JPH10309986A - 灯火系断線検出装置 - Google Patents
灯火系断線検出装置Info
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- JPH10309986A JPH10309986A JP11979497A JP11979497A JPH10309986A JP H10309986 A JPH10309986 A JP H10309986A JP 11979497 A JP11979497 A JP 11979497A JP 11979497 A JP11979497 A JP 11979497A JP H10309986 A JPH10309986 A JP H10309986A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランプの抵抗値が使用時間とともに変化して
も、灯火系の断線検出が正確にできるようにする。 【解決手段】 灯火系(L1、L2・・・LN )のラン
プ駆動電流検出値(Vs)と基準電流値(Vr)とを比
較し、ランプ駆動電流検出値(Vs)が基準電流値(V
r)より低下したとき、断線検出信号(5)を出力する
灯火系断線検出装置において、前記基準電流値(Vr)
をD/Aコンバータ(30)によって自動的に設定可能
とするとともに、このD/Aコンバータをマイクロコン
ピュータで構成し、これを使ってランプの経時劣化に応
じて基準電流値を変化させるようにしている。
も、灯火系の断線検出が正確にできるようにする。 【解決手段】 灯火系(L1、L2・・・LN )のラン
プ駆動電流検出値(Vs)と基準電流値(Vr)とを比
較し、ランプ駆動電流検出値(Vs)が基準電流値(V
r)より低下したとき、断線検出信号(5)を出力する
灯火系断線検出装置において、前記基準電流値(Vr)
をD/Aコンバータ(30)によって自動的に設定可能
とするとともに、このD/Aコンバータをマイクロコン
ピュータで構成し、これを使ってランプの経時劣化に応
じて基準電流値を変化させるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯火系断線検出装
置に関するもので、特に、大型車等のストップランプ、
ターンランプ等の増灯時のランプ断線検出に有効な機能
を発揮する灯火系断線検出装置に関する。
置に関するもので、特に、大型車等のストップランプ、
ターンランプ等の増灯時のランプ断線検出に有効な機能
を発揮する灯火系断線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ストップランプ、テールラン
プ、方向指示ランプ等の駆動電流を検出して基準電流と
比較し、検出電流値が基準値より低い場合に断線検出信
号を出力する装置は知られている。
プ、方向指示ランプ等の駆動電流を検出して基準電流と
比較し、検出電流値が基準値より低い場合に断線検出信
号を出力する装置は知られている。
【0003】この種の装置は、具体的には、図7に示す
ように、ランプ点灯リレー1とランプL1 、L2 〜LN
からなるランプ駆動回路に値の小さい電流検出抵抗Rs
を直列に挿入し、電流検出抵抗Rsとランプとの接続点
の検出電圧Vsと、基準抵抗R1、R2からなる基準電
圧発生回路2で作られる基準電圧Vrとを比較器3で比
較し、検出電圧Vsが大きいときに断線検出信号5を出
力するものである。そして、その信号により例えば運転
席に設けた警報ランプ(図示せず)を点灯させる。すな
わち、ランプ点灯操作(ブレーキペダルを踏むことな
ど)を行うと、ランプ点灯スイッチ4が閉じてリレー1
が動作し、ランプL1 、L2 〜LN が点灯する。基準電
圧Vrは、断線していないときの検出電圧より所定値だ
け高い値に設定してあるので、正常時には断線検出信号
は出力されない。ランプL1 、L2〜LN の内のいずれ
か又は途中のランプ配線が断線した場合には、ランプの
駆動電流が小さくなって検出電圧Vsが基準電圧Vrよ
り大きくなり、断線検出信号5が出力される。一般に
は、運転者は、ランプの点灯を直接には正確に確認でき
ないから、この種の回路は広く利用されている。
ように、ランプ点灯リレー1とランプL1 、L2 〜LN
からなるランプ駆動回路に値の小さい電流検出抵抗Rs
を直列に挿入し、電流検出抵抗Rsとランプとの接続点
の検出電圧Vsと、基準抵抗R1、R2からなる基準電
圧発生回路2で作られる基準電圧Vrとを比較器3で比
較し、検出電圧Vsが大きいときに断線検出信号5を出
力するものである。そして、その信号により例えば運転
席に設けた警報ランプ(図示せず)を点灯させる。すな
わち、ランプ点灯操作(ブレーキペダルを踏むことな
ど)を行うと、ランプ点灯スイッチ4が閉じてリレー1
が動作し、ランプL1 、L2 〜LN が点灯する。基準電
圧Vrは、断線していないときの検出電圧より所定値だ
け高い値に設定してあるので、正常時には断線検出信号
は出力されない。ランプL1 、L2〜LN の内のいずれ
か又は途中のランプ配線が断線した場合には、ランプの
駆動電流が小さくなって検出電圧Vsが基準電圧Vrよ
り大きくなり、断線検出信号5が出力される。一般に
は、運転者は、ランプの点灯を直接には正確に確認でき
ないから、この種の回路は広く利用されている。
【0004】しかし、上記した装置をランプ仕様が異な
る車種にとりつける場合は、ランプの種類、数が異なる
ため、その都度基準電圧発生回路2を変更する必要があ
る。また、ランプが初めの設計仕様どおりに装備され
ず、ユーザにおいて変更される場合にも、基準電圧発生
回路2を変更する必要がある。さらに、トラクタタイプ
の車輌では、後部が切り離されて走行する場合と、繋が
った状態で走行する場合があるため、接続されるランプ
数が頻繁に変更される。したがって、このタイプの車輌
では、断線検出装置を設けることが困難であった。
る車種にとりつける場合は、ランプの種類、数が異なる
ため、その都度基準電圧発生回路2を変更する必要があ
る。また、ランプが初めの設計仕様どおりに装備され
ず、ユーザにおいて変更される場合にも、基準電圧発生
回路2を変更する必要がある。さらに、トラクタタイプ
の車輌では、後部が切り離されて走行する場合と、繋が
った状態で走行する場合があるため、接続されるランプ
数が頻繁に変更される。したがって、このタイプの車輌
では、断線検出装置を設けることが困難であった。
【0005】そこで、この課題を解決するための次のよ
うな断線検出装置が同じ出願人によって提案されてい
る。それによると、灯火系のランプ駆動電流検出値と基
準電流値とを比較し、ランプ駆動電流検出値が基準電流
値より低下したとき、断線検出信号を出力する灯火系断
線検出装置において、基準電流値を、使用ランプの仕様
に応じて自動的に設定可能とするようにしている。
うな断線検出装置が同じ出願人によって提案されてい
る。それによると、灯火系のランプ駆動電流検出値と基
準電流値とを比較し、ランプ駆動電流検出値が基準電流
値より低下したとき、断線検出信号を出力する灯火系断
線検出装置において、基準電流値を、使用ランプの仕様
に応じて自動的に設定可能とするようにしている。
【0006】具体的には、駆動電流を駆動回路に直列に
挿入した検出抵抗両端の電圧降下から求めるとともに、
基準電圧発生回路として複数の基準電圧を発生可能なも
のを用いる。そして、使用ランプの仕様に応じて設定さ
れた複数の基準電圧の内の1つと、検出抵抗の接続端の
検出電圧とを比較し、断線検出信号を得るようにしてい
る。また、使用ランプの仕様には、ランプの種類、数が
含まれ、ランプの仕様変更には、工場出荷時の仕様変更
だけでなく、出荷後のユーザにおける変更、トラクタタ
イプの車輌における車輌の後部部分の接続、切り離しも
含まれる。
挿入した検出抵抗両端の電圧降下から求めるとともに、
基準電圧発生回路として複数の基準電圧を発生可能なも
のを用いる。そして、使用ランプの仕様に応じて設定さ
れた複数の基準電圧の内の1つと、検出抵抗の接続端の
検出電圧とを比較し、断線検出信号を得るようにしてい
る。また、使用ランプの仕様には、ランプの種類、数が
含まれ、ランプの仕様変更には、工場出荷時の仕様変更
だけでなく、出荷後のユーザにおける変更、トラクタタ
イプの車輌における車輌の後部部分の接続、切り離しも
含まれる。
【0007】このようにすることにより、ランプ数の増
加、トラクタタイプの車輌の後部部分の接続、切り離し
等のランプ仕様変更を行った場合、自動的に基準電流値
が設定される。その後、使用ランプの断線等ランプ駆動
回路の一部でも断線が生じたときは駆動電流が減少する
ため、正確に断線が検出される。
加、トラクタタイプの車輌の後部部分の接続、切り離し
等のランプ仕様変更を行った場合、自動的に基準電流値
が設定される。その後、使用ランプの断線等ランプ駆動
回路の一部でも断線が生じたときは駆動電流が減少する
ため、正確に断線が検出される。
【0008】図5はその断線検出装置の構成を示す図、
図6は図5における制御回路の動作を示すフローチャー
トである。図5の断線検出装置は、図7に示した従来の
断線検出装置の基準電圧発生回路2を複数の基準電圧が
発生可能な基準電圧発生回路20に置き換えると共に、
基準電圧発生回路20の複数の基準電圧の設定を制御す
る制御回路6を設けたものである。基準電圧発生回路2
0は、抵抗R1 、R21、R22、・・・R2k・・・(R21
>R22>・・・>R2k>・・・)、トランジスタTr1、
Tr2、・・・Trk・・・、からなり、トランジスタTr
1、Tr2、〜Trkは、制御回路6からの信号により1つ
だけが導通する。ランプLが所定の仕様のときに、トラ
ンジスタTrkが導通するように設定されているとしてい
るとすると、A点の電圧VA は、VA =VB ×R2k/
(R1 +R2k)となる。ただし、VB は電源電圧であ
る。この電圧VA は、抵抗R2kの値を適当な値に選ぶこ
とにより、ランプLが所定の仕様のときの接続点Xの電
圧VX より所定値だけ高い値になるように設定されてい
るので、比較器3の出力は、正常時には低レベルとなっ
て、断線検出信号5が出力されない。
図6は図5における制御回路の動作を示すフローチャー
トである。図5の断線検出装置は、図7に示した従来の
断線検出装置の基準電圧発生回路2を複数の基準電圧が
発生可能な基準電圧発生回路20に置き換えると共に、
基準電圧発生回路20の複数の基準電圧の設定を制御す
る制御回路6を設けたものである。基準電圧発生回路2
0は、抵抗R1 、R21、R22、・・・R2k・・・(R21
>R22>・・・>R2k>・・・)、トランジスタTr1、
Tr2、・・・Trk・・・、からなり、トランジスタTr
1、Tr2、〜Trkは、制御回路6からの信号により1つ
だけが導通する。ランプLが所定の仕様のときに、トラ
ンジスタTrkが導通するように設定されているとしてい
るとすると、A点の電圧VA は、VA =VB ×R2k/
(R1 +R2k)となる。ただし、VB は電源電圧であ
る。この電圧VA は、抵抗R2kの値を適当な値に選ぶこ
とにより、ランプLが所定の仕様のときの接続点Xの電
圧VX より所定値だけ高い値になるように設定されてい
るので、比較器3の出力は、正常時には低レベルとなっ
て、断線検出信号5が出力されない。
【0009】この設定状態で、ランプの1つあるいは途
中の導線が断線すると、ランプの駆動電流が小さくなっ
てX点の電圧が低くなり、断線検出信号5が出力され
る。したがって、ランプの仕様に応じて、所定のトラン
ジスタが導通するように制御回路6を設定可能しておく
と、ランプ仕様の変更に対応して、最適な基準電圧VA
を出力することができる。この実施例では、制御回路6
は、マイクロコンピュ−タで構成され、トランジスタの
導通制御信号は、不揮発性メモリに記憶させておく。
中の導線が断線すると、ランプの駆動電流が小さくなっ
てX点の電圧が低くなり、断線検出信号5が出力され
る。したがって、ランプの仕様に応じて、所定のトラン
ジスタが導通するように制御回路6を設定可能しておく
と、ランプ仕様の変更に対応して、最適な基準電圧VA
を出力することができる。この実施例では、制御回路6
は、マイクロコンピュ−タで構成され、トランジスタの
導通制御信号は、不揮発性メモリに記憶させておく。
【0010】制御回路6には、ランプ仕様変更信号7、
ランプ点灯操作信号8、比較器3の出力信号である断線
検出信号5が入力される。これらの信号は、いずれも基
準電圧発生回路20の基準電圧値設定に利用される。
ランプ点灯操作信号8、比較器3の出力信号である断線
検出信号5が入力される。これらの信号は、いずれも基
準電圧発生回路20の基準電圧値設定に利用される。
【0011】次に、ランプ仕様変更時の制御回路6の動
作、すなわち基準電圧値設定時の動作を図6のフローチ
ャートを用いて説明する。ステップ101では、ランプ
仕様変更信号7が入力されたかどうかが判断され、入力
された場合は、ステップ102に移る。ランプ仕様変更
信号7は、車輌に取り付けられるランプの種類、数等を
実際に変更した場合だけでなく、工場出荷時の初期設定
時も出力される。また、トラクタタイプの車輌の場合
は、車輌の後部部分が接続又は切り離しされたときに
も、出力される。
作、すなわち基準電圧値設定時の動作を図6のフローチ
ャートを用いて説明する。ステップ101では、ランプ
仕様変更信号7が入力されたかどうかが判断され、入力
された場合は、ステップ102に移る。ランプ仕様変更
信号7は、車輌に取り付けられるランプの種類、数等を
実際に変更した場合だけでなく、工場出荷時の初期設定
時も出力される。また、トラクタタイプの車輌の場合
は、車輌の後部部分が接続又は切り離しされたときに
も、出力される。
【0012】ステップ102では、ブレーキペダルの操
作等のランプ点灯操作信号8が入力されたかどうかが判
断され、入力された場合は、ステップ103に移る。
作等のランプ点灯操作信号8が入力されたかどうかが判
断され、入力された場合は、ステップ103に移る。
【0013】ステップ103では、基準電圧発生回路2
0のトランジスタTr を導通させるためのデータを保持
する設定メモリ(図示せず)をリセットする。設定メモ
リは、不揮発性メモリで構成される。
0のトランジスタTr を導通させるためのデータを保持
する設定メモリ(図示せず)をリセットする。設定メモ
リは、不揮発性メモリで構成される。
【0014】次いで、ステップ104では、設定メモリ
の値Kに1を加算し、その値を再度書き込む。設定メモ
リの値がKのとき、トランジスタTrkが導通するように
なっているので、比較器3には、X点の検出電圧VX
と、設定電圧すなわちA点の電圧VA =VB ×R2k/
(R1 +R2k)が入力される。このとき、VX >VA と
なって、断線検出信号5が入力されるかどうかがステッ
プ105で判断される。断線検出信号5が入力されない
場合は、ステップ104に戻り、VX >VA となるまで
繰り返す。抵抗R1 、R21、R22、…R2k…は、R21>
R22>…>R2k>…になるように選択されているので、
電圧VA は、順次低い値となって、比較器3に入力され
る。
の値Kに1を加算し、その値を再度書き込む。設定メモ
リの値がKのとき、トランジスタTrkが導通するように
なっているので、比較器3には、X点の検出電圧VX
と、設定電圧すなわちA点の電圧VA =VB ×R2k/
(R1 +R2k)が入力される。このとき、VX >VA と
なって、断線検出信号5が入力されるかどうかがステッ
プ105で判断される。断線検出信号5が入力されない
場合は、ステップ104に戻り、VX >VA となるまで
繰り返す。抵抗R1 、R21、R22、…R2k…は、R21>
R22>…>R2k>…になるように選択されているので、
電圧VA は、順次低い値となって、比較器3に入力され
る。
【0015】ステップ105で、断線検出信号5の入力
を検出すると、ステップ106で設定メモリの値Kから
1減じ、その時の値を設定値として、基準電圧設定動作
を終了する。このとき、基準電圧発生回路20の出力電
圧は、ランプ仕様変更後の正常時の検出電圧より、少し
だけ高い値となっている。
を検出すると、ステップ106で設定メモリの値Kから
1減じ、その時の値を設定値として、基準電圧設定動作
を終了する。このとき、基準電圧発生回路20の出力電
圧は、ランプ仕様変更後の正常時の検出電圧より、少し
だけ高い値となっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記先行発明に係る断
線検出装置によれば、灯火系のランプ駆動電流検出値と
の比較結果に応じて断線検出信号を出力するための基準
電流値を、使用ランプの仕様に応じて自動的に設定可能
とすることによって、ランプ仕様の設計変更、ユーザに
よるランプの数の増減、ランプの種類の変更等に対して
柔軟に対応することができ、断線検出を正確に行うこと
ができるようになる。
線検出装置によれば、灯火系のランプ駆動電流検出値と
の比較結果に応じて断線検出信号を出力するための基準
電流値を、使用ランプの仕様に応じて自動的に設定可能
とすることによって、ランプ仕様の設計変更、ユーザに
よるランプの数の増減、ランプの種類の変更等に対して
柔軟に対応することができ、断線検出を正確に行うこと
ができるようになる。
【0017】しかしながら、上記断線検出装置には、以
下の問題が残されている。 ランプの抵抗値は初期状態と劣化時のそれとでは大き
く変化をする。したがってランプの初期状態のときにV
rを設定しておいてもそのうちに誤差が生じてきたり、
または、温度による抵抗変化や灯数の多さによっても誤
差が生じるため、あまり灯数の多い場合には実用的では
ない。 検出精度をあげるには、それだけ回路が多くなるた
め、現実的には実装限界、コスト等の問題にいきつく。 ランプの定格が混在すると、検出の精度が落ち、誤検
出の可能性がある。
下の問題が残されている。 ランプの抵抗値は初期状態と劣化時のそれとでは大き
く変化をする。したがってランプの初期状態のときにV
rを設定しておいてもそのうちに誤差が生じてきたり、
または、温度による抵抗変化や灯数の多さによっても誤
差が生じるため、あまり灯数の多い場合には実用的では
ない。 検出精度をあげるには、それだけ回路が多くなるた
め、現実的には実装限界、コスト等の問題にいきつく。 ランプの定格が混在すると、検出の精度が落ち、誤検
出の可能性がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解決
するもので、灯火系のランプ駆動電流検出値と基準電流
値とを比較し、ランプ駆動電流検出値が基準電流値より
低下したとき、断線検出信号を出力する灯火系断線検出
装置であって、該基準電流値がD/Aコンバータによっ
て使用ランプの仕様に応じて自動的に設定可能となって
いる車輌用の灯火系断線検出装置において、前記基準電
流値がランプの経時劣化の度合いに応じて可変となるよ
うにしている。
するもので、灯火系のランプ駆動電流検出値と基準電流
値とを比較し、ランプ駆動電流検出値が基準電流値より
低下したとき、断線検出信号を出力する灯火系断線検出
装置であって、該基準電流値がD/Aコンバータによっ
て使用ランプの仕様に応じて自動的に設定可能となって
いる車輌用の灯火系断線検出装置において、前記基準電
流値がランプの経時劣化の度合いに応じて可変となるよ
うにしている。
【0019】このように構成することにより、(1)ラ
ンプの経時劣化が生じても、劣化の度合いをランプ情報
として予め取り込んでおけば点灯総時間から遷移点を変
化させるなど学習機能を持たせることが可能である。
(2)ランプの定格が混在しても遷移点の直前でセンシ
ングするため、問題無く性能を期待できる。(3)定期
的に学習能力を作動させれば、ランプ交換時期を知らせ
ることも可能となる。
ンプの経時劣化が生じても、劣化の度合いをランプ情報
として予め取り込んでおけば点灯総時間から遷移点を変
化させるなど学習機能を持たせることが可能である。
(2)ランプの定格が混在しても遷移点の直前でセンシ
ングするため、問題無く性能を期待できる。(3)定期
的に学習能力を作動させれば、ランプ交換時期を知らせ
ることも可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4にしたがって説明する。図1は本発明の実施の形
態1の断線検出装置の構成を示す図および図2は本発明
の実施の形態2の断線検出装置の構成を示す図である。
この場合、図1は上流で検出部を持つ場合であり、図2
は下流でGND線を制御回路内へ戻すことで検出する場
合である。図1および図2の検出原理は実質的に両者と
も同じ原理である。まず、図1の実施の形態を基に本発
明の断線検出装置を説明する。図1の断線検出装置は、
図5に示した断線検出装置の基準電圧発生回路20およ
び制御回路6をD/Aコンバータ30に置き換えたもの
で、CPUを用いている。これ以外の回路構成は図5と
同じである。D/Aコンバータ30にはランプ仕様変更
信号7、ランプ点灯操作信号8、比較器3の出力信号で
ある断線検出信号5が入力される。これらの信号はいず
れも基準電圧値設定に利用される。
〜図4にしたがって説明する。図1は本発明の実施の形
態1の断線検出装置の構成を示す図および図2は本発明
の実施の形態2の断線検出装置の構成を示す図である。
この場合、図1は上流で検出部を持つ場合であり、図2
は下流でGND線を制御回路内へ戻すことで検出する場
合である。図1および図2の検出原理は実質的に両者と
も同じ原理である。まず、図1の実施の形態を基に本発
明の断線検出装置を説明する。図1の断線検出装置は、
図5に示した断線検出装置の基準電圧発生回路20およ
び制御回路6をD/Aコンバータ30に置き換えたもの
で、CPUを用いている。これ以外の回路構成は図5と
同じである。D/Aコンバータ30にはランプ仕様変更
信号7、ランプ点灯操作信号8、比較器3の出力信号で
ある断線検出信号5が入力される。これらの信号はいず
れも基準電圧値設定に利用される。
【0021】このランプ仕様変更時のD/Aコンバータ
30の動作、すなわち基準電圧値設定時の動作は、基本
的に先行発明の図6のフローチャートと同じである。す
なわち、ステップ101では、ランプ仕様変更信号7が
入力されたかどうかが判断される。入力されたと判断さ
れた場合はステップ102に移る。ランプ仕様変更信号
7は、車輌に取り付けられるランプの種類、数等を実際
に変更した場合だけでなく、工場出荷時の初期設定時も
出力される。また、トラクタタイプの車輌の場合は、車
輌の後部部分が接続又は切り離しされたときにも出力さ
れる。
30の動作、すなわち基準電圧値設定時の動作は、基本
的に先行発明の図6のフローチャートと同じである。す
なわち、ステップ101では、ランプ仕様変更信号7が
入力されたかどうかが判断される。入力されたと判断さ
れた場合はステップ102に移る。ランプ仕様変更信号
7は、車輌に取り付けられるランプの種類、数等を実際
に変更した場合だけでなく、工場出荷時の初期設定時も
出力される。また、トラクタタイプの車輌の場合は、車
輌の後部部分が接続又は切り離しされたときにも出力さ
れる。
【0022】ステップ102では、ブレーキペダルの操
作等のランプ点灯操作信号8が入力されたかどうかが判
断され、入力された場合は、ステップ103に移る。
作等のランプ点灯操作信号8が入力されたかどうかが判
断され、入力された場合は、ステップ103に移る。
【0023】ステップ103では、D/Aコンバータ3
0から基準電圧Vrを出力させるためのデータを保持す
る設定メモリ(図示せず)をリセットする。設定メモリ
は不揮発性メモリで構成される。
0から基準電圧Vrを出力させるためのデータを保持す
る設定メモリ(図示せず)をリセットする。設定メモリ
は不揮発性メモリで構成される。
【0024】次いで、ステップ104では、設定メモリ
の値Kに1を加算し、その値を再度書き込む。設定メモ
リの値がKのとき、D/Aコンバータ30からメモリの
値Kに対応する基準電圧Vrを比較器3の入力端子の一
方に出力させるようになっている。設定メモリの値Kに
1を加算する毎にVrの値が増加または減少していく
(今の図1の場合は、設定メモリの値Kに1を加算する
毎にVrの値が減少していくようにしておく。)。図1
の場合、比較器3の他方の入力端子には、ランプL1、
L2・・・LNが所定の仕様のときに全ランプに流れる
電流が電流検出抵抗Rsにて降下する電圧分をVBから
差し引いた電圧が検出電圧Vsとして入力される。した
がって、全ランプが健全なとき検出電圧Vsは最低値を
取り、断線するランプの数が増加するにつれてランプに
流れる電流が減っていくので、電流検出抵抗Rsにて降
下する電圧も小さくなり、検出電圧Vsは上昇してい
く。かりに全ランプが断線したとすると、検出電圧Vs
はVBとなる。比較器3でVrとVsが比較される。比
較器3は+端子(非反転端子)の電圧が−端子(反転端
子)の電圧以下の場合は出力0で、超えたときに出力1
となるから、Vs<Vrのときは比較器3から断線検出
信号5が出力されない。この断線検出信号5が出力され
るかどうかがステップ105で判断される。
の値Kに1を加算し、その値を再度書き込む。設定メモ
リの値がKのとき、D/Aコンバータ30からメモリの
値Kに対応する基準電圧Vrを比較器3の入力端子の一
方に出力させるようになっている。設定メモリの値Kに
1を加算する毎にVrの値が増加または減少していく
(今の図1の場合は、設定メモリの値Kに1を加算する
毎にVrの値が減少していくようにしておく。)。図1
の場合、比較器3の他方の入力端子には、ランプL1、
L2・・・LNが所定の仕様のときに全ランプに流れる
電流が電流検出抵抗Rsにて降下する電圧分をVBから
差し引いた電圧が検出電圧Vsとして入力される。した
がって、全ランプが健全なとき検出電圧Vsは最低値を
取り、断線するランプの数が増加するにつれてランプに
流れる電流が減っていくので、電流検出抵抗Rsにて降
下する電圧も小さくなり、検出電圧Vsは上昇してい
く。かりに全ランプが断線したとすると、検出電圧Vs
はVBとなる。比較器3でVrとVsが比較される。比
較器3は+端子(非反転端子)の電圧が−端子(反転端
子)の電圧以下の場合は出力0で、超えたときに出力1
となるから、Vs<Vrのときは比較器3から断線検出
信号5が出力されない。この断線検出信号5が出力され
るかどうかがステップ105で判断される。
【0025】このように、断線検出信号5が出力されな
い場合はVs<Vrであるから、ステップ104に戻
り、先のVr値よりも若干低いVr値がD/Aコンバー
タ30から比較器に与えられ、ステップ105で判断さ
れる。断線検出信号5が出力されない場合はまだVs<
Vrであるから、同様にして、ステップ104に戻り、
先のVr値よりもさらに低いVr値がD/Aコンバータ
30から比較器に与えられ、ステップ105で判断され
る。そして断線検出信号5が出力されるまで繰り返され
る。断線検出信号5が出力された時点の基準電圧Vrが
遷移点電圧である。すなわち、全ランプが健全なときの
検出電圧Vsが基準電圧Vrを超えたことになる。
い場合はVs<Vrであるから、ステップ104に戻
り、先のVr値よりも若干低いVr値がD/Aコンバー
タ30から比較器に与えられ、ステップ105で判断さ
れる。断線検出信号5が出力されない場合はまだVs<
Vrであるから、同様にして、ステップ104に戻り、
先のVr値よりもさらに低いVr値がD/Aコンバータ
30から比較器に与えられ、ステップ105で判断され
る。そして断線検出信号5が出力されるまで繰り返され
る。断線検出信号5が出力された時点の基準電圧Vrが
遷移点電圧である。すなわち、全ランプが健全なときの
検出電圧Vsが基準電圧Vrを超えたことになる。
【0026】ステップ105で断線検出信号5の入力を
検出すると、ステップ106で設定メモリの値Kから1
減じ(すなわち、Vrの値を若干増加し)、その時の値
を設定値として、基準電圧設定動作を終了する。このと
き、D/Aコンバータ30の出力電圧Vrはランプ仕様
変更後の正常時の検出電圧Vsより少しだけ高い値とな
っている。したがって、全ランプが健全なときは比較器
3から出力がなく、1個でもランプ断線があった場合、
検出電圧Vsが上昇して基準電圧Vrを超えるので比較
器3から断線検出信号5が出力される。
検出すると、ステップ106で設定メモリの値Kから1
減じ(すなわち、Vrの値を若干増加し)、その時の値
を設定値として、基準電圧設定動作を終了する。このと
き、D/Aコンバータ30の出力電圧Vrはランプ仕様
変更後の正常時の検出電圧Vsより少しだけ高い値とな
っている。したがって、全ランプが健全なときは比較器
3から出力がなく、1個でもランプ断線があった場合、
検出電圧Vsが上昇して基準電圧Vrを超えるので比較
器3から断線検出信号5が出力される。
【0027】このように断線検出装置では、基準電圧V
rが、断線していないときの検出電圧Vsより所定値だ
け高い値に設定してあるので、正常時には断線検出信号
は出力されないが、ランプL1 、L2 ・・・LNの内の
いずれか又は途中のランプ配線が断線した場合にはラン
プの駆動電流が小さくなって検出電圧Vsが基準電圧V
rより大きくなり、断線検出信号5が出力される。
rが、断線していないときの検出電圧Vsより所定値だ
け高い値に設定してあるので、正常時には断線検出信号
は出力されないが、ランプL1 、L2 ・・・LNの内の
いずれか又は途中のランプ配線が断線した場合にはラン
プの駆動電流が小さくなって検出電圧Vsが基準電圧V
rより大きくなり、断線検出信号5が出力される。
【0028】図2の実施の形態の断線検出装置は、図1
のそれとは検出電圧Vsの取り出し方、およびその検出
電圧Vsと基準電圧Vrの比較器3への入力端子が逆に
なっているので、基準電圧Vrを保持させる手順は図1
のそれと逆になる。図3は、図2の実施の形態の断線検
出装置において遷移点を見つけ出す手順を示す略図であ
る。すなわち、図3において、 1)制御ユニットがまず当該ランプを駆動して、判断を
開始する。 2)ランプ灯数によって電流検出抵抗Rsに流れる電流
は変化し(図2の場合は、全ランプの健全時に検出電圧
Vsは最高値で、ランプが断線するにつれてランプに流
れる電流が減っていくので、電流検出抵抗Rsにて降下
する電圧も小さくなり、検出電圧Vsは降下していく。
かりに全ランプが断線したとすると検出電圧Vsはアー
ス電位となる。)、ランプ灯数が減るとこの電流検出抵
抗Rsに流れる電流によって検出電圧Vsは降下する。 3)検出電圧Vsを比較器3の一方の入力端子に入れ、
比較器3の他の入力端子には参照電圧Vrが入れられ
る。この基準電圧Vrは制御用CPU等のD/Aコンバ
ータによって生成されるアナログ信号であり、このアナ
ログ電圧をD/Aコンバータによって変化させる。 4)基準電圧Vr<検出電圧Vs時には断線検出信号5
が出力されないので、次に、基準電圧Vrを上昇させて
比較器3で再度比較する。これを繰り返していき、Vr
>Vsになった時点で断線検出信号5が遷移する(遷移
点)。このことは、参照電圧Vrの方が全ランプ電流に
よる電位である検出電圧Vsよりも高いことを意味す
る。 5)したがって、この遷移点の電圧Vs0 よりΔVだけ
わずかに降下させ断線検出信号を遷移する直前で基準電
圧Vrを保持させれば、ランプ正常時に比較器3が断線
検出信号5を出力することはない。 6)このように基準電圧Vrが保持された断線検出装置
は、所定のランプが正常であれば検出抵抗Rsによる検
出電圧VsはVs0 の大きな値であるため、比較器3が
断線検出信号5を出力することはない。一方、ランプの
うち1個でも断線するとランプ電流が減少するので、検
出抵抗Rsの電位はVs1 へ下がり、遷移点PよりΔV
だけわずかに降下させてある基準電圧Vrを下回るの
で、ただちに比較器3は断線検出信号5を出力してラン
プ球切れを検出することができる。
のそれとは検出電圧Vsの取り出し方、およびその検出
電圧Vsと基準電圧Vrの比較器3への入力端子が逆に
なっているので、基準電圧Vrを保持させる手順は図1
のそれと逆になる。図3は、図2の実施の形態の断線検
出装置において遷移点を見つけ出す手順を示す略図であ
る。すなわち、図3において、 1)制御ユニットがまず当該ランプを駆動して、判断を
開始する。 2)ランプ灯数によって電流検出抵抗Rsに流れる電流
は変化し(図2の場合は、全ランプの健全時に検出電圧
Vsは最高値で、ランプが断線するにつれてランプに流
れる電流が減っていくので、電流検出抵抗Rsにて降下
する電圧も小さくなり、検出電圧Vsは降下していく。
かりに全ランプが断線したとすると検出電圧Vsはアー
ス電位となる。)、ランプ灯数が減るとこの電流検出抵
抗Rsに流れる電流によって検出電圧Vsは降下する。 3)検出電圧Vsを比較器3の一方の入力端子に入れ、
比較器3の他の入力端子には参照電圧Vrが入れられ
る。この基準電圧Vrは制御用CPU等のD/Aコンバ
ータによって生成されるアナログ信号であり、このアナ
ログ電圧をD/Aコンバータによって変化させる。 4)基準電圧Vr<検出電圧Vs時には断線検出信号5
が出力されないので、次に、基準電圧Vrを上昇させて
比較器3で再度比較する。これを繰り返していき、Vr
>Vsになった時点で断線検出信号5が遷移する(遷移
点)。このことは、参照電圧Vrの方が全ランプ電流に
よる電位である検出電圧Vsよりも高いことを意味す
る。 5)したがって、この遷移点の電圧Vs0 よりΔVだけ
わずかに降下させ断線検出信号を遷移する直前で基準電
圧Vrを保持させれば、ランプ正常時に比較器3が断線
検出信号5を出力することはない。 6)このように基準電圧Vrが保持された断線検出装置
は、所定のランプが正常であれば検出抵抗Rsによる検
出電圧VsはVs0 の大きな値であるため、比較器3が
断線検出信号5を出力することはない。一方、ランプの
うち1個でも断線するとランプ電流が減少するので、検
出抵抗Rsの電位はVs1 へ下がり、遷移点PよりΔV
だけわずかに降下させてある基準電圧Vrを下回るの
で、ただちに比較器3は断線検出信号5を出力してラン
プ球切れを検出することができる。
【0029】ところで、ランプは経時劣化に応じて抵抗
値が高くなってゆくので、実際には遷移点は常に一定で
はなくて、検出抵抗Rsの電位はランプが断線していな
くても相対的に下がってゆく。したがって、図2のよう
な回路においては、遷移点も図4に示すように時間とと
もに下がっていく。そこで、ランプの初期状態のときに
基準電圧Vrを設定しておいても、ランプの使用時間が
増えるにつれて遷移点が降下してVs0 が時間T1にお
いて基準電圧Vr以下になり、ランプが断線していない
のに比較器が断線検出信号5を出力するという誤検出が
起こった。
値が高くなってゆくので、実際には遷移点は常に一定で
はなくて、検出抵抗Rsの電位はランプが断線していな
くても相対的に下がってゆく。したがって、図2のよう
な回路においては、遷移点も図4に示すように時間とと
もに下がっていく。そこで、ランプの初期状態のときに
基準電圧Vrを設定しておいても、ランプの使用時間が
増えるにつれて遷移点が降下してVs0 が時間T1にお
いて基準電圧Vr以下になり、ランプが断線していない
のに比較器が断線検出信号5を出力するという誤検出が
起こった。
【0030】そこで、図4に示すように基準電圧Vrを
従来のように一定に維持するのではなくて基準電圧Vr
をランプの経時劣化に応じて変化させればよいことがわ
かる。本発明ではD/Aコンバータ30の中に図4に示
すようなランプの経時劣化に応じて変化する遷移点のデ
ータを入れておき、時間とともに基準電圧Vrを遷移点
の変化に応じて変化させるようにしたものである。この
ようにすればランプが断線していない限りランプの使用
時間が増えてもVs0 が基準電圧Vr以下になることは
ないので、上記課題は簡単に解決される。時間とともに
基準電圧Vrを遷移点の変化に応じて変化させるように
することはCPUで簡単に実現できる。
従来のように一定に維持するのではなくて基準電圧Vr
をランプの経時劣化に応じて変化させればよいことがわ
かる。本発明ではD/Aコンバータ30の中に図4に示
すようなランプの経時劣化に応じて変化する遷移点のデ
ータを入れておき、時間とともに基準電圧Vrを遷移点
の変化に応じて変化させるようにしたものである。この
ようにすればランプが断線していない限りランプの使用
時間が増えてもVs0 が基準電圧Vr以下になることは
ないので、上記課題は簡単に解決される。時間とともに
基準電圧Vrを遷移点の変化に応じて変化させるように
することはCPUで簡単に実現できる。
【0031】本発明によれば、その他に、ランプの定格
が混在しても遷移点の直前でセンシングするため、問題
無く性能を期待できることや、定期的に学習能力を作動
させれば、ランプ交換時期を知らせることも可能とな
る。このように、ランプ断線検出のしきい値をアナログ
的に変化させ、ランプの経時劣化・ランプ定格の混在・
使用温度によるばらつきなどのネック問題を解決しつ
つ、制御CPUの内蔵機能で実現可能な、灯火系の学習
機能付き断線検出装置が得られる。
が混在しても遷移点の直前でセンシングするため、問題
無く性能を期待できることや、定期的に学習能力を作動
させれば、ランプ交換時期を知らせることも可能とな
る。このように、ランプ断線検出のしきい値をアナログ
的に変化させ、ランプの経時劣化・ランプ定格の混在・
使用温度によるばらつきなどのネック問題を解決しつ
つ、制御CPUの内蔵機能で実現可能な、灯火系の学習
機能付き断線検出装置が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の断線検出装
置は、灯火系のランプ駆動電流検出値との比較結果に応
じて断線検出信号を出力するための基準電流値を、使用
ランプの仕様に応じて自動的に設定可能とすることによ
って、ランプ仕様の設計変更、ユーザによるランプの数
の増減、ランプの種類の変更等に対して柔軟に対応する
ことができ、断線検出を正確に行うことができる。ま
た、トラクタタイプの車輌のように頻繁にランプに数が
変更する車輌であっても、断線検出を正確に行うことが
できる。この他に、本発明によればとくに次の長所が考
えられる。 ・ランプの経時劣化は生じるが、劣化の度合いをランプ
情報として取り込んでおけば点灯総時間から遷移点を変
化させるなど学習機能を持たせることが可能である。 ・ランプの定格が混在しても遷移点の直前でセンシング
するため、問題無く性能を期待できる。 ・定期的に学習能力を作動させれば、ランプ交換時期を
知らせることも可能となる。 ・トラクタ仕様のトラックのコンテナ接続、非接続時等
の、灯具断線検出機能に有用である。 ・ランプ交換時期等を推定でき、安全面で寄与可能であ
る。
置は、灯火系のランプ駆動電流検出値との比較結果に応
じて断線検出信号を出力するための基準電流値を、使用
ランプの仕様に応じて自動的に設定可能とすることによ
って、ランプ仕様の設計変更、ユーザによるランプの数
の増減、ランプの種類の変更等に対して柔軟に対応する
ことができ、断線検出を正確に行うことができる。ま
た、トラクタタイプの車輌のように頻繁にランプに数が
変更する車輌であっても、断線検出を正確に行うことが
できる。この他に、本発明によればとくに次の長所が考
えられる。 ・ランプの経時劣化は生じるが、劣化の度合いをランプ
情報として取り込んでおけば点灯総時間から遷移点を変
化させるなど学習機能を持たせることが可能である。 ・ランプの定格が混在しても遷移点の直前でセンシング
するため、問題無く性能を期待できる。 ・定期的に学習能力を作動させれば、ランプ交換時期を
知らせることも可能となる。 ・トラクタ仕様のトラックのコンテナ接続、非接続時等
の、灯具断線検出機能に有用である。 ・ランプ交換時期等を推定でき、安全面で寄与可能であ
る。
【図1】本発明の実施の形態1の断線検出装置の構成を
示す図。
示す図。
【図2】本発明の実施の形態2の断線検出装置の構成を
示す図。
示す図。
【図3】遷移点を見つけ出す手法を示す図。
【図4】ランプの経時劣化に応じて遷移点が変化する様
子を示す図。
子を示す図。
【図5】先行従来例の断線検出装置の構成を示す図。
【図6】図5における制御回路の基準電圧設定時の動作
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図7】従来公知の断線検出装置の構成を示す図。
1 ランプ点灯リレー 2 基準電圧発生回路 3 比較器 4 ランプ点灯スイッチ 5 断線検出信号 6 制御回路 7 ランプ仕様変更信号 8 ランプ点灯操作信号 20 基準電圧発生回路 30 D/Aコンバータ(CPU) VB 電源電圧 Rs 電流検出抵抗 Vr 基準電圧 Vs 検出電圧 Vs0 全ランプ健全時の検出電圧 Vs1 ランプ1個断線時の検出電圧
Claims (10)
- 【請求項1】灯火系のランプ駆動電流検出値と基準電流
値とを比較し、ランプ駆動電流検出値が基準電流値より
低下したとき、断線検出信号を出力する灯火系断線検出
装置であって、該基準電流値がD/Aコンバータによっ
て使用ランプの仕様に応じて自動的に設定可能となって
いる車輌用の灯火系断線検出装置において、前記基準電
流値がランプの経時劣化の度合いに応じて可変であるこ
とを特徴とする灯火系断線検出装置。 - 【請求項2】使用ランプの仕様は、駆動ランプの種類お
よび数であることを特徴とする請求項1記載の灯火系断
線検出装置。 - 【請求項3】車輌がトラクタタイプの車輌であり、基準
電流値は、車輌の後部部分の接続、切り離しに応じて自
動的に設定可能となっていることを特徴とする請求項1
記載の灯火系断線検出装置。 - 【請求項4】ランプ駆動電流は、ランプ駆動回路に直列
に挿入した電流検出抵抗の電圧降下を利用したことを特
徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の灯火系断線
検出装置。 - 【請求項5】ランプ点灯操作時に閉成する開閉素子と並
列接続したランプ群とを電源と接地間に直列に接続した
ランプ駆動回路を含む車輌用の灯火系断線検出装置であ
って、さらにランプ駆動回路に直接に挿入した電流検出
抵抗と、 使用するランプ仕様の変更時に前記基準電圧を変更する
D/Aコンバータと、 前記電流検出抵抗の接続点の電圧と前記D/Aコンバー
タの出力電圧とを比較し、断線検出信号を出力する比較
器と、を含むことを特徴とする灯火系断線検出装置。 - 【請求項6】使用ランプの仕様は、使用ランプの種類お
よび数であることを特徴とする請求項5記載の灯火系断
線検出装置。 - 【請求項7】使用するランプ仕様の変更には、ユーザに
よる使用ランプの仕様変更が含まれる請求項5または6
記載の灯火系断線検出装置。 - 【請求項8】車輌がトラクタタイプの車輌であり、前記
D/Aコンバータは、車輌の後部部分の接続、切り離し
時にその基準電圧を変更するものであることを特徴とす
る請求項5記載の灯火系断線検出装置。 - 【請求項9】前記D/Aコンバータはその出力電圧値を
変化させてその時の比較器の出力に基づいて基準電圧を
設定することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項
記載の灯火系断線検出装置。 - 【請求項10】前記D/Aコンバータはその出力電圧値
がランプの経時劣化の度合いに応じて経時的に可変であ
ることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載の
灯火系断線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11979497A JPH10309986A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 灯火系断線検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11979497A JPH10309986A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 灯火系断線検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309986A true JPH10309986A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14770394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11979497A Pending JPH10309986A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 灯火系断線検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000311790A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-11-07 | Yazaki Corp | 発光素子の電源供給制御装置 |
KR101310117B1 (ko) * | 2011-10-07 | 2013-09-23 | 국방과학연구소 | 발사체 분리 시스템의 분리 시점 확인 장치 및 방법 |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP11979497A patent/JPH10309986A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000311790A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-11-07 | Yazaki Corp | 発光素子の電源供給制御装置 |
KR101310117B1 (ko) * | 2011-10-07 | 2013-09-23 | 국방과학연구소 | 발사체 분리 시스템의 분리 시점 확인 장치 및 방법 |
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