JPH10308666A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

Info

Publication number
JPH10308666A
JPH10308666A JP9114646A JP11464697A JPH10308666A JP H10308666 A JPH10308666 A JP H10308666A JP 9114646 A JP9114646 A JP 9114646A JP 11464697 A JP11464697 A JP 11464697A JP H10308666 A JPH10308666 A JP H10308666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
circuit
signal
frequency
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9114646A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Ishii
博文 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP9114646A priority Critical patent/JPH10308666A/ja
Publication of JPH10308666A publication Critical patent/JPH10308666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】係数乗算器をVCOの後段に配置し、係数を適
宜制御する方式のPLL回路において、電源投入時等に
おける回路の不安定状態に起因するPLL回路の誤動作
を回避する。 【解決手段】基準信号に同期した整数倍の周波数を有す
るクロック出力を生成するPLL回路において、基準信
号と比較信号との位相差に応じた制御信号を出力する位
相比較回路と、制御周波数帯内の周波数を有する発振器
と、発振器からの信号の周波数に係数を乗算する係数乗
算回路と、ロックはずれ検出信号とはずれ方向検出信号
を出力するロックはずれ検出回路と、電源オンから所定
時間は設定係数のサーチ動作を禁止して初期設定データ
を設定し、所定時間後はロックインすべき係数設定信号
を出力する係数Q制御回路とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ・ディス
プレイ・パネル(PDP)や液晶表示パネル(LCD)
等の表示装置に関し、特に、水平同期信号から所定の周
波数のシステムクロックを生成するフェイズ・ロックド
・ループ回路(以下PLL回路とする)の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PDPやLCDを用いた表示装置は、ビ
デオ再生装置等から出力される映像信号、水平同期信号
および垂直同期信号を含むコンポジット信号を入力し、
それぞれの信号に分離し、水平同期信号をもとにN倍
(Nは2以上の整数)したシステム・クロックをPLL
回路により生成し画像処理に使用している。このシステ
ム・クロックは、例えば、アナログRGB信号のサンプ
リング用のクロック信号として利用されたり、表示部で
の表示クロック信号として利用されたりする。従って、
このシステム・クロックの周波数の乱れは、表示画面の
乱れにつながることになる。
【0003】[従来のPLL回路の動作の概略]図10
は、従来のPLL回路の概略を示すブロック図である。
基本的な構成は、位相比較回路35、ローパスフィルタ
(LPF)36、電圧制御発振器(VCO:Volta
ge−controlled Oscillator)
37、1/N分周器24からなる。このPLL回路で
は、コンポジット信号から同期分離された水平同期信号
である基準信号H.REFのN倍の周波数のクロックf
outが生成される。そして、クロックfout をN分の1
に分周した比較信号H.VARIがフィードバックされ
て、位相比較回路35にて基準信号H.REFとの位相
差が検出される。
【0004】位相比較回路35の出力の位相差検出パル
スは、位相差に応じたパルス幅を有し、ローパスフィル
タ36によって積分され、そのパルス幅に応じた値のV
CO制御電圧30が電圧制御発振回路37に入力され
る。そして、基準信号H.REFと比較信号H.VAR
Iとの位相差に応じて電圧制御発振回路37の周波数が
変更され、最終的にクロックfout が基準信号H.RE
Fと同期するよう制御される。
【0005】[係数乗算器によるVCOの可変範囲拡
大]図11は電圧制御発振器37の一般的特性を示す。
VCO制御電圧が、V1 からV2 に変化すると、VCO
出力周波数はf1 からf2 に変化する。従って、電圧制
御発振器37のみではロック可能な周波数範囲は、f1
からf2となる。そこでロック制御可能なクロックfou
t の周波数範囲を見かけ上拡張するために、係数乗算器
23を電圧制御発振回路37の後段に設け(図10参
照)、その係数Qをロックはずれ検出回路25と係数Q
制御回路26により生成される係数設定信号29により
可変設定している。ロックはずれが検出されると、ロッ
クはずれ検出回路25からはクロックfout が基準信号
H.REFの位相からはずれて制御不可能になったこと
を検出するロックはずれ検出パルス27とそのはずれ方
向(基準信号H.REFに対して比較信号H.VARI
の位相が進みか遅れか、又はクロックfout が高い周波
数か低い周波数か)を検出するはずれ方向検出パルス2
8とが出力される。
【0006】図12にて、ロック制御可能なクロックf
out の周波数範囲を見かけ上拡張している点について説
明する。例えば、今仮に係数がQn の場合で、ローパス
フィルタ36の出力であるVCO制御電圧30がVs で
あるとする。基準信号H.REFの周波数が変動した
り、あるいはPLL回路特有の揺らぎが生じたとして
も、VCO制御電圧がVs を中心にして変動することで
出力クロックfout の位相も追従することになる。一
方、基準信号H.REFと比較信号H.VARIとの位
相が大きくずれた場合には、ロックはずれが検出され、
係数Q制御回路26によりその上の係数Qn+1 が選択さ
れ、より高い周波数帯fs ×Qn+1 での制御に切り替わ
る。従って、ロックはずれの検出に伴い係数を適宜選択
していけば、VCO制御電圧の範囲が限られていても見
かけ上制御可能な周波数帯を広くすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
[上限点または下限点でのロック防止]図12に示した
通り、隣接する制御直線が共通の周波数帯を持つように
係数乗算器の係数が設定されている。これは方式上さけ
られないことである。その結果、図13に示すように任
意の周波数に対してA点とB点のいずれでもロックされ
る場合がある。仮に、PLL回路がロックインされてい
る定常状態から、PLL回路に入力される基準信号H.
REFが異なる周波数に変更されてロックはずれが生じ
たとする。PLL回路は、上記のロックはずれ検出パル
ス27等により別のロックされうる係数に設定値が変更
される。
【0008】この場合、仮にB点でロックされたとする
と、VCO制御電圧の電圧値VL の前後には制御周波数
帯が存在するので、基準信号H.REFと比較信号H.
VARIとの位相差の変動に追従してロック状態を維持
することができる。一方、A点でロックされたとする。
PLL回路は回路上の問題からジッタと呼ばれる微小な
揺らぎを持っている。ところがA点でロックインされて
いると、VCO制御電圧の上限点V2 であるため、その
上側の範囲ではPLL回路はロック制御できなくなる。
これは、例えば、ローパスフィルタ36の出力のVCO
制御電圧が電源電圧値以上を出力できないこと等に起因
する。その為、A点でロックインする場合は、前記の揺
らぎに伴ってPLL回路の出力のクロックfout が追従
できなくなる。
【0009】かかる現象が発生すると、例えばクロック
fout をアナログ映像信号のサンプリングクロックとし
て使用する場合には、サンプリング点が不安定になり、
画面上では映像が揺れる等の不都合を招くことになる。
そこで、上限点または下限点でのロックを防止するため
に、設定可能な係数を増やしある周波数fout に対して
オーバーラップしている制御直線を複数にしておき、ロ
ックはずれが発生したらロックインできる係数を全てサ
ーチ動作により検出し、検出された複数の係数のうち中
央の係数に設定値を決めるように制御することを提案す
る。
【0010】[電源投入時の不安定動作防止]上記の提
案によれば、電源投入時には、出力クロックfout は基
準信号H.REFにロックしていないので、通常のロッ
クはずれの場合と同様にサーチ動作が開始される。しか
し、電源投入時は、定常状態におけるロックはずれに比
べロック周波数から大きくはずれたことに相当し、上記
のように設定可能な係数を多く準備すると、電源オン時
のサーチ動作が長引き、定常状態におけるロックはずれ
の場合より長い時間PLL回路が安定しないことがあ
る。このことは、電源投入時は、表示画面が乱れている
時間が長引くことを意味する。
【0011】そこで、本発明の目的は、上限点または下
限点でのロックを防止するとともに、電源投入時等にお
ける回路の不安定状態に起因する誤動作を回避し、サー
チ時間を短縮して早期に安定したロック状態に移行でき
るPLL回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、基準信号を入力し基準信号に同期した整数倍の
周波数を有するクロック出力を生成するPLL回路にお
いて、基準信号とクロック出力を整数分の1に分周した
比較信号との位相差に応じた制御電圧を出力する位相比
較回路と、位相比較回路の制御電圧に応答して所定の制
御周波数帯内の周波数を有する信号を出力する発振器
と、発振器からの信号の周波数に係数を乗算した周波数
を有するクロック出力を出力する係数乗算回路と、基準
信号と比較信号を入力し、両信号の位相がずれるロック
はずれを検出した時にロックはずれ検出信号とはずれ方
向検出信号を出力するロックはずれ検出回路と、電源投
入時から所定の時間は、予め記憶されている初期設定値
に対応する係数設定信号を係数乗算回路に供給し、所定
の時間経過後は、クロック出力の周波数が制御周波数帯
に係数を乗算した乗算制御周波数帯の中央付近に位置す
る中央係数に対応する係数設定信号を係数乗算回路に供
給する係数制御回路とを有することを特徴とするPLL
回路を提供することにより達成される。
【0013】上記発明によれば、電源投入時から所定の
時間は、初期設定値に対応する係数設定信号を係数乗算
回路に供給するので、電源投入時における回路の不安定
状態に起因する誤動作を回避できると共に、所定の時間
経過後にロックはずれが発生した場合は、新たに設定さ
れる係数は、乗算制御周波数帯の中央部にクロック出力
が位置するような中央係数が選択されるので、従来の如
く制御周波数帯の上限または下限値付近でロックインさ
れることが防止される。
【0014】また、本発明のPLL回路における係数制
御回路は、所定の時間は、中央係数を選択する動作を禁
止し、基準信号の周波数を判別する判別回路により選択
される初期設定値に対応する係数設定信号を係数乗算回
路に供給し、所定の時間経過後は、クロック出力の周波
数でロックイン可能な複数の係数のうち、クロック出力
の周波数が乗算制御周波数帯の中央付近になる中央係数
を選択し、選択された中央係数に対応する係数設定信号
を係数乗算回路に供給することを特徴とする。
【0015】従って、電源投入時から所定の時間は、中
央係数を選択する動作が禁止されるので、サーチ動作が
長引くことによるPLL回路の不安定状態を回避できる
と共に、所定の時間経過後は、ロックイン可能な複数の
係数のうちの最適設定値、即ち、乗算制御周波数帯の中
央付近になる中央係数を選択することができる。
【0016】また、本発明のPLL回路における係数制
御回路は、ロックイン可能な複数の係数を記憶する係数
メモリと、ロックはずれでイネーブル状態となりはずれ
方向検出信号に従ってカウントアップまたはカウントダ
ウンし、カウント値を係数メモリに入力アドレスとして
供給するアップ・ダウン・カウンタとを有し、所定の時
間経過後は、ロックはずれ検出信号に応答して、カウン
ト値をアップまたはダウンすることで係数メモリ内の複
数の係数をスキャンし、最初にロックインするカウント
値と最後にロックインするカウント値の中央付近のカウ
ント値を中央係数として選び、所定の時間の間は、アッ
プ・ダウン・カウンタをディスエーブル状態としカウン
トアップまたはカウントダウンを停止することを特徴と
する。
【0017】従って、電源投入時から所定の時間の間
は、カウンタに水平周波数判別信号により選択される初
期設定値が設定されるので、電源投入時においてPLL
回路が安定しない状態でサーチ動作を行うことに伴う誤
動作を防止できると共に、初期設定値としてロック周波
数に近い設定値を準備しておけば、電源投入時から所定
の時間経過後に、周波数可変範囲の中央付近のカウント
値を選ぶサーチ動作時間を短縮することができる。
【0018】また、本発明のPLL回路における係数制
御回路は、複数の初期設定値のうちから基準信号の周波
数を判別する信号により一の初期設定値を選択する第一
のセレクタと、最初にロックインするカウント値を記憶
する第一のレジスタと、最後にロックインするカウント
値を記憶する第二のレジスタと、第一及び第二のレジス
タの値の平均値を演算する演算部と、第一のセレクタの
出力と演算部の出力を切り換えてアップ・ダウン・カウ
ンタに供給する第二のセレクタとを有することを特徴と
する。
【0019】従って、電源投入時に初期設定値を選択す
る第一のセレクタは、自動制御ループを持たないため早
く安定し、電源投入時における回路の不安定状態に起因
するPLL回路の誤動作を回避することができる。
【0020】また、本発明のPLL回路における係数制
御回路の第一のセレクタは、基準信号の周波数を判別す
る信号により、複数の初期設定値の中から基準信号の周
波数に最も近い周波数に対応する初期設定値を選択する
ことを特徴とする。
【0021】従って、PLL回路が使用される表示装置
が、それぞれ異なるクロック周波数を使用する場合で
も、それぞれのクロック周波数に対応した初期設定値を
準備しておけば、水平同期周波数判別信号により、クロ
ック周波数に最も近い初期設定値を選択することがで
き、初期動作期間終了後のサーチ動作時間を短縮するこ
とができる。
【0022】また、本発明のPLL回路は、基準信号を
入力し基準信号に同期した整数倍の周波数を有するクロ
ック出力を生成するPLL回路において、基準信号とク
ロック出力を整数分の1に分周した比較信号との位相差
に応じた制御電圧を出力する位相比較回路と、位相比較
回路の制御電圧に応答して所定の制御周波数帯内の周波
数を有する信号を出力する発振器と、発振器からの信号
の周波数に係数を乗算した周波数を有するクロック出力
を出力する係数乗算回路と、基準信号と比較信号を入力
し、両信号の位相がずれるロックはずれを検出した時に
ロックはずれ検出信号とはずれ方向検出信号を出力する
ロックはずれ検出回路と、それぞれ異なる基準信号の周
波数を有するモードが切替えられてから所定の時間は、
予め記憶されている初期設定値に対応する係数設定信号
を前記係数乗算回路に供給し、所定の時間経過後は、ク
ロック出力の周波数が制御周波数帯に係数を乗算した乗
算制御周波数帯の中央付近に位置する中央係数に対応す
る係数設定信号を係数乗算回路に供給する係数制御回路
とを有することを特徴とする。
【0023】従って、使用される表示装置の表示モード
が複数ある場合に、それぞれ異なる基準信号の周波数を
有するモードが切替えられてから所定の時間は、サーチ
動作を停止し初期設定値に対応する係数設定信号を係数
乗算回路に供給するので、モード切替え時におけるPL
L回路の誤動作を防止できると共に、初期設定値として
モード切替え後の表示装置の基準信号の周波数に最も近
い周波数に対応した設定値を選択すれば、モード切替え
後のサーチ動作時間を短縮し、PLL回路を早期に安定
化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面に従って説明する。しかしながら、かかる実
施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0025】[本発明のPLL回路の構成]図1は、本
発明の実施の形態例によるPLL回路の全体のブロック
図で、従来例で示した図10と比較すると、水平同期周
波数判別回路40を設け、この判別結果に応じ、係数Q
制御回路26内に予め準備する初期設定値を選択・設定
する点で相違する。
【0026】[ロックはずれ検出回路の動作]図2は、
本発明の実施の形態例によるロックはずれ検出回路25
の詳細回路図であり、図3は、そのタイミングチャート
である。図2の61と67はそれぞれ基準信号H.RE
Fと比較信号H.VARIの立ち上がりエッジを検出す
る回路である。ロックはずれ検出回路25の基本的な動
作は、比較信号H.VARIの立ち上がりエッジ67の
パルス信号の前後一定幅のゲートパルス33の期間内に
基準信号H.REFの立ち上がりエッジパルス34が入
っているかどうかを検出することにより、ロックはずれ
の検出を行なうことにある。この場合、比較信号H.V
ARIの立ち上がりエッジのパルス信号(エッジ検出回
路67の出力)からaカウントした信号とbカウントし
た信号をRSフリップフロップ65に入力することによ
り、その反転出力にゲートパルス33が生成される。
【0027】そして、図3中の比較信号H.VARIの
2つめのパルスの位相が早くなるか又は基準信号H.R
EFの3つめのパルスの位相が遅くなった結果、時刻T
L において、3つめのゲートパルス33は基準信号H.
REFの立ち上がりエッジのパルス34からずれること
になる。その状態が図2のDフリップフロップ回路66
にて検出される。このDフリップフロップ回路66の出
力Qはロック状態の時にHレベルが出力され、反転出力
Qバーはロックはずれ状態の時にHレベルが出力され
る。
【0028】従って、図3中の時刻TL でロックはずれ
状態が始まると、図2の基準信号H.REFのエッジパ
ルス34が、Dフリップフロップ回路66の出力Qバー
のHレベルにより、論理積回路68を経由して、積算カ
ウンタ70に入力される。そして、積算カウンタ70に
よりその基準信号H.REFのエッジパルス34がカウ
ントされ、所定値(図3の場合Xカウント)までカウン
トが続くとXカウントデコーダ71からロックはずれの
検出を知らせる信号がRSフリップフロップ回路74に
伝えられ、ロックはずれ検出回路25はロックはずれ検
出パルス27をHレベルにする。
【0029】一方、ロックインの状態になると、上記し
たゲートパルス33のHレベル期間内に水平同期信号
H.REFのエッジパルス34が検出され、フリップフ
ロップ66の出力QがHレベルとなり、論理積回路69
が開き、エッジパルス34が積算カウンタ72でカウン
トされる。そして、ロックはずれ状態から一定期間(図
3の場合Xカウント)ロック状態になると、Xカウント
デコーダ73がロック状態を知らせる信号をRSフリッ
プフロップ回路74のR入力に伝え、ロックはずれ検出
パルス27をLレベルに戻す。
【0030】以上のようにロックはずれ検出回路25
は、基準信号(水平同期信号)H.REFと比較信号
H.VARIとの位相ずれが一定期間(図3の場合は、
論理積回路68の出力をXカウント、即ちX×HREF の
期間)続いた場合にのみ、ロックはずれ検出パルス27
をHレベルにして係数Q制御回路26の係数設定信号2
9を変更している。これにより判別が敏感すぎて誤判別
する可能性が高くなるのを防止している。
【0031】一方、はずれ方向検出パルス28は、カウ
ンタ62の最上位ビットのMSBが比較信号H.VAR
Iに同期してLレベルとHレベルを交互に出力すること
を利用して、論理積回路68によってロックはずれが検
出されたタイミング時のカウンタのMSB信号のレベル
を遅延フリップフロップ77が取り込むことで、比較信
号H.VARIの位相が進んでいるか遅れているかを検
出するようにしている。従って、はずれ方向検出パルス
28がLレベルの場合には、図3に示されるように比較
信号H.VARIの位相は進み方向(クロック周波数が
高い側にアンロック)であり、Hレベルの場合は遅れ方
向(クロック周波数が低い側にアンロック)である。
【0032】[係数Q制御回路の係数Qの設定値]図4
は、係数Q制御回路26の係数Qにより、VCOの出力
周波数の可変範囲が拡張される様子を示す説明図であ
る。係数Qの設定値は、係数Q制御回路26に含まれる
係数ROMのROMアドレスで指定された場所にQ1 か
らQn まで書き込まれている。ただし、データの書き込
みはROMには限定されずRAMによっても可能であ
る。また、RAMの場合は外部制御又は内部制御の2方
式が考えられる。尚、ROMの下位アドレスにはクロッ
ク周波数fout が低くなるような設定値が、また上位ア
ドレスにはクロック周波数fout が高くなるような設定
値が予め書き込まれている。
【0033】[上限点あるいは下限点でのロックを防止
する方法]図5は、本発明の実施の形態例に従う設定値
選択方式についての説明図である。本実施の形態例で
は、ロックはずれが生じた時に新たな係数乗算器の係数
を設定するに際して、ロックイン制御可能な複数の係数
のうち制御範囲の中央付近のクロック周波数fout で制
御可能な係数を選択するようにしている。つまり、図5
に示すように、あるクロック周波数fn に対してロック
イン設定可能な係数Qを増やし、周波数fn に対してオ
ーバラップしている制御直線を複数にしておく。図5で
は、周波数fn は、係数Qn+2 からQn+10のいずれでも
ロックイン可能である。
【0034】従って、今仮に、係数設定値がQn でロッ
クインしている状態からクロック周波数がfn に変動し
てロックはずれが発生したとすると、前述した通り、ロ
ックはずれ検出回路25によりロックはずれ検出パルス
27が出力され、図6にて後述するアップ・ダウン・カ
ウンタ3によりはずれ方向パルス28の情報に基づいて
カウントアップまたはカウントダウンして設定係数がス
キャンされる。即ち、図5でいうと、係数Qn からQn+
1,Qn+2,Qn+3 の如くスキャンされる。
【0035】従来の回路では、係数がQn+2 に設定され
た瞬間に、周波数fn に対してロックイン可能であるた
め、ロックはずれ検出パルス27がLレベルになってア
ップ・ダウン・カウンタ3によるスキャン動作が停止す
ることになる。その結果、前述の制御範囲の上限値また
は下限値でのロックイン制御の事態が生じることにな
る。
【0036】そこで、本実施の形態例では、ロックはず
れが発生したら、ロックイン可能な複数の係数をスキャ
ンし、その複数の係数からVCO制御電圧範囲の中央付
近でロックインされる係数を選んで設定する様にする。
こうすることで、上限値または下限値でロックインされ
る状況を避けることができ、従来の如き不安定なロック
イン状態を回避することができる。
【0037】[係数Q制御回路の詳細な説明]図6は、
本実施の形態例による係数Q制御回路26の詳細回路図
で、図7は、そのタイミングチャートである。ロックは
ずれ検出パルス27とはずれ方向検出パルス28は、図
1、図2、図3で説明したように生成されて、係数Q制
御回路26に入力される。
【0038】この係数Q制御回路26には、アップ・ダ
ウン・カウンタ3と係数ROM4及び設定データフォー
マット変換部5等が設けられて、係数ROM4には、前
述した通り係数の種類が多く準備されている。また、こ
の係数Q制御回路26では、垂直同期信号52の立ち下
がりエッジを検出する回路6を設けて、アップ・ダウン
・カウンタ3のカウントアップまたはダウン用のクロッ
ク信号に利用している。
【0039】回路の概略は次の通りである。図7のタイ
ミングチャート図に示される通り、定常状態からアンロ
ック状態に移ると、一定時間アンロック状態が継続した
ことが検出されてロックはずれ検出パルス27がHレベ
ルになる。この時刻をT1 とする。このロックはずれ検
出パルス27の立ち上がりエッジが、立ち上がりエッジ
検出回路9により検出されて、Dフリップフロップ7に
入力される。この入力によりDフリップフロップ7は反
転し、そのQ出力はHレベルとなる。このQ出力は、ア
ップ・ダウン・カウンタ3のイネーブル端子に入力され
ているので、時刻T1 でアップ・ダウン・カウンタ3は
イネーブル状態になり、はずれ方向検出パルス28のH
またはLレベルに従った方向にアップ・ダウン・カウン
タ3のアップまたはダウン動作を開始させる。即ち、図
5でいうと係数Qn でアンロックになり、係数のスキャ
ン動作を開始する。
【0040】やがて、図7の時刻T2 にて、ロックイン
できる係数までスキャンされるとロックはずれ検出パル
ス27がLレベルに戻る。図5でいうと係数Qn+2 が係
数ROM4の出力となった時である。但し、本回路では
ロックイン状態になったとしてもアップ・ダウン・カウ
ンタ3のスキャン動作を停止せずに、さらに、再度ロッ
クはずれになるまでスキャン動作を続ける。やがて、時
刻T3 でロックはずれになったことがロックはずれ検出
パルス27により検出される。
【0041】そこで、最初にロックインした時の係数Q
n+2 と最後にロックインした時の係数Qn+10に対応する
アップ・ダウン・カウンタ3の出力(係数ROM4のア
ドレス)の値をそれぞれのレジスタ12と11に記憶し
ておいて、演算部14によりその中央値を計算し、時刻
T4 のタイミングで演算値Zをアップ・ダウン・カウン
タ3に強制的にロードする。
【0042】更に詳細に動作を説明する。図6のDフリ
ップフロップ1は、最初にロックはずれを起こした時刻
T1 におけるはずれ方向検出パルス28の情報を保持す
るための回路であり、時刻T2 にてロックインされても
アップ・ダウン・カウンタ3にあたえるカウントアップ
またはダウンの指示情報は変更されない。
【0043】もう一つのDフリップフロップ7は、ロッ
クはずれ検出パルス27が立ち上がる度に出力QをL,
H,Lと変化させ、最初にロックはずれが検出される時
刻T1 でアップ・ダウン・カウンタ3をイネーブル状態
にして、次にロックインする時刻T2 でもイネーブル状
態を保持し、再度ロックはずれが検出される時刻T3で
イネーブル状態を解除してカウントアップまたはカウン
トダウンを停止するようにしている。
【0044】立ち下がりエッジ検出回路10は、最初に
ロックはずれが検出された後にロックイン状態になる時
刻T2 でアップ・ダウン・カウンタ3の出力値をレジス
タ12に記憶させるクロック信号を出力する。一方、立
ち上がりエッジ検出回路9は、2回目にロックはずれが
検出される時刻T3 でアップ・ダウン・カウンタ3の出
力値をレジスタ11に記憶させるクロック信号を出力す
る。図7に示される通り、図5の例における最初の設定
値(係数)Qn+2 に対応するアップ・ダウン・カウンタ
3の出力がレジスタ12に記憶され、最後の設定値(係
数)Qn+10に対応するアップ・ダウン・カウンタ3の出
力がレジスタ11に記憶される。
【0045】そして、Dフリップフロップ7の反転出力
QバーがHレベルでロックはずれ検出パルス27もHレ
ベルになり、更に、最後の設定値Qn+10が検出された後
の垂直同期信号52の立ち下がりエッジ6のタイミング
T4 の時に、論理積回路8の出力がHレベルとなり、論
理和回路18を通過して、ロード信号としてアップ・ダ
ウン・カウンタ3に供給される。従って、そのタイミン
グT4 で演算部14による中央値Qn+6 がロードデータ
(設定係数)としてアップ・ダウン・カウンタ3にロー
ドされることになる。
【0046】この結果、係数乗算器23の係数が設定値
(図5の例ではQn+6 )に設定される。このため、新た
な係数の下でのロックイン状態は、ロック周波数fn を
中心とする制御直線上で実現されることになり、従来の
ように上限値または下限値でのロックイン状態を回避す
ることができる。
【0047】尚、RSフリップフロップ16は、電源投
入時にセットされ定常状態ではリセットされているの
で、そのQバー出力はHレベルとなっている。従って、
垂直同期信号52のエッジ検出パルス6は論理積回路1
5を通過し、アップ・ダウン・カウンタ3のクロック端
子に入力される。また、セレクタ21は、電源投入時
に、アップ・ダウン・カウンタ3に初期データ20をロ
ードするための切り換え回路で、定常状態ではRSフリ
ップフロップ16のQバー出力がHレベルになっている
ので、セレクタ21のHi側の入力、即ち、演算部14
の出力Zがアップ・ダウン・カウンタ3のロードデータ
として選択されている。
【0048】[PLL回路の電源投入時の動作]図8
は、PLL回路の電源投入時のタイミングチャートを示
す。PLL回路は一般にリレー等により電源に投入され
るが、電源オンからt1 時間後に生成される電源リセッ
ト信号等を利用し、図6に示す係数Q制御回路26にリ
セット信号50として入力する。このリセット信号50
によりRSフリップフロップ16がセットされ、そのQ
バー出力がLレベルとなる。このQバー出力が論理積回
路15に入力されるので、論理積回路15はアップ・ダ
ウン・カウンタ3へのクロック信号の通過を禁止する。
一方、RSフリップフロップ16のQバー出力は、セレ
クタ21の切り換え制御にも使用され、リセット信号5
0の発生でQバー出力はLレベルなので、セレクタ21
は初期データ側(Lo 側)を選択する。
【0049】また、初期ロードパルス生成回路17は、
リセット信号50からt2 時間後に初期ロードパルスを
生成し、論理和回路18を介してアップ・ダウン・カウ
ンタ3へロードパルスを供給する。アップ・ダウン・カ
ウンタ3は、ロードパルスが入力された時のデータをロ
ードするが、セレクタ21は、ロードデータとして、L
o側の初期データを選択しているので、アップ・ダウン
・カウンタ3には、水平同期周波数判別信号51により
セレクタ19で選択される初期設定データ20が設定さ
れる。
【0050】そして、初期動作期間設定回路22にて、
リセット信号50からt3 時間後に初期動作期間を終了
する初期動作期間設定パルスを生成する。この初期動作
期間設定パルスは、RSフリップフロップ16のR入力
に入力されるので、RSフリップフロップ16はリセッ
トされ、そのQバー出力をHレベルに戻す。このQバー
出力は、論理積回路15に入力されているので、論理積
回路15の禁止状態は解除され、垂直同期信号52のエ
ッジ検出信号6は、論理積回路15を通過しクロック信
号としてアップ・ダウン・カウンタ3に入力される。即
ち、t3時間後は、初期動作状態を解除し、定常状態に
おいてロックはずれが発生した場合と同様に設定係数の
サーチ動作が開始される。
【0051】更に、本実施の形態では、電源投入時の初
期設定値として、外部から与えられる水平同期信号など
の基準信号の周波数を判別する信号51により、複数の
初期設定値20の中から基準信号の周波数に最も近い周
波数に対応する初期設定値を選択するので、従来よりサ
ーチ動作時間を短縮し早期に安定したロック状態に移行
することができる。
【0052】本実施の形態例では、対応可能な複数の表
示モードに対して、それぞれ初期設定値をあらかじめ記
憶させておく。例えば、VGAモード、SVGAモー
ド、98モード等に対して、それぞれの表示モードで使
用される水平同期信号の周波数に対応する初期設定値で
ある。そして、図示しない水平同期信号の周波数判別回
路は、外部から与えられる画像信号の中から水平同期信
号を抽出し、その周波数を検出し、対応する表示モード
を例えば4ビットの判別信号51で出力する。この4ビ
ットの判別信号51に従ってセレクタ19は16種類の
初期設定値20から対応する初期設定値を選択する。
【0053】[表示モード切替え時の動作]以上は、電
源投入時におけるサーチ時間を短縮することを中心に説
明したが、PLL回路が使用される表示装置に対して、
システム側が表示モードを切替えた場合も、水平同期信
号である基準信号の周波数が大きく変更されることにな
り、電源投入時と同様にその異なるクロック周波数にロ
ックするためのサーチ動作が開始される。この場合も、
新たなクロック周波数にロックするまでの間は表示装置
の画面は乱れるため、早期にロックインできることが望
まれる。
【0054】かかる場合は、図6の係数Q制御回路のリ
セット信号50として、異なるクロック周波数に変更さ
れたことを検出するモード切替検出信号を入力すれば、
電源投入時と同様に、モード切替を検出した時から所定
の時間はサーチ動作が禁止され、水平同期周波数判別信
号51により選択される初期設定値がアップ・ダウン・
カウンタ3に設定される。そして所定の時間経過後は、
新たなクロック周波数に近い初期設定値からサーチ動作
を開始するので、サーチ時間は短縮されPLL回路を早
期に安定化することができる。
【0055】図9は、電源投入時と同様にモード切替え
時にも、PLL回路のサーチ動作を禁止し、アップ・ダ
ウン・カウンタ3に初期設定値20をロードする係数Q
制御回路26の回路図である。図6の係数Q制御回路と
比較すると、水平同期周波数判別信号51から表示モー
ドが切替えられたことを検出するモード切替検出回路5
4と、モード切替検出回路54の出力とリセット信号5
0との論理和をとる論理和回路53を有する点で相違す
る。
【0056】このモード切替回路54は、例えば水平同
期信号の周波数判別信号51を監視し、その判別信号5
1に変化が生じた時に表示モードが切替えられたことを
検出する。
【0057】本実施の形態では、モード切替検出回路5
4の出力は、電源投入時に入力されるリセット信号50
と同様に、モード切替時にアップ・ダウン・カウンタ3
のカウント動作を停止し、モード切替後の表示クロック
周波数に最も近い周波数に対応した初期設定値を水平同
期周波数判別信号51により選択しアップ・ダウン・カ
ウンタ3にロードするので、モード切替時におけるPL
L回路の誤動作を防止すると共に、所定の時間後に開始
されるサーチ動作時間を短縮し表示クロック周波数に早
期にロックさせることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ロ
ックはずれが発生した場合に、新たに設定される係数
は、乗算制御周波数帯の中央部にクロック出力が位置す
るような係数が選択されるので、従来の如く制御周波数
帯の上限または下限値付近でロックインされることが防
止される。
【0059】また、電源投入時及びモード切替時等にお
ける回路の不安定状態に起因するPLL回路の誤動作が
回避されると共に、電源オン時のサーチ動作が長引き、
しばらくの間PLL回路が安定しないという問題点を解
決することができる。
【0060】従って、かかるPLL回路が表示装置のサ
ンプリング・パルスの生成回路として使用された場合、
画像の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のPLL回路のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態のロックはずれ検出回路2
5の回路図である。
【図3】本発明の実施の形態のロックはずれ検出のタイ
ミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の係数ROMにあらかじめ
書き込むデータの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるある設定値での上
限点あるいは下限点でロックすることを回避する方法の
説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の係数Q制御回路26の回
路図である。
【図7】本発明の実施の形態においてある設定値での上
限点あるいは下限点でロックすることを回避する係数Q
制御方法の回路例のタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施の形態の係数Q制御回路26の電
源投入時のタイミングチャートである。
【図9】モード切替時にも初期設定値をカウンタにロー
ドする係数Q制御回路26の回路図である。
【図10】従来のPLL回路のブロック図である。
【図11】電圧制御発振器(VCO)の特性図である。
【図12】係数乗算器によるVCOの可変範囲拡大の説
明図である。
【図13】H.REF×Nがオーバーラップ範囲にある
場合の説明図である。
【符号の説明】
23 係数乗算器 24 分周器 25 ロックはずれ検出回路 26 係数Q制御回路 27 ロックはずれ検出パルス 28 はずれ方向検出パルス 29 係数Q設定信号 30 VCO制御電圧 35 位相比較回路 36 ローパスフィルタ 37 電圧制御発振回路 40 水平同期周波数判別回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号を入力し該基準信号に同期した整
    数倍の周波数を有するクロック出力を生成するPLL回
    路において、 該基準信号と該クロック出力を前記整数分の1に分周し
    た比較信号との位相差に応じた制御電圧を出力する位相
    比較回路と、 該位相比較回路の制御電圧に応答して所定の制御周波数
    帯内の周波数を有する信号を出力する発振器と、 該発振器からの信号の周波数に係数を乗算した周波数を
    有する前記クロック出力を出力する係数乗算回路と、 前記基準信号と前記比較信号を入力し、当該両信号の位
    相がずれるロックはずれを検出した時にロックはずれ検
    出信号とはずれ方向検出信号を出力するロックはずれ検
    出回路と、 電源投入時から所定の時間は、予め記憶されている初期
    設定値に対応する係数設定信号を前記係数乗算回路に供
    給し、該所定の時間経過後は、当該クロック出力の周波
    数が前記制御周波数帯に該係数を乗算した乗算制御周波
    数帯の中央付近に位置する中央係数に対応する係数設定
    信号を前記係数乗算回路に供給する係数制御回路とを有
    することを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記初期設定値は、 前記基準信号の周波数を判別する判別回路により選択さ
    れることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記係数制御回路は、 前記所定の時間は、前記中央係数を選択する動作を禁止
    し、前記基準信号の周波数を判別する判別回路により選
    択される初期設定値に対応する係数設定信号を前記係数
    乗算回路に供給し、 該所定の時間経過後は、前記クロック出力の周波数でロ
    ックイン可能な複数の係数のうち、該クロック出力の周
    波数が前記乗算制御周波数帯の中央付近になる前記中央
    係数を選択し、該選択された中央係数に対応する係数設
    定信号を前記係数乗算回路に供給することを特徴とする
    PLL回路。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記係数制御回路は、 前記ロックイン可能な複数の係数を記憶する係数メモリ
    と、 前記ロックはずれでイネーブル状態となり前記はずれ方
    向検出信号に従ってカウントアップまたはカウントダウ
    ンし、当該カウント値を前記係数メモリに入力アドレス
    として供給するアップ・ダウン・カウンタとを有し、 前記所定の時間経過後は、前記ロックはずれ検出信号に
    応答して、前記カウント値をアップまたはダウンするこ
    とで係数メモリ内の複数の係数をスキャンし、最初にロ
    ックインするカウント値と最後にロックインするカウン
    ト値の中央付近のカウント値を前記中央係数として選
    び、 前記所定の時間の間は、前記アップ・ダウン・カウンタ
    をディスエーブル状態としカウントアップまたはカウン
    トダウンを停止することを特徴とするPLL回路。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記係数制御回路は、 複数の初期設定値のうちから前記基準信号の周波数を判
    別する信号により一の初期設定値を選択する第一のセレ
    クタと、 前記最初にロックインするカウント値を記憶する第一の
    レジスタと、 前記最後にロックインするカウント値を記憶する第二の
    レジスタと、 該第一及び第二のレジスタの値の平均値を演算する演算
    部と、 該第一のセレクタの出力と該演算部の出力を切り換えて
    前記アップ・ダウン・カウンタに供給する第二のセレク
    タとを有することを特徴とするPLL回路。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記第一のセレクタ
    は、 前記基準信号の周波数を判別する信号により、複数の初
    期設定値の中から該基準信号の周波数に最も近い周波数
    に対応する初期設定値を選択することを特徴とするPL
    L回路。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記係数制御回路は、
    更に、 電源投入後に入力されるリセット信号により前記アップ
    ・ダウン・カウンタのカウント動作を停止し、 該アップ・ダウン・カウンタに前記初期設定値をロード
    し、 前記所定の時間後に該アップ・ダウン・カウンタのカウ
    ント動作の停止を解除することを特徴とするPLL回
    路。
  8. 【請求項8】基準信号を入力し該基準信号に同期した整
    数倍の周波数を有するクロック出力を生成するPLL回
    路において、 該基準信号と該クロック出力を前記整数分の1に分周し
    た比較信号との位相差に応じた制御電圧を出力する位相
    比較回路と、 該位相比較回路の制御電圧に応答して所定の制御周波数
    帯内の周波数を有する信号を出力する発振器と、 該発振器からの信号の周波数に係数を乗算した周波数を
    有する前記クロック出力を出力する係数乗算回路と、 前記基準信号と前記比較信号を入力し、当該両信号の位
    相がずれるロックはずれを検出した時にロックはずれ検
    出信号とはずれ方向検出信号を出力するロックはずれ検
    出回路と、 それぞれ異なる前記基準信号の周波数を有するモードが
    切替えられてから所定の時間は、予め記憶されている初
    期設定値に対応する係数設定信号を前記係数乗算回路に
    供給し、該所定の時間経過後は、当該クロック出力の周
    波数が前記制御周波数帯に該係数を乗算した乗算制御周
    波数帯の中央付近に位置する中央係数に対応する係数設
    定信号を前記係数乗算回路に供給する係数制御回路とを
    有することを特徴とするPLL回路。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記初期設定値は、 前記基準信号の周波数を判別する信号により、複数の初
    期設定値の中から該基準信号の周波数に最も近い周波数
    に対応した設定値として選択されることを特徴とするP
    LL回路。
JP9114646A 1997-05-02 1997-05-02 Pll回路 Pending JPH10308666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9114646A JPH10308666A (ja) 1997-05-02 1997-05-02 Pll回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9114646A JPH10308666A (ja) 1997-05-02 1997-05-02 Pll回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10308666A true JPH10308666A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14643023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9114646A Pending JPH10308666A (ja) 1997-05-02 1997-05-02 Pll回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10308666A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116662A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Honeywell Internatl Inc ロックの喪失後にフェーズ・ロックド・ループをリセットするための回路
US7471159B2 (en) 2005-11-25 2008-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Phase-locked loop for stably adjusting frequency-band of voltage-controlled oscillator and phase locking method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116662A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Honeywell Internatl Inc ロックの喪失後にフェーズ・ロックド・ループをリセットするための回路
US7471159B2 (en) 2005-11-25 2008-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Phase-locked loop for stably adjusting frequency-band of voltage-controlled oscillator and phase locking method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6686784B2 (en) Hybrid phase-locked loop
US5686968A (en) Synchronizing signal generation circuit
KR19990066804A (ko) 위상 동기 루프에서 위상을 순환시키는 방법 및 장치
KR100315246B1 (ko) 디지털 표시 장치용 위상 동기 루프 회로
JP4015254B2 (ja) ロック検出回路及びpll周波数シンセサイザ
JPH10308666A (ja) Pll回路
JP3473222B2 (ja) Pll回路
EP0479237B1 (en) Phase-locked oscillation circuit system with measure against shut-off of input clock
JP2970843B2 (ja) Pll回路
JPH1055161A (ja) デジタル映像処理装置用のpll回路
US7471126B2 (en) Phase locked loop utilizing frequency folding
JPH10303745A (ja) Pll回路
JPH11103401A (ja) Pll回路
JP5159424B2 (ja) Pll位相合わせ回路
JPH09191416A (ja) 映像表示装置
JP3796908B2 (ja) 位相ロック検査回路、およびこれを備えたクロック生成装置
JP2000286701A (ja) 位相同期ループ回路
JPH08125529A (ja) Pll回路
JP2001177403A (ja) Pll回路
JP3239982B2 (ja) Pll回路
JPH09160521A (ja) 画像表示装置
JPH10301526A (ja) Pll回路
JP2000068829A (ja) 周波数シンセサイザ回路
JPH09191247A (ja) Pll回路
JPH05252536A (ja) フェーズロックループ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050405