい
ては、冷陰極管に変えて30Wの蛍光灯を点灯させて測
定を行った。
【0030】バラツキ度(R%) 面光源素子の中央部の光源側から他端面に至る各領域で
の輝度の測定値から、前記式(3)に基づいて算出し
た。出射率(α) 面光源素子の中央部の光源側から他端面に至る各領域で
の輝度の測定値から、前記式(2)に基づいて算出し
た。
【0031】平均傾斜角(θa) ISO4287/1−1987に従って求めた。触針と
してE−DT−S04A(1μmR、55゜円錐、ダイ
ヤモンド)を用いた触針式表面粗さ計(東京精器社製サ
ーフコム570A)にて、粗面の表面粗さを駆動速度
0.03mm/秒で500mm測定した。この測定した
チャートより、その平均線を差し引いて傾斜を補正し、
前記(4)〜(5)式によって計算して求めた。
【0032】平均傾斜角(θa)が20゜以上の領域の
割合 平均傾斜角(θa)と同様にして粗面の表面粗さを測定
し、得られたチャートを1mm間隔でn個に分割し、各
微小領域での平均傾斜角(θa)を前記式(6)によっ
て計算して求めた。この計算結果から、全微小間隔に対
する平均傾斜角(θa)が20゜以上の微小間隔の割合
を求めた。
【0033】実施例1 ガラス板の表面をサンドブラスト処置を行った後にフッ
酸処理を行うことにより化学エッチングした後、電鋳に
よりレプリカ型を取って得た電鋳型を用いて、厚さ4m
m、165mm×210mmの透明アクリル樹脂板の一
方の表面に熱転写によって粗面を転写し導光体とした。
得られた導光体の平均傾斜角度(θa)は2.9゜であ
った。また、平均傾斜角度(θa)が20゜以上の領域
の割合は0%であった。得られた導光体の210mmの
一つの端面および165mmの二方の端面に銀蒸着した
PETフィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化した光
出射面と対向する裏面に銀蒸着したPETフィルムをテ
ープ止めして反射面を形成した。導光体の残りの210
mmの一つの端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製
KC230T4E、4mmφ×230mm)を設置し、
導光体の光出射面上にPETフィルムに屈折率1.53
のアクリル系紫外線硬化樹脂で、頂角63゜、ピッチ5
0μmのプリズム列を平行に多数形成したプリズムシー
トを、プリズム面が導光体の光出射面側に向くように載
置して面光源素子とした。得られた面光源素子の得られ
た面光源素子の法線輝度、バラツキ度(R%)を求めて
表1に示した。一方、厚さ3mm、90mm×300m
mの透明アクリル樹脂板を用いて、同様の手順で導光体
を作製した。得られた導光体の300mmの二つの端面
に銀蒸着したPETフィルムを粘着加工して貼り付け、
粗面化した光出射面と対向する裏面に銀蒸着したPET
フィルムをテープ止めして反射面を形成した。導光体の
90mmの一つの端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業
社製KC130T4E、4mmφ×130mm)を設置
した。この面光源素子を用いて、導光体の出射率を求め
て表1に示した。
【0034】実施例2 ガラス板の表面をガラスビーズを用いてブラスト処置を
行った後、電鋳によりレプリカ型を取って得た電鋳型を
用いて、厚さ3mm、165mm×210mmの透明ア
クリル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写
し導光体とした。得られた導光体の平均傾斜角度(θ
a)は2.7゜で、平均傾斜角度(θa)が20゜以上
の領域の割合は0.5%であった。実施例1と同様にし
て面光源素子を組み立て、得られた面光源素子の法線輝
度およびバラツキ度(R%)を求めて表1に示した。一
方、厚さ3mm、90mm×300mmの透明アクリル
樹脂板を用いて、同様の手順で導光体を作製した。得ら
れた導光体の300mmの二つの端面に銀蒸着したPE
Tフィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射
面と対向する裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ
止めして反射面を形成した。導光体の90mmの一つの
端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC130T
4E、4mmφ×130mm)を設置した。この面光源
素子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に示した。
【0035】実施例3 ガラス板の表面をガラスビーズを用いてブラスト処置を
行った後、電鋳によりレプリカ型を取って得た電鋳型を
用いて、厚さ4mm、165mm×210mmの透明ア
クリル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写
し導光体とした。得られた導光体の平均傾斜角度(θ
a)は2.7゜で、平均傾斜角度(θa)が20゜以上
の領域の割合は0.5%であった。実施例1と同様にし
て面光源素子を組み立て、得られた面光源素子の法線輝
度およびバラツキ度(R%)を求めて表1に示した。一
方、厚さ3mm、90mm×300mmの透明アクリル
樹脂板を用いて、同様の手順で導光体を作製した。得ら
れた導光体の300mmの二つの端面に銀蒸着したPE
Tフィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射
面と対向する裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ
止めして反射面を形成した。導光体の90mmの一つの
端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC130T
4E、4mmφ×130mm)を設置した。この面光源
素子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に示した。
【0036】比較例1 ブラスト処置とフッ酸処理の条件を変更した以外は実施
例1と同様にして、厚さ3mm、165mm×210m
mの透明アクリル樹脂板の一方の表面に熱転写によって
粗面を転写し導光体とした。得られた導光体の平均傾斜
角度(θa)は7.9゜で、平均傾斜角度(θa)が2
0゜以上の領域の割合は3.0%であった。実施例1と
同様にして面光源素子を組み立て、得られた面光源素子
の法線輝度およびバラツキ度(R%)を求めて表1に示
した。一方、厚さ3mm、90mm×300mmの透明
アクリル樹脂板を用いて、同様の手順で導光体を作製し
た。得られた導光体の300mmの二つの端面に銀蒸着
したPETフィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化し
た光出射面と対向する裏面に銀蒸着したPETフィルム
をテープ止めして反射面を形成した。導光体の90mm
の一つの端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC
130T4E、4mmφ×130mm)を設置した。こ
の面光源素子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に
示した。
【0037】比較例2 ブラスト処置とフッ酸処理の条件を変更した以外は実施
例1と同様にして、厚さ4mm、165mm×210m
mの透明アクリル樹脂板の一方の表面に熱転写によって
粗面を転写し導光体とした。得られた導光体の平均傾斜
角度(θa)は7.9゜で、平均傾斜角度(θa)が2
0゜以上の領域の割合は3.0%であった。実施例1と
同様にして面光源素子を組み立て、得られた面光源素子
の法線輝度およびバラツキ度(R%)を求めて表1に示
した。一方、厚さ3mm、90mm×300mmの透明
アクリル樹脂板を用いて、同様の手順で導光体を作製し
た。得られた導光体の300mmの二つの端面に銀蒸着
したPETフィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化し
た光出射面と対向する裏面に銀蒸着したPETフィルム
をテープ止めして反射面を形成した。導光体の90mm
の一つの端面に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC
130T4E、4mmφ×130mm)を設置した。こ
の面光源素子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に
示した。
【0038】比較例3 ブラスト処理の条件を変更した以外は実施例2と同様に
して、厚さ4mm、165mm×210mmの透明アク
リル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写し
導光体とした。得られた導光体の平均傾斜角度(θa)
は2.7゜で、平均傾斜角度(θa)が20゜以上の領
域の割合は2.1%であった。実施例1と同様にして面
光源素子を組み立て、得られた面光源素子の法線輝度お
よびバラツキ度(R%)を求めて表1に示した。一方、
厚さ3mm、90mm×300mmの透明アクリル樹脂
板を用いて、同様の手順で導光体を作製した。得られた
導光体の300mmの二つの端面に銀蒸着したPETフ
ィルムを粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射面と
対向する裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ止め
して反射面を形成した。導光体の90mmの一つの端面
に直管型の蛍光灯(松下電器産業社製KC130T4
E、4mmφ×130mm)を設置した。この面光源素
子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に示した。
【0039】実施例4 実施例1と同様にして、厚さ10mm、600mm×1
250mmの透明アクリル樹脂板の一方の表面に熱転写
によって粗面を転写し導光体とした。得られた導光体の
平均傾斜角度(θa)は2.9゜であった。また、平均
傾斜角度(θa)が20゜以上の領域の割合は0%であ
った。得られた導光体の1250mmの一つの端面およ
び600mmの二方の端面に銀蒸着したPETフィルム
を粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射面と対向す
る裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ止めして反
射面を形成した。導光体の残りの1250mmの一つの
端面に30Wの蛍光灯(松下電器産業社製FSL30T
6W)を設置し、導光体の光出射面上にPETフィルム
に屈折率1.53のアクリル系紫外線硬化樹脂で、頂角
63゜、ピッチ50μmのプリズム列を平行に多数形成
したプリズムシートを、プリズム面が導光体の光出射面
側に向くように載置して面光源素子とした。得られた面
光源素子の得られた面光源素子の法線輝度、バラツキ度
(R%)を求めて表1に示した。一方、厚さ10mm、
600mm×1250mmの透明アクリル樹脂板を用い
て、同様の手順で導光体を作製した。得られた導光体の
1250mmの二つの端面に銀蒸着したPETフィルム
を粘着加工して貼り付け、粗面化した光出射面と対向す
る裏面に銀蒸着したPETフィルムをテープ止めして反
射面を形成した。導光体の600mmの一つの端面に3
0Wの蛍光灯(松下電器産業社製FSL30T6W)を
設置した。この面光源素子を用いて、導光体の出射率を
求めて表1に示した。
【0040】比較例4 ブラスト処置とフッ酸処理の条件を変更した以外は実施
例4と同様にして、厚さ10mm、600mm×115
0mmの透明アクリル樹脂板の一方の表面に熱転写によ
って粗面を転写し導光体とした。得られた導光体の平均
傾斜角度(θa)は7.9゜で、平均傾斜角度(θa)
が20゜以上の領域の割合は3.0%であった。実施例
4と同様にして面光源素子を組み立て、得られた面光源
素子の法線輝度およびバラツキ度(R%)を求めて表1
に示した。一方、厚さ10mm、600mm×1250
mmの透明アクリル樹脂板を用いて、同様の手順で導光
体を作製した。得られた導光体の1250mmの二つの
端面に銀蒸着したPETフィルムを粘着加工して貼り付
け、粗面化した光出射面と対向する裏面に銀蒸着したP
ETフィルムをテープ止めして反射面を形成した。導光
体の6000mmの一つの端面に30Wの蛍光灯(松下
電器産業社製FSL30T6W)を設置した。この面光
源素子を用いて、導光体の出射率を求めて表1に示し
た。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜3の面光源素子では、光出射面内での輝度のバラツ
キ度(R%)が20%以下と均一性に優れており、法線
輝度も高く、液晶表示装置の面光源素子として十分に実
用可能なものであった。一方、比較例1および2の面光
源素子では、導光体表面の平均傾斜角(θa)が大き
く、光出射面内での輝度のバラツキ度(R%)が100
%を超えるものであり、液晶表示装置の面光源素子とし
て輝度の均一性が十分なものではなかった。また、比較
例3の面光源素子では、平均傾斜角(θa)が20゜以
上の領域の割合が高く、同様の平均傾斜角(θa)を有
する実施例3と比較して、法線輝度が低いものであっ
た。さらに、本発明の実施例4の面光源素子では、光出
射面内での輝度のバラツキ度(R%)が200%以下と
均一性に優れており、法線輝度も高いく、案内標示板、
大型看板、案内標識や交通標識等の大型の表示装置の面
光源素子として十分に実用可能なものであった。一方、
比較例4の面光源素子では、光出射面内での輝度のバラ
ツキ度(R%)が600%を超えるものであり、輝度の
均一性が十分なものではなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、導光体の光出射面およびそれ
と対向する裏面の少なくとも一方の面を、平均傾斜角が
0.5〜7.5゜で、平均傾斜角が20゜以上の領域の
割合が2%以下の粗面で構成することによって、高い輝
度を有するとともに、斑点パターン等の均一化処理を施
すことなく光出射面内での均一な輝度分布が得られ、ノ
ートパソコン、液晶テレビ等に使用される液晶表示装
置、案内標示板や大型看板、高速道路や一般道路での案
内標識や交通標識等の表示装置として適した面光源素子
を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導光体の粗面における光の光路を示す
概略図である。
【図2】本発明の面光源素子を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 導光体 2 光源 3 レンズシート 4 反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 一清 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の少なくとも1つの側端面を光
    入射面とし、この光入射面と略直交する1つの面を光出
    射面とする導光体において、光出射面およびその裏面の
    少なくとも一方の面が微細凹凸を有する粗面から構成さ
    れ、該粗面の平均傾斜角が0.5〜7.5゜で、平均傾
    斜角が20゜以上の領域が2%以下であることを特徴と
    する面光源素子用導光体。
  2. 【請求項2】 光源と、該光源に対向する少なくとも1
    つの側端面を光入射面とし、この光入射面と略直交する
    1つの面を光出射面とする導光体からなり、導光体の光
    出射面およびその裏面の少なくとも一方の面が微細凹凸
    を有する粗面から構成され、該粗面の平均傾斜角が0.
    5〜7.5゜で、平均傾斜角が20゜以上の領域が2%
    以下であることを特徴とする面光源素子。
  3. 【請求項3】 導光体の光出射面側に、少なくとも一方
    の面に多数のプリズム列が平行して形成されたプリズム
    シートが配設されていることを特徴とする請求項2記載
    の面光源素子。
JP8186389A 1996-02-01 1996-07-16 面光源素子用導光体および面光源素子 Pending JPH1031113A (ja)

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JP8186389A JPH1031113A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 面光源素子用導光体および面光源素子
MYPI97000354A MY123812A (en) 1996-02-01 1997-01-30 Surface light source device, and liquid crystal display device, sign display apparatus and traffic sign display apparatus using the surface light source device

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JP (1) JPH1031113A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000106022A (ja) * 1998-07-29 2000-04-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd 面光源素子および液晶表示装置
JP2001021887A (ja) * 1999-07-12 2001-01-26 Sharp Corp 液晶表示装置用バックライト
JP2002258057A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd 面光源装置、面光源装置用導光体およびその製造方法
JP2017525988A (ja) * 2014-06-10 2017-09-07 コーニング インコーポレイテッド パターン化ガラスライトガイドおよびこれを備えたディスプレイ装置

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