JP2863801B2 - 角切り刃の調節装置 - Google Patents

角切り刃の調節装置

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JP2863801B2
JP2863801B2 JP2092746A JP9274690A JP2863801B2 JP 2863801 B2 JP2863801 B2 JP 2863801B2 JP 2092746 A JP2092746 A JP 2092746A JP 9274690 A JP9274690 A JP 9274690A JP 2863801 B2 JP2863801 B2 JP 2863801B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、段ボールシート(シート状材)に所要の
溝切りおよび角切りを行なって製函用のブランクを得る
切断加工装置において、オーダ変更に伴いブランクにお
ける糊代の寸法が変化する場合であっても、角切り刃と
溝切り刃との相対位置を簡単に調節することができ、オ
ーダ変更に伴うサイクルタイムの短縮を図り得る角切り
刃の調節装置に関するものである。
従来技術 所定寸法長に切断された段ボールシートを製函するに
は、それに先立って、第9図に示す如く、該シートに所
要の溝切り(スロッティング)および縦罫線(クリージ
ング)を施し、併せて糊代1aに必要に応じ斜めの角切り
を施したブランク1を得る必要がある。その用途に好適
に使用される装置(一般にフレキソプリンタスロッタと
称する)は、例えばフレキソ印刷機、クリーザおよびス
ロッタ等の各ユニットを直列に配列して構成され、これ
らのユニットを通過する段ボールシートに所要の印刷を
施すと共に、クリージングその他スロッティングや角切
り等の諸加工を順次施すようになっている。
本発明は、角切り刃を備えた溝切り装置(以下「スロ
ッタ」ともいう)の改良に関するので、このスロッタの
概略機構につき先ず説明する。第7図は、前記複合装置
としてのフレキソプリンタスロッタに組み込まれるスロ
ッタを示し、このスロッタは、上下の関係で配設した溝
切り刃14と2枚の受刃(受け)16,16とからなる溝切り
手段10を内部に備えている。この溝切り刃14と受刃16と
の間に段ボールシート12を水平に供給することにより、
該シート12の幅方向の端部に、所要のスロッティング加
工が施される。更に、図に示す如く、溝切り手段10を挟
んで上流および下流側に、夫々送りローラ34,34が上下
の関係で配設され、これらの送りローラ34により前記段
ボールシート12の送りがなされる。
スロッタのフレーム(図示せず)には、第7図に示す
如く、段ボールシート12の供給速度と同期して相互に反
対方向に回転するスロッタ軸18と受刃軸20とが、上下の
関係で配置されている。この両軸18,20には、後述する
刃物が装着される環体からなる刃物ホルダ22,24が夫々
対向的に取付けられ、該刃物ホルダ22,24は、両ホルダ2
2,24間に供給された段ボールシート12を給送する機能も
兼ねる。
前記スロッタ軸18に固定した刃物ホルダ22の左側(第
8図において)には、ホルダ22の外周面より半径方向外
方に刃先14aを若干突出させて、扇形の溝切り刃14がボ
ルト28により固定されている。また受刃軸20に固定した
刃物ホルダ24の左側(前記溝切り刃14と同一側)に、一
対の受刃16,16が、前記溝切り刃14より若干厚みのある
スペーサ30を挟持した状態でボルト32により取付けられ
ている。そしてスロッタ軸18および受刃軸20を相互に反
対方向に回転させることにより、前記溝切り刃14が受刃
16,16間に入り込んで、当該両刃14,16間に給送された段
ボール12に所要のスロッティング加工が施される。
ここで、例えばA型(JIS規格)の段ボール箱を製造
するには、段ボールシート12を第9図に示すように加工
する必要がある。このためスロッタ軸18に4個の薄切り
刃14を配設すると共に、軸方向の最外側に配設した一方
の溝切り刃14に角切り刃36が取付けられる。すなわち、
第8図に示す如く、溝切り刃14の一側に該溝切り刃14と
略直交する角切り刃36を配設した角切りホルダ38が固定
されている。この角切りホルダ38には周方向に延在する
長穴38aが複数穿設され、各長穴38aに挿通したボルト40
を前記刃物ホルダ22に螺挿することにより固定される。
該角切り刃36の刃先36aは、前記刃物ホルダ22の外周面
より半径方向外方に所定長さだけ突出している。なお、
ボルト40を緩めた状態で、ホルダ38を周方向に移動調節
することにより、溝切り刃14と角切り刃36との相対的な
位置を変化させて、オーダ変更に伴う段ボールシート12
における糊代寸法の変化に対応するよう構成してある。
また、前記角切り刃36と対向する受刃軸20には、該角
切り刃36と同一幅寸法のアンビル(受け)17が配設さ
れ、このアンビル17の外周面に角切り刃36の刃先36aが
当接して、段ボールシート12に所要の角切り加工が施さ
れる。なお、アンビル17の直径は、受刃16と同一寸法に
設定されている(第8図参照)。
発明が解決しようとする課題 前記溝切り装置により所要の溝切りが施されたブラン
ク1は、一端に形成した糊代1aを他端に接着した後、段
ボール箱に製函される。この場合において、段ボール箱
に要求される圧縮強度等の強さに応じて、前記糊代1aの
寸法を変化させることが行なわれている。すなわち、第
10図に示す如く、糊代1aの寸法を大きく設定することに
より接着面積を稼ぎ、これにより接合部の強度を増大さ
せている。
前述した構成の溝切り装置では、糊代1aの寸法は、溝
切り刃14に対する角切り刃36の相対的な位置関係によっ
て決まる。従ってオーダ変更に際しては、先ずスロッタ
軸18を所要角度だけ回転させて、溝切り刃14に配設した
角切り刃36を作業可能な位置まで移動させる。次にこの
状態で、作業者が人手により角切り刃36を備えた角切り
ホルダ38のボルト40を緩め、角切り刃36と溝切り刃14と
の相対的な位置を調節した後、再びボルト40を締付けて
固定している。
すなわち、オーダ変更の都度、作業者が装置内の狭い
空間内で調節作業を行なわなければならず、極めて煩雑
で時間が掛かると共に、危険を伴なう作業となってい
る。更に、現今の如く、煩雑な小ロット生産に伴うオー
ダ変更に対応する必要がある段ボール製造業界では、そ
の調節作業におけるサイクルタイムの短縮化が極めて重
要であり、この点において従来の溝切り装置はその要請
に充分に応えるものではなかった。
発明の目的 この発明は、前述した溝切り装置における角切り刃の
位置調節に存在する諸種の欠点に鑑み、これを好適に解
決するべく提案されたものであって、ブランクにおける
糊代の寸法変更に際し、装置外部から角切り刃の位置調
節を迅速に行なってサイクルタイムの短縮化を図り得る
手段を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成する
ため本発明は、シート状材の給送速度と同期して相互に
反対方向に回転するスロッタ軸および受刃軸を上下の関
係で配設し、前記スロッタ軸に一体回転可能に配設した
刃物ホルダに溝切り刃を配設すると共に、該ホルダに所
要の関係で角切り刃を配設し、更に前記受刃軸に一体回
転可能に配設した刃物ホルダに受けを配設し、前記溝切
り刃および角切り刃と各対応の受けとの協働作用下にシ
ート状材に所要の切断加工を行なう切断加工装置におい
て、 前記刃物ホルダに回転自在に外嵌され、前記角切り刃
を一体回転可能に配設した支持体と、 この支持体に形成した歯車と、 前記スロッタ軸と平行に回転自在に配設され、前記歯
車と噛合する歯車を一体回転可能に備えた調節軸と、 前記調節軸に連結され、段ボールシートの加工時に前
記両歯車の噛合作用下に、前記支持体を刃物ホルダと同
一周速で回転させる駆動手段と、 前記調節軸に連結され、前記角切り刃の位置調節時に
前記両歯車の噛合作用下に、前記刃物ホルダに対して支
持体を相対的に回動させる位相調節手段とからなり、 前記角切り刃の位置調節に際しては、前記位相調節手
段により刃物ホルダに対して支持体を相対的に回動させ
ることにより、溝切り刃と角切り刃との相対位置を変位
させ得るよう構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る角切り刃の調節装置につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。なお第7図および第8図に関連して説明した、従来
例に係るスロッタにおける既出の同一部材については、
同一の参照符号で指示して、その詳細説明は省略する。
第1図は、本発明に係る調節装置の一実施例を示す一
部縦断側面図であり、第2図は、、第1図に示す調節装
置を一部分解して示す概略斜視図である。図面に示すよ
うに、スロッタ軸18には、キー42およびロック機構(図
示せず)を介して、当該スロッタ軸18の軸線方向に所要
距離だけ移動調節自在に刃物ホルダ22が配設されてい
る。この刃物ホルダ22は、第1図に示す如く、後述する
支持体48と溝切り刃14とが外嵌される小径部22aと、こ
の小径部22aから左側に位置する大径部22bとから構成さ
れている。また、小径部22aには、大径部22bとの間に支
持体48および溝切り刃14を挟持するリング44が外嵌さ
れ、この挟持リング44は受刃軸20に配設した刃物ホルダ
24との協働作用下に段ボールシート12を給送するべく機
能する。更に、小径部22aの軸端に位置決めリング46が
固定され、前記支持体48,溝切り刃14および挟持リング4
4の小径部22aからの脱落を阻止している。
なお、スロッタ軸18は、段ボールシート12に所要の加
工を施す生産運転時には、図示しない主駆動源を介して
回転駆動される。また、スロッタ軸18には、主駆動源と
は別に調節用のレジスタ(図示せず)が連結され、主駆
動源の停止時に、スロッタ軸18を回転させ得るよう構成
してある。
前記支持体48は、第2図および第3図に示す如く、左
右の分割半体48a,48bで構成され、両分割半体48a,48bを
複数のボルト50を介して固定した状態で、刃物ホルダ22
の小径部22aに回動自在に外嵌される。この支持体48の
軸方向一端には、外側に歯部を形成した環状(両分割半
体48a,48bを合体した状態で)の歯車52が一体的に形成
され、この環状歯車52は前記大径部22bの外周に摺動自
在に臨んでいる。また、支持体48の適宜位置には、第3
図に示す如く、半径方向外方に開放する凹部54が形成さ
れ、この凹部54に嵌挿した角切りホルダ38はボルト56を
介して支持体48に固定されている。
前記角切りホルダ38には、刃先36aを支持体48の外周
面より半径方向に突出させた角切り刃36が固定されてい
る。この角切り刃36は、前記溝切り刃14と略直交する状
態で配置され、受け刃軸20に配設したアンビル17との協
働作用下に糊代1aを切断するべく機能する。
前記支持体48には、第3図に示す如く、軸線方向に貫
通する弧状の長穴58が周方向に所定間隔で複数穿設さ
れ、各長穴58内にスリーブ60が摺動自在に介挿されてい
る。このスリーブ60には、前記挟持リング44を介して溝
切り刃14をホルダ22に固定するボルト62が挿通されてお
り、当該支持体48は長穴58の長さ分だけ周方向に移動可
能に構成されている(第4図参照)。
前記刃物ホルダ22の小径部22aには、前記支持体48の
右側(支持体48の環状歯車52が形成される側と反対側)
において扇型の溝切り刃14の底面が安定的に当接した状
態で載置され、該溝切り刃14は前記ボルト62を介してホ
ルダ22に位置決め固定され、該ホルダ22と一体回転する
ように構成してある。この溝切り刃14は、その刃先14a
をホルダ22における大径部22bの外周面から半径方向外
方に所要高さだけ突出して配設されて、前記受刃16,16
との協働作用下に、段ボールシート12にスロッティング
加工を施すようにしている。なお、溝切り刃14をホルダ
22に固定した状態で、前記支持体48は刃物ホルダ22に対
して回動自在に構成されている。
スロッタのフレーム64に回転自在に軸支されたスロッ
タ軸18には、第1図に示す如く、フレーム64から外方に
突出する部位に歯車(駆動手段)66が遊嵌され、該歯車
66はクラッチ68を介してスロッタ軸18に対して連結およ
び連結解除可能に構成されている。このクラッチ68とし
ては、例えば電磁クラッチが好適に使用され、前記フレ
ーム64と所定間隔離間して配設した別のフレーム65に回
転自在に枢支されたロータ部68aが、スロッタ軸18に一
体回転可能に配設されている。また、該ロータ部68aに
電磁吸着および吸着解除されるアーマチュア68bが、前
記歯車66に固定されている。すなわち、クラッチ68を作
動してロータ部68aにアーマチュア68bを電磁吸着すれ
ば、歯車66はスロッタ軸18と一体的に回転する。また、
ロータ部68aとアーマチュア68bとの吸着を解除すれば、
スロッタ軸18に対して歯車66は自由回転可能になる。な
お、クラッチ68として、電磁式の他に機械式や空・油圧
式等のものも適宜使用可能である。
前記スロッタのフレーム64,65には、第1図に示す如
く、前記スロッタ軸18と平行な調節軸70が回動自在に軸
支され、この調節軸70の軸端に当該軸70に制動を付与す
る位相調節手段としてのブレーキ72が連結されている。
調節軸70には、両フレーム64,65の間に臨む位置に、前
記スロッタ軸18に遊嵌した歯車66と噛合する第1歯車
(駆動手段)74が一体回転可能に配設される。しかる
に、前記クラッチ68の入・切により、歯車66,74を介し
てスロッタ軸18からの動力を調節軸70に伝達および伝達
解除し得るよう構成されている。
前記調節軸70には、第1図に示す如く、フレーム64の
右側において前記刃物ホルダ22の上方に臨むスプライン
軸76が同軸的に形成されている。このスプライン軸76に
は、第3図に示す如く、前記支持体48に形成した環状歯
車52と噛合する第2歯車78が、軸方向への移動を許容し
た状態で配設されている。すなわち、前記クラッチ68を
作動して歯車66とスロッタ軸18とを連結すると共に、ブ
レーキ72を解除した状態でスロッタ軸18を回転させる
と、該スロッタ軸18の回転に伴って歯車66と噛合する第
1歯車74が回転する。そして、第2歯車78も一体的に回
転し、これと噛合する環状歯車52を介して支持体48が回
転する。このとき、支持体48は、スロッタ軸18と同一周
速で回転するように、前記各歯車66,74,78,52の歯数や
モジュール等が設定されている。従って、このときには
支持体48に配設した角切り刃36と溝切り刃14との相対的
な位置は変位することなく回転する。
また段ボールシート12のオーダ変更に伴い、前記刃物
ホルダ22をスロッタ軸18に沿って軸方向移動させた際に
は、第2歯車78も適宜の手段によってスプライン軸76の
軸方向に移動されて、該第2歯車78と環状歯車52とは常
に噛合するよう構成されている。
第5図は、第1図に示す実施例の変形例であって、角
切り刃36の位置調節を装置外部から手動で行なうよう構
成してある。すなわち、前記調節軸70のフレーム65から
外方に突出する端部に、位相調節手段としてのハンドル
80が配設されている。従って、この場合は、オーダ変更
に際してスロッタ軸18を停止したときに、クラッチ68を
解除して歯車66とスロッタ軸18との連結を解除した状態
で、ハンドル80を所定方向に回動させれば、第2歯車78
と噛合する環状歯車52が刃物ホルダ22の周りを回動す
る。しかるに、刃物ホルダ22に固定した溝切り刃14は移
動しないので、該溝切り刃14と角切り刃36との相対的な
位置が変化する。また、この実施例では調節軸70にブレ
ーキ72を配設する必要がなく、部品点数を低減し得る。
なお、第1図に示す実施例の更に別の変形例として、
第5図に示す如き構成の調節軸70にクラッチを介してモ
ータを連結し、角切り刃36の位置調節に際して調節軸70
をモータで回動させるようにしてもよい。
第6図は、本発明に係る調節装置の別の実施例を示す
ものであって、スロッタの稼動中における調節軸70の回
転を単独のモータ82により行なうよう構成してある。す
なわち、調節軸70には、スロッタ軸18に配設した刃物ホ
ルダ22に遊嵌した支持体48の環状歯車52と噛合する第2
歯車78のみが配設されている。また、スロッタ軸18に
は、歯車66およびクラッチ68は配設されていない。更
に、調節軸70のフレーム65から外方に突出する端部にス
プロケット84が配設され、このスプロケット84とフレー
ム65に配設したモータ82の出力軸に配設したスプロケッ
ト86との間にチェン88が巻掛けられる。
前記モータ82は、スロッタ軸18の回転と同期して調節
軸70を回転させるよう制御されて、段ボールシート12に
所要の加工を施す生産運転に際しては、溝切り刃14と角
切り刃36との相対的な位置が変化しない状態で運転され
る。しかるに、角切り刃36の位置調節に際しては、スロ
ッタ軸18を停止した状態でモータ82のみを駆動すれば、
調節軸70が回転して前記支持体48は刃物ホルダ22の外周
を回動し、これにより溝切り刃14に対する角切り刃36の
位置が変化する。すなわち、第6図に示す別の実施例に
おいては、モータ82が位相調節手段として機能する。
実施例の作用 次に、実施例に係る角切り刃の調節装置の作用につき
以下説明する。スロッタを稼動させるに際し、スロッタ
軸18に配設したクラッチ68を作動させて該軸18と歯車66
とを連結すると共に、調節軸70のブレーキ72を解除す
る。この状態でスロッタを稼動させれば、スロッタ軸18
の回転に伴って歯車66が回転し、この歯車66と噛合する
第1歯車74が回転する。また、調節軸70に配設した第2
歯車78も回転し、該第2歯車78に噛合する環状歯車52を
備えた支持体48が回転する。このとき、支持体48とスロ
ッタ軸18とは同一の周速で回転するよう設定されている
ので、支持体48に配設した角切り刃36と刃物ホルダ22に
配設した溝切り刃14との相対的な位置は変化しない。
従って、スロッタ軸18と受刃軸20との間に段ボールシ
ート12を供給すれば、該シート12に所要のスロッティン
グ加工および角切り加工が施される。
次に、オーダ変更により糊代1aの寸法を、例えば第10
図に示す如く変化させる場合は、スロッタ軸18を停止し
た状態で前記クラッチ68を解除して、スロッタ軸18と歯
車66との連結を解除する。また調節軸70に配設したブレ
ーキ72を作動させて、該調節軸70に制動を付与する。こ
の状態で、スロッタ軸18を調節用のレジスタ(図示せ
ず)により回転させると、第4図に示す如く、スロッタ
軸18に固定した刃物ホルダ22に配設した溝切り刃14は、
該軸18と一体的に回転する。
このとき、前記歯車66はスロッタ軸18とは連結されて
いないので、スロッタ軸18の動力は調節軸70には伝達さ
れない。しかも調節軸70はブレーキ72により制動が付与
されているので、該調節軸70の第2歯車78と噛合する環
状歯車52も回動が規制されている。従って、刃物ホルダ
22は、位置規制された支持体48に対して、該支持体48に
穿設した各長穴58に挿通したスリーブ60が、該長穴58に
沿って回動する。この結果、支持体48に配設した角切り
刃36と、刃物ホルダ22に固定した溝切り刃14との相対的
な位置が変化する(第4図参照)。なお、溝切り刃14と
角切り刃36との変位量は、適宜の検知手段により検出さ
れて、装置外部の表示部に表示される。
しかるに、両刃14,36の相対的な位置を所要の設定値
まで変化させた後、レジスターを停止させることによ
り、角切り刃36の位置調節は完了する。そして、次の生
産運転に際しては、前記ブレーキ72を解除すると共に、
クラッチ68を作動させて歯車66とスロッタ軸18とを連結
する。しかる後、スロッタ軸18を主駆動源により回転さ
せれば、スロッタ軸18と支持体48とが同一周速で回転
し、段ボールシート12に異なる寸法の糊代1aが加工され
る。
なお、第5図に示す実施例では、オーダ変更に際して
スロッタ軸18を停止させた状態で、クラッチ68を作動し
てスロッタ軸18と歯車66との連結を解除する。しかる
後、作業者がハンドル80を所定方向に回動することによ
り、停止中の刃物ホルダ22に対して支持体48が回動し、
溝切り刃14と角切り刃36との相対的な位置を変化させ得
る。
また、第6図に示す実施例では、スロッタの稼動中に
は、刃物ホルダ22に遊嵌した支持体48を、モータ82によ
りスロッタ軸18と同一の周速で回転させて、角切り刃36
と溝切り刃14との位置が変化しない状態で、段ボールシ
ート12に溝切り加工と角切り加工とを施す。次いで、オ
ーダ変更に際して糊代1aの寸法を変える場合は、スロッ
タ軸18を停止した状態で、モータ82により支持体48を回
転させれば、溝切り刃14と角切り刃36との相対的な位置
が変化する。
発明の効果 以上述べたように、本発明に係る角切り刃の調節装置
によれば、角切り刃を備えた支持体を溝切り刃を備えた
刃物ホルダに対して回転自在に配設し、該支持体と刃物
ホルダとを相対的に回動させるだけの簡単な作業で、角
切り刃と溝切り刃との位置調節を行なうことができる。
しかも、この作業は装置の外部から行なうことができる
ので、作業者を危険を伴う煩雑な作業から解放すると共
に、オーダ変更に伴うサイクルタイムの大幅な短縮を達
成し得る、等の有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る角切り刃の調節装置
を一部縦断して示す側面図、第2図は、第1図に示す調
節装置を一部分解して示す概略斜視図、第3図は、第1
図のIII−III線断面図、第4図は、第3図に示す状態か
ら刃物ホルダを所定角度だけ回動させた状態を示す断面
図、第5図は、本発明に係る調節装置の別の実施例を示
す側面図、第6図は、本発明に係る調節装置の更に別の
実施例を示す側面図、第7図は、従来技術に係る溝切り
装置で段ボールシートにスロッティング加工を施す状態
を示す正面断面図、第8図は、第7図に示す装置におい
て角切り刃がアンビルの外周面に当接した状態で示す右
側面図、第9図は、A型の段ボール箱を構成するブラン
クの平面図、第10図は、ブランクにおける糊代の形状を
示す要部平面図である。 11……段ボールシート(シート状材) 14……溝切り刃、16……受刃(受け) 17……アンビル(受け)、18……スロッタ軸 20……受刃軸、22……刃物ホルダ 24……刃物ホルダ、36……角切り刃 48……支持体、52……環状歯車 66……歯車(駆動手段)、68……クラッチ 70……調節軸、72……ブレーキ(位相調節手段) 74……第1歯車(駆動手段)、78……第2歯車 80……ハンドル(位相調節手段) 82……モータ(位相調節手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状材(12)の給送速度と同期して相
    互に反対方向に回転するスロッタ軸(18)および受刃軸
    (20)を上下の関係で配設し、前記スロッタ軸(18)に
    一体回転可能に配設した刃物ホルダ(22)に溝切り刃
    (14)を配設すると共に、該ホルダ(22)に所要の関係
    で角切り刃(36)を配設し、更に前記受刃軸(20)に一
    体回転可能に配設した刃物ホルダ(24)に受け(16,1
    7)を配設し、前記溝切り刃(14)および角切り刃(3
    6)と各対応の受け(16,17)との協働作用下にシート状
    材(12)に所要の切断加工を行なう切断加工装置におい
    て、 前記刃物ホルダ(22)に回転自在に外嵌され、前記角切
    り刃(36)を一体回転可能に配設した支持体(48)と、 この支持体(48)に形成した歯車(52)と、 前記スロッタ軸(18)と平行に回転自在に配設され、前
    記歯車(52)と噛合する歯車(78)を一体回転可能に備
    えた調節軸(70)と、 前記調節軸(70)に連結され、段ボールシート(12)の
    加工時に前記両歯車(52,78)の噛合作用下に、前記支
    持体(48)を刃物ホルダ(22)と同一周速で回転させる
    駆動手段(66,74)と、 前記調節軸(70)に連結され、前記角切り刃(36)の位
    置調節時に前記両歯車(52,78)の噛合作用下に、前記
    刃物ホルダ(22)に対して支持体(48)を相対的に回動
    させる位置調節手段(72,80,82)とからなり、 前記角切り刃(36)の位置調節に際しては、前記位相調
    節手段(72,80,82)により刃物ホルダ(22)に対して支
    持体(48)を相対的に回動させることにより、溝切り刃
    (14)と角切り刃(36)との相対位置を変位させ得るよ
    う構成した ことを特徴とする角切り刃の調節装置。
  2. 【請求項2】前記スロッタ軸(18)に遊嵌され、該スロ
    ッタ軸(18)に配設したクラッチ(68)を介してスロッ
    タ軸(18)に連結および連結解除可能な歯車(66)と、 前記調節軸(70)に一体回転可能に配設され、前記歯車
    (66)と噛合する歯車(74)と、 適宜の固定部に配設され、前記調節軸(70)を回転させ
    る位相調節手段(80)とを備え、 前記クラッチ(68)を解除して歯車(66)とスロッタ軸
    (18)との連結を解除した状態で、前記位相調節手段
    (80)を作動させて調節軸(70)を回転させることによ
    り、前記歯車(52,78)を介して溝切り刃(14)と角切
    り刃(36)との相対位置を変位させ得るように構成した
    請求項1記載の角切り刃の調節装置。
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