JPH1030940A - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

アブソリュートエンコーダ

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JPH1030940A
JPH1030940A JP8185168A JP18516896A JPH1030940A JP H1030940 A JPH1030940 A JP H1030940A JP 8185168 A JP8185168 A JP 8185168A JP 18516896 A JP18516896 A JP 18516896A JP H1030940 A JPH1030940 A JP H1030940A
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Toru Morita
徹 森田
Yasushi Ono
康 大野
Yoshiji Takahashi
喜二 高橋
Motomasa Imai
基勝 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】符号板と検出部との間に相対移動が生じても、
絶対値パターンの複数回読み取りが行えるアブソリュー
トエンコーダを提供する。 【解決手段】1つの絶対値が4ビットのパターンで表さ
れるアブソリュートパターンが形成された符号板1と、
前記符号板1に対して相対移動し、前記所定数のビット
パターンに対応してそれぞれ配置される複数の検出素子
を有し、前記アブソリュートパターンを読み取ってビッ
ト信号を出力するアブソリュート検出器6と、前記ビッ
ト信号を取り込むシフトレジスタ8と、シフトレジスタ
8がビット信号を取り込んだ後、該ビット信号を取り込
むシフトレジスタ9とを備え、シフトレビスタ9がビッ
ト信号を取り込む時又は取り込んでいる時、符号板1と
前アブソリュート検出器6との相対移動量を検出し、そ
の移動量に応じて、シフトレジスタ8が取り込んだビッ
ト信号を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数回、初期値を
読み取るアブソリュートエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアブソリュートエンコーダは、電
源投入時の符号板の絶対値パターンに対する絶対値セン
サの位置関係を正確に把握するため、絶対値センサが絶
対値パターンを複数回読み取る構成であった。その構成
を図8に示す。図8に示すように、アブソリュートエン
コーダは不図示の回転軸に取り付けられる符号板101
と、検出部102とから構成される。符号板101は、
絶対値パターンを有する第1トラック103と、インク
リメンタルパターンを有する第2トラック104とが形
成されている。検出部102は、絶対値パターンを読み
取る絶対値センサ105と、インクリメンタルパターン
を読み取るインクリメンタルセンサ106とから構成さ
れる。絶対値センサ105は、絶対値パターンの各最小
読み取り単位にそれぞれ対向する複数の検出素子を有
し、パターンに応じたビット信号b1を出力する。イン
クリメンタルセンサ106は、インクリメンタル信号g
1を出力する。
【0003】制御回路107は、インクリメンタル信号
g1の立ち上がり又は立ち下がりから符号板101の回
転を検出する。また、制御回路107は、絶対値センサ
105及びシフトレジスタ108、109、110にク
ロック信号a1を出力する。絶対値センサ105の各検
出素子は、クロック信号a1によって順次スキャンされ
る。スキャンされた各検出素子からのビット信号b1
は、クロック信号a1に同期して各シフトレジスタに順
次格納される。即ち、シフトレジスタ108に各ビット
信号b1が格納された後、再び絶対値センサ105の各
検出素子がクロック信号a1によって順次スキャンさ
れ、各ビット信号b1がシフトレジスタ109に格納さ
れる。そして、シフトレジスタ109に各ビット信号b
1が格納された後、再度、絶対値センサ105の各検出
素子がクロック信号a1によって順次スキャンされ、シ
フトレジスタ108、109と同様に各ビット信号b1
がシフトレジスタ110に格納される。
【0004】比較判定回路111は、シフトレジスタ1
08に格納されたビット信号b1の組み合せからなるア
ブソリュート信号C1と、シフトレジスタ109に格納
されたビット信号b1の組み合せからなるアブソリュー
ト信号D1と、シフトレジスタ110に格納されたビッ
ト信号b1の組み合せからなるアブソリュート信号E1
とが全て等しいか否か判定する。シフトレジスタ10
8、109、110のアブソリュート信号C1、D1、
E1が全て等しい場合には、一致信号f1を制御回路1
07に出力する。
【0005】一致信号f1を入力した制御回路107
は、シフトレジスタ108に格納されたアブソリュート
信号C1を絶対値データH1として外部に出力する。さ
らに制御回路107は、インクリメンタル信号g1の立
ち下がり又は立ち上がりに基づいて、各シフトレジスタ
にビット信号b1が格納されるまで、検出部102に対
して符号板101が回転したかどうか検出する。もし、
シフトレジスタ108、109にビット信号b1の格納
が完了し、シフトレジスタ110にビット信号b1の格
納が始まった時、インクリメンタル信号g1の立ち上が
り又は立ち下がりが検出された場合は、シフトレジスタ
108、109に格納されたアブソリュート信号C1、
D1は無効となる。このようにシフトレジスタ110が
ビット信号b1の格納している途中にインクリメンタル
信号の立ち上がり又は立ち下がりを検出された時、再び
全てのシフトレジスタ108、109、110の初期化
を行い、シフトレジスタ108からビット信号b1の格
納をやり直すように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来のアブ
ソリュートエンコーダでは、電源投入時や要求信号入力
時の絶対値パターンの読み取りを行う場合、信頼性を向
上させる為に、3個のシフトレジスタ108、109、
110を使用し、絶対値パターンを3回読み取る構成で
あった。この構成は、電源投入時や要求信号入力時に検
出する絶対値データの信頼性を向上させるために有効な
手法である。しかし、3個のシフトレジスタ108、1
09、110にそれぞれ各ビット信号b1を格納してい
る途中に、検出部102に対して符号板101が回転す
ると、絶対値パターンの読み取りを最初から行わなけれ
ばならない。
【0007】従って、従来のアブソリュートエンコーダ
では、信頼性向上の為、絶対値パターンを複数回読み取
るには、検出部102に対する符号板101の移動が殆
ど無い状態か、あるいは全てのシフトレジスタ108、
109、110がビット信号b1を格納するまで、イン
クリメンタル信号の立ち上がり又は立ち下がりが生じな
い程度の低速度でしか絶対値パターンの複数回の読み取
りを行うことしかできなかった。
【0008】本願発明は、符号板と検出部との間に相対
移動が生じても、絶対値パターンの複数回読み取りが行
えるアブソリュートエンコーダを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下に実施の形態に示し
た各図面を用いて説明する。請求項1に記載のアブソリ
ュートエンコーダは、1つの絶対値が所定数のビットパ
ターンから表され、複数の前記所定数のビットパターン
からなるアブソリュートパターンが形成された符号板
(1)と、前記符号板(1)に対して相対移動し、前記
所定数のビットパターンに対応してそれぞれ配置される
複数の検出素子を有し、前記アブソリュートパターンを
読み取ってビットパターン信号(b)を出力する検出手
段(6)と、前記ビットパターン信号(b)を取り込む
第1入力手段(8)と、前記第1入力手段(8)が前記
ビットパターン信号(b)を取り込んだ後、該ビットパ
ターン信号(b)を取り込む第2入力手段(9)と、前
記第1入力手段(8)が取り込んだビットパターン信号
(b)と、前記第2入力手段(9)が取り込んだビット
パターン信号(b)とを比較する比較手段(11)と、
前記第1入力手段(8)が取り込んだビットパターン信
号(b)と、前記第2入力手段(9)が取り込んだビッ
トパターン信号(b)とが一致した時、一致信号(f)
を出力する出力手段(7)と、を備えるアブソリュート
エンコーダにおいて、前記第2入力手段(9)が前記ビ
ットパターン信号(b)を取り込む時又は取り込んでい
る時、前記符号板(1)と前記検出手段(6)との相対
移動量を検出する移動量検出手段(5、7)と、前記移
動量検出手段(5、7)が検出した前記相対移動量に応
じて、前記第1入力手段(8、21)が取り込んだビッ
トパターン信号(b)を変化させる制御手段(7)とか
ら構成される。
【0010】請求項1のアブソリュートエンコーダによ
れば、符号板と検出部との間に相対移動が生じても、絶
対値パターンを複数回読み取れる。請求項2に記載のア
ブソリュートエンコーダは、第1のパターン(3)と第
2のパターン(4)とが形成された符号板(1)と、前
記符号板(1)に対して相対移動し、前記第1のパター
ン(3)を読み取って第1の検出信号(b)を出力する
第1検出器(6)と、前記符号板(1)に対して相対移
動し、前記第2のパターン(4)を読み取って第2の検
出信号(k1、k2)を出力する第2検出器(5)と、
を備えるアブソリュートエンコーダにおいて、前記第1
の検出信号(b)を入力した後、前記第2の検出信号
(k1)に基づいて前記第1パターン(3)と等価の情
報を発生する発生手段(21)と、前記発生手段(2
1)に前記第1の検出信号(b)が入力された後、前記
第1の検出信号(b)を取り込む信号入力手段(22)
と、前記信号入力手段(22)が前記第1の検出信号
(b)を取り込む時又は取り込んでいる時、前記第2の
検出信号(k1、k2)の信号変化を監視し、前記第2
の検出信号に変化が生じた際、前記第2の検出信号に基
づいて、前記第1パターン(3)と等価な情報を発生す
るように前記発生手段(21)を制御する制御手段(2
0)とから構成される。
【0011】請求項2のアブソリュートエンコーダによ
れば、符号板と検出部との間に相対移動が生じても、絶
対値パターンを複数回読み取れる。請求項3に記載のア
ブソリュートエンコーダは、前記発生手段(21)の等
価な情報又は第1の検出信号(b)と、前記信号入力手
段が取り込んだ第1の検出信号(b)とを比較する比較
判定手段(23)を有し、前記比較判定手段(23)
は、前記発生手段(21)に入力された第1の検出信号
(b)と前記信号入力手段が取り込んだ第1の検出信号
(b)とが一致した時、一致信号を出力する。
【0012】請求項4に記載のアブソリュートエンコー
ダは、前記制御手段(20)は、前記発生手段(21)
の等価な情報又は第1の検出信号(b)と、前記信号入
力手段(22)が取り込んだ第1の検出信号(b)とを
前記比較判定手段(23)で比較させ、前記発生手段
(21)の等価な情報又は第1の検出信号(b)と、前
記信号入力手段(22)が取り込んだ第1の検出信号
(b)とが一致している時、再度、前記発生手段(2
1)に前記第1の検出信号(b)を入力させ、再度入力
した第1の検出信号(b)と、前記信号入力手段(2
2)が取り込んだ第1の検出信号(b)とが一致してい
るかどうか前記比較判定手段(23)に比較させる。
【0013】請求項4のアブソリュートエンコーダによ
れば、信号の比較を2回行うことにより、信号入力手段
又は発生手段の数を増やすことなく、第1パターンを複
数回読み取れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態におけるア
ブソリュートエンコーダは、電源投入時や、要求信号入
力時にアブソリュートパターンを絶対値センサが読み取
り、絶対値センサから出力されるアブソリュート信号を
初期値として取り込む。その後はインクリメンタル信号
によってアブソリュート信号を発生する構成である。
【0015】第1の実施の形態では、電源投入時又は要
求信号入力時に読み取ったアブソリュート信号を3個の
シフトレジスタに格納して、一致しているか否か比較判
定を行う構成である。その具体的構成を図1、図2に基
づいて説明する。図1にアブソリュートエンコーダの符
号板1、検出部2の構成を示す。符号板1は回転軸12
に取り付けられる。符号板1には、0、1のM系列から
なる1トラックアブソリュートパターンが形成された絶
対値トラック3が設けられている。図1において、白い
部分の最小読み取り単位λは透明部で、符号1を示し、
斜線部分の最小読み取り単位λは遮光部で、符号0を示
す。本実施の形態では1つの絶対値が4ビットから構成
されている。絶対値トラック3の内側には、インクリメ
ンタルトラック4が設けられている。インクリメンタル
トラック4は、最小読み取り単位がλ/2の透明部と、
最小読み取り単位がλ/2の遮光部とが交互に形成され
たインクリメンタルパターンを有する。
【0016】検出部2は、絶対値センサ6と、インクリ
メンタルセンサ5とから構成される。絶対値センサ6
は、アブソリュートパターンに対向して配置され、λの
間隔で配置された検出素子6a、6b、6c、6dを有
する。各検出素子6a、6b、6c、6dは、読み取っ
たアブソリュートパターンに対応するビット信号B1、
B2、B3、B4をそれぞれ出力する。インクリメンタ
ルセンサ5は、λ/2の間隔で配置された検出素子5
a、5bを有し、検出素子5aはインクメンタル信号k
1を出力し、検出素子5bはインクリメンタル信号k2
を出力する。2つのインクリメンタル信号k1、k2は
互いに90度位相のずれた信号である。
【0017】図2に示すように、インクリメンタルセン
サ5から出力されたインクリメンタル信号k1、k2は
制御回路7に出力され、絶対値センサ6から出力された
ビット信号bはシフトレジスタ8、9、10にそれぞれ
格納される。制御回路7は、2つのインクリメンタル信
号k1、k2から、検出部1に対する符号板1の回転方
向を検出すると共に、インクリメンタル信号k1の立ち
上がり又は立ち下がりを検出し、その立ち上がり又は立
ち下がりに応じたクロック信号s、t、uを各シフトレ
ジスタ8、9、10に出力する。また、制御回路7は、
絶対値センサ6、シフトレジスタ8、9、10にスキャ
ン信号aを出力する。
【0018】絶対値センサ6は、スキャン信号aに基づ
き、検出素子6a〜6dを順次スキャンさせ、4つのビ
ット信号B1、B2、B3、B4をシリアルに出力させ
る。シフトレジスタ8、9、10は、シリアルに出力さ
れた4つのビット信号B1、B2、B3、B4をスキャ
ン信号aに同期して順次格納する。即ち、スキャンされ
た検出素子6a〜6dからの4つのビット信号B1、B
2、B3、B4は、スキャン信号aに同期して、最初に
シフトレジスタ8に順次格納される。シフトレジスタ8
に各ビット信号B1、B2、B3、B4が格納された
後、再び検出素子6a〜6dがスキャン信号aによって
スキャンされ、各ビット信号B1、B2、B3、B4が
シフトレジスタ9に順次格納される。そして、シフトレ
ジスタ9に検出素子6a〜6dのビット信号B1、B
2、B3、B4が格納された後、再び検出素子6a〜6
dがスキャン信号aによってスキャンされ、ビット信号
B1、B2、B3、B4がシフトレジスタ10に順次格
納される。このシフトレジスタ8、9、10は、格納し
たビット信号B1、B2、B3、B4の組み合せからな
るアブソリュート信号をクロック信号s、t、uに基づ
いてシフトし、アブソリュートパターンと等価なパター
ン信号を発生する双方向シフトレジスタから構成され
る。双方向シフトレジスタについて具体的に説明する。
図1に示すように、絶対値センサ6の各検出素子か6a
〜6dから出力されるビット信号は、「0000」であ
る(B1=0、B2=0、B3=0、B4=0)が、符
号板1が矢印A方向に回転した場合、絶対値センサ6の
各検出素子6a〜6dからは「0001」が出力される
(B1=0、B2=0、B3=0、B4=1)。そし
て、双方向シフトレジスタは、クロック信号s、t、u
に基づいて、アブソリュートパターンと等価なパターン
信号を発生する。例えば、双方向シフトレジスタに格納
されたアブソリュート信号が「0000」で、インクリ
メンタル信号k1、k2の位相関係から符号板1の回転
方向がA方向であることが検出された場合、インクリメ
ンタル信号k1の立ち上がり又は立ち下がりが一回生じ
ると、双方向シフトレジスタは、「0001」のアブソ
リュート信号を発生する。また、インクリメンタル信号
k1の立ち上がり又は立ち下がりが二回生じると、双方
向シフトレジスタは「0010」を発生する。さらに、
双方向シフトレジスタに格納されたアブソリュート信号
が「0000」で、インクリメンタル信号k1、k2の
位相関係から符号板1の回転方向がA方向と逆方向であ
ることが検出された場合、インクリメンタル信号k1の
立ち上がり又は立ち下がりが一回生じると、双方向シフ
トレジスタは、「1000」のアブソリュート信号を発
生する。また、インクリメンタル信号k1の立ち上がり
又は立ち下がりが二回生じると、双方向シフトレジスタ
は「1100」を発生する。
【0019】比較判定回路11は、シフトレジスタ8に
格納されたビット信号B1、B2、B3、B4の組み合
せからなるアブソリュート信号Cと、シフトレジスタ9
に格納されたビット信号B1、B2、B3、B4の組み
合せからなるアブソリュート信号Dと、シフトレジスタ
10に格納されたビット信号B1、B2、B3、B4の
組み合せからなるアブソリュート信号Eとが全て一致し
ているか否か判定する。シフトレジスタ8、9、10の
アブソリュート信号C、D、Eが全て一致している場合
には、一致信号fを制御回路7に出力する。この一致信
号fを入力した制御回路7はシフトレジスタ8のアブソ
リュート信号Cを初期値として入力する。そして、制御
回路7は2つのインクリメンタル信号k1、k2に基づ
いて、回転方向を検出し、その回転方向と、インクリメ
ンタル信号k1に基づいて初期値であるアブソリュート
信号Cを変化させ、絶対値データHを外部に出力する。
即ち、制御回路7は、バターン発生回路を備え、あたか
も絶対値パターンを常に読み取っているかの如く絶対値
データHを発生している。
【0020】このように構成されたアブソリュートエン
コーダの動作を図3、図4のフローチャートに基づいて
説明する。図3に示すように、エンコーダの電源をオン
(電源を投入)又は、エンコーダに初期値を要求する要
求信号を入力する(ステップ1)。電源がオンされた
り、要求信号が入力されると制御回路7は、シフトレジ
スタ8のリセットを有効状態にする。即ち、シフトレジ
スタ8を双方向にシフト可能な状態から、スキャン信号
aによってシリアルに出力されるビット信号B1、B
2、B3、B4を順次格納可能な状態に変える(ステッ
プ2)。シフトレジスタ8がリセット有効状態になると
シフトレジスタ8の初期化を行う。そして、制御回路7
は、スキャン信号aに基づいて検出素子6a〜6dをス
キャンし、シリアルにビット信号B1、B2、B3、B
4を出力させる。シフトレジスタ8は、制御回路7から
出力されるスキャン信号aに基づいて検出素子6a〜6
dのビット信号B1、B2、B3、B4の入力を開始す
る(ステップ3)。シフトレジスタ8は検出素子6a〜
6dのビット信号B1、B2、B3、B4が全て格納さ
れるまでシリアル入力を行う(ステップ4)。シフトレ
ジスタ8がビット信号B1、B2、B3、B4をシリア
ル入力している間、検出部2に対して符号板1が回転し
たか否か検出する(ステップ5)。回転が検出されると
絶対値センサ6が読み取るパターンの位置が変化し、絶
対値センサ6から出力されるビット信号も変化する。こ
の回転の検出は、インクリメンタル信号k1の信号の立
ち上がり又は立ち下がりが検出されたか否かによって判
定される。もし、ステップ5で回転が検出されると、ス
テップ3に戻り、制御回路7はシフトレジスタ8を再び
初期化し、ビット信号B1、B2、B3、B4のシリア
ル入力をやり直す。ステップ5で回転が検出されず、シ
リアル入力が完了した場合、シフトレジスタ8のリセッ
トを無効状態にし、格納されたアブソリュート信号Cを
双方向にシフト可能にする(ステップ6)。
【0021】次にシフトレジスタ9のリセットを有効状
態にする。即ち、シフトレジスタ9を双方向にシフト可
能な状態から、スキャン信号aによってシリアルに出力
されるビット信号B1、B2、B3、B4を順次格納可
能な状態に変える(ステップ7)。シフトレジスタ9が
リセット有効状態になると、シフトレジスタ9の初期化
が行われる。そして、制御回路7は、スキャン信号aに
基づいて検出素子6a〜6dを再びスキャンし、シリア
ルにビット信号B1、B2、B3、B4を出力させる。
シフトレジスタ9は、制御回路7から出力されるスキャ
ン信号aに基づいて検出素子6a〜6dのビット信号B
1、B2、B3、B4の入力を開始する(ステップ
8)。
【0022】シフトレジスタ9は、検出素子6a〜6d
のビット信号B1、B2、B3、B4が全て格納される
までシリアル入力を行う(ステップ9)。シフトレジス
タ9がビット信号B1、B2、B3、B4をシリアル入
力を開始する時又はシリアル入力している間、検出部2
に対して符号板1が回転したか否か検出する(ステップ
10)。この回転の検出は、ステップ5と同様に、イン
クリメンタル信号k1の立ち上がり又は立ち下がりが検
出されたか否かによって判定される。もし、ステップ1
0で回転が検出されるとステップ8に戻り、制御回路7
はシフトレジスタ9を再び初期化し、ビット信号B1、
B2、B3、B4のシリアル入力をやり直させると共
に、シフトレジスタ8にインクリメンタル信号k1に基
づくクロック信号sを出力する。2つのインクリメンタ
ル信号k1、k2の位相関係により、回転方向を検出
し、その回転方向とクロック信号sに基づき、シフトレ
ジスタ8はアブソリュート信号Cを双方向のうち一方の
方向にシフト(アップ又はダウン)させる。このシフト
によって、いま絶対値センサ6が検出しているアブソリ
ュートパターンをシフトレジスタ8が発生する。ステッ
プ10で回転が検出されず、シリアル入力が完了した場
合、シフトレジスタ9のリセットを無効状態にし、格納
されたアブソリュート信号Dを双方向にシフト可能にす
る(ステップ11)。
【0023】次に、シフトレジスタ10のリセットを有
効状態にする。即ち、シフトレジスタ10を双方向にシ
フト可能な状態から、スキャン信号aによってシリアル
に出力されるビット信号B1、B2、B3、B4を順次
格納可能な状態に変える(ステップ12)。シフトレジ
スタ10がリセット有効状態になるとシフトレジスタ1
0の初期化が行われる。そして、制御回路7は、スキャ
ン信号aに基づいて検出素子6a〜6dを再びスキャン
し、シリアルにビット信号B1、B2、B3、B4を出
力させる。シフトレジスタ10は、制御回路7から出力
されるスキャン信号aに基づいて検出素子6a〜6dの
ビット信号B1、B2、B3、B4の入力を開始する
(ステップ13)。シフトレジスタ10は、検出素子6
a〜6dのビット信号B1、B2、B3、B4が全て格
納されるまでシリアル入力を行う(ステップ14)。シ
フトレジスタ9がビット信号B1、B2、B3、B4を
シリアル入力を開始する時又はシリアル入力している
間、検出部2に対する符号板1の回転が生じたか否か検
出する(ステップ15)。この回転の検出は、ステップ
5、10と同様に、インクリメンタル信号k1の立ち上
がり又は立ち下がりが検出されたか否かによって判定さ
れる。
【0024】もし、ステップ15で回転が検出されると
ステップ13に戻り、制御回路7はシフトレジスタ10
を再び初期化して、ビット信号B1、B2、B3、B4
のシリアル入力をやり直させると共に、シフトレジスタ
8にインクリメンタル信号k1に基づくクロック信号s
を出力すると共に、シフトレジスタ9にインクリメンタ
ル信号k1に基づくクロック信号tを出力する。2つの
インクリメンタル信号k1、k2の位相関係により、回
転方向を検出し、その回転方向とクロック信号sに基づ
き、シフトレジスタ8のアブソリュート信号Cを双方向
のうち一方の方向にシフトさせ、また、シフトレジスタ
9のアブソリュート信号Dを双方向のうち一方の方向
(シフトレジスタ8のシフト方向と同方向)にシフトさ
せる。このシフトによって、いま絶対値センサ6が検出
しているアブソリュートパターンをシフトレジスタ8、
9が発生する。ステップ15で回転が検出されず、シリ
アル入力が完了した場合、シフトレジスタ10のリセッ
トを無効状態にし、格納されたアブソリュート信号Eを
双方向にシフト可能にする(ステップ11)。
【0025】全てのシフトレジスタ8、9、10にアブ
ゾソリュート信号C、D、Eが格納されると、アブソリ
ュート信号C、D、Eは比較判定回路11に出力され、
全て一致しているか否か判定される(ステップ17)。
アブソリュート信号C、D、Eが全て一致している場
合、一致信号fを制御回路7に出力し、制御回路7はこ
の一致信号fを入力してシフトレジスタ8のアブソリュ
ート信号Cを初期値として入力する(ステップ18)。
【0026】尚、ステップ10、15でインクリメンタ
ル信号k1の立ち上がり又は立ち下がりが2回生じ、ク
ロック信号s、tが2パルス出力されると、シフトレジ
スタ8、9は、2回シフトされる。第2の実施の形態を
図5に示す。図5に示すように、符号板1、検出部2は
図2と同じ構成なので、同じ符号を付し説明を省略す
る。この実施の形態では電源投入時又は要求信号入力時
に読み取ったアブソリュート信号を2個のシフトレジス
タ21、22に格納して、一致しているか否か比較判定
を行う構成である。
【0027】シフトレジスタ21、22は、シリアルに
出力された4つのビット信号B1、B2、B3、B4を
スキャン信号aに同期して順次格納する。即ち、スキャ
ンされた検出素子6a〜6dからの4つのビット信号B
1、B2、B3、B4は、スキャン信号aに同期して、
最初にシフトレジスタ21に順次格納される。シフトレ
ジスタ21に検出素子6a〜6dのビット信号B1、B
2、B3、B4が格納された後、再び検出素子6a〜6
dがスキャン信号aによってスキャンされ、各ビット信
号B1、B2、B3、B4がシフトレジスタ22に順次
格納される。また、シフトレジスタ21、22は、第1
の実施の形態のシフトレジスタ8、9、10と同じよう
に、インクリメンタル信号k1に基づいて、アブソリュ
ートパターンと等価なパターン信号を発生する双方向シ
フトレジスタから構成される。
【0028】比較判定回路23は、シフトレジスタ21
に格納されたビット信号B1、B2、B3、B4の組み
合せからなるアブソリュート信号Lと、シフトレジスタ
22に格納されたビット信号B1、B2、B3、B4の
組み合せからなるアブソリュート信号Mとが一致してい
るか否か判定する。シフトレジスタ21、22のアブソ
リュート信号L、Mが一致している場合には、一致信号
fを制御回路20に出力する。この一致信号fを入力し
た制御回路20はシフトレジスタ21のアブソリュート
信号Lを初期値として入力する。そして、制御回路20
は2つのインクリメンタル信号k1、k2に基づいて、
回転方向を検出し、その回転方向と、インクリメンタル
信号k1に基づいて初期値を変化させ、変化した初期値
を絶対値データHとして外部に出力する。即ち、あたか
も絶対値パターンを常に読み取っているかの如く絶対値
データHを発生している。
【0029】このように構成されたアブソリュートエン
コーダの動作を図6、図7のフローチャートに基づいて
説明する。図6に示すように、エンコーダの電源をオン
(電源を投入)又はエンコーダに初期値を要求する要求
信号を入力する(ステップ50)。電源がオンされた
り、要求信号が入力されると制御回路20は、シフトレ
ジスタ21のリセットを有効状態にする。即ち、シフト
レジスタ21を双方向にシフト可能な状態から、スキャ
ン信号aによってシリアルに出力されるビット信号B
1、B2、B3、B4を順次格納可能な状態に変える
(ステップ51)。シフトレジスタ21がリセット有効
状態になると、シフトレジスタ21の初期化が行われ
る。そして、制御回路20は、スキャン信号aに基づい
て検出素子6a〜6dをスキャンし、シリアルにビット
信号B1、B2、B3、B4を出力させる。シフトレジ
スタ21は、制御回路20から出力されるスキャン信号
aに基づいて検出素子6a〜6dのビット信号B1、B
2、B3、B4の入力を開始する。(ステップ52)。
シフトレジスタ21は、検出素子6a〜6dのビット信
号B1、B2、B3、B4が全て格納されるまでシリア
ル入力を行う(ステップ53)。シフトレジスタ21が
ビット信号B1、B2、B3、B4を入力している間、
検出部2に対して符号板1が回転したか否か検出する
(ステップ54)。回転が検出されると絶対値センサ6
が読み取るパターンの位置が変化し、絶対値センサ6か
ら出力されるビット信号も変化する。この回転の検出
は、インクリメンタル信号k1の信号の立ち上がり又は
立ち下がりが検出されたか否かによって判定される。も
し、ステップ54で回転が検出されるとステップ52に
戻り、シフトレジスタ21を再び初期化し、ビット信号
B1、B2、B3、B4のシリアル入力をやり直す。ス
テップ54で回転が検出されず、シリアル入力が完了し
た場合、シフトレジスタ21のリセットを無効状態に
し、格納されたアブソリュート信号Lを双方向にシフト
可能にする(ステップ55)。
【0030】次にシフトレジスタ22のリセットを有効
状態にする。即ち、シフトレジスタ22を双方向にシフ
ト可能な状態から、スキャン信号aによってシリアルに
出力されるビット信号B1、B2、B3、B4を順次格
納可能な状態に変える(ステップ56)。シフトレジス
タ22がリセット有効状態になると、シフトレジスタ2
2の初期化が行われる。そして、制御回路20は、スキ
ャン信号aに基づいて検出素子6a〜6dをスキャン
し、シリアルにビット信号B1、B2、B3、B4を出
力させる。シフトレジスタ22は、制御回路20から出
力されるスキャン信号aに基づいて検出素子6a〜6d
のビット信号B1、B2、B3、B4の入力を開始する
(ステップ57)。シフトレジスタ22は、検出素子6
a〜6dのビット信号B1、B2、B3、B4が全て格
納されるまでシリアル入力を行う(ステップ58)。シ
フトレジスタ22がビット信号B1、B2、B3、B4
のシリアル入力を開始する時又はシリアル入力している
間、検出部2に対して符号板1が回転したか否か検出す
る(ステップ59)。この回転の検出は、ステップ54
と同様に、インクリメンタル信号k1の信号の立ち上が
り又は立ち下がりが検出されたか否かによって判定され
る。もし、ステップ59で回転が検出されるとステップ
57に戻り、シフトレジスタ22を再び初期化し、ビッ
ト信号B1、B2、B3、B4のシリアル入力をやり直
させると共に、シフトレジスタ21にインクリメンタル
信号k1に基づくクロック信号xを出力する。2つのイ
ンクリメンタル信号k1、k2の位相関係により、回転
方向を検出し、その回転方向とクロック信号xに基づい
て、シフトレジスタ21をアブソリュート信号Lを双方
向のうち一方の方向にシフト(アップ又はダウン)させ
る。このシフトによって、絶対値センサ6が検出してい
るアブソリュートパターンをシフトレジスタ21が発生
する。ステップ59で回転が検出されず、シリアル入力
が完了した場合、シフトレジスタ22のリセットを無効
状態にし、格納されたアブソリュート信号Mを双方向に
シフト可能にする。(ステップ60)。
【0031】次に、シフトレジスタ21、22にアブゾ
ソリュート信号L、Mが格納されると、アブソリュート
信号L、Mは比較判定回路23に出力され、信号Lと信
号Mとが一致しているか否か判定される(ステップ6
1)。アブソリュート信号L、Mが一致している場合、
再びシフトレジスタ21のリセットを有効状態にする
(ステップ62)。ステップ61で、アブソリュート信
号Lとアブソリュート信号Mが一致していない場合、ス
テップ51に戻る。
【0032】シフトレジスタ21がリセット有効状態に
なると、シフトレジスタ21の初期化が行われる。そし
て、制御回路20は、スキャン信号aに基づいて検出素
子6a〜6dをスキャンし、シリアルにビット信号B
1、B2、B3、B4を出力させる。シフトレジスタ2
1は、制御回路20から出力されるスキャン信号aに基
づいて検出素子6a〜6dのビット信号B1、B2、B
3、B4の入力を開始する(ステッ63)。シフトレジ
スタ21に検出素子6a〜6dのビット信号B1、B
2、B3、B4が全て格納されるまでシリアル入力を行
う(ステップ64)。シリアルにビット信号B1、B
2、B3、B4を入力している間、検出部2に対して符
号板1が回転したか否か検出する(ステップ65)。こ
の回転の検出は、ステップ54、59と同様に、インク
リメンタル信号k1の信号の立ち上がり又は立ち下がり
が検出されたか否かによって判定される。もし、ステッ
プ65で回転が検出されるとステップ63に戻り、シフ
トレジスタ21の初期化を行い、ビット信号B1、B
2、B3、B4のシリアル入力をやり直すと共に、シフ
トレジスタ22にインクリメンタル信号k1に基づくク
ロック信号zを出力する。2つのインクリメンタル信号
k1、k2の位相関係により、回転方向を検出し、その
回転方向とクロック信号zに基づいて、シフトレジスタ
22はアブソリュート信号Mを双方向のうち一方の方向
にシフトさせる。ステップ65で回転が検出されず、シ
リアル入力が完了した場合、シフトレジスタ21のリセ
ットを無効状態にし、格納されたアブソリュート信号L
を双方向にシフト可能にする(ステップ66)。
【0033】シフトレジスタ21に2回目のアブゾソリ
ュート信号Lが再び格納されると、2回目のアブソリュ
ート信号Lと、アブソリュート信号Mとが比較判定回路
23に出力され、信号Lと信号Mとが一致しているか否
か判定される(ステップ67)。ステップ67で2回目
のアブソリュート信号Lと、アブソリュート信号Mとが
一致していれば、比較判定回路23は一致信号fを制御
回路20に出力し、制御回路20はこの一致信号fを入
力して、シフトレジスタ21のアブゾリュート信号Lを
外部に送信する(ステップ68)。ステップ67で2回
目のアブソリュート信号Lと、アブソリュート信号Mと
が一致していなければ、ステップ51に戻る。
【0034】このように、2個のシフトレジスタで、信
号Lと信号Mの比較を2回行うことにより、データの信
頼性を損なうことなく、シフトレジスタの数を減らすこ
とができる。従って、回路規模を小さく構成することが
できる。本願発明の実施の形態を、電源投入時や、要求
信号入力時に絶対値パターンを読み取り、絶対値データ
を初期値として取り込み、その後はインクリメンタル信
号によって絶対値データを増減させるアブソリュートエ
ンコーダで説明したが、この構成に限らず、絶対値デー
タをROMでバイナリデータに変換した後、インクリメ
ンタル信号を加えたり、減じたりする構成のものや、絶
対値パターンのみのアブソリュートエンコーダで初期値
を読み取る構成のものに適用できることはいうまでもな
い。
【0035】また、実施の形態では1つの絶対値が4ビ
ットのビットパターンから表されるアブソリュートパタ
ーンで説明したが、これに限定されるものではなく、1
6ビットのビットパターンでも他のビットパターンでも
構わない。その際、検出素子をビット数に対応させる必
要がある。本願発明の各実施の形態によれば、電源投入
時の符号板と検出器との相対移動速度の制約を大幅に緩
和して、初期データ(電源投入時や、要求信号入力時に
アブソリュートパターンを絶対センサが読み取ったアブ
ソリュート信号)の複数回読み取りが可能となり、デー
タの信頼性が向上する。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1、2、3のアブソ
リュートエンコーダによれば、符号板と検出部との間に
相対移動が生じても絶対値パターンを複数回読み取れ
る。従って、符号板と検出部との間の相対速度が高速で
あっても、初期データとして絶対値パターンの複数回読
み取りを行うことができ、例えば、電源投入時や要求信
号入力時に検出する初期データの信頼性が向上する。
【0037】請求項4のアブソリュートエンコーダによ
れば、初期データの信頼性を損なうことなく、回路規模
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アブソリュートエンコーダの全体構成図
【図2】第1の実施の形態におけるアブソリュートエン
コーダのブロック図
【図3】第1の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ート
【図4】第1の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ート
【図5】第2の実施の形態におけるアブソリュートエン
コーダのブロック図
【図6】第2の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ート
【図7】第2の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ート
【図8】従来のアブソリュートエンコーダのブロック図
【符号の説明】
1 符号板 3 絶対値トラック 4 インクリメンタルトラック 5 インクリメンタルセンサ 6 絶対値センサ 8、9、10、21、22 双方向シフトレジスタ 7、20 制御回路 11、23 比較判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 基勝 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの絶対値が所定数のビットパターンか
    ら表され、複数の前記所定数のビットパターンからなる
    アブソリュートパターンが形成された符号板と、 前記符号板に対して相対移動し、前記所定数のビットパ
    ターンに対応してそれぞれ配置される複数の検出素子を
    有し、前記アブソリュートパターンを読み取ってビット
    パターン信号を出力する検出手段と、 前記ビットパターン信号を取り込む第1入力手段と、 前記第1入力手段が前記ビットパターン信号を取り込ん
    だ後、該ビットパターン信号を取り込む第2入力手段
    と、 前記第1入力手段が取り込んだビットパターン信号と、
    前記第2入力手段が取り込んだビットパターン信号とを
    比較する比較手段と、 前記第1入力手段が取り込んだビットパターン信号と、
    前記第2入力手段が取り込んだビットパターン信号とが
    一致した時、一致信号を出力する出力手段と、を備える
    アブソリュートエンコーダにおいて、 前記第2入力手段が前記ビットパターン信号を取り込む
    時又は取り込んでいる時、前記符号板と前記検出手段と
    の相対移動量を検出する移動量検出手段と、 前記移動量検出手段が検出した前記相対移動量に応じ
    て、前記第1入力手段が取り込んだビットパターン信号
    を変化させる制御手段と、を有することを特徴とするア
    ブソリュートエンコーダ。
  2. 【請求項2】第1のパターンと第2のパターンとが形成
    された符号板と、 前記符号板に対して相対移動し、前記第1のパターンを
    読み取って第1の検出信号を出力する第1検出器と、 前記符号板に対して相対移動し、前記第2のパターンを
    読み取って第2の検出信号を出力する第2検出器と、を
    備えるアブソリュートエンコーダにおいて、 前記第1の検出信号を入力した後、前記第2の検出信号
    に基づいて前記第1パターンと等価の情報を発生する発
    生手段と、 前記発生手段に前記第1の検出信号が入力された後、前
    記第1の検出信号を取り込む信号入力手段と、 前記信号入力手段が前記第1の検出信号を取り込む時又
    は取り込んでいる時、前記第2の検出信号の信号変化を
    監視し、前記第2の検出信号に変化が生じた際、前記第
    2の検出信号に基づいて、前記第1パターンと等価な情
    報を発生するように前記発生手段を制御する制御手段
    と、を有することを特徴とするアブソリュートエンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】前記発生手段の等価な情報又は第1の検出
    信号と、前記信号入力手段が取り込んだ第1の検出信号
    とを比較する比較判定手段を有し、 前記比較判定手段は、前記発生手段の等価な情報又は第
    1の検出信号と前記信号入力手段が取り込んだ第1の検
    出信号とが一致した時、一致信号を出力することを特徴
    とする請求項2に記載のアブソリュートエンコーダ。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記発生手段の等価な情
    報又は第1の検出信号と、前記信号入力手段が取り込ん
    だ第1の検出信号とを前記比較判定手段で比較させ、前
    記発生手段の等価な情報又は第1の検出信号と、前記信
    号入力手段が取り込んだ第1の検出信号とが一致してい
    る時、再度、前記発生手段に前記第1の検出信号を入力
    させ、再度入力した第1の検出信号と、前記信号入力手
    段が取り込んだ第1の検出信号とが一致しているかどう
    か前記比較判定手段に比較させることを特徴とする請求
    項3に記載のアブソリュートエンコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016520794A (ja) * 2013-05-21 2016-07-14 三菱電機株式会社 ロータリエンコーダを自己較正するための方法

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