JPH10308346A - 投影露光方法及び投影露光による半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

投影露光方法及び投影露光による半導体デバイスの製造方法

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JPH10308346A
JPH10308346A JP9127953A JP12795397A JPH10308346A JP H10308346 A JPH10308346 A JP H10308346A JP 9127953 A JP9127953 A JP 9127953A JP 12795397 A JP12795397 A JP 12795397A JP H10308346 A JPH10308346 A JP H10308346A
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JP
Japan
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reticle
mark
substrate
alignment mark
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Application number
JP9127953A
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English (en)
Inventor
Masanori Kato
正紀 加藤
Nobutaka Fujimori
信孝 藤森
Masakazu Murakami
雅一 村上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクルの描画誤差等に左右されずに基板上
にアライメントマークを露光することができる投影露光
方法を提供する。 【解決手段】 実パターンとアライメントマークとが形
成された原版上の、そのアライメントマークを実パター
ンとは独立に基板上に投影露光して、基板上にアライメ
ントマークを形成する工程を含む投影露光方法。投影光
学系を介して、実パターンとは独立にアライメントマー
クを基板上に投影露光するので、原版の描画誤差に左右
されずに、また投影光学系にも依らない、基板上に露光
される実パターンと設計上目標とする所定の位置にアラ
イメントマークが露光される。したがって、感光性基板
上に2層目以降の露光をする場合に、1層目のアライメ
ントマークを形成する時の誤差が取り除かれ、正確に重
ね合わせ露光を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原版上のパターン
を感光性基板上に投影露光する投影露光方法に関し、特
に、大型の液晶パネルや半導体デバイス等の製造に用い
られる重ね露光の際、基板の位置合わせを行うためのプ
レートアライメントマークの露光位置を正確に求め露光
を行う、投影露光方法及び液晶表示装置を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】大型液晶パネル等を製造するための投影
露光装置の基準位置は、基板を載置する基板ステージ上
に配置した基準マークにより定められ、その基準マーク
により、投影光学系を通してレチクル(原版)のアライ
メントマークと照合され、基板ステージ座標系における
投影光学系を介したレチクルの位置を求めている。
【0003】液晶パネル等は、一般に感光性基板である
1枚のプレートに複数の層を投影露光して製造される
が、2層目以降には、1層目を露光されたプレートの位
置を検出するためのプレートアライメント系を有し、前
記基準マークを用いて、そのプレートアライメント系の
位置も検出している。これにより、いわゆる投影露光装
置のベースラインが求まることとなる。
【0004】レチクルには、2層目以降のプレートのア
ライメントを行うためのプレートアライメントマーク
(プレート上にプレートアライメントマークを投影露光
するためのマークパターン(レチクル上にある)である
が、これも便宜上「プレートアライメントマーク」と呼
ぶ。紛らわしいときは「レチクル上のプレートアライメ
ントマーク」のようにいう)が、露光の際にプレート上
の所定の位置に投影露光されるように配置形成されてい
る。このようにしてプレート上に形成されたプレートア
ライメントマークは、プレート上の1層目に重ねて2層
目以降の露光を行う際に使用される。即ち、1層目の所
定の位置に露光され形成されたプレートアライメントマ
ークを2層目以降の露光を行う際に検出し、上記ベース
ラインの値とプレートアライメントマークの計測された
位置によりプレートを所定の位置にセットし直して、重
ね露光を行なっている。
【0005】ここで複数枚のレチクルにて1画面を構成
する液晶パネル等の投影露光装置を例にとってベースラ
イン計測について簡単に説明する。例えば4枚のレチク
ルにて一画面を構成する場合は、その4枚のレチクルの
位置を各レチクルにて、レチクルを交換しながら、基板
ステージ上の基準マークを用いて計測し、先に述べたプ
レートアライメント系の位置と各レチクルの位置をステ
ージ座標系にて検出することによって、いわゆる各レチ
クル毎のベースラインを求めている。
【0006】通常レチクル上の少なくとも2点を検出し
てベースラインを求めているが、例えば、各レチクルを
画面継ぎにより1つのパネルを形成するときは、実際の
露光されるパターンの近傍にレチクルの位置計測用マー
クを複数点配置し、特に継ぎ部が切れ目無く1枚のパネ
ルとなるように前記マークを計測し、各レチクルの位置
合わせを行い露光する。
【0007】各レチクルの位置を検出する方法は、例え
ば、特開昭61−143760のように、基板ステージ
上に設けられた基準マークとその下方に設けられた受光
センサとにより、レチクル上の位置検出用マークとの相
対位置を検出したり、特開昭63−284814のよう
に、基準マーク上のスリットマークをステージ側より発
光し、投影光学系を介して、レチクル上のスリットマー
クとの相対位置を照明光学系内にある受光センサにて検
出する方法などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術によれば、プレートの位置合わせを行う為のプレート
アライメントマークのレチクル上の位置は、プレート上
に露光される時に実パターンと設計上所定の位置関係に
なるように配置され、かつ、露光された複数のプレート
アライメントマークがプレート上で所定の位置関係にな
るように、1層目の露光用レチクル上に配置されてい
る。
【0009】しかしながら第1には、レチクル上のプレ
ートアライメントマークの所定の位置は、レチクル毎に
誤差をもち描画され、設計上の所定の位置からズレをも
ってしまう。第2には、このプレートアライメントマー
クが基板上に露光される場合には、これに加えて、投影
光学系のディストーションの影響を受け、このディスト
ーション分だけ設計値に対するズレを生じてしまう。当
然のことながら、投影光学系のディストーションの影響
は、投影光学系の像高により異なるし、また1枚のプレ
ートは1台の投影露光装置で処理するとは限らず、各投
影光学系、つまりは使用する各投影露光装置により異な
った値を示すことになる。
【0010】上記2点が原因となって、レチクルの描画
誤差、レンズディストーションの分だけプレートアライ
メントマーク自身がズレをもって露光される。更に、複
数のレチクルにて継ぎ露光を行う場合、継ぎ部が各レチ
クルで最適になるようにレチクル毎に、レチクルやステ
ージ(基板)の位置にて補正したり、投影光学系内の倍
率調整機構にて補正を行う為、レチクルに配置された基
板のアライメントマークも所定の位置から大きくずれを
生じてしまう。
【0011】このような状態で、プレート上のプレート
アライメントマークを用いて2層目以降の重ね露光を行
うと、当然1層目と2層目、更には、3層目、と誤差が
生ずることとなり、重ね合わせ精度を悪化してしまうと
いう問題を生じていた。
【0012】そこで本発明は、レチクルの描画誤差に左
右されずに、更に投影光学系にも依らない、プレート
(基板)上に露光される実パターンに対して設計値通り
の所定の位置にプレートアライメントマークを露光し、
2層目以降の露光の場合に1層目のプレートアライメン
トマークを形成する時の誤差を取り除き、正確に重ね合
わせ露光を行うことができる投影露光方法及びそのよう
にして半導体デバイスを製造する方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による投影露光方法は、所定の
パターンが形成された原版を露光光によって照明し、投
影光学系を介して、該照明された前記所定のパターンの
像を感光性基板上に投影露光する投影露光方法におい
て;前記投影露光とは独立に、前記原版上の所定のパタ
ーンと前記感光性基板との相対的な位置合わせを行うア
ライメントマークを前記感光性基板上に形成する工程を
含み、該アライメントマークを前記感光性基板上に形成
する工程は;前記感光性基板を前記投影光学系について
前記所定のパターンが形成された原版を配置すべき位置
とほぼ共役な位置に配置する第1の工程と;前記原版
は、該原版上の所定のパターンと前記感光性基板との相
対的な位置合わせを行うためのアライメントマークを有
しており、該原版を前記感光性基板とほぼ共役な位置に
配置する第2の工程と;前記感光性基板に、前記原版上
のアライメントマークを、前記投影光学系を介して、前
記所定のパターンとは独立に投影露光する第3の工程と
を備える。
【0014】ここで、原版とはレチクルやマスクであ
り、原版上の所定のパターンとは例えば製品用実パター
ンであり、前記所定のパターンの像を投影露光する感光
性基板は、例えば液晶表示装置用プレートやシリコン基
板である。また原版の有するアライメントマークとは、
基板上に投影露光されて、2層目以下の重ね露光の際に
基板のアライメントに用いられる基板上のアライメント
マークを形成するためのパターンである。
【0015】このように構成すると、感光性基板を投影
光学系について所定のパターンが形成された原版を配置
すべき位置とほぼ共役な位置に配置するので、所定のパ
ターンが感光性基板上に投影露光でき、原版は、その上
の所定のパターンと感光性基板との相対的な位置合わせ
を行うためのアライメントマークを有しており、その原
版を感光性基板とほぼ共役な位置に配置するので、原版
上のアライメントマークを感光性基板上に投影露光で
き、感光性基板に、原版上のアライメントマークを、投
影光学系を介して、所定のパターンとは独立に投影露光
するので、レチクルの描画誤差に左右されずに、また投
影光学系にも依らない、基板上に露光される実パターン
と設計上目標とする所定の位置にアライメントマークが
露光される。したがって、感光性基板上に2層目以降の
露光をする場合に、1層目のアライメントマークを形成
する時の誤差が取り除かれ、正確に重ね合わせ露光を行
うことができる。
【0016】上記発明では請求項2に記載のように、前
記第1の工程が、位置計測系を有する基板ステージに前
記感光性基板を載置する工程を含み;前記第3の工程
が、前記原版上のアライメントマークの前記感光性基板
上に転写される位置を、前記基板ステージの位置計測系
を用いて計測することにより定める工程を含んでもよ
い。
【0017】また上記発明においては、請求項3に記載
のように、前記第3の工程が、前記原版上のアライメン
トマークの前記感光性基板上に転写される位置を、前記
投影光学系を介した、前記原版上のアライメントマーク
と前記基板ステージに設けられた基準マークとの相対的
位置を計測することによって定める工程を含んでもよ
い。
【0018】このように構成すると、原版上のアライメ
ントマークの感光性基板上に転写される位置を、基板ス
テージの位置計測系を用いて計測することにより定める
ので、マークの位置をステージ干渉系などの精度の高い
基板ステージの位置計測系の座標系で定めることができ
る。
【0019】また、請求項2に記載の投影露光方法で
は、請求項4に記載のように、前記第2の工程が、位置
計測系を有する原版ステージに前記原版を載置する工程
を含み;前記第3の工程が、前記原版ステージを、前記
原版上のアライメントマークが前記投影光学系の視野内
に入るように移動する工程と;前記投影光学系を介し
た、前記原版上のアライメントマークと前記基板ステー
ジに設けられた基準マークとの相対的位置を、前記原版
ステージ位置計測系と前記基板ステージの位置計測系と
を用いて計測することによって、前記原版上のアライメ
ントマークの前記感光性基板上に転写される位置を定め
る工程とを含んでもよい。
【0020】請求項5に係る発明による半導体デバイス
を製造する方法は、請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の投影露光方法により、前記所定のパターンを感光
性基板に投影露光する工程を備える。ここで半導体デバ
イスとは、集積回路等の半導体チップのようなデバイス
の他、特に大型の基板(プレート)を用いる液晶表示装
置等も含む。
【0021】このように構成すると、レチクルの描画誤
差に左右されずに、また投影光学系のディストーション
等にも依らずに、基板上に露光される実パターンに対し
て設計上目標とする所定の位置にアライメントマークが
露光される。したがって、感光性基板上に2層目以降の
露光をする場合に、1層目のアライメントマークを形成
する時の誤差が取り除かれ、正確に重ね合わせ露光を行
うことができるので、品質の高い反動邸デバイス、特に
液晶表示装置が高いスループットで製造できる。
【0022】以上のように、本発明の構成をとれば、原
版上に配置された原版の位置合わせ用マークと、原版上
の基板の位置合わせを行うためのアライメントマークが
投影光学系を介して、転写される位置を基準マークを用
いて計測し、この計測された各値を基に、基板にアライ
メントマークのみ、若しくは、原版の実パターンのみを
露光するため、アライメントマークは原版毎に持ってい
る原版の製造誤差、投影光学系のディストーション等の
影響を受けずに、所定の位置に正確に露光することが可
能になり、さらに、例えば継ぎ露光を行う場合に原版の
実パターンを各種の補正を行い、露光してもアライメン
トマークに影響を与えることなく実パターンに最適にな
るように補正、露光を行うことができる。即ち、原版上
の実パターンと原版上の基板のアライメントマークとを
計測し、各々独立に露光すれば、誤差なくアライメント
マークのみを所定の位置に正確に露光することができ、
ひいては、2層目以降の重ね合わせ露光を正確に行うこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0024】図1は、本発明に用いる投影露光装置の概
略構成を示す斜視図である。この投影露光装置では、超
高圧水銀ランプ等の光源101、反射鏡102、コリメ
ートレンズ103、オプティカルインテグレーター10
4、ハーフミラー107、リレーレンズ108、レチク
ルブラインド109、レチクルブラインド結像光学系1
10及び反射鏡111を含む照明光学系100、そして
投影光学系112、基板ステージ201が、光源101
の光路中に以上の順に配置されている。さらに、反射鏡
102とコリメートレンズ103の間には、シャッター
301が設けられており、必要に応じて光源101の光
束を照明光学系100の外部に取り出すことができるよ
うになっている。取り出した光束は集光レンズ302に
より、光ファイバー303の入射端に集光されるように
構成されている。
【0025】ハーフミラー107は、やはり照明光学系
内の光束を外部に導くためのもので、導き出された光束
は結像光学系のレンズ106を介して、基板202の面
と共役な結像面を有する例えば光電変換素子のような受
光素子105の受光面に結像されるように構成されてい
る。
【0026】また、反射鏡111と投影光学系112と
の間には、本発明の所定のパターンである投影されるべ
き実パターンの形成されたレチクル121、122、1
23、124を順次載置できる原版ステージ501(図
2参照)が設けられている。
【0027】各レチクル例えばレチクル121には、図
7の(a)に示されるように、レチクルの中央部に配置
された矩形の投影露光領域に実パターン121Pが形成
されており、実パターン121Pの矩形の一辺に近接し
て複数のレチクルマークRMが形成されている。図7に
は4個のレチクルマークRMが示されているが、通常は
2個以上であれば何個であってもよい。またレチクル1
21上の所定箇所には、実パターン121Pからある程
度離して2個のレチクルアライメントマークRA1、R
A2が形成されている。さらに実パターン121Pとは
独立して基板アライメントマークPMが形成されてい
る。図7の(a)では、基板アライメントマークPMは
実パターン121Pの外側に設けられているが、実パタ
ーン121Pにとって差し支えがなければ、図7の
(b)に示されるように、その内部に形成してもよい。
また基板アライメントマークとして、レチクルマークR
Mのうちの1個を用いてもよい。
【0028】他のレチクル122、123、124に
も、レチクル121と同様にRマークRM、実パターン
122P等、レチクルアライメントマークRA1、RA
2、が形成されている。また必要に応じて、基板アライ
メントマークPMも形成されている。通常は、基板アラ
イメントマークPMは1層目を露光するレチクルのうち
1枚に形成されていればよいが、他のレチクルに形成さ
れていても、不要なら使用しなければよいし、基板アラ
イメントマークPMは最初のレチクルの露光時に露光し
なければならないものではなく、途中あるいは最後でも
よいからである。さらには、1層目のアライメントマー
クが消えてしまったり、不鮮明になるようなときには、
2層目以降に打ち直しをしてもよい。
【0029】さらに投影光学系112の周囲には、基板
ステージ201をその真下に設定したときに、ほぼその
四隅の僅かに内側に位置するように4個のプレートアラ
イメント系131〜134が配置されている(図1で
は、134は投影光学系112に隠れていて図示されて
いない)。
【0030】また、基板ステージ201の位置を座標系
で計測するために、ステージ干渉計203が設けられて
いる。
【0031】感光性基板であるプレート202を載置す
るように表面が平坦に形成された基板ステージ201に
は、プレート202が載置されていないときにステージ
の表面から突出し、プレート202が載置されるときに
はプレート載置の邪魔にならないようにステージの内部
に退避するように構成された基準マーク141が設けら
れている。このように構成することによって、大型の角
形基板を載置するようなステージの大型化を避けること
ができる。
【0032】また、投影光学系112と基板ステージ2
01との間には、投影光学系用112のオートフォーカ
ス系204が設けられている。
【0033】レチクルステージ501の、反投影光学系
側にはレチクルアライメント系451が設けられてい
る。この系によってレチクルアライメントマークRA
1、RA2(図7)を観察して、不図示のレチクルステ
ージ干渉系等により、レチクルの位置を定めることがで
きる。
【0034】次に図2を参照して、アライメントマーク
照明系、基準マーク照明系の構成を説明する。図2は、
図1の投影露光装置を真横から見た側面図である。図
中、反射鏡111とレチクルステージ501との間には
コンデンサレンズ114(図1には不図示)が配置され
ており、コンデンサレンズ114とレチクルステージ5
01との間には、ビームスプリッタ(光合成部材でもあ
る)412が、レチクル上の(基板)アライメントマー
クを投影光学系112を介して通過する光の光路中に配
置されている。ビームスプリッタ412は、分岐された
光路が投影光学系112の光軸に直角な方向に偏向され
るように配置されている。偏向された光路中には、光フ
ァイバー303から分岐した光ファイバー303aの光
射出部が配置され、その射出部とビームスプリッタ41
2との間にはリレーレンズ411が設けられている。ア
ライメントマークが形成されているレチクルの表面と前
記光射出部は、それぞれリレーレンズ411の焦点面に
なるように配置されている。
【0035】一方、基準マーク141の基板ステージ側
には、反射鏡172が、投影光学系112を介して基準
マークを照明した場合の光の光路中に配置されている。
反射鏡172は、反射された光路が投影光学系の光軸に
直角な方向に偏向されるように配置されている。偏向さ
れた光路中には、光ファイバー303から分岐した光フ
ァイバー303bの光射出部が配置され、その射出部と
反射鏡172との間にはリレーレンズ171が設けられ
ている。基準マーク141と前記光射出部は、それぞれ
リレーレンズ171の焦点面になるように配置されてい
る。
【0036】次に以上の構成をもった投影露光装置の作
動を説明する。まず、レチクル121〜124上のパタ
ーンをプレート202上に投影露光する場合には、光源
101の光を露光用の波長(例えばg線、h線、i線)
に不図示の干渉フィルタ等により選択し、照明光学系1
00を介して、レチクル121等を照明し、レチクル上
のパターンは、投影光学系112により、基板ステージ
201上に載置されたプレート202上(図1中、点線
で図示)に転写される。この露光動作を複数例えば4枚
のレチクル121〜124を用いて、継ぎ露光を行うこ
とにより、大きな液晶パネルが形成されることとなる。
【0037】この露光装置の使用方法を、さらに図2を
参照して説明する。この露光装置におけるベースライン
の計測は、プレート202が基板ステージ201上に無
い状態で、基準マーク141を上方に移動させ、マーク
面がほぼ投影光学系の結像面になるようにする。この状
態で基準マーク141を用いて、プレート202のアラ
イメントを行う為のプレートアライメントマーク(本発
明のアライメントマーク)の位置を計測する。
【0038】ここで基準マーク141は、例えば液晶表
示装置用の感光性基板などの大型の角形プレート202
をステージ201上に載置することと、ステージ201
の大型化を避ける為に、ベースライン計測の時だけ上方
に移動し、プレート202の通常の露光時にはステージ
201の下方に退避する構成を取っている。
【0039】図2を参照して、基準マーク141を用い
てレチクルの位置の計測の場合の説明を行う。計測は、
メイン照明100系内のシャッター301で反射された
光を光ファイバー303によりステージ201上の基準
マーク(FM)141に導いて、これを照明して行う。
照明光は、不図示の干渉フィルタ等により、露光波長に
選択される。
【0040】照明された基準マーク141の像は、投影
光学系112を介して、共役面に設置されたレチクル1
21上のレチクル位置検出用マーク(以下「レチクルマ
ーク」と呼ぶ)RM上に結像する。更に、レチクルマー
クRMを通過した光は、メイン照明系100の一部を通
過し、光電変換素子105にて受光される。
【0041】ここで、基準マーク141のパターンは例
えば図3の(a)、レチクルマークRMのパターンは同
様に図3の(b)に示されているようなスリットマーク
であり、ステージ201を走査することにより、受光素
子105にて検出される信号は、図3の(c)のように
なり、例えば、あるスライスレベルによる中点検出等を
行うことにより、ステージ干渉計203にて基板ステー
ジ201の位置座標を計測することができる(図14、
SP3、SP4)。
【0042】このように基準マーク141を用いてレチ
クル121上の複数箇所に配置された(図7参照)各レ
チクルマークRMの位置を計測する。レチクルマークR
Mは、従来の技術で述べたように、レチクル121の描
画誤差を低減する目的で実パターン121Pの近傍に配
置され、かつ複数計測することにより平均化を行ってい
る。特にレチクルを複数枚例えば4枚(121、12
2、123、124)用いて継ぎ露光により1つのパネ
ルを形成する場合には、継ぎ部が最適になるように補正
を行えるように、継ぎ部分の計測に重点をおいて実行さ
れる。
【0043】次に図2を参照して、レチクル121上の
基板アライメントマーク(レチクル上のアライメントマ
ーク)PMの計測について説明する。レチクルマークR
Mの検出と同様に、基準マーク141を光ファイバー3
03b、リレーレンズ171、反射鏡172を用いて照
明し、レチクル121上のアライメントマークPM上に
基準マーク141の像を重ねて形成する。
【0044】基準マーク141は、先に述べたスリット
マーク(図3(a)参照)で、スリットスキャンにより
アライメントマークPMを透過した光を検出する。受光
系は、アライメントマークPMを露光する為の光ファイ
バ303aで導かれる光と分岐するように配置されたビ
ームスプリッタ412を透過し、レチクルマークRMの
場合と同様にメイン照明系100内にある光電変換素子
105により受光する。
【0045】ここで、通常レチクル121上のアライメ
ントマークPMの形態は、第2層目以降の基板のアライ
メントを実行するアライメント系により決定する。この
計測は、基準マーク141上にレチクルマークRMを計
測するためのマークと、レチクル121上のアライメン
トマークPMを計測するためのマークの両方を設けても
よいが、ここでは、基準マーク141のレチクルマーク
RM計測用のマークと、レチクル上のアライメントマー
クPM計測用のマークを同一のスリットマーク(図3
(a)参照)としている。
【0046】基板のアライメント系131〜134に
は、画像処理型の場合やレーザを用いたマークの散乱
光、若しくは回折光検出型等があり、各検出系に適した
マークが選択され、レチクル141上にアライメントマ
ークPMとして配置される。アライメントマークPMの
画像処理型マークを図4の(a)に、回折光検出型マー
クを図4の(b)に示す。
【0047】更に、先に述べたように基準マーク141
のレチクルマークRMを計測するためのマークは、スリ
ットマークで、ステージスキャンを行い、いわゆるスリ
ットスキャンにより位置を検出する。このマークにて各
アライメントマークPMを検出したときの信号を図4の
(c)(画像処理型の場合)、(d)(レーザ回折型の
場合)に示す。
【0048】この信号を先のレチクルマークRMの検出
と同様に、ステージの位置を計測する干渉計203を用
い、例えば中点検出等を行うことにより位置を検出す
る。以上により、レチクル121上のレチクルマークR
MとアライメントマークPMの投影光学系112を介し
たステージ座標を求めるのである(図14、SP2)。
【0049】更に、レチクルをレチクル121〜124
と交換し、各レチクルにおいてレチクルマークRMを検
出し、更に、レチクル121以外にもアライメントマー
クPMがある場合には同様にそれらのアライメントマー
クPMも検出する。こうして各レチクルの位置を計測す
る(図14、SP5、SP6)。
【0050】更に、基準マーク141上に配置された画
像処理型マークや、レーザ回折光マーク等のアライメン
トマークPMを用いて、基板のアライメント系131〜
134の位置を検出すれば、いわゆるベースラインが求
まることとなる。
【0051】次に図1、図2を参照して、露光について
説明する。まず基準マーク141を下げ、露光を行う基
板202をステージ201上に搬入する(図15、SP
7)。
【0052】更に、レチクルは、初めに露光を開始する
レチクル121を所定の位置にセットする(第1層目の
露光)。この時、セットする位置は、先に基準マーク1
41にて計測した時の状態と同じになるようにし、その
位置は、レチクル121のみの位置を検出するレチクル
アライメント系451によって検出され制御される。基
準マーク141を用いて各マークを検出している時のレ
チクルアライメント系451による位置を記憶しておく
ことにより、同じ位置にセットできるのである(図1
5、SP8)。
【0053】第1層目の露光時の基板202には、当然
アライメントマークPMは存在せず、露光波長に感光す
るレジストが塗布されている。露光は、載置された基板
202を例えば、基板202の基準辺をメカニカルにス
テージ201上の不図示のピンに押し当てるようなプリ
アライメント機構によりラフに位置合わせし、露光を開
始する。こうしてレチクル121、プレート202とも
位置合わせされ露光動作にはいる。
【0054】まず、第2層目以降に基板202の位置合
わせを行う為のアライメントマークPMを露光する。通
常レチクルブラインド系は、メカニカルに最小設定開口
が決定されるため、レチクル121上のアライメントマ
ークPMの領域が大きくなりすぎることが多いが、この
場合には、図2あるいは図7に示されるようにレチクル
121の実パターン121Pとは別にその外側に配置さ
れたマークをアライメントマークPMとして用いること
が望ましい。ここには、当然のことながら後の実パター
ン121Pの露光時には、露光光は当たらない。
【0055】この場合のアライメントマークPMの露光
は、先に述べた基準マーク141照明の為の光ファイバ
ー303を光ファイバー303aに分岐して用い、リレ
ーレンズ411を介し、計測の時には透過したビームス
プリッタ412で反射させ、アライメントマークPMを
照明する。照明されたアライメントマークPMは、投影
光学系112を介して基板202上の所定の位置に露光
される(図15、SP10、SP11)。
【0056】露光量は、所定の露光量となるように例え
ば、前記光ファイバー303aの一部の光を不図示の光
電変換素子によって直接検出したり、ビームスプリッタ
412を透過した光を検出したりして、図中のファイバ
ー303aの出口にあるシャッタ308により所定の量
になるように制限されている。
【0057】図5は、本発明の実施に用いられる別の投
影露光装置の例の概略構成を示す側面図である。図2で
は、ビームスプリッタ412により計測光と露光光を分
岐したが、図5に示されるような構成によっても本発明
は実施できる。図中、照明光学系100、レチクルステ
ージ501、投影光学系112、基板ステージ201の
基本的構成は図2の場合と同様である。
【0058】図2のビームスプリッタ412の代わりに
全反射の反射鏡414が置かれ、その投影光学系112
の光軸に直角な偏向方向にはリレーレンズ413(図2
のリレーレンズ411に対応)が配置されており、リレ
ーレンズ413の後側焦点面には後述の光ファイバの入
射端部(後述の光ファイバ303a’については射出端
部でもある)が配置されている。
【0059】また光ファイバ303が、光ファイバ30
3a、303b、303cに分岐している点も図2の場
合と同様であるが、リレーレンズ413に光を導く光フ
ァイバ303aは途中で切断されて中継部が組み込ま
れ、その先が光ファイバ303a’として構成されてい
る。すなわち光ファイバ303aの光射出部304と光
ファイバ303a’の光入射部305との間にリレーレ
ンズ306が、光射出部304と光入射部305とが共
役になるように配置されており、さらに光射出部304
とリレーレンズ306の間あるいはリレーレンズ306
と光入射部305との間に、その間の光路を必要に応じ
て遮断するシャッタ307が配置されている。
【0060】また光ファイバ303a’の射出端部30
8は光ファイバ303dの入射端部にもなっており、光
ファイバ303dの射出端部にはSPD等の受光素子1
61が設けられている。射出端部308は、2分割され
てそれぞれが光ファイバ303a’の射出端部と光ファ
イバ303dの入射端部として形成されていてもよい
し、光ファイバ303a’と光ファイバ303dがラン
ダムファイバ状に形成されて射出端部308となってい
てもよい。
【0061】また光ファイバ303bの光射出端部とリ
レーレンズ171との間にはシャッタ173が設けられ
ている。
【0062】このように構成することによって、図2の
場合にはビームスプリッタ412で光が分割されたが、
図5の場合には光ファイバ303a’、303dによっ
て分割される。そしてレチクル上のアライメントマーク
PMを基板202(図5)に投影露光するときは、シャ
ッタ307を開、シャッタ173を閉とし光ファイバ3
03a’により導かれる光により露光する。このときは
基板202が基板ステージ201上に載置されているの
で基準マーク141はステージ201内に退避してい
る。
【0063】計測のときは、シャッタ307を閉、シャ
ッタ173を開とし、光ファイバ303bによって導か
れた光によって、ステージ201上の基板202の表面
が来るべき面まで突出した基準マーク141を照明し、
その像を投影光学系112を介してレチクル121上の
計測すべきマークに重ねて投影する。
【0064】図6を参照して、図7の(b)のように実
パターン121P内にアライメントマークPMを配置で
きる場合を説明する。図6に示されるようにメイン照明
系100内のレチクルブラインド109が、光学系11
0、114に関してレチクル121と共役な位置に配置
されている。レチクルブラインド109は、レチクル1
21上の特定の箇所を照明できるように絞り込めるよう
な絞り構造を有している。
【0065】このような構造により、レチクルブライン
ド109はレチクル上のアライメントマークPMを中心
とする小領域のみを照明するように絞られるので、レチ
クル121上のアライメントマークPMのみが基板20
2上に露光される。このときには、メイン照明光を用い
て露光し、計測は光ファイバ303によって導かれた光
で基準マーク141を照明し、投影光学系112を介し
て、メイン照明系内の光電変換素子105を用いて行え
ばよい。こうしてレチクル121上のアライメントマー
クPMは、先に計測された値を基に、ステージ座標系2
03で座標により指定される所定の位置に露光されるこ
とになる(図15、SP9、SP10、SP11)。
【0066】通常基板202のアライメントは、基板の
X、Yシフト、θ、倍率等を検出したり、更にそれらを
統計的に求める為に、複数点検出される。即ち、アライ
メントマークPMの露光も所定の位置になるように、図
8にアライメントマークPM1〜PM6(図中十字マー
ク)で示されるように基板202の複数箇所に露光され
る。
【0067】図8に示されるように、アライメントマー
クPM1〜PM6が露光された基板202に実パターン
121P〜124Pの露光を開始する(図15、SP1
2)。図中、点線内の数字が各レチクルに対応する。こ
の場合は、基板202上に4枚の液晶表示装置が、各液
晶表示装置が4枚のレチクル121〜124で製造され
る場合を示す。
【0068】液晶表示装置とレチクル121〜124の
配置を示すために、基板202の露光領域にその中心O
を原点としてX軸、Y軸をとる。XY座標の第1象限の
例えば座標(50,50)に点O1をとりそれを原点と
して、X軸、Y軸とそれぞれ平行なx1軸、y1軸をと
る。同様にして、XY座標の第2象限の座標(−50,
50)に原点O2、x22座標を、第3象限の座標(−
50,−50)に原点O3、x33座標を、第4象限の
座標(50,−50)に原点O4、x44座標をとる。
【0069】ここで、レチクル121の実パターン12
1Pを基板202のx22座標の第2象限の領域に露光
し、次にx11座標の第2象限の領域、x44座標の第
2象限の領域、x33座標の第2象限の領域といった順
番で露光する。レチクル121の露光が4枚分全て完了
したら、レチクル121をレチクル122に交換し、そ
の実パターン122Pを、レチクル121の場合と同様
に、基板202のx22座標の第1象限の領域に露光
し、次にx11座標の第1象限の領域、x44座標の第
1象限の領域、x33座標の第1象限の領域といった順
番で露光する。この際、レチクル121に対して継ぎ部
が最適になるように露光される(図15、SP13、S
P14)。
【0070】更に、レチクルは、レチクル123、12
4と交換され、各継ぎ部が最適になるように、それぞれ
22座標、x11座標、x44座標、x33座標の第
3象限、第4象限に順次露光される。ここで例えば、レ
チクル121とレチクル122の継ぎ部は、レチクル1
21の右側とレチクル122の左側が継ぎ部となること
から投影光学系112から見れば、四角形のショットで
右側のディストーションと左側のディストーションが継
ぎ部で影響することになり、この継ぎ部が最小誤差にな
るように最適化される。このため、レチクル121のシ
ョットに対して、レチクル122のショットは、投影光
学系の倍率や、レチクルの位置、若しくは基板の位置を
わずかに所定位置に対してシフトさせたりすることによ
って、補正を加えることになる。即ち、従来のように基
板202のアライメントマークも同時に露光を行うと、
この補正量だけずれた位置に露光されることになり、こ
れを、実パターン121Pの露光とは独立に計測された
アライメントマーク即ちアライメントマークPMを露光
することにより、所定位置に正確に、投影光学系112
のディストーション、レチクルの製造誤差の影響を受け
ずに露光することが可能になる。
【0071】以上より、基板202のアライメント用の
マークであるアライメントマークPMを所定位置に露光
できるため、第2層以降での重ね合わせ露光を行う場合
に正確に第1層目に重ね露光することが可能になる。こ
こでは、初めにアライメントマークPMを露光すること
としたが、レチクルの実パターン121P他の露光を終
了した後にアライメントマークPMを露光してもよい
し、スループットを重視して、レチクルの実パターン1
21P他とアライメントマークPMを任意の順で露光し
てもよい。
【0072】図9は、本発明の実施に用いられるさらに
別の投影露光装置の例の概略構成を示す側面図である。
この装置では、レチクルマークRMと基準マーク141
を検出する系の構成として、照明光にメイン照明光を用
いている。図9の装置では、反射鏡412a、リレーレ
ンズ411aは、図5の場合の反射鏡414、リレーレ
ンズ413に対応して同様に構成されている。但し、光
ファイバー303aは途中で切断されておらず、図2の
場合の光ファイバ303aと同様な構成である。図中、
集光レンズ302からの光を受光して導く光ファイバ3
03は、光ファイバ303aと光ファイバ303bに分
割されているが、光ファイバ303bはレチクル上の別
の領域を照明する、リレーレンズ411a、反射鏡41
2aと同様な構成を有する、リレーレンズ411b、反
射鏡412bに接続されている。
【0073】一方、図9に示されるように基準マーク1
41を用いた計測用の受光系はステージ201中に組み
込まれている。即ち、基準マーク141の下側、ステー
ジ201内側には反射鏡173が配置されており、光路
をステージ201の表面に平行な方向に偏向する。その
偏向された先にはリレーレンズ174が配置されてお
り、その先には光ファイバ303eの光入射端部があ
る。基準マーク141と光ファイバ303eの光入射端
部とは、リレーレンズ174に関してそれぞれ前側焦点
と後側焦点に位置している。また、光ファイバ303e
はステージ201から外部に導き出され、その光射出端
部にはSPDのような光電変換素子162が、外部のベ
ース上に固設されている。
【0074】このような構成により、光ファイバ303
aを経由して、リレーレンズ411a、反射鏡412
a、レチクル121(例えばレチクルマークRM)、投
影光学系112を介して基準マーク141が照明され、
例えばレチクルマークRMが重ねて投影される。照明さ
れ基準マーク141を透過した光は、反射鏡173、リ
レーレンズ174を介して、さらに光ファイバ303e
を経由して光電変換素子162によって検出される。こ
のようにして、レチクルマークRMと基準マーク141
の透過光量が、装置固有の位置に配置された光電変換素
子162によって検出される。
【0075】更に、レチクル121上のアライメントマ
ークPMと基準マーク141の位置計測は次のようにし
てなされる。メイン照明系より、光ファイバー303a
を経由して導かれた照明光によりレチクル121上のア
ライメントマークPMが照明され、このアライメントマ
ークPMの像を投影光学系112を介し、先に述べたレ
チクルマーク検出系にて検出する。
【0076】レチクル121上のアライメントマークP
Mの基板202上へ露光は、同光学系を用いてなされ
る。
【0077】光電変換素子162は、ステージ201中
でもよいが、本実施の形態では、受光素子162自身の
発熱による周囲の熱膨張を小さくするために、熱の影響
を受けない場所に光ファイバー303eにて導かれてい
る。受光方式としては、スリット開口を利用する、いわ
ゆるスリットスキャン方式や、パターンのエッジを利用
するナイフエッジ方式等が考えられる。
【0078】図10は、本発明の実施に用いられるさら
に別の投影露光装置の例の概略構成を示す側面図であ
る。この装置では、受光センサ部にステージ201に埋
設されたCCD等の撮像素子163が用いられている。
即ち、基準マーク141の下側、ステージ201の内側
には、反射鏡が図9に示されるのと同様に設けられてお
り、偏向された光路中で撮像素子163との間には、第
1リレーレンズ176、第2リレーレンズ177から成
る拡大光学系175が配列されており、基準マーク14
1の像が拡大されて撮像素子へ導かれる。基準マーク1
41と撮像素子163とは、拡大光学系175に関して
共役に配置されている。
【0079】この場合には、例えば基準マーク141に
図11の(a)に示されるような正方形の額縁状のマー
ク、アライメントマークPMとレチクルマークRMに図
11の(b)に示されるような縦横の線がそれぞれ3本
の線からなる十文字のマークを配置すれば、撮像素子1
63に映し出させる合成像は、図11の(c)図に示さ
れるように、額縁状の枠に十文字が重なり、全体として
田の字状の像になる。
【0080】この像を図12の点線に示されている領
域、即ち田の字の中央の十字線を形成する3本の線と、
それを挟む田の字の外画線とを横切る領域を、縦横2通
りにて画像処理を行うことにより、基準マーク141と
アライメントマークPMまたは、基準マーク141とレ
チクルマークRMの相対位置、つまりは、基準マーク1
41を基に、アライメントマークPMと、レチクルマー
クRMのステージ座標値を検出することが可能となる。
【0081】ここでは、パターンのエッジ検出による画
像処理アライメント系を用いて説明したが、例えば、相
関による画像処理を用いてもよく、この場合には、ター
ゲットとなるマークを登録し、相関によりマークの中心
を求めることが可能になり、アライメントマークPM、
レチクルマークRMのパターンの形状に左右されずに各
マークの位置計測が可能になる。
【0082】更に、例えば、基準マーク141を用いず
にアライメントマークPMや、レチクルマークをリレー
光学系によりCCD163上に結像させ、このCCDの
画素を基準にして、アライメントマークPMとレチクル
マークRMを検出してもよい。但し、この場合には、第
2層目以降の基板202の位置をアライメントするプレ
ートアライメント系131〜134の位置とレチクル1
21の位置の相対位置関係を求める、いわゆるベースラ
インを計測する為の基準マーク142(不図示)を別に
配置する必要がある。
【0083】更に、メイン照明光を用いる場合には、照
射による熱膨張を避ける為、レチクルブラインド109
により、各計測ポイントの領域に照射エリアを絞ること
が望ましい。このような場合のレチクルブラインド10
9は、例えば幅広のL字形の2枚の遮光板を同一平面内
で互いに逆方向に組み合わせてロの字として、両者をそ
の平面内で相互に移動させて、ロの字の中心に形成され
る開口の大きさ及び位置を調整する。
【0084】例えば図7の(a)に示されるように、レ
チクル121の実パターン121Pの外に配置されたア
ライメントマークPMの露光は、アライメントマークP
Mの位置検出を行ったファイバー型の照明系を用いて露
光すればよく、同図の(b)に示されるように、実パタ
ーン121P内にある場合には、レチクルブラインド1
09によってアライメントマークPMの近傍の領域に絞
り込み、アライメントマークPMのみを露光すればよ
い。
【0085】更に、レチクル121の実パターン121
Pの外に配置されたアライメントマークPMの露光は、
図2に示される第1の実施の形態で述べたように、露光
量を検出する光電変換素子(不図示)とシャッター30
8にて所定の露光量となるようにしてある。
【0086】また、図13は、本発明の実施に用いられ
るさらに別の投影露光装置の例の概略構成を示す側面図
である。この装置の基本的構成は図10に示された装置
と同様であるが、光ファイバ303a、光学系411、
反射鏡412aの代わりに、レチクル121の実パター
ン121Pの外に配置されたアライメントマークPMを
メイン照明100により照明できるように、偏向部材4
01をコンデンサレンズ114とレチクルステージ50
1との間に挿入し、メイン照明光をアライメントマーク
PM位置に導けるように構成されている。偏向部材40
1は投影光学系112を介してレチクル121上のマー
クを透過した光の光路を投影光学系112の光軸に直角
な方向(あるいはレチクル121の表面に平行な方向)
に偏向する全反射面401aと、その偏向された光路を
投影光学系112の光軸に平行な方向に再度偏向する全
反射面401bを有する、平行四辺形の断面をもつプリ
ズムで形成されている。
【0087】更に、レチクル121の実パターン121
Pの外に配置されたアライメントマークPMの検出と露
光は、レチクル121をXYθに移動可能となるような
レチクルステージ501上と、そのレチクルステージ5
01の位置を計測する不図示のレチクル干渉計と、その
計測値に基づいてレチクルステージ501を駆動し制御
する不図示の駆動装置により、レチクル121を移動さ
せて露光をおこなってもよい。このときは、投影光学系
112のディストーションの影響を受けないようにする
ため、計測された位置と同じ位置にて露光することが望
ましい。
【0088】以上本発明の実施に適した投影露光装置の
種々の例に即して、本発明を説明したが、図14〜図1
6を参照して、本発明の実施の形態をまとめて説明す
る。
【0089】図14は、基板上に第1層目を投影露光す
る方法を示したフローチャートである。図15は、図1
4の続きである。
【0090】アライメントマークPMの形成された第1
のレチクル121を原版ステージ501上に載置し、レ
チクルアライメト系451でレチクル121をアライメ
ントする(図14、SP1)。ここで、レチクルアライ
メント系451は投影光学系112に対して相対位置固
定されており、レチクルのアライメントは、レチクルア
ライメント系451でレチクルアライメントマークRA
1、RA2(図7参照)を観察して、一致したところの
レチクルステージ干渉系不図示による座標を知ることに
よって行われる。別の方法として、レチクルを原版ステ
ージ501に対して所定の位置に置くことによっても行
うことができる。
【0091】次に原版ステージを移動し、レチクル12
1上のアライメントマークPMの位置を所定の位置に置
き、そのときの原版ステージ座標を記録し、基板ステー
ジ上の基準マークと投影光学系を介してレチクル上のア
ライメントマークPMと一致させ、そのときの基板ステ
ージの座標を記録する(SP2)。
【0092】一方、プレートアライメント系(図1、1
31〜134)の位置を、基準マークにより計測し、そ
ときの基板ステージ座標を記録する(SP3)。この工
程は、工程SP1から後述するSP6の前後、どこで行
ってもよい。
【0093】レチクル121上のレチクルマークRM
(図7参照)の位置を投影光学系112を介して基準マ
ーク141により、基板ステージ干渉系203で計測
し、基板ステージ座標を求め記録する(SP4)。レチ
クルマークRMは通常2個以上設けられているが、それ
ら全てについて計測する。
【0094】次にレチクル121の代わりに、レチクル
122を原版ステージ上に載置する(SP5)。そして
レチクル121のときと同様に、レチクル122上のレ
チクルマークRMの位置を計測する(SP6)。このよ
うにして、最後のレチクルである、本実施の形態ではレ
チクル124まで同様にして、レチクルマークを全て計
測する。なお、レチクル121以外にアライメントマー
クPMが形成されている場合には、それも計測する。こ
のようにして、各レチクルのベースラインが計測され
る。
【0095】図15を参照して、続きの工程を説明す
る。最後のレチクル124のベースラインが計測された
ら、基準マーク141を退避させて基板ステージ201
上に基板202を載置する(SP7)。基板の露光面は
レチクルのパターン面と共役な位置に置かれる。その際
には合焦装置204(図1)が用いられる。
【0096】続いてレチクル121を原版ステージ50
1上に載置して、レチクルアライメント系451でアラ
イメントする。レチクル121は、レチクルステージ5
01上に、ベースラインが計測されたときと同一位置に
置くことができれば問題はないが、通常は多少ずれる。
その状態でレチクルアライメント系451でレチクルア
ライメントマークRM1、RM2を観察し一致したとこ
ろで、レチクルステージの座標を読めばよい。そしてベ
ースライン計測時の座標と今回の座標とを比較して修正
すれば、レチクルをベースライン計測時と同一位置にア
ライメントすることができる(SP8)。
【0097】次に、基板202の位置を基板ステージ干
渉系203で計測し、基板ステージ201の位置を不図
示の基板ステージ駆動装置で駆動調節し基板アライメト
マークPMを転写する位置を定める(SP9)。
【0098】一方レチクル121上のアライメトマーク
PMを、所定位置に設定する(SP10)。これはアラ
イメント工程SP8と同時に行ってもよい。
【0099】このようにして、レチクル121と基板2
02が適切に設定されたところで、レチクル121上の
アライメントマークPMを基板202上に投影露光して
転写する(SP11)。
【0100】次にレチクル121上の実パターン121
P(図7)を露光すべき位置を、基板ステージ201を
移動し基板ステージ干渉系203で計測しながら定め、
位置が定まったところで実パターン121Pを基板20
2上に投影露光して転写する(SP12)。この実パタ
ーン121Pの転写工程と、アライメントPMの転写工
程とは前後逆でもよい。即ち工程12は例えば工程SP
9の前でもよい。
【0101】図8に示されるように、1枚の基板上に複
数の半導体デバイス例えば液晶表示装置を製作する場合
は、基板ステージ201を移動して、実パターン121
Pを形成すべき次の位置を定めて、最初の位置の場合と
同様にして投影露光する。図8中、XY座標の第3象限
のx33座標の第2象限に実パターン121Pを投影露
光したところでレチクル121による露光が完了する。
【0102】次にレチクル122を原版ステージ501
上に載置する(SP13)。同様にして実パターン12
2Pを、図8のXY座標の第2象限のx22座標の第1
象限から始めて、XY座標の第3象限のx33座標の第
1象限まで、基板202上に次々と投影露光する(SP
14)。最後のレチクル124まで投影露光が完了した
ら、基板202を投影露光装置からはずして現像処理す
る(SP15)。これで1層目の形成が完了する。
【0103】次に、図16を参照して、第2層目、第3
層目・・・第n層目(但し、n≧2)の重ね露光をして
行き、液晶表示装置や半導体デバイス等を製造していく
具体的なプロセスについて説明する。
【0104】前記のようにして第1層目についての投影
露光のプロセスが完了すると、次に第2層目の投影露光
の工程に移行する。図16に示されるように、まず、基
板ステージ201上の基準マーク141を用いて、プレ
ートアライメント系(131、132、133、13
4)の位置をステージ干渉系にて計測する。次に、基板
ステージ201上の基準マーク141を用いて、第2層
用の各レチクルを交換しながら、第2層用の全てのレチ
クルの位置を照明光学系100中に設けられた光電変換
素子105にて検出する。そして、最終的に、継ぎ露光
するたの第2層用の全てのレチクルに対するベースライ
ンを計測する(図16、SP20)。
【0105】次に、第1層目の実パターンが露光された
第2層目用の感光性基板202(以下、第2層目用の感
光性基板と呼ぶ。)を基板ステージ201上に載置し
て、第2層目用の感光性基板202における第1層目上
に露光形成されたプレートアライメントマークPMに基
づき、第2層目用の感光性基板202の露光すべき位置
(又は第2層目用の感光性基板202の位置)をプレー
トアライメント系(131、132、133、134)
にて検出する(図16、SP21)。
【0106】その後、第2層用の第1レチクルを原版ス
テージ501に載置して、レチクルアライメント系によ
って第2層用の第1レチクルの位置決めを行う(図1
6、SP22)。
【0107】そして、上記工程SP21でのプレートア
ライメント系の検出値と上記工程SP22でのレチクル
アライメント系451での検出値に基づいて、第2層用
の第1レチクルの位置と第2層目用の感光性基板202
とが整合するように基板ステージ201又は原版ステー
ジ501を移動させて位置合わせを行う。これにより、
第2層用の第1レチクルと第2層目の露光用の基板(第
1層目の実パターンが露光された感光性基板)202と
の相対的な位置合わせが行われる(図16、SP2
3)。
【0108】次に、投影光学系112を介して第2層用
の第1レチクルの実パターンを第2層目の感光性基板2
02に投影露光する(図16、SP24)。ここで、も
し、継ぎ露光を行うための第2層用のレチクルが複数枚
あれば、再び、工程SP22、工程SP23及び工程S
P24を繰り返す。そして、最終的に、第2層用の最後
のレチクルの実パターン露光が完了するまで、工程SP
22、SP23及びSP24を繰り返し行う。
【0109】以上の第2層用の全てのレチクルの実パタ
ーンの露光が完了すると現像工程SP25に移行し、現
像される(図16)。
【0110】現像工程SP25が完了した後、第3層目
の実パターンの露光を行う場合には、再び、工程SP2
0に戻り、工程SP20、工程SP21、工程SP2
2、工程SP23、工程SP24及び工程SP25を繰
り返す。そして、最終的に、第n層用の最後のレチクル
の実パターンの現像(又は露光)が完了するまで、工程
SP20、工程SP21、工程SP22、工程SP2
3、工程SP24及び工程SP25を繰り返し行う。
【0111】以上の各工程を経ることにより、第2層
目、第3層目・・・第n層目での重ね合わせ露光を行う
ことができるが、第1層目に形成したプレートアライメ
ントマークPMを用いて、最終的に、レチクル121他
と感光性基板202との相対的な位置合わせが可能とな
るため、各層の実パターン同士での良好なる重ね合わせ
が達成できる。
【0112】なお、重ね合わせを行う層の数が多い場
合、又は第1層目に形成したプレートアライメントマー
クPMが各プロセスを経ることにより変形した場合に
は、新たに、プレートアライメントマークPMを感光性
基板に形成(露光)しても良い。
【0113】以上においては、主に液晶表示装置を製造
する露光装置を例として説明したが、本発明はその他の
半導体デバイス例えばプラズマ・ディスプレイ・パネル
等の表示装置、CCD等の撮像素子、薄膜磁気ヘッド、
集積回路チップ等を製造する露光装置に適用できること
は言うまでもない。したがって、本発明によって良好な
液晶表示装置やその他の半導体デバイスを製造すること
ができる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本発明の構成をとれば、
原版上のアライメントマークが投影光学系を介して転写
される位置を基準マークを用いて計測し、この計測され
た値を基に、基板にアライメントマークのみ、若しく
は、原版の実パターンのみを露光するため、アライメン
トマークは原版毎に持っている原版の製造誤差、投影光
学系のディストーション等の影響を受けずに、基板上に
露光される実パターンに対して設計値通りの所定の位置
に正確に露光することが可能になり、さらに、例えば継
ぎ露光を行う場合に原版の実パターンを各種の補正を行
い、露光してもアライメントマークに影響を与えること
なく実パターンに最適になるように補正、露光を行うこ
とができる。即ち、原版上の実パターンと原版上の基板
のアライメントマークとを計測し、各々独立に露光すれ
ば、誤差なくアライメントマークのみを所定の位置に正
確に露光することができ、ひいては、2層目以降の重ね
合わせ露光を正確に行うことができる。またそのように
してアライメントマークが形成されるので、正確に重ね
合わせ露光が行われ、高品質の液晶表示装置等半導体デ
バイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いられる投影露光装置の概略
構成を示す斜視図である。
【図2】図1の投影露光装置を真横から見た側面図であ
る。
【図3】本発明の実施に用いられる基準マークの例、レ
チクルマークの例、走査信号レベルの例を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施に用いられるレーザ回折マークの
例、画像処理用マークの例、走査信号レベルの例を示す
図である。
【図5】本発明の実施に用いられる、光ファイバに中継
部が設けられた投影露光装置の場合の概略構成を示す側
面図である。
【図6】本発明の実施に用いられる、レチクルブライン
ドを絞り込んでレチクル上のマークを照明する投影露光
装置の場合の概略構成を示す側面図である。
【図7】本発明の実施に用いられるレチクル上の基板ア
ライメントマーク、実パターン、レチクルアライメント
マークの形状及び配置の例を示す、レチクルの平面図で
ある。
【図8】本発明の実施における、基板上に形成されたア
ライメントマーク、実パターンの露光される順序及び配
置の例を示す、基板(プレート)の平面図である。
【図9】本発明の実施に用いられる、光電変換素子が基
板ステージとは分離して設けられた投影露光装置の場合
の概略構成を示す側面図である。
【図10】本発明の実施に用いられる、受光素子CCD
が基板ステージ内に設けられた投影露光装置の場合の概
略構成を示す側面図である。
【図11】本発明の実施に用いられる基準マーク、レチ
クル上のレチクルマーク、基板アライメントマークの
例、及びそれらを重ねた状態を示す平面図である。
【図12】図11の基準マークと、レチクルマークある
いは基板アライメントマークを重ねたものを縦横に走査
したときの走査信号レベルの例を示す図である。
【図13】本発明の実施に用いられる、偏向プリズムを
用いた投影露光装置の場合の概略構成を示す側面図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態である第1層目の投影露
光の工程を説明するフロー図である。
【図15】図14の続きの工程を説明するフロー図であ
る。
【図16】本発明の実施の形態である第2層目以降の投
影露光の工程を説明するフロー図である。
【符号の説明】
112 投影光学系 121、122、123、124 レチクル 121P 実パターン 131、132、133、134 プレートアライメン
ト系 141 基準マーク 100 照明光学系 105、161、162、163 受光素子 109 レチクルブラインド 171 リレーレンズ 172 反射鏡 173 シャッター 175 拡大光学系 201 プレートステージ 202 プレート 203 ステージ干渉系 204 オートフォーカス系 301 シャッター 302 集光レンズ 303 光ファイバー 307、308 シャッター 401 偏向部材 411 リレーレンズ 412 ビームスプリッタ 413 リレーレンズ 414 反射鏡 451 レチクルアライメント系 501 レチクル(原版)ステージ PM 基板アライメントマーク RA1、RA2 レチクルアライメントマーク RM レチクルマーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンが形成された原版を露光
    光によって照明し、投影光学系を介して、該照明された
    前記所定のパターンの像を感光性基板上に投影露光する
    投影露光方法において;前記投影露光とは独立に、前記
    原版上の所定のパターンと前記感光性基板との相対的な
    位置合わせを行うアライメントマークを前記感光性基板
    上に形成する工程を含み、該アライメントマークを前記
    感光性基板上に形成する工程は;前記感光性基板を前記
    投影光学系について前記所定のパターンが形成された原
    版を配置すべき位置とほぼ共役な位置に配置する第1の
    工程と;前記原版は、該原版上の所定のパターンと前記
    感光性基板との相対的な位置合わせを行うためのアライ
    メントマークを有しており、該原版を前記感光性基板と
    ほぼ共役な位置に配置する第2の工程と;前記感光性基
    板に、前記原版上のアライメントマークを、前記投影光
    学系を介して、前記所定のパターンとは独立に投影露光
    する第3の工程とを備える;投影露光方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程が、位置計測系を有する
    基板ステージに前記感光性基板を載置する工程を含み;
    前記第3の工程が、前記原版上のアライメントマークの
    前記感光性基板上に転写される位置を、前記基板ステー
    ジの位置計測系を用いて計測することにより定める工程
    を含む;請求項1に記載の投影露光方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の工程が、前記原版上のアライ
    メントマークの前記感光性基板上に転写される位置を、
    前記投影光学系を介した、前記原版上のアライメントマ
    ークと前記基板ステージに設けられた基準マークとの相
    対的位置を計測することによって定める工程を含む;請
    求項2に記載の投影露光方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の工程が、位置計測系を有する
    原版ステージに前記原版を載置する工程を含み;前記第
    3の工程が、 前記原版ステージを、前記原版上のアライメントマーク
    が前記投影光学系の視野内に入るように移動する工程
    と;前記投影光学系を介した、前記原版上のアライメン
    トマークと前記基板ステージに設けられた基準マークと
    の相対的位置を、前記原版ステージの位置計測系と前記
    基板ステージの位置計測系とを用いて計測することによ
    って、前記原版上のアライメントマークの前記感光性基
    板上に転写される位置を定める工程とを含む;請求項2
    に記載の投影露光方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の投影露光方法により、前記所定のパターンを感光性基
    板に投影露光することによって、半導体デバイスを製造
    する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006147898A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Oki Electric Ind Co Ltd 位置合わせ精度検出方法
JP2013503493A (ja) * 2009-08-31 2013-01-31 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション クリティカルディメンション均一性を決定するための一意なマークおよびその方法、ならびにウェハオーバーレイ機能と組み合わされたレチクルの位置合わせ
JP2015039007A (ja) * 2005-10-31 2015-02-26 ケーエルエー−テンカー コーポレイション オーバレイ測定におけるマイクロターゲットの設計と使用のための方法と装置

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