WO2006120855A1

WO2006120855A1 - 罫入れ溝切り装置

Info

Publication number: WO2006120855A1
Application number: PCT/JP2006/308290
Authority: WO
Inventors: Hirohisa Inoue; Yukihiro Noto; Junjiro Watanabe
Original assignee: Hamada Printing Press Co., Ltd.
Priority date: 2005-05-10
Filing date: 2006-04-20
Publication date: 2006-11-16
Also published as: JP2006315198A; US20090062094A1

Abstract

段ボールシートに対して罫線とスロットの幅中心とが一致する状態で罫線上の端部にスロットを形成することができる罫入れ溝切り装置を提供することである。上下で対設された一対の可動フレーム６、７の複数組をシート搬送方向と直行する方向に配置する。複数の上部可動フレーム６をねじ軸１１の回転により単独に移動させる上部送りねじ機構１０および下部可動フレーム７をねじ軸１５の回転により単独に移動させる下部送りねじ機構１４を設け、上下一対の可動フレーム６、７を移動させるねじ軸１１、１５の端部間にその一対のねじ軸１１、１５を同期回転させるシンクロ機構２０を設ける。上下一対の可動フレーム６、７によって罫線を形成する一対の罫ロール５１、５２を支持すると共に、その罫ロール５１、５２の下流側にスロットを形成する一対の回転刃７１、７２を支持し、上記ねじ軸１１、１５の同期回転により上下一対の可動フレーム６、７を同時に同じ量だけ同じ方向へ移動させ、一対の罫ロール５１、５２と一対の回転刃７１、７２を相対的な位置関係を一定に保った状態で位置調整して罫線に対しスロットの幅中心がずれるのを防止する。

Description

穽入れ溝切り装置

技術分野

[0001] この発明は、一方向に搬送される段ボールシートや厚紙等のシートに対して折曲げ用の鄞線と、その鄞線の両端部にフラップ形成用のスロットを形成する鄞入れ溝切り装置に関するものである。背景技術

[0002] 図 11 (Π)は、段ボール箱形成用のブランク Sを示す。このブランク Sは図 11 (I)に

1 1

示す段ボールシート Sを素材とする。その段ボールシート Sには 2本の平行な横鄞

0 0

線 a、a が予め形成されている。

1 2

[0003] 上記ブランク Sの形成に際し、鄞入れ溝切り装置が採用される。鄞入れ溝切り装置

1

は、特許文献 1に記載されているように、鄞入れ部と、その下流側に設けられた溝切り部とを有している。

[0004] 鄞入れ部は、段ボールシートの搬送路に 2本の回転軸を上下に平行に設け、その下部回転軸に複数の雄鄞ロールを設け、上部回転軸には上記雄鄞ロールと対をなす雄鄞ロールと同数の受けロールとしての雌鄞ロールを設け、上記雄鄞ロールの外周に設けられた筋条の突起 (以下、突条と、う）での押圧によって雄鄞ロールと雌鄞ロール間に送り込まれる段ボールシート Sに第 1縦雾線 b 乃至第 4縦雾線 b を形成

0 1 4 するようにしている。

[0005] 溝切り部は、段ボールシートの搬送路に 2本の回転軸を上下に平行に設け、その上部回転軸に 2枚のスロット刃を有する複数の雄回転刃を設け、下部回転軸には上記スロット刃が挿入可能な環状溝を外周に有する複数の雌回転刃を設け、上記雌回転刃の環状溝に対する雄回転刃のスロット刃の嵌合により、雌雄の回転刃間に送り込まれる段ボールシート Sの各縦昇線 b 乃至 b の両端部に図 11 (II)に示すように、

0 1 4

スロット Cを形成するようにして、る。

[0006] 上記スロット cの形成によって、 4枚の蓋フラップ F 乃至 F と 4枚の底フラップ F 乃

1 4 5 至 Fが形成される。 [0007] なお、上記溝切り部は角切り加工部を備え、その角切り加工部により段ボールシート S の一側コーナ部が除去されて接合代 dが形成される。

0

[0008] 鄞入れ、溝切り加工後のブランク S は、次に折畳み装置に供給されて両側のパネ

1

ル P 、Pが第 1縦雾線 b および第 3縦雾線 b に沿って 180° 折曲げられ、一側の

1 4 1 3

パネル p と他側のパネル pに連設された接合代 dの重なり部が予め塗布された接着

1 4

剤により接着されて扁平な箱体とされる。

[0009] ここで、箱体のサイズは一定でなぐその箱体のサイズによってブランク S に形成さ

1 れる縦雾線 b 乃至 bの間隔およびスロット cの間隔も異なる為、鄞入れ溝切り装置に

1 4

おいては、鄞入れ部に設けられた雄鄞ロールと雌鄞ロールおよび溝切り部に設けられた雄回転刃と雌回転刃のそれぞれを回転軸に沿って軸方向に位置調整自在とし、形成しょうとするブランクのサイズに応じて雄鄞ロールと雌鄞ロールおよび雄回転刃と雌回転刃を軸方向に位置調整している。

[0010] 特許文献 1に記載された鄞入れ溝切り装置においては、雄鄞ロールと雌鄞ロールの位置調整に際し、雄鄞ロールおよび雌鄞ロールのそれぞれに対応して駆動板を設け、その駆動板に固定した対向一対の連結板の各先端部を雄鄞ロールおよび雌鄞ロールに形成された環状溝内にそれぞれ挿入し、各連結板の先端部に形成されたねじ孔に筒状のねじ部材をねじ係合し、そのねじ部材の両端部に取付けた滑り案内部材の表面を環状溝の対向するそれぞれの側壁に接触し、滑り案内部材を取付けている上記駆動板をねじ軸の回転により回転軸に平行に移動させて雄鄞ロールと雌鄞ロールとを位置調整するようにして、る。

[0011] 一方、雄回転刃と雌回転刃の位置調整に際しても、雄鄞ロールと雌鄞ロールの位置調整装置と同一構成の位置調整装置によって位置調整するようにしている。特許文献 1：特許第 2537336号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0012] ところで、上記特許文献 1に記載された鄞入れ溝切り装置にぉ、ては、段ボールシート S に対する鄞入れ加工および溝切り加工の際、回転している雄鄞ロール、雌鄞

0

ロール、雄回転刃および雌回転刃の各環状溝の両側壁が滑り案内部材の表面に対して接触回転するため、接触部での摩耗を避けることはできない。その接触部での摩耗によって環状溝の両側壁と滑り案内部材の表面間に隙間が生じると、雄鄞ロールと雌鄞ロール、および雄回転刃と雌回転刃を各回転軸に沿って高精度に位置決めすることができず、雄鄞ロールと雌鄞ロールとで形成される縦昇線 b 乃至 b と雄回

1 3 転刃と雌回転刃とで形成される各スロット Cの幅寸法の中心とがスロット幅方向のいずれかにずれを生じる可能性がある。

[0013] また、上記鄞入れ溝切り装置においては、雄鄞ロールと雌鄞ロール、およびその下流側に設けられた雄回転刃と雌回転刃をそれぞれ別々〖こ位置調整しているため、両者の調整量に微妙な差が生じ、上記と同様に、縦雾線 b 乃至 b と各スロット cの幅寸

1 3

法の中心とがスロット幅方向の、ずれかにずれを生じる可能性もある。

[0014] ここで、縦昇線 b 乃至 b と各スロット cがスロット幅方向のいずれかに位置ずれする

1 3

と、ブランク S から扁平な箱体の形成後、その扁平な箱体を 4角筒状に開箱し、かつ

1

蓋フラップ F 乃至 F および底フラップ F 乃至 F を内側に 90° 折曲げて包装箱を

1 4 5 8

形成した場合、図 12に示す様に、対向する一対の蓋フラップ F、 F の両側縁が

1 3 一直線上に配置されずにずれが生じ、不良の包装箱が形成されるという問題が発生する。なお、底フラップ F、 F についても同様のずれが生じる。

5 7

[0015] この発明の課題は、縦昇線とスロットの幅寸法の中心とがー致する状態で縦昇線上の端部にスロットを形成することができるようにした鄞入れ溝切り装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0016] 上記の課題を解決するために、この発明においては、上下に対設された一対の可動フレームの複数組をシート搬送方向に対して直交する方向に配置し、各組の上部可動フレームのそれぞれをねじ軸の回転によって単独にシート搬送方向と直交方向に位置調整する上部送りねじ機構および下部可動フレームのそれぞれをねじ軸の回転によって単独にシート搬送方向と直交する方向に位置調整する下部送りねじ機構を設け、一対の可動フレームを位置調整する上部送りねじ機構と下部送りねじ機構のねじ軸間に、そのねじ軸を同期回転させるシンクロ機構を設け、前記一対の可動フレームの一方で、シートに対して鄞線を形成する雄鄞ロールと受けロールの一方の口ールを支持すると共に、可動フレームの他方で他方のロールを支持し、前記シートに形成される鄞線の端部にスロットを形成する一対の回転刃の一方を前記一対の可動フレームの一方の可動フレームで支持すると共に他方の回転刃を他方の可動フレームで支持した構成を採用したのである。

発明の効果

[0017] 上記のように、上下一対の可動フレームの一方の可動フレームによって雄鄞ロールと受けロールの一方のロールを支持すると共に、その下流側でスロット形成用の一対の回転刃の一方の回転刃を支持し、他方の可動フレームによって他方のロールを支持すると共にその下流側で他方の回転刃を支持し、上部可動フレームを位置調整する上部送りねじ機構のねじ軸と下部可動フレームを位置調整する下部送りねじ機構のねじ軸とをシンクロ機構によって同期回転させるようにしたので、上部送りねじ機構と下部送りねじ機構の一方のねじ軸を回転させることにより、上下一対の可動フレームを同方向に同じ量だけ移動させることができる。このため、鄞入れ用の一対の鄞ロールとスロット形成用の一対の回転刃を常に相対的な位置関係を保って位置調整することができ、鄞線とスロットの幅中心とがー致する状態で鄞線の少なくともいずれか一方の端部にスロットを形成することができる。

図面の簡単な説明

[0018] [図 1]この発明に係る鄞入れ溝切り装置の実施形態を示す正面図

[図 2]図 1の II II線に沿った断面図

[図 3]図 2の左側部分を拡大して示す断面図

[図 4]図 1の IV— IV線に沿った断面図

[図 5]図 1の V— V線に沿った断面図

[図 6]図 1に示す鄞入れ溝切り装置の縦断正面図

[図 7]図 6の鄞入れユニット部を示す拡大断面図

[図 8]図 7の VIII— VIII線に沿った断面図

[図 9]図 7の IX— IX線に沿った断面図

[図 10]図 9の X— X線に沿った断面図

[図 11] (I)は段ボールシートの正面図、（II)は段ボールシートより形成されたブランクの正面図

[図 12]包装箱の斜視図

符号の説明

6 上部可動フレーム

7 下部可動フレーム

10 上部送りねじ機構

11 ねじ軸

14 下部送りねじ機構

15 ねじ軸

20 シンクロ機構

51 雌鄞ロール（受けロール)

52 雄雾ロール

71 上部回転刃

72 下部回転受刃

発明を実施するための最良の形態

[0020] 以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図 1乃至図 10は、段ボールシート S に対して鄞入れし、かつ溝切り加工を行なう鄞入れ溝切り装置を示す。

0

図 2および図 6に示すようにこの鄞入れ溝切り装置は、一対のサイドフレーム 1を有している。

[0021] 一対のサイドフレーム 1の上部間および下部間に段ボールシート Sの搬送方向に

0

間隔をおいて一対の上部バー 2および一対の下部バー 3が渡されている。

[0022] 一対の上部バー 2の長さ方向中央部および一対の下部バー 3の長さ方向中央部には上部固定フレーム 4および下部固定フレーム 5が取付けられ、その上部固定フレーム 4と下部固定フレーム 5は上下で対をなしている。

[0023] 上部固定フレーム 4と各サイドフレーム 1間のそれぞれには 2枚、合計 4枚の上部可動フレーム 6が設けられ、その上部可動フレーム 6のそれぞれと対をなす 4枚の下部可動フレーム 7が上部可動フレーム 6のそれぞれ下方に対向するように設けられてヽる。 [0024] 4枚の上部可動フレーム 6は上部バー 2の下面に固定したリニアレール 8に沿って移動自在とされ、一方、 4枚の下部可動フレーム 7は下部バー 3の上面に固定したリ二ァレール 9に沿って移動自在とされて、る。

[0025] 上部送りねじ機構 10は、 4枚の上部可動フレーム 6と同数のねじ軸 11と、各上部可動フレーム 6に固定されたナット部材 12を備え、各ねじ軸 11がいずれかの対応する上部可動フレームのナット部材 12とねじ係合し、他の上部可動フレーム 6に対しては単に貫通するような構成になっている。 4枚の上部可動フレーム 6は、上部送りねじ機構 10により、上部固定フレーム 4を基準にしてそれぞれ単独に位置調整される。

[0026] なお、図 2では、上部固定フレーム 4の左側および右側のそれぞれに配置された 2 枚の上部可動フレーム 6のうちそれぞれ右側の上部可動フレーム 6を位置調整するねじ軸 11およびナット部材 12が示されているのみである力上記各 2枚の上部可動フレーム 6のそれぞれ左側の上部可動フレーム 6も図 6に示す 4本のねじ軸 11のうちのそれぞれに対応するねじ軸 11とこれにねじ係合するナット部材 12によって位置調整される。

[0027] 各ねじ軸 11は、位置調整として対応する上部可動フレーム 6以外の他の残りの上部可動フレーム 6および上部固定フレーム 4のそれぞれに形成された孔 13に対して隙間をもって貫通している。

[0028] また、下部送りねじ機構 14は、 4枚の下部可動フレーム 7と同数のねじ軸 15と、各下部可動フレーム 7に固定されたナット部材 16を備え、各ねじ軸 15がいずれかの対応する下部可動フレーム 7のナット部材 16とねじ係合し、他の下部可動フレーム 7に対しては単に貫通するような構成になって、る。 4枚の下部可動フレーム 7は下部送りねじ機構 14により下部固定フレーム 5を基準にしてそれぞれ単独に位置調整される。

[0029] 各ねじ軸 15は、位置調整として対応する下部可動フレーム 7以外の他の残りの下部可動フレーム 7および下部固定フレーム 5のそれぞれに形成された孔 17に対して隙間をもって貫通している。

[0030] 図 1乃至図 3に示すように、上部可動フレーム 6の位置調整用のねじ軸 11と、その上部可動フレーム 6と対をなす下部可動フレーム 7の位置調整用のねじ軸 15はシンクロ機構 20によって同期回転し、一方のねじ軸が駆動されると、対をなす上部可動フレーム 6と下部可動フレーム 7は同方向に同じ距離だけ移動するようになって、る。

[0031] シンクロ機構 20は、上下で対をなすねじ軸 11、 15の一端部間に設けられた伝動軸 21と、その伝動軸 21の上下端部に接続された一対の自在継手 22、 23と、上部の自在継手 22と上部のねじ軸 11の端部間に設けられた一対のベベルギヤ 24と、下部の自在継手 23と下部のねじ軸 15の端部間に設けられた一対のベベルギヤ 25と力も成り、上記下部のねじ軸 15を図示省略した駆動装置により回転し、その下部のねじ軸 1 5の回転を一対のベベルギヤ 25により伝動軸 21に伝達し、その伝動軸 21の回転を一対のベベルギヤ 24を介して上部のねじ軸 11に伝えるようにして!/、る。

[0032] なお、シンクロ機構 20はこれに限定されない。例えば、上部のねじ軸 11と下部のねじ軸 15の軸端部にスプロケットを取付け、その一対のスプロケット間にチェーンをかけ渡したチェーン伝動機構を採用するようにしてもょ、。

[0033] 図 6に示すように、段ボールシート Sの搬送路の上方には、第 1回転軸 31と、その

0

第 1回転軸 31の下流側に第 2回転軸 32が設けられている。図 3および図 4に示すように、第 1回転軸 31および第 2回転軸 32は 4枚の上部可動フレーム 6および上部固定フレーム 4を貫通して両端部が一対のサイドフレーム 1により回転自在に支持され、図示省略した駆動装置によって図 6の矢印方向に回転される。また、第 1回転軸 31および第 2回転軸 32は、スプライン軸力成り、 4枚の上部可動フレーム 6を移動自在に支持している。

[0034] 図 6に示すように、段ボールシート Sの搬送路の下方には、第 1駆動軸 41と、その

0

第 1駆動軸 41の下流側に第 2駆動軸 42と、その第 2駆動軸 42の下方に調整軸 43とが設けられている。

[0035] 図 2、図 3および図 4に示すように、第 1駆動軸 41、第 2駆動軸 42および調整軸 43 のそれぞれは、 4枚の下部可動フレーム 7および下部固定フレーム 5を貫通し、上記第 1駆動軸 41および調整軸 43の両端部は一対のサイドフレーム 1に取付られた軸受 44によって回転自在に支持されて、る。

[0036] 一方、第 2駆動軸 42の両端部は、一対のサイドフレーム 1に回転自在に支持された偏心軸受 45によって回転自在に支持されて、る。 [0037] 第 1駆動軸 41、第 2駆動軸 42および調整軸 43のそれぞれはスプライン軸から成り、 4枚の下部可動フレーム 7を移動自在に支持している。また、第 1駆動軸 41および第 2駆動軸 42は図示省略した駆動装置によって図 6の矢印方向に回転される。

[0038] 図 4に示すように、第 2駆動軸 42を支持する偏心軸受 45は両端部外周にギヤ 46を有し、そのギヤ 46は調整軸 43の両端部に取付けた駆動ギヤ 47と嚙合している。このため、調整軸 43を回転させると、偏心軸受 45が回転し、第 2駆動軸 42が偏心軸受 4 5の外周面の中心軸を中心にして偏心回転する。したがって、調整軸 43を回転することにより、第 2駆動軸 42が上下方向に移動するため第 2回転軸 32と第 2駆動軸 42 の軸間距離を調整することができる。

[0039] 図 2および図 6に示すように、対をなす上部可動フレーム 6と下部可動フレーム 7の相互間には、段ボールシート S に鄞線を形成する鄞入れユニット 50が設けられ、そ

0

の鄞入れユニット 50の下流側に溝切りユニット 70が設けられている。

[0040] また、段ボールシート Sの搬送方向と直交する方向に並ぶ 4枚の上部可動フレー

0

ム 6のうち、一側の上部可動フレーム 6を除く残りの 3枚の上部可動フレーム 6と、その上部可動フレーム 6と対をなす下部可動フレーム 7の相互間には、前記鄞入れュ-ット 50と同一構成の鄞入れユニット 50が設けられ、その鄞入れユニット 50の下流側に前記溝切りユニット 70と同一構成の溝切りユニット 70が設けられている。

[0041] 一方、上記一側の上部可動フレーム 6と、その上部可動フレーム 6と対をなす下部可動フレーム 7の相互間には、段ボールシート Sの搬送方向の

0 一側部を押し潰すプレスユニット 80が設けられ、そのプレスユニット 80の下流側に図 4に示す切断ユニット 90が設けられている。

[0042] 図 6乃至図 8に示すように、鄞入れユニット 50は、第 1回転軸 31上に設けられた受けロールとしての雌鄞ロール 51と、その雌鄞ロール 51の下方に設けられた雄鄞ロール 52と、その雄鄞ロール 52を雌鄞ロール 51に対して位置調整する位置調整手段 A と、第 1駆動軸 41の回転を雄鄞ロール 52に伝達する回転伝達手段 54とから成る。

[0043] 雌鄞ロール 51は第 1回転軸 31に回り止めされ、上部固定フレーム 4や上部可動フレーム 6に回転自在に支持されて、上記上部可動フレーム 6の位置調整時に、この上部可動フレーム 6に取付けられた雌鄞ロール 51は上部可動フレーム 6と共に第 1回転軸 31の軸方向に平行に移動するようになって!/、る。

[0044] 雄鄞ロール 52は外周に鄞入れ用の突条 52aを有している。この雄鄞ロール 52を雌鄞ロール 51に対してその間隔を調整するために位置調整する位置調整手段 Aは、雄鄞ロール 52を回転自在に支持し、第 1駆動軸 41を中心にして揺動可能なローラァーム 53と、そのローラアーム 53を揺動させる揺動駆動手段 55とから成り、上記ローラアーム 53は下部固定フレーム 5や下部可動フレーム 7に支持され、上記下部可動フレーム 7の位置調整時に、この下部可動フレーム 7に取付けられたローラアーム 53は下部可動フレーム 7と共に第 1駆動軸 41の軸方向に平行に移動するような構成になつている。

[0045] 図 7、図 9および図 10に示すように、揺動駆動手段 55は、ナット部材 56と、そのナツト部材 56にねじ係合されたねじ軸 57と、そのねじ軸 57を回転させるモータ 58とから成り、上記ナット部材 56は外周対向位置にピン 59を有し、そのピン 59はナットホルダ 60により回転自在に支持され、また、ナットホルダ 60は、ローラアーム 53に固定されてヽるような構成になってヽる。

[0046] ねじ軸 57は、下部固定フレーム 5や下部可動フレーム 7に連結された軸受部材 62 によって回転自在に支持され、また、モータ 58も上記軸受部材 62に支持されている。このため、モータ 58を駆動してねじ軸 57を回転させると、ナット部材 56がねじ軸 57 の軸方向と平行に移動し、ローラアーム 53が第 1駆動軸 41を中心に上下方向に揺動する。このとき、ローラアーム 53には雄鄞ロール 52が支持されているため、ローラアーム 53の揺動によって雄鄞ロール 52が雌鄞ロール 51に対向する方向に上下移動し、雄鄞ロール 52と雌鄞ロール 51の間隔を調整することができる。

[0047] 図 7および図 8に示すように、回転伝達手段 54は、第 1駆動軸 41に回り止めされ、かつ、軸方向と平行に移動可能に支持された駆動側の歯付きプーリ 54aと、雄鄞ロール 52のロール軸 52bに固定された従動側の歯付きプーリ 54bと、その歯付きプーリ 54a、 54b間にかけ渡されたタイミングベルト 54cとから成り、上記駆動側の歯付きプーリ 54aはローラアーム 53に回転自在に支持されるような構成になっている。

[0048] 図 4および図 6に示すように、溝切りユニット 70は、第 2回転軸 32に回り止めされた上部回転刃 71と、第 2駆動軸 42に回り止めされた下部回転受刃 72とから成り、上部回転刃 71は上部固定フレーム 4や上部可動フレーム 6に回転自在に支持され、さらに上部回転刃 71は周方向に間隔をおいて設けられた 2枚のスロット刃 73、 74を有し、一方のスロット刃 74は他方のスロット刃 73に対して周方向に位置調整自在とされるような構成になっている。

[0049] 下部回転受刃 72は、上部回転刃 71のスロット刃 73、 74を受け入れ嵌合可能な環状溝 75を有し、その環状溝 75の開口縁が切り刃 76とされている。

[0050] 図 2に示すように、プレスユニット 80は、第 1回転軸 31に回り止めされた上部プレスロール 81と、その上部プレスロール 81の下方に設けられた下部プレスロール 82と、その下部プレスロール 82を回転自在に支持し、第 1駆動軸 41を中心にして揺動可能なローラアーム 53と、第 1駆動軸 41の回転を下部プレスロール 82に伝達する回転伝達手段 54と、第 1駆動軸 41を中心にローラアーム 53を揺動させる揺動駆動手段 5 5とから成る。

[0051] ここで、回転伝達手段 54および揺動駆動手段 55は、鄞入れユニット 50を形成する回転伝達手段 54および揺動駆動手段 55と同一の構成であるため、同一の部品には同一符号を付して説明を省略する。

[0052] 上部プレスロール 81は上部可動フレーム 6に回転自在に支持され、上部可動フレーム 6の位置調整時にその上部可動フレーム 6と共に第 1回転軸 31の軸方向に平行に移動するようになって、る。

[0053] 図 4に示すように、切断ユニット 90は、第 2回転軸 32に回り止めされた上部スリツタ刃 91と、第 2駆動軸 42に回り止めされた下部スリツタ刃 92とから成り、上部スリツタ刃 91は上部可動フレーム 6に回転自在に支持され、上部可動フレーム 6の位置調整時に、その上部可動フレーム 6と共に第 2回転軸 32の軸方向に平行に移動するようになっており、さらに、下部スリツタ刃 92は、下部可動フレーム 7に回転自在に支持され、その下部可動フレーム 7の位置調整時に、下部可動フレーム 7と共に第 2駆動軸 42 の軸方向に平行に移動するような構成になっている。この下部スリツタ刃 92は上部スリツタ刃 91の側面に接触する状態で回転して、送り込まれてくる段ボールシート S の

0 一側部を上部スリツタ刃 91とで切断するようになっている。

[0054] 実施の形態で示す鄞入れ溝切り装置は上記の構造から成り、第 1回転軸 31および第 1駆動軸 41を回転すると、複数の鄞入れユニット 50の雌鄞ロール 51と雄鄞ロール 52が図 6の矢印で示すように相反する方向に回転すると共に、プレスユニット 80の上下のプレスロール 81、 82も相反する方向に回転する。

[0055] また、第 2回転軸 32および第 2駆動軸 42を回転すると、複数の溝切りユニット 70 の上部回転刃 71と下部回転受刃 72が図 6の矢印で示すように相反する方向に回転すると共に、上下一対のスリツタ刃 91、 92も相反する方向に回転する。

[0056] 第 1回転軸 31、第 2回転軸 32、第 1駆動軸 41および第 2駆動軸 42の回転状態で図 11 (1)に示す段ボールシート Sを搬送させると、その段ボールシート S が複数の

0 0 鄞入れユニット 50の雌鄞ロール 51と雄鄞ロール 52間を通過するとき、雄鄞ロール 52 の外周に設けられた突条 52aの押圧によって図 11 (II)に示すように、段ボールシート S に 4本の縦昇線 b乃至 bが形成される。また、プレスユニット 80の上下のプレス口

0 1 4

ール 81、 82によって段ボールシート S の一側部が扁平に押し潰され、図 11 (II)の e

0

は波状中しん紙が押し潰されて薄く扁平状にされたその押し潰し部を示す。

[0057] 鄞入れされた段ボールシート S は下流側に移動し、その段ボールシート Sが複数

0 0 の溝切りユニット 70の上部回転刃 71と下部回転受刃 72間を通過するとき、上部回転刃 71に取付けられた一対のスロット刃 73、 74により、段ボールシート Sの搬送方向

0

前部と後部が溝切り加工されて図 11 (II)に示すように、縦昇線 b乃至 b上の両端部

1 3

にスロット cが形成される。また、段ボールシート S の押し潰し部 eの側部は上部スリツ

0

タ刃 91と下部スリツタ刃 92により切断されて余分な部分が除去される。

[0058] ここで、図 4に示す 4枚の上部可動フレーム 6のうち、左側の上部可動フレーム 6に支持された上部回転刃 71の一対のスロット刃 73、 74の側面に角切り刃を設け、その上部回転刃 71と対をなす下部回転受刃 72に上記角切り刃を受ける円筒形の刃受け部を設けておくことにより、上記角切り刃によって段ボールシート Sの他側の角部を

0

切断除去して接合代 dを形成することができるため、図 11 (II)に示すようなブランク S

1 を形成することができる。

[0059] 上記ブランク Sを次工程の折畳み装置に送り込んで両側パネル P 、Pの折曲げと

1 1 4 接着とを行なって扁平な箱体を形成した場合に、押し潰し部 eが接合代 dに接着されるため、接合代 dの位置する幅方向中央部での厚みが他の部分とほぼ同様な厚みの扁平な箱体を得ることができる。

[0060] 縦昇線 b乃至 bおよびスロット cの間隔が異なる他のブランク Sの形成に際しては

1 3 1

、上部固定フレーム 4を基準にして複数の上部可動フレーム 6を移動させると共に、下部固定フレーム 5を基準にして複数の下部可動フレーム 7を移動させ、複数の鄞入れユニット 50および複数の溝切りユニット 70を位置調整する。

[0061] 複数の鄞入れユニット 50および複数の溝切りユニット 70の位置調整に際しては、下部送りねじ機構 14のねじ軸 15を回転させる。

[0062] いま、下部送りねじ機構 14のねじ軸 15を回転すると、そのねじ軸 15の回転はシンクロ機構 20を介して上部送りねじ機構 10のねじ軸 11に伝達されるため、上下で一対の上部可動フレーム 6と下部可動フレーム 7が同時にねじ軸 11の軸方向へ平行に同じ距離だけ同じ方向に移動する。

[0063] このとき、上下で一対の上部可動フレーム 6と下部可動フレーム 7には鄞入れュ-ット 50を形成する雌雄の鄞ロール 51、 52が支持されていると共に、溝切りユニット 70を形成する上下の回転刃 71、 72が支持されているため、鄞入れユニット 50と溝切りュニット 70は相対的な関係位置を保った状態で位置調整されることになる。

[0064] このため、位置調整後において、段ボールシート Sに鄞入れおよび溝切り加工を行

0

なうことにより、縦昇線 b乃至 bとスロット cの幅中心とがー致する状態で各縦昇線 b

1 3 1 乃至 bの両端部上にスロット Cを形成することができる。

3

[0065] したがって、ブランク Sから扁平な箱体を形成し、その箱体を 4角筒状に開箱して、

1

蓋フラップ F乃至 Fおよび底フラップ F乃至 Fを内側に 90° 折曲げて包装箱を形

1 4 5 8

成した場合に、対向する一対の蓋フラップ F、 Fおよび、対向する一対の底フラップ

1 3

F、 Fの相互間にずれのない良好な包装箱を形成することができる。

5 8

[0066] また、実施の形態では、上部固定フレーム 4を基準にして 4枚の上部可動フレーム 6 を位置調整可能とし、また、下部固定フレーム 5を基準にして 4枚の下部可動フレーム 7を位置調整可能とした力上記上部固定フレーム 4および下部固定フレーム 5も位置調整可能としてもよい。

[0067] また、実施の形態では、雌鄞ロール 51の下方に雄鄞ロール 52を設けると共に、スロット刃 73、 74を有する回転刃 71の下方に環状溝 75を有する回転受刃 72を設けた力雌鄞ロール 51と雄鄞ロール 52、および回転刃 71と回転受刃 72を上下逆の配置としてちよい。

さらに、実施の形態では、縦雾線 b乃至 bのそれぞれ両端部にスロット cを設けた

1 3

力包装箱には蓋フラップ F乃至 F又は底フラップ F乃至 Fが無いものもあり、その

1 4 5 8

ような包装箱形成用のブランクを形成する場合は、上部回転刃 71の一対のスロット刃 73、 74の一方を取外して、縦昇線 b乃至 bの一方の端部にのみスロット cを形成する

Claims

請求の範囲

上下に対設された一対の可動フレームの複数組をシート搬送方向に対して直交する方向に配置し、各組の上部可動フレームのそれぞれをねじ軸の回転によって単独にシート搬送方向と直交方向に位置調整する上部送りねじ機構および下部可動フレームのそれぞれをねじ軸の回転によって単独にシート搬送方向と直交する方向に位置調整する下部送りねじ機構を設け、一対の可動フレームを位置調整する上部送りねじ機構と下部送りねじ機構のねじ軸間に、そのねじ軸を同期回転させるシンクロ機構を設け、前記一対の可動フレームの一方で、シートに対して鄞線を形成する雄鄞ロールと受けロールの一方のロールを支持すると共に、可動フレームの他方で他方のロールを支持し、前記シートに形成される鄞線の端部にスロットを形成する一対の回転刃の一方を前記一対の可動フレームの一方の可動フレームで支持すると共に他方の回転刃を他方の可動フレームで支持した鄞入れ溝切り装置。