JPH10309699A - ダイボードの固定保持装置 - Google Patents

ダイボードの固定保持装置

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Publication number
JPH10309699A
JPH10309699A JP13591497A JP13591497A JPH10309699A JP H10309699 A JPH10309699 A JP H10309699A JP 13591497 A JP13591497 A JP 13591497A JP 13591497 A JP13591497 A JP 13591497A JP H10309699 A JPH10309699 A JP H10309699A
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JP
Japan
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die
die board
board
cylinder
die cylinder
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Application number
JP13591497A
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English (en)
Inventor
Hiromi Watanabe
広美 渡辺
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイシリンダに対するダイボードの着脱交換
を迅速に行ない、交換作業に伴うロスタイムを短縮して
生産能力の低下を防止する。 【解決手段】 ダイシリンダ18に形成した各軸溝22
に、複数のホルダを介して作動軸30が回動自在に配設
される。ダイシリンダ18に形成した各周溝24と対応
する位置の作動軸30に固定した係合爪32は、作動軸
30の正逆回動により固定位置と解除位置との間を移動
する。ダイボード16の内周に、ダイシリンダ18の周
溝24に嵌挿可能な複数の補助リング36が固定され
る。補助リング36の内周に、複数の切欠部42が周方
向に離間して形成される。ダイシリンダ18にダイボー
ド16を巻装した状態で作動軸30を回動することで、
各切欠部42に対応する係合爪32が係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば打抜き刃
を植設したダイボードが巻装されるダイシリンダとアン
ビルシリンダとの間にシート材料を通過させることによ
り、前記打抜き刃でシート材料に所要形状の打抜きを施
すダイカッタにおいて、前記ダイシリンダの外周面にダ
イボードを着脱可能に固定保持するダイボードの固定保
持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールシート等のシート材料を所要形
状に打抜いて、組立て・解体自在な函体の基材となるブ
ランク等を形成する手段として、ダイカッタが好適に使
用されている。このダイカッタは、所要形状の打抜き刃
を植設した湾曲形状のダイボードを着脱可能に巻装した
ダイシリンダと、このダイシリンダと軸線を平行にして
配設され、前記打抜き刃の刃先を食込み状態で受容する
ウレタン材質のアンビルを巻装したアンビルシリンダと
を備える。そして両シリンダは、歯車列を介して共通に
接続される外部駆動源により相互に反対方向に駆動され
るようになっている。従って、両シリンダ間に水平供給
された段ボールシートに代表されるシート材料は、前記
打抜き刃とアンビルとにより挟圧されて前方へ送られ、
この過程で該シート材料に所要形状の打抜き(所謂「ソフ
トカット」)が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ダイカッタでは、
シート材料のオーダ変更に伴い打抜き刃の仕様が変わる
と、ダイシリンダから旧オーダのダイボードを取外した
後、新オーダのダイボードを取付ける交換作業が必要と
なる。前記ダイボードは、多数のボルトを介してダイシ
リンダに固定するよう構成されているため、該ボードの
取外しおよび取付けに際しては、多数のボルトの取外し
および締付けを行なわなければならず、その交換作業は
極めて煩雑で時間が掛かるものとなっていた。すなわ
ち、シート材料のオーダ変更に伴うダイボードの交換作
業中は打抜き運転が中断するため、該作業が長くなると
生産能力が低下する問題を招いていた。現今の如く、煩
雑な小ロット生産に伴うオーダ変更に対応する必要があ
る段ボール製造業界では、ダイボードの交換作業におけ
るサイクルタイムの短縮化が極めて重要であり、この点
においてダイカッタにおけるダイボードの従来の固定手
段はその要請に充分に応えるものではなかった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、ダイシリンダに対するダイボードの
着脱交換を迅速に行ない、交換作業に伴うロスタイムを
短縮して生産能力の低下を防止し得るダイボードの固定
保持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決
し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るダ
イボードの固定保持装置は、所定方向に回転駆動される
ダイシリンダに巻装されるダイボードを、該ダイシリン
ダの外周面に着脱可能に固定保持する固定保持装置であ
って、前記ダイボードにおけるダイシリンダの外周と対
向する内周に形成された係合部と、前記ダイシリンダに
配設されて軸方向に延在する作動軸と、前記作動軸に一
体回動可能に配設され、前記ダイボードの係合部に係脱
自在な係合部材と、前記作動軸を正逆方向に回動し、前
記係合部材をダイボードの係合部に係合する固定位置お
よび該係合部から離間する解除位置の間を移動させる駆
動手段とからなり、前記ダイシリンダにダイボードを巻
装した状態で、前記駆動手段により作動軸を回動して係
合部材をダイボードの係合部に係合する固定位置に移動
することで、該ダイボードをダイシリンダの外周面に固
定保持するよう構成したことを特徴とする。
【0006】前述した問題点を解決し、所期の目的を好
適に達成するため、本願の別の発明に係るダイボードの
固定保持装置は、所定方向に回転駆動されるダイシリン
ダに巻装されるダイボードを、該ダイシリンダの外周面
に着脱可能に固定保持する固定保持装置であって、前記
ダイシリンダにその周方向に離間して回動自在に配設さ
れ、夫々が軸方向に延在する複数の作動軸と、前記ダイ
ボードにおけるダイシリンダの外周と対向する内周に、
前記複数の作動軸の配設間隔と対応する間隔で周方向に
離間して形成された複数の係合部と、前記各作動軸に一
体回動可能に配設され、前記ダイボードの対応する係合
部に係脱自在な係合部材と、前記作動軸を正逆方向に回
動し、前記係合部材をダイボードの係合部に係合する固
定位置および該係合部から離間する解除位置の間を移動
させる駆動手段とからなり、前記ダイシリンダにダイボ
ードを巻装した状態で、前記駆動手段により作動軸を回
動して係合部材をダイボードの係合部に係合する固定位
置に移動することで、該ダイボードをダイシリンダの外
周面に固定保持するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るダイボードの
固定保持装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
【0008】図1は、実施例に係るダイボードの固定保
持装置が採用されるダイカッタの構成を概略的に示すも
のであって、シート給送方向と交差する方向に離間する
一対のフレーム10,10(一方のみ図示)間には、シー
ト材料12のパスラインを挟んで上下の関係で、所要形
状の打抜き刃14を植設した湾曲形状のダイボード16
を着脱可能に巻装したダイシリンダ18と、前記打抜き
刃14の刃先を食込み状態で受容するウレタン材質のア
ンビルを巻装したアンビルシリンダ20とが軸線を平行
にして回転自在に配設されている。また両シリンダ1
8,20は、歯車列を介して共通に接続される外部駆動
源(図示せず)により相互に反対方向に回転駆動されるよ
うになっている。従って、両シリンダ18,20間に水
平供給された段ボールシートに代表されるシート材料1
2は、前記打抜き刃14とアンビルとにより挟圧されて
下流側へ送られ、この過程で該シート材料12に所要形
状の打抜きが施される。なお、アンビルシリンダ20と
して、鉄系の硬質材料を巻装したものを使用し、打抜き
刃14をシリンダ外周面に当接することでシート材料1
2を打抜き加工する、所謂「ハードカット」形式のものも
採用可能である。
【0009】前記ダイシリンダ18の外周には、図2に
示す如く、軸方向に延在する軸溝22が周方向に所定間
隔離間して複数形成されると共に、この軸溝22より浅
い深さ寸法で周方向の全周に亘って延在する周溝24が
軸方向に所定間隔離間して複数形成されている。各軸溝
22におけるダイシリンダ18の軸方向に隣り合う周溝
24,24の間に臨む部位に、図3および図4に示す如
く、軸方向に沿う通孔26aを穿設したホルダ26がボ
ルト28によって夫々固定され、各軸溝22に配設され
た複数のホルダ26の軸方向に整列する通孔26aに作
動軸30が回動自在に挿通支持されている。この作動軸
30における各周溝24と対応する位置(軸方向に隣り
合うホルダ26,26の間)に、係合部材としての係合爪
32がボルト34を介して固定され、該係合爪32は作
動軸30と一体的に回動するよう構成される。なお係合
爪32は、後述する機構により作動軸30を正逆方向に
回動することにより、周溝24の底面より外方に突出す
る固定位置(図6)と、底面より内方に没入する解除位置
(図5)との間を移動するようになっている。前記係合爪
32の材質としては、例えば硬質のウレタン樹脂の如く
ある程度の柔軟性を有するものが好適に使用される。
【0010】前記ダイボード16の内周には、図4およ
び図7に示す如く、前記ダイシリンダ18に形成した複
数の周溝24と対応する間隔で長手方向(ダイシリンダ
18の軸方向に沿う方向)に離間して複数の補助リング
36がボルト固定され、各補助リング36を対応の周溝
24に嵌挿した状態で当該ダイボード16がダイシリン
ダ18に巻装される。またダイボード16の周方向一端
の内周に、位置決め用の突起38が長手方向に沿って突
設されると共に、前記ダイシリンダ18の外周の所要位
置には、該位置決め用突起38が係合する位置決め溝4
0が軸方向に延在するよう形成されている。すなわち、
位置決め用突起38を位置決め用溝40に係合した状態
でダイシリンダ18にダイボード16を巻装すること
で、該ダイボード16の周方向の位置決めがなされるよ
うになっている。
【0011】前記ダイボード16における各補助リング
36の内周には、前記ダイシリンダ18に配設された複
数の作動軸30の配設間隔(軸溝22の形成間隔)と対応
する間隔で周方向に離間して係合部として複数の切欠部
42が形成されている。そして、前記位置決め用突起3
8をダイシリンダ18の位置決め用溝40に係合した状
態でダイシリンダ18にダイボード16を巻装した際
に、図5に示す如く、前記各切欠部42が夫々作動軸3
0と対向するよう設定される。すなわち、この状態で作
動軸30を所定方向に回動して前記係合爪32を解除位
置から固定位置に移動することで、各切欠部42に対応
する係合爪32が係合してダイボード16をダイシリン
ダ18の外周面に固定保持するよう構成される。
【0012】なお、前記切欠部42と係合爪32とが係
合当接する係合面42a,32aは、図9および図10
に示す如く、係合爪32の解除位置から固定位置への回
動によって、補助リング36の内周面を周溝24の底面
に圧接する方向に力が働くように傾斜し、これによって
ダイボード16をダイシリンダ18に確実に固定保持す
るよう構成してある。また周溝24の深さ寸法および補
助リング36の高さ寸法は、切欠部42と係合爪32と
が係合した状態で、ダイボード16の内周面がダイシリ
ンダ18の外周面に圧接される値に設定されている。
【0013】前記ダイシリンダ18の軸方向一端から延
出する各作動軸30の突出端に小径歯車44が夫々配設
されると共に、ダイシリンダ18の駆動軸46に作動歯
車48が回動自在に遊嵌され、この作動歯車48に全て
の小径歯車44が共通的に噛合するよう構成される(図
8参照)。また図1に示す如く、駆動軸46に回動自在
に遊嵌されて作動歯車48と一体的に回動する第1差動
歯車50が、前記フレーム10に回動自在に枢支された
第2差動歯車52と噛合している。この第2差動歯車5
2は、差動装置54を介してダイシリンダ18の駆動軸
46に配設した駆動用歯車56と接続され、前記作動歯
車48を常にはダイシリンダ18の駆動軸46と一体的
に回転させて各作動軸30がダイシリンダ18に対して
回動しないよう構成してある。
【0014】前記差動装置54には、トルクリミッタ5
8を介してブレーキ付モータ60が接続され、該モータ
60を正逆駆動することにより、差動装置54および両
差動歯車50,52を介して作動歯車48を駆動軸46
に対して相対的に正逆方向に回動するよう構成される。
すなわち、駆動軸46に対して作動歯車48が相対的に
回動することで、該作動歯車48と噛合する各小径歯車
44が正逆方向に回動し、各作動軸48に配設されてい
る前記係合爪32は固定位置と解除位置との間を移動す
るようになっている。なお、係合爪32が前記ダイボー
ド16の切欠部42に係合した際に加わるトルクをトル
クリミッタ58で検出し、そのトルクが予め設定された
値となったときを固定位置としてブレーキ付モータ60
を停止するよう制御される。従って、固定位置において
係合爪32は、切欠部42に設定トルクが加わった状態
で係合し、この状態がモータ60のブレーキにより保持
されるようになっている。また前記係合爪32の解除位
置は、ブレーキ付モータ60に設けた回転検出器や、差
動装置54のモータ60からの入力軸(トルクリミッタ
58より差動装置54の位置)に設けた回転検出器(何れ
も図示せず)による角度検出により設定される。
【0015】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係るダイボー
ドの固定保持装置の作用につき説明する。前記ダイシリ
ンダ18にダイボード16を装着する準備状態では、図
5および図9に示す如く、前記各係合爪32が解除位置
に位置決めされている。ダイボード16を、その周方向
一端に突設した位置決め用突起38をダイシリンダ18
の位置決め溝40に係合した状態で、各補助リング36
を対応の周溝24に嵌挿してダイシリンダ18の外周面
に巻装する。このとき、ダイボード16の各補助リング
36に形成された各切欠部42は、ダイシリンダ18に
配設された対応の作動軸30と対向する。なお、補助リ
ング36を周溝24に嵌挿することで、ダイボード16
の軸方向への移動が規制される。
【0016】次に、前記ブレーキ付モータ60を所定方
向に駆動することで、前記差動装置54および両差動歯
車50,52を介して作動歯車48が駆動軸46に対し
て相対的に回動し、各作動軸30はダイシリンダ18に
対して所定方向(図6で反時計方向)に回動する。作動軸
30の回動に伴って前記係合爪32は、図6および図1
0に示す如く、周溝24の底面より内方の解除位置から
底面より外方に突出する固定位置に移動し、前記ダイボ
ード16の切欠部42と係合するに至る。このとき、係
合爪32の係合面32aと切欠部42の係合面42aと
の係合作用によって、ダイボード16の内周面はダイシ
リンダ18の外周面に圧接され、当該ダイボード16は
ダイシリンダ18の外周面に確実に固定保持される。ま
た、切欠部42に係合爪32が係合してブレーキ付モー
タ60に加わるトルクが設定値となったことを前記トル
クリミッタ58が検出すると、該モータ60を停止す
る。これにより、前記係合爪32と切欠部42との係合
状態は保持される。なお、ダイボード16を固定保持す
るに際し、該ダイボード16の位置決め用突起38がダ
イシリンダ18の位置決め溝40に係合しているので、
係合爪32が切欠部42に係合する際に当該ダイボード
16が周方向に移動するのは規制される。
【0017】従って、前記ダイシリンダ18とアンビル
シリンダ20とを回転駆動した状態で、両シリンダ1
8,20の間に供給されたシート材料12は、前記打抜
き刃14とアンビルとにより挟圧されて下流側へ送ら
れ、この過程で該シート材料12に所要形状の打抜きが
施される。なお、シート加工時においては、前記作動歯
車48は差動装置54によりダイシリンダ18の駆動軸
46と一体的に回転するよう構成されているので、前記
係合爪32は切欠部42に設定トルクが加えられた状態
で係合する固定位置に保持され、ダイボード16を確実
に固定している。
【0018】次に、オーダ変更によりダイボード16を
交換する場合は、前記ブレーキ付モータ60を逆転駆動
し、前記差動装置54および両差動歯車50,52を介
して作動歯車48を逆転させれば、図5および図9に示
すように、各作動軸30の係合爪32は固定位置から解
除位置へ移動し、ダイボード16の固定は解除される。
これにより、ダイボード16をダイシリンダ18の外周
面から簡単に取外すことができる。
【0019】このように、ダイボード16の交換に際し
ては、オペレータはブレーキ付モータ60を作動させる
だけでよく、交換作業を短時間かつ簡単に行なうことが
でき、打抜き運転の中断による生産能力の低下を防止し
得る。なお、ダイシリンダ18に複数のダイボード16
を巻装する場合においても、各ダイボード16が係合爪
32と切欠部42との係合作用下に確実にダイシリンダ
18に固定保持される。この場合において、例えば図5
に示すダイボード16の右端部側に別のダイボードを巻
装する際には、ダイボード16の端部同志を当接するこ
とにより別のダイボードの周方向の移動規制がなされる
ので、該別のダイボードには位置決め用突起を設ける必
要はない。
【0020】
【変更例について】本願は前述した実施例の構成に限定
されるものでなく、その他の構成を適宜採用することが
できる。例えば、実施例では係合爪が切欠部に係合した
ときに生ずるトルクを検出して該係合爪の固定位置を設
定したが、ブレーキ付モータに設けた回転検出器による
角度検出によって固定位置を設定してもよい。また、作
動軸をブレーキ付モータで回動するのに代えて、オペレ
ータが手動で回動させるようにすることもできる。例え
ば、駆動軸に対して作動歯車を固定解除可能に固定し得
るロック手段を介して配設し、オーダ変更に際してはロ
ック手段による固定を解除した状態で、外部の操作ハン
ドル等で作動歯車を回動する構成を採用することができ
る。
【0021】更に、実施例では係合爪と切欠部との係合
によってのみダイボードをダイシリンダに固定保持する
場合につき説明したが、必要に応じて最小限のねじを併
用してダイボードをダイシリンダに固定するようにして
もよい。また、当該固定保持装置とねじとを併用する場
合には、前記係合爪および切欠部を1個のみとすること
も可能である。なお、小型のダイボードをダイシリンダ
に固定保持する場合は、ねじを併用することなく1つの
切欠部に1つの係合爪を係合する構成でもよい。更にま
た、前記ダイボードに対して別に形成した補助リングを
配設するのではなく、ダイボードに補助リングを一体に
形成してもよい。また、ダイシリンダに形成される周溝
を省略すると共に、前記係合爪を該シリンダの外周面か
ら出没するよう構成し、この係合爪をダイボードの内周
に直に形成した切欠部に係合させる構成を採用すること
も可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るダイボ
ードの固定保持装置によれば、駆動手段により解除位置
と固定位置との間を移動する係合部材によりダイボード
をダイシリンダに着脱自在に固定保持し得るようにした
から、ダイボードの交換作業を簡単かつ短時間で行ない
得る。すなわち、オーダ変更に伴う多数のねじの取外し
および締付け作業からオペレータを解放すると共に、交
換作業に伴うロスタイムを短縮して生産能力の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るダイボードの固定
保持装置が採用されるダイカッタを示す要部概略構成図
である。
【図2】実施例に係るダイシリンダを示す要部側面図で
ある。
【図3】実施例に係るダイシリンダにおけるホルダの配
設個所を縦断して示す正面図である。
【図4】実施例に係るダイシリンダを縦断して示す要部
側面図である。
【図5】実施例に係る係合爪を解除位置に位置決めした
状態でダイシリンダにおける周溝の形成位置を縦断して
示す正面図である。
【図6】実施例に係る係合爪を固定位置に位置決めした
状態でダイシリンダにおける周溝の形成位置を縦断して
示す正面図である。
【図7】実施例に係るダイボードを縦断して示す正面図
である。
【図8】実施例に係るダイシリンダの端部を示す正面図
である。
【図9】実施例に係る係合爪を解除位置に位置決めした
状態を示す要部縦断正面図である。
【図10】実施例に係る係合爪を固定位置に位置決めし
た状態を示す要部縦断正面図である。
【符号の説明】
16 ダイボード 18 ダイシリ
ンダ 24 周溝 30 作動軸 32 係合爪(係合部材) 36 補助リン
グ 38 位置決め用突起 40 位置決め
溝 42 切欠部(係合部) 44 小径歯車 46 駆動軸 48 作動歯車 60 ブレーキ付モータ(駆動手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転駆動されるダイシリンダ
    (18)に巻装されるダイボード(16)を、該ダイシリンダ(1
    8)の外周面に着脱可能に固定保持する固定保持装置であ
    って、 前記ダイボード(16)におけるダイシリンダ(18)の外周と
    対向する内周に形成された係合部(42)と、 前記ダイシリンダ(18)に配設されて軸方向に延在する作
    動軸(30)と、 前記作動軸(30)に一体回動可能に配設され、前記ダイボ
    ード(16)の係合部(42)に係脱自在な係合部材(32)と、 前記作動軸(30)を正逆方向に回動し、前記係合部材(32)
    をダイボード(16)の係合部(42)に係合する固定位置およ
    び該係合部(42)から離間する解除位置の間を移動させる
    駆動手段(60)とからなり、 前記ダイシリンダ(18)にダイボード(16)を巻装した状態
    で、前記駆動手段(60)により作動軸(30)を回動して係合
    部材(32)をダイボード(16)の係合部(42)に係合する固定
    位置に移動することで、該ダイボード(16)をダイシリン
    ダ(18)の外周面に固定保持するよう構成したことを特徴
    とするダイボードの固定保持装置。
  2. 【請求項2】 所定方向に回転駆動されるダイシリンダ
    (18)に巻装されるダイボード(16)を、該ダイシリンダ(1
    8)の外周面に着脱可能に固定保持する固定保持装置であ
    って、 前記ダイシリンダ(18)にその周方向に離間して回動自在
    に配設され、夫々が軸方向に延在する複数の作動軸(30)
    と、 前記ダイボード(16)におけるダイシリンダ(18)の外周と
    対向する内周に、前記複数の作動軸(30)の配設間隔と対
    応する間隔で周方向に離間して形成された複数の係合部
    (42)と、 前記各作動軸(30)に一体回動可能に配設され、前記ダイ
    ボード(16)の対応する係合部(42)に係脱自在な係合部材
    (32)と、 前記作動軸(30)を正逆方向に回動し、前記係合部材(32)
    をダイボード(16)の係合部(42)に係合する固定位置およ
    び該係合部(42)から離間する解除位置の間を移動させる
    駆動手段(60)とからなり、 前記ダイシリンダ(18)にダイボード(16)を巻装した状態
    で、前記駆動手段(60)により作動軸(30)を回動して係合
    部材(32)をダイボード(16)の係合部(42)に係合する固定
    位置に移動することで、該ダイボード(16)をダイシリン
    ダ(18)の外周面に固定保持するよう構成したことを特徴
    とするダイボードの固定保持装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイボード(16)の内周に、前記ダイ
    シリンダ(18)の軸方向に沿う長手方向に所定間隔離間し
    て複数の補助リング(36)が配設されると共に、該リング
    (36)に前記係合部(42)が形成され、 前記ダイシリンダ(18)の外周には、前記ダイボード(16)
    の補助リング(36)と対応する間隔で軸方向に離間して複
    数の周溝(24)が形成され、前記作動軸(30)における各周
    溝(24)と対応する位置に前記係合部材(32)が夫々配設さ
    れ、 前記ダイボード(16)の各補助リング(36)をダイシリンダ
    (18)の対応する周溝(24)に嵌挿した状態で、前記係合部
    材(32)を解除位置から固定位置へ移動することで、該係
    合部材(32)がダイボード(16)の係合部(42)に係合して該
    ダイボード(16)の固定保持がなされるよう構成した請求
    項1または2記載のダイボードの固定保持装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイボード(16)における周方向一端
    の内周に突起(38)が形成され、該突起(38)を前記ダイシ
    リンダ(18)に形成した位置決め溝(40)に係合すること
    で、当該ダイボード(16)の位置決めを行なうようにした
    請求項1〜3の何れかに記載のダイボードの固定保持装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ダイシリンダ(18)の軸方向一端から
    突出する各作動軸(30)の端部に小径歯車(44)が配設さ
    れ、これら全ての小径歯車(44)に共通的に噛合する作動
    歯車(48)がダイシリンダ(18)の駆動軸(46)に遊嵌され、
    常には作動歯車(48)を駆動軸(46)と一体的に回転させる
    と共に、前記係合部材(32)の移動に際しては、前記駆動
    手段(60)により作動歯車(48)を駆動軸(46)に対して相対
    的に回動させることで、該係合部材(32)を固定位置と解
    除位置との間を移動させるよう構成した請求項2〜4の
    何れかに記載のダイボードの固定保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008213123A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Rengo Co Ltd ロータリダイカッタ

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JP2008213123A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Rengo Co Ltd ロータリダイカッタ

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