JPH10307399A - レジスト用感光性樹脂組成物 - Google Patents

レジスト用感光性樹脂組成物

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JPH10307399A
JPH10307399A JP9119911A JP11991197A JPH10307399A JP H10307399 A JPH10307399 A JP H10307399A JP 9119911 A JP9119911 A JP 9119911A JP 11991197 A JP11991197 A JP 11991197A JP H10307399 A JPH10307399 A JP H10307399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 193nm付近の波長の光吸収が小さく、A
rFエキシマレーザを用いて高い解像度のレジストパタ
ーンを得ることができ、しかも、反応性イオンエッチン
グにおける、耐ドライエッチング性にすぐれたレジスト
用感光性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 レジスト用感光性樹脂組成物に、特定の
メタクリル酸エステルポリマを含み、この特定のメタク
リル酸エステルポリマは、モノマ成分の一つとして、メ
タクリル酸エステルモノマのエステル部分に少なくとも
1個の窒素原子を含む芳香族環(2個以上の芳香族環か
らなる縮合環を含む)を有するモノマを含んで構成され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レジスト用感光
性樹脂組成物に関し、特に、ArFエキシマレーザを用
いてLSI(大規模集積回路)を製造するのに適した、
レジスト用感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)の高速化、高
集積化に伴い、LSI内の配線における最小パターン寸
法は、およそ4年の間に、約30%という急激な割合で
縮小されている。そのため、縮小投影露光装置における
露光用の光として、より短波長のものを使用することに
より、かかる高い高解像度の要求に対応してきた。すな
わち、まず、超高圧水銀ランプより発光する輝線スペク
トルであるg線(波長436nm)が使用された。それ
に続き、より短波長のi線(波長365nm)が使用さ
れた。そして、0.3μm以下の、サブミクロンオーダ
ーの配線幅を有するVLSI(超大規模集積回路)を製
造する場合には、KrFエキシマレーザ(波長248n
m)が一部実用化されて、使用されている。そして、さ
らに、LSIの高速化、高集積化がすすみ、0.2μm
以下の配線幅を有するVLSIを製造する場合には、A
rFエキシマレーザ(波長193nm)の使用が、高解
像度が得られる点で有力視されているのが現状である。
【0003】ここで、LSIにおける微細な配線パター
ンを形成するためには、いわゆる写真蝕刻技術(フォト
エッチング技術)の使用が必須である。すなわち、被処
理基板上に、レジスト膜を積層し、選択露光を行った後
に、アルカリ現像液で現像して、所定のレジストパター
ンを作る。そして、このレジストパターンをマスクとし
て、シリコンウエハをドライエッチングする。その後、
このレジストパターンを露光し、アルカリ現像液を用い
て、溶解除去することにより、微細な配線パターンを形
成するものである。
【0004】そして、このフォトエッチング技術に使用
される、レジスト用感光性樹脂組成物として、従来、耐
ドライエッチング性が良好な観点から、フェノール系樹
脂をレジスト材料としたものが多用されてきた。
【0005】また、アクリル酸エステル樹脂やメタクリ
ル酸エステル樹脂を材料としたレジスト材料も、193
nm付近の波長に光吸収が少ない観点から、その使用が
提案されている。
【0006】さらに、特開平8−6253号公報には、
耐ドライエッチング性を向上するために、脂環式化合物
であるノルボルネンやアダマンタンをアクリル酸エステ
ルやメタクリル酸エステルのエステル部分に導入したレ
ジスト用材料が、開示されている。
【0007】さらに、また、ナフタレン環のπ結合の電
子遷移により、光吸収が長波長側にずれて193nm付
近の光吸収が小さくなることを利用して、メタクリル酸
エステルのエステル部分にナフタレン環を導入したレジ
スト材料も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レジスト用感光性樹脂組成物における、レジスト用材料
としてのフェノール系樹脂は、芳香族環に由来したπ結
合の電子遷移による強い光吸収が、波長193nm付近
の波長にあり、ArFエキシマレーザを用いたエッチン
グ用のレジスト用材料としては使用することが困難であ
る。
【0009】また、ポリメタクリル酸メチル(PMM
A)をはじめとする、アクリル系のレジスト材料は、光
透過率(透明性)に優れているものの、芳香族環を有し
ないため、熱的、化学的安定性に欠け、したがって、耐
ドライエッチング性に乏しいという問題があった。
【0010】さらに、特開平8−6253号公報に開示
された、脂環式化合物であるノルボルネンやアダマンタ
ンが導入されたアクリル酸エステルやメタクリル酸エス
テル樹脂は、芳香族環を分子内に有しないため193n
m付近の波長の光吸収は小さいものの、耐ドライエッチ
ング性が、いまだ不十分であるという問題があった。す
なわち、かかるアクリル系のレジスト用材料は、分子内
にπ結合を有する芳香族環を含んでおらず、このπ結合
を有する芳香族環に起因した、複数の共鳴構造を取るこ
とができない。
【0011】したがって、このアクリル系のレジスト用
材料は、化学的安定性や、熱的安定性に欠け、ドライエ
ッチング中に、高エネルギのイオンや中性子にさらされ
ると、炭素−炭素結合が崩壊しやすいという問題がみら
れた。
【0012】さらに、また、メタクリル酸エステルのエ
ステル部分の一部にナフタレン環を導入したレジスト用
材料は、芳香族環を有しているものの、193nm付近
の波長の光吸収の減少程度としては、いまだ不十分であ
る。
【0013】したがって、193nm付近の波長を有す
るArFエキシマレーザを用いて、高い解像度のレジス
トパターンが得られず、このArFエキシマレーザ用の
レジスト用材料としては使用することが困難であった。
【0014】例えば、プロシーディング オブ エスピ
ーアイイー(Proc.SPIE)、vol.243
8、pp.422(1995)に、メタクリル酸メチル
のメチルエステル部分に、ナフタレン環を50mol%
導入した、レジスト用材料が開示されている。
【0015】しかしながら、そのレジスト用材料の19
3nmの波長の光の吸収係数は、4.5/μmという、
大きな値であった。よって、1μmの膜厚のレジストに
おいて、193nmの波長の光の透過率は、約1%と、
極端に低く、レジスト用材料として実用化することは困
難である。
【0016】すなわち、193nm付近の波長の光吸収
が小さく、光透過率にすぐれ、ArFエキシマレーザを
用いて高い解像度のレジストパターンを得ることがで
き、しかも、耐ドライエッチング性にすぐれたレジスト
用材料および、かかるレジスト用材料を用いたレジスト
用感光性樹脂組成物の出現が望まれていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のレジスト用感
光性樹脂組成物によれば、レジスト用材料として、式
(1)で表される、窒素含有のメタクリル酸エステルモ
ノマを用いて構成されるメタクリル酸エステルポリマを
含んでいる。すなわち、このメタクリル酸エステルポリ
マは、モノマ成分の一つとして、式(1)で表されるメ
タクリル酸エステルモノマのエステル部分に、少なくと
も1個の窒素原子を含む芳香族環を有するモノマ(以
下、窒素含有モノマ)を用いて構成してあることを特徴
とする。
【0018】
【化7】
【0019】このように、少なくとも1個の窒素原子を
芳香族環の一部に有すると、窒素含有モノマにおける、
この芳香族環のπ結合に起因した193nm付近の波長
の光吸収を、著しく低減することができる。一方、窒素
含有モノマは、分子内にπ結合を有する芳香族環を含ん
でいるため、この芳香族環に起因した複数の共鳴構造を
取ることができる。
【0020】よって、この発明のレジスト用感光性樹脂
組成物は、193nm付近の光吸収が小さく、ArFエ
キシマレーザを用いて、高い解像度のレジストパターン
を形成することができる。
【0021】そして、しかも、共鳴構造により、すぐれ
た化学的、熱的安定性を示すことができ、よって、この
発明のレジスト用感光性樹脂組成物は、耐ドライエッチ
ング性についてもすぐれた特性を示すことができる。
【0022】なお、窒素原子を芳香族環の一部に導入す
ることにより、芳香族環のπ結合に起因した193nm
付近の波長の光吸収を低減することができる理由は、必
ずしも明確ではないが、この芳香族環のπ結合に起因し
た光吸収の波長を長波長側に移動させることができるた
めと推定される。
【0023】この点、図1を用いてさらに詳細に説明す
る。この図は、横軸に光波長(nm)を取ってあり、縦
軸には、キノリン環をエステル部分に有するメタクリル
酸エステルポリマについて、CNDO/S法で求めた光
吸収強度(相対値)が取ってある。CNDO/S法は、
分子軌道(MO)の一つの計算方法であり、この図にお
いては、各波長における計算された光吸収強度のうち、
強いものから60番目までのものが表示されている。
【0024】この図から、明らかなように、193nm
付近の光吸収強度はほとんど無い。したがって、窒素原
子を芳香族環の一部に導入すると、この窒素原子が、1
93nm付近の芳香族環のπ結合に起因した光吸収を、
200nm付近より長波長側に移動させているものと推
定される。よって、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物は、ArFエキシマレーザを用いて露光した場合
に、193nm付近の光吸収強度が小さいため、有効に
ArFエキシマレーザを使用することができる。すなわ
ち、193nm付近の波長のArFエキシマレーザを用
いても、レジスト用感光性樹脂組成物における、このレ
ーザのエネルギ損失が少ない。したがって、ArFエキ
シマレーザを用いて、有効に酸発生剤を光分解すること
ができる。そして、この酸を利用して、この発明のレジ
スト用感光性樹脂組成物は、露光部分を解像度高くアル
カリ可溶性のポリマとすることができるものと推定され
る。
【0025】ここで、この発明の化学増幅型のレジスト
用感光性樹脂組成物における、フォトエッチング機構に
ついて、具体的に説明する。化学増幅型のレジスト用感
光性樹脂組成物は、主として、酸分解性基を有するモノ
マを含んで構成されるポリマ(第1の成分または、主ポ
リマとも言う。)と照射された光により分解して、酸を
発生する酸発生剤(第2の成分)とからなる2成分系
と、主として、非アルカリ可溶性のポリマ(これも、第
1の成分、または主ポリマとも言う。)と、酸発生剤
(第2の成分)と、さらに、溶解阻止剤(第3の成分)
とからなる3成分系のレジスト用感光性樹脂組成物があ
り、それぞれフォトエッチング機構が、異なるので、そ
れぞれについて説明する。
【0026】まず、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物が2成分系の場合には、この組成物に含まれる、式
(1)で表される含窒素モノマを用いて、構成(重合)
されたメタクリル酸エステルポリマ中に、例えば、酸分
解可能な官能基を有するモノマを共重合しておく。好ま
しくは、このモノマは、酸分解可能な官能基をエステル
部分に有するメタクリル酸エステルモノマである。そし
て、メタクリル酸エステルポリマと併存して、レジスト
用感光性樹脂組成物に予め添加しておいた酸発生剤に、
ArFエキシマレーザをパターンマスクを用いて、選択
的に照射する。すると、この酸発生剤は、部分的に光分
解し、露光された部分に酸を発生させる。
【0027】そして、このArFエキシマレーザの照射
の際、この発明のレジスト用感光性樹脂組成物におけ
る、式(1)で表される含窒素モノマを含んで構成され
たポリマは、193nm付近の波長の光吸収が小さいた
め、照射されたArFエキシマレーザの吸収が少ない。
したがって、このArFエキシマレーザを有効に利用す
ることができ、高い解像度でもって、酸発生剤を効率的
に光分解することができる。
【0028】そして、この発生した酸を触媒として用
い、解像度高く、酸分解可能な官能基を有するモノマの
官能基部分を、アルカリ可溶性のカルボキシル基と、酸
分解可能な官能基に由来した化合物と、新たな酸に分解
することができる。すなわち、式(1)で表される含窒
素モノマを含んで構成されるメタクリル酸エステルポリ
マ中に、アルカリ可溶性のカルボン酸化合物から構成さ
れる部分を生じさせることができる。
【0029】また、酸発生剤から発生した酸により、一
部、メタクリル酸エステルポリマの主鎖の部分を分解
し、このアルカリ可溶性のカルボキシル基を有するモノ
マまたはオリゴマと、含窒素モノマまたはオリゴマ等に
分解するものと推定される。したがって、より容易に、
この発明のレジスト用感光性樹脂組成物に含まれるメタ
クリル酸エステルポリマが、アルカリ可溶性となる。
【0030】なお、このように、この発明のレジスト用
感光性樹脂組成物は化学増幅型であり、酸発生剤から直
接発生した酸のほかに、新たな酸が、酸分解可能な官能
基に起因して発生する。そのため、より感度良く、酸分
解可能な官能基を有するモノマの官能基部分を、酸分解
することができる。よって、以上のとおり、ArFエキ
シマレーザをパターンマスクを用いて選択的に照射した
部分のみ、レジスト用感光性樹脂組成物をアルカリ溶液
で現像することが可能となり、高い解像度で、所定のレ
ジストパターンが形成される。
【0031】そして、次に、このレジストパターンが表
面に形成されたシリコンウエハに対して、例えば、CF
4 ガスまたはCHF3 ガスを用いて反応性イオンエッチ
ング(RIE、Reactive Ion Etchi
ng)を行った場合に、この発明のレジスト用感光性樹
脂組成物は、優れた耐ドライエッチング性を示すことが
できる。すなわち、このレジスト用感光性樹脂組成物
は、式(1)で表される窒素含有モノマから重合された
メタクリル酸エステルポリマを含んでおり、そして、こ
のポリマは窒素含有モノマに起因した、π結合を有する
芳香族環を含んでいる。そのため、熱的、化学的に安定
な共鳴構造を取ることができる。
【0032】よって、この発明のレジスト用感光性樹脂
組成物は、エッチング用ガスプラズマに対して、優れた
耐性、すなわち、優れた耐ドライエッチング性を示すこ
とができる。また、かかる反応性イオンエッチング中
に、周囲温度が100℃を超える場合もあるが、この発
明のレジスト用感光性樹脂組成物は、優れた耐熱性を示
す。
【0033】なお、この発明において、2成分系のレジ
スト用感光性樹脂組成物の変形例として、酸分解性の官
能基を有するモノマから構成されるポリマ(第2のポリ
マ)と、酸分解性の官能基を有していない、その他のモ
ノマ等から構成されるポリマ(第1のポリマ)を、別々
に重合し、その後それぞれを混合して、第1の成分とし
て構成することもできる。そして、この第1の成分に、
第2の成分としての酸発生剤を添加してなるレジスト用
感光性樹脂組成物を提案している。さらに、この変形例
のさらに変形例として、既に説明した2成分系のレジス
ト用感光性樹脂組成物の第1の成分としての主ポリマ
に、これらの第1のポリマおよび第2のポリマ、あるい
はいずれか一方のポリマを添加して構成したレジスト用
感光性樹脂組成物も提案している。
【0034】しかしながら、これらの変形例のフォトエ
ッチング機構と、基本的には、既に説明した2成分系の
レジスト用感光性樹脂組成物のフォトエッチング機構と
は、同様であるため、ここでは変形例におけるフォトエ
ッチング機構の説明については省略する。
【0035】また、レジスト用感光性樹脂組成物が3成
分系の場合には、この組成物に含まれる、式(1)で表
される含窒素モノマを含んで構成(重合)されたメタク
リル酸エステルポリマ中に、例えば、アルカリ可溶性と
なる官能基、具体的にカルボキシル基や、水酸基を有す
るメタクリル酸エステルモノマを共重合しておく。そし
て、そのポリマに、酸発生剤および溶解阻止剤を添加し
て3成分系のレジスト用感光性樹脂組成物を構成するこ
とができる。
【0036】したがって、この3成分系のレジスト用感
光性樹脂組成物にArFエキシマレーザを、パターンマ
スクを介して、選択的に照射すると、露光された酸発生
剤は光分解して、酸を発生させることができる。そし
て、2成分系のレジスト用感光性樹脂と同様に、ArF
エキシマレーザの照射の際、この発明の3成分系のレジ
スト用感光性樹脂組成物においても、式(1)で表され
る含窒素モノマを用いて構成されたポリマは、193n
m付近の波長の光吸収が小さい。そのため、照射された
ArFエキシマレーザの吸収が小さく、有効に、このA
rFエキシマレーザを利用することができる。したがっ
て、高い解像度でもって、酸発生剤を効率的に光分解す
ることができる。
【0037】そして、露光されて発生した酸は、露光さ
れた部分に存在する溶解阻止剤を酸分解して、この溶解
阻止剤の溶解阻止性を消滅させる。溶解阻止剤が酸分解
すると、その露光された部分のポリマに対する溶解阻止
剤の溶解阻止性が失われる。したがって、後のフォトエ
ッチング機構は、2成分系のレジスト用感光性樹脂組成
物と同様であり、レジスト用感光性樹脂組成物にいて、
ArFエキシマレーザをパターンマスクを介して選択的
に照射した部分のみ、このレジスト用感光性樹脂組成物
をアルカリ溶液で現像することが可能となる。よって、
所定のレジストパターンが、高解像度で、シリコンウエ
ハ上に形成される。
【0038】そして、2成分系のレジスト用感光性樹脂
組成物と同様に、この3成分系のレジスト用感光性樹脂
組成物のレジストパターンが形成されたシリコンウエハ
に対して、反応性イオンエッチングを行った場合に、こ
のレジスト用感光性樹脂組成物は、優れた耐ドライエッ
チング性を示すことができる。すなわち、このレジスト
用感光性樹脂組成物は、式(1)で表される窒素含有モ
ノマから重合されたメタクリル酸エステルポリマを含ん
でおり、芳香族環を分子内に有するため、化学的、熱的
に安定である。よって、この3成分系のレジスト用感光
性樹脂組成物は、優れた耐ドライエッチング性を示すこ
とができる。
【0039】ここで、この発明における、式(1)で表
される窒素含有モノマ、すなわち、窒素含有のメタクリ
ル酸エステルモノマについて詳細に説明する。この窒素
含有モノマにおいて、モノマのエステル部分の官能基R
が、少なくとも1個の窒素原子を含む芳香族環であっ
て、この窒素原子と炭素原子等とから構成される、複数
のπ結合を含む6員環であれば良い。
【0040】なお、官能基R、すなわちこれらの芳香族
環は、すべてエーテル結合を介して、メタクリル酸エス
テルモノマのエステル部分のカルボニル炭素に連結して
いる。よって、以下説明する官能基Rの例も、すべてカ
ルボニル炭素との間にエーテル結合を含んでいるが、以
下の説明では、芳香族環の種類のみを示してある。
【0041】そして、例えば、具体的な官能基Rにおけ
る芳香族環の種類としては、式(7)で表されるピリジ
ン環、式(8)で表されるピラジン環(1,4−ジアザ
ベンゼン環)、式(9)で表されるピリミジン環(1、
3−ジアジン環)、式(10)で表されるピリダジン
環、式(11)で表されるトリアジン環等がある。
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物は、好ましくは、官能基Rにおける少なくとも1個
以上の窒素原子を含む芳香族環が、少なくとも1個以上
の窒素原子を含む2個以上の芳香族環からなる縮合環で
あると良い。このように官能基Rにおける芳香族環を、
複数の芳香族環から構成すると、より複数の共鳴構造が
得られる。よって、レジスト材料の熱的、化学的安定性
が向上し、耐ドライエッチング性が良好となる。
【0048】また、1個以上の窒素原子を含む2個以上
の芳香族環からなる縮合環は、π結合の電子遷移による
193nm付近の光吸収の波長を、長波長側にずらすこ
とができる。したがって、この発明のレジスト用感光性
樹脂組成物は、より193nm付近の波長の光吸収をよ
り小さくすることができる点で好ましい。
【0049】ここで、上述した式(1)で表される窒素
含有モノマの、官能基Rにおける、2以上の芳香族環か
らなる縮合環の具体的な種類としては、例えば、式
(2)で表されるキノリン環、式(12)で表されるキ
ノキサリン環、式(13)で表されるナフチリジン環
(1,8−ナフチリジン環)、式(14)で表されるプ
テリジン環、式(15)で表されるキナゾリン環(1,
3−ベンゾジアジン環)、式(16)で表されるシンノ
リン環(1,2−ベンゾジアジン環)、式(17)で表
されるアクリジン環、式(3)で表されるフェナジン
環、式(18)で表されるフェナントロリン環、式(1
9)で表されるフェナントリジン環(3,4−ベンゾキ
ノリン環)等がある。
【0050】
【化13】
【0051】
【化14】
【0052】
【化15】
【0053】
【化16】
【0054】
【化17】
【0055】
【化18】
【0056】
【化19】
【0057】
【化20】
【0058】
【化21】
【0059】
【化22】
【0060】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物における、式(1)で表される含窒素モノマのエス
テル部分の官能基Rにおける芳香族環が、前述した好適
例のうち、特に好ましくは、式(2)で表されるキノリ
ン環または式(3)で表されるフェナジン環である。こ
れらのキノリン環またはフェナジン環は、光透過率が高
く、さらに、これらの材料は、一般的材料であり、均一
な特性のものが、比較的安価で入手できる点で好まし
い。
【0061】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物における、式(1)で表されるメタクリル酸エステ
ルモノマの、エステル部分の官能基Rにおける芳香族環
が、好ましくは、窒素原子を2個または3個有する窒素
原子を含む芳香族環または縮合環であると良い。このよ
うに、窒素原子を複数個分子内に有すると、分子構造の
バランスが良くなり、より優れた耐ドライエッチング性
が得られる点で好適である。
【0062】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、メタクリル酸エステルポリマは、少なく
とも一つの窒素原子を含む芳香族環を有するモノマ10
0重量部に対して、酸分解性官能基を有するモノマを、
モノマ成分の一つとして、1〜200重量部添加して構
成してあると良い。
【0063】このような範囲で酸分解性官能基を有する
モノマを、モノマ成分の一つとして添加すると、酸発生
剤から発生した酸により、このモノマの酸分解性官能基
が、照射された光に感度良く反応して分解する。その結
果、露光されたレジスト用感光性樹脂組成物を、効率よ
くアルカリ可溶性とすることができる。
【0064】また、酸発生剤は、少なからず193nm
の付近の波長に光吸収があるため、このような範囲であ
れば、レジスト用感光性樹脂組成物の193nmの波長
の光の透過率を損ねるおそれが少ない。
【0065】よって、かかる光感度と耐ドライエッチン
グ性のバランスがより良好な観点から、酸分解性官能基
を有するモノマの添加量(共重合比率)は、より好まし
くは、少なくとも一つの窒素原子を含む芳香族環を有す
るモノマ100重量部に対して、5〜100重量部、最
適には、10〜50重量部の範囲内の値である。
【0066】ここで、酸分解性官能基を有するモノマと
は、このモノマが有する酸分解性官能基が、酸発生剤か
ら発生した酸により酸分解して、アルカリ可溶な官能基
になり得るような官能基を、分子末端、あるいは分子内
に有するモノマと定義される。
【0067】よって、かかる定義に該当するモノマであ
れば使用可能であるが、このモノマの例としては、例え
ば、式(4)で表されるメタクリル酸3級アルキルエス
テルモノマ(R1、R2、R3は、それぞれ炭素数1〜
10のハロゲン置換または非置換のアルキル基であり、
それぞれ同一または、異なるアルキル基であっても良
い。)、式(20)で表されるメタクリル酸テトラヒド
ロピラニル(メタクリル酸エステルのテトラヒドロピラ
ニルエステル)や、式(21)で表されるt−ブトキシ
化ポリヒドロキシスチレン(PBOCST)等が、容易
に酸分解して、アルカリ可溶性となる点で好ましい。
【0068】
【化23】
【0069】
【化24】
【0070】
【化25】
【0071】そして、これらの酸分解性官能基を有する
モノマとして、より好ましくは、式(4)で表されるメ
タクリル酸3級アルキルエステルモノマである。このモ
ノマは、容易に酸分解して、アルカリ可溶性となりやす
いばかりでなく、光透過率もより高い点で、この発明の
酸分解性官能基を有するモノマとして、好ましい。
【0072】そして、式(4)で表されるメタクリル酸
3級アルキルエステルモノマのうちでも、特に、式
(5)で表されるメタクリル酸t−ブチル(TMA)モ
ノマが、なかでも容易に酸分解して、アルカリ可溶性と
なりやすい点で、最適である。
【0073】
【化26】
【0074】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、メタクリル酸エステルポリマは、窒素含
有モノマ100重量部に対して、メタクリル酸メチル
(MMA)モノマを、モノマ成分として、1〜200重
量部添加して構成してあると良い。
【0075】もちろん、メタクリル酸メチル(MMA)
モノマ自身は、非アルカリ可溶性であるが、このような
範囲でメタクリル酸メチル(MMA)モノマを添加する
と、露光後のメタクリル酸エステルポリマのアルカリ可
溶性を損なうこと無く、シリコンウエハに対する密着力
が向上する。また、このような範囲でメタクリル酸メチ
ル(MMA)モノマを添加しても、耐ドライエッチング
性の著しい低下のおそれも少ない。
【0076】よって、かかるシリコンウエハに対する密
着力と耐ドライエッチング性のバランスがより良好な観
点から、メタクリル酸メチル(MMA)モノマの、モノ
マ成分としての添加量(共重合比率)は、より好ましく
は、窒素含有モノマ100重量部に対して、5〜100
重量部、最適には、10〜50重量部の範囲内の値であ
る。
【0077】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、好ましくは、メタクリル酸エステルポリ
マ100重量部に対して、酸発生剤を、0.01〜30
重量部の範囲内で添加すると良い。
【0078】このような範囲で酸発生剤を添加すると、
ArFエキシマレーザを照射することにより、一定量の
酸を光感度良く発生させることができる。また、この範
囲の酸発生剤の添加であれば、193nmの波長におけ
る光の透過率を損ねるおそれが少ないためである。
【0079】すなわち、かかる範囲の酸発生剤であれ
ば、一定の光感度で、一定量の酸を発生させ、メタクリ
ル酸エステルポリマのエステル結合の一部を酸分解し
て、アルカリ可溶な、カルボキシル基を有するメタクリ
ル酸エステルポリマ、すなわち、メタクリル酸を分子内
に有するメタクリル酸エステルポリマとすることができ
る。よって、パターンマスクを通して露光された部分の
レジスト用感光性樹脂組成物が、発生した酸により、感
度良くアルカリ可溶性となる。
【0080】また、酸発生剤は、少なからず193nm
の付近の波長に光吸収があるため、多量に添加すると、
レジスト用感光性樹脂組成物の193nmの波長の光の
透過率を損ねるおそれが生じるが、この範囲の酸発生剤
の添加であれば、その問題も少ない。
【0081】よって、この発明のレジスト用感光性樹脂
組成物においては、光の感度と光の透過率のバランスが
より良好な観点から、酸発生剤の添加量を、メタクリル
酸エステルポリマ100重量部に対して、より好ましく
は、0.1〜10重量部の範囲内、最適には、0.5〜
5重量部の範囲内の値とすると良い。
【0082】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、酸発生剤の種類は特に制限されるもので
なく、従来から化学増幅型のレジスト用感光性樹脂組成
物において使用されているものであれば使用可能であ
る。好ましくは、例えば、式(22)で表されるトリフ
ェニルスルフォニウム塩およびその誘導体、式(23)
で表される種々のジフェニルヨードニウム塩およびその
誘導体、式(24)〜式(26)で表される種々のスル
ホン酸化合物およびその誘導体、式(27)および式
(28)で表される種々のハロゲン化合物およびその誘
導体である。
【0083】
【化27】
【0084】(但し、X- は、PF6 -、AsF6 -、Sb
6 -、BF4 -、または、CF3 SO3 -を表す。)
【0085】
【化28】
【0086】(但し、X- は、PF6 -、AsF6 -、Sb
6 -、BF4 -、または、CF3 SO3 -を表す。)
【0087】
【化29】
【0088】
【化30】
【0089】
【化31】
【0090】
【化32】
【0091】
【化33】
【0092】(但し、Xは、I、Cl、Br、または、
Fを表す。) そして、特に好ましくは、酸発生剤として、式(22)
で表される種々のトリフェニルスルフォニウム塩のう
ち、XがCF3 SO3 -である、トリフェニルスルフォニ
ウムトリフレート、または、式(23)で表される種々
のジフェニルヨードニウム塩のうち、XがCF3 SO3 -
である、ジフェニルヨードニウムトリフレートが良い。
これらの酸発生剤は、光感度が良く、また、一般的に入
手が容易なためである。
【0093】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、この組成物に含まれる式(1)で表され
るメタクリル酸エステルポリマ(主ポリマ)の、重量平
均分子量を、1〜50万の範囲内の値としてあることが
良い。
【0094】メタクリル酸エステルポリマの重量平均分
子量をこのような範囲内の値とすると、メタクリル酸エ
ステルポリマの、酸分解後のアルカリ現像液による現像
が容易となる。また、メタクリル酸エステルポリマの重
合時の粘度が適当になったり、あるいは、他の添加成分
との相溶性が良くなり、取り扱いやすくなる。さらに、
重量平均分子量がこのような範囲であれば、耐ドライエ
ッチング性の著しい低下のおそれも少ない点で良好であ
る。
【0095】よって、かかるメタクリル酸エステルポリ
マの取り扱い性と耐ドライエッチング性等のバランスが
より良好な観点から、メタクリル酸エステルポリマの重
量平均分子量は、より好ましくは、5〜30万、最適に
は、7〜20万の範囲内の値である。
【0096】なお、かかるメタクリル酸エステルポリマ
の重量平均分子量は、ラジカル発生剤の添加量、重合用
の溶剤の種類、メタクリル酸エステルモノマ濃度、重合
温度等を適宜変えることにより調節することができる。
そして、イオウ系やシリコン系の連鎖移動剤を、使用す
るメタクリル酸エステルモノマ100重量部に対して、
好ましくは、0.1〜20重量部の範囲で、添加するこ
とによっても、容易に、メタクリル酸エステルポリマの
重量平均分子量を調節することができる。
【0097】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、少なくとも、式(1)で表される含窒素
モノマをモノマ成分として含んで構成される第1のポリ
マと、酸分解性官能基を有するモノマをモノマ成分とし
て含んで構成される第2のポリマと、酸発生剤とを含ん
で構成することが良い。
【0098】このように含窒素モノマから構成される第
1のポリマと、酸分解性官能基を有するモノマから構成
される第2のポリマとを、別々のポリマとして構成する
ことにより、種々の割合で混合することができる。
【0099】よって、かかる第1のポリマと第2のポリ
マの混合比率を変えるだけで、光の感度や耐ドライエッ
チング性を調節することができる。また、第1のポリマ
と第2のポリマを別々に重合するため、それぞれのポリ
マの分子量分布の調整が容易となる。さらには、第1の
ポリマと第2のポリマを別々に予め重合しておいて、そ
れぞれ別々に保管することができるため、これらのポリ
マ、特に、第1のポリマの使用前の保存安定性を向上さ
せることもできる。
【0100】なお、レジスト用感光性樹脂組成物におい
て、第1のポリマと第2のポリマの混合比率は、適宜、
光の感度や耐ドライエッチング性を考慮して定めること
ができるが、好ましくは、この第1のポリマ100重量
部に対して、第2のポリマを、1〜100重量部の範囲
で添加してあると良い。このような範囲で、第1のポリ
マと第2のポリマを混合すれば、適度な光の感度調整や
耐ドライエッチング性が得られるためである。
【0101】よって、かかる光の感度調整や耐ドライエ
ッチング性のバランスがより良好な観点から、第1のポ
リマと第2のポリマの混合比率は、第1のポリマ100
重量部に対して、第2のポリマを、より好ましくは、1
0〜80重量部の範囲、最適には、20〜70重量部の
範囲内で添加すると良い。
【0102】また、第1のポリマと第2のポリマを混合
してレジスト用感光性樹脂組成物を構成する場合、酸発
生剤は、第1のポリマに予め添加しておいても良いし、
あるいは、第1のポリマと第2のポリマを混合後に添加
しても良い。さらに、酸発生剤を第2のポリマに予め添
加しておくと、酸発生剤を第2のポリマに、この酸発生
剤を偏在させやすく、したがって、比較的少量の酸発生
剤であっても集中的に第2のポリマを酸分解させること
ができる点で好ましい。
【0103】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、少なくとも、式(1)で表される含窒素
モノマと、酸分解性官能基を有するモノマとを含んで構
成されるメタクリル酸エステルポリマ(主ポリマ)に、
第1のポリマとして、式(1)で表される含窒素モノ
マ、すなわち、メタクリル酸エステルモノマのエステル
部分に少なくとも1個の窒素原子を含む芳香族環(2個
以上の芳香族環からなる、縮合環を含む)を有するモノ
マを用いて構成してあるメタクリル酸エステルポリマ
を、所定量、好ましくは、主ポリマ100重量部に対し
て、1〜100重量部、より好ましくは、10〜50重
量部の範囲で、混合することが良い。
【0104】このように主ポリマと第1のポリマからレ
ジスト用感光性樹脂組成物を構成すると、主ポリマの光
透過率や耐ドライエッチング性が乏しい場合に、第1の
ポリマを適当量添加することにより、容易にこれらの特
性を調整して、所望の値とすることができる。
【0105】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、少なくとも、式(1)で表される含窒素
モノマと、酸分解性官能基を有するモノマとを含んで構
成されるメタクリル酸エステルポリマ(主ポリマ)に、
第2のポリマとして、酸分解性官能基を有するモノマを
含んで構成してあるポリマを、所定量、好ましくは、主
ポリマ100重量部に対して、1〜100重量部、より
好ましくは、10〜50重量部の範囲で添加して混合す
ることが良い。
【0106】このように主ポリマと第2のポリマからレ
ジスト用感光性樹脂組成物を構成すると、主ポリマの光
感度や現像特性(例えば、現像処理に、室温で、10分
以上の長時間を要する場合が該当する。)が乏しい場合
に、第2のポリマを適当量添加することにより、容易
に、これらの特性を調整することができる。
【0107】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、少なくとも、式(1)で表される含窒素
モノマと、酸分解性官能基を有するモノマとを含んで構
成されるメタクリル酸エステルポリマ(主ポリマ)に、
第1のポリマとして、メタクリル酸エステルモノマのエ
ステル部分に少なくとも1個の窒素原子を含む芳香族環
(2個以上の芳香族環からなる、縮合環を含む)を有す
るモノマを含んで構成してあるメタクリル酸エステルポ
リマと、第2のポリマとして、酸分解性官能基を有する
モノマを含んで構成してあるポリマとの、両方のポリマ
を添加することが良い。
【0108】このようにすると、主ポリマに、含窒素モ
ノマから構成される第1のポリマと、酸分解性官能基を
有するモノマから構成される第2のポリマとを、それぞ
れ別々のポリマとして重合しておき、それぞれ、種々の
割合で混合することができる。
【0109】よって、主ポリマに対して、かかる第1の
ポリマと第2のポリマの混合比率を変えて添加するだけ
で、レジスト用感光性樹脂組成物の光感度や耐ドライエ
ッチング性を容易に調整することができる。すなわち、
レジスト用感光性樹脂組成物の光透過率が不足して、現
像時のアルカリ可溶性に乏しい場合や、耐ドライエッチ
ング性が乏しい場合には、第1のポリマを、第2のポリ
マよりも多く添加すれば良い。一方、レジスト用感光性
樹脂組成物の光感度が不足して、現像時のアルカリ可溶
性に乏しい場合には、第2のポリマを、第1のポリマよ
りも多く添加すれば良い。
【0110】また、主ポリマに、別途、第1のポリマお
よび第2のポリマ、あるいはいずれか一方を混合してレ
ジスト用感光性樹脂組成物を構成する場合、これらの第
1のポリマおよび第2のポリマの重量平均分子量は、そ
れぞれ1〜50万の範囲内の値であると良い。第1のポ
リマおよび第2のポリマの重量平均分子量をこのような
範囲内の値とすると、主ポリマとしての、メタクリル酸
エステルポリマとの相溶性が良好であり、混合が容易と
なる。また、第1のポリマおよび第2のポリマの重量平
均分子量がこのような範囲であれば、耐ドライエッチン
グ性の著しい低下のおそれも少ない点で良好である。
【0111】よって、かかるポリマの取り扱い性と耐ド
ライエッチング性等のバランスがより良好な観点から、
第1のポリマおよび第2のポリマの重量平均分子量は、
より好ましくは、5〜30万、最適には、7〜20万の
範囲内の値である。そして、主ポリマとしての、メタク
リル酸エステルポリマとの相溶性がより良好となるた
め、第1のポリマおよび第2のポリマの重量平均分子量
は、主ポリマの重量平均分子量と同一または、近似して
いることが良い。
【0112】さらに、主ポリマに、別途、第1のポリマ
および第2のポリマ、あるいはいずれか一方を混合して
レジスト用感光性樹脂組成物を構成する場合に、既に説
明した酸発生剤と同種の酸発生剤を使用することができ
る。そして、この酸発生剤の添加方法や添加量も、特に
限定されるものではなく、例えば、酸発生剤を、主ポリ
マ100重量部に対して、既に説明したように、0.0
1〜30重量部の範囲で添加することもできる。
【0113】また、この酸発生剤を、第1のポリマおよ
び第2のポリマ、あるいはいずれか一方のポリマに予め
添加しておいても良い。そして、酸発生剤を第2のポリ
マに予め添加しておくと、この酸発生剤を第2のポリマ
に偏在させやすく、したがって、少量の酸発生剤でもっ
て、集中的に第2のポリマを酸分解させることができる
点で好ましい。
【0114】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、少なくとも一つの窒素原子を含む芳香族
環を有するモノマ、すなわち、式(1)で表される含窒
素モノマ等から構成されるメタクリル酸エステルポリマ
がアルカリ可溶性であって、このポリマに、さらに溶解
阻止剤を添加してあることが良い。いわゆる、3成分系
の化学増幅型レジストとして構成したものであり、既に
説明した2成分系の化学増幅型レジストと比べて、酸分
解性官能基を有するモノマを、モノマ成分として添加す
る必要が無いため、製造が容易な点で好ましい。
【0115】そして、この3成分系のレジスト用感光性
樹脂組成物において、式(1)で表される含窒素モノマ
等から構成されるメタクリル酸エステルポリマは、少な
くとも一つの窒素原子を含む芳香族環を有するモノマ、
すなわち窒素含有モノマ100重量部に対して、モノマ
成分の一つとして、アルカリ可溶性モノマを、1〜20
0重量部添加して構成してあることが良い。
【0116】このようにメタクリル酸エステルポリマを
構成すると、優れたアルカリ液現像性が得られ、一方
で、耐ドライエッチング性も低下するおそれが少ないた
めである。
【0117】よって、かかる優れたアルカリ液現像性と
耐ドライエッチング性のバランスがより良好な観点か
ら、アルカリ可溶性モノマの添加量(共重合比率)は、
より好ましくは、窒素含有モノマ100重量部に対し
て、5〜100重量部、最適には、10〜50重量部の
範囲内の値である。
【0118】なお、ここで、アルカリ可溶性モノマと
は、ラジカル重合してポリマになった場合に、そのポリ
マがアルカリ可溶性である場合の、そのポリマ原料とし
てのモノマをいう。よって、モノマまたはオリゴマ状態
でアルカリ可溶性であっても、ラジカル重合してポリマ
になった場合に、そのポリマがアルカリ可溶性で無い場
合には、そのポリマ原料としてのモノマは、ここではア
ルカリ可溶性モノマとは言わない。
【0119】また、この3成分系のレジスト用感光性樹
脂組成物において、アルカリ可溶性モノマが、メタクリ
ル酸(MA)モノマであることが良い。このように、ア
ルカリ可溶性モノマとして、メタクリル酸(MA)モノ
マを用いると、優れたアルカリ現像性が得られる一方
で、光透過性やシリコンウエハへの密着力が向上し、さ
らには、耐ドライエッチング性も極端に低下するおそれ
も少ないためである。
【0120】また、この3成分系のレジスト用感光性樹
脂組成物において、溶解阻止剤が、式(6)で表される
ノルボルネオールのt−ブトキシ化カルボニル化合物で
あることが良い。
【0121】
【化34】
【0122】もちろん、従来、溶解阻止剤として使用さ
れてきた、ノルボルネオールのt−ブチル化カルボニル
化合物やアセタール化カルボニル化合物、あるいは、ア
ダマンチルアルコールのt−ブトキシ化カルボニル化合
物やt−ブチル化カルボニル化合物、さらにはアダマン
チルアルコールのアセタール化カルボニル化合物等も、
単独または混合して使用可能である。
【0123】しかしながら、ノルボルネオールのt−ブ
トキシ化カルボニル化合物は、特に、アルカリ現像液に
対する溶解阻止性に優れている反面、光感度良く容易に
酸分解する点で、この発明の3成分系のレジスト用感光
性樹脂組成物における溶解阻止剤として最適である。
【0124】また、溶解阻止剤の添加量も、光感度やア
ルカリ現像液に対する溶解阻止性を考慮して定めること
が好ましいが、例えば、式(1)で表される含窒素モノ
マ等から構成されるメタクリル酸エステルポリマ100
重量部に対して、1〜100重量部の範囲内で添加する
ことが好ましい。
【0125】このような範囲で溶解阻止剤を添加すれ
ば、一定のアルカリ現像液に対する溶解阻止性が得られ
るとともに、この溶解阻止性と、一般に相反する特性で
ある光感度についても適当な特性が得られるためであ
る。
【0126】よって、かかる溶解阻止性と光感度のバラ
ンスがより良好な観点から、溶解阻止剤の添加量として
は、式(1)で表される含窒素モノマ等から構成される
メタクリル酸エステルポリマ100重量部に対して、よ
り好ましくは、5〜80重量部の範囲内、最適には、1
0〜50重量部の範囲内の値であると良い。
【0127】また、3成分系のレジスト用感光性樹脂組
成物における、酸発生剤の種類、酸発生剤の添加量、式
(1)で表される含窒素モノマ等から構成されるメタク
リル酸エステルポリマの重量平均分子量等は、既に説明
した2成分系のレジスト用感光性樹脂組成物におけるも
のと、同一種類、同一範囲で使用可能である。
【0128】例えば、酸発生剤の種類としては、既に説
明したように、式(22)で表される種々のトリフェニ
ルスルフォニウム塩のうち、XがCF3 SO3 -である、
トリフェニルスルフォニウムトリフレート、または、式
(23)で表される種々のジフェニルヨードニウム塩の
うち、XがCF3 SO3 -である、ジフェニルヨードニウ
ムトリフレートが良い。これらの酸発生剤は、特に、光
感度が優れている点で好ましい。
【0129】そして、酸発生剤の添加量は、一定の光感
度および193nm付近の光吸収が少なくなることか
ら、メタクリル酸エステルポリマ100重量部に対し
て、酸発生剤を、0.01〜30重量部の範囲内で添加
することが好ましい。
【0130】さらに、式(1)で表される含窒素モノマ
等から構成されるメタクリル酸エステルポリマの重量平
均分子量も、耐ドライエッチング性が良好な観点から1
〜50万の範囲内の値がであることが好ましい。
【0131】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、すなわち、2成分系および3成分系のい
ずれのレジスト用感光性樹脂組成物においても、193
nm付近の波長を有する光の吸収が少ないことが良い。
【0132】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、好ましくは、有機溶剤が添加してあり、
溶液状態であることが良い。このようにレジスト用感光
性樹脂組成物が溶液状態であれば、シリコンウエハ上
に、スピンコート法により簡便かつ精度良く塗布して、
均一なレジスト薄膜を形成することができる。
【0133】また、この発明のレジスト用感光性樹脂組
成物において、添加する有機溶剤として、酢酸エチル、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエ
ン、エチレングリコール類等、単独または混合して使用
可能であるが、より好ましくは、エチルセルソルブアセ
テート(ECA)である。エチルセルソルブアセテート
は、特に、メタクリル酸エステルポリマ等の良溶媒であ
り、また、レジスト用感光性樹脂組成物から容易に飛散
できる点で、この発明のレジスト用感光性樹脂組成物に
添加する有機溶剤として、最適である。
【0134】そして、これらの有機溶剤を、メタクリル
酸エステルポリマ(主ポリマ)100重量部に対して、
100〜1000重量部の範囲で添加することが良い。
かかる範囲の添加量でエチルセルソルブアセテート(E
CA)等を用いれば、適度の粘度、具体的には、25℃
において、1、000〜1、000、000cpsの粘
度、より好ましくは、5、000〜500、000cp
sの範囲の粘度を有する、溶液状態のレジスト用感光性
樹脂組成物が得られるためである。
【0135】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、この発明の
レジスト用感光性樹脂組成物をより詳細に説明する。但
し、以下に述べる使用材料の種類および、この使用材料
の使用量、ラジカル重合温度、ラジカル重合時間、レジ
ストの乾燥温度、レジストの乾燥時間、レジストの膜厚
等の数値的条件は、この発明の範囲内の一例にすぎな
い。
【0136】1.第1の実施例 (レジスト用感光性樹脂組成物の作製)反応容器に、1
45g(分子量145.0g、1.0モル)の2−キノ
リルアルコールと120g(分子量120.0g、1.
0モル)のメタクリル酸クロライドとを添加し、さら
に、121g(分子量100.0g、1.2モル)のト
リエチルアミンを添加した。
【0137】そして、40℃の温度条件で、約1時間、
スターラーを用いて反応溶液を攪拌しながら、2−キノ
リルアルコールの水酸基とメタクリル酸クロライドの塩
素を反応させた。この反応、すなわち脱塩化水素反応に
より、キノリン環をエステル部分に有するメタクリル酸
エステルモノマを作製し、この発明における、式(2
9)で表される第1の含窒素モノマとした。
【0138】
【化35】
【0139】次に、別な反応容器に、窒素置換後、23
9g(分子量239.0g、1.0モル)の式(29)
で表される第1の含窒素モノマと、20.0g(分子量
100.0g、0.2モル)のメタクリル酸メチル(M
MA)モノマと、113.6g(分子量142.0g、
0.8モル)のメタクリル酸t−ブチル(TMA)モノ
マと、重合開始剤としての、7.45g(モノマ重量に
対して、2.0重量%)のアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)と、1492.0gのトルエン溶剤とを添
加し、モノマ濃度約20重量%の反応溶液とした。
【0140】この反応溶液を、窒素雰囲気中、ヒータを
用いて40℃の温度条件に保ち、約5時間スターラを用
いて攪拌しながら、ラジカル重合反応を行った。そし
て、式(30)で表わすメタクリル酸エステルポリマ
(以下、主ポリマ)を溶液重合により得た。
【0141】
【化36】
【0142】(式中、l、m、nは、それぞれ、第1の
含窒素モノマ、メタクリル酸メチルモノマ、および、メ
タクリル酸t−ブチルモノマの、ポリマ中のモル比率を
意味している。この場合、ポリマ中のモル比率は、モノ
マ仕込み比率とほぼ同様であり、l、m、nは、それぞ
れ、約50モル%、約10モル%、約40モル%であ
る。) その後、反応温度を低下させてラジカル重合反応を停止
させ、エチルセルソルブアセテート(ECA)を用いて
精製した後、主ポリマとして得た。そして、この主ポリ
マの重量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマト
グラフ(GPC)を用いて測定したところ、主ポリマの
重量平均分子量は、約10万であった。
【0143】次に、この主ポリマを、最終的に、この主
ポリマ100重量部あたり、エチルセルソルブアセテー
トを567重量部添加し、溶液状態のポリマ溶液(濃度
約15%)とした。そして、このポリマ溶液に、酸発生
剤としてのトリフェニルスルフォニウムトリフレートを
2重量部添加し、均一に分散させた。このようにして、
この発明の溶液状態のレジスト用感光性樹脂組成物を作
製し、以下の評価に供した。
【0144】(レジスト用感光性樹脂組成物の評価)シ
リコンウエハ上に、レジストの密着増強剤として、スピ
ンコート法により、厚さ0.1μmのヘキサメチレンジ
シラザン(HMDS)を積層した。それから、このシリ
コンウエハ上のレジストの密着増強剤の被膜上に、この
発明の溶液状態のレジスト用感光性樹脂組成物を、スピ
ンコート法により、乾燥(プリベーク)後の厚さが0.
4μmのレジスト膜となるように塗布した。そして、オ
ーブンを用いて、温度150℃、2分間の条件で、レジ
スト膜をプリベークした。
【0145】次に、このプリベークしたレジスト膜上
に、0.5μmのラインアンドスペースパターンのフォ
トマスク(パターンマスクとも言う。)を重ねて配置
し、そのフォトマスク側から、ArF露光機(ラムダフ
ィジクス社製)を用いて、1mJ/cm2 の強度で、A
rFエキシマレーザを、20パルス照射した。そして、
この露光後、オーブンを用いて、温度130℃、2分間
の条件で、レジスト膜に対して、さらに露光後ベーク
(PEB)を施した。
【0146】その後、現像液として、0.1規定(N)
の濃度のテトラアンモニウムハイドロオキサイド(TM
AH)水溶液を用い、室温(25℃)、30秒間の条件
で現像を行い、それに続けて、純水を用いて、10回ほ
どリンスを行った。
【0147】その結果、0.5μmの線幅(使用したフ
ォトマスクの最小の線幅)のレジスト膜のポジパターン
が、解像度良く形成されていることが確認された。すな
わち、この得られたレジスト膜のポジパターンを、電子
走査型顕微鏡(SEM)で観察したところ、ほぼ矩形の
形状を呈していた。よって、この発明のレジスト用感光
性樹脂組成物は、193nmの波長を有するArFエキ
シマレーザを用いて、高い解像度のレジストパターンが
得られることが確認された。
【0148】次に、CF4 ガスを用いて、レジスト膜の
ポジパターンが表面に形成してあるシリコンウエハに対
して、反応性イオンエッチング(RIE)を行った。こ
のRIEは、CF4 ガスの圧力として、4Pa、高周波
電源の出力として、100Wの条件で行った。
【0149】その結果、レジスト材料に、一般に優れた
耐ドライエッチング性を示す材料として知られているポ
リヒドロキシスチレン(PHS)を用い、その時のエッ
チレート(エッチング速度)を1.0(基準)とした場
合に、この発明のレジスト膜のパターンのエッチレート
として、1.0(相対値)という、PHSと同等の値が
得られた。
【0150】なお、メチルメタクリレート単体のポリマ
(分子量約10万)においては、エッチレートが、PH
Sと比較して、約1.5であることも知られており、こ
のメチルメタクリレート単体のポリマに比較すれば、こ
の発明のレジスト膜は、1.5倍優れた耐ドライエッチ
ング性を示すことが確認された。
【0151】また、RIE後のレジスト膜のポジパター
ンを、電子走査型顕微鏡(SEM)を用いて観察したと
ころ、このポジパターンは、RIE前の形状と顕著な変
化は無く、ほぼ矩形の形状を呈していた。よって、この
発明の第1の実施例のレジスト用感光性樹脂組成物は、
RIEにおいて、すぐれた耐ドライエッチング性を有し
ていることが確認された。
【0152】2.第2の実施例 (レジスト用感光性樹脂組成物の作製)第1の実施例に
おける主ポリマと同一のポリマ(区別するために、第1
のポリマと言う)を、同一の手順で得た。
【0153】まず、第1の実施例におけるキノリン環を
エステル部分に有するメタクリル酸エステルモノマ、す
なわち、第1の窒素含有モノマを同一条件で作製した。
次に、別な反応容器で、この第1の窒素含有モノマと、
メタクリル酸メチル(MMA)モノマと、メタクリル酸
t−ブチル(TMA)モノマとから、第1の実施例と同
一条件でラジカル重合反応を行い、第1のポリマとして
の、メタクリル酸エステルポリマを得た。この第1のポ
リマの重量平均分子量は、第1の実施例の主ポリマと同
じく、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)
を用いて測定したところ、約10万であった。
【0154】一方、別な反応容器に、窒素置換後、14
2.0g(分子量142.0g、1.0モル)のメタク
リル酸t−ブチル(TMA)モノマと、重合開始剤とし
ての、2.84g(TMAモノマ重量に対して、2.0
重量%)のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
と、568.0gのトルエン溶剤とを添加し、モノマ濃
度約20重量%の反応溶液とした。この反応溶液を、窒
素雰囲気中、ヒータを用いて40℃の温度条件に保ち、
約5時間スターラを用いて攪拌しながら、ラジカル重合
反応を行った。
【0155】そして、メタクリル酸t−ブチル(TM
A)エステルポリマ(以下、第2のポリマ)を溶液重合
により得た。その後、反応容器の温度を低下させてラジ
カル重合反応を停止させ、エチルセルソルブアセテート
(ECA)を用いて精製した後、第2のポリマとして得
た。そして、この第2のポリマの重量平均分子量を、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)を用いて
測定したところ、重量平均分子量は、約10万であっ
た。
【0156】そして、第1のポリマ100重量部に対し
て、第2のポリマを、20重量部添加し、さらに、エチ
ルセルソルブアセテートを680重量部添加し、溶液状
態のポリマ溶液(濃度約15%)とした。
【0157】そして、このポリマ溶液に、酸発生剤とし
てのトリフェニルスルフォニウムトリフレートを2.4
重量部添加し、均一に分散させた。このようにして、こ
の発明の第2の実施例の溶液状態のレジスト用感光性樹
脂組成物を作製し、以下の評価に供した。なお、第2の
実施例のレジスト用感光性樹脂組成物の評価は、第1の
実施例のレジスト用感光性樹脂組成物の評価とほぼ同様
に行ったため、第1の実施例と同様な点は、適宜省略し
て、説明する。
【0158】(レジスト用感光性樹脂組成物の評価)シ
リコンウエハ上に、第1の実施例と同様に、レジストの
密着増強剤として、スピンコート法により、厚さ0.1
μmのヘキサメチレンジシラザン(HMDS)を積層し
た。それから、このシリコンウエハ上の、レジストの密
着増強剤の被膜上に、この発明の溶液状態のレジスト用
感光性樹脂組成物を、スピンコート法により、乾燥(プ
リベーク)後の厚さが0.3μmのレジスト膜となるよ
うに塗布した。
【0159】そして、オーブンを用いて、温度120
℃、2分間の条件で、レジスト膜をプリベークした。こ
のプリベーク後の、レジスト膜上に、0.2μmのライ
ンアンドスペースパターンのフォトマスク(パターンマ
スクとも言う。)を重ねて配置し、そのフォトマスク側
から、ArF露光機(ラムダフィジクス社製)を用い
て、1mj/cm2 の強度で、ArFエキシマレーザ
を、10パルス照射した。そして、この露光後、オーブ
ンを用いて、温度130℃、2分間の条件で、レジスト
膜に対して、さらに露光後ベーク(PEB)を施した。
【0160】その後、現像液として、0.1規定(N)
の濃度のテトラアンモニウムハイドロオキサイド(TM
AH)水溶液を用い、室温(25℃)、30秒間の条件
で現像を行い、それに続けて、純水を用いて、10回ほ
どリンスを行った。
【0161】その結果、0.2μmの線幅(使用したフ
ォトマスクの最小の線幅)のレジスト膜のポジパターン
が、解像度良く形成されていることが確認された。すな
わち、この得られたレジスト膜のポジパターンを、電子
走査型顕微鏡(SEM)を用いて観察したところ、ほぼ
矩形の形状を呈していた。よって、この発明のレジスト
用感光性樹脂組成物は、193nmの波長を有するAr
Fエキシマレーザを用いて、高い解像度のレジストパタ
ーンが得られることが確認された。
【0162】次に、第1の実施例と同様に、CF4 ガス
を用いて、表面にレジスト膜のポジパターンを有するシ
リコンウエハに対して、反応性イオンエッチング(RI
E)を行った。このRIEの条件も第1の実施例と同様
であり、CF4 ガスの圧力4Pa、高周波電源の出力1
00Wの条件で行った。
【0163】その結果、レジスト材料としてのポリヒド
ロキシスチレン(PHS)のエッチレート(エッチング
速度とも言う。基準として、1.0とする。)と比較し
て、1.0(相対値)という値が得られ、PHSと同等
のエッチレートであることが確認された。
【0164】3.第3の実施例 (レジスト用感光性樹脂組成物の作製)反応容器に、1
86g(分子量186g、1.0モル)のフェナジンア
ルコールと、120g(分子量120g、1.0モル)
のメタクリル酸クロライドとを添加し、さらに、121
g(分子量100g、1.2モル)のトリエチルアミン
を添加した。
【0165】そして、40℃の温度条件で、約1時間、
スターラーを用いて反応溶液を攪拌しながら、フェナジ
ンアルコールの水酸基とメタクリル酸クロライドの塩素
を反応させた。この反応、すなわち脱塩化水素反応によ
り、式(31)で表されるフェナジン環をエステル部分
に有するメタクリル酸エステルモノマを作製し、第2の
含窒素モノマとした。
【0166】
【化37】
【0167】次に、別な反応容器に、窒素置換後、27
1g(分子量271.0g、1.0モル)の第2の含窒
素モノマと、60.0g(分子量100.0g、0.6
モル)のメタクリル酸メチル(MMA)モノマと、3
4.4g(分子量86.0g、0.4モル)のメタクリ
ル酸(MA)モノマと、重合開始剤としての、6.6g
(モノマ全重量に対して、2.0重量%)のアゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)と、1324.0gのト
ルエン溶剤とを添加し、モノマ濃度20重量%の反応溶
液とした。
【0168】この反応溶液を、窒素雰囲気中、ヒータを
用いて40℃の温度条件に保ち、約5時間スターラを用
いて反応溶液を攪拌しながら、ラジカル重合反応を行っ
た。そして、式(32)で表すメタクリル酸エステルポ
リマ(主ポリマ)を溶液重合により得た。
【0169】
【化38】
【0170】(式中、l、m、nは、それぞれ、第2の
含窒素モノマ、メタクリル酸メチルモノマ、および、メ
タクリル酸の、ポリマ中のモル比率を意味している。こ
の場合、ポリマ中のモル比率は、モノマ仕込み比率とほ
ぼ同様であり、l、m、nは、それぞれ、約50モル
%、約30モル%、約20モル%である。) その後、反応容器を周囲から冷却して、ラジカル重合反
応を停止させ、得られたメタクリル酸エステルポリマ
を、エチルセルソルブアセテート(ECA)を用いて精
製した。そして、精製後のメタクリル酸エステルポリマ
の重量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ(GPC)を用いて測定した。その結果、主ポリマ
の重量平均分子量は、約10万であった。
【0171】次に、別な容器に、得られたメタクリル酸
エステルポリマを100重量部、酸発生剤としての、ジ
フェニルヨードニウムトリフレートを5重量部、溶解阻
止剤としてのノルボルネオールのt−ブトキシ化カルボ
ニル化合物(N−BOC)を30重量部、および、有機
溶剤としてのエチルセルソルブアセテート(ECA)を
566.7gを添加し、溶液状態ののレジスト用感光性
樹脂組成物(濃度約15%)を作製し、以下の評価に供
した。
【0172】なお、第3の実施例のレジスト用感光性樹
脂組成物の評価も、第1の実施例のレジスト用感光性樹
脂組成物の評価とほぼ同様に行ったため、第1の実施例
と同様な点は、適宜省略して、説明する。
【0173】(レジスト用感光性樹脂組成物の評価)シ
リコンウエハ上に、第1の実施例と同様に、レジストの
密着増強剤として、スピンコート法により、厚さ0.1
μmのヘキサメチレンジシラザン(HMDS)を積層し
た。それから、このシリコンウエハ上の、レジストの密
着増強剤の被膜上に、この発明の溶液状態のレジスト用
感光性樹脂組成物を、スピンコート法により、乾燥(プ
リベーク)後の厚さが0.4μmのレジスト膜となるよ
うに塗布した。
【0174】そして、オーブンを用いて、温度80℃、
2分間の条件で、レジスト膜をプリベークした。このレ
ジスト膜上に、0.5μmのラインアンドスペースパタ
ーンのフォトマスク(パターンマスクとも言う。)を重
ねて配置し、そのフォトマスク側から、ArF露光機
(ラムダフィジクス社製)を用いて、1mj/cm2
強度で、ArFエキシマレーザを30パルス照射した。
そして、この露光後、オーブンを用いて、温度100
℃、2分間の条件で、レジスト膜に対して、さらに露光
後ベーク(PEB)を施した。
【0175】その後、現像液として、0.2規定(N)
の濃度のテトラアンモニウムハイドロオキサイド(TM
AH)水溶液を用い、実施例1と同様に、室温(25
℃)、30秒間の条件で現像を行い、それに続けて、純
水を用いて、10回ほどリンスを行った。
【0176】その結果、0.5μmの線幅(フォトマス
クの最小の線幅)のレジスト膜のポジパターンが解像度
良く形成されていることが確認された。すなわち、この
得られたレジスト膜のポジパターンを、電子走査型顕微
鏡(SEM)で観察したところ、ほぼ矩形の形状を呈し
ていた。よって、この発明のレジスト用感光性樹脂組成
物は、193nmの波長のArFエキシマレーザを用い
て、高い解像度のレジストパターンを提供できることが
確認された。
【0177】次に、第1の実施例と同様に、CF4 ガス
を用いて、表面にレジスト膜のポジパターンを有するシ
リコンウエハに対して、反応性イオンエッチング(RI
E)を行った。このRIEの条件も第1の実施例と同様
であり、CF4 ガスの圧力4Pa、高周波電源の出力1
00Wの条件で行った。
【0178】その結果、レジスト材料としてのポリヒド
ロキシスチレン(PHS)のエッチレート(エッチング
速度とも言う。基準として1.0とする。)と比較し
て、1.0という同等のエッチレート(相対値)が得ら
れた。
【0179】4.第4の実施例 第3の実施例における溶解阻止剤としてのノルボルネオ
ールのt−ブトキシ化カルボニル化合物(N−BOC)
を、式(33)で表されるアダマンチルアルコールのt
−ブトキシ化カルボニル化合物(A−BOC)に変えた
ほかは、第3の実施例と同様に、第4の実施例として、
この発明の3成分系のレジスト用感光性樹脂組成物を作
製し、評価した。
【0180】
【化39】
【0181】その結果、0.5μmの線幅(使用したフ
ォトマスクの最小の線幅)のレジスト膜のポジパターン
が解像度良く形成されていることが確認された。
【0182】また、第3の実施例と同様に、CF4 ガス
を用いて、表面にレジスト膜のポジパターンを有するシ
リコンウエハに対して、反応性イオンエッチング(RI
E)を行った。
【0183】その結果、レジスト材料としてのポリヒド
ロキシスチレン(PHS)のエッチレート(基準1.
0)と比較して、1.0という同等のエッチレート(相
対値)が得られた。また、RIE後のレジスト膜のポジ
パターンを、電子走査型顕微鏡(SEM)を用いて観察
したところ、RIE前の形状と顕著な変化は無く、ほぼ
矩形の形状を呈していた。よって、この発明の第4の実
施例のレジスト用感光性樹脂組成物も、RIEにおけ
る、すぐれた耐ドライエッチング性を有していることが
確認された。
【0184】5.比較例1 (レジスト用感光性樹脂組成物の作製)ポリヒドロキシ
スチレン(PHS)の水酸基をt−BOCで保護した材
料(t−BOC化PHS)を用意した。
【0185】次に、反応容器に、窒素置換後、t−BO
C化PHSを、100gと、重合開始剤としての、2.
0gのアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)と、4
00gのトルエン溶剤とを添加し、モノマ濃度約20重
量%の反応溶液とした。この反応溶液を、窒素雰囲気
中、ヒータを用いて40℃の温度条件に保ち、約5時間
スターラを用いて攪拌しながら、ラジカル重合反応を行
った。そして、式(34)で表されるPHSポリマを溶
液重合により得た。
【0186】
【化40】
【0187】(式中、n/3は、t−BOC化PHSの
重合度を意味する。) その後、反応温度を低下させてラジカル重合反応を停止
させ、エチルセルソルブアセテート(ECA)を用いて
精製した後、このPHSポリマ100重量部あたり、エ
チルセルソルブアセテートを567重量部添加し、溶液
状態のポリマ溶液(濃度約15%)とした。そして、こ
のポリマ溶液に、酸発生剤としてのトリフェニルスルフ
ォニウムトリフレートを2重量部添加し、均一に分散さ
せた。このようにして、比較例としての、溶液状態のP
HSポリマを用いたレジスト用感光性樹脂組成物を作製
し、以下の評価に供した。
【0188】(レジスト用感光性樹脂組成物の評価)シ
リコンウエハ上に、第1の実施例等と同様に、レジスト
の密着増強剤として、スピンコート法により、厚さ0.
1μmのヘキサメチレンジシラザン(HMDS)を積層
した。それから、このシリコンウエハ上のレジストの密
着増強剤の被膜上に、溶液状態の、PHSポリマを用い
たレジスト用感光性樹脂組成物を、スピンコート法によ
り、乾燥(プリベーク)後の厚さが0.4μmのレジス
ト膜となるように塗布した。そして、オーブンを用い
て、温度150℃、2分間の条件で、レジスト膜をプリ
ベークした。
【0189】次に、このレジスト膜上に、0.5μmの
ラインアンドスペースパターンのフォトマスクを重ねて
配置し、そのフォトマスク側から、ArF露光機(ラム
ダフィジクス社製)を用いて、1mj/cm2 の強度
で、ArFエキシマレーザを、20パルス照射した。そ
して、この露光後、オーブンを用いて、温度130℃、
2分間の条件で、レジスト膜に対して、さらに露光後ベ
ーク(PEB)を施した。
【0190】その後、現像液として、0.1規定(N)
の濃度のテトラアンモニウムハイドロオキサイド(TM
AH)水溶液を用い、室温(25℃)、30秒間の条件
で現像を行い、それに続けて、純水を用い、10回ほ
ど、リンスを行った。
【0191】その結果、電子走査型顕微鏡(SEM)を
用いて観察したところ、レジスト膜のポジパターンがほ
とんど形成されていないことが確認された。すなわち、
PHSポリマを用いたレジスト用感光性樹脂組成物は、
分子内に芳香族環を有しており、193nmの付近の波
長に、強い光吸収域を有している。したがって、照射さ
れたArFエキシマレーザを、吸収してしまい、有効に
酸分解が行われないためと推定される。
【0192】なお、比較例1における、PHSポリマを
用いたレジスト用感光性樹脂組成物は、レジスト膜のポ
ジパターンがほとんどシリコンウエハ上に形成されてい
ないため、シリコンウエハに対して、反応性イオンエッ
チングは行わなかった。
【0193】
【発明の効果】この発明のメタクリル酸エステルポリマ
を含むレジスト用感光性樹脂組成物において、メタクリ
ル酸エステルポリマは、モノマ成分の一つとして、メタ
クリル酸エステルモノマのエステル部分に少なくとも1
個の窒素原子を含む芳香族環(2個以上の芳香族環から
なる縮合環を含む)を有するモノマを含んで構成してあ
り、193nm付近の光吸収が小さくて、ArFエキシ
マレーザを用いても高い解像度を得ることができる。
【0194】そして、この発明のレジスト用感光性樹脂
組成物は、従来、最も耐ドライエッチング性に優れてい
ると言われたポリヒドロキシスチレン(PHS)を用い
たレジスト用感光性樹脂組成物のエッチレートと同等で
あり、したがって、反応性イオンエッチング(RIE)
における、耐ドライエッチング性にもすぐれている。
【0195】よって、この発明のレジスト用感光性樹脂
組成物を用いて、ArFエキシマレーザに適した、レジ
スト用感光性樹脂組成物を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に用いる、キノリン環をエステル
部分に有するメタクリル酸エステルモノマの、光波長と
CNDO/S法で求めた光吸収強度との関係を示す図で
ある。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸エステルポリマを含むレジ
    スト用感光性樹脂組成物において、 前記メタクリル酸エステルポリマは、モノマ成分の一つ
    として、式(1)で表される、メタクリル酸エステルモ
    ノマのエステル部分に、少なくとも1個の窒素原子を含
    む芳香族環を有するモノマを含んで構成してあることを
    特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレジスト用感光性樹脂
    組成物において、前記少なくとも1個の窒素原子を含む
    芳香族環が、2個以上の芳香族環からなる縮合環である
    ことを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレジスト用感
    光性樹脂組成物において、前記窒素原子を含む芳香族環
    または縮合環が、式(2)で表されるキノリン環または
    式(3)で表されるフェナジン環であることを特徴とす
    るレジスト用感光性樹脂組成物。 【化2】 【化3】
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のレ
    ジスト用感光性樹脂組成物において、前記芳香族環また
    は縮合環が、前記窒素原子を2個または3個有すること
    を特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレ
    ジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリル酸
    エステルポリマは、前記少なくとも一つの窒素原子を含
    む芳香族環を有するモノマ100重量部に対して、酸分
    解性官能基を有するモノマを、モノマ成分の一つとし
    て、1〜200重量部含んで構成してあることを特徴と
    するレジスト用感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレジスト用感光性樹脂
    組成物において、前記酸分解性官能基を有するモノマ
    が、式(4)で表されるメタクリル酸3級アルキルエス
    テルモノマ(R1、R2、R3は、それぞれ炭素数1〜
    10の置換または非置換のアルキル基であり、それぞれ
    同一または、異なるアルキル基でも良い。)であること
    を特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。 【化4】
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のレジスト用感光性樹脂
    組成物において、前記メタクリル酸3級アルキルエステ
    ルモノマが、式(5)で表されるメタクリル酸t−ブチ
    ル(TMA)モノマであることを特徴とするレジスト用
    感光性樹脂組成物。 【化5】
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレ
    ジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリル酸
    エステルポリマは、モノマ成分の一つとして、前記窒素
    原子を含む芳香族環を有するモノマ100重量部に対し
    て、メタクリル酸メチル(MMA)モノマを、1〜20
    0重量部含んで構成してあることを特徴とするレジスト
    用感光性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のレ
    ジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリル酸
    エステルポリマ100重量部に対して、酸発生剤を、
    0.01〜30重量部添加することを特徴とするレジス
    ト用感光性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のレジスト用感光性樹
    脂組成物において、前記酸発生剤が、トリフェニルスル
    フォニウムトリフレートおよびジフェニルヨードニウム
    トリフレート、あるいは、いずれか一方であることを特
    徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリ
    ル酸エステルポリマの、重量平均分子量が、1〜50万
    であることを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 メタクリル酸エステルポリマを含むレ
    ジスト用感光性樹脂組成物において、少なくとも、 第1のポリマとして、メタクリル酸エステルモノマのエ
    ステル部分に少なくとも1個の窒素原子を含む芳香族環
    (2個以上の芳香族環からなる、縮合環を含む)を有す
    るモノマを含んで構成してあるメタクリル酸エステルポ
    リマと、 第2のポリマとして、酸分解性官能基を有するモノマを
    含んで構成してあるポリマと、 および、酸発生剤とを含むことを特徴とするレジスト用
    感光性樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のレジスト用感光性
    樹脂組成物において、前記第1のポリマ100重量部に
    対して、前記第2のポリマを、1〜100重量部添加し
    てあることを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリ
    ル酸エステルポリマに、第1のポリマとして、メタクリ
    ル酸エステルモノマのエステル部分に少なくとも1個の
    窒素原子を含む芳香族環(2個以上の芳香族環からな
    る、縮合環を含む)を有するモノマを含んで構成してあ
    るメタクリル酸エステルポリマを添加することを特徴と
    するレジスト用感光性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリ
    ル酸エステルポリマに、第2のポリマとして、酸分解性
    官能基を有するモノマを含んで構成してあるポリマを添
    加することを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリ
    ル酸エステルポリマに、 第1のポリマとして、メタクリル酸エステルモノマのエ
    ステル部分に少なくとも1個の窒素原子を含む芳香族環
    (2個以上の芳香族環からなる、縮合環を含む)を有す
    るモノマを含んで構成してあるメタクリル酸エステルポ
    リマと、 第2のポリマとして、酸分解性官能基を有するモノマを
    含んで構成してあるポリマとをそれぞれ添加して構成し
    てあることを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 請求項12〜16のいずれか1項に記
    載のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記第1の
    ポリマおよび前記第2のポリマ、あるいはいずれか一方
    のポリマの重量平均分子量が、それぞれ1〜50万であ
    ることを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    レジスト用感光性樹脂組成物において、前記メタクリル
    酸エステルポリマは、アルカリ可溶性であって、溶解阻
    止剤を添加して構成してあることを特徴とするレジスト
    用感光性樹脂組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のレジスト用感光性
    樹脂組成物において、前記メタクリル酸エステルポリマ
    は、前記少なくとも一つの窒素原子を含む芳香族環を有
    するモノマ100重量部に対して、モノマ成分の一つと
    して、アルカリ可溶性モノマを、1〜200重量部添加
    して構成してあることを特徴とするレジスト用感光性樹
    脂組成物。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のレジスト用感光性
    樹脂組成物において、前記アルカリ可溶性モノマが、メ
    タクリル酸(MA)モノマであることを特徴とするレジ
    スト用感光性樹脂組成物。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20のいずれか1項に記
    載のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記溶解阻
    止剤が、式(6)で表されるノルボルネオールのt−ブ
    トキシ化カルボニル化合物であることを特徴とするレジ
    スト用感光性樹脂組成物。 【化6】
  22. 【請求項22】 請求項18〜21のいずれか1項に記
    載のレジスト用感光性樹脂組成物において、前記溶解阻
    止剤を、前記メタクリル酸エステルポリマ100重量部
    に対して、1〜100重量部の範囲で添加して構成して
    あることを特徴とするレジスト用感光性樹脂組成物。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、193nm付
    近の波長における光吸収が少ないことを特徴とするレジ
    スト用感光性樹脂組成物。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれか1項に記載
    のレジスト用感光性樹脂組成物において、有機溶剤が添
    加してあり、溶液状態であることを特徴とするレジスト
    用感光性樹脂組成物。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のレジスト用感光性
    樹脂組成物において、前記有機溶剤が、エチルセルソル
    ブアセテート(ECA)であり、該有機溶剤を、前記メ
    タクリル酸エステルポリマ100重量部に対して、10
    0〜1000重量部添加して構成してあることを特徴と
    するレジスト用感光性樹脂組成物。
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