JPH074150Y2 - シート状材用溝切り装置 - Google Patents

シート状材用溝切り装置

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JPH074150Y2
JPH074150Y2 JP1988059204U JP5920488U JPH074150Y2 JP H074150 Y2 JPH074150 Y2 JP H074150Y2 JP 1988059204 U JP1988059204 U JP 1988059204U JP 5920488 U JP5920488 U JP 5920488U JP H074150 Y2 JPH074150 Y2 JP H074150Y2
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博 斉藤
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株式会社磯輪鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、段ボールシートに所要の溝切りを行なって
製函用のブランクを得る溝切り装置において、オーダ変
更に伴い加工シートの厚みが変化する場合であっても、
溝切り刃の突出量を簡単に調節することにより常に最適
な条件での溝切り加工をなし得、しかも角切り刃の突出
量は別途調節する必要のない溝切り装置に関するもので
ある。
従来技術 所定寸法長に切断された段ボールシートを製函するに
は、それに先立って、第12図に示す如く、該シートに所
要の溝切り(スロッティング)および縦罫線(クリージ
ング)を施し、併せて糊代1aに必要に応じ斜めの角切り
を施したブランク1を得る必要がある。その用途に好適
に使用される一般にフレキソプリンタスロッタを称する
装置は、例えばフレキソ印刷機、クリーザおよびスロッ
タ等の各ユニットを直列に配列して構成され、これらの
ユニットを通過する段ボールシートに所要の印刷を施す
と共に、クリージングその他スロッテイング等の諸加工
を順次施すようになっている。
本考案は溝切り装置(以下「スロッタ」ともいう)の改
良に関するので、このスロッタの概略機構につき先ず説
明する。第8図は、前記フレキソプリンタスロッタに組
み込まれるスロッタを示し、このスロッタは、上下の関
係で配設した溝切り刃14と2枚の受刃16,16とからなる
溝切り手段10を内部に備えている。この溝切り刃14と受
刃16との間に段ボールシート12を水平に供給することに
より、該シート12の幅方向の端部に、所要のスロッティ
ング加工が施される。更に、図に示す如く、溝切り手段
10を挟んで上流および下流側に、夫々送りローラ34,34
が上下の関係で配設され、これらの送りローラ34により
前記段ボールシート12の送りがなされる。
スロッタのフレーム(図示せず)には、第9図に示す如
く、段ボールシート12の供給速度と同期して相互に反対
方向に回転するスロッタ軸18と受刃軸20とが、上下の関
係で配置されている。この両軸18,20には、夫々所定厚
みの円板からなる環体22,24が、対向的にセットボルト2
6により取付けられている。なお両環体22,24の間隔は、
加工するべき段ボールシート12の紙厚相当分程度になる
よう適宜調節され、これにより両環体22,24間に供給さ
れた段ボールシート12を挟持して下流側に給送可能に構
成されている。
第9図に示す如く、前記スロッタ軸18に固定した環体22
の左側には、該環体22の外周面より半径方向外方に刃先
14aを若干突出させて、扇形の溝切り刃14がボルト28に
より固定されている。また受刃軸20に固定した環体24の
左側(前記溝切り刃14と同一側)に、一対の受刃16,16
が、前記溝切り刃14より若干厚みのあるスペーサ30を挟
持した状態でボルト32により取付けられている。そして
スロッタ軸18および受刃軸20を相互に反対方向に回転さ
せることにより、前記溝切り刃14が受刃16,16間に入り
込んで、当該両刃14,16間に給送された段ボールシート1
2に所要のスロッティング加工が施される。
なお、例えばA型(JIS規格)の段ボール箱を製造する
には、段ボールシート12を第12図に示すように加工する
必要があり、このためスロッタ軸18に4個の溝切り刃14
を配設すると共に、軸方向の最外側に配設した一方の溝
切り刃14に角切り刃50が取付けられる。すなわち、第8
図に示す如く、溝切り刃14に対して周方向に移動調節可
能に角切りホルダ52が配設され、このホルダ52に、溝切
り刃14に対して直交する角切り刃50が、その刃先50aを
前記環体22の外周面より半径方向外方に所定長さだけ突
出させて取付けられている。また、角切り刃50と対向す
る前記左側の受刃16の幅寸法は、角切り刃50の幅寸法と
略同一に設定され、第9図に示す如く、この受刃16の外
周面に角切り刃50の刃先50aが当接して、段ボールシー
ト12に所要の角切り加工が施される。
前記角切り刃50は、ホルダ52に対して半径方向に移動調
節自在に配設され、その刃先50aの前記環体外周面から
の突出量を適宜調節して、オーダ変更により段ボールシ
ート12の厚み寸法が変化した際に対応し得るよう構成さ
れている。
考案が解決しようとする課題 前記段ボールシート12には、片面段ボールや両面段ボー
ルおよび複両面段ボール等の各種規格があり、この規格
に応じて厚み寸法が異なっている。そして従来これら各
種のシート12も、同一の溝切り装置で加工されていた。
しかるに、前述した構成の溝切り装置では、前記環体22
に配設した溝切り刃14における刃先14aの環体外周面か
らの突出量の調節には煩雑な人手作業を要し、容易に調
節することができなかった。そのため、従来の溝切り装
置では、各種厚み寸法の異なる段ボールシート12であっ
ても、その全てに共通的にスロッティング加工を施し得
るようにするため、前記溝切り刃14における刃先14aの
環体外周面からの突出量は、最も厚み寸法の大きなシー
ト、例えば複両面段ボールに最適なスロッティング加工
を施し得る寸法に予め設定されていた。
なお、段ボールシート12の厚み寸法に関係なく、溝切り
刃14が受刃16,16間に入り込む深さl1(第9図参照)
を、約2mmに設定することにより、段ボールシート12に
切口の鮮鋭な溝を施し得ることが経験的に知られてい
る。
従って、オーダチェンジにより厚み寸法が薄くなる場合
(例えば両面段ボールシート12のスロッティング加工を
行なう場合)、第10図に示す如く、先ず受刃軸20を適宜
の移動手段により移動させて、前記両環体22,24の間隔
を両面段ボールシート12の紙厚相当分程度に調節する。
そして、両環体22,24間に両面段ボールシート12を供給
すると、溝切り刃14と受刃16,16との協働作用下に両面
段ボールシート12に所要のスロッティング加工が施され
る。このとき、第11図に示す如く、溝切り刃14の受刃1
6,16間に入り込む寸法l2は、最適な入り込む寸法よりも
深く(l1<l2)なるが、これにより溝の切口は鋭利を欠
いて汚くなり、品質低下を生ずる問題があった。
また、溝切り刃14に配設した角切り刃50は、前述した如
く、その刃先50aを前記受刃16の外周面に当接させるこ
とにより角切り加工を行なうよう構成されている。従っ
て、両環体22,24の間隔調節を行なった際は、角切り刃5
0のホルダ52からの突出量を調節し、第11図に示すよう
に、その刃先50aを受刃16の外周面に当接させる必要が
ある。この調節は、シート12の厚み寸法が変更された場
合には、必ず行なわなければならず、調節作業に多くの
時間損失を生じているのが現状である。しかるに現今の
如く、煩雑な小ロット生産に伴うオーダ変更に対応する
必要がある段ボール製造業界では、その調節作業におけ
るサイクルタイムの短縮化が極めて重要であり、この点
において従来の溝切り装置はその要請に充分に応えるも
のではなかった。
考案の目的 この考案は、前述した溝切り装置に存在する諸種の欠点
に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであ
って、シート状材の厚み寸法が変更されても常に切口の
鮮鋭なスロッティング加工を施し得ると共に、角切り刃
の調節を不要としてサイクルタイムの短縮化を図り得る
手段を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した問題点を克服し、所期の目的を好適に達成する
ため本考案は、シート状材の給送速度と同期して相互に
反対方向に回転するスロッタ軸と受刃軸とを対をなす上
下の関係で配設し、前記スロッタ軸に配設した環体に関
係的に溝切り刃を配設すると共に、前記受刃軸に配設し
た環体に一対の受刃を軸方向に所定間隔で配設し、前記
溝切り刃と受刃との協働作用下にシート状材の溝切りを
行なうよう構成した溝切り装置において、 前記スロッタ軸に軸心を偏位させて外挿した偏心部材
と、 この偏心部材の外周に回動自在に遊嵌され、前記溝切り
刃の刃先を半径方向外方に突出させて固定するホルダ
と、 前記ホルダを偏心部材に対して回動させる回動手段と、 前記受刃軸をスロッタ軸に対して平行に近接および離間
移動させる移動機構とからなり、 前記移動機構により前記受刃軸をスロッタ軸に対し平行
に近接および離間移動させた際に、前記ホルダを回動手
段によって偏心部材に対し回動させることにより、該ホ
ルダに固定した溝切り刃の刃先が前記環体外周面から半
径方向外方に突出する量を調節し、当該溝切り刃と受刃
との最適な協働作用状態でシート状材の溝切り加工をな
し得るよう構成したことを特徴とする。
実施例 次に本考案に係るシート状材用溝切り装置につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。なお第8図〜第11図に関連して説明した、従来例に
係るスロッタにおける既出の同一部材については、同一
の参照符号で指示して、その詳細説明は省略する。
第1図は本考案に係る溝切り装置の正面断面図であり、
第2図は第1図のII-II線断面図である。図面に示すよ
うに、スロッタ軸18には、キー36およびロック機構(図
示せず)を介して、当該スロッタ軸18の軸線方向に所要
距離だけ移動調節自在に環体22が配設されると共に、こ
の環体22の右側(第2図参照)にはスロッタ軸18に偏心
部材38が外挿されている。この偏心部材38は、第1図に
明確に示す如く、その軸心C2が、スロッタ軸18の軸心C1
に対して距離eだけ偏位するよう設定されている。前記
環体22および偏心部材38には、第2図に示す如く、その
対応位置に夫々通孔22a,38aが穿設され、これらの通孔2
2a,38aに、後述する回動手段を構成するスプライン軸40
が挿通される。また偏心部材38が環体22の側面と接触す
る側の外周に周溝38bが穿設され、この周溝38b中に、前
記スプライン軸40に配設した歯車46を臨ませている。
前記偏心部材38の外周には、ホルダ42が回動自在に遊嵌
され、このホルダ42の前記偏心部材38に設けた周溝38b
に対応する内周面に、内歯車42aが形成されている(第
4図参照)。また偏心部材38に環状の規制部材44が固定
され、該規制部材44と前記環体22との間にホルダ42が挟
持されて、軸方向の位置規制がなされている。なおホル
ダ42は、後述する如く、偏心部材38の外周を回動させた
際に、その外周面が前記環体22の外周面より半径方向外
方に突出しない寸法に設定している。
ホルダ42には、図面に示す如く、半径方向外方に突出さ
せた刃先14aを有する扇型の溝切り刃14が固定され、こ
の溝切り刃14と後述する受刃16,16との協働作用下に、
段ボールシート12にスロッティング加工を施し得るよう
構成される。ここで、溝切り刃14がホルダ42の外周面か
ら突出する長さは、その刃先14aが環体22の外周面から
半径方向外方に突出して、加工される段ボールシート12
の最大の厚み寸法のものにスロッティング加工を施し得
る寸法に設定されている。
第2図および第3図に示す如く、スロッタのフレーム
(図示せず)間において、前記スロッタ軸18と平行に、
前記ホルダ42の回動手段を構成するスプライン軸40が配
設され、このスプライン軸40はスロッタ軸18の回転に伴
って、スロッタ軸18の周囲を公転し得るよう構成され
る。このスプライン軸40には、前記偏心部材38に形成し
た周溝38bに臨む位置に、前述した如くハンガ46が配設
され、この歯車46と前記ホルダ42の内歯車42aとが噛合
している。これによって、スプライン軸40を所定方向に
回転させれば、歯車46と内歯車42aとの噛合作用下に、
ホルダ42は偏心部材38の周りを回転する。
また歯車46は、スプライン軸40の軸方向に摺動自在に配
設されているから、段ボールシート12のオーダチェンジ
に伴い、前記環体22および偏心部材38をスロッタ軸18に
沿って軸方向移動させた際には、当該歯車46もこれと共
に軸方向に移動する。
なお前述した如く、1本のスロッタ軸18には環体22,偏
心部材38およびこれに関係的に配設した溝切り刃14等が
複数配設されており、夫々の環体22および偏心部材38に
対して、1本のスプライン軸40が共通的に挿通されてい
る。従って1本のスプライン軸40を回転させるだけで、
スロッタ軸18に配設してある全ての溝切り刃14を、同時
に偏心部材38に対して回動させることができる。
前記スプライン軸40の駆動機構としては、図示しない
が、例えばスプライン軸40の軸端に歯車を配設すると共
に、この歯車が噛合する内歯車をフレームに配設し、常
には両歯車が噛合した状態でスロッタ軸18と共に回転さ
せる。そして前記溝切り刃14の位置を移動させる際に
は、スロッタ軸18の回転を停止させると共に、前記内歯
車を駆動装置により回転させる。これにより、該内歯車
と噛合する歯車が回転して、スプライン軸40および前記
ホルダ42の内歯車42aと噛合する歯車46が回転されて、
ホルダ42が偏心部材38の外周を回動可能となる。
また、スロッタ軸18に配設した所定個所の溝切り刃14に
は、ホルダ52を介して角切り刃50が配設され、該角切り
刃50は溝切り刃14と一体的に移動するよう構成されてい
る。なお角切り刃50は、前述した如く、対向する受刃16
との協働作用下に、段ボールシート12に角切り加工を施
すものである。
前記溝切り刃14を受ける側の機構は、従来と同一の構成
であって、受刃軸20の環体24が、固定キー48および図示
しないロック機構を介して固定されている。この環体24
に一対の受刃16,16が、スペーサ30を挟持した状態でボ
ルト32により固定してある。そして両受刃16,16間に前
記溝切り刃14が入り込むことにより、段ボールシート12
に細長い溝を開切可能である。なお前記スペーサ30の直
径は、図示の如く、溝切り刃14が両受刃16,16間に入り
込んだ際に、該溝切り刃14と干渉しない寸法に設定され
る。また、前記角切り刃50と対向する側の受刃16の幅寸
法は、角切り刃50の幅寸法と同一に設定されている。
この受刃軸20には、オーダチェンジにより段ボールシー
ト12の厚み寸法が変更された際に、スロッタ軸18に配設
した環体22と、該受刃軸20に配設した環体24との間隔調
節を行なう移動機構54が配設されている。この移動機構
54は、受刃軸20の両軸端に配設されているが、その構成
は同一であるので、一方の機構のみ説明する。
第7図に示す如く、受刃軸20は、フレーム56に配設した
カラー58に回転可能に枢支されると共に、フレーム56か
ら外方に突出する端部に歯車60が回転可能に配設されて
いる。前記カラー58と歯車60の中心C4は、受刃軸20の軸
心C3と距離βだけ偏位すると共に、両部材58,60はボル
ト62で連結されて一体的に回動し得るよう構成される。
従って、歯車60を図示しない駆動源により所定方向に回
動させれば、カラー58も一体的に回動し、これによりカ
ラー58に回転自在に枢支されている受刃軸20は上下方向
に移動する。そして、両環体22,24間の間隔調節を行な
う場合は、受刃軸20の両端に配設した移動機構54,54を
相対的に駆動して、当該受刃軸20を前記スロッタ軸18に
対して水平に近接および離間移動させる。
なお、移動機構54としては、上述したような偏心構造に
限られるものではなく、各種の構成のものが適宜使用可
能である。
実施例の作用 次に、このように構成した本実施例に係る溝切り装置に
つき、その使用の実際を説明する。先ず複両面段ボール
シート12に、スロッティング加工を施す場合には、第5
図に示す如く、予め前記溝切り刃14における刃先14aの
前記受刃16,16間に入り込む寸法l1を、複両面段ボール
シート12に最適なスロッティング加工を施し得る状態に
設定しておく。このとき、溝切り刃14に配設した角切り
刃50における刃先50aは、対向する受刃16の外周面に当
接するよう設定される。
この状態でスロッタ軸18および受刃軸20を相互に反対方
向に回転させると、溝切り刃14の刃先14aが両受刃16,16
間に入り込み、両軸18,20間に給送される複両面段ボー
ルシート12に所要のスロッティング加工が施されると共
に、角切り加工もなされる。
次に、オーダチェンジにより当該装置で両面段ボールシ
ート12にスロッティング加工を施す場合は、先ず、受刃
軸20を移動機構54を介してスロッタ軸18に近接移動さ
せ、両軸18,20に配設した両環体22,24の間隔寸法を両面
段ボールシート12の紙厚相当分程度に調節する。また、
前記スプライン軸40を前述した駆動手段(図示せず)に
より所定方向に回転させる。ここで、スプライン軸40に
配設した歯車46と前記ホルダ42の内歯車42aとが噛合し
ているので、これによりホルダ42は、偏心部材38の外周
を所定方向に回動される。そして第6図に示すように、
溝切り刃14における刃先14aの受刃16,16間への入り込み
寸法l2が、両面段ボールシート12に最適なスロッティン
グ加工を施し得る状態(l1=l2)になったときに、スプ
ライン軸40の回転を停止する。
前記ホルダ42は、前記歯車46と内歯車42との噛合下に、
偏心部材38上に位置固定される。なお前述した如く、ス
ロッタ軸18には複数の溝切り刃14が配設されているが、
夫々の溝切り刃14は共通のスプライン軸40により移動さ
れるので、切換え作業は短時間で行ない得る。また、前
記角切り刃50は、溝切り刃14に伴って一体的に移動する
ので、当該角切り刃50における刃先50aの環体外周面か
らの突出両も同時に調節され、これによりサイクルタイ
ムを短縮することができる。
以上のような調節を行なった後、スロッタの運転を開始
すれば、溝切り刃14と受刃16,16との協働作用下に、両
軸18,20間に給送される両面段ボールシート12に切口の
鮮鋭なスロッティング加工と角切り加工とが施される。
考案の効果 以上述べたように、本考案に係るシート状材用溝切り装
置によれば、オーダチェンジによりシート状材の厚み寸
法が変更された際に、受刃軸をスロッタ軸に近接および
離間移動させると共に、溝切り刃を固定したホルダを、
偏心部材の周りに所要角度回動させるだけの簡単な作業
で、最適な状態でのスロッティング加工を行ない得るも
のである。しかも、溝切り刃の調節と同時に角切り刃の
調節がなされるので、従来煩雑であった角切り刃の調節
を別途行なう必要がなく、オーダチェンジに伴うサイク
ルタイムの大幅な短縮を達成し得る等の有益な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るシート状材用溝切り装置の一実施例
を示すものであって、第1図は本考案に係る溝切り装置
の正面断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3
図は第1図に示す装置の概略構成を示す一部切断斜視
図、第4図は第2図のIV-IV線断面図、第5図は複両面
段ボールシートにスロッティング加工を施す状態を示す
一部正面断面図、第6図は両面段ボールシートにスロッ
ティング加工を施す状態を示す一部正面断面図、第7図
は受刃軸の移動機構の一実施例を示す説明断面図、第8
図は従来技術に係る溝切り装置で複両面段ボールシート
にスロッティング加工を施す状態を示す正面断面図、第
9図は第8図に示す装置において角切り刃が受刃の外周
面に当接した状態で示す右側面図、第10図は第8図に示
す装置により両面段ボールシートにスロッティング加工
を施す状態を示す正面断面図、第11図は第10図に示す装
置において角切り刃が受刃の外周面に当接した状態で示
す右側面図、第12図はA型の段ボール箱を構成するブラ
ンクの平面図である。 12……段ボールシート、14……溝切り刃 14a……刃先、16……受刃 18……スロッタ軸、20……受刃軸 22,24……環体、38……偏心部材 40……スプライン軸、42……ホルダ 42a……内歯車、46……歯車 54……移動機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状材(12)の給送速度と同期して相
    互に反対方向に回転するスロッタ軸(18)と受刃軸(2
    0)とを対をなす上下の関係で配設し、前記スロッタ軸
    (18)に配設した環体(22)に関係的に溝切り刃(14)
    を配設すると共に、前記受刃軸(20)に配設した環体
    (24)に一対の受刃(16,16)を軸方向に所定間隔で配
    設し、前記溝切り刃(14)と受刃(16,16)との協働作
    用下にシート状材(12)の溝切りを行なうよう構成した
    溝切り装置において、 前記スロッタ軸(18)に軸心を偏位させて外挿した偏心
    部材(38)と、 この偏心部材(38)の外周に回動自在に遊嵌され、前記
    溝切り刃(14)の刃先(14a)を半径方向外方に突出さ
    せて固定するホルダ(42)と、 前記ホルダ(42)を偏心部材(38)に対して回動させる
    回動手段(40,42a,46)と、 前記受刃軸(20)をスロッタ軸(18)に対して平行に近
    接および離間移動させる移動機構(54)とからなり、 前記移動機構(54)により前記受刃軸(20)をスロッタ
    軸(18)に対し平行に近接および離間移動させた際に、
    前記ホルダ(42)を回動手段(40,42a,46)によって偏
    心部材(38)に対し回動させることにより、該ホルダ
    (42)に固定した溝切り刃(14)の刃先(14a)が前記
    環体外周面から半径方向外方に突出する量を調節し、当
    該溝切り刃(14)と受刃(16,16)との最適な協働作用
    状態でシート状材(12)の溝切り加工をなし得るよう構
    成した ことを特徴とするシート状材用溝切り装置。
  2. 【請求項2】前記溝切り刃(14)に角切り刃(50)が関
    係的に配設され、溝切り刃(14)における刃先(14a)
    の突出量を調節することにより、当該角切り刃(50)に
    おける刃先(50a)の前記環体外周面から半径方向外方
    への突出量が調節される請求項1記載のシート状材用溝
    切り装置。
JP1988059204U 1988-04-30 1988-04-30 シート状材用溝切り装置 Expired - Lifetime JPH074150Y2 (ja)

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