JP3357934B2 - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

アブソリュートエンコーダ

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JP3357934B2
JP3357934B2 JP15412094A JP15412094A JP3357934B2 JP 3357934 B2 JP3357934 B2 JP 3357934B2 JP 15412094 A JP15412094 A JP 15412094A JP 15412094 A JP15412094 A JP 15412094A JP 3357934 B2 JP3357934 B2 JP 3357934B2
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康 大野
基勝 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアブソリュートエンコー
ダに関し、さらに詳細にはアブソリュートエンコーダの
アブソリュートパターンの検出手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアブソリュートエンコーダにおい
て、たとえばM系列・周期系列のパターンを検出する場
合、特開平3−120420号公報に開示されているよ
うに、1トラックに形成されたアブソリュートパターン
の方向に所定個数並んだ受光素子をスキャン(走査)し
て、所定ビット数の2値化信号であるアブソリュート信
号を得ていた。
【0003】1トラックアブソリュートパターンを受光
素子でスキャンしてアブソリュート信号を検出する場
合、一般にアブソリュート信号のビット数と所要の受光
素子数とは一致しており、その数はパルス数に応じて増
大する。たとえば1024(=210)パルスの場合最低
10個の受光素子が必要であり、この10個の受光素子
の出力を個々に2値化して、10ビットのアブソリュー
ト信号を検出する。検出したアブソリュート信号に基づ
いて、読み取ったアブソリュートパターンに対応する絶
対位置を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
アブソリュートエンコーダにおいては、1トラックアブ
ソリュートパターンをその方向に所定個数並んだ受光素
子でスキャンし、アブソリュート信号を得ている。しか
しながら、アブソリュートパターンが受光素子に対して
一定速度以上の速度で移動する場合、読み取るべきパタ
ーンが対応する受光素子に対して1パターン分以上の位
置ずれを起こすので、単純に受光素子をスキャンしても
アブソリュート信号を正しく検出することができないと
いう不都合があった。
【0005】たとえば、1024パルスのアブソリュー
トパターンを10個の受光素子で検出し、10μsec
ごとに各受光素子でスキャンする場合、すべての受光素
子のスキャンが終了するまでに100μsecの時間が
かかる。したがって、100μsecの時間にアブソリ
ュートパターンが1パルス分以上相対移動しなければ、
受光素子のスキャンによりアブソリュート信号を正しく
検出することが可能である。すなわち、アブソリュート
パターンが1回転するのに100μsec×1024パ
ルス=約0.1sec以上かかるような回転速度でなけ
れば、アブソリュート信号を検出することができない。
換言すれば、信号が検出可能なアブソリュートパターン
の回転速度は約10rps=約600rpmに制限さ
れ、約600rpm以上の回転速度で回転中のアブソリ
ュートエンコーダでは絶対位置を検出することができな
いという不都合があった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、アブソリュートパターンの相対移動速度があ
る程度大きくてもアブソリュート信号の検出が可能なア
ブソリュートエンコーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、所定のタイミングでクロック信
号を発生するクロック信号発生器と、アブソリュートパ
ターンおよびインクリメンタルパターンが形成された符
号板と、前記符号板に対して相対移動し、かつ所定個数
のアブソリュート用受光素子を有し、前記所定個数のア
ブソリュート用受光素子を前記クロック信号でスキャン
して前記アブソリュートパターンを読み取り、アブソリ
ュート信号を出力するアブソリュート検出部と、前記符
号板に対して相対移動し、前記インクリメンタルパター
ンを読み取ってインクリメンタル信号を出力するインク
リメンタル検出部と、前記アブソリュート信号に基づい
て絶対位置を算出するための絶対位置変換手段とを備え
たアブソリュートエンコーダにおいて、前記インクリメ
ンタル検出部からの前記インクリメンタル信号の立ち上
がりまたは立ち下がりが前記クロック信号の発生前に検
出されないとき、前記所定個数のアブソリュート用受光
素子を前記クロック信号でスキャンし、前記インクリメ
ンタル検出部からの前記インクリメンタル信号の立ち上
がりまたは立ち下がりが前記クロック信号の発生前に検
出されたとき、前記所定個数のアブソリュート用受光素
子を前記クロック信号でスキャンしないように制御する
制御手段を備えていることを特徴とするアブソリュート
エンコーダを提供する。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記制御
手段は、前記符号板と前記検出部との相対位置変化が所
定範囲を越えるときには、読み取ったアブソリュート信
号を無効にする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の本発明では、アブソリュート
パターンと前記検出部との相対位置変化に応じて、検出
部の複数の受光素子のスキャン方向、その実行および停
止を適宜制御するので、エンコーダの移動中にもアブソ
リュートパターンを随時直接検出することができる。し
たがって、従来のアブソリュートエンコーダでは電源投
入時にのみアブソリュートパターンを検出し、その後は
インクリメンタル信号を計数して絶対位置を出力してい
たが、本発明のアブソリュートエンコーダでは外部に絶
対位置を出力するたびに、アブソリュートパターンを読
み直すことができるので信頼度の高い絶対位置検出が可
能になる。また、アブソリュートパターンと検出部との
相対位置変化が所定範囲を逸脱するような変化を呈する
場合、たとえば、アブソリュートパターンの相対移動方
向が検出中に逆転するような場合には、読み取ったアブ
ソリュート信号を無効にするので、さらに信頼度の高い
絶対位置検出が可能になる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかるアブソリュート
エンコーダの構成を説明するためのブロック図である。
なお、本実施例のアブソリュートエンコーダは、32パ
ルスのロータリーアブソリュートエンコーダである。図
1を参照すると、本実施例のアブソリュートエンコーダ
は、1トラックアブソリュートパターン1およびインク
リメンタルパターン2が互いに平行に形成された符号板
(不図示)を備えている。なお、インクリメンタルパタ
ーン2の1ピッチは、アブソリュートパターン1の最小
読み取り単位のピッチと一致している。また、インクリ
メンタルパターン2において、3本の横線がある領域が
黒の領域を示している。
【0011】図示のアブソリュートエンコーダは、イン
クリメンタルパターン2からA相信号を読み取るための
受光素子aとB相信号を読み取るための受光素子bとか
らなるインクリメンタル検出部5を備えている。インク
リメンタル検出部5の出力は、コントローラ6の入力に
接続されている。図示のアブソリュートエンコーダはま
た、アブソリュートパターン1からアブソリュート信号
を検出するための5つの受光素子乃至からなるアブ
ソリュート検出部3を備えている。5つの受光素子乃
至のピッチはアブソリュートパターン1の最小読み取
り単位のピッチと一致しており、コントローラ6の制御
により受光素子乃至が適宜スキャンされるように構
成されている。
【0012】アブソリュート検出部3の出力は、信号線
3−1を介して第1のシフトレジスタ7の入力に接続さ
れ、信号線3−2を介して第2のシフトレジスタ8の入
力に接続されている。第1のシフトレジスタ7および第
2のシフトレジスタ8の出力データは、選択回路4の入
力に接続されている。選択回路4は、第1のシフトレジ
スタ7または第2のシフトレジスタ8の出力データのい
ずれか一方をコントローラ6の制御により選択するよう
に構成されている。選択回路4の出力はさらに、絶対位
置変換手段としてのROM9の入力に接続されている。
ROM9では、選択回路4で選択されたデータすなわち
アブソリュート信号に基づいて、絶対位置を算出して外
部に出力するようになっている。
【0013】以上のように構成された本実施例のアブソ
リュートエンコーダの動作について、図2を参照しなが
ら説明する。第1に、アブソリュートパターンの読み取
り中において、エンコーダがほぼ停止している場合につ
いて説明する。エンコーダがほぼ停止していることは、
後述するように、インクリメンタル信号のA相信号およ
びB相信号を監視することによって確認することができ
る。まず、コントローラ6が信号線6−2を介してアブ
ソリュート検出部3、第1のシフトレジスタ7および第
2のシフトレジスタ8にリセット信号を送る。この結
果、アブソリュート検出部3は、受光素子で読み取っ
たパターンBに対応する2値化信号を信号線3−1を介
して第1のシフトレジスタ7に、受光素子で読み取っ
たパターンFに対応する2値化信号を信号線3−2を介
して第2のシフトレジスタ8にそれぞれ出力している状
態になる。
【0014】次いで、第1のシフトレジスタ7および第
2のシフトレジスタ8は信号線6−3を介してコントロ
ーラ6からレジスタ用クロック信号を、アブソリュート
検出部3は信号線6−1を介してコントローラ6から検
出部用クロック信号を受ける。上記リセット信号以降第
1番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったパターンBに対応する2値化信号が第1のシ
フトレジスタ7に左から入力される。第2番目のレジス
タ用クロック信号が第1のシフトレジスタ7に入力され
る直前にアブソリュート検出部3に第1番目の検出部用
クロック信号がコントローラ6から出力される。その結
果、受光素子で読み取ったパターンCに対応する2値
化信号が第1のシフトレジスタ7に出力されている状態
になる。そして、第2番目のレジスタ用クロック信号に
より、受光素子で読み取ったパターンCに対応する2
値化信号(以下、単に「データC」という)が第1のシ
フトレジスタ7に左から入力される。
【0015】上述の動作を受光素子、およびにつ
いて順次行うことにより、第1のシフトレジスタ7には
左から受光素子、、、およびが読み取ったデ
ータB、C、D、EおよびFが格納される。なお、第1
のシフトレジスタ7について説明した上述の動作が、同
じクロック信号に基づいて第2のシフトレジスタ8につ
いても同様に行われる。こうして、第2のシフトレジス
タ8には右から受光素子、、、およびが読み
取ったデータF、E、D、CおよびBが格納される。
【0016】このように、アブソリュートパターンが検
出部に対してほぼ停止している場合、クロックに同期さ
せて単純に受光素子のスキャンを行うだけで、図2に示
すように、第1のシフトレジスタ7においても第2のシ
フトレジスタ8においても正しいアブソリュート信号を
得ることができる。したがって、次段の選択回路4で
は、第1のシフトレジスタ7の出力データおよび第2の
シフトレジスタの出力データのいずれを選択してもよ
い。こうして、ROM9では、選択回路4で選択された
アブソリュート信号に基づいて、読み取ったアブソリュ
ートパターンに対応する絶対位置を算出して出力する。
【0017】第2に、アブソリュートパターンが図中左
方向(これを正方向とする)に相対移動する場合につい
て図1、図2および図4(a)を参照して説明する。な
お、図3に示すように、A相信号とB相信号との組み合
わせによってエンコーダの移動方向を検知することがで
きる。リセット信号がアブソリュート検出部3に入力さ
れ、最初の受光素子がアブソリュートパターン1から1
つのデータを読み取った後に、符号板(すなわちアブソ
リュートパターン)が正方向に相対移動した例について
説明する。なお、正方向のA相信号の立ち上がりとは、
図3に示すように、B相信号が黒(L)であってA相信
号が黒(L)から白(H)に変わることをいう。また、
正方向のA相信号の立ち下がりとは、図3に示すよう
に、B相信号が白(H)であってA相信号が白(H)か
ら黒(L)に変わることをいう。
【0018】まず、図1において、A相信号が黒(L)
である状態を開始状態とする。上述した停止状態におけ
る動作と同様、リセット信号以降第1番目のレジスタ用
クロック信号により、受光素子で読み取ったデータB
が第1のシフトレジスタ7に格納される。次いで、符号
板(すなわちアブソリュートパターン)が正方向に移動
し第1番目のA相信号の立ち上がりが検出されても、ア
ブソリュート検出部3からは信号線3−1を介して受光
素子が読み取っているデータが出力されている状態の
ままにしておく。
【0019】その後、コントローラ6が第1番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングまでに第1番目のA相信号の立ち下がりが検
出されない場合には、所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第1番目の検出用クロック信号
(周期クロック信号)がアブソリュート検出部3に出力
される。その結果、アブソリュート検出部3から信号線
3−1を介して受光素子で読み取ったデータCが第1
のシフトレジスタ7に出力されている状態になる。すな
わち、受光素子のスキャンが行われる。上記第1番目の
検出用クロック信号の直後に、コントローラ6から第1
のシフトレジスタ7に第2番目のレジスタ用クロック信
号が出力される。この第2番目のレジスタ用クロック信
号により、受光素子で読み取ったデータCが第1のシ
フトレジスタ7に格納される。なお、第1番目の検出用
クロック信号と第2番目のレジスタ用クロック信号との
間に第1番目のA相信号の立ち下がりが検出されても、
これを無視する。
【0020】一方、コントローラ6が第1番目の検出用
クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべきタ
イミングよりも前に第1番目のA相信号の立ち下がりが
検出された場合には、所定の周期タイミングよりも前に
第1番目のA相信号の立ち下がりを検出した時点でコン
トローラ6から第2番目のレジスタ用クロック信号がア
ブソリュート検出部3に出力される。この場合、受光素
子をスキャンすることなく受光素子で読み取ったデー
タCがアブソリュート検出部3から信号線3−1を介し
て第1のシフトレジスタ7に格納される。
【0021】次に、図1において、A相信号が白(H)
である状態を開始状態とする。上述した停止状態におけ
る動作と同様、リセット信号以降第1番目のレジスタ用
クロック信号により、受光素子で読み取ったデータB
が第1のシフトレジスタ7に格納される。次いで、符号
板(すなわちアブソリュートパターン)が正方向に移動
する。
【0022】その後、コントローラ6が第1番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングまでに第1番目のA相信号の立ち下がりが検
出されない場合には、所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第1番目の検出用クロック信号が
アブソリュート検出部3に出力される。その結果、アブ
ソリュート検出部3から信号線3−1を介して受光素子
で読み取ったデータCが第1のシフトレジスタ7に出
力されている状態になる。すなわち、受光素子のスキャ
ンが行われる。上記第1番目の検出用クロック信号の直
後に、コントローラ6から第1のシフトレジスタ7に第
2番目のレジスタ用クロック信号が出力される。この第
2番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータCが第1のシフトレジスタ7に格納さ
れる。なお、第1番目の検出用クロック信号と第2番目
のレジスタ用クロック信号との間に第1番目のA相信号
の立ち下がりが検出されても、これを無視する。
【0023】一方、コントローラ6が第1番目の検出用
クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべきタ
イミングよりも前に第1番目のA相信号の立ち下がりが
検出された場合には、所定の周期タイミングよりも前に
第1番目のA相信号の立ち下がりを検出した時点でコン
トローラ6から第2番目のレジスタ用クロック信号がア
ブソリュート検出部3に出力される。この場合、受光素
子をスキャンすることなく受光素子で読み取ったデー
タCがアブソリュート検出部3から信号線3−1を介し
て第1のシフトレジスタ7に格納される。
【0024】本実施例では、リセット信号以降第1番目
のレジスタ用クロック信号により、受光素子で読み取
ったデータBが第1のシフトレジスタ7に格納され、第
2番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータCが第1のシフトレジスタ7に格納さ
れた場合を想定して、以降の動作をさらに説明する。
【0025】その後、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち下がりが検出
された場合を想定する。この場合、A相信号の立ち下が
りを検出した時点でコントローラ6から第3番目のレジ
スタ用クロック信号がアブソリュート検出部3に出力さ
れる。この場合、受光素子をスキャンすることなく受光
素子で読み取ったデータDがアブソリュート検出部3
から信号線3−1を介して第1のシフトレジスタ7に格
納される。
【0026】次いで、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち下がりが検出
された場合を想定する。この場合、A相信号の立ち下が
りを検出した時点でコントローラ6から第4番目のレジ
スタ用クロック信号がアブソリュート検出部3に出力さ
れる。この場合も、受光素子をスキャンすることなく受
光素子で読み取ったデータEがアブソリュート検出部
3から信号線3−1を介して第1のシフトレジスタ7に
格納される。
【0027】最後に、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち下がりが検出
されなかった場合を想定する。この場合、第1番目の検
出用クロック信号から所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第2番目の検出用クロック信号が
アブソリュート検出部3に出力される。その結果、受光
素子で読み取ったデータFがアブソリュート検出部3
から信号線3−1を介して第1のシフトレジスタ7に出
力されている状態になる。すなわち、受光素子のスキャ
ンが行われる。上記第2番目の検出用クロック信号の直
後に、コントローラ6から第1のシフトレジスタ7に第
5番目のレジスタ用クロック信号が出力される。この第
5番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータFが第1のシフトレジスタ7に格納さ
れる。
【0028】このように、データ検出中に移動方向の逆
転がなく符号板(アブソリュートパターン)が常に正方
向に移動していれば、上述のようにアブソリュートパタ
ーンの移動状態に応じて受光素子のスキャンを適宜制御
することによって、アブソリュートパターンの相対移動
速度がある程度大きくてもデータを読み取ることができ
る。このとき、読み取ったパターンはリセット信号を受
けた時点のものであり、絶対値が確定した時のものでは
ない。そこで、リセット信号後のインクリメンタル信号
を計数して検出した絶対値に加算すれば、現時点の絶対
値が求まる。なお、データ検出中に移動方向の逆転があ
った場合には、コントローラ6はリセット信号をアブソ
リュート検出部3、第1のシフトレジスタ7および第2
のシフトレジスタ8に送って、データ検出を再度行う。
【0029】なお、第2のシフトレジスタ8にも第1の
シフトレジスタ7と同様に読み取られたデータが格納さ
れる。しかしながら、図2に示すように、符号板が正方
向に移動する場合には、第2のシフトレジスタ8には順
序の乱れたデータが格納され、このデータに基づいて絶
対位置変換を行うことはできない。したがって、符号板
が正方向に移動する場合における第2のシフトレジスタ
8の動作についての説明を省略する。なお、図4(a)
には、符号板が正方向に移動する場合における、リセッ
ト信号、検出用クロック信号およびレジスタ用クロック
信号のタイミングを示す。図4(a)において、乃至
はデータを読み取る受光素子を示している。
【0030】第3に、アブソリュートパターンが図中右
方向(これを逆方向とする)に相対移動する場合につい
て図1、図2および図4(b)を参照して説明する。な
お、図3に示すように、A相信号とB相信号との組み合
わせによってエンコーダの移動方向を検知することがで
きる。リセット信号がアブソリュート検出部3に入力さ
れ、最初の受光素子がアブソリュートパターン1から1
つのデータを読み取った後に、符号板(すなわちアブソ
リュートパターン)が逆方向に相対移動した例について
説明する。なお、逆方向のA相信号の立ち上がりとは、
図3に示すように、B相信号が白(H)であってA相信
号が黒(L)から白(H)に変わることをいう。また、
逆方向のA相信号の立ち下がりとは、図3に示すよう
に、B相信号が黒(L)であってA相信号が白(H)か
ら黒(L)に変わることをいう。
【0031】まず、図1において、A相信号が白(H)
である状態を開始状態とする。上述した停止状態におけ
る動作と同様、リセット信号以降第1番目のレジスタ用
クロック信号により、受光素子で読み取ったデータF
が第2のシフトレジスタ8に格納される。次いで、符号
板(すなわちアブソリュートパターン)が逆方向に移動
し第1番目のA相信号の立ち下がりが検出されても、ア
ブソリュート検出部3からは信号線3−2を介して受光
素子が読み取っているデータが出力されている状態の
ままにしておく。
【0032】その後、コントローラ6が第1番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングまでに第1番目のA相信号の立ち上がりが検
出されない場合には、所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第1番目の検出用クロック信号が
アブソリュート検出部3に出力される。その結果、アブ
ソリュート検出部3から信号線3−2を介して受光素子
で読み取ったデータEが第2のシフトレジスタ8に出
力されている状態になる。すなわち、受光素子のスキャ
ンが行われる。上記第1番目の検出用クロック信号の直
後に、コントローラ6から第2のシフトレジスタ8に第
2番目のレジスタ用クロック信号が出力される。この第
2番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータEが第2のシフトレジスタ8に格納さ
れる。なお、第1番目の検出用クロック信号と第2番目
のレジスタ用クロック信号との間に第1番目のA相信号
の立ち上がりが検出されても、これを無視する。
【0033】一方、コントローラ6が第1番目の検出用
クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべきタ
イミングよりも前に第1番目のA相信号の立ち上がりが
検出された場合には、所定の周期タイミングよりも前に
第1番目のA相信号の立ち上がりを検出した時点でコン
トローラ6から第2番目のレジスタ用クロック信号がア
ブソリュート検出部3に出力される。この場合、受光素
子をスキャンすることなく受光素子で読み取ったデー
タEがアブソリュート検出部3から信号線3−2を介し
て第2のシフトレジスタ8に格納される。
【0034】次に、図1において、A相信号が黒(L)
である状態を開始状態とする。上述した停止状態におけ
る動作と同様、リセット信号以降第1番目のレジスタ用
クロック信号により、受光素子で読み取ったデータF
が第2のシフトレジスタ8に格納される。次いで、符号
板(すなわちアブソリュートパターン)が逆方向に移動
する。
【0035】その後、コントローラ6が第1番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングまでに第1番目のA相信号の立ち上がりが検
出されない場合には、所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第1番目の検出用クロック信号が
アブソリュート検出部3に出力される。その結果、アブ
ソリュート検出部3から信号線3−2を介して受光素子
で読み取ったデータEが第2のシフトレジスタ8に出
力されている状態になる。すなわち、受光素子のスキャ
ンが行われる。上記第1番目の検出用クロック信号の直
後に、コントローラ6から第2のシフトレジスタ8に第
2番目のレジスタ用クロック信号が出力される。この第
2番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータEが第2のシフトレジスタ8に格納さ
れる。なお、第1番目の検出用クロック信号と第2番目
のレジスタ用クロック信号との間に第1番目のA相信号
の立ち上がりが検出されても、これを無視する。
【0036】一方、コントローラ6が第1番目の検出用
クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべきタ
イミングよりも前に第1番目のA相信号の立ち上がりが
検出された場合には、所定の周期タイミングよりも前に
第1番目のA相信号の立ち上がりを検出した時点でコン
トローラ6から第2番目のレジスタ用クロック信号がア
ブソリュート検出部3に出力される。この場合、受光素
子をスキャンすることなく受光素子で読み取ったデー
タEがアブソリュート検出部3から信号線3−2を介し
て第2のシフトレジスタ8に格納される。
【0037】本実施例では、リセット信号以降第1番目
のレジスタ用クロック信号により、受光素子で読み取
ったデータFが第2のシフトレジスタ8に格納され、第
2番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータEが第2のシフトレジスタ8に格納さ
れた場合を想定して、以降の動作をさらに説明する。
【0038】その後、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち上がりが検出
された場合を想定する。この場合、A相信号の立ち上が
りを検出した時点でコントローラ6から第3番目のレジ
スタ用クロック信号がアブソリュート検出部3に出力さ
れる。この場合、受光素子をスキャンすることなく受光
素子で読み取ったデータDがアブソリュート検出部3
から信号線3−2を介して第2のシフトレジスタ8に格
納される。
【0039】次いで、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち上がりが検出
された場合を想定する。この場合、A相信号の立ち上が
りを検出した時点でコントローラ6から第4番目のレジ
スタ用クロック信号がアブソリュート検出部3に出力さ
れる。この場合も、受光素子をスキャンすることなく受
光素子で読み取ったデータCがアブソリュート検出部
3から信号線3−2を介して第2のシフトレジスタ8に
格納される。
【0040】最後に、コントローラ6が第2番目の検出
用クロック信号をアブソリュート検出部3に出力すべき
タイミングよりも前に次のA相信号の立ち上がりが検出
されなかった場合を想定する。この場合、第1番目の検
出用クロック信号から所定の周期タイミングにしたがっ
てコントローラ6から第2番目の検出用クロック信号が
アブソリュート検出部3に出力される。その結果、アブ
ソリュート検出部3から信号線3−2を介して受光素子
で読み取ったデータBが第2のシフトレジスタ8に出
力されている状態になる。すなわち、受光素子のスキャ
ンが行われる。上記第2番目の検出用クロック信号の直
後に、コントローラ6から第2のシフトレジスタ8に第
5番目のレジスタ用クロック信号が出力される。この第
5番目のレジスタ用クロック信号により、受光素子で
読み取ったデータBが第2のシフトレジスタ8に格納さ
れる。
【0041】このように、データ検出中に移動方向の逆
転がなく符号板(アブソリュートパターン)が常に逆方
向に移動していれば、上述のようにアブソリュートパタ
ーンの移動状態に応じて受光素子のスキャンを適宜制御
することによって、アブソリュートパターンの相対移動
速度がある程度大きくても第2のシフトレジスタ8にデ
ータを読み取ることができる。このとき、読み取ったパ
ターンはリセット信号を受けた時点のものであり、絶対
値が確定した時のものではない。そこで、リセット信号
後のインクリメンタル信号を計数して検出した絶対値か
ら減ずれば、現時点の絶対値が求まる。なお、データ検
出中に移動方向の逆転があった場合には、コントローラ
6はリセット信号をアブソリュート検出部3、第1のシ
フトレジスタ7および第2のシフトレジスタ8に送っ
て、データ検出を再度行う。
【0042】なお、第1のシフトレジスタ7にも第2の
シフトレジスタ8と同様に読み取られたデータが格納さ
れる。しかしながら、図2に示すように、符号板が逆方
向に移動する場合には、第1のシフトレジスタ7には順
序の乱れたデータが格納され、このデータに基づいて絶
対位置変換を行うことはできない。したがって、符号板
が逆方向に移動する場合における第1のシフトレジスタ
7の動作についての説明を省略する。
【0043】なお、上述の実施例において、アブソリュ
ートパターンの移動速度が大きすぎて、レジスタ用クロ
ック信号の応答限界を越えるような場合は、アブソリュ
ート信号を正しく検出することができないので読み取っ
たアブソリュート信号を無効にするのがよい。また、上
述の実施例において、32パルスのロータリーアブソリ
ュートエンコーダを例にとって本発明を説明したが、他
の適当なパルス数を有するリニアーアブソリュートエン
コーダに対しても本発明を適用することができる。
【0044】さらに、上述の実施例では、アブソリュー
ト検出部を構成する受光素子の数が奇数の5である。ア
ブソリュート検出部が奇数の受光素子で構成される場
合、中央の受光素子(上述の実施例では受光素子)か
ら信号線3−1および3−2に同時に出力されることが
ある。この場合、信号線3−1および3−2の出力がア
ナログであれば、中央受光素子には他の受光素子に比べ
て大きなドライブ能力が要求される。このように中央受
光素子に大きなドライブ能力が要求されることを回避す
るには、受光素子の数が偶数になるように構成すればよ
い。
【0045】
【効果】以上説明したように、本発明のアブソリュート
エンコーダでは、アブソリュートパターンの相対移動速
度がある程度大きくてもアブソリュート信号の検出が可
能である。このため、随時検出したアブソリュート信号
に基づいて絶対位置を算出することができ、信頼性が著
しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるアブソリュートエンコ
ーダの構成を説明するためのブロック図である。
【図2】エンコーダが停止中、正方向に移動中および逆
方向に移動中において、本発明にしたがって第1のシフ
トレジスタおよび第2のシフトレジスタで検出されるア
ブソリュートパターンを示す図である。
【図3】インクリメンタル信号に基づいて、エンコーダ
の移動方向を示す図である。
【図4】リセット信号、検出用クロック信号およびレジ
スタ用クロック信号のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 アブソリュートパターン 2 インクリメンタルパターン 3 アブソリュート検出部 4 選択回路 5 インクリメンタル検出部 6 コントローラ 7 第1のシフトレジスタ 8 第2のシフトレジスタ 9 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 雄二 神奈川県横浜市栄区長尾台町471番地 株式会社ニコン 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平7−229759(JP,A) 特開 平6−147921(JP,A) 特開 平2−59611(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 H03M 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のタイミングでクロック信号を発生
    するクロック信号発生器と、 アブソリュートパターンおよびインクリメンタルパター
    ンが形成された符号板と、 前記符号板に対して相対移動し、かつ所定個数のアブソ
    リュート用受光素子を有し、前記所定個数のアブソリュ
    ート用受光素子を前記クロック信号でスキャンして前記
    アブソリュートパターンを読み取り、アブソリュート信
    号を出力するアブソリュート検出部と、 前記符号板に対して相対移動し、前記インクリメンタル
    パターンを読み取ってインクリメンタル信号を出力する
    インクリメンタル検出部と、 前記アブソリュート信号に基づいて絶対位置を算出する
    ための絶対位置変換手段とを備えたアブソリュートエン
    コーダにおいて、 前記インクリメンタル検出部からの前記インクリメンタ
    ル信号の立ち上がりまたは立ち下がりが前記クロック信
    号の発生前に検出されないとき、前記所定個数のアブソ
    リュート用受光素子を前記クロック信号でスキャンし、 前記インクリメンタル検出部からの前記インクリメンタ
    ル信号の立ち上がりまたは立ち下がりが前記クロック信
    号の発生前に検出されたとき、前記所定個数のアブソリ
    ュート用受光素子を前記クロック信号でスキャンしない
    ように制御する制御手段 を備えていることを特徴とする
    アブソリュートエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記符号板と前記検出
    部との相対位置変化が所定範囲を越えるときには、読み
    取ったアブソリュート信号を無効にすることを特徴とす
    る請求項1に記載のアブソリュートエンコーダ。
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