JPH10306266A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH10306266A
JPH10306266A JP11705297A JP11705297A JPH10306266A JP H10306266 A JPH10306266 A JP H10306266A JP 11705297 A JP11705297 A JP 11705297A JP 11705297 A JP11705297 A JP 11705297A JP H10306266 A JPH10306266 A JP H10306266A
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JP
Japan
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resin
weight
parts
vinyl acetate
adhesive composition
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Application number
JP11705297A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Hayazaki
達夫 早崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた接着強度や耐水性等を発揮すると共
に、難接着性被着体に対しても優れた接着性を示し、且
つ、有機溶剤臭が無く、1液型で貯蔵安定性(経時粘度
安定性)に優れるエマルジョン型接着剤組成物を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 ポリビニルアルコールを保護コロイドと
して、酢酸ビニルモノマー100重量部とカルボキシル
基含有モノマー0.1〜5重量部とを乳化共重合して得
られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重
量部に対し、エチレン含有量が25重量%以上のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョンの樹脂分5〜
100重量部、ウレタン樹脂系エマルジョンの樹脂分1
〜20重量部、及び、アミノエチル化ビニルインターポ
リマー又はポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂0.5
〜10重量部が含有されてなることを特徴とする接着剤
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性に優れるエ
マルジョン型接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水性エマルジョンとイソシアネート系化
合物とを主成分とする接着剤が耐水性接着剤として優れ
た性能を有するものであることは既に良く知られてい
る。しかし、水性エマルジョンにイソシアネート系化合
物を直接混入すると反応が激しく進行するため、接着剤
の発泡や粘度上昇が著しくて使用し難かったり、経時と
ともに接着強度が低下する等の問題点がある。
【0003】上記問題点に対応するため、例えば、特公
昭51−30577号公報では、「イソシアネート系化
合物又はイソシアネート系重合物を水と殆ど相互溶解性
を有せず、さらにイソシアネート系化合物又はイソシア
ネート系重合物と相互溶解性を有する溶剤に溶解したも
のをポリビニルアルコールを含む水溶液又は水性エマル
ジョンに分散せしめてなる耐水性接着剤」が提案されて
いる。
【0004】しかし、上記提案にある接着剤組成物は、
硬化剤に有機溶剤が含有されているため、臭気が強く、
作業環境や人体に悪影響を及ぼす懸念があるという問題
点や2液混合型であるため、可使時間に限りがあり、作
業性が良くないという問題点がある。
【0005】又、特公平7−13224号公報では、
「ポリビニルアルコールの存在下、酢酸ビニルと、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルエステ
ル、マレイン酸エステル、フマル酸エステル及びイタコ
ン酸エステルからなる群より選ばれた20〜30℃にお
ける水に対する溶解度が1重量%以下のモノマーとの乳
化共重合により得られたエマルジョンの主剤に、硬化剤
としてのイソシアネート系化合物を配合してなる耐水性
接着剤組成物」が提案されている。
【0006】しかし、上記提案にある接着剤組成物は、
有機溶剤による問題点は解消されているものの、前記提
案にある接着剤組成物と同じく2液混合型であるため、
可使時間に限りがあり、作業性が良くないという問題点
は依然として残っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、優れた接着強度や耐水性等を発
揮すると共に、有機溶剤臭が無く、且つ、1液型で貯蔵
安定性(経時粘度安定性)に優れるエマルジョン型接着
剤組成物を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、「第1発明」と記す)による接着剤組成物は、ポリ
ビニルアルコールを保護コロイドとして、酢酸ビニルモ
ノマー100重量部とカルボキシル基含有モノマー0.
1〜5重量部とを乳化共重合して得られる酢酸ビニル樹
脂系エマルジョンの樹脂分100重量部に対し、エチレ
ン含有量が25重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂系エマルジョンの樹脂分5〜100重量部、ウレ
タン樹脂系エマルジョンの樹脂分1〜20重量部、及
び、下記一般的(1)で表されるアミノエチル化ビニル
インターポリマー0.5〜10重量部が含有されてなる
ことを特徴とする。
【化2】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
化水素基を示す)
【0009】又、請求項2記載の発明(以下、「第2発
明」と記す)による接着剤組成物は、ポリビニルアルコ
ールを保護コロイドとして、酢酸ビニルモノマー100
重量部とカルボキシル基含有モノマー0.1〜5重量部
とを乳化共重合して得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジ
ョンの樹脂分100重量部に対し、エチレン含有量が2
5重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマ
ルジョンの樹脂分5〜100重量部、ウレタン樹脂系エ
マルジョンの樹脂分1〜20重量部、及び、ポリアミド
エピクロルヒドリン系樹脂0.5〜10重量部が含有さ
れてなることを特徴とする。
【0010】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
の主成分として用いられる酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンは、ポリビニルアルコールを保護コロイドとして、酢
酸ビニルモノマー100重量部とカルボキシル基含有モ
ノマー0.1〜5重量部とを乳化共重合して得られる。
【0011】上記カルボキシル基含有モノマーとして
は、特に限定されるものではないが、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸等が挙げられ、好適に用いられ
る。上記カルボキシル基含有モノマーは、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0012】酢酸ビニルモノマー100重量部に対する
上記カルボキシル基含有モノマーの共重合量が0.1重
量部未満であると、得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジ
ョンに後述するアミノエチル化ビニルインターポリマー
又はポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂の所定量を含
有させても接着剤組成物の耐水性が十分に向上せず、逆
にカルボキシル基含有モノマーの共重合量が5重量部を
超えると、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの重合性が低
下する。
【0013】上記酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの乳化
共重合時には、保護コロイドとしてポリビニルアルコー
ル(以下、「PVA」と記す)が用いられる。尚、ここ
で言うPVAとは、通常のPVAのみならず、カルボキ
シル基変性PVAのような変性PVAも包含する。
【0014】上記PVAの平均重合度は、特に限定され
るものではないが、1000〜2500であることが好
ましく、1500〜2000であることがより好まし
い。
【0015】上記PVAの平均重合度が1000未満で
あると、得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの乾燥
皮膜の凝集力が弱くなって、接着剤組成物の接着強度や
耐水性等が低下することがあり、逆に2500を超える
と、得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの粘度が高
くなり過ぎて、接着剤組成物の初期接着力や塗布作業性
等が低下することがある。
【0016】上記PVAの鹸化度は、特に限定されるも
のではないが、80モル%以上であることが好ましく、
90モル%以上であることがより好ましい。
【0017】上記PVAの鹸化度が80モル%未満であ
ると、得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョン並びに接
着剤組成物の耐水性が低下することがある。
【0018】又、第1発明又は第2発明においては、酢
酸ビニル樹脂系エマルジョンの乳化共重合時に、上記P
VAと界面活性剤が併用されても良い。界面活性剤の種
類は、特に限定されるものではないが、ノニオン系界面
活性剤が好ましい。
【0019】酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの乳化共重
合時に用いられる重合触媒としては、特に限定されるも
のではないが、過酸化水素水のような過酸化物;過硫酸
カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アルミニウム等の
過硫酸塩;酒石酸、蟻酸、蓚酸等の還元剤等が挙げら
れ、好適に用いられる。上記重合触媒は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0020】上記重合触媒の使用量は、特に限定される
ものではないが、酢酸ビニルモノマーとカルボキシル基
含有モノマーとの合計量100重量部に対し、0.01
〜2重量部であることが好ましい。
【0021】上記で得られる酢酸ビニル樹脂系エマルジ
ョンの樹脂分は、特に限定されるものではないが、40
〜60重量%であることが好ましい。
【0022】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマル
ジョン(以下、「EVA系エマルジョン」と記す)は、
特に限定されるものではないが、例えば、鹸化度75〜
97モル%程度、平均重合度300〜2700程度のP
VA等を保護コロイドとし、界面活性剤やヒドロキシエ
チルセルロースのようなセルロース系誘導体等を乳化分
散剤として併用し、エチレンと酢酸ビニルモノマーを通
常の乳化重合により共重合して得られる。
【0023】上記EVA系エマルジョンは、カルボキシ
ル基、エポキシ基、スルフォン酸基、水酸基、メチロー
ル基、アルコキシル基等を有する官能基含有ビニルモノ
マーをさらに共重合したものであっても良い。
【0024】第1発明又は第2発明においては、上記エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂のエチレン含有量が25
重量%以上であることが必要である。
【0025】上記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のエ
チレン含有量が25重量%未満であると、得られる接着
剤組成物の例えば中密度繊維板(MDF)のような難接
着性被着体に対する接着性が乏しくなる。
【0026】又、上記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
のガラス転移温度は、特に限定されるものではないが、
−5℃〜+10℃であることが好ましく、0〜5℃であ
ることがより好ましい。
【0027】上記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のガ
ラス転移温度が−5℃未満であると、得られる接着剤組
成物の耐熱性が低下することがあり、逆に10℃を超え
ると、得られる接着剤組成物の耐寒性が低下することが
ある。
【0028】さらに、上記EVA系エマルジョンの樹脂
分は、特に限定されるものではないが、60重量%以上
であることが好ましく、65重量%以上であることがよ
り好ましい。EVA系エマルジョンの樹脂分が60重量
%未満であると、得られる接着剤組成物の初期接着力の
発現が遅くなることがある。
【0029】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
に含有されるウレタン樹脂系エマルジョンは、特に限定
されるものではないが、例えば、ポリオールとポリイソ
シアネート化合物とを所定の割合で有機溶剤に溶解し、
沸点重合等によりウレタンプレポリマーを作製し、次い
で、ホモミキサーやディスパー等の高速攪拌機で激しく
攪拌しながら、イソシアネート基と反応し得る官能基を
有する化合物と水を添加してウレタン化反応を行いつつ
エマルジョン化し、最後に減圧下で脱溶剤を行って得る
ことが出来る。
【0030】ポリオールとしては、特に限定されるもの
ではないが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリエーテルポリオール類;アジピン
酸、セバチン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、オルト
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン
酸とエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、トリプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール等のグリコールとを反応させて得ら
れるポリエステルポリオール類;ポリカプロラクトンポ
リオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リブタジエンポリオール、水添化ポリブタジエンポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール、ポリチオエーテル
ポリオール、ポリアクリル酸エステルポリオール等が挙
げられ、好適に用いられる。
【0031】上記ポリオールは、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0032】上記ポリオールの分子量は、特に限定され
るものではないが、数平均分子量で1000〜5000
であることが好ましい。ポリオールの数平均分子量が1
000未満であると、得られるウレタン樹脂系エマルジ
ョンの乾燥皮膜が硬くなり過ぎて、接着剤組成物の初期
接着力が低下することがあり、逆に5000を超える
と、得られるウレタン樹脂系エマルジョンの乾燥皮膜が
柔らかくなり過ぎて、接着剤組成物の耐熱性が低下する
ことがある。
【0033】又、ポリイソシアネート化合物としては、
分子中に2個以上のイソシアネート基を有する有機ポリ
イソシアネート化合物が好ましく、特に限定されるもの
ではないが、例えば、1,4−テトラメチレンジイソシ
アネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルメタン−4,4’−ジイソシアネート、メチルシクロ
ヘキシル−2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘ
キシル−2,6−ジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、1,3−ビス(イソシアネート)メチルシ
クロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト等の脂肪族ジイソシアネート類;2,4−トルイレン
ジイソシアネート、2,6−トルイレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
1,5−ナフテンジイソシアネート、トリジンジイソシ
アネート、ジフェニルメチルメタンジイソシアネート、
テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジベンジルジイソシアネート、1,3−フェ
ニレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート
類;リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4,4−イソシアネートメチルオ
クタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート等のトリイソ
シアネート類等が挙げられ、好適に用いられる。
【0034】上記ポリイソシアネート化合物は、単独で
用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0035】さらに、イソシアネート基と反応し得る官
能基を有する化合物とは、いわゆる鎖長延長剤のことで
あり、分子中に2個以上の1級アミノ基もしくは2級ア
ミノ基を含有するポリアミン類や分子中に2個以上の水
酸基を含有するポリオール類等が挙げられ、好適に用い
られる。
【0036】上記イソシアネート基と反応し得る官能基
を有する化合物は、単独で用いられても良いし、2種類
以上が併用されても良い。
【0037】上記ポリアミン類の具体例としては、特に
限定されるものではないが、エチレンジアミン、1,4
−ジアミノブタン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、
イソホロンジアミン、3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルアミン等のジアミン類;ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン類;ピペリジン、モルホリン、ピペラジン等の
複素環式アミン類等が挙げられ、好適に用いられる。
【0038】上記ポリアミン類は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0039】又、上記分子中に2個以上の水酸基を含有
するポリオール類の具体例としては、特に限定されるも
のではないが、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の多価ア
ルコール類が挙げられ、好適に用いられる。
【0040】上記分子中に2個以上の水酸基を含有する
ポリオール類は、単独で用いられても良いし、2種類以
上が併用されても良い。
【0041】上記ウレタン樹脂系エマルジョンの樹脂分
は、特に限定されるものではないが、30〜70重量%
であることが好ましく、40〜60重量%であることが
より好ましい。
【0042】第1発明による接着剤組成物には、下記一
般式(1)で表されるアミノエチル化ビニルインターポ
リマーが含有される。
【化3】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
化水素基を示す)
【0043】上記アミノエチル化ビニルインターポリマ
ーとは、アクリル酸エステル・メタクリル酸メチル・メ
タクリル酸アミノエチルスチレン共重合物のアミノ基の
4級化物と1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパンの混
合物であり、例えば、商品名「硬化剤C−110」とし
て大鹿振興株式会社から市販されている。
【0044】上記アミノエチル化ビニルインターポリマ
ーは硬化剤としての機能を有し、酢酸ビニル樹脂系エマ
ルジョン中のカルボキシル基と反応して、得られる接着
剤組成物の耐水性を著しく向上させる。
【0045】上記アミノエチル化ビニルインターポリマ
ーの分子量は、特に限定されるものではないが、800
0〜12000程度であることが好ましい。
【0046】又、第2発明による接着剤組成物には、ポ
リアミドエピクロルヒドリン系樹脂が含有される。
【0047】上記ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂
とは、カチオン性を有する水溶性の樹脂であり、例え
ば、商品名「インスタフィット101G」としてガンツ
化成株式会社から市販されている。
【0048】上記ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂
は、前記アミノエチル化ビニルインターポリマーと同様
に、硬化剤としての機能を有し、酢酸ビニル樹脂系エマ
ルジョン中のカルボキシル基と反応して、得られる接着
剤組成物の耐水性を著しく向上させる。
【0049】第1発明による接着剤組成物は、前述した
酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量部に
対し、エチレン含有量が25重量%以上のEVA系エマ
ルジョンの樹脂分5〜100重量部、ウレタン樹脂系エ
マルジョンの樹脂分1〜20重量部、及び、前記一般式
(1)で表されるアミノエチル化ビニルインターポリマ
ー0.5〜10重量部が含有されていることが必要であ
る。
【0050】又、第2発明による接着剤組成物は、前述
した酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量
部に対し、エチレン含有量が25重量%以上のEVA系
エマルジョンの樹脂分5〜100重量部、ウレタン樹脂
系エマルジョンの樹脂分1〜20重量部、及び、ポリア
ミドエピクロルヒドリン系樹脂0.5〜10重量部が含
有されていることが必要である。
【0051】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
において、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分10
0重量部に対するエチレン含有量が25重量%以上のE
VA系エマルジョンの樹脂分の含有量が5重量部未満で
あると、得られる接着剤組成物の初期接着力が不十分と
なり、逆に100重量部を超えると、得られる接着剤組
成物の耐水性が低下する。
【0052】又、第1発明又は第2発明による接着剤組
成物において、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分
100重量部に対するウレタン樹脂系エマルジョンの樹
脂分の含有量が1重量部未満であると、得られる接着剤
組成物の耐水性や耐寒性等が不十分となり、逆に20重
量部を超えると、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンとの相
溶性が不十分となって、得られる接着剤組成物の貯蔵安
定性が低下する。
【0053】第1発明による接着剤組成物において、酢
酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量部に対
するアミノエチル化ビニルインターポリマーの含有量が
0.5重量部未満であると、得られる接着剤組成物の耐
水性が十分に向上せず、逆に10重量部を超えると、得
られる接着剤組成物の貯蔵安定性が低下する。
【0054】又、第2発明による接着剤組成物におい
て、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量
部に対するポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂の含有
量が0.5重量部未満であると、得られる接着剤組成物
の耐水性が十分に向上せず、逆に10重量部を超える
と、得られる接着剤組成物の貯蔵安定性が低下する。
【0055】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、粘着付与樹脂、界面活性剤、可塑剤、充填剤、顔
料、染料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡
剤、防腐剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が含
有されていても良い。
【0056】第1発明又は第2発明による接着剤組成物
は、優れた接着強度や耐水性等を発揮し、且つ、難接着
性被着体に対する接着性にも優れているので、木材;チ
ップボード、ハードボード、MDF等の木質材;段ボー
ル紙、板紙、クラフト紙等の紙質材料等の接着に極めて
適する。
【0057】従って、フラッシュパネル、化粧合板、構
造用合板、プレハブ合板、集成材等の平面接着や縁貼
り、ホゾ、ダボ、トメ、ハギ、角木等の組立あるいは家
具組立等の木工工業を始め、段ボール、合紙、紙管、紙
器、製袋等の紙加工工業等に好適に用いられる。
【0058】
【作用】第1発明による接着剤組成物は、特定の酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量部に対し、
エチレン含有量が25重量%以上のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂系エマルジョンの樹脂分の特定量とウレタ
ン樹脂系エマルジョンの樹脂分の特定量が含有され、さ
らに硬化剤としてアミノエチル化ビニルインターポリマ
ーの特定量が含有されているので、優れた接着強度や耐
水性等を発揮すると共に、有機溶剤が含有されていない
ので溶剤臭が無く、且つ、1液型で貯蔵安定性(経時粘
度安定性)に優れる。
【0059】又、第2発明による接着剤組成物は、特定
の酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量部
に対し、エチレン含有量が25重量%以上のエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョンの樹脂分の特定量
とウレタン樹脂系エマルジョンの樹脂分の特定量が含有
され、さらに硬化剤としてポリアミドエピクロルヒドリ
ン系樹脂の特定量が含有されているので、優れた接着強
度や耐水性等を発揮すると共に、有機溶剤が含有されて
いないので溶剤臭が無く、且つ、1液型で貯蔵安定性
(経時粘度安定性)に優れる。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め、以下に実施例をあげるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は「重
量部」を意味し、「%」は、特に記載の無い限り、「重
量%」を意味する。
【0061】(実施例1)
【0062】(1)酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの重
攪拌機、還流冷却管、温度計及び滴下漏斗を備えた反応
容器に、水110部及びポリビニルアルコール(商品名
「クラレPVA−CST」、平均重合度1700、鹸化
度96モル%、クラレ社製)11部を仕込み、攪拌しな
がら90℃で1時間加熱してポリビニルアルコールの水
溶液を得た。次に、この水溶液を75℃に冷却し、これ
に酢酸ビニルモノマー100部及びアクリル酸2部から
なる混合モノマーの内の10%、及び、重合触媒(過酸
化水素水0.3部及び酒石酸0.2部)の内の20%を
投入して初期重合を行わせた。次いで、上記混合モノマ
ーの残りの全量を3時間連続滴下すると共に、上記重合
触媒の残りの全量を3.5時間連続滴下して乳化重合を
行った後、85℃で1時間熟成して、樹脂分48%、粘
度(30℃)8500cpsの酢酸ビニル樹脂系エマル
ジョンの原液を得た。
【0063】(2)接着剤組成物の作製 先ず、上記で得られた酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの
原液の樹脂分100部に対し、アミノエチル化ビニルイ
ンターポリマー(商品名「硬化剤C−110」、分子量
約10000、大鹿振興社製)3部を添加し、さらに可
塑剤(ジブチルフタレート)、消泡剤、水等を添加し
て、樹脂分45%、粘度(30℃)4000cpsの酢
酸ビニル樹脂系エマルジョンを得た。次いで、上記で得
られた酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100部
に対し、EVA系エマルジョン(商品名「スミカフレッ
クス401」、エチレン含有量28%、住友化学工業社
製)の樹脂分20部及びウレタン樹脂系エマルジョン
(商品名「ユープレンUXA−3004」、三洋化成工
業社製)の樹脂分10部を添加し、さらに水を添加し
て、樹脂分48%、粘度(30℃)8000cpsの接
着剤組成物を得た。
【0064】(3)評価 上記で得られた接着剤組成物の性能(圧縮剪断強度、
耐水性、経時粘度安定性)を以下の方法で評価し
た。その結果は表1に示すとおりであった。
【0065】圧縮剪断強度 JIS K−6852「接着剤の圧縮剪断接着強さ試験
方法」に準拠して、下記条件で圧縮剪断強度(kg/c
2 )と材料破壊率(面積%)を求めた。 [接着条件] 被着材 :(i)塩ビ合板(厚み4mm)×針葉樹合板(厚み12mm) (ii)塩ビ合板(厚み4mm)×MDF(厚み12mm) 塗布量 :200g/m2 (wet)、片面塗布(塩ビ合板側) 接着面積:25mm×25mm 堆積時間:1分 圧締条件:温度−20℃ 時間−20時間 圧力−3kg/cm2 養生時間:20℃−3日間 [試験条件]試験片を70℃の温水に2時間浸漬し、次
いで、20℃の水中に30分浸漬して冷却した後、直ち
に濡れたままの状態で圧縮剪断試験(荷重速度5mm/
分)を行った。
【0066】耐水性 JASII類浸漬剥離試験に準拠して耐水性試験を行
い、剥離の有無を目視で観察して、下記判定基準で耐水
性を評価した。尚、接着条件は圧縮剪断強度の場合と
同様とした。 [判定基準] ○‥‥合格 △‥‥若干の剥離が認められるものの合格 ×‥‥不合格
【0067】経時粘度安定性 接着剤組成物を40℃の雰囲気下に30日間放置した
後、粘度を測定し、初期粘度に対する粘度変化度(倍)
を求めた。
【0068】(実施例2)接着剤組成物の作製におい
て、EVA系エマルジョンの添加量を樹脂分で30部と
し、ウレタン樹脂系エマルジョンの添加量を樹脂分で1
5部としたこと以外は実施例1と同様にして、接着剤組
成物を得た。
【0069】(実施例3)酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンの重合において、酢酸ビニルモノマー100部に対す
るアクリル酸の量を3部としたこと以外は実施例1と同
様にして、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの原液を得
た。次いで、接着剤組成物の作製において、上記で得ら
れた酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの原液を用い、その
樹脂分100部に対するアミノエチル化ビニルインター
ポリマーの添加量を7部としたこと以外は実施例1と同
様にして、接着剤組成物を得た。
【0070】(比較例1)接着剤組成物の作製におい
て、EVA系エマルジョンの添加量を樹脂分で1部とし
たこと以外は実施例1と同様にして、接着剤組成物を得
た。
【0071】(比較例2)接着剤組成物の作製におい
て、ウレタン樹脂系エマルジョンの添加量を樹脂分で
0.5部としたこと以外は実施例1と同様にして、接着
剤組成物を得た。
【0072】(比較例3)ウレタン樹脂系エマルジョン
の添加量を樹脂分で30部としたこと以外は実施例1と
同様にして接着剤組成物の作製を行ったが、酢酸ビニル
樹脂系エマルジョンとの相溶性が悪く粗粒子が多量に発
生し、良好な接着剤組成物を得ることが出来なかったの
で、性能評価は行わなかった。
【0073】(比較例4)接着剤組成物の作製におい
て、アミノエチル化ビニルインターポリマーの添加量を
0.1部としたこと以外は実施例1と同様にして、接着
剤組成物を得た。
【0074】(比較例5)接着剤組成物の作製におい
て、アミノエチル化ビニルインターポリマーの添加量を
15部としたこと以外は実施例1と同様にして、接着剤
組成物を得た。
【0075】(比較例6)酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンの重合において、酢酸ビニルモノマー100部に対す
るアクリル酸の量を0.05部としたこと以外は実施例
1と同様にして、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの原液
を得た。次いで、接着剤組成物の作製において、上記で
得られた酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの原液を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、接着剤組成物を得
た。
【0076】(比較例7)酢酸ビニルモノマー100部
に対するアクリル酸の量を8部としたこと以外は実施例
1と同様にして酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの重合を
行ったが、重合性が悪く粗粒子が多量に発生し、良好な
酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの原液を得ることが出来
なかったので、接着剤組成物の作製は行わなかった。
【0077】実施例2、3、及び、比較例1、2及び4
〜6で得られた7種類の接着剤組成物の性能を実施例1
と同様にして評価した。その結果は表1に示すとおりで
あった。
【0078】
【表1】
【0079】表1に示されるように、第1発明による実
施例1〜3の接着剤組成物は、圧縮剪断強度並びに材料
破壊率、耐水性のいずれも優れると共に、難接着性被着
体に対しても優れた接着性を示し、且つ、良好な貯蔵安
定性(経時粘度安定性)を有する。
【0080】これに対し、酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンの樹脂分100重量部に対するEVA系エマルジョン
の添加量が樹脂分で5重量部未満である比較例1の接着
剤組成物は、圧縮剪断強度並びに材料破壊率、耐水性の
いずれも劣る。
【0081】又、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂
分100重量部に対するウレタン樹脂系エマルジョンの
添加量が樹脂分で1重量部未満である比較例2の接着剤
組成物、又は、酢酸ビニルモノマー100重量部に対す
るアクリル酸の量が0.1重量部未満である酢酸ビニル
樹脂系エマルジョンの原液を用いた比較例6の接着剤組
成物は、難接着性被着体を接着した時の耐水性が悪い。
【0082】さらに、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの
樹脂分100重量部に対するアミノエチル化ビニルイン
ターポリマーの添加量が0.5重量部未満である比較例
4の接着剤組成物は、耐水性が極端に悪く、又、酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量部に対する
アミノエチル化ビニルインターポリマーの添加量が10
重量部を超える比較例5の接着剤組成物は、圧縮剪断強
度並びに材料破壊率、耐水性、難接着性被着体に対する
接着性のいずれも優れるものの、貯蔵安定性(経時粘度
安定性)が悪い。
【0083】(実施例4)接着剤組成物の作製におい
て、アミノエチル化ビニルインターポリマー3部の代わ
りに、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂(商品名
「インスタフィット101G」、樹脂分30±1%、ガ
ンツ化成社製)を樹脂分で3部添加したこと以外は実施
例1と同様にして、接着剤組成物を得た。
【0084】(実施例5)接着剤組成物の作製におい
て、EVA系エマルジョンの添加量を樹脂分で30部と
し、ウレタン樹脂系エマルジョンの添加量を樹脂分で1
5部としたこと以外は実施例4と同様にして、接着剤組
成物を得た。
【0085】(実施例6)接着剤組成物の作製におい
て、アミノエチル化ビニルインターポリマー7部の代わ
りに、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂を樹脂分で
7部添加したこと以外は実施例3と同様にして、接着剤
組成物を得た。
【0086】(比較例8)接着剤組成物の作製におい
て、EVA系エマルジョンの添加量を樹脂分で1部とし
たこと以外は実施例4と同様にして、接着剤組成物を得
た。
【0087】(比較例9)接着剤組成物の作製におい
て、ウレタン樹脂系エマルジョンの添加量を樹脂分で
0.5部としたこと以外は実施例4と同様にして、接着
剤組成物を得た。
【0088】(比較例10)ウレタン樹脂系エマルジョ
ンの添加量を樹脂分で30部としたこと以外は実施例4
と同様にして接着剤組成物の作製を行ったが、酢酸ビニ
ル樹脂系エマルジョンとの相溶性が悪く粗粒子が多量に
発生し、良好な接着剤組成物を得ることが出来なかった
ので、性能評価は行わなかった。
【0089】(比較例11)接着剤組成物の作製におい
て、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂の添加量を樹
脂分で0.1部としたこと以外は実施例4と同様にし
て、接着剤組成物を得た。
【0090】(比較例12)接着剤組成物の作製におい
て、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂の添加量を樹
脂分で15部としたこと以外は実施例4と同様にして、
接着剤組成物を得た。
【0091】(比較例13)比較例6で作製した酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョンを用いたこと以外は実施例4と
同様にして、接着剤組成物を得た。
【0092】実施例4〜6、及び、比較例8、9及び1
1〜13で得られた8種類の接着剤組成物の性能を実施
例1と同様にして評価した。その結果は表2に示すとお
りであった。
【0093】
【表2】
【0094】表2に示されるように、第2発明による実
施例4〜6の接着剤組成物は、圧縮剪断強度並びに材料
破壊率、耐水性のいずれも優れると共に、難接着性被着
体に対しても優れた接着性を示し、且つ、良好な貯蔵安
定性(経時粘度安定性)を有する。
【0095】これに対し、酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンの樹脂分100重量部に対するEVA系エマルジョン
の添加量が樹脂分で5重量部未満である比較例8の接着
剤組成物は、圧縮剪断強度並びに材料破壊率、耐水性の
いずれも劣る。
【0096】又、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂
分100重量部に対するウレタン樹脂系エマルジョンの
添加量が樹脂分で1重量部未満である比較例9の接着剤
組成物、又は、酢酸ビニルモノマー100重量部に対す
るアクリル酸の量が0.1重量部未満である酢酸ビニル
樹脂系エマルジョンの原液を用いた比較例13の接着剤
組成物は、難接着性被着体を接着した時の耐水性が悪
い。
【0097】さらに、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの
樹脂分100重量部に対するポリアミドエピクロルヒド
リン系樹脂の添加量が樹脂分で0.5重量部未満である
比較例11の接着剤組成物は、耐水性が極端に悪く、
又、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重量
部に対するポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂の添加
量が樹脂分で10重量部を超える比較例12の接着剤組
成物は、圧縮剪断強度並びに材料破壊率、耐水性のいず
れも優れるものの、貯蔵安定性(経時粘度安定性)が悪
い。
【0098】
【発明の効果】以上述べたように、第1発明又は第2発
明による接着剤組成物は、優れた接着強度や耐水性等を
発揮すると共に、難接着性被着体に対しても優れた接着
性を示し、且つ、有機溶剤臭が無く、1液型で貯蔵安定
性(経時粘度安定性)に優れるものであり、木工工業や
紙加工工業等、各種用途に好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 175:04 133:14) (C09J 131/04 123:08 175:04 177:00)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールを保護コロイドと
    して、酢酸ビニルモノマー100重量部とカルボキシル
    基含有モノマー0.1〜5重量部とを乳化共重合して得
    られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重
    量部に対し、エチレン含有量が25重量%以上のエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョンの樹脂分5〜
    100重量部、ウレタン樹脂系エマルジョンの樹脂分1
    〜20重量部、及び、下記一般式(1)で表されるアミ
    ノエチル化ビニルインターポリマー0.5〜10重量部
    が含有されてなることを特徴とする接着剤組成物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
    化水素基を示す)
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコールを保護コロイドと
    して、酢酸ビニルモノマー100重量部とカルボキシル
    基含有モノマー0.1〜5重量部とを乳化共重合して得
    られる酢酸ビニル樹脂系エマルジョンの樹脂分100重
    量部に対し、エチレン含有量が25重量%以上のエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョンの樹脂分5〜
    100重量部、ウレタン樹脂系エマルジョンの樹脂分1
    〜20重量部、及び、ポリアミドエピクロルヒドリン系
    樹脂0.5〜10重量部が含有されてなることを特徴と
    する接着剤組成物。
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