JPH10306114A - 低いビニル微細構造を有するランダムトランスsbr - Google Patents

低いビニル微細構造を有するランダムトランスsbr

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JPH10306114A
JPH10306114A JP10123272A JP12327298A JPH10306114A JP H10306114 A JPH10306114 A JP H10306114A JP 10123272 A JP10123272 A JP 10123272A JP 12327298 A JP12327298 A JP 12327298A JP H10306114 A JPH10306114 A JP H10306114A
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JP
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styrene
butadiene
barium
rubber
lithium
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Application number
JP10123272A
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English (en)
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Adel Farhan Halasa
アデル・ファラン・ハラサ
Wen-Liang Hsu
ウェン−リァン・スー
Laurie E Austin
ローリー・エリザベス・オースティン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止摩擦特性及び/又は摩耗特性及び/又は
ころがり抵抗特性の改善されたタイヤトレッド用ゴムと
して使用できるスチレン−ブタジエンゴム、その合成方
法およびそのための触媒系を提供する。 【解決手段】 溶液重合により高トランス含量を有する
高度にランダムなスチレン−ブタジエンゴム、及び低ビ
ニル含量を有するランダムスチレン−ブタジエンゴム
は、(a)有機リチウム化合物、(b)バリウムアルコ
キシドおよび(c)リチウムアルコキシドから本質的に
なる触媒系を使用して、スチレンと1,3−ブタジエン
を等温条件下において有機溶媒中で共重合することによ
り得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高トランス含量及
び/又は低ビニル含量のランダムスチレン−ブタジエン
ゴムの製造用触媒とそのゴムの製造に関する。
【0002】
【発明の背景】タイヤは良好な湿潤時スキッド抵抗特
性、低いころがり抵抗特性および良好な摩耗特性を有す
ることが特に望ましい。湿潤時スキッド抵抗特性と静止
摩擦特性とを犠牲にすることなくタイヤの摩耗特性を改
善することは、従来から非常に困難なことであった。こ
れらの性質は、タイヤを製造する際に用いられるゴムの
動的粘弾性に大きく依存する。
【0003】タイヤのころがり抵抗性を減少させ、トレ
ッド摩耗特性を改善するために、従来は、高反撥弾性を
有するゴムがタイヤのトレッドゴム用コンパウンドの製
造に用いられた。一方、タイヤの湿潤時スキッド抵抗性
を増加させるために、一般的には、大きなエネルギー損
失に耐えるゴムがタイヤトレッドに用いられた。これら
の二つの粘弾性的に両立しない性質にバランスを取るた
めに、普通は、色々なタイプの合成および天然ゴムの混
合物がタイヤトレッドに用いられる。例えば、スチレン
−ブタジエンゴムとポリブタジエンゴムとのさまざまな
混合物が、自動車のタイヤトレッド用ゴム材料として一
般に使用されている。
【0004】タイヤトレッド用コンパウンドに用いられ
るスチレン−ブタジエンゴムは、通常、ビニル構造
(1,2−微細構造)を高レベルで含有していることが
望ましいと考えられている。また、スチレンから誘導さ
れる反復単位は、一般的には、ゴムの重合体連鎖全体に
ランダムに分布しているのが、望ましい。これらの目的
を達成するために、スチレン−ブタジエンゴムは、1種
またはそれ以上の変性剤の存在下に行なわれる溶液重合
により合成されることが多い。このような変性剤はこの
技術分野では周知であって、それは、一般的には、エー
テル、第三アミン、キレート性(chelating)
エーテルまたはキレート性アミンである。テトラヒドロ
フラン、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)
およびジエチルエーテルが一般に利用される変性剤のい
くつかの代表例である。
【0005】米国特許第5,284,927号明細書に
は、(a)トリピペリジノホスフィンオキシド、(b)
アルカリ金属アルコキシドおよび(c)有機リチウム化
合物の存在下で、約40℃以下の温度において、有機溶
媒中でスチレン、イスプレンおよび1,3−ブタジエン
を三元共重合することからなる、複数のガラス転移温度
を有し、かつ優れた性質の組み合せを有する、タイヤト
レッドの製造に使用するためのスチレン、イソプレンお
よびブタジエンのゴム状ターポリマーを製造する方法が
開示される。
【0006】米国特許第5,534,592号明細書に
は、ナトリウムアルコキシドと極性変性剤とのモル比が
約0.1:1〜約10:1の範囲内にあり、ナトリウム
アルコキシドとリチウム開始剤とのモル比が約0.0
1:1〜約20:1の範囲内にある、ナトリウムアルコ
キシドと極性変性剤の存在下に、約5℃〜約100℃の
範囲内にある温度でリチウム開始剤を使用して1,3−
ブタジエンモノマーを重合することからなる、高ビニル
含量のポリブタジエンゴムの製造法が開示される。
【0007】米国特許第5,100,965号明細書に
は、有機溶媒と少なくとも1種の共役ジエンモノマーか
らなる重合媒体に、(a)少なくとも1種の有機リチウ
ム開始剤、(b)有機アルミニウム化合物、(c)バリ
ウムアルコキシドおよび(d)リチウムアルコキシドを
加えることからなる、高トランスポリマーの合成法が開
示される。
【0008】さらに、米国特許第5,100,965号
明細書には、高トランスポリマーがタイヤトレッド用ゴ
ムコンパウンドの特性を改善するのに利用できることが
開示される。タイヤトレッド用ゴムコンパウンドに高ト
ランスポリマーを利用することにより、向上した摩耗特
性、引裂き抵抗性および低温性能を有するタイヤを製造
することができるのである。そのような高トランスポリ
マーとしては、トランス−1,4−ポリブタジエン、ト
ランススチレン−イソプレン−ブタジエンターポリマ
ー、イソプレン−ブタジエンコポリマーおよびトランス
−スチレン−ブタジエンコポリマーが挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、タ
イヤの静止摩擦特性及び/又はトレッド摩耗特性及び/
又はころがり抵抗特性を改善することができるスチレン
−ブタジエンゴムを提供することを主たる目的とする。
本発明のその他の目的及び効果は以下の本発明に関する
詳細な説明から理解されるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)リチウ
ム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、アルミニウ
ム、亜鉛およびスズよりなる群から選ばれる金属の有機
金属化合物、(b)バリウム化合物および(c)リチウ
ムアルコキシドからなる触媒系が、1,3−ブタジエン
モノマーとスチレンモノマーとの共重合を触媒して、ス
チレンから誘導される反復単位がランダムに分布されて
いるスチレン−ブタジエンコポリマーを形成させるとい
う予想外の発見に基づくものである。本発明の触媒系と
方法を用いて製造されるスチレン−ブタジエンゴムは、
向上した摩耗特性を示すタイヤトレッド用ゴムコンパウ
ンドの製造に非常に有用である。
【0011】有機金属化合物は、リチウム、カリウム、
マグネシウムまたはナトリウムの各化合物であるのが好
ましい。有機リチウム化合物が通常最も好ましい。バリ
ウム化合物は、一般にバリウムカルボキシレート類、バ
リウムフェノラート類、バリウムアミン類、バリウムア
ミド類、ハロゲン化バリウム類、硝酸バリウム類、硫酸
バリウム類、リン酸バリウム類またはバリウムアルコラ
ート類である。バリウム化合物は重合媒体として使用さ
れる有機溶媒に可溶性であるのが好ましい。したがっ
て、バリウム化合物はバリウムアルコラート類、バリウ
ムカルボキシレート類またはバリウムフェノラート類で
あるのが好ましい。バリウム化合物は、一般に、バリウ
ムアルコラート類(バリウムアルコキシド類)であるの
が最も好ましい。
【0012】重合媒体として使用される有機溶媒に不溶
性であるバリウム化合物も使用できる。しかし、そのよ
うなバリウム化合物は、一般に、それら化合物と1,3
−ブタジエンまたはイソプレンのような共役ジエンモノ
マーの存在下で他の触媒成分と混合することによりその
性能を発揮する。
【0013】本発明の重合は、普通、有機アルミニウム
化合物の不存在下で行なわれる。1,3−ブタジエンモ
ノマーとスチレンモノマーとの共重合用に非常に好まし
い触媒系は、(a)有機リチウム化合物、(b)バリウ
ムアルコキシドおよび(c)リチウムアルコキシドから
本質的になる。従って、本発明は、特定的には、(a)
有機リチウム化合物、(b)バリウムアルコキシドおよ
び(c)リチウムアルコキシドから本質的になる触媒系
を開示するものである。
【0014】さらに、本発明は、(a)有機リチウム化
合物、(b)バリウムアルコキシドおよび(c)リチウ
ムアルコキシドから本質的になる触媒系の存在下、有機
溶媒中で、等温条件の下で、スチレンと1,3−ブタジ
エンとを共重合することからなる方法により高トランス
含量を有するランダムスチレン−ブタジエンゴムを合成
する方法を開示するものである。
【0015】本発明は、また(a)有機リチウム化合
物、(b)バリウムアルコキシドおよび(c)リチウム
アルコキシドからなる触媒系の存在下、有機溶媒中で
1,3−ブタジエンを重合することからなる方法により
約5%〜約15%の範囲内にあるビニル含量を有するト
ランスポリブタジエンゴムを合成する方法を明らかにす
るものである。
【0016】さらに、本発明は、(a)リチウム、カリ
ウム、マグネシウム、ナトリウム、アルミニウム、亜鉛
およびスズよりなる群から選ばれる金属の有機金属化合
物、(b)バリウム化合物および(c)リチウムアルコ
キシドから本質的になる触媒系を明らかにするものであ
る。
【0017】本発明は、さらに、タイヤトレッド用コン
パウンドに特に有用である、約10重量%〜約30重量
%のスチレンと約70重量%〜約90重量%のブタジエ
ンから誘導される反復単位からなり、そして、スチレン
から誘導される反復単位の少なくとも98%が5個未満
の反復単位を含有するブロック内に存在し、かつスチレ
ンから誘導される反復単位の少なくとも40%が1反復
スチレン単位しか含有しないブロック内に存在するスチ
レン−ブタジエンゴムにして、トランス含量が50%〜
80%の範囲内にあり、シス含量が10%〜45%の範
囲内にあり、ビニル含量が5%〜10%の範囲内にあ
り、そしてゴム内にゴムの全スチレン含量と10%以上
異なるスチレン含量を有する少なくとも100反復単位
のセグメントは存在しない上記のスチレン−ブタジエン
ゴムを明らかにするものである。
【0018】本発明の重合は、標準的には1種またはそ
れ以上の芳香族、パラフィン系またはシクロパラフィン
系の化合物であることができる炭化水素溶媒中で行われ
る。これらの溶媒は、普通、炭素原子を1分子当り4〜
10個含有し、重合条件下で液体である。適当な有機溶
媒のいくつかの代表例を挙げると、ペンタン、イソオク
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ヘキサン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエ
チルベンゼン、イソブチルベンゼン、石油エーテル、灯
油、石油スピリット、石油ナフサなどがあり、単独また
は混合して用いられる。
【0019】本発明の溶液重合においては、通常、重合
媒体中に5〜30重量%のモノマーが存在する。このよ
うな重合媒体は勿論有機溶媒とモノマーを含んでなる。
ほとんどの場合、重合媒体は10〜25重量%のモノマ
ーを含有しているのが好ましい。重合媒体は、一般的に
は、15〜20重量%のモノマーを含有しているのがさ
らに好ましい。
【0020】本発明の触媒系と方法を用いて製造される
溶液重合スチレン−ブタジエンゴムは1,3−ブタジエ
ンとスチレンから誘導される反復単位からなる。これら
のスチレン−ブタジエンゴムは、典型的には、約5重量
%〜約50重量%のスチレンと約50重量%〜約95重
量%の1,3−ブタジエンを含有している。しかし、場
合によっては、含まれるスチレンの量は、約3重量%程
度の低レベルであることもある。スチレン−ブタジエン
ゴムは、さらに一般的には、約10重量%〜約30重量
%のスチレンと約70重量%〜約90重量%の1,3−
ブタジエンを含有している。スチレン−ブタジエンゴム
は、約15重量%〜約25重量%のスチレンと約75重
量%〜約85重量%の1,3−ブタジエンを含有してい
るのが好ましい。これらのスチレン−ブタジエンゴム
は、典型的には、約−90℃〜約−30℃の範囲内のガ
ラス転移温度を有する。
【0021】約50重量%〜約95重量%のスチレンと
約5重量%〜約50重量%の1,3−ブタジエンを含有
するスチレン−ブタジエンコポリマー樹脂も、この発明
の触媒系を用いて合成することができる。7℃〜70℃
の範囲内のガラス転移温度を有するそのようなコポリマ
ーは、トナー樹脂として使用することができる。
【0022】本発明のスチレン−ブタジエンゴムにおい
ては、スチレンとブタジエンから誘導される反復単位の
分布が本質的にランダムである。本明細書中に使用され
る「ランダム」なる用語は、スチレンから誘導される反
復単位の全量の5%未満が、5個またはそれ以上のスチ
レン反復単位を含有するブロック中に存在するというこ
とを意味する。換言すると、スチレンから誘導される反
復単位の95%以上が、5個未満の反復単位を含有する
ブロック中に存在するのである。スチレンから誘導され
る大量の反復単位はただ1個だけのスチレン反復単位を
含有するブロック中に存在する。1個のスチレン反復単
位を含有するそのようなブロックがその両側において
1,3−ブタジエンから誘導される反復単位により結合
されているのである。
【0023】本発明の触媒系を使用して製造される約3
0重量%以下の結合スチレンを含有するスチレン−ブタ
ジエンゴムにおいては、スチレンから誘導される反復単
位の全量の2%未満が5個またはそれ以上のスチレン反
復単位を含有するブロック中に存在する。換言すれば、
スチレンから誘導される反復単位の98%以上が、5個
未満の反復単位を含有するブロック中に存在するのであ
る。そのようなスチレン−ブタジエンゴムにおいては、
スチレンから誘導される反復単位の40%以上がただ1
個だけのスチレン反復単位を含有するブロック中に存在
し、スチレンから誘導される反復単位の75%以上が3
個未満の反復単位を含有するブロック中に存在し、そし
てスチレンから誘導される反復単位の90%以上が4個
未満の反復単位を含有するブロック中に存在する。
【0024】本発明の触媒系を使用して製造される約2
0重量%以下の結合スチレンを含有するスチレン−ブタ
ジエンゴムにおいて、スチレンから誘導される反復単位
の全量の1重量%未満が、4個またはそれ以上のスチレ
ン反復単位を含有するブロック中に存在する。換言すれ
ば、スチレンから誘導される反復単位の99%以上が4
個未満の反復単位を含有するブロック中に存在するので
ある。そのようなスチレン−ブタジエンゴムにおいて
は、スチレンから誘導される反復単位の60%以上がた
だ1個だけのスチレン反復単位を含有するブロック中に
存在し、そしてスチレンから誘導される反復単位の90
%以上が3個未満の反復単位を含有するブロック中に存
在する。
【0025】本発明のスチレン−ブタジエンコポリマー
は、また、それらの重合体連鎖全体を通じて一貫した組
成を有している。換言すれば、ポリマーのスチレン含量
は、重合体連鎖の初めから終りまで同一である。ポリマ
ー内の少なくとも100反復単位のセグメントは、ポリ
マーの全スチレン含量と10%以上相違するスチレン含
量は持たない。そのようなスチレン−ブタジエンコポリ
マーは、一般に、ポリマーの全スチレン含量と約5%以
上相違するスチレン含量を有する、少なくとも100反
復単位の長さを有するセグメントは含有しない。
【0026】本発明の重合は、(a)リチウム、カリウ
ム、マグネシウム、ナトリウム、アルミニウム、亜鉛お
よびスズよりなる群から選ばれる金属の有機金属化合
物、(b)バリウム化合物および(c)リチウムアルコ
キシドを、重合されるモノマーを含有する重合媒体に添
加することにより開始される。本発明の重合は、一般
に、有機リチウム化合物、バリウムアルコキシドおよび
リチウムアルコキシドを、スチレンと1,3−ブタジエ
ンモノマーを含有する重合媒体に添加することにより開
始される。このような重合はバッチ式、半連続式または
連続式の技術を用いて実施することができる。
【0027】本発明の方法で使用できる有機リチウム化
合物としては、共役ジオレフィンモノマーを重合する公
知の一官能性および多官能性開始剤タイプのものが挙げ
られる。多官能性有機リチウム開始剤は、特定の有機リ
チウム化合物でもよいし、あるいは必ずしも特定の化合
物でなく、むしろ調節可能な官能性を持つ再発現性組成
物(reproducible compositio
n)である多官能性タイプのものであってもよい。
【0028】開始剤の選択は、ポリマーに望まれる分岐
度および弾性の程度、供給原料の性質などにより支配さ
れる。共役ジエン源として使用される供給原料に関し、
未精製の低濃度ジエン流中に存在するいくつかの成分は
炭素−リチウム結合と反応して有機リチウム化合物の活
性を失活させる傾向があり、かくしてそのような作用を
無効にすべく十分なリチウム官能基を存在させることが
必要になるから、低濃度のジエン流が供給原料の少なく
とも一部であるときは、例えば多官能性開始剤タイプの
ものが一般に好ましい。
【0029】使用できる多官能性有機リチウム化合物と
しては、有機モノリチウム化合物とマルチビニルホスフ
ィンまたはマルチビニルシランとを反応させることによ
って調製されるものが挙げられる。ここで、その反応は
炭化水素または炭化水素と極性有機化合物との混合物の
ような不活性希釈剤中で行うのが好ましい。マルチビニ
ルシランまたはマルチビニルホスフィンと有機モノリチ
ウム化合物との反応は、所望によっては、一次成分の反
応後に、共役ジエンやモノビニル芳香族化合物のような
可溶化用モノマーを添加することにより可溶化させるこ
とができる沈殿を生じさせることができる。別法とし
て、反応は少量の可溶化用モノマーの存在下で行うこと
もできる。有機モノリチウム化合物とマルチビニルシラ
ンまたはマルチビニルホスフィンとの相対的な量は、好
ましくは使用されるマルチビニルシランまたはマルチビ
ニルホスフィン中に存在するビニル基1モル当り約0.
33〜4モルの有機モノリチウム化合物の範囲内にある
べきである。そのような多官能性開始剤は、一般に、特
定の個々の化合物として用いられるというよりは、化合
物の混合物として使用される。
【0030】好適な有機モノリチウム化合物としては、
エチルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリ
チウム、sec−ブチルリチウム、tert−オクチル
リチウム、n−エイコシルリチウム、フェニルリチウ
ム、2−ナフチルリチウム、4−ブチルフェニルリチウ
ム、4−トリルリチウム、4−フェニルブチルリチウ
ム、シクロヘキシルリチウムなどが挙げられる。
【0031】好適なマルチビニルシラン化合物として
は、テトラビニルシラン、メチルトリビニルシラン、ジ
エチルジビニルシラン、ジ−n−ドデシルジビニルシラ
ン、シクロヘキシルトリビニルシラン、フェニルトリビ
ニルシラン、ベンジルトリビニルシラン、(3−エチル
シクロヘキシル)(3−n−ブチルフェニル)ジビニル
シランなどが挙げられる。
【0032】好適なマルチビニルホスフィン化合物とし
ては、トリビニルホスフィン、メチルジビニルホスフィ
ン、ドデシルジビニルホスフィン、フェニルジビニルホ
スフィン、シクロオクチルジビニルホスフィンなどが挙
げられる。
【0033】他の多官能性重合開始剤は、有機モノリチ
ウム化合物をマルチビニル芳香族化合物および共役ジエ
ンか、モノビニル芳香族化合物か、またはその両方と一
緒に用いることにより調製することができる。これらの
成分は、最初に、普通は希釈剤として炭化水素または炭
化水素と極性有機化合物との混合物の存在下に仕込むこ
とができる。別法として、多官能性重合開始剤は、有機
モノリチウム化合物と添加物としての共役ジエンまたは
モノビニル芳香族化合物とを反応させ、次いでマルチビ
ニル芳香族化合物を添加することにより2段法で調製す
ることもできる。説明された共役ジエンまたはモノビニ
ル芳香族化合物がいずれも使用できる。使用される共役
ジエンまたは添加物のモノビニル芳香族化合物の比率
は、好ましくは、有機リチウム化合物1モル当り重合性
化合物約2〜15モルの範囲内にあるべきである。使用
されるマルチビニル芳香族化合物の量は、好ましくは、
有機モノリチウム化合物1モル当り約0.05〜2モル
の範囲内にあるべきである。
【0034】好適なマルチビニル芳香族化合物として
は、1,2−ジビニルベンゼン、1,3−ジビニルベン
ゼン、1,4−ジビニルベンゼン、1,2,4−トリビ
ニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−
ジビニルナフタレン、1,3,5−トリビニルナフタレ
ン、2,4−ジビニルビフェニル、3,5,4′−トリ
ビニルビフェニル、m−ジイソプロペニルベンゼン、p
−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジビニル−4,
5,8−トリブチルナフタレンなどが挙げられる。炭素
原子を1分子当り18個まで含有するジビニル芳香族炭
化水素、特にオルト、メタまたはパラ異性体のいずれか
としてのジビニルベンゼン、およびこれら3種の異性体
の混合物である市販のジビニルベンゼンが好ましく、ま
たエチルスチレンのような他の化合物も全く満足できる
ものである。
【0035】sec−またはtert−有機モノリチウ
ム化合物と1,3−ブタジエンとを、1,3−ブタジエ
ン1モル当り有機モノリチウム化合物約2〜4モルの比
率で接触させることにより調製されるもののような他の
タイプの多官能性リチウム化合物も使用することができ
る。ただし、この場合極性物質は添加されない。上記の
接触は不活性な炭化水素系希釈剤中で行うのが好ましい
が、ただし、所望によっては、この希釈剤を用いない接
触法も使用することができる。
【0036】別法として、望むならば、本発明によるポ
リマーの調製において、特定の有機リチウム化合物を開
始剤として使用することができる。これら有機リチウム
化合物はR(Li)xにより表わすことができ、ここで
Rは炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表わし、
xは1〜4の整数である。好適な有機リチウム化合物
は、メチルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−オク
チルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウ
ム、1−ナフチルリチウム、4−ブチルフェニルリチウ
ム、p−トリルリチウム、4−フェニルブチルリチウ
ム、シクロヘキシルリチウム、4−ブチルシクロヘキシ
ルリチウム、4−シクロヘキシルブチルリチウム、ジリ
チオメタン、1,4−ジリチオブタン、1,10−ジリ
チオデカン、1,20−ジリチオエイコサン、1,4−
ジリチオシクロヘキサン、1,4−ジリチオ−2−ブタ
ン、1,8−ジリチオ−3−デセン、1,2−ジリチオ
−1,8−ジフェニルオクタン、1,4−ジリチオベン
ゼン、1,4−ジリチオナフタレン、9,10−ジリチ
オアントラセン、1,2−ジリチオ−1,2−ジフェニ
ルエタン、1,3,5−トリリチオペンタン、1,5,
15−トリリチオエイコサン、1,3,5−トリリチオ
シクロヘキサン、1,3,5,8−テトラリチオデカ
ン、1,5,10,20−テトラリチオエイコサン、
1,2,4,6−テトラリチオシクロヘキサン、4,
4′−ジリチオビフェニルなどである。
【0037】使用できるバリウムアルコキシドは、典型
的には、次の構造式: R1 −O−Ba−O−R2 を有する。ただし、上記の式においてR1 とR2 は同一
でもよいし、異なっていてもよい基であって、アルキル
基(シクロアルキル基を含む)、アリール基、アルカリ
ール基またはアリールアルキル基を表わす。適当なバリ
ウムアルコキシドの代表例としては、バリウムジメトキ
シド、バリウムジエトキシド、バリウムジイソプロポキ
シド、バリウムジ−n−ブトキシド、バリウムジ−se
c−ブトキシド、バリウムジ−t−ブトキシド、バリウ
ムジ(1,1−ジメチルプロポキシド)、バリウムジ
(1,2−ジメチルプロポキシド)、バリウムジ(1,
1−ジメチルブトキシド)、バリウムジ(1,10−ジ
メチルペントキシド)、バリウムジ(2−エチルヘキサ
ノキシド)、バリウムジ(1−メチルヘプトキシド)、
バリウムジフェノキシド、バリウムジ(p−メチルフェ
ノキシド)、バリウムジ(p−オクチルフェノキシ
ド)、バリウムジ(p−ノニルフェノキシド)、バリウ
ムジ(p−ドデシルフェノキシド)、バリウムジ(α−
ナフトキシド)、バリウムジ(β−ナフトキシド)、バ
リウム(o−メトキシフェノキシド)、バリウム(m−
メトキシフェノキシド)、バリウムジ(m−メトキシフ
ェノキシド)、バリウムジ(p−メトキシフェノキシ
ド)、バリウム(o−エトキシフェノキシド)、バリウ
ム(4−メトキシ−1−ナフトキシド)などが挙げられ
る。
【0038】使用できるリチウムアルコキシド化合物は
次の構造式: LiOR を有する。ただし、上記式において、Rはアルキル基、
アリール基、アルカリール基、アリールアルキル基、ま
たは酸素原子および窒素原子よりなる群から選ばれる少
なくとも一個のヘテロ原子を含有する炭化水素基を表わ
す。リチウムアルコキシドは、有機リチウム化合物、金
属リチウムまたは水素化リチウムとアルコールとを反応
させることにより合成することができる。有機リチウム
化合物、金属リチウムまたは水素化リチウムは、アルコ
ールと0.5:1〜3:2のモル比で反応させることが
できる。アルコールは、等モル量の有機リチウム化合
物、金属リチウムまたは水素化リチウムと反応させるの
が好ましい。
【0039】リチウムアルコキシドを調製する際に使用
できるアルコールのいくつかの代表的な例を挙げると、
次のとおりである:メタノール、エタノール、n−プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、t−ブタノ
ール、sec−ブタノール、シクロヘキサノール、オク
タノール、2−エチルヘキサノール、p−クレゾール、
m−クレゾール、ノニルフェノール、ヘキシルフェノー
ル、テトラヒドロフリルアルコール、フルフリルアルコ
ール、3−メチルテトラヒドロフルフリアルコール、テ
トラヒドロフルフリルアルコールのオリゴマー、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジ
ブチルエタノールアミン、N,N−ジフェニルエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、
N−フェニルジエタノールアミン、N,N−ジメチルプ
ロパノールアミン、N,N−ジブチルプロパノールアミ
ン、N−メチルジプロパノールアミン、N−エチルジプ
ロパノールアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロ
リジン、2−メチル−1−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ロリジン、1−ピペリジンエタノール、2−フェニル−
1−ピペリジンエタノール、2−エチル−1−ピペリジ
ンプロパノール、N−β−ヒドロキシエチルモルホリ
ン、2−エチル−N−β−ヒドロキシエチルモルホリ
ン、1−ピペラジンエタノール、1−ピペラジンプロパ
ノール、N,N′−ビス(β−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン、N,N′−ビス(γ−ヒドロキシプロピル)−
ピペラジン、2−(β−ヒドロキシエチル)ピリジン、
2−(γ−ヒドロキシプロピル)ピリジンなど。
【0040】リチウムアルコキシドとバリウムアルコキ
シドとのモル比は約1:1〜約20:1の範囲内、好ま
しくは5:2〜10:1の範囲内にある。リチウムアル
コキシドとバリウムアルコキシドとのモル比は約3:1
〜約5:1の範囲内にあるのが最も好ましい。アルキル
リチウム化合物とバリウムアルコキシドとのモル比は約
1:1〜約6:1の範囲内、好ましくは3:2〜4:1
の範囲内にある。アルキルリチウム化合物とバリウムア
ルコキシドとのモル比は2:1〜3:1の範囲内にある
のが最も好ましい。
【0041】有機リチウム化合物は、普通、約0.01
〜1phm(モノマーの100重量部に基づく部数)の
範囲内の量で重合媒体中に存在する。ほとんどの場合、
0.01phm〜0.1phmの有機リチウム化合物が
用いられ、重合媒体中で0.025phm〜0.07p
hmの有機リチウム化合物を用いるのが好ましい。
【0042】使用される重合温度は約20℃〜約180
℃の広い温度範囲にわたって変えることができる。ほと
んどの場合、約40℃〜約120℃の範囲内の温度が用
いられる。重合温度は約60℃〜約85℃の範囲内にあ
るのが一般に最も好ましい。使用される圧力は、通常、
重合反応の条件下で実質的に液相を維持するのに足る十
分な圧力である。
【0043】重合は、モノマーの重合を実質的に完結さ
せるに足る十分な時間行なわれる。換言すれば、重合
は、普通、高転化率が達成されるまで行われる。次い
で、重合を標準的な方法を用いて停止させることができ
る。重合は、水、酸、低級アルコールなどのような従来
の非カップリング型停止剤によって、またはカップリン
グ剤によって停止させることができる。
【0044】カップリング剤は、ゴムの常温流れ特性お
よびそのゴムから製造されるタイヤのころがり抵抗性を
改善するのに使用することができる。カップリング剤
は、また、さらに良好な加工性および他の有益な性質を
もたらす。このような目的に適する広範囲の化合物が使
用できる。適当なカップリング剤のいくつかの代表例と
しては、マルチビニル芳香族化合物、マルチエポキシ
ド、マルチイソシアネート、マルチイミン、マルチアル
デヒド、マルチケトン、マルチハライド、マルチ酸無水
物、多価アルコールとモノカルボン酸とのエステルであ
るマルチエステル、および一価アルコールとジカルボン
酸とのエステルであるジエステルなどが挙げられる。
【0045】適当なマルチビニル芳香族化合物の例とし
ては、ジビニルベンゼン、1,2,4−トリビニルベン
ゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−ジビニル
ナフタレン、1,3,5−トリビニルナフタレン、2,
4−ジビニルビフェニルなどが挙げられる。ジビニル芳
香族炭化水素、特にそのオルト、メタまたはパラ異性体
のいずれかのジビニルベンゼンが好ましい。この3種の
異性体の混合物である市販のジビニルベンゼンおよび他
の化合物が極めて満足できるものである。
【0046】いかなるマルチエポキシドを使用できる
が、液体のものが取り扱いがより容易で、かつこのラジ
アルポリマー(radial polymer)用の比
較的小さい核を生成させるので、そのような液体のもの
が好ましい。マルチエポキシドの中で特に好ましいもの
は、エポキシド化液状ポリブタジエンのようなエポキシ
ド化炭化水素ポリマー、並びにエポキシド化大豆油およ
びエポキシド化あまに油のようなエポキシド化植物油で
ある。1,2,5,6,9,10−トリエポキシデカン
などのような他のエポキシ化合物も使用できる。
【0047】適当なマルチイソシアネートの例として
は、ベンゼン−1,2,4−トリイソシアネート、ナフ
タレン−1,2,5,7−テトライソシアネートなどが
挙げられる。特に適当なものは、PAPI−1として知
られる市販品である1分子当り平均3個のイソシアネー
ト基と約380の平均分子量を有するポリアリールポリ
イソシアネートである。このような化合物は、メチレン
結合によって結合された一連のイソシアネート置換ベン
ゼン環として表わすことができる。
【0048】マルチアジリジニル化合物としても知られ
るマルチイミンは、好ましくは1分子当り3個またはそ
れ以上のアジリジン環を含有するものである。そのよう
な化合物の例としては、トリ〔1−アリーリジニル(1
−ariridinyl)〕ホスフィンオキシド、トリ
(2−メチル−1−アリーリジニル)ホスフィンオキシ
ド、トリ(2−エチル−3−デシル−1−アリーリジニ
ル)ホスフィンスルフィドなどのようなトリアジリジニ
ルホスフィンオキシドまたは同スルフィドが挙げられ
る。
【0049】マルチアルデヒドは、1,4,7−ナフタ
レントリカルボキシアルデヒド、1,7,9−アントラ
セントリカルボキシアルデヒド、1,1,5−ペンタン
トリカルボキシアルデヒド並びに同様のマルチアルデヒ
ドを含有する脂肪族および芳香族化合物のような化合物
がその代表例である。マルチケトンは、1,4,9,1
0−アントラセンテロン、2,3−ジアセトニルシクロ
ヘキサンなどのような化合物がその代表例として挙げら
れる。マルチ酸無水物の例としては、二無水ピロメリッ
ト酸、スチレン−無水マレイン酸コポリマーなどが挙げ
られる。マルチエステルの例としては、アジピン酸ジエ
チル、クエン酸トリエチル、1,3,5−トリカルボエ
トキシベンゼンなどが挙げられる。
【0050】好ましいマルチハライドは、(四塩化ケイ
素、四臭化ケイ素および四ヨー化ケイ素のような)四ハ
ロゲン化ケイ素および(トリフルオロシラン、トリクロ
ロシラン、トリクロロエチルシラン、トリブロモベンジ
ルシランなどのような)トリハロシランである。また、
ハロゲンがエーテル結合、カルボニル基または炭素−炭
素二重結合のような活性化性基に対してアルファ位にあ
る炭素原子に結合している、1,3,5−トリ(ブロモ
メチル)ベンゼン、2,4,6,9−テトラクロロ−
3,7−デカジエンなどのようなマルチハロゲン置換炭
化水素も好ましい。末端反応性ポリマー中のリチウム原
子に対して不活性な置換基も活性ハロゲン含有化合物中
に存在していることができる。また、上記のハロゲンと
は異なる他の適当な反応性基も存在しうる。
【0051】2個以上の官能基を含有する化合物の例と
しては、1,3−ジクロロ−2−プロパン、2,2−ジ
ブロモ−3−デカノン、3,5,5−トリフルオロ−4
−オクタン、2,4−ジブロモ−3−ペンタノン、1,
2,4,5−ジエポキシ−3−ペンタノン、1,2,
4,5−ジエポキシ−3−ヘキサノン、1,2,11,
12−ジエポキシ−8−ペンタデカノン、1,3,1
8,19−ジエポキシ−7,14−エイコサンジオンな
どが挙げられる。
【0052】上記のマルチハロゲン化ケイ素に加えて、
他のマルチハロゲン化金属、特にスズ、鉛またはゲルマ
ニウムのそれらマルチハロゲン化金属も、また、カップ
リング剤および分岐剤として容易に使用することができ
る。これらの物質の二官能性対応物も使用でき、それに
より分岐ポリマーではなく線状ポリマーが得られる。
【0053】広くかつ典形例として説明するものである
が、約0.01〜4.5ミリ当量の範囲のカップリング
剤がモノマー100グラムにつき使用される。所望のム
ーニー粘度を得るためには、モノマー100グラム当り
約0.01〜約1.5ミリ当量のカップリング剤を使用
するのが好ましい。さらに大量に使用すると、末端反応
性基を含有するか、またはカップリングが不十分なポリ
マーが生成する傾向が出る。リチウム1当量当り1当量
の処理剤が最大分岐に対する最適量と考えられるが、そ
れはこのような結果が生産系統で望まれる場合である。
カップリング剤は、分布と反応のために適当に混合しな
がら、最終反応器内の重合混合物に対して炭化水素(例
えば、シクロヘキサン)溶液として添加することができ
る。
【0054】共重合が完了した後、そのスチレン−ブタ
ジエンエラストマーを有機溶媒から回収することができ
る。スチレン−ブタジエンゴムは有機溶媒および残留物
からデカンテーション、濾過、遠心分離などのような手
段により回収することができる。ポリマー溶液に炭素原
子数約1〜約4の低級アルコールを添加してそのセグメ
ント化ポリマーを有機溶媒から沈殿させるのが望ましい
ことが多い。このセグメント化ポリマーをそのポリマー
セメントから沈殿させるのに適した低級アルコールにメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−
プロピルアルコールおよびt−ブチルアルコールがあ
る。このゴムをそのポリマーセメントから沈殿させるた
めに低級アルコールを使用すると、またリチウム末端基
が不活性化されてそのリビングポリマーは「殺され
る」。セグメント化ポリマーをその溶液から回収した
後、スチームストリッピング法を使用してゴム中の揮発
性有機化合物のレベルを低下させることができる。
【0055】タイヤトレッド用コンパウンドの製造に本
発明のスチレン−ブタジエンゴムを利用すると、それに
関連して価値ある利益が得られる。例えば、本発明のス
チレン−ブタジエンゴムは天然ゴムとブレンドすること
により、顕著なころがり抵抗性、静止摩擦特性およびト
レッド摩耗特性を示す乗用車用タイヤ向けのトレッドコ
ンパウンドを製造することができる。トレッドの摩耗が
非常に重要な場合には、高シス−1,4−ポリブタジエ
ンをそのブレンド中に含めることもできる。いずれにし
ても、本発明のスチレン−ブタジエンゴムは、これを使
用して製造されるタイヤの静止摩擦材料、トレッド摩耗
特性およびころがり抵抗特性を改善するために使用する
ことができる。
【0056】
【実施例】本発明を以下の実施例により説明するが、こ
れら実施例は単に説明の目的のためのものであって、本
発明の範囲や本発明を実施する方法を制限するものと見
なすべきではない。格別の指示がない限り、部およびパ
ーセントは重量表示による。
【0057】実施例 本発明のバリウム系触媒は、1,3−ブタジエンのポリ
ブタジエン(PBD)への単独重合、イソプレンのポリ
イソプレン(PI)への単独重合、スチレンと1,3−
ブタジエンとのスチレン−ブタジエンゴム(SBR)へ
の共重合およびスチレンとイソプレンと1,3−ブタジ
エンとのスチレン−イソプレン−ブタジエンゴム(SI
BR)への三元共重合で使用できる。本発明のバリウム
系の触媒系は重合の現場で製造することもできるし、前
もって形成して置くこともできる。しかし、これらの実
施例においては、そのバリウム系の触媒系を重合の現場
で生成させた。
【0058】1,3−ブタジエンの単独重合 三ツ孔王冠を取り付けた、窒素下で冷却されている容量
28オンス(828ml)の飲料用ボトル中に、ヘキサ
ン中に1,3−ブタジエンモノマーを20重量%含有す
るプレミックス400gを、続いて0.80ミリモルの
バリウム2−エチルヘキソキシド(2−エチルヘキシル
アルコールのバリウム塩)を添加した。1.6ミリモル
のn−ブチルリチウムと6.40ミリモルのリチウムt
−ブトキシドを使用して還元を行った。その溶液は透明
であったが、70℃で加熱すると桃色に変色した。3時
間の重合後に生成物を単離し、安定化させた。
【0059】溶液重合SBRの調製 機械的攪拌機を取り付けた、窒素の覆いの下にある容量
1ガロン(3.785L)の反応器中に、10%/90
%組成を有するスチレン/ブタジエンプレミックスを仕
込んだ。このプレミックスの温度が80℃に到達するま
でこの反応器に熱を加えた。この時点に触媒を導入し
た。この触媒はバリウム2−エチルヘキソキシド(ヘキ
サンに可溶性の、2−エチルヘキシルアルコールのバリ
ウム塩)を含むもので、これをモノマー100g当り1
ミリモルのレベルで導入した。これに続いて、モノマー
100g基準で、n−ブチルリチウム2ミリモルとリチ
ウムt−ブトキシド4ミリモルを添加した。この触媒は
前もって形成して置くこともできるし、あるいは個々に
添加することもできる。試料を色々な時間間隔で採取
し、ガスクロマトグラフィー(GC)分析により分析し
た。データーは、プレミックス(モノマーとヘキサン)
中の10/90モノマー組成はスチレン10%とブタジ
エン90%という一定の組成を有するコポリマーを生成
させることを示した。したがって、この重合全体を通じ
てランダムコポリマーが生成された。このポリマーをD
SC、C13NMRおよびGPCにより分析し、特徴付け
た。表1のデーターはこの一般的な方法を使用して製造
した色々なタイプの溶液重合SRBを示す。
【0060】
【表1】 これら全てのSBRコポリマーは低ビニル含量とランダ
ムスチレン配列を持っていた。
【0061】ポリブタジエンの調製 この実験においては、1,3−ブタジエンモノマーを窒
素雰囲気下で容量1ガロン(3.785L)の反応器中
に仕込んだ。反応器の温度を80℃まで上昇させた。ヘ
キサン中に2000gの1,3−ブタジエン(ブタジエ
ン20%)を含有するこの反応器に、4.0ミリモルの
バリウム2−エチルヘキソキシド(2−エチルヘキシル
アルコールのバリウム塩)を添加した。続いて、8.0
ミリモルのn−ブチルリチウムと16ミリモルのリチウ
ムt−ブトキシドを添加した。1,3−ブタジエンの9
0〜95%が、ポリマーに組み込まれるまで重合反応を
続けた。そのポリマーを2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール(酸化防止剤)で安定化させ、
そして一夜乾燥した。ポリマーのキャラクタリゼーショ
ンをDSCにより行ってガラス転移温度を決定し、そし
て微細構造分析のためにC13NMRを行った。表2のデ
ーターは上記の手順により調製したポリマーの性質を示
すものである。
【0062】
【表2】
【0063】SIBRの調製 容量1ガロンの反応器に、ヘキサン中にスチレン/イソ
プレン/1,3−ブタジエンを20重量%含有する乾燥
プレミックス2000gを仕込んだ。スチレン対イソプ
レン対1,3−ブタジエンの比は25:50:25であ
った。反応器の温度を80℃に調節し、バリウム2−エ
チルヘキソキシド(2−エチルヘキシルアルコールのバ
リウム塩)4ミリモルを、続いてn−ブチルリチウム8
ミリモルとリチウムt−ブチルオキシド(tert−ブ
チルアルコールのリチウム塩)16ミリモルを添加し
た。重合を進行させた。反応器内容物の分析をGCによ
り行なった。ある一定の転化が行われた後、3種の残留
モノマーの濃度をGCにより得た。重合が完了したと
き、そのポリマーセメントを容器からざっとあけ、そし
て酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−4
−メチルフェノールを添加してそのポリマーを安定化さ
せた。ポリマー転化物を乾燥し、そのポリマーを単離
し、そして特徴付けした。
【0064】本明細書中に提示された記述に鑑みて、本
発明には色々なバリエーションが可能である。ある特定
の代表的態様と細部を本発明を説明する目的で示した
が、当業者であれば、本発明には、その範囲から外れな
い範囲で色々な変更および修正をなしうることは明らか
であろう。従って、説明した特定の態様になし得る変更
も前記特許請求の範囲で定義された本発明の意図される
全範囲に入るものであることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ウェン−リァン・スー アメリカ合衆国オハイオ州44223,カヤホ ガ・フォールズ,ベント・クリーク・トレ イル 2034 (72)発明者 ローリー・エリザベス・オースティン アメリカ合衆国オハイオ州44632,ハート ヴィル,スミス・クラマー・ストリート・ ノースイースト 6416

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)有機リチウム化合物、(b)バリ
    ウムアルコキシドおよび(c)リチウムアルコキシドか
    ら本質的になり、そして該リチウムアルコキシドと該バ
    リウムアルコキシドとのモル比が約1:1〜約20:1
    の範囲内にあることを特徴とする触媒系。
  2. 【請求項2】 高トランス含量及び低ビニル含量を有す
    るランダムスチレン−ブタジエンゴムを合成する方法で
    あって、スチレンと1,3−ブタジエンとを、有機溶媒
    中で、(a)有機リチウム化合物、(b)バリウムアル
    コキシドおよび(c)リチウムアルコキシドから本質的
    になる触媒系の存在下に共重合することを特徴とする上
    記の方法。
  3. 【請求項3】 タイヤトレッド用コンパウンドに特に有
    用なスチレン−ブタジエンゴムであって、該スチレン−
    ブタジエンゴムは約10重量%〜約30重量%のスチレ
    ンと約70重量%〜約90重量%のブタジエンから誘導
    される反復単位からなり、スチレンから誘導される反復
    単位の少なくとも98%が5個未満の反復単位を含有す
    るブロック内に存在し、スチレンから誘導される反復単
    位の少なくとも40%が1反復スチレン単位だけしか含
    まないブロック内に存在し、該ゴムは50%〜80%の
    範囲内のトランス含量を有し、該ゴムは10%〜45%
    の範囲内のシス含量を有し、該ゴムは5%〜10%の範
    囲内のビニル含量を有し、そして該ゴム内には該ゴムの
    全スチレン含量と10%以上異なるスチレン含量を有す
    る少なくとも100反復単位のセグメントは存在しない
    ことを特徴とする上記のスチレン−ブタジエンゴム。
JP10123272A 1997-05-05 1998-05-06 低いビニル微細構造を有するランダムトランスsbr Pending JPH10306114A (ja)

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US4558697P 1997-05-05 1997-05-05
US60/045586 1997-05-05

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JPH10306114A true JPH10306114A (ja) 1998-11-17

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