JPH07160060A - キャリア及びキャリアの作製方法 - Google Patents

キャリア及びキャリアの作製方法

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JPH07160060A
JPH07160060A JP6218655A JP21865594A JPH07160060A JP H07160060 A JPH07160060 A JP H07160060A JP 6218655 A JP6218655 A JP 6218655A JP 21865594 A JP21865594 A JP 21865594A JP H07160060 A JPH07160060 A JP H07160060A
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carrier
polymer
coating
particles
toner
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JP6218655A
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Hodgson Richard
ホッジソン リチャード
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Xerox Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の摩擦抵抗性、潤滑性、流動性、混合挙
動、負の摩擦帯電値、流れ表面エネルギー及び良好な導
電性を有する被覆キャリアを提供し、またこのようなキ
ャリアを、粉末被覆技術を用いた方法によって作製す
る。 【構成】 コア粒子と、ポリメチルメタクリートのよう
な負に帯電している第1ポリマー、ポリエチレンのよう
な負に帯電している第2ポリマー及びポリテトラフルオ
ロエチレンのような正に帯電している第3ポリマーを含
む被覆組成物とを含むキャリア。前記キャリアを、該被
覆組成物が該コア粒子に対して接着し且つ該混合物が均
一な色になるまで混合し、該組成物が溶融して該コア粒
子に対して融着するために十分な温度まで及び十分な時
間、加熱し、得られた被覆されたキャリア粒子を冷却
し、該キャリア粒子を分級して粒子寸法を下げるキャリ
アの作製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像剤に用いられるキ
ャリアに関する。詳細には、本発明は、電子写真、静電
記録、静電印刷等における静電又は磁気潜像を現像する
ための現像剤に用いられる被覆キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真において、静電潜像は、画像受
容体に形成され、トナーは、例えば磁気ブラシ現像又は
同様の技術によって潜像に付着し、潜像を視覚化する。
【0003】二成分現像系では、キャリアは、トナー粒
子に適当な正又は負の電荷を付与するために用いられ
る。
【0004】特定の系では、キャリア被覆物は、調製及
び現像工程において生じる摩耗に対して抵抗するために
必要である。
【0005】これらのキャリアは、また導電性でなけれ
ばならず、負摩擦帯電能、良好な潤滑性及び良好な流
れ、低い表面エネルギーを有し、新しいトナーをトナー
及びキャリア系に添加した場合に、迅速な摩擦帯電挙動
を示さなければならない(本文において、以下、「混合
挙動」という)。
【0006】一般に、被覆されたキャリアは、被覆され
ていないキャリアよりも、より良い現像剤を提供する。
例えばキャリア被覆物は、より均一な表面、与えられた
現像剤との摩擦電気結合の所望レベルへの調整能、及び
より長い現像剤の寿命をもたらす。
【0007】慣用のキャリアは、コア粒子上にカーボン
ブラックをドープしたポリメチルメタクリレートを溶液
被覆することによって、よく製造される。
【0008】キャリア被覆物は、単独又は有機フルオロ
ポリマーの一部として、米国特許第4,147,834
号、同第3,947,271号、同第3,922,38
2号、同第3,918,968号、同第3,873,3
55号及び同第3,778,262号に開示されてい
る。米国特許第4,524,119号には、フッ素化炭
素又はフッ素化炭素含有樹脂で被覆されたコア粒子を含
むキャリア粒子が開示されている。
【0009】米国特許第5,002,846号及び同第
5,162,187号には、パウダー塗布方法によって
製造されるキャリア粒子が開示され、ここで、該被覆物
は、摩擦電気的な度合いおいて互いにあまり近くない第
1及び第2ポリマーの混合物である。このようなポリマ
ー混合物の例には、ポリビニリデンフルオライド及びポ
リエチレン;ポリメチルメタクリレート及びエチレン−
ビニルアセテート共重合体;ビニリデンフルオライド−
テトラフルオロエチレン共重合体及びポリエチレン;ポ
リメチルメタクリレート及びポリビニルイデンフルオラ
イド;ポリスチレン及びポリテトラフルオロエチレン;
ポリエチレン及びポリビニルクロライド;ポリビニルア
セテート及びポリテトラフルオロエチレン;ポリビニル
アセテート及びポリビニルクロライド;ポリビニルアセ
テート及びポリスチレン;並びに、ポリビニルアセテー
ト及びポリメチルメタクリレートが含まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、所望の摩擦
抵抗性、潤滑性、流動性、混合挙動、負の摩擦帯電値、
低い表面エネルギー及び良好な導電性を有する被覆キャ
リアを提供することを目的とする。また、このようなキ
ャリアを、粉末被覆技術を用いた方法によって作製する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)複数の
コア粒子と、 (B)該コア粒子上の被覆物であって、 (i)負に帯電した第1ポリマー;(ii)負に帯電した
第2ポリマー;及び(iii)正に帯電した第3ポリマー、
を含む被覆物と、を含むキャリアに関する。
【0012】本発明の好適具体例では、第1ポリマーは
ポリメチルメタクリレートであり、第2ポリマーはポリ
エチレンであり、第3ポリマーはポリテトラフルオロエ
チレンである。また、好ましくは、第2及び第3ポリマ
ーは、第1ポリマーと組み合わせる場合、予めブレンド
された形態のものである。
【0013】好ましくは、被覆組成物は、粉末被覆方法
によってキャリアコア粒子に塗布される。この被覆工程
は、上述した溶液被覆方法の不利益を排除又は最少にす
る。更に、PTFE及びPEは、溶媒に容易に溶解しな
いので、溶液被覆方法よりも粉末被覆方法によって、よ
り容易に塗布される。更に、粉末被覆は、追加の薬剤即
ち溶媒を用いないので、また溶液被覆方法に必要な装備
を用いないので、溶液被覆よりも安価である。
【0014】他の態様では、本発明は、被覆キャリア粒
子を含む現像剤及び、被覆キャリア粒子を用いた電子写
真方法に関する。
【0015】本発明のキャリア被覆組成物は、制御され
た導電性をもたらし、低い表面エネルギー及び改良され
た摩耗抵抗性をキャリア表面に対して付与し、優れた流
れ特性、負の摩擦帯電能、及び良好な潤滑性を有し、迅
速な混合挙動を示す。
【0016】本発明のキャリアでは、複数のコア粒子
(A)は、(B)(i)負に帯電した第1ポリマー、
(ii)負に帯電した第2ポリマー及び(iii)正に帯電し
た第3ポリマーを含む組成物により被覆される。
【0017】第1ポリマーは、スチールコアに対する結
合性をもたらすために、また被覆物に対して靱性を与え
るために選択される。第1ポリマーとして好適に用いら
れる負帯電ポリマーの例には、ポリアミド、ポリアミ
ン、ポリエポキシド、メチルターポリマー、ポリメチル
メタクリレート及びポリアクリレートが含まれる。本発
明の第1ポリマーに用いられる最も好ましい負帯電ポリ
マーは、ポリメチルメタクリレート(本文中、適宜 "P
MMA”と表す)である。
【0018】第2及び第3ポリマーの混合物は、被覆層
に対する電荷の制御及び現像組成物に対する導電性を付
与するために選択される。第2ポリマーは、剥離塗布層
を導電性にするため、また負の帯電を増進するために選
択される。第3ポリマーは、対比電荷をもたらし、導電
性を増進するために選択される。
【0019】本発明において、第2ポリマーとして好適
に用いられる負帯電ポリマーの例には、ポリメチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリブチレンが含ま
れる。第2ポリマーとして用いられる最も好ましい負帯
電ポリマーは、ポリエチレン(本文中、適宜 "PE”と
表す)である。
【0020】本発明において、第3ポリマーとして好適
に用いられる正帯電ポリマーの例には、高ハロゲン化ポ
リマー例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニ
ルクロライド、ポリビニリデンフルオライド、ポリ(ク
ロロトリフルオロエチレン)及びビニリデンフルオライ
ド−テトラフルオロエチレン共重合体が含まれる。本発
明において最も好適に用いられる正帯電ポリマーは、ポ
リテトラフルオロエチレン(本文中、適宜 "PTFE”
と表す)である。
【0021】キャリア被覆組成物中に存在する各ポリマ
ーの率は、被覆重量及び所望の特性によって変えること
ができる。一般に、第1ポリマー対第2及び第3ポリマ
ーの混合物の重量比は、約50:50〜約10:90で
あり、好ましくは約15:85〜約50:50であり、
最も好ましくは約20:80〜約30:70である。こ
れらのパラメータ以外の重量比は、キャリアの導電性を
低下させる。
【0022】第2及び第3ポリマーの混合物は、普通、
約80〜約90重量%の第2ポリマーと、約20〜約1
0重量%の第3ポリマーを含む。
【0023】電荷量の制御のために、又は分散性、強度
及び粉末流動性の改良のために、或いは他の目的のため
に、キャリア被覆組成物は、更に種々の添加剤例えば電
荷制御剤、カップリング剤、充填剤及び他の微粉体を含
むこともできる。このような添加剤は、キャリア中で慣
用的に用いられる。
【0024】コア粒子上の被覆組成物の最適の量又は厚
みは、コア粒子の表面積に依存し、それ故に、平均キャ
リア寸法及び形態に依存する。十分な被覆組成物は、所
望の摩擦帯電特性を付与するために存在しなければなら
ず、しかも、厚過ぎる被覆物は、導電性の低下をもたら
してしまう。一般に、キャリアコア粒子上の被覆組成物
の量は、約0.2〜約1.5%、好ましくは約0.6〜
約1.2%、最も好ましいのは約0.6〜約1.0%で
あり、これらはコアの重量を基づいた割合である。
【0025】種々の固体コア材料を、本発明の目的が得
られるならば、本発明において用いることができる。本
発明の目的のために重要なコア特性には、トナー粒子を
負に帯電させ、ゼログラフ画像形成装置中にある現像剤
貯蔵器中で所望の流れ特性を可能にさせるようなものが
含まれる。他の大切なコア特性には、例えば、望ましい
機械的老化特性及び、磁気ブラシ現像系に用いられるも
のである場合には、磁気ブラシを形成させる好適な磁気
特性が含まれる。好適なキャリアコアの例には、スチー
ル、フェライト、鉄、マグネタイト、ニッケル及びこれ
らの混合物が含まれる。好ましいキャリアコアには、ス
チール、フェライト又はスポンジ鉄が含まれ、これらは
約30〜約200μmの平均粒子寸法径を有する。
【0026】被覆組成物は、種々の方法でコア粒子の表
面に塗布され、本発明のキャリア粒子を形成することが
できる。典型的な方法の例には、キャリアコア材料と被
覆ポリマーとを、カスケードロール混合、タンブリン
グ、ミリング、振盪、静電パウダークラウドスプレー、
静電ディスク加工、又は流動床若しくは静電カーテンを
用いることによって組み合わせることが含まれる。被覆
物をコア粒子に塗布した後、該粒子を加熱して、被覆材
料をコア粒子の表面にわたって流展させる。
【0027】好ましくは、被覆組成物は、乾燥粉末被覆
方法によってコア粒子に塗布される。例えば、被覆組成
物は、コア粒子と被覆組成部とを、ブレンド装置例えば
ロールミル又はブレンダ中で、被覆組成物がコア粒子に
機械的な衝撃又は静電的な接触によって接着して、被覆
組成物とコア粒子の混合物が均一の色になるまで混合す
ることによって、コア粒子に塗布され得る。その後、該
混合物を例えば回転式キルン中で、コア粒子に対して被
覆組成物が溶融して融着するために十分な温度まで及び
十分な時間で加熱する。好ましくは200℃までであ
る。接触の温度及び時間は、被覆物の融着に用いられる
方法と、用いられる樹脂に依存し得る。ある樹脂では、
高温で分解するかもしれない。温度は、樹脂を分解させ
ることなく流動させてキャリアを被覆させるために十分
高くなければならない。
【0028】被覆キャリア粒子を、それから冷却し、篩
分けして、形成されることもある望ましくない凝集体を
全て除去し、所望の粒子寸法まで分級する。
【0029】本発明によって製造されたキャリア粒子の
導電率は、例えば0.1インチの磁気ブラシを横切っ
て、10ボルトの負荷電位で測定して、キャリアコアの
約10〜約100%の被覆包囲で、約1.0E−6
(1.0×10-6)〜約1.0E−9(1.0×1
-9)mho・cm-1になり得る。
【0030】コア粒子を被覆した後、所望のトナーを添
加して本発明の現像剤組成物を形成する。トナー材料の
選択は、キャリアとの摩擦電気的な挙動に依存する。
【0031】一般に、トナー組成物はトナー樹脂粒子と
着色剤とを含有する。本発明において用いられるトナー
組成物は、通常、約80〜約97重量%のトナー樹脂と
約3〜約20重量%の着色剤とを含有する。トナー組成
物は、更に、トナーに慣用的に用いられる他の添加剤例
えば、電荷キャリア添加剤、界面活性剤、乳化剤、顔料
分散剤、流れ助剤等を、更に添加することができる。
【0032】本発明の現像剤組成物に好適に用いられる
トナーの例には、ポリアミド;エポキシ;ポリウレタ
ン;ジオレフィン;ビニル樹脂;ジカルボン酸及び、ジ
フェノールを含むジオールの高分子エステル化反応生成
物;スチレン/メタクリレート共重合体;スチレン/ブ
タジエン共重合体;ビスフェノールA及びプロピレンオ
キサイドの反応によって得られるポリエステル樹脂;並
びに、ジメチルテレフタレートの重合により得られる分
岐ポリエステル樹脂;1,3−ブタンジオール;1,2
−プロパンジオール;並びに、ペンタエリスリトールが
含まれる。
【0033】多くの顔料又は染料を、トナー組成物中の
着色剤として用いることができ、これには、例えばカー
ボンブラック、ニグロシン染料、ランプブラック、酸化
鉄、マグネタイト、アニリンブルー、カルコオイルブル
ー(Calco Oil Bule)、クロムイエロー、ウルトラマリン
ブルー、キノリンイエロー、メチレンブルークロライ
ド、モナストラルブルー(Monastral Blue)、マラカイト
グリーンオザレート(Malachite Greene Ozalate)、ロー
ズベンガル、モナストラルレッド、スーダンブラックB
M、デュポンオイルレッド、フタロシアニンブルー及び
これらの混合物が含まれる。好ましくは、カーボンブラ
ックである。着色剤は、トナー組成物を高度に着色する
ために十分な量で存在すべきである。従って、着色粒子
は、通常、トナー組成物の総重量に基づいて、約3〜約
20重量%の量で存在する。しかし、より少ない又はよ
り多い量の着色剤粒子を、本発明の目的が達成されるな
らば、選択することができる。
【0034】本発明において用いられる最も好ましいト
ナー組成物は、樹脂として架橋ポリエステルと着色剤と
してカーボンブラックとを含む。
【0035】トナー組成物は、多くの公知の方法によっ
て製造することができ、これには、トナー樹脂、着色剤
及び、あるならば添加剤を溶融ブレンドして、次いで機
械的に磨砕することが含まれる。他の方法には、この分
野でよく知られているような例えばスプレー乾燥、溶融
分散、分散重合及び懸濁重合が含まれる。
【0036】本発明のキャリア粒子を含有する現像剤組
成物は、静電画像形成工程、特にゼログラフィ画像形成
工程に有用である。これらの組成物は、特に、比較的一
定の導電性パラメータが所望され得る画像形成方法にお
いて有用である。このような画像形成方法では、本発明
のキャリア被覆組成物は、キャリア粒子上の摩擦帯電電
荷を予め選択することができる。本発明の被覆組成物
は、キャリア上に滑面を提供することによって導電率を
制御する。滑面は、隣接するキャリア粒子の接触を形成
させ、キャリア/トナー粒子の塊を通して電流を流れさ
せる。滑面が存在しない場合は、隣接するキャリア粒子
間の絶縁トナー粒子の層が電流の流れを減じる。
【0037】本発明の他の態様では、電子写真工程に関
し、これは、(a)光導電性部材の表面上に静電画像を
形成する工程、(b)(1)本発明のキャリア及び
(2)トナー粒子から構成される現像剤組成物と画像と
を接触させる工程、(c)現像された画像を適当な基体
例えば紙に転写する工程、並びに(d)画像を種々の好
適な手段、例えば加熱及び/又は圧力によって永久的に
固定する工程、を含む。
【0038】本発明を、ここで下記の実施例で、より詳
細に説明するが、本発明をこれらの実施例に限定するも
のではないことを理解すべきである。
【0039】
【実施例】下記実施例の用語について、次の定義する。
【0040】PE−ポリエチレン PTFE−ポリテトラフルオロエチレン PE/PTFE−約80〜約90重量%のポリエチレン
と約10〜約20重量%のポリテトラフルオロエチレン
とを含有するポリマーブレンド物 PMMA−ポリメチルメタクリレート PMMA/PE/PTFE−PMMA、PE及びPTF
Eを含有する被覆物 TC−トナー対キャリアの比、例えば3%TC値はキャ
リア100部当たり3部のトナーを表す。
【0041】Q/M−単位塊当たりの電荷 アルファ−(LOG e [キャリアの導電率/現像剤の導
電率] /トナー濃度)に等しい値
【0042】トナー−95重量%の架橋ポリエステル樹
脂と5重量%のカーボンブラックとを含むトナー組成物 樹脂−架橋ポリエステル CCA−電荷制御添加剤、アルミニウムアルキルサリチ
レート デトーン及びリトーン−トナーを、トナー及びキャリア
粒子の混合物から篩及び真空クリーナを用いて除去し、
新しいトナーを添加する工程;これは、コピーにおける
使用のベンチスケールシミュレーションである。
【0043】被覆重量%−キャリア粒子上に形成された
PMMA/PE/PTFE被覆物のコア重量の基づく%
量 トーニング#−トナーの添加、デトーニング、導電率の
計測及び新しいトナーの添加を含むサイクル 混合挙動−トナー濃度の33%増加分をトナーに添加す
る前及び後のトナー中の電荷分布の均一性−増加トナー
を添加した後、トナーが電荷分布においてより速く均一
になる程、混合挙動がよりよい。
【0044】下記の実験例において、導電率は、電極か
ら0.1インチ下に離れた現像剤の磁気ブラシに10ボ
ルトを負荷して、回路中の電流を測定することによって
測定した。摩擦帯電値は、トナーをキャリア現像剤から
ファラデーケージ中で吹き払い、キャリア上に残された
電荷を測定することによって測定した。トナーの損失
は、吹き払いの前及び後の重量を測定することによって
測定し、単位塊当たりの電荷及びTCを計測した。
【0045】〔実施例1〜20〕キャリア粒子を乾燥粉
末被覆方法によって製造し、ここでPMMA/PE/P
TFEを、直径90μmのスチールコアにロールミリン
グによって粉末被覆し、その後、30分間200℃の温
度のオーブン処理によってコア上に融着する。PE/P
TFE及びPMMAの各量は、下記表1に示されるよう
に実施例において変更する。
【0046】その後、現像剤組成物を、トナーを上述の
製造したキャリア粒子へ4オンスのジャーを用いて、約
150gのキャリア及び約4.5gのトナー(3%TC
の現像剤)で添加して製造する。ジャーをペイント振盪
器中で10分間、振盪することによって電荷を現像し、
電荷を測定し、更に20分間ペイント振盪して、それか
ら電荷及び導電率を測定する。トナー粒子は、約9μm
の平均径である。TC値は、実施例1〜20において製
造された各現像剤組成物において3%である。
【0047】現像剤組成物の製造後に、現像剤組成物の
摩擦帯電電荷及び導電率を測定する。
【0048】その後、キャリア粒子をデトーン及びリト
ーンして現像特性及びその後の現像剤被覆物に及ぼすペ
イント振盪の影響を測定する。結果を表1に示した。
【0049】実施例1〜20において製造された組成物
の被覆重量%、PE/PTFE及びPMMAの割合、ト
ーニング#、Q/M値、キャリア及び現像剤導電率、並
びにアルファ値を、下記表1に示す。表1において、用
語 "E”は、自然対数を表す。従って、例えば2.9E
−7は、2.9×10-7ohm/cmを意味する。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示されたデータは、現像剤組成物の
Q/M値及び混合挙動が被覆重量及びPE/PTFE:
PMMA比を変えることによって調整することができる
ことを示している。
【0052】混合挙動を、0.6%及び1.2%の被覆
重量のときに、0重量%、20重量%及び40重量%の
PMMAを含む3つの試料で測定する。
【0053】これらの試料は、実施例7、9、11、1
4、17及び20に相当する。これらの各試料は、1.
0重量%のTiO2 、0.4%ステアリン酸亜鉛及び
0.2重量%のアルミニウムアルキルサリチル酸を追加
添加剤として含有した。
【0054】これらの試料の混合挙動を、図1〜12に
各々示す。これらの図は、60:40のPE/PTF
E:PMMA重量比を含有する試料が、最もよい混合挙
動を示すが、他の試料は、許容可能な混合挙動を示すこ
とを示している。PMMAを含有しない試料が最少の許
容可能な混合挙動を示した。
【0055】〔実施例21〜23〕これらの実施例は、
トナー中のステアリン酸亜鉛を使用していない。導電性
現像剤を所望する場合、ステアリン酸亜鉛をトナーに用
いてキャリアを滑らせる。ステアリン酸亜鉛は、ゼログ
ラフィ工程の更に下流で問題を起こすことがあり、量を
減らす又は排除することが有効となり得る。TC値が3
%の3つの現像剤を、トナーと0.5%のエアロジルと
を6分間、ラボマスターブレンダ中でブレンドし、得ら
れたトナー混合物を実施例1〜20における工程に従っ
てキャリア粒子へ塗布することによって製造した。実施
例21では、キャリアは、90μmの平均径を有する被
覆していないスチールコアである。実施例22のキャリ
アは、90μmの平均径を有するスチールコアであり、
PE/PTFEにより1.2%の被覆重量で被覆されて
いる。実施例23では、キャリアは90μmの平均径を
有するスチールコアであり、80:20のPE/PTF
E:PMMA重量比で、1.2%の被覆重量のPE/P
TFE/PMMAにより被覆されている。
【0056】その後、現像剤は、ペイント振盪して、Q
/M及び導電率を測定する。その後、各現像剤をデトー
ンして導電率を測定してリトーンし、該工程は合計で9
0分間、繰り返しペイント振盪する。デトーニングを3
0分毎に行う。電荷スペクトル及び混合挙動を該90分
間の終わりで測定する。
【0057】結果を表2に示した。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示された結果は、被覆されていない
現像剤の導電率は、被覆されているキャリアを有する現
像剤のものよりも低く、被覆されているキャリアの現像
剤のアルファ値は、被覆されていないものよりもかなり
低いことを示している。PE/PTFEを含みPMMA
を含まない被覆物のキャリアの特性は、人工的老化の間
にわずかに変化する。しかし、80:20のPE/PT
FE:PMMA重量比を有するPE/PTFE/PMM
Aは、PE/PTFEを含み、PMMAを含まない被覆
よりも、一層安定のようである。電荷スペクトルは、電
荷分布が2分布であり、即ち、PMMAがない場合には
15秒後に均一でないが、PMMAを有する場合には均
一であることを示している。
【0060】PE/PTFE被覆キャリア粒子は、現像
剤中にステアリン酸亜鉛がなくても、被覆されていない
コア粒子よりもかなり一層導電性である。
【0061】〔実施例24〜29〕6つの現像剤を、ト
ナーと1.0%のTiO2 、0.4%のステアリン酸亜
鉛及び0.2%の電荷制御添加剤とを6分間、ラボマス
ターブレンダ中でブレンドし、ブレンド物と実施例1〜
20の工程に従ったスチールコア粒子とを、組み合わせ
ることによって作製する。コア粒子は、90μmの平均
粒子寸法を有する。実施例24では、コア粒子は、PM
MAはなく、1.2%の被覆重量のPE/PTFEで被
覆される。実施例25では、コア粒子は、80:20重
量比のPE/PTFE:PMMAで1.2%の被覆重量
のPE/PTFE/PMMAで被覆される。実施例26
では、コア粒子は、60:40重量比のPE/PTF
E:PMMAで1.2%の被覆重量のPE/PTFE/
PMMAで被覆される。実施例27では、コア粒子は、
PMMAはなく、0.6%の被覆重量のPE/PTFE
で被覆される。実施例28では、コア粒子は、80:2
0重量比のPE/PTFE:PMMAで0.6%の被覆
重量のPE/PTFE/PMMAで被覆される。実施例
29では、コア粒子は、60:40重量比のPE/PT
FE:PMMAで0.6%の被覆重量のPE/PTFE
/PMMAで被覆される。
【0062】その後、現像剤を、ペイント振盪して、Q
/M及び導電率を測定する。その後、各現像剤をデトー
ンして導電率を測定しリトーンし、該工程は合計で90
分間ペイント振盪を繰り返す。デトーニングを、30分
毎に実行した。電荷スペクトル及び混合挙動を、該90
分間の終わりで測定した。
【0063】30分間のペイント振盪の後でのQ/M及
びTC値並びに、現像剤及びデトーンされたキャリアの
ブレイクダウン電位及び導電率を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】これらの実施例の結果は、トナーの摩擦電
気特性を、PE/PTFE対PMMAの比によって、並
びにコア粒子上の被覆の量によって制御することができ
ることを示す。実施例は、更に、本発明の粉末被覆方法
によって作製された現像剤の導電率が高く、デルタ導電
率対デルタTCの比が低いことを示す。トナーの補充中
に機能的なコピー内で起こり得る変更されたTCで、現
像剤の導電率を制御することが好ましい。キャリアの帯
電特性の制御能は、同一のキャリア被覆物を種々のトナ
ー組成物で使用するように改変させるために好ましい。
該トナー組成物を、変更させて、ゼログラフィ工程の更
に下流に必要な基準に合うようにすることができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、所望の摩擦抵抗性、潤
滑性、流動性、混合挙動、負の摩擦帯電値、流れ表面エ
ネルギー及び良好な導電性を有する被覆キャリアを提供
することができる。また、このようなキャリアを、粉末
被覆後術を用いた方法によって作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例7において製造された試料の混合前及び
混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図2】実施例7において製造された試料の混合後30
秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。
【図3】実施例9において製造された試料の混合前及び
混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図4】実施例9において製造された試料の混合後30
秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。
【図5】実施例11において製造された試料の混合前及
び混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図6】実施例11において製造された試料の混合後3
0秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。
【図7】実施例14において製造された試料の混合前及
び混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図8】実施例14において製造された試料の混合後3
0秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。
【図9】実施例17において製造された試料の混合前及
び混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図10】実施例17において製造された試料の混合後
30秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。
【図11】実施例20において製造された試料の混合前
及び混合後15秒の混合挙動を示すグラフである。
【図12】実施例20において製造された試料の混合後
30秒及び60秒の混合挙動を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)複数のコア粒子と、 (B)該コア粒子上の被覆物であって、 (i)負に帯電した第1ポリマー;(ii)負に帯電した
    第2ポリマー;及び(iii)正に帯電した第3ポリマー、 を含む被覆物と、 を含むキャリア。
  2. 【請求項2】 (a)コア粒子と3つのポリマーを含む
    組成物とを混合する工程であって、ここで、第1ポリマ
    ーが負に帯電しているポリマーであり、第2ポリマーが
    負に帯電しているポリマーであり、第3ポリマーが正に
    帯電しているポリマーであり、更に、該コア粒子及び該
    組成物を、該組成物が該コア粒子に対して接着し、該混
    合物が均一な色になるまで混合する工程、 (b)該混合物を、該組成物が該コア粒子に対して溶融
    して融着するために十分な温度まで及び十分な時間、加
    熱する工程、 (c)得られた被覆されたキャリア粒子を冷却する工
    程、並びに (d)該キャリア粒子を分級して粒子寸法を下げる工
    程、 を含むキャリアの作製方法。
JP6218655A 1993-10-05 1994-09-13 キャリア及びキャリアの作製方法 Withdrawn JPH07160060A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US113033 1987-10-22
US11303393A 1993-10-05 1993-10-05

Publications (1)

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JPH07160060A true JPH07160060A (ja) 1995-06-23

Family

ID=22347241

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008084089A1 (en) * 2007-01-12 2008-07-17 Airbus Deutschland Gmbh Coating of an aircraft seat mounting rail or a aircraft seat stud
JP2009116319A (ja) * 2007-10-18 2009-05-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法と画像形成装置
JP2019184831A (ja) * 2018-04-10 2019-10-24 富士ゼロックス株式会社 現像剤、現像剤の製造方法および画像形成装置

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