JPH10310973A - 超音波振動による内装材の端末処理方法及びトリム刃 - Google Patents

超音波振動による内装材の端末処理方法及びトリム刃

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JPH10310973A
JPH10310973A JP11150397A JP11150397A JPH10310973A JP H10310973 A JPH10310973 A JP H10310973A JP 11150397 A JP11150397 A JP 11150397A JP 11150397 A JP11150397 A JP 11150397A JP H10310973 A JPH10310973 A JP H10310973A
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JP
Japan
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interior material
blade
ultrasonic
cutting
ultrasonic horn
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JP11150397A
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English (en)
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Kazuhiro Kojima
一浩 小嶋
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装材の端末部に見栄えの悪い切断面が生じ
ない端末処理をする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂材からなる内装材6の裏面
側に超音波ホーン14を配置するとともに該内装材6の
表面側から、切断刃を中心に両側に傾斜した加圧面13
を形成したトリム刃8の該加圧面13にて一次加圧を
し、その後に第1回目の超音波振動を所定時間発振する
ことにより内装材6を溶着し、次に、トリム刃8の加圧
面13にて二次加圧をし、その後に第2回目の超音波振
動を発振することにより該溶着部外周の余剰部分6aを
切断刃9にて切除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂材か
らなる内装材の端末を超音波振動を用いて処理する方法
及び端末処理に用いるトリム刃に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5に示すように、車両11に
対して、基材1の面に表皮材2を積層した内装材6を取
り付ける際に、図4に示すように、車体11とウインド
パネル10との境界部にて内装材6の切断面が露出する
とこの切断面がパネルの外側から見えるために栄えが悪
くなる。従ってこの問題を解消するために、従来は切断
面に対向するウインドパネル10の裏面側に黒色塗装1
2を施していた。また、切断面を見えなくする他の方法
として、図5に示すように、内装材6を構成する表皮材
2の端部を延設して、この延設部分を基材1の裏面側に
巻き込むことにより端末を覆って端面の体裁を整えるこ
とも行われている。
【0003】端末の処理方法のその外の例としては、特
開平7−266424号公報に開示された発明が知られ
ている。この発明は、図6に示すように、超音波ホーン
4Aと切断刃4Bとから成る超音波ウエルダの溶着・ト
リミング素子4を用いて端末処理をするものである。こ
の場合は、受け型5の面にセットした熱可塑性の合成樹
脂基材1の面に加飾部材3を載置し、超音波ウエルダの
溶着・トリミング素子4にて加飾部材3の端末処理すべ
き位置を押圧しつつ超音波ホーン4Aに超音波振動を発
振することにより、加飾部材3を溶着させると同時に超
音波ホーン4Aの側面に固定した切断刃4Bにて加飾部
材3の余剰部分3Bを切除するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術において、図4に示すウインドパネル10の裏
面に黒色塗料12を塗装する方法では、塗料12の費用
と塗装工程が余分にかかるという問題があり、また図5
に示す表皮材2を基材1の裏面側に巻き込む方法では、
表皮材2の巻き込み分だけ材料費が嵩むとともに、巻き
込むための工程が増加し、しかも巻き込み厚さが内装材
を室内側に押し出させるために天井が低くなる等の問題
がある。また前記公報に開示されたものは優れた処理方
法ではあるが、超音波ウエルダの溶着・トリミング素子
4が超音波ホーン4Aとその側面に固定した切断刃4B
との2部品にて構成していることによりコストが嵩む。
また内装材の端末処理に際しては超音波ホーン4Aと切
断刃4Bとが処理部材の面に対して同時進行することに
より切断刃4Bが常に先行することになり、加飾部材3
の端末が破損したり位置ずれが生じたりする恐れがあ
る。従って、このような問題が生じないようにするため
に品質管理を強化する必要が生じ、コストが嵩む原因に
なる。さらに、この方法では板状の超音波ホーンを用い
ているので、その端部に形成する平面にて加飾部材を押
圧すると、溶着した部分に帯状の平面部を形成する。こ
の平面部は見栄えの点から不都合になる場合があるとい
う問題がある。
【0005】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、内装材の端末部に見栄えの悪い切断面が
生じない端末の処理を、超音波切断により低コストにて
行うことが可能な内装材の端末処理方法及びトリム刃の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の、請求項1は、熱可塑性樹脂材からなる内
装材の裏面側に超音波ホーンを配置するとともに該内装
材の表面側から、切断刃と該切断刃を中心に両側に斜め
の加圧面を形成したトリム刃の該加圧面にて一次加圧を
し、その後に第1回目の超音波振動を加圧面に対して所
定時間発振することにより内装材を溶着し、次に、トリ
ム刃の加圧面にて二次加圧をし、その後に第2回目の超
音波振動を加圧面に対して発振することにより溶着部外
周の余剰部分を切断刃にて切除することを特徴とするも
のである。
【0007】本請求項では、切断刃を中心に傾斜した加
圧面にて一次加圧することにより端末処理部に破損や位
置ずれを生じさせずに溶着態勢をとることが可能とな
り、溶着態勢が整った段階で第1回目の超音波振動を発
振するので所定位置にて確実に溶着することが可能とな
る。また完全に溶着した後に二次加圧をして切断態勢を
整え、その後に第2回目の超音波振動を発振するので確
実な切断を行うことが可能となる。
【0008】請求項2は、トリム刃または超音波ホーン
の少なくとも一方を移動させて内装材の端末処理を行う
ことを特徴とするものである。
【0009】本請求項では、端末処理を行う内装材の形
状等の条件によて移動する側を選択することが可能であ
る。
【0010】請求項3は、トリム刃または超音波ホーン
の少なくとも一方に高周波振動を、発振することを特徴
とするものである。
【0011】本請求項では、高周波振動をトリム刃側、
または超音波ホーン側のどちら側に発振しても同様に端
末処理を行うことが可能である。
【0012】請求項4は、切断刃と、該切断刃を中心に
して傾斜した加圧面を一体形成して成ることを特徴とす
るものである。
【0013】本請求項では、切断刃と中心にして両側に
傾斜した加圧面にて加圧・溶着させることにより溶着部
を傾斜面に形成するとともに、切断面を線状に形成する
ことが可能となる。
【0014】請求項5は、トリム刃の加圧面と切断する
内層材の面及びまたは超音波ホーンとのなす角度を20
〜60度に設定して成ることを特徴とするものである。
【0015】本請求項では、角度が30度より小さくな
ると溶着部の傾斜角が偏平になることにより過剰に圧縮
され切断後の端部形状を損なう恐れがあり、60度より
大きくなると傾斜角が立ち過ぎることにより、溶着部が
圧縮不足となって溶着強度が不足するとともに、その状
態で切断されてしまう恐れがある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1から図3は本発明の実施の形態を示
し、図1は超音波振動による内装材の端末処理方法を示
す断面図、図2は端末処理をした内装材を示す断面図、
図3はトリム刃の断面図を示す。
【0018】図1に示すように、本実施の形態において
本発明を適用する内装材6は熱可塑性材料から成り、基
材1の面にフォーム層7を介して表皮材2を積層形成し
たものである。また図3に示すように、内装材6の端末
処理をするトリム刃8は切断刃9を中心に両側に傾斜し
た加圧面13を一体形成し、その傾斜角度を、切断後の
内装材6の美しさが得られるべく、切断する内装材6及
びまたは超音波ホーンとのなす角度を20〜60度に設
定している。
【0019】また、図1に示すように、内装材6の端末
処理をするに際しては、内装材6の裏面側に超音波ホー
ン14を切断する輪郭に沿って配置し、内装材6の上方
に超音波ホーン14に対向してトリム刃8を昇降自在に
配置する。この状態から、トリム刃8を下降させてトリ
ム刃8の傾斜した加圧面13を内装材6の面に当接さ
せ、一次加圧として2kgfをかけた後に超音波ホーン
14に超音波振動を1.5〜2.0sec間発振するこ
とにより加圧部を振動により発生する熱にて溶着させ、
次に、二次加圧として6kgfをかけた後、超音波振動
を0.7sec間発振することにより切断刃9にて溶着
部外周の余剰部分6aを切除する。
【0020】この場合の超音波振動は適用する材料によ
って異なるが通常は20〜60KHzである。
【0021】なお、本実施の形態では、トリム刃8を昇
降自在に配置した場合について説明したが、これに限ら
ず超音波ホーン側を昇降自在に配置してもよい。また、
超音波振動を超音波ホーン14側に発振した例について
説明したが、これに限らずトリム刃8側に発振しても同
様な効果が得られるまた、溶着と切断の操作を2段階に
分けて行う理由としては、例えば1回の操作にて加圧・
溶着・切断の全ての工程を行った場合には、圧縮及び溶
着が充分に行われないうちに切断されてしまう恐れがあ
るためである。
【0022】また、トリム刃8の加圧面は、内装材6及
びまたは超音波ホーンとのなす角度が、小さくなるほど
内装材6に対する加圧力が強くなるとともに切断がしに
くくなり、反対に大きくなるほど加圧力が弱くなるとと
もに切断が容易になる傾向があり、内装材6の切断する
べき面がトリム刃8に対して傾斜している場合も考慮し
て20度から60度の範囲にて充分に溶着させ得るとと
もに切断が可能な角度を設定することが好ましい。
【0023】以上により、内装材6の端末を処理した状
態は、図2に示すように、端末部15が傾斜面を形成
し、切断部16近傍が圧縮・溶着して先端が線状とな
る。これにより内装材6の端末を見栄えよく整えること
が可能になるとともに、製造コストを削減することが可
能となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の効果は、溶着と切断を2段階
に分けて行うことにより、確実な溶着と切断を行うこと
が可能になるとともに、切断後の内装材端末を傾斜面に
形成することにより見栄えよく整えることが可能とな
る。
【0025】請求項2の効果は、トリム刃または超音波
ホーンのどちらを移動させても同様な端末処理効果を得
ることができる。
【0026】請求項3の効果は、トリム刃または超音波
ホーンのどちらに高周波振動を発振しても同様な端末処
理効果を得ることができる。
【0027】請求項4の効果は、傾斜した加圧面にて加
圧・溶着させた後に切断することにより内装材の端末を
傾斜面に形成することができるとともに、溶着強度を高
め、さらに切断後の端面を線状に形成することができる
ので見栄えの良い端末となる。またトリム刃を一体形成
したことにより安価に製造することが可能となる。
【0028】請求項5の効果は、トリム刃の加圧面を内
装材及びまたは超音波ホーンの面に対して20〜60度
の角度範囲にて設定することにより、美しい端末を形成
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る超音波振動による内
装材の端末処理方法を示す断面図。
【図2】端末処理をした内装材を示す断面図。
【図3】トリム刃の断面図。
【図4】従来の内装材端末の処理方法示す図。
【図5】従来の内装材端末の処理方法示す図。
【図6】従来の内装材端末の処理方法示す図。
【符号の説明】
1 合成樹脂基材 2 表皮材 6 内装材 7 フォーム層 8 トリム刃 9 切断刃 13 加圧面 14 超音波ホーン 15 端末部 16 切断部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂材からなる内装材の裏面側
    に超音波ホーンを配置するとともに該内装材の表面側か
    ら、切断刃と該切断刃を中心に両側に斜めの加圧面を形
    成したトリム刃の該加圧面にて一次加圧をし、その後に
    第1回目の超音波振動を加圧面に対して所定時間発振す
    ることにより内装材を溶着し、次に、トリム刃の加圧面
    にて二次加圧をし、その後に第2回目の超音波振動を加
    圧面に対して発振することにより溶着部外周の余剰部分
    を切断刃にて切除することを特徴とする内装材の端末処
    理方法。
  2. 【請求項2】 トリム刃または超音波ホーンの少なくと
    も一方を移動させて内装材の端末処理を行うことを特徴
    とする請求項1記載の内装材の端末処理方法。
  3. 【請求項3】 トリム刃または超音波ホーンの少なくと
    も一方に高周波振動を、発振することを特徴とする請求
    項1又は2記載の内装材の端末処理方法。
  4. 【請求項4】 切断刃と、該切断刃を中心にして傾斜し
    た加圧面を一体形成して成ることを特徴とする超音波振
    動による内装材の端末処理用トリム刃。
  5. 【請求項5】 前記トリム刃の加圧面と切断する内層材
    の面及びまたは超音波ホーンとのなす角度を20〜60
    度に設定して成ることを特徴とする請求項4記載の超音
    波切断におけるトリム刃。
JP11150397A 1997-04-28 1997-04-28 超音波振動による内装材の端末処理方法及びトリム刃 Pending JPH10310973A (ja)

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