JPH10310932A - 高強力織物用ポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents

高強力織物用ポリアミド繊維の製造方法

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JPH10310932A
JPH10310932A JP5305598A JP5305598A JPH10310932A JP H10310932 A JPH10310932 A JP H10310932A JP 5305598 A JP5305598 A JP 5305598A JP 5305598 A JP5305598 A JP 5305598A JP H10310932 A JPH10310932 A JP H10310932A
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roller
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strength
fiber
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Yutaka Sueyoshi
豊 末吉
Noboru Hayashi
昇 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単糸繊度3d以下、破断強度6.5g/d以
上、かつ破断伸度35〜45%の繊維特性を得ることに
より、織物にソフトな風合と共に高引裂強力と高耐摩耗
強度とを付与することができる高強力織物用ポリアミド
繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 98%硫酸相対粘度が2.8〜3.5、
酸化チタン含有量が0〜0.3重量%のポリアミドを溶
融紡糸するとともに、鏡面加工された第1ゴデーローラ
4で3000m/分以下の引取速度で引き取り、引き続
き該第1ゴデーローラ4と170〜200℃に加熱され
た第2ゴデーローラ5との間で延伸することにより単糸
繊度3デニール以下のマルチフィラメント糸条にするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強力織物用ポリ
アミド繊維の製造方法に関し、さらに詳しくは、スキー
ウェアやパラグライダー基布などのスポーツ関係用とし
て高い引裂強力と耐摩耗強度が要求される織物に使用さ
れるポリアミド繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキーウェア、パラグライダー基
布などのスポーツ関係用に使用される織物は、高い引裂
強力と耐摩耗強度が要求され、その織物用の原糸には一
般に強度にすぐれているポリアミド繊維が使用されてい
る。しかし、近年のスポーツウェアなどには、単に引裂
強力や耐摩耗強度が高いだけでなく、柔らかさなどの風
合が重視され、そのため単糸繊度3d以下の細繊度の糸
条を使用しながら織物の引裂強力や耐摩耗強度が高いこ
とが要求されるようになってきている。
【0003】本発明者等は、上記のような技術的要請を
詳細に検討した結果、織物の耐摩耗強度については、ポ
リアミド繊維の破断強度を大きくするほど対応が可能で
あるが、織物の引裂強度については、単にポリアミド繊
維の破断強度が大きいだけでは要求レベルまで向上させ
ることはできず、破断強度を大きくするとともに破断伸
度を35%以上、好ましくは35〜45%の範囲にする
必要があることを知見した。すなわち、織物の引裂強力
を5kg以上の要求レベルに向上するには、ポリアミド
繊維の破断強度を6.5g/d以上、かつ破断伸度を3
5〜45%にすることが必要であることを知見した。
【0004】上記のような観点から、本発明者等が、生
産性に有利な直接紡糸延伸法により単糸繊度が3d以下
で、破断強度6.5g/d以上、かつ破断伸度35〜4
5%のポリアミド繊維を製造する方法を探索した結果に
よれば、破断強度の向上のためには、一般の衣料用ポリ
アミド繊維に使用されるポリアミドよりも重合度(硫酸
相対粘度)を高くする方がよいが、酸化チタンの配合量
を高レベルにしたり、また溶融紡糸時の引取速度を30
00m/分を超えるほどに高速にすると、6.5g/d
以上の破断強度を得ることは無理であることがわかっ
た。しかし、低速紡糸にしても、上記のようにポリアミ
ドの重合度(硫酸相対粘度)を高くすることが過度にな
ると、延伸域の供給ローラ側で延伸点(ネッキングポイ
ント)の固定が難しくなって延伸むらを生じ、また破断
伸度を45%以下に抑えることも困難になるなどの問題
が生ずることがわかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のような単糸繊度3d以下、破断強度6.5g/d以
上、かつ破断伸度35〜45%の繊維特性を得ることに
より、織物にソフトな風合と共に高引裂強力と高耐摩耗
強度とを付与することができる高強力織物用ポリアミド
繊維の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による高強力織物用ポリアミド繊維の製造方法は、9
8%硫酸相対粘度が2.8〜3.5、酸化チタン含有量
が0〜0.3重量%のポリアミドを溶融紡糸し、鏡面加
工された第1ゴデーローラで3000m/分以下の引取
速度で引き取り、引き続き該第1ゴデーローラと170
〜200℃に加熱された第2ゴデーローラとの間で延伸
することにより単糸繊度3デニール以下のマルチフィラ
メント糸条にすることを特徴とするものである。
【0007】このようにして得られたポリアミドマルチ
フィラメント糸条は、単糸繊度3d以下で、破断強度
6.5g/d以上、破断伸度35〜45%にすることが
でき、これから織製した織物の引裂強力を5.0kg以
上にし、かつ耐摩耗強度を高レベルにすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のポリアミド繊維製造方法
に使用されるポリアミドは、従来から織物用繊維に広く
使用されているナイロン6やナイロン66のいずれもが
使用可能である。特にナイロン66は好ましく、単糸繊
度3デニール以下の細繊度にした場合でも染色堅牢度に
すぐれ、染色の発色性の向上はもちろんのこと、破断強
度の向上にも一層すぐれた性能を発揮することができ
る。
【0009】また、本発明に使用されるポリアミドに
は、重合度が98%硫酸相対粘度ηrにして2.8〜
3.5、好ましくは2.8〜3.3の範囲のものが使用
される。一般衣料用ポリアミド繊維に使用されるポリア
ミドの硫酸相対粘度ηr は約2.6前後のものが多いの
であるが、本発明に使用されるポリアミドでは、硫酸相
対粘度ηr が2.8よりも小さくては、破断強度を目標
値(6.5g/d以上)にすることが難しくなる。しか
し、硫酸相対粘度が大きすぎて3.5よりも高くなる
と、破断伸度を目標値(35〜45%)にすることが難
しく、その結果として織物の引裂強力を目標値(5.0
kg以上)にすることができなくなる。
【0010】一般に、従来の衣料用ポリアミド繊維に
は、延伸性の向上や艶消しのためにかなり多くの酸化チ
タンが配合されている。しかし、本発明に使用されるポ
リアミド繊維では、酸化チタンの含有量は出来るだけ少
なくするのがよく、0〜0.3重量%、好ましくは0〜
0.25重量%にする必要がある。酸化チタン含有量が
0.3重量%よりも多くなると、繊維の破断強度を目標
の6.5g/d以上にすることは難しくなる。酸化チタ
ン含有量は、より好ましくは0(酸化チタンを含有しな
い)であるのがよい。また、このように酸化チタン含有
量を皆無または含有していても極めて微量にすることに
より、単に破断強度の向上だけでなく染色発色性も良好
にすることができる。
【0011】本発明は、上述のように硫酸相対粘度と酸
化チタン含有量とが調整されたポリアミドを溶融紡糸
し、それを一旦巻き取ることなく引き続き延伸する直接
紡糸延伸方法によって繊維化する。この直接紡糸延伸方
法によって、単糸繊度が3デニール以下、好ましくは
0.5〜2.5デニールにし、かつ破断伸度が6.5g
/d以上で、破断伸度が35〜45%であるマルチフィ
ラメント糸条にするのである。
【0012】本発明で実施する直接紡糸延伸方法の延伸
工程には第1ゴデーローラと第2ゴデーローラとが設け
られ、その両ゴデーローラ間で1段延伸を行うようにす
る。第1ゴデーローラと第2ゴデーローラとは、それぞ
れ一対ずつのネルソンローラから構成されていることが
好ましい。本発明で実施する直接紡糸延伸方法では、溶
融紡出された紡出糸は引取速度3000m/分以下の低
速度で引き取るようにする。特に好ましくは、2500
m/分前後領域(特に2300〜2800m/分)にす
るのがよい。引取速度を3000m/分よりも高くする
と、繊維の破断伸度を6.5g/d以上にすることが難
しくなる。その理由はよくわかっていないが、硫酸相対
粘度が2.8〜3.5という高粘度のポリアミドを使用
するので、引取速度が高くなるにつれて、繊維内部の歪
みが増大するためであると思われる。
【0013】第1ゴデーローラと第2ゴデーローラから
なる延伸工程は、その第1ゴデーローラ側のローラ表面
を鏡面加工する必要がある。このように第1ゴデーロー
ラ側の表面を鏡面加工することにより糸条の滑りを抑制
し、第1ゴデーローラ(供給ローラ)から第2ゴデーロ
ーラ(延伸ローラ)へ送り出される未延伸糸の延伸点
(ネッキングポイント)を第1ゴデーローラ上の1点に
確実に固定するようにすることができる。
【0014】特に本発明が適用する高粘度のポリアミド
繊維の場合は、第1ゴデーローラの表面が梨地加工であ
ると、その延伸点が不安定になりやすくなるため、破断
伸度を45%以下にすることが難しくなる。また、延伸
点の不安定によって延伸むらを生じやすくなる。しか
し、上記のように第1ゴデーローラの表面を鏡面にする
ことによって糸条のスリップを防止し、延伸点を確実に
固定することができるようになるので、破断強度を向上
させるとともに破断伸度を45%以下に抑制し、かつ延
伸むらのない高品質の延伸糸条(マルチフィラメント糸
条)にすることができる。
【0015】前述したように第1ゴデーローラと第2ゴ
デーローラとはそれぞれ一対のネルソンローラから構成
される。この場合、上述した第1ゴデーローラの鏡面加
工は一対のネルソンローラの全部に施すようにしてもよ
く、或いは2本のうちの一方のローラだけに施すように
してもよい。ただし、このように一方のローラだけに鏡
面加工する場合は、少なくとも糸条が最後に第2ゴデー
ローラに向けて糸離れする側のローラでなければならな
い。
【0016】第2ゴデーローラを構成する一対のネルソ
ンローラは表面が梨地加工され、しかも170〜200
℃の高温に加熱することが必要である。このように延伸
ローラ側の第2ゴデーローラの表面温度を高温にして熱
処理する作用が、糸条に酸化チタンが実質的に含有され
ず、すなわち酸化チタン含有量が0〜0.3重量%であ
ることと、さらにポリアミドの硫酸相対粘度が2.8〜
3.5と高いこととが相まって、延伸後のマルチフィラ
メント糸条の破断強度を高くすることができる。ポリア
ミドの硫酸相対粘度が2.8よりも低かったり、或いは
酸化チタン含有量が0.3重量%よりも多かったりする
と、これを第2ゴデーローラを高温にして熱処理する
と、かえって破断強度が低下してしまうようになる。
【0017】本発明のポリアミド繊維の製造方法に採用
される直接溶融紡糸延伸方法の延伸は1段だけで実施さ
れる。その延伸倍率は、最終的に得られるマルチフィラ
メント糸条の破断伸度が6.5g/d以上、破断伸度が
35〜45%の範囲になるように設定する。一般には
2.5〜4.5倍の範囲で選択することができる。本発
明によって製造されたポリアミド繊維は、単糸繊度が3
デニール以下であるとともに、破断強度が6.5g/d
以上、破断伸度が35〜45%であるマルチフィラメン
ト糸条になり、これを織製して得た織物は、単糸繊度が
3デニール以下の細繊度であることから極めてソフトな
風合になり、かつ引裂強力が5.0kg以上で、高い耐
摩耗強度を有するものになる。したがって、特にスキー
ウェア、パラグライダー基布などのスポーツ関係用の織
物として好適である。
【0018】図1は、本発明によるポリアミド繊維の製
造方法を実施する直接溶融紡糸延伸工程を例示する。図
1において、図示しない溶融紡糸機の溶融部で硫酸相対
粘度ηr が2.8〜3.5で、酸化チタン含有量が0〜
0.3重量%のポリアミドを溶融したのち、それを溶融
紡糸口金1からマルチフィラメント糸条Yaとして溶融
紡糸し、3000m/分以下の低速度で引き取るように
する。このように低紡糸速度で引き取る間に、紡糸口金
1の下方で溶融紡出糸条Yaをクーリングチムニー2か
ら吹き出す冷風により冷却し、給油ガイド3により油剤
を付与する。
【0019】第1ゴデーローラ4に引き続いて、この第
1ゴデーローラ4よりも速い表面速度で回転する第2ゴ
デーローラ5に引き取ることにより、上記未延伸の糸条
Yaを延伸して延伸マルチフィラメント糸条Ybにし、
最後にスピンドル駆動されるボビンホルダー6上のボビ
ンに巻き上げられてパッケージPになる。パッケージP
の表面にはタッチローラ7を押圧し、そのパッケージ形
状が良好になるように整える。
【0020】図示の実施形態では、第1ゴデーローラ4
に進入する直前、すなわち延伸工程に進入する直前の未
延伸マルチフィラメント糸条Yaに、圧空交絡ノズル8
によって軽い交絡を付与している。この交絡処理は必ず
しも必要ではないが、この軽い交絡を与えることによっ
て延伸を均一に行えるように助成することができる。ま
た、第2ゴデーローラ5の出口側に別の圧空交絡ノズル
9を設け、延伸後のマルチフィラメント糸条Ybに交絡
を与え集束性が得られるようにしている。
【0021】上記第1ゴデーローラ4と第2ゴデーロー
ラ5とは、それぞれ一対ずつのネルソンローラ4a,4
bとネルソンローラ5a,5bとから構成されている。
これらのネルソンローラ4a,4bと5a,5bとに対
し、糸条はローラ軸方向に小さなピッチでずれながら複
数回巻回して送り出されるようになっている。このうち
第1ゴデーローラ4を構成する一対のネルソンローラ4
a,4bは、表面が鏡面に加工されている。この鏡面加
工は一方のネルソンローラ4aの方だけにし、他方のネ
ルソンローラ4bは梨地加工になっていてもよい。すな
わち、鏡面加工されたネルソンローラ4aが、第2ゴデ
ーローラ5に向けて糸条が最後に糸離れする側のローラ
であれば、片方だけの鏡面加工であってもよい。この鏡
面によって糸条の延伸点が確実に固定されるようになっ
ている。
【0022】また、第2ゴデーローラ5を構成する一対
のネルソンローラ5a,5bの方は、いずれも表面が梨
地加工されているとともに、170〜200℃の高温に
加熱され、延伸糸を加熱処理するようになっている。
【0023】
【実施例】
実施例1,2、比較例1〜4 98%硫酸相対粘度ηr が3.2、酸化チタン含有量が
0であるナイロン66を、図1の直接溶融紡糸延伸工程
により、第2ゴデーローラの表面温度を185℃に設定
した点を共通にし、第1ゴデーローラ(1GD)の引取
速度、第1ゴデーローラの表面加工(鏡面又は梨地)お
よび延伸倍率を、それぞれ表1のように異ならせて、3
0デニール,26フィラメントのナイロン66繊維を製
糸した。(実施例1,2、比較例1〜4) 各ナイロン66繊維の破断強度、破断伸度および延伸点
の安定度を測定した結果を表1に示した。ただし、延伸
点の安定度の評価は、延伸点固定が安定していたとき
○、不安定であるとき×で示した。
【0024】
【表1】
【0025】実施例3〜7、比較例5〜8 98%硫酸相対粘度ηr 、酸化チタン含有量が表2のよ
うに異なるナイロン66を、それぞれ図1の直接溶融紡
糸延伸工程により、第1ゴデーローラ(1GD)の引取
速度を2500m/分、第1ゴデーローラの表面を鏡面
加工した点を共通にし、第2ゴデーローラ(2GD)の
表面温度と延伸倍率を、それぞれ表2のように異ならせ
て、30デニール、26フィラメントのナイロン66繊
維を製糸した。(実施例3〜7、比較例5〜8)
【0026】各ナイロン66繊維の破断強度、破断伸度
および延伸点の安定度を調べた結果を表2に示した。た
だし、延伸点安定度の評価については、延伸点固定が安
定のとき○、不安定のとき×で示した。
【0027】
【表2】
【0028】実施例8〜11、比較例9〜11 98%硫酸相対粘度ηr 、酸化チタン含有量、第1ゴデ
ーローラ(1GD)の引取速度、第1ゴデーローラの表
面加工(鏡面又は梨地)、第2ゴデーローラ(2GD)
の表面温度、延伸倍率を表3のように異ならせ、図1の
直接溶融紡糸延伸工程により、表3に記載するような総
繊度−フィラメント数を有するナイロン66繊維をそれ
ぞれ製糸した。(実施例8〜11、比較例9〜10)
【0029】また、98%硫酸相対粘度ηr が2.6、
酸化チタン含有量が0.30のナイロン66を引取速度
800m/分で一旦未延伸糸として引き取り、この未延
伸糸を延伸工程により延伸倍率3.2倍で冷延伸する2
工程分離法により、30デニール,26フィラメントの
ナイロン66繊維を製糸した。(比較例11) 上記のようにして得た各ナイロン66繊維の破断強度、
破断伸度を測定した結果を表3に示した。
【0030】
【表3】
【0031】実施例12,13、比較例12,13 上記実施例7〜10、比較例9〜11で得たナイロン6
6繊維を、表4に示すようにタテ糸とヨコ糸とに使用し
て織物を織製した。(実施例12,13、比較例12,
13) それぞれの織物について引裂強力(kg)と平面摩擦強
さ(回)とを測定した結果は、表4に示す通りであっ
た。
【0032】なお、織物の引裂強力は、JIS−L−1
096のD法(ベンジュラム法)により測定し(単位
“kgf”)、また織物の平面摩擦強さは、JIS−L
−1096のA法(ユニバーサル法)により測定した
(単位“回”)。
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、単糸
繊度3d以下で、破断強度6.5g/d以上、破断伸度
35〜45%の範囲のポリアミド繊維を得ることができ
るので、このポリアミド繊維を使用して織製することに
より、風合がソフトで、かつ引裂強力が5.0kg以上
で、高レベルの耐摩耗強度をもつ織物を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリアミド繊維製造方法を実施す
る溶融紡糸延伸工程を例示する概略図である。
【符号の説明】
1 溶融紡糸口金 4 第1ゴデーローラ 5 第2ゴデーローラ 4a,4b;5a,5b ネルソンローラ 6 ボビンホルダー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 98%硫酸相対粘度が2.8〜3.5、
    酸化チタン含有量が0〜0.3重量%のポリアミドを溶
    融紡糸し、鏡面加工された第1ゴデーローラで3000
    m/分以下の引取速度で引き取り、引き続き該第1ゴデ
    ーローラと170〜200℃に加熱された第2ゴデーロ
    ーラとの間で延伸することにより単糸繊度3デニール以
    下のマルチフィラメント糸条にする高強力織物用ポリア
    ミド繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ゴデーローラと前記第2ゴデー
    ローラがそれぞれ一対のネルソンローラからなり、前記
    第1ゴデーローラを構成するネルソンローラのうち少な
    くとも前記第2ゴデーローラ側に向けて最後に糸離れす
    るローラが鏡面加工され、前記第2ゴデーローラを構成
    するネルソンローラが梨地加工されている請求項1に記
    載の高強力織物用ポリアミド繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マルチフィラメント糸条の破断強度
    が6.5g/d以上、破断伸度が35〜45%である請
    求項1または2に記載の高強力織物用ポリアミド繊維の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリアミドがナイロン66である請
    求項1、2または3に記載の高強力織物用ポリアミド繊
    維の製造方法。
JP5305598A 1997-03-12 1998-03-05 高強力織物用ポリアミド繊維の製造方法 Pending JPH10310932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004050345A1 (ja) * 2002-12-04 2004-06-17 Toyo Boseki Kabushiki Kaisya 引裂き強力に優れた透湿防水性布帛およびその製造方法
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