JPH10307422A - トナー製造方法およびトナー - Google Patents

トナー製造方法およびトナー

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JPH10307422A
JPH10307422A JP11558497A JP11558497A JPH10307422A JP H10307422 A JPH10307422 A JP H10307422A JP 11558497 A JP11558497 A JP 11558497A JP 11558497 A JP11558497 A JP 11558497A JP H10307422 A JPH10307422 A JP H10307422A
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JP
Japan
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toner
mixing
grains
ammonium salt
quaternary ammonium
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Application number
JP11558497A
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English (en)
Inventor
Yuji Marukawa
雄二 丸川
Takeshi Uchida
剛 内田
Tomomi Oshiba
知美 大柴
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、着色粒子への無機微粒子の
選択的付着を防止し、弱帯電及び逆極トナーの発生を防
止し、画像かぶり及びトナー飛散を低減し、トナーの流
動性の改善により高温高湿下での転写不良を改善するこ
とにある。 【解決手段】 少なくとも第4級アンモニウム塩及び離
型剤を有する着色粒子と少なくとも正帯電性無機微粒子
とを混合する工程で製造するトナー製造方法において、
混合直後のトナー水分量が0.10〜2.0wt%とな
るように加湿しながら混合する工程であることを特徴と
するトナー製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真・静電荷現
像用トナー製造方法およびトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスとしては簡便さの観点
より乾式現像方式が一般に用いられている。乾式現像方
式においては、感光体表面に静電潜像を形成し、その潜
像に磁気ブラシ等を用いてトナーを現像し、得られた顕
画像を静電転写等の手段を用いて記録材に転写し、最後
に熱ロール等の手段を用いトナーを記録材上に定着させ
永久画像とする。感光体上に転写されずに残留したトナ
ーはクリーニングブレード等の手段により除去される。
【0003】静電荷現像用トナーは、例えば次のように
して製造される。まず、結着樹脂に着色剤、離型剤、荷
電制御剤及び必要に応じてその他の助剤を配合する。こ
の配合物を予備混合した後、溶融混練する。得られた混
練物を冷却した後、粉砕、分級し着色粒子を得る。さら
に、得られた着色粒子に無機微粒子および必要に応じて
その他の添加剤を配合する。この配合物を外添混合する
事によりトナーが得られる。これら無機微粒子とその他
の添加剤を外添剤と呼ぶ。
【0004】無機微粒子を外添する目的は、トナーの流
動性を改良すると共に帯電性もコントロールするもので
ある。着色粒子表面には、結着樹脂、着色剤、さらには
離型剤、荷電制御剤等の組成が異なり帯電性も異なるも
のが露出しており、無機微粒子を外添混合する場合に静
電的に付着しやすい部分に選択的に付着し、帯電性が不
均一となり弱帯電トナー及び逆極トナーが発生し、画像
かぶり、及びトナー飛散の原因となる。また、正帯電性
無機微粒子と、離型剤、第4級アンモニウム塩を有する
トナーの場合特に無機微粒子が不均一に付着することに
より流動性の低下の原因となる。混練・粉砕・分級工程
を経た直後の着色粒子は、非常に乾燥しており静電的に
活性な状態にある。その状態で外添混合したトナーは、
無機微粒子の不均一な付着による画像かぶり、トナー飛
散及び流動性の低下が起こりやすい状態にある。特に特
定の4級アンモニウム塩及び正帯電性の無機微粒子の組
み合わせに於いて、流動性の低下が著しく高温高湿下に
おいて転写不良が発生する。
【0005】従来の公知例としては、流動化剤の飽和水
分量を規定した方法(特開平3−116053号)があ
るが流動化剤だけでは不十分である。
【0006】特開平7−56389号には水分量を規定
したものがあるが、本発明における如く特定の組み合わ
せにおいて外添剤混合工程で加湿することによる流動性
の改善で転写不良の防止という新たな効果が発現され得
ることについては何らの記載も示唆もされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、着色粒子への無機微粒子の選択的付着を防止し、
弱帯電及び逆極トナーの発生を防止し、画像かぶり及び
トナー飛散を低減し、トナーの流動性の改善により高温
高湿下での転写不良を改善することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0009】(1).少なくとも第4級アンモニウム塩
及び離型剤を有する着色粒子と少なくとも正帯電性無機
微粒子とを混合する工程で製造するトナー製造方法にお
いて、混合直後のトナー水分量が0.10〜2.0wt
%となるように加湿しながら混合する工程であることを
特徴とするトナー製造方法。
【0010】(2).前記4級アンモニウム塩が下記一
般式(1)で表される化合物であることを特徴とする
(1)項記載のトナー製造方法。
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、Rは炭素数4以上の脂肪族基を表
し、R1、R2およびR3は各々、水素原子、脂肪族基ま
たは芳香族基を表す。An-はアニオンを表し、nは1〜
6の整数を表す。〕 (3).少なくとも第4級アンモニウム塩及び離型剤を
有する着色粒子と少なくとも正帯電性無機微粒子とを混
合する工程で製造するトナーにおいて、混合直後のトナ
ー水分量が0.10〜2.0wt%となるように加湿し
ながら混合する工程で製造することを特徴とするトナ
ー。
【0013】(4).前記4級アンモニウム塩が上記一
般式(1)で表される化合物であることを特徴とする
(3)項記載のトナー。
【0014】即ち、本発明は上記課題を解決するために
提案されたものであり、本発明者らは、前述の外添剤を
混合する工程に於いて、着色粒子表面に均一に外添剤を
付着させる事が重要であることを見いだし、本発明を完
成するに至ったものである。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明によれば、着色粒子と無機微粒子を
加湿しながら混合するために、粉砕工程を経た着色粒子
の静電的活性を低下する事が可能となり、かつ、混合時
の帯電現象を防止でき、着色粒子に対する無機微粒子の
付着が均一化されるものである。この結果、帯電性が均
一となり弱帯電性トナーあるいは逆極性トナーの発生が
減少し、画像かぶり及びトナー飛散の問題を防止する事
が可能となり、かつ流動性が改善されたものである。本
発明によれば、極性基が少なく疎水性の高い樹脂と4級
アンモニウム塩及び疎水化された正帯電性無機微粒子を
使用する場合に更に好適である。
【0017】トナーの水分量aは、0.1wt%<a<
2.0wt%であることが好ましく、結着樹脂がスチレ
ン系及びスチレン−アクリル共重合系などの比較的疎水
性の高い場合は0.15wt%<a<0.5wt%であ
ることがより好ましく、ポリエステル系等の比較的疎水
性の低い場合は0.4wt%<a<1.5wt%である
ことがより好ましい。水分量が、0.1wt%以下にな
ると、無機微粒子が着色粒子へ選択的に付着し、画像か
ぶり及び機内飛散が発生し、2.0wt%以上になると
無機微粒子が凝集し均一な外添剤混合の妨げとなり、画
像かぶり、トナー飛散及び流動性の低下が発生し転写不
良が起こる。
【0018】<水分量の定義>水分量の測定は、カール
フィッシャー法(平沼産業(株)製AQS−724)に
より行い、特にサンプリングには注意が必要で以下のよ
うに行う。着色粒子と無機微粒子を混合したその雰囲気
内で、専用のパッキン付きネジ付き瓶にサンプルを採取
し、かつ該雰囲気中で蓋を閉める必要がある。さもない
と疎水性の高い着色粒子及び無機微粒子はサンプリング
した雰囲気に左右され(瞬時にその雰囲気の水分量にな
ってしまい)正確な値が得られない。本発明での水分量
は、弱い物理吸着も重要であり測定には細心の注意が必
要である。
【0019】本水分量は混合機内での水分量であり、そ
の後混合機より排出され、実際に複写機及びプリンター
で使用される状況では揮発もしくは吸着により、その使
用環境の水分量となり、製造時の加湿による履歴は残ら
ないことが明かとなっている。
【0020】<加湿処理方法>本発明での加湿処理方法
は、高速撹拌型混合機に調湿空気を導入して処理する方
法、高速撹拌型混合機内に水分を導入し更にジャケット
を加温する事により気化させ処理する方法、などにより
行う事ができる。さらに、目的の水分量に調整するため
には、着色粒子及び無機微粒子の調湿処理される前の水
分量を考慮する必要があり、該水分量をフィードバック
するか、もしくは、乾燥処理を行う事により調湿処理前
の水分量の履歴を消去することにより、容易に水分量を
調整することができる。
【0021】<4級アンモニウム塩>本発明に用いられ
る第4級アンモニウム塩(好ましくは前記一般式(1)
で表される第4級アンモニウム塩)の具体例を下記に示
す。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】<離型剤>本発明に用いられる離型剤とし
ては、例えば数平均分子量が1500〜20000の低
分子量ポリエチレン,数平均分子量が1000〜100
00の低分子量ポリプロピレン,低分子量ポリエチレン
−ポリプロピレン共重合体等のポリオレフィンワック
ス、例えばマイクロワックス,フィッシャートロプシュ
ワックス等の高融点パラフィンワックス、例えば脂肪酸
低級アルコールエステル,脂肪酸高級アルコールエステ
ル,脂肪酸多価アルコールエステル等のエステル系ワッ
クス、アミド系ワックス等を用いることができる。
【0025】上記ポリオレフィンの具体例に該当する市
販品としては、例えば、ビスコール660P、ビスコー
ル550P、サンワックスLEL400(以上、三洋化
成工業社製)ポリエチレン6A(アライドケミカル社
製)ハイワックス400P、ハイワックス800P、ハ
イワックス100P、ハイワックス200P、ハイワッ
クス220P、ハイワックス320P、ハイワックス2
203A、ハイワックス4202E(以上、三井石油化
学社製)、ヘキストワックスPE520、ヘキストワッ
クスPE130、ヘキストワックスPE190(以上、
ヘキスト社製)等を挙げることができる。
【0026】上記パラフィンワックスの具体例に該当す
る市販品としては、サゾールワックス(サゾール社
製)、ヘキストワックスGL3(ヘキスト社製)、FT
−100(日本精蝋社製)等を挙げることができる。
【0027】上記エステル系ワックスの具体例に該当す
る市販品としては、ヘキストワックスE、ヘキストワッ
クスOP(以上、ヘキスト製)、スパームアセチ(日本
油脂社製)、アトムルT−95、アトムル124(以
上、花王社製)、NIKKOLEGMS−70(日本サ
ーファクタント工業社製)等を挙げることができる。
【0028】上記アミド系ワックスの具体例に該当する
市販品としては、ビスアマイド、ダイヤミッド200ビ
ス、ルブロンE(以上日本水素工業社製)、プラストフ
ロー(日東化学社製)、アルフローH50S、アルフロ
ーV−60(以上、日本油脂社製)、アマイド−6L、
アマイド−7S、アマイド−6H(以上、川研ファイン
ケミカル社製)、アーモワックス−EBS(ライオンア
ーマー社製)、ヘキストワックスC(ヘキスト社製)、
ノブコワックス−22DS(ノブコケミカル社製)、ア
ドバワックス−280(アドバンス社製)、カオーワッ
クス−EB(花王社製)等を挙げることができる。
【0029】上記離型剤の含有量は、結着樹脂100重
量部に対し、0.5〜10重量部、好ましくは1〜6重
量部である。上記範囲に設定することにより流動性を低
下させることなく離型効果を発揮させることが可能とな
る。離型剤は単独で使用しても二種以上併用してもよ
い。
【0030】<無機微粒子>次に、本発明に用いる無機
微粒子は銅−亜鉛フェライトキャリア(同和鉄粉株式会
社製:DFC−200F)に対し正帯電性を示すもの
で、その測定法は以下の通りである。
【0031】無機微粒子0.2gと体積平均粒径60μ
mの未コートの銅−亜鉛フェライトキャリア(同和鉄粉
工業株式会社製:DFC−200F)20gとを20c
cのガラス瓶に入れ、20℃、50%RHの環境に24
時間放置した後、20分振とうする(振とう機:株式会
社ヤヨイ製 YS−LD)。ブローオフ粉体帯電量測定
装置TB−200(東芝ケミカル株式会社製)にて、先
の無機微粒子混合キャリアをステンレス製400メッシ
ュをセットした測定用セルに0.5g入れ窒素ガスを用
いて内圧が1.0(kgf/cm2)となる圧力で15
秒間ブローオフし、飛散した粉体の電荷と質量を測定
し、電荷/質量を帯電量(Q/M)とし、この極性が正
である無機微粒子が本発明に係るものである。好適な
(Q/M)は、0μC/g<(Q/M)<+300μC
/gであり、さらには、10μC/g<(Q/M)<1
50μC/gが好ましい。
【0032】具体的には、シリカ、チタニア、アルミ
ナ、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン
酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸
化セリウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭
化ケイ素、窒化ケイ素等を挙げることができる。これら
は、それぞれ疎水化処理されたもの、あるいは疎水化処
理されていないもの、のいずれのものであってもよい。
また、平均粒径は1次平均粒径で、0.005μm〜
3.0μmのものが好ましく特に0.006μm〜0.
5μmのものが好ましい。なお、無機微粒子の平均粒子
径は走査型電子顕微鏡により観察して画像解析により測
定される1次数平均粒径をいう。
【0033】好適範囲の無機微粒子を得るには、表面処
理剤を用いて表面処理する事により帯電量を調整するこ
とができる。かかる表面処理剤としては、チタンカップ
リング剤として、テトラブチルチタネート、テトラオク
チルチタネート、イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルフォニ
ルチタネート、ビス(ジオクチルパイロフォスフェー
ト)オキシアセテートチタネートなどがある。さらに、
シランカップリング剤としては、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−
β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラ
ザン、メチルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシ
シラン、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリ
メトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシル
トリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、o−メチルフェニルトリメ
トキシシラン、p−メチルフェニルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジクロルシランなどがあげられる。更に、
シリコーンオイルとしては、オルガノポリシロキサン、
アミノ変性シリコーンオイル、ポリシロキサンアンモニ
ウム塩、等を用いることができる。これらの表面処理剤
は適宜併用してもよい。
【0034】<その他のトナー構成素材>本発明に用い
るその他のトナー原材料は、公知である全てのものが使
用できるが、まず結着樹脂としては、例えばポリエステ
ル樹脂、スチレン−アクリル酸アルキル系樹脂、スチレ
ン−メタアクリル酸アルキル系樹脂、スチレン−ブタジ
エン系樹脂、スチレン−アクリロニトリル樹脂、スチレ
ン−アクリル−ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル
−結晶性ポリエステルグラフト樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジ
ン、フェノール樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
【0035】着色剤としては例えばカーボンブラック、
クロムイエロー、デュポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、フタロシアニンブルー及び、磁性体等が挙げられ
る。
【0036】磁性体としてはフェライト、マグネタイト
をはじめとする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示
す金属もしくは合金またはこれらの元素を含む化合物が
挙げられる。
【0037】また、外添剤として、正帯電性無機微粒子
以外にも、金属石鹸等の滑剤、有機微粒子等必要に応じ
て外添混合時に添加してもよい。
【0038】前述した原材料を適切に配合し、混合・溶
融・冷却・粉砕・分級・工程を経て着色粒子を得る。こ
の時着色粒子の水分量は0.1wt%以下であり、非常
に帯電しやすい状態となっている。実際粉砕直後の粒子
は相互に帯電していることが知られている。
【0039】本発明のトナーは、キャリアと混合して2
成分現像剤として用いても良いし、キャリアと混合せず
に1成分現像剤として使用しても良い。
【0040】<キャリアの構成>2成分現像剤を構成す
るキャリアとしては、従来公知のキャリアを使用するこ
とができ、樹脂被覆キャリアの芯材となるキャリアコア
は、従来公知の種々の磁性キャリアコアを使用すること
ができる。例えば、フェライト、マグネタイト、及び、
鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属あるい
は、これらの金属を含む合金又は化合物を用いることが
できる。なおフェライトとは、ここでは、鉄と1価又は
2価の金属を含む磁性酸化物を総称しており、2価の金
属としては、マンガン、鉄、ニッケル、コバルト、銅、
亜鉛、マグネシウム、等が挙げられ、1価の金属として
はリチウム等が挙げられる。また、樹脂中に上述の如き
磁性体粉を分散させて得た磁性粒子をキャリアコアとし
て用いても良い。
【0041】上記キャリアコア材にフッ化ビニリデン−
四フッ化エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン、
2、2、2−トリフルオロエチルメタクリレート、ペン
タフルオロ−n−プロピルメタクリレート等のフッ素樹
脂、シリコーン樹脂等を被覆してなるキャリアを好まし
く用いることができる。かかるキャリアの体積平均粒径
は20〜200μmの範囲が好ましく、特に30〜15
0μmの範囲が好ましい。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0043】 実施例及び比較例 《a.着色粒子の作成》 着色粒子1(実施例) 結着樹脂 スチレン−アクリル樹脂 100重量部 着色剤 カーボンブラック(ブラックパール ズL:キャボット社製) 10重量部 離型剤1 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P 三洋化成(株)製) 3重量部 荷電制御剤 第4級アンモニウム塩(例示化合物2) 1重量部 上記成分を混合(三井三池加工機製ヘンシェルミキサー
FM−10B)混練(池貝製PCM−30)・粉砕(I
DS2型)・分級(ミクロプレックス132MP)し、
体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。上記全工程
を連続的に行い分級直後に於ける着色粒子の水分量は、
0.065wt%であった。
【0044】 着色粒子2(実施例) 結着樹脂 ポリエステル樹脂 100重量部 着色剤 カーボンブラック(ブラックパールズL: キャボット社製) 8重量部 離型剤1 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P 三洋化成(株)製) 3重量部 荷電制御剤 第4級アンモニウム塩(例示化合物9) 1重量部 上記成分を混合(三井三池加工機製ヘンシェルミキサー
FM−10B)混練(池貝製PCM−30)・粉砕(I
DS2型)・分級(ミクロプレックス132MP)し、
体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。上記全工程
を連続的に行い分級直後に於ける着色粒子の水分量は、
0.071wt%であった。
【0045】 着色粒子3(比較例) 結着樹脂 スチレン−アクリル樹脂 100重量部 着色剤 カーボンブラック(ブラックパールズL: キャボット社製) 10重量部 離型剤1 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P 三洋化成(株)製) 3重量部 上記成分を混合(三井三池加工機製ヘンシェルミキサー
FM−10B)混練(池貝製PCM−30)・粉砕(I
DS2型)・分級(ミクロプレックス132MP)し、
体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。上記全工程
を連続的に行い分級直後に於ける着色粒子の水分量は、
0.068wt%であった。
【0046】《b.無機微粒子》無機微粒子としては、
下記表1記載の無機微粒子を表3記載のように使用し
た。
【0047】
【表1】
【0048】《c.トナーの作成》着色粒子、無機微粒
子を表3記載のように使用し、高速撹拌型混合機(ヘン
シェルミキサー)に加湿空気(35℃85%RH)を導
入しながら、混合羽根の先端周速が25m/secの条
件で混合を開始し所望の水分量に到達した時点で加湿空
気を遮断した。その後混合は10分で停止し表3記載の
トナーを得た。
【0049】《d.評価方法》 画像かぶりの評価方法 画像上のかぶりを定量化するために次のような試験を行
った。
【0050】まず、トナー5部と銅−亜鉛系フェライト
よりなる体積平均粒径約65μmでシリコーン樹脂を被
覆したコーティングキャリア95部を混合し2成分現像
剤を調整した。
【0051】Konica−UBIX−4045を改造
し、帯電極、転写分離極をはずし、また、トナー補給が
行われないようトナーホッパーも取りはずした。
【0052】現像器に前記現像剤を750g充填し、現
像器には−150Vのバイアスをかけ、負帯電性有機感
光体と現像器を30分間回転させ(感光体線速:270
mm/sec,現像器スリーブ線速:700mm/se
c)かぶりトナーを転写紙に転写させずクリーニングブ
レードにより感光体表面よりかき取り捕集し重量を測定
した。この時帯電前露光は点灯させ感光体の表面電位
は、10V以下となるようにした。該重量が少ないほど
画像かぶり及びトナー飛散が少なく、また実際に実写テ
ストを行いトナー補給が行われる系でも、画像かぶりが
少ない事を確認している。
【0053】評価基準:
【0054】
【表2】
【0055】流動性の評価方法 流動性の指標として川北式かさ密度測定機(IH200
0型)により嵩密度を求めまた、真密度測定機(エステ
ック(株)製 VOLUMETER VM−100型)
により真密度を測定し(嵩密度)/(真密度)を計算し
その指標とした。
【0056】具体的な嵩密度の測定法は以下のとおりで
ある。
【0057】120メッシュの篩い上にサンプルをのせ
振動強度1で30秒落下させた後、振動を停止し30秒
静置したのちすり切り嵩密度(トナー重量/容積)を求
める。
【0058】(嵩密度)/(真密度)が大きいほど流動
性が良好であり、複写機内でもハンドリング、転写性の
改善につながる。0.33以下では高温高湿下に於いて
転写不良が発生する。
【0059】転写不良の評価方法 まず、トナー5部と銅−亜鉛系フェライトよりなる体積
平均粒径約65μmでシリコーン樹脂を被覆したコーテ
ィングキャリア95部とを混合し2成分現像剤を調製し
た。
【0060】Konica U−BIX 4355にて
33℃80%RHの環境下で連続100コピー複写し転
写不良の良否を判断した。
【0061】以上の結果を表3、表4に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】表3、表4から明らかなように、本発明実
施例1〜7では、かぶりトナー掻き取り量が9g以下と
なり、画像かぶり及びトナー飛散の少ない良好な結果が
得られた。また、(嵩密度)/(真密度)についても
0.33以上の値であり、良好な流動性を示し転写不良
の発生もなかった。
【0065】一方比較例1〜3ではかぶりトナー掻き取
り量が9g以上となり、画像かぶり及びトナー飛散が発
生した。(嵩密度)/(真密度)についても0.33以
下であり適切な流動性が得られず転写はじきの発生がみ
られた。
【0066】比較例4については、流動性自体は比較的
良好ながら4級アンモニウム塩を使用していないため、
カブリトナー掻き取り量が多く転写不良も発生した。
【0067】
【発明の効果】本発明により、着色粒子への無機微粒子
の選択的付着を防止し、弱帯電及び逆極トナーの発生を
防止し、画像かぶり及びトナー飛散を低減し、トナーの
流動性の改善により高温高湿下での転写不良を改善する
ことができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第4級アンモニウム塩及び離
    型剤を有する着色粒子と少なくとも正帯電性無機微粒子
    とを混合する工程で製造するトナー製造方法において、
    混合直後のトナー水分量が0.10〜2.0wt%とな
    るように加湿しながら混合する工程であることを特徴と
    するトナー製造方法。
  2. 【請求項2】 前記4級アンモニウム塩が下記一般式
    (1)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1記載のトナー製造方法。 【化1】 〔式中、Rは炭素数4以上の脂肪族基を表し、R1、R2
    およびR3は各々、水素原子、脂肪族基または芳香族基
    を表す。An-はアニオンを表し、nは1〜6の整数を表
    す。〕
  3. 【請求項3】 少なくとも第4級アンモニウム塩及び離
    型剤を有する着色粒子と少なくとも正帯電性無機微粒子
    とを混合する工程で製造するトナーにおいて、混合直後
    のトナー水分量が0.10〜2.0wt%となるように
    加湿しながら混合する工程で製造することを特徴とする
    トナー。
  4. 【請求項4】 前記4級アンモニウム塩が上記一般式
    (1)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    3記載のトナー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003064316A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Dainippon Toryo Co Ltd 静電塗装用粉体塗料組成物
JP2007322662A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用二成分現像剤及び画像形成装置

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