JPH10305031A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH10305031A
JPH10305031A JP11776897A JP11776897A JPH10305031A JP H10305031 A JPH10305031 A JP H10305031A JP 11776897 A JP11776897 A JP 11776897A JP 11776897 A JP11776897 A JP 11776897A JP H10305031 A JPH10305031 A JP H10305031A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波診断装置において、複数の超音波画像
を同時表示させた後にそのうちのいずれかの超音波画像
を良好な画質で拡大表示させる。 【解決手段】 表示メモリ34は、概念的には2つの記
憶プレーン36,38によって構成される。物理的に
は、4つのメモリによって構成される。各記憶プレーン
にはそれぞれ超音波画像の画像データが格納される。2
つの画像の同時表示を行う場合、各プレーンから読み出
される画像データに対して間引き処理が実行される。そ
の縮小表示された超音波画像を拡大表示する場合には、
いずれかのプレーンから画像データがそのまま出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に複数の超音波画像の同時表示が行える超音波診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置の動作モードとしては、
二次元断層画像を表示するBモード、超音波ビーム上の
輝度分布の時間変化をスイープ画像として表したMモー
ド、二次元ドプラ画像をカラー表示するドプラフローモ
ード、ある点のドプラ周波数分布の時間変化をスイープ
画像として表したパワースペクトラムモード(ドプラモ
ード)、などの各種の動作モードが知られている。な
お、これらのモードは、二次元断面に相当する画像を構
成するモードと、時間軸を横軸としたスイープ画像を構
成するモードとに大別できる。
【0003】一般に、超音波診断装置には、上記のよう
な超音波画像を同時に複数表示できる機能が具備されて
いる。これは、例えば、上半分にBモード画像を表示
し、下半分にMモード画像を表示するものである。これ
以外にも各種の組み合わせがあり、例えばBモードとパ
ワースペクトラム画像の組み合わせや2つのBモード画
像の組み合わせなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいて、複数の超音波画像を同時表示させた後に、表示
メモリ内の画像データをフリーズ(保存・固定)してい
ずれかの画像のみを拡大して1画像表示させようとする
と、それができないか、あるいは装置に別途大容量メモ
リなどを搭載させる必要があった。これに関し、以下に
説明する。
【0005】図9には、従来の超音波診断装置の基本構
成が示されている。図9において、超音波探触子である
プローブ10によって超音波の送受波が行われる。送受
信部12は、超音波の送信制御及び受信制御を実行す
る。画像処理部14は、受信信号に基づいて超音波画像
を構成する手段である。表示装置16には、超音波画像
が表示される。
【0006】図10には、図9の画像処理部14の第1
の従来例が示されている。送受信部12からの受信信号
(エコーデータ)はA/D変換器18においてデジタル
信号に変換される。エコーデータ処理回路20では、エ
コーデータに対する補間処理、座標変換などの処理が実
行され、それにより得られる画像データが表示メモリ2
2に書き込まれる。表示メモリ22はいわゆるフレーム
メモリであり、表示イメージの形式で各画像データ(エ
コーデータ)が格納される。表示装置におけるラスター
走査にしたがって、表示メモリ22から画像データが読
み出され、その画像データは画像信号処理回路24にお
いてガンマ補正や輝度変換され、その処理後の画像デー
タがD/A変換器26においてアナログ信号に戻された
後に表示装置16へ出力される。
【0007】上記のように表示メモリ22は、表示画面
1フレーム分の画像データを格納するものであり、この
図10に示す構成例では、画像データを格納する他のメ
モリは設けられていない。よって、この構成において、
複数の超音波画像が同時表示される場合には、表示メモ
リ22へ画像データを書き込む時点で画像を縮小させ、
これによって表示メモリ22にそれらの縮小された複数
の超音波画像を書き込んでいた。そして、表示メモリ2
2からラスター走査に従って読み出しを行うことによ
り、複数の超音波画像が同時表示されていた。
【0008】図11には、図10の構成を採用した場合
における表示メモリの内容が概念として示されている。
(A)に示すように、1画像表示モードの場合には、表
示メモリ22内に超音波画像1枚分の画像データがその
まま格納される。一方、(B)に示すように、2画像表
示モードの場合には、表示メモリが2分割され、それぞ
れに縮小された1画面分の画像データが格納される。
【0009】従って、上記構成において、2画像表示モ
ードの場合には画像データの縮小が実行された後に画像
データが格納されているため、フリーズ操作を行ってい
ずれか一方の超音波画像のみを拡大表示させることがで
きなかった。例えば、データ補間によって画像の拡大を
行うことも可能であるが、その場合には、複雑な演算を
別途行わなければならず、また画質が低下するという問
題がある。
【0010】そこで、図12に示されるような構成が実
用化されている。これは概して高級機において採用され
ている構成である。図12において、表示メモリ22の
前段には大容量メモリ30が設けられている。この大容
量メモリ30内には、図13の左側に示すように、動作
モードに対応して多数の超音波画像が格納される。そし
て、実際に表示させたい超音波画像が表示メモリ22へ
いったん転送された後に読み出されて画像表示される。
この場合、図13の右側上段に示す2画像表示モードの
場合には、表示メモリ22への転送時に画像データに対
する縮小処理が実行される。2画像表示を行った後にフ
リーズ操作を行っていずれか一方の画像の拡大表示を得
たい場合には、図13の右側下段に示すように、再度、
当該画像の画像データが縮小されることなく表示メモリ
22へ転送され、そこから読み出された画像データが表
示される。よって、この場合においては、フリーズ後に
画像の拡大を自由に行うことができ、しかも画質の低下
は生じない。
【0011】しかしながら、この構成によると、大容量
メモリを装置に設ける必要があり、それに比例して周辺
回路構成が大規模となり、装置のコストアップを招くと
いう問題がある。
【0012】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、超音波診断装置の大幅なコス
トアップを招くことなく、複数の超音波画像を同時表示
した後に、その内のいずれかの超音波画像を良好な画質
で拡大表示できるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、N個の超
音波画像を同一画面内に並べて表示可能な超音波診断装
置において、N個の記憶プレーンからなるメモリであっ
て、各記憶プレーンが1フレーム分の記憶容量を有する
表示メモリと、単一表示モードではいずれかの記憶プレ
ーンに画像データを書き込み、複数表示モードでは各記
憶プレーンに各超音波画像の画像データを書き込む書込
み制御手段と、表示器の表示タイミングで前記表示メモ
リから画像データを読み出す手段であって、単一表示モ
ードではいずれかの記憶プレーンから画像データを読み
出し、複数表示モードでは複数の記憶プレーンから各画
像の画像データを間引きつつ読み出す読出し制御手段
と、を含み、前記読出し制御手段は、前記複数表示モー
ドでは各画像の画像形式に応じた間引き読出しを実行す
ることを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、N(=2、3、・・
・)個の超音波画像を並べて同時表示可能である。この
場合、各画像データはそれぞれ縮小されることなく表示
メモリの各記憶プレーンに格納される。そして、その画
像データの読出し時に、その画像形式などに応じて間引
きが実行され、これによって画像の縮小が実行される。
すなわち、本発明では、表示メモリへの記憶前ではなく
読み出し時に間引きを行うため、後に拡大表示の要請が
あっても、記憶データの読み出しのみによってその要請
に応えることができる。
【0015】(2)本発明の望ましい態様では、前記読
出し制御手段は、前記複数表示モードにおいて、二次元
断面形式の画像が表示される場合には垂直方向及び水平
方向の双方に対して画像データの間引き読出しを実行
し、水平方向にスイープが行われるスイープ形式の画像
が表示される場合には垂直方向のみについて間引き読出
しを実行する。
【0016】二次元断面の形式をもった画像の場合に
は、縦横の縮小率を同一にする必要があるため、水平及
び垂直の双方について同一の縮小率を実現するための間
引きが実行される。一方、スイープ画像の場合、水平方
向は時間軸となり、スイープ速度を一定に維持する要請
が強いため、水平方向について間引きは行わず、垂直方
向のみについて間引きが実行される。
【0017】(3)本発明の望ましい態様では、前記表
示メモリは、同じアドレスごとにアドレス端子が互いに
共通接続された複数のメモリチップで構成され、前記複
数のメモリチップには、表示イメージの水平方向又は垂
直方向の少なくとも一方に沿って順番に表示アドレスが
割り振られ、前記読出し制御手段は、前記表示モード及
び前記画像形式に応じて、前記複数のメモリチップから
同時出力される画像データを選択するチップセレクタを
有する。
【0018】上記構成によれば、チップ出力の選択によ
って水平方向、垂直方向の間引きを実現できる。よっ
て、簡易な構成によって、画像の縮小やその後の拡大な
どを行える。
【0019】(4)本発明の望ましい態様では、前記表
示メモリ上における表示イメージ空間は4画素からなる
画素ブロックごとに区分され、前記各画素ブロックにお
ける左上画素の画素データは第1メモリチップに格納さ
れ、前記各画素ブロックにおける右上画素の画素データ
は第2メモリチップに格納され、前記各画素ブロックに
おける左下画素の画素データは第3メモリチップに格納
され、前記各画素ブロックにおける右下画素の画素デー
タは第4メモリチップに格納される。
【0020】(5)本発明の望ましい態様では、水平方
向及び垂直方向の双方について画素データを間引いて超
音波画像を4分の1に縮小する場合には、前記4つのメ
モリチップの内の特定のメモリチップのみからの画像デ
ータが利用され、垂直方向のみについて画像データを間
引いて垂直方向に画像を2分の1に縮小する場合には、
前記4つのメモリチップの内で第1及び第2のメモリチ
ップ又は第3及び第4のメモリチップのみからの画像デ
ータが利用される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0022】図1には、本発明に係る超音波診断装置の
要部構成が示されている。具体的には、本実施形態に係
る画像処理部の構成が示されている。なお、装置全体の
構成は図9に示したものと同様である。
【0023】送受信部から出力される受信信号(エコー
データ)は、A/D変換器18によってデジタル信号に
変換される。デジタル信号に変換されたエコーデータ
は、エコーデータ処理回路20に入力される。このエコ
ーデータ処理回路20は、エコーデータの補間や座標変
換などの処理を実行する。エコーデータ処理回路20か
ら出力されたエコーデータはセレクタ46を介して表示
メモリ34に格納される。
【0024】表示メモリ34は、本実施形態において、
2つの超音波画像を同時表示させるために、2つの記憶
プレーンを有している。すなわち第1プレーン36及び
第2プレーン38を有している。これらの記憶プレーン
は仮想的に存在するものであって、後述するように、表
示メモリ34は実際には4つのメモリ(メモリチップ)
で構成されている。
【0025】表示メモリ34から出力されるエコーデー
タはセレクタ50を介して画像信号処理回路24に入力
される。この画像信号処理回路24はエコーデに対する
ガンマ補正や輝度変換などの処理を実行するものであ
り、その画像信号処理回路24から出力される画像信号
はD/A変換器26においてアナログ信号に戻された
後、その画像信号が表示装置へ出力されることになる。
【0026】表示メモリ34へのエコーデータの書き込
みを制御するために書込み制御部40が設けられてい
る。この書込み制御部40は書込み制御回路44とセレ
クタ46とによって構成される。一方、表示メモリ34
からのエコーデータの読み出しを制御するために読出し
制御部42が設けられている。この読出し制御部42
は、具体的には、読出し制御回路48とセレクタ50と
によって構成される。これらの各回路の具体的な動作に
ついては以下に詳述する。
【0027】制御部52は、書込み制御回路44及び読
出し制御回路48を制御するものであり、その制御はモ
ード選択器56及びフリーズスイッチ54からの入力に
基づいて行われている。
【0028】図1に示す書込み制御部40は単一の超音
波画像のみを表示させる場合には、第1プレーン又は第
2プレーンのいずれか一方のみに対して画像データの格
納を行う制御を実行する。例えば、Bモード画像のみを
表示させる場合には、セレクタ46によって第1プレー
ン36のみが選択され、Bモード画像の画像データが第
1プレーンに順次格納される。一方、書込み制御部40
は、2つの超音波画像並べて同時に表示させる2画像表
示モード選択されている場合、セレクタ46によって各
エコーデータを対応する記憶プレーンに振り分ける。す
なわち例えばBモード画像の画像データが第1プレーン
36に格納され、また、Mモード画像の画像データが第
2プレーン38に格納される。
【0029】したがって、書込み制御部40によって、
結果として、各記憶プレーンには1フレーム分の超音波
画像の画像データが格納されることになる。本実施形態
においては、従来のように表示メモリ34への画像デー
タの書き込みに当たってデータの間引き等の縮小処理は
実行されていない。データの間引きは以下に説明するよ
うに表示メモリ34から画像データを読み出す際に実行
されている。
【0030】読出し制御部42は、表示メモリ34の各
記憶プレーンから出力されるエコーデータを適切に選択
して画像信号処理回路24へ出力する回路である。具体
的には、1画像表示モードが選択されている場合、いず
れかの記憶プレーンに格納された画像データのみをセレ
クタ50に通過させ、これによってその超音波画像がそ
のまま画像表示される。一方、2画像表示モードの場合
には、セレクタ50によって画面の例えば上半分の表示
を行う場合には第1プレーン36からの画像データが選
択され、画面の下半分の表示を行う場合には第2プレー
ン38からの画像データが選択される。
【0031】なお、モード選択器56は、1画像表示モ
ードまたは2画像表示モードの選択手段として機能し、
また各モードにおいて実際に表示させる超音波画像の種
別を選択する手段としても機能している。なお、本実施
形態においては、例えば同種の超音波画像を2つ同時に
表示させることもできる。フリーズスイッチ54は、表
示メモリ34内に格納されている画像データを上書き禁
止にして保存するためのスイッチである。これは、例え
ばリアルタイムで2画像表示を実行している時に、ある
時相で画像を止めてその2画像のうちの一方の画像を拡
大表示させたいような場合に操作されるスイッチであ
る。
【0032】図2には、通常の動作時における表示メモ
リ34の状態が示されている。ここでは、Bモード画像
とMモード画像とが上下に並べられて同時表示させる場
合の例が示されている。
【0033】図2に示されるように、表示メモリ34の
各記憶プレーン36,38には、それぞれBモード画像
及びMモード画像がリアルタイム処理によって格納され
る。そして、図1に示した読出し制御部42の作用によ
って、Bモード画像の画像データを読み出す場合には水
平方向及び垂直方向の両者に対して2分の1に画像を縮
小する間引き処理が実行され、その結果、全体としては
4分の1に縮小されたBモード画像が画像表示されるこ
とになる。図2における符号100は表示イメージを示
している。なお、図2における符号104はブランク領
域を示している。この領域には超音波画像は表示されな
い。また、図2に示すようにMモード画像が読み出され
る場合には、垂直方向のみに対して画像データを2分の
1に縮小させる間引き処理が実行される。その結果、符
号100で示されるような表示イメージでMモード画像
が表示されることになる。
【0034】上述したように、Bモード画像は生体の断
面に相当する画像であり、その縦横の縮尺を同一にする
必要があることから、上記のように水平方向及び垂直方
向の両者に対して同一の縮尺率が設定されている。一
方、Mモード画像は横軸が時間軸で縦軸が深さ軸である
スイープ画像であるので、横軸である時間軸の概念を維
持させるために垂直方向のみに対して縮小処理が行われ
ている。
【0035】上記のように2画像表示モードが実行され
ている状態において、図1に示したフリーズスイッチ5
4を操作して表示メモリ34内のデータを上書き禁止に
すると、図3に示すように、拡大表示が可能となる。例
えば、モード選択器56を利用してBモード画像の拡大
表示を行わせる場合には、そのBモード画像がそのまま
読み出されて画像表示されることになる。これはMモー
ドの場合も同様であり、その画像データはそのまま読み
出されて画像表示されることになる。もちろん、画像表
示に当たっては表示装置におけるラスタースキャンに従
った読出し順序で各画素データが読み出される。
【0036】以上のように、本実施形態の画像処理部に
よれば、表示メモリ34の規模は若干大きくなるもの
の、従来のように大容量メモリなどは不要であり、簡単
な間引き処理によってフリーズ後の拡大を前提とした書
込み及び読出し制御を実行することができる。
【0037】次に、この書込み及び読出しについて更に
詳述する。図4には、表示メモリ34の記憶空間が示さ
れている。上述したように、この表示メモリ34は概念
的に第1プレーン36及び第2プレーン38に区分され
る。
【0038】表示メモリ34は、物理的には4つのメモ
リA〜Dで構成される。そして、記憶空間は4つの記憶
セルからなるブロックで区分されている。各ブロック内
の各記憶アドレスは4つのメモリのアドレスに対応する
ものであり、同じブロックであれば各メモリのアドレス
も同一とされている。したがって、表示メモリ34に対
する書き込み時あるいは読み出し時にあるアドレスを指
定すると、1つのアドレス指定に対して4つの記憶セル
が指定されることになる。このため、本実施形態では、
表示メモリ34の前段にセレクタ46が設けられてお
り、また表示メモリ34の後段にセレクタ50が設けら
れている。これらのセレクタ46及びセレクタ50によ
ってチップの選択すなわち物理的なメモリの選択が行わ
れている。図5には、セレクタ50の作用が示されてい
る。例えばアドレス信号102によって水平方向のアド
レスxが0で垂直方向のアドレスyが0の番地が指定さ
れると、その番地に対応して4つのメモリに渡って4つ
の画素データが特定されることになる。セレクタ50は
その4つの画素データの中から必要な画素データを選択
して出力する機能を有する。
【0039】本実施形態のように、4つのメモリのアド
レスを共通に接続することによって、例えばアドレスバ
スの本数や周辺回路の規模を増加させることなく簡単な
構成によって間引き処理を実現することができる。
【0040】例えば、図2に示したようにBモード画像
を4分の1に縮小させて表示する場合には、本実施形態
ではメモリAからの画像データのみが表示装置へ出力さ
れる。また、図2に示す垂直方向のみについて2分の1
に縮小されたMモード画像を表示する場合には、メモリ
のA及びBのみからの画像データがセレクタ50によっ
て出力される。これによって一本おきの水平ライン上に
存在している画像データのみを選択するすることができ
る。さらに、図3に示したようにBモード画像あるいは
Mモード画像をそのまま表示させる場合には、図4に示
す第1プレーン又は第2プレーンの領域内における全て
の画素データがセレクタ50によって出力されることに
なる。以上の作用を図6〜図8を用いて具体的に説明す
る。なお、この例では、表示メモリ34の第1プレーン
36にBモード画像の画像データが格納され、第2プレ
ーン38にMモード画像の画像データが格納されている
ものとする。
【0041】図6には、図2に示したように4分の1に
縮小されたBモード画像を表示する場合の動作例が示さ
れている。この場合、(A)に示すクロックは例えば1
6MHzに設定される。このクロックの立ち上がりに同
期して各メモリから並列に同じアドレスを有する画素デ
ータが出力されることになる。これに対し、セレクタ5
0はメモリAのみを選択する。すると、(C)に示すよ
うにメモりAからの画素データのみが選択出力されるこ
とになる。その結果、Bモード画像は4分の1に縮小さ
れる。すなわち、間引き対象の複雑な演算を行うことな
く、チップの選択によってそれと同様の結果を得ること
ができる。図6においては、上述したように、水平方向
及び垂直方向の両方について間引きが実行されている。
【0042】図7には、図2に示したように垂直方向の
みについて2分の1に縮小されたMモード画像を表示さ
せる場合の動作例が示されている。この場合、(A)に
示す読み出し用のクロックとしては例えば8MHzが設
定される。すなわち、水平方向の間引きを行わない場合
には、クロックレートが2分の1に設定される。ただ
し、セレクタ50における動作は、図6の場合と同様に
例えば16MHzのレートで実行される。図7に示すよ
うに、クロックに同期して4つのメモリから同一アドレ
スをもった4つの画素データが出力される。これに対
し、セレクタ50によってクロックの一周期内において
2回のサンプリングが実行され、この場合、メモリA及
びメモリBのみの画素データがその順番で選択される。
その結果、(C)に示すようなデータ配列で画素データ
が出力されることになる。ちなみに、メモリC及びメモ
リDが選択されない結果、垂直方向においては、2分の
1に縮小されることになる。すなわち、この図7に示す
動作では、垂直方向についてのみ2分の1の間引きが実
行されている。
【0043】図8には、通常の1画像表示を行う場合及
び2画像表示モードの後にフリーズを行っていずれかの
画像を拡大させる場合の動作が示されている。図8に示
すように、クロックレートとしては図7に示すものと同
様のレートが設定され、4つのメモリからそのクロック
に同期して並列的に4つのデータが順次出力される。セ
レクタ50は、偶数フィールドにおいてはメモリA又は
メモリBのいずれか一方を選択し、奇数フィールドにお
いてはメモリC又はメモリDを選択する。すなわち、偶
数フィールド及び奇数フィールドのに対応して同一のア
ドレスが2回発生されており、第1プレーン又は第2プ
レーン内の全ての画素データが選択出力されている。こ
れによって図3に示したような1画像表示あるいは拡大
表示が行われることになる。図6〜図8に示す動作を実
現するため、読出し制御回路48はセレクタ50の制御
を行っている。
【0044】上記実施形態では、4つの物理的なメモリ
によって表示メモリ34を構成したが、それ以上の個数
のメモリを利用することによって水平方向及び垂直方向
について任意の縮小率を実現することができる。装置コ
スト及びユーザーの要請を考えると、表示メモリ34と
しては4つのメモリを利用して上記のような動作を行わ
せるのが最良と思われる。
【0045】なお、縮小状態における各画像の表示開始
位置及び表示終了位置は、読出し制御回路48によって
管理されている。本実施形態では、各メモリとして8ビ
ットの階調を有するものが用いられていたが、当然これ
には限られず他のビット数を有するメモリを利用しても
よい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超音波診断装置の大幅なコストアップを招くことなく、
複数の超音波画像を同時表示させた後にその中のいずれ
かの超音波画像を良好な画質で拡大表示させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波診断装置における画像処
理部の構成を示すブロック図である。
【図2】 2画像表示モードの動作を示す図である。
【図3】 1画像表示(拡大表示)の動作を示す図であ
る。
【図4】 表示メモリの記憶空間を示す概念図である。
【図5】 セレクタの作用を示す概念図である。
【図6】 水平方向及び垂直方向の間引きが行われる場
合の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 垂直方向のみについての間引きが行われる場
合の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】 水平方向及び垂直方向の何れの方向にも間引
きが行われない場合の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】 超音波診断装置の基本構成を示すブロック図
である。
【図10】 第1の従来例の構成を示す図である。
【図11】 第1の従来例の動作を示す概念図である。
【図12】 第2の従来例の構成を示す図である。
【図13】 第2の従来例の動作を示す概念図である。
【符号の説明】
34 表示メモリ、36 第1プレーン、38 第2プ
レーン、40 書込み制御部、42 読出し制御部、4
4 書込み制御回路、46 セレクタ、48読出し制御
回路、50 セレクタ、52 制御部、54 フリーズ
スイッチ、56 モード選択器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の超音波画像を同一画面内に並べて
    表示可能な超音波診断装置において、 N個の記憶プレーンからなるメモリであって、各記憶プ
    レーンが1フレーム分の記憶容量を有する表示メモリ
    と、 単一表示モードではいずれかの記憶プレーンに画像デー
    タを書き込み、複数表示モードでは各記憶プレーンに各
    超音波画像の画像データを書き込む書込み制御手段と、 表示器の表示タイミングで前記表示メモリから画像デー
    タを読み出す手段であって、単一表示モードではいずれ
    かの記憶プレーンから画像データを読み出し、複数表示
    モードでは複数の記憶プレーンから各画像の画像データ
    を間引きつつ読み出す読出し制御手段と、 を含み、 前記読出し制御手段は、前記複数表示モードでは各画像
    の画像形式に応じた間引き読出しを実行することを特徴
    とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記読出し制御手段は、前記複数表示モードにおいて、 二次元断面形式の画像が表示される場合には垂直方向及
    び水平方向の双方に対して画像データの間引き読出しを
    実行し、 水平方向にスイープが行われるスイープ形式の画像が表
    示される場合には垂直方向のみについて間引き読出しを
    実行することを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記表示メモリは、同じアドレスごとにアドレス端子が
    互いに共通接続された複数のメモリチップで構成され、 前記複数のメモリチップには、表示イメージの水平方向
    又は垂直方向の少なくとも一方に沿って順番に表示アド
    レスが割り振られ、 前記読出し制御手段は、前記表示モード及び前記画像形
    式に応じて、前記複数のメモリチップから同時出力され
    る画像データを選択するチップセレクタを有することを
    特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記表示メモリ上における表示イメージ空間は4画素か
    らなる画素ブロックごとに区分され、 前記各画素ブロックにおける左上画素の画素データは第
    1メモリチップに格納され、 前記各画素ブロックにおける右上画素の画素データは第
    2メモリチップに格納され、 前記各画素ブロックにおける左下画素の画素データは第
    3メモリチップに格納され、 前記各画素ブロックにおける右下画素の画素データは第
    4メモリチップに格納されたことを特徴とする超音波診
    断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 水平方向及び垂直方向の双方について画素データを間引
    いて超音波画像を4分の1に縮小する場合には、前記4
    つのメモリチップの内の特定のメモリチップのみからの
    画像データが利用され、 垂直方向のみについて画像データを間引いて垂直方向に
    画像を2分の1に縮小する場合には、前記4つのメモリ
    チップの内で第1及び第2のメモリチップ又は第3及び
    第4のメモリチップのみからの画像データが利用される
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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