JPH1030649A - ワイヤリング保持カラー及びそれを用いたプルタイプクラッチのレリーズ装置 - Google Patents

ワイヤリング保持カラー及びそれを用いたプルタイプクラッチのレリーズ装置

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JPH1030649A
JPH1030649A JP8187499A JP18749996A JPH1030649A JP H1030649 A JPH1030649 A JP H1030649A JP 8187499 A JP8187499 A JP 8187499A JP 18749996 A JP18749996 A JP 18749996A JP H1030649 A JPH1030649 A JP H1030649A
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claw
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collar
inner peripheral
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/12Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
    • F16D23/14Clutch-actuating sleeves or bearings; Actuating members directly connected to clutch-actuating sleeves or bearings
    • F16D23/143Arrangements or details for the connection between the release bearing and the diaphragm
    • F16D23/144With a disengaging thrust-ring distinct from the release bearing, and secured to the diaphragm
    • F16D23/146Arrangements for the connection between the thrust-ring and the release bearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プルタイプクラッチのレリーズ装置におい
て、ワイヤリングの脱落を防止する。 【解決手段】 このウエッジカラー15は、環状のフラ
ンジ部15aと第1爪20と第2爪21と移動制限部と
を有している。環状のフランジ部15aは半径方向外方
に延びている。第1爪20は、フランジ部15aに一体
に形成され、ワイヤリング14の切欠き14aを貫通し
てダイヤフラムスプリング8の軸方向内方にまで延び、
かつ先端にワイヤリング14を保持するための折り曲げ
部20aを有している。第2爪21は、フランジ部15
aに一体に形成され、折り曲げ部20aとの間でワイヤ
リング14を挟んでいる。移動制限部は、第2爪21を
傾斜させ、その先端をレバープレート16の内周部に圧
接させることにより構成されており、ワイヤリング14
のレバープレート16に対する移動を制限している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤリング保持
カラー、特に、プルタイプクラッチのダイヤフラムスプ
リングの内周部に装着されたレバープレートとレリーズ
ベアリングとを連結するためのワイヤリングを保持する
ワイヤリング保持カラーに関する。また別の発明は、レ
リーズ装置、特に、プルタイプクラッチのダイヤフラム
スプリングの内周部に装着されたレバープレートを軸方
向に移動させるためのレリーズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プルタイプクラッチでは、ダイヤフラム
スプリングの内周部をレリーズ装置によってトランスミ
ッション側に引き出すことにより、クラッチの接続が解
除されるようになっている。レリーズ装置は、外部から
作動されるレリーズレバー等によって移動するレリーズ
ベアリングと、このレリーズベアリングとダイヤフラム
スプリングの内周部に装着されたレバープレートとを連
結する連結機構とを有している。連結機構は、レリーズ
ベアリングとレバープレートとの間に設けられたワイヤ
リングと、このワイヤリングを保持するためのカラーと
を有している。
【0003】この種のレリーズ装置あるいはカラーとし
て、実開平4−31335号公報、実開平4−8492
7号公報、実開平4−107525号公報、実開平4−
122825号公報等に示されるように種々の構造が提
供されている。例えば実開平4−84927号公報及び
実開平4−84927号公報に示された構造では、ワイ
ヤリングを保持するためのカラーが2つの爪を有してお
り、この爪の間にワイヤリングを挟み込むようになって
いる。また実開平4−10725号公報に示された構造
では、同様に2つの爪を有するカラーが示されており、
一方の爪はワイヤリングに当接するとともにその内周部
に挿入可能となっており、他方の爪はレバープレートを
ワイヤリング側に押圧するようになっている。
【0004】なお、ワイヤリングは、レバープレートの
内周部に形成された係止部に係止し、内周部はレリーズ
ベアリングの嵌合溝に嵌合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プルタイプクラッチの
レリーズ装置においては、回転中における振動等によっ
て、装置全体がダイヤフラムスプリング側に引き込まれ
るような力が作用する。このような力が作用すると、前
述した従来のレリーズ装置では、ワイヤリングがレバー
プレートの係止部から外れる。ワイヤリングは外側に拡
がる力が常に作用しているので、レバープレートの係止
部から外れると、ワイヤリングが拡がり、レリーズベア
リングの嵌合溝からワイヤリングが外れてしまう。この
状態でレリーズ操作してレリーズベアリングをトランス
ミッション側に移動させると、ワイヤリングがレリーズ
ベアリングから外れてしまうおそれがある。
【0006】本発明の課題は、プルタイプクラッチのレ
リーズ装置において、ワイヤリングの脱落を防止するよ
うにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るワイヤリ
ング保持カラーは、半径方向の厚みが他の部分に比較し
て薄い複数の貫通部を円周方向に所定の間隔で有し、プ
ルタイプクラッチのダイヤフラムスプリングの内周部に
装着されたレバープレートとレリーズベアリングとを連
結するためのワイヤリングを保持するものである。そし
て、環状のフランジ部と第1爪と第2爪と移動制限部と
を有している。環状のフランジ部は半径方向外方に延び
ている。第1爪は、フランジ部に一体に形成され、ワイ
ヤリングの貫通部を貫通してダイヤフラムスプリングの
軸方向内方にまで延び、かつ先端にワイヤリングを保持
するための折り曲げ部を有している。第2爪は、フラン
ジ部に一体に形成され、折り曲げ部との間でワイヤリン
グを挟んでいる。移動制限部は、第1爪及び第2爪の少
なくとも一方に設けられ、ワイヤリングのレバープレー
トに対する移動を制限している。
【0008】このワイヤリング保持カラーでは、第1爪
の折り曲げ部と第2爪とによってワイヤリングを保持し
ている。したがって、爪の先端部をV字状に形成する必
要がなくなり、爪形状が簡素化される。また、移動制限
部によって、回転中にワイヤリングが軸方向に移動する
のが制限されるので、レリーズ操作時にワイヤリングが
レバープレート及びレリーズベアリングから脱落するの
を防止できる。
【0009】請求項2に係るワイヤリング保持カラー
は、請求項1のカラーにおいて、第2爪の先端部は基端
側に比較して外周側に傾斜して形成されており、先端部
がレバープレートの一部に圧接して移動制限部を構成し
ている。ここでは、第2爪を傾斜させるだけで移動制限
部を構成でき、構造が簡単である。
【0010】請求項3に係るワイヤリング保持カラー
は、請求項1又は2のカラーにおいて、フランジ部は環
状の絞り加工部を有している。フランジ部に絞り加工部
を形成することにより剛性が高くなる。請求項4に係る
レリーズ装置は、プルタイプクラッチのダイヤフラムス
プリングの内周部に装着されたレバープレートを軸方向
に移動させるためのレリーズ装置であって、レリーズベ
アリングとワイヤリングと保持カラーと移動制限手段と
を有している。
【0011】レリーズベアリングは、ダイヤフラムスプ
リングの軸方向外方に配置され、レバープレートの内周
部にまで延びるとともに外周に環状の嵌合溝を有する筒
状の部材を有している。ワイヤリングは、半径方向の厚
みが他の部分に比較して薄い複数の貫通部を円周方向に
所定の間隔で有し、嵌合溝に嵌合するとともにレバープ
レート内周部に係合する。ワイヤ保持カラーは、レリー
ズベアリングとワイヤリングとの間に配置され、半径方
向外方に延びる環状のフランジ部と、フランジ部の内周
部からワイヤリングの貫通部を貫通して延び先端に折り
曲げ部を有する第1爪と、フランジ部の内周部からワイ
ヤリング側に延び折り曲げ部との間でワイヤリングを挟
む第2爪とを有している。移動制限手段はワイヤリング
のレバープレートに対する移動を制限する。
【0012】この装置では、ワイヤリングによってレリ
ーズベアリングとレバープレートとが連結される。レリ
ーズベアリングがレリーズ操作されると、ワイヤリング
を介してレバープレートが軸方向に移動させられ、ダイ
ヤフラムスプリングの押圧が解除される。ワイヤリング
は、第1爪の先端部と第2爪とによって保持され、さら
に移動制限手段によって軸方向の移動が制限されてい
る。
【0013】ここでは、請求項1の発明と同様に、ワイ
ヤリングの脱落を防止できる。請求項5に係るレリーズ
装置では、請求項4の装置において、第2爪の先端部は
基端側に比較して外周側に傾斜して形成されており、先
端部がレバープレートの一部に圧接して移動制限手段を
構成している。請求項6に係るレリーズ装置は、請求項
4の装置において、移動制限手段は、ダイヤフラムスプ
リングとワイヤ保持カラーのフランジ部との間に配置さ
れ、ワイヤ保持カラーをレリーズベアリング側に付勢す
る付勢部材である。
【0014】この装置では、付勢部材によってワイヤリ
ング保持カラーがレリーズベアリング側に付勢されてい
る。このため、回転中におけるワイヤリングのダイヤフ
ラムスプリング内側への引き込みが防止され、レリーズ
操作時のワイヤリングの脱落がより効果的に防止され
る。
【0015】
【発明の属する技術分野】図1は本発明の一実施形態が
採用されたプルタイプクラッチを示している。ここで、
O−Oは中心線である。図において、このプルタイプク
ラッチは、主として、クラッチカバー組立体1とクラッ
チディスク組立体2とレリーズ装置3とレリーズフォー
ク4とを有している。
【0016】クラッチカバー組立体1は、エンジン側の
フライホイール5に固定されたクラッチカバー6と、ク
ラッチカバー6の内部に配置されたプレッシャプレート
7と、ダイヤフラムスプリング8とを有している。ダイ
ヤフラムスプリング8は外周部がクラッチカバー6に支
持されており、半径方向中間部がプレッシャプレート7
をクラッチディスク組立体2側に押圧している。
【0017】クラッチディスク組立体2は、その外周部
がフライホイール5とプレッシャプレート7との間で挟
持されるようになっている。クラッチディスク組立体2
の中心部にはトランスミッション側のメインドライブシ
ャフト(図示せず)の前端部がスプライン係合してい
る。クラッチカバー組立体1の後方(図1の右側)に
は、ミッションハウジング9が配置されている。このミ
ッションハウジング9内にメインドライブシャフト(図
示せず)の後部が延びている。ミッションハウジング9
の前端部には、クラッチカバー組立板1及びフライホイ
ール5等を外周側から覆うクラッチハウジング10が設
けられている。また、クラッチハウジング10内におい
て、ミッションハウジング9の前壁9aには、その中心
部にカラー11が配置されている。カラー11はメイン
ドライブシャフトを外周側から覆っている。
【0018】レリーズ装置3は、図2に示すように、レ
リーズベアリング12と、ワイヤリング14と、ウエッ
ジカラー15と、レバープレート16とを有している。
レリーズベアリング12はカラー11の外周に摺動自在
に装着されている。レリーズベアリング12のインナー
レース13は、軸方向前方に延長して形成された延長部
13aを有している。図3に拡大して示すように、延長
部13aの先端部外周には、環状の嵌合溝13bが形成
されている。
【0019】ワイヤリング14は、図4に示すように、
1か所で分割された断面円形の円環状部材であり、内周
部に複数の切欠き14aを円周方向に等間隔で備えてい
る。すなわち、ワイヤリング14は、半径方向の厚みが
他の部分に比較して薄い複数の貫通部(切欠き14aに
相当)を円周方向に等間隔で有している。切欠き14a
が形成された部分の断面は、図3(A)に示すように半
円形である。そしてこのワイヤリング14の内周側は、
インナーレース13先端部の嵌合溝13bに嵌合してい
る。なお、ワイヤリング14の自由状態(レリーズ装置
3に非装着の状態)での内径は、嵌合溝13bの外径よ
りも大きく形成されている。
【0020】ウエッジカラー15は、図5に示すよう
に、半径方向外方に延びる環状のフランジ部15aと、
フランジ部15aから軸方向に突出して形成された複数
の第1爪20及び第2爪21とを備えている。第1爪2
0は、ワイヤリング14の切欠き14aに挿入され得る
ように、切欠き14aの円周方向の間隔と同一の間隔で
設けられている。この第1爪20によって、ワイヤリン
グ14はウエッジカラー15に同心に支持されている。
第1爪20は、先端部分に半径方向外方に折り曲げられ
た折り曲げ部20aを有している。第2爪21は、隣接
する第1爪20の間に形成されており、ワイヤリング1
4の切欠きが形成されていない部分の軸方向後部に当接
している。このようにして、第1爪20の折曲げ部20
aと第2爪21の先端とによってワイヤリング14が軸
方向に移動不能に保持されている。
【0021】また、ウエッジカラー15のフランジ部1
5aは、円周方向にレリーズベアリング12側に突出す
るように形成された環状の絞り加工部15bを有してい
る。この絞り加工部15bによって、フランジ部15a
の剛性が向上している。レバープレート16は、図2に
示すように、ダイヤフラムスプリング8の内周端部にサ
ポートプレート22によって装着されている。レバープ
レート16は軸方向前方に外向きのフランジ部16aを
備えている。一方、サポートプレート22は環状本体2
2aと、環状本体22aから軸方向に突出して形成され
た係止部22bとを有している。係止部22bはレバー
プレート16のフランジ部16aに係止されている。こ
のようにして、レバープレート16のフランジ部16a
とサポートプレート22の環状本体22aとによりダイ
ヤフラムスプリング8の内周端部8aが挟持され、レバ
ープレート16とダイヤフラムスプリング8の内周端部
8aとが連結されている。レバープレート16の内周端
部には、図3に示すように、軸方向前方に開いた環状溝
16bが形成されている。この環状溝16bにワイヤリ
ング14の外周部がが軸方向前方側から当接している。
【0022】なお、ワイヤスプリング14の自由状態で
の外径は、環状溝16bの内径よりも大きくなってい
る。このような構成により、ダイヤフラムスプリング8
の内周端部8aは、レバープレート16とワイヤリング
14とを介してインナーレース13の延長部13aと連
結されている。
【0023】ここで、レリーズ装置3のフライホイール
5側への移動を制限するための構成について説明する。
ウエッジカラー15の第2爪21は、図3(B)に拡大
して示すように、先端部21aがフランジ部15a側
(基端側)に比較して外周側になるように傾斜して形成
されている。このとき、第2爪21の先端部21aの自
由状態での外径は、レバープレート16の内径よりは大
きい。これにより、ウエッジカラー15がこのレリーズ
装置3に装着された状態では、先端部21aがレバープ
レート16の内周部に圧接している。このため、レリー
ズ装置3が軸方向に力を受けると、前記の圧接部に摩擦
力が生ずる。
【0024】このような構成では、クラッチ連結状態に
おいては、図1に示す状態で、レリーズ装置3はクラッ
チカバー組立体1及びクラッチディスク組立体2ととも
に回転する。この回転及び回転中の振動等により、レリ
ーズ装置3はクラッチディスク組立体2側へ引き込まれ
るような力を受ける。しかしこの実施形態では、前述の
ように、ウエッジカラー15の第2爪21の先端部21
aがレバープレート16の内周部に圧接しており、この
間で摩擦力が発生している。したがって、レリーズ装置
3の軸方向への移動が制限される。
【0025】次に、前記実施形態のレリーズ動作につい
て説明する。図示しないクラッチペダルが操作されるこ
とにより、レリーズフォーク4の先端がミッションハウ
ジング9側に移動する。これにより、レリーズベアリン
グ12も軸方向後方に移動する。すると、インナーレー
ス13の延長部13aが、ワイヤリング14及びレバー
プレート16を介してダイヤフラムスプリング8の内周
端部8aを軸方向後方に移動させる。その結果、ダイヤ
フラムスプリング8によるプレッシャプレート7への押
圧が解除される。これによりプレッシャープレート7が
後方に移動し、クラッチ2が解除状態になる。
【0026】このとき、レリーズベアリング12の軸方
向後方に移動する力がワイヤリングにかかるが、ワイヤ
リング14のうち延長部13a側の嵌合溝13bとレバ
ープレート16側の環状溝16bとに嵌合するのは切欠
きが形成されていない部分であるので、ワイヤリング1
4の強度が高い部分で延長部13aとレバープレート1
6とが連結されていることになる。一方、ウエッジカラ
ー15にはレリーズベアリング12からの力は殆ど及ば
ない。そのため、ウエッジカラー15は破損しにくくな
り、高い加工精度が要求されない。
【0027】次に、レリーズ装置3の分解・組立作業に
ついて説明する。分解の際には、レリーズフォーク4の
先端を軸方向前方に大きく移動させ、レリーズベアリン
グ12をダイヤフラムスプリング8に対して軸方向前方
へ移動させる。この結果、ウエッジカラー15はレリー
ズベアリング12とともに移動する。すると、図6
(A)に示すように、ワイヤリング14はレバープレー
ト16の環状溝16bから外れる。このとき、ワイヤリ
ング14は縮径された状態でレバープレート16の環状
溝16bに装着されているので、ワイヤリング14がレ
バープレート16の環状溝16bから外れると、ワイヤ
リング14は拡がる。この状態では、ワイヤリング14
の内径はレリーズベアリング12の嵌合溝13bの外径
よりも大きくなっている。なお、ウエッジカラー15の
第1爪20及び第2爪21がワイヤリング14を軸方向
に保持しているため、ワイヤリング14はウエッジカラ
ー15から脱落しない。
【0028】前記のような状態で、図6(B)に示すよ
うにレリーズベアリング12を軸方向後方に引き抜く。
この引き抜き作業は、エンジン側からトランスミッショ
ンを外すことにより行われる。この引き抜きが行われる
と、ワイヤリング14が嵌合溝13bから完全に脱落
し、インナーレース13はワイヤリング14から軸方向
後方へ外れる。なお、ウエッジカラー15とワイヤリン
グ14との分解は、ウエッジカラー15の第1爪20を
ワイヤリング14の切欠き14aから外すことで容易に
行える。
【0029】組立の際には、図6(B)に示す状態から
レリーズベアリング12を軸方向前方に移動させる。そ
してウエッジカラー15及びレリーズベアリング12を
同時に後方に移動させる。これにより、ワイヤリング1
4がレバープレート16の環状溝16bに嵌合するとと
もにレリーズベアリング12の嵌合溝13bに嵌合し、
連結動作が完了する。
【0030】〔他の実施形態〕 (a)図7に他の実施形態を示す。この実施形態では、
レリーズ装置3の移動を制限する構成が前記実施形態と
は異なる。すなわちこの実施形態では、サポートプレー
ト22の環状本体22aと、ウエッジカラー15のフラ
ンジ部15aとの間にウエーブスプリング30が設けら
れている。このウエーブスプリング30は、ウエッジカ
ラー15を常に後方に付勢している。このため、ワイヤ
リング14は常にレバープレート16の環状溝16bに
圧接されることになり、回転中においてレリーズ装置3
がフライホイール5側に力を受けても、その方向への移
動が制限される。
【0031】(b)移動制限部の構成は、前記各実施形
態に限定されるものではなく、種々の構成が適用可能で
ある。すなわち、ワイヤリング14を含むレリーズ装置
3がレバープレート16に対して軸方向の移動を制限さ
れるような構成であれば、どのような構造でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、ワイヤリン
グを含むレリーズ装置3がレバープレートに対して軸方
向前方へ移動するのが制限されている。このため、レリ
ーズ操作時におけるワイヤリングの脱落を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたプルタイプク
ラッチの縦断面図。
【図2】前記実施形態のレリーズ装置の縦断面部分図。
【図3】前記実施形態のレリーズ装置の縦断面部分図。
【図4】ワイヤリングの平面図。
【図5】ウエッジカラーの斜視部分図。
【図6】レリーズ装置の分解作業を説明するための図。
【図7】本発明の他の実施形態が採用されたプルタイプ
クラッチの図2に相当する図。
【符号の説明】
3 レリーズ装置 8 ダイヤフラムスプリング 14 ワイヤリング 14a 切欠き 15 ウエッジカラー 15a フランジ部 20 第1爪 20a 折り曲げ部 21 第2爪 30 ウエーブスプリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半径方向の厚みが他の部分に比較して薄い
    複数の貫通部を円周方向に所定の間隔で有し、プルタイ
    プクラッチのダイヤフラムスプリングの内周部に装着さ
    れたレバープレートとレリーズベアリングとを連結する
    ためのワイヤリングを保持するワイヤリング保持カラー
    であって、 半径方向外方に延びる環状のフランジ部と、 前記フランジ部に一体に形成され、前記ワイヤリングの
    貫通部を貫通して前記ダイヤフラムスプリングの軸方向
    内方にまで延び、かつ先端に前記ワイヤリングを保持す
    るための折り曲げ部を有する第1爪と、 前記フランジ部に一体に形成され、前記折り曲げ部との
    間で前記ワイヤリングを挟む第2爪と、 前記第1爪及び第2爪の少なくとも一方に設けられ、前
    記ワイヤリングの前記レバープレートに対する移動を制
    限するための移動制限部と、を備えたワイヤリング保持
    カラー。
  2. 【請求項2】前記第2爪の先端部は基端側に比較して外
    周側に傾斜して形成されており、前記先端部が前記レバ
    ープレートの一部に圧接して前記移動制限部を構成して
    いる、請求項1に記載のワイヤリング保持カラー。
  3. 【請求項3】前記フランジ部は環状の絞り加工部を有し
    ている、請求項1又は2のいずれかに記載のワイヤリン
    グ保持カラー。
  4. 【請求項4】プルタイプクラッチのダイヤフラムスプリ
    ングの内周部に装着されたレバープレートを軸方向に移
    動させるためのレリーズ装置であって、 前記ダイヤフラムスプリングの軸方向外方に配置され、
    前記レバープレートの内周部にまで延びるとともに外周
    に環状の嵌合溝を有する筒状の部材を有するレリーズベ
    アリングと、 半径方向の厚みが他の部分に比較して薄い複数の貫通部
    を円周方向に所定の間隔で有し、前記嵌合溝に嵌合する
    とともに前記レバープレートの内周部に係合するワイヤ
    リングと、 前記レリーズベアリングとワイヤリングとの間に配置さ
    れ、半径方向外方に延びる環状のフランジ部と、前記フ
    ランジ部の内周部から前記ワイヤリングの貫通部を貫通
    して延び先端に折り曲げ部を有する第1爪と、前記フラ
    ンジ部の内周部から前記ワイヤリング側に延び前記折り
    曲げ部との間で前記ワイヤリングを挟む第2爪とを有す
    るワイヤ保持カラーと、 前記ワイヤリングの前記レバープレートに対する移動を
    制限するための移動制限手段と、を備えたプルタイプク
    ラッチのレリーズ装置。
  5. 【請求項5】前記第2爪の先端部は基端側に比較して外
    周側に傾斜して形成されており、前記先端部が前記レバ
    ープレートの一部に圧接して前記移動制限手段を構成し
    ている、請求項4に記載のプルタイプクラッチのレリー
    ズ装置。
  6. 【請求項6】前記移動制限手段は、前記ダイヤフラムス
    プリングと前記ワイヤ保持カラーのフランジ部との間に
    配置され、前記ワイヤ保持カラーを前記レリーズベアリ
    ング側に付勢する付勢部材である、請求項4に記載のプ
    ルタイプクラッチのレリーズ装置。
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