JPH10306398A - 内面めっき方法及び内面めっき用補助極 - Google Patents

内面めっき方法及び内面めっき用補助極

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JPH10306398A
JPH10306398A JP9112911A JP11291197A JPH10306398A JP H10306398 A JPH10306398 A JP H10306398A JP 9112911 A JP9112911 A JP 9112911A JP 11291197 A JP11291197 A JP 11291197A JP H10306398 A JPH10306398 A JP H10306398A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲管の内面に良好にめっきが施せる方法並び
にそれに使用して好適な補助極を提供する。 【解決手段】 補助極20は、ステンレスワイヤからな
る補助陽極21の外周に、樹脂製の円盤からなるスペー
サ22を挿通して構成される。補助陽極21は、ハンガ
の陽極側フレーム14の取付部15にボルト16に吊り
下げられる。補助極20をフィーラーパイプ1内に挿通
すると、スペーサ22がパイプ1内の所定位置に嵌まり
つつ、補助陽極21がパイプ1の形状に倣って屈曲して
その内面と非接触の状態で通される。パイプ1は、陰極
側フレーム6のフック10に掛けられる。パイプ1の内
面の電流分布が改善されて十分なめっき厚が得られると
ともに、補助陽極21が接触することに起因しためっき
の未着部分が生ずることもなく、良好な内面めっきを施
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状被めっき物、
特に曲管の内面にめっきを施す場合に用いて好適な内面
めっき方法及びそれに使用する補助極に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気めっきは一般に、めっき用金属の溶
解しためっき液中に電極と被めっき物とを浸漬し、電極
を陽極、被めっき物を陰極として両者間に電流を流すこ
とで行われる。ここで、被めっき物が管体であると、そ
の内面側では電極から隠れた状態となって電流の流れが
十分ではないために、外面に比べて極端にめっきの付き
が悪くなる。一方、上記の対策として、補助陽極を使用
して電流分布を改善することが行われている。その際、
例えば管体が真直な直管であれば、直管を縦向きに浸漬
させつつその中空内に補助陽極を同心状に通せば良いの
であるが、管体が途中で屈曲した曲管の場合には対応で
きなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって従来、曲管
に内面めっきを施す場合には、溶融めっきと称し、融点
の低いハンダ等を溶かして、その中に曲管を浸漬してめ
っきする方法が採られていた。しかしながらこの方法で
は、曲管の端縁等から滴り落ちつつ固まったハンダが突
出し、それを除去するための機械的な後加工が別に必要
となって、製造に手間が掛かるという問題があった。本
発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであ
って、その目的は、管状被めっき物、特に曲管における
内面に良好にめっきが施せる方法並びにそれに使用して
好適な補助極を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る内
面めっき方法は、めっき液に管状被めっき物を浸漬させ
て電気めっきを施す場合において、前記管状被めっき物
内に、可撓性を有する線状の補助陽極をその管状被めっ
き物の内面に非当接状態で挿通するところに特徴を有す
る。
【0005】請求項2の発明に係る内面めっき用補助極
は、管状被めっき物の内周に挿通可能な可撓性を有する
線状の補助陽極の外周に、非導電性のスペーサを設けた
構成としたところに特徴を有する。請求項3の発明は、
請求項2の発明において、前記スペーサが、補助陽極の
外周に挿通される円盤である構成としたところに特徴を
有する。請求項4の発明は、請求項2の発明において、
前記スペーサが、多数の開口を周面に形成した可撓性を
有するチューブである構成としたところに特徴を有す
る。
【0006】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、前記スペーサが、線材を螺旋卷きしてなるコイルを
複数個前記補助陽極の外周に嵌装することで構成されて
いるところに特徴を有する。請求項6の発明は、請求項
2の発明において、前記スペーサが、周面に開口を有す
る筒体を複数個前記補助陽極の外周に嵌装することで構
成されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】補助陽極は可撓性を有している
ので、管状被めっき物の形状に倣って屈曲しつつその中
空内に挿通され、しかもスペーサが設けられていること
で、補助陽極が直接に管状被めっき物の内面に接触する
ことが避けられる。これにより、管状被めっき物の内面
の電流分布が改善されて十分なめっき厚が得られるとと
もに、補助陽極が接触することに起因しためっきの未着
部分が生ずることもなく、良好な内面めっきを行うがで
きる。また、格別な後加工も不要にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5によって説明する。この実施形態では、自動車のガソ
リンタンク吸入口のパイプであるフィーラーパイプ1に
亜鉛めっきを施す場合を例示している。このフィーラー
パイプ1は、鋼材を素材として、図5に示すように、注
入口2に続く真直部分の先が絞られたのち一側に鈍角に
屈曲され、さらに先端が略直角に折り返された曲管状に
形成されている。なお、フィーラーパイプ1の注入口2
からは、めっき処理が不要な細管からなるガス抜き用の
補助パイプ3が、分岐して予め溶接により接続されてい
る。
【0009】上記のようなフィーラーパイプ1が、循環
状に配されたラインに後記するハンガ5を介して吊り下
げられ、ラインに沿って搬送される間に、脱脂、洗浄等
の前処理工程、詳しくは後記する亜鉛めっき工程、洗
浄、クロメート処理、乾燥等の後処理工程を順次に経
て、めっき製品として取り出されるようになっている。
【0010】上記したハンガ5としては、図2,3に示
すようなものが準備されている。このハンガ5は、大ま
かには、陰極側フレーム6と陽極側フレーム14とを一
体的に組み付けて構成されている。陰極側フレーム6
は、フィーラーパイプ1を引っ掛けて吊るすためのもの
であって、導電性の金属から縦長に形成され、その下端
にフィーラーパイプ1を引っ掛けるためのフック10が
突設されているとともに、上端には吊り手11が形成さ
れている。この陰極側フレーム6は、上記した吊り手1
1(編目で図示した部分)と、フック10のみが導電可
能に剥き出しとされており、その他の部分は絶縁塗装さ
れている。吊り手11には、図3に示すように陰極棒1
2が嵌められ、この陰極棒12を介してハンガ5がライ
ンに吊り下げられるようになっている。
【0011】一方の陽極側フレーム14は、詳しくは後
記する補助極20を吊り下げ状に取り付けるためのもの
であって、同じく導電性の金属から形成されている。こ
の陽極側フレーム14の下端には屈曲された取付部15
が設けられ、そこにボルト16を螺合可能なねじ孔17
が切られているとともに、上端には斜め方向に突出した
接触片18が形成されている。陽極側フレーム14で
は、図2の網目で示すように、取付部15と接触片18
のみが導電可能に剥き出しとされ、その他の部分は絶縁
塗装されている。そして、陰極側フレーム6と陽極側フ
レーム14とが背中合わせとされて、ワイヤで縛る等に
よって互いに絶縁された状態で一体的に組み付けられて
いる。
【0012】次に補助極20について説明する。この実
施形態の補助極20は、図4に示すように、補助陽極2
1とスペーサ22とから構成されている。補助陽極21
は、多数本のステンレス鋼線を撚り合わせたワイヤ状に
形成されており、上記したフィーラーパイプ1の内周に
クリアランスを持って挿通可能な線で、かつ可撓性を有
している。補助陽極21の一端側には接続具23が固着
され、接続具23にはボルト16の挿通孔24が開口さ
れている。一方のスペーサ22は、合成樹脂等の非導電
性材料によって中心孔22Aを有する円盤状に形成され
ている。このスペーサ22は、その中心孔22Aを補助
陽極21の外周に圧入気味に挿通して適宜箇所に嵌める
ことができるようになっている。
【0013】亜鉛めっき工程には、図1に示すように、
めっき浴槽30が設置されている。めっき浴槽30内に
は、めっき液31が充填されている。このめっき液31
には例えば亜鉛(Zn)が20g/l 、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)が60g/l、シアン化ナトリウム(Na
CN)が50g/lそれぞれ含まれている。またこのめっ
き液31の温度は、25〜30℃に維持されるようにな
っている(シアン浴)。なお、シアン化ナトリウムの含
有されない浴(ジンケート浴という)も適用することが
できる。
【0014】めっき浴槽30内の両側には、亜鉛板32
が吊り下げ浸漬され、それぞれ図示しない電源供給装置
の陽極に接続されている。上記したフィーラーパイプ1
を取り付けたハンガ5は、めっき浴槽30の中央部にお
いて上げ下げされて浸漬可能となっており、ハンガ5が
浸漬された状態では、陰極側フレーム6と接続された陰
極棒12が電源供給装置の陰極に導電接続されるように
なっている。一方の陽極側フレーム14は、接触片18
を介して電源供給装置の陽極と導電接続される。
【0015】続いて、本実施形態の作用について説明す
る。ハンガ5には、図3に示すように、補助陽極21の
接続具23がボルト16により陽極側フレーム14の取
付部15に導電可能な状態で固定されるとともに、補助
陽極21の外周に適宜枚数のスペーサ22が嵌められ
る。すなわち、補助極20が陽極側フレーム14に吊り
下げられた状態となる。
【0016】所定のラッキング位置において、ハンガ5
にフィーラーパイプ1がラッキングされる。その場合
は、まず上記した補助極20の自由端がフィーラーパイ
プ1内に注入口2側から挿通される。そうすると、図5
に示すように、スペーサ22がフィーラーパイプ1内の
所定位置に嵌まりつつ、補助陽極21がフィーラーパイ
プ1の形状に倣って屈曲して通される。すなわち、フィ
ーラーパイプ1の中空内のほぼ中心に、補助陽極21が
フィーラーパイプ1の内面と接触することなく挿通され
た状態となる。そうしたら、補助パイプ3をフック10
に掛けることで、フィーラーパイプ1が吊り下げ状に支
持される。なお、フィーラーパイプ1を上下2段に吊り
下げる場合には、長尺の補助極を準備して、1本の補助
極を上下のフィーラーパイプ1にわたって通すようにす
ればよい。
【0017】ラッキングが完了したら、ハンガ5並びに
フィーラーパイプ1はラインに沿って搬送され、フィー
ラーパイプ1に対して、既述した脱脂、洗浄等の前処理
工程が順次に施される。前処理工程が終了したら、亜鉛
めっき工程に移る。ここでは、ハンガ5並びにフィーラ
ーパイプ1がめっき浴槽30内に浸漬され、それととも
に、陰極側フレーム6と接続された陰極棒12が電源供
給装置の陰極に、また陽極側フレーム14が接触片18
を介して電源供給装置の陽極とそれぞれ接続される。こ
れにより、めっき液31中において、陽極に接続された
両亜鉛板32と補助陽極21から、陰極に接続されたフ
ィーラーパイプ1に向けて電流が流れ、フィーラーパイ
プ1の内外両面に亜鉛めっきが施される。この亜鉛めっ
き工程は、20数分行われる。亜鉛めっき工程が完了し
たら、既述した洗浄、クロメート処理、乾燥等の後処理
工程を順次に経て、製品として取り出される。
【0018】以上説明したように本実施形態によれば、
曲管であるフィーラーパイプ1を亜鉛めっきする場合
に、フィーラーパイプ1内に補助極20を挿通するよう
にしたので、内面をも良好にめっきできる。すなわち、
補助陽極21は可撓性を有しているので、フィーラーパ
イプ1の形状に倣って屈曲しつつその中空内に挿通さ
れ、しかもスペーサ22が設けられていることで、補助
陽極21が直接にフィーラーパイプ1の内面に接触する
ことが避けられる。これにより、フィーラーパイプ1の
内面の電流分布が改善されて十分なめっき厚が得られる
とともに、補助陽極21が接触することに起因しためっ
きの未着部分が生ずることもなく、良好な内面めっきを
行うができる。外面と内面に同程度のめっき厚のめっき
が施されることが確認されている。また、従来の溶融め
っきを行った場合のように機械的な後加工も不要であっ
て、製造工程の簡略化、ひいては製造コストの低減を図
ることができる。
【0019】<第2実施形態>続いて、補助極に改良を
加えた数々の実施形態を説明する。図6ないし図8は本
発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態の補助極
40は、補助陽極21については上記第1実施形態に例
示したものと同様である。なお、補助陽極21の先端に
は筒体41が固着されてまとめられている。一方のスペ
ーサは、ビニールチューブ42によって形成されてお
り、このビニールチューブ42の周面には、図7に示す
ように多数の開口43が整列して形成されている。この
ビニールチューブ42が補助陽極21の外周に嵌装さ
れ、補助陽極21の基端側では取付具44により固定さ
れ、また先端側は潰されて溶着されることで、図6に示
すように補助極40が構成されている。
【0020】この補助極40をフィーラーパイプ1内に
挿通すると、図8に示すように、補助陽極21が開口4
3を設けたビニールチューブ42ともどもフィーラーパ
イプ1の形状に倣って屈曲して通される。また、フィー
ラーパイプ1の内面にはビニールチューブ42が部分的
に接触するだけであって、補助陽極21がフィーラーパ
イプ1の内面と直接に接触することはない。したがっ
て、この補助極40を使用してフィーラーパイプ1に亜
鉛めっきを施した場合、同様にフィーラーパイプ1の内
面の電流分布が改善されて十分なめっき厚が得られると
ともに、補助陽極21が接触することに起因しためっき
の未着部分が生ずることもなく、良好な内面めっきを行
うができる。この補助極40では引っ掛かりとなる部分
がないので、フィーラーパイプ1内に挿通する作業をき
わめてスムーズに行うことができる。
【0021】<第3実施形態>図9ないし図11は本発
明の第3実施形態を示す。この第3実施形態の補助極5
0では、スペーサが、複数のコイル51から構成されて
いる。各コイル51は、図10に示すように、鋼線52
の外周に樹脂チューブ53の被着された線材54を素材
とし、この線材54を疎卷き状に螺旋卷きして、所定長
さの円筒形に形成されている。各コイル51は、線材5
4の外周に絶縁被覆が施されていることで非導電性であ
り、かつ隣り合う線材54間に開口55が形成された構
造である。
【0022】補助陽極21の基端側には、弾力性を有す
るクッション筒56が嵌装されたのち、上記のコイル5
1が複数個順次に嵌装され、最後に補助陽極21の先端
にストッパ57がかしめられて抜け止めされることで組
み付けられる。これにより、図9に示すように、補助陽
極21の外周に複数個のコイル51が連なって嵌装され
た補助極50が構成される。
【0023】この補助極50をフィーラーパイプ1内に
挿通すると、図11に示すように、補助陽極21が各コ
イル51間を適宜に折りつつフィーラーパイプ1の形状
に倣って屈曲して通される。またフィーラーパイプ1の
内面にはコイル51が部分的に接触するだけであって、
補助陽極21がフィーラーパイプ1の内面と直接に接触
することはない。同様にフィーラーパイプ1の内面の電
流分布が改善されて十分なめっき厚が得られ、まためっ
きの未着部分が生ずることもなく、良好な内面めっきが
施される。この補助極50は、特に管径の小さいものに
適用する場合に好適となる。
【0024】<第4実施形態>図12ないし図15は本
発明の第4実施形態を示す。この第4実施形態の補助極
60では、スペーサが、複数の駒61から構成されてい
る。各駒61は、ポリプロピレン(PP)を素材とし
て、図13,14に示すような形状に成形されている。
詳細には、補助陽極21に挿通可能な中央環形板62の
両側に、それよりも少し外径寸法の大きい2枚の端部環
形板63が配され、中央環形板62の外周と、両方の端
部環形板63の内面の間にわたされるようにして、長さ
方向の中央部を外側に出っ張らせた4枚の枠板64が9
0度間隔を開けて配されており、全体として、周面に開
口65が大きく取られ、かつ長さ方向の中央部が膨らん
だたる形に形成されている。なお、駒61の素材として
は、セラミックやポリエチレン(PE)等の他の非導電
体材料を使用してもよい。
【0025】補助陽極21の基端側には、クッション筒
56が嵌装されたのち、上記の駒61が複数個順次に嵌
装され、最後に補助陽極21の先端にストッパ57がか
しめられて組み付けられる。これにより、図12に示す
ように、補助陽極21の外周に複数個の駒61が連なっ
て嵌装された補助極60が構成される。
【0026】この補助極60をフィーラーパイプ1内に
挿通すると、図15に示すように、補助陽極21が各駒
61間を適宜に折りつつフィーラーパイプ1の形状に倣
って屈曲して通される。また、フィーラーパイプ1の内
面には、一部の駒61における枠板64の出っ張り部分
が接触するだけであって、補助陽極21がフィーラーパ
イプ1の内面と直接に接触することはない。同様にフィ
ーラーパイプ1の内面の電流分布が改善されて十分なめ
っき厚が得られ、まためっきの未着部分が生ずることも
なくて良好な内面めっきが施される。
【0027】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は上記実施形態に例示したフィーラーパイ
プに限らず、曲管の内面めっき全般に広く適用すること
ができる。 (2)また、亜鉛めっき以外の電気めっき全般に適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るめっき浴槽の概略
断面図である。
【図2】ハンガの外観斜視図である。
【図3】ハンガにフィーラーパイプを吊り下げた状態の
側面図である。
【図4】補助極の一部切欠斜視図である。
【図5】補助極をフィーラーパイプに挿通した状態の断
面図である。
【図6】第2実施形態に係る補助極の一部切欠斜視図で
ある。
【図7】その部分拡大斜視図である。
【図8】補助極をフィーラーパイプに挿通した状態の断
面図である。
【図9】第3実施形態に係る補助極の一部切欠斜視図で
ある。
【図10】コイルの一部切欠斜視図である。
【図11】補助極をフィーラーパイプに挿通した状態の
断面図である。
【図12】第4実施形態に係る補助極の一部切欠斜視図
である。
【図13】駒の斜視図である。
【図14】図13のX−X線断面図である。
【図15】補助極をフィーラーパイプに挿通した状態の
断面図である。
【符号の説明】
1…フィーラーパイプ(管状被めっき物) 5…ハンガ 6…陰極側フレーム 10…フック 14…陽極側フレーム 15…取付部 16…ボルト 20…補助極 21…補助陽極 22…スペーサ 30…めっき浴槽 31…めっき液 40…補助極 42…ビニールチューブ(スペーサ) 43…開口 50…補助極 51…コイル(スペーサ) 54…線材 55…開口 60…補助極 61…駒(スペーサ) 65…開口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき液に管状被めっき物を浸漬させて
    電気めっきを施す場合において、前記管状被めっき物内
    に、可撓性を有する線状の補助陽極をその管状被めっき
    物の内面に非当接状態で挿通することを特徴とする内面
    めっき方法。
  2. 【請求項2】 管状被めっき物の内周に挿通可能な可撓
    性を有する線状の補助陽極の外周に、非導電性のスペー
    サを設けたことを特徴とする内面めっき用補助極。
  3. 【請求項3】 前記スペーサが、補助陽極の外周に挿通
    される円盤であることを特徴とする請求項2記載の内面
    めっき用補助極。
  4. 【請求項4】 前記スペーサが、多数の開口を周面に形
    成した可撓性を有するチューブであることを特徴とする
    請求項2記載の内面めっき用補助極。
  5. 【請求項5】 前記スペーサが、線材を螺旋卷きしてな
    るコイルを複数個前記補助陽極の外周に嵌装することで
    構成されていることを特徴とする請求項2記載の内面め
    っき用補助極。
  6. 【請求項6】 前記スペーサが、周面に開口を有する筒
    体を複数個前記補助陽極の外周に嵌装することで構成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の内面めっき用
    補助極。
JP09112911A 1997-04-30 1997-04-30 内面めっき方法及び内面めっき用補助極 Expired - Lifetime JP3081558B2 (ja)

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