JPH1030456A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御装置

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JPH1030456A
JPH1030456A JP8187765A JP18776596A JPH1030456A JP H1030456 A JPH1030456 A JP H1030456A JP 8187765 A JP8187765 A JP 8187765A JP 18776596 A JP18776596 A JP 18776596A JP H1030456 A JPH1030456 A JP H1030456A
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opening area
valve opening
throttle valve
engine
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Masaaki Uchida
正明 内田
Masayuki Yasuoka
正之 安岡
Hiroyasu Yoshino
太容 吉野
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの吸入空気量とEGRガス量とを高精
度に制御する。 【解決手段】目標吸入空気量tQairと目標EGRガ
ス量tQegrとエンジン回転速度Neとに基づいて吸
気系の目標開口面積tAtotalを演算し、これらを
目標スロットル弁開口面積tAairと目標EGR弁開
口面積tAegrとに振り分け、夫々大気圧で補正して
第2目標スロットル弁開口面積tAair2,排気圧で
補正して第2EGR弁開口面積tAegr2とし、tA
air2に対応した目標スロットル弁開度tTPSと、
tAegr2に対応した目標EGR弁開度tEGRとを
演算し、前記目標スロットル弁開度tTPSとなるよう
にスロットル弁制御装置10でスロットル弁を制御すると
共に、目標EGR弁開度tEGRとなるようにEGR弁
制御装置24でEGR弁を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸気制御装
置に関し、特に、電子制御されるスロットル弁制御装置
とEGR制御装置とを備えたエンジンの制御技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御されるスロットル弁制御
装置を備えたエンジンの吸入空気量の制御装置として
は、例えば特開昭62−110536号等に示されるよ
うなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の吸入空気量の制御方式では、目標スロットル
弁開度を目標エンジントルクとエンジン回転速度とから
直接検索する構成となっていたため、EGR (排気還
流) 装置を備えたエンジンには適用できないという問題
があった。
【0004】つまり、EGRを行わないことを前提とし
て目標吸入空気量に対応する目標スロットル弁開度を設
定しているが、EGRを行うと吸気圧が変化し、同一ス
ロットル弁開度でも吸入空気量が変化してしまう。一
方、EGR弁の開度も目標スロットル弁開度に対応する
目標吸入空気量に合わせて目標EGRガス量が得られる
ような目標EGR弁開度を設定したとしても、EGRを
行った結果吸気圧が変化するため、それによって目標E
GRガス量が得られなくなってしまう。
【0005】したがって、スロットル弁開度とEGR弁
開度とを、相互に関連付けて制御する必要がある。ま
た、高地走行時等で大気圧が変化すると、同一質量の吸
入空気量を得るのに必要なスロットル弁の開度が異な
り、更に、排気圧が変化すると同一質量のEGRガス量
を得るのに必要なEGR弁の開度が異なってくる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、スロットル弁とEGR弁とを協調させ
て制御し、合わせて大気圧や排気圧も考慮して制御する
ことにより、吸入空気量とEGRガス量とをそれぞれの
目標値に高精度に制御できるようにしたエンジンの吸気
制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は図1に示すように、吸気系に介装されたスロッ
トル弁の開度を目標値に制御するスロットル弁制御装置
と、排気系と吸気系とを結ぶEGR通路に介装されたE
GR弁の開度を目標値に制御するEGR制御装置とを備
え、スロットル弁を通過する空気の量とEGR弁を通過
するEGRガスの量とを制御するエンジンの吸気制御装
置において、エンジンの回転速度を含む運転状態を検出
する運転状態検出手段と、前記スロットル弁を介しての
目標吸入空気量を演算する目標吸入空気量演算手段と、
前記EGR弁を介しての目標EGRガス量を演算する目
標EGRガス量演算手段と、前記演算された目標吸入空
気量と目標EGRガス量との和と、前記運転状態検出手
段により検出されたエンジン回転速度とから、吸気系の
目標開口面積を演算する目標開口面積演算手段と、前記
目標吸入空気量と目標EGRガス量の比率に対応して、
前記吸気系の目標開口面積を、目標スロットル弁開口面
積と目標EGR弁開口面積とに振り分ける目標開口面積
振り分け手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段と、
前記目標スロットル弁開口面積を、大気圧で補正した第
2目標スロットル弁開口面積を演算する目標スロットル
弁開口面積補正演算手段と、排気圧を検出する排気圧検
出手段と、前記目標EGR弁開口面積を、排気圧で補正
した第2目標EGR弁開口面積を演算する目標EGR弁
開口面積補正演算手段と、前記スロットル弁が前記補正
演算された第2目標スロットル弁開口面積が得られる開
度となるように前記スロットル弁制御装置を駆動し、前
記補正演算された第2目標EGR弁開口面積が得られる
開度となるようにEGR制御装置を駆動することを特徴
とする。
【0008】(作用・効果)目標吸入空気量と目標EGR
ガス量とを演算した後、これらを合計した全吸気量を得
るのに必要な吸気系の目標開口面積を求めてから、該目
標開口面積を、それぞれ目標吸入空気量、目標EGRガ
ス量が得られるように目標スロットル弁開口面積と目標
EGR弁開口面積とに振り分ける。
【0009】さらに、振り分けられた目標スロットル弁
開口面積を大気圧によって、また目標EGR弁開口面積
を排気圧によって、それぞれ補正して、第2目標スロッ
トル弁開口面積と第2目標EGR弁開口面積とを演算
し、それぞれの補正演算された第2目標開口面積が得ら
れるようにスロットル弁とEGR弁とを協調して制御す
る。
【0010】したがって、EGRを行うことによって吸
入空気量がずれたり、その結果EGRガス量もずれたり
するようなことがなく、かつ、大気圧や排気圧の変化に
対するスロットル弁やEGR弁の開口面積補正も行うこ
とにより、目標吸入空気量と目標EGRガス量とを精度
良く制御することができ、以てエンジン性能と排気浄化
性能との両立性を高めることができる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、前記目標ス
ロットル弁開口面積補正演算手段は、基準圧と大気圧と
の比の平方根に基づいて、目標スロットル弁開口面積を
補正して第2目標スロットル弁開口面積を演算し、前記
目標EGR弁開口面積補正演算手段は、基準圧と排気圧
との比の平方根に基づいて、目標EGR弁開口面積を補
正して第2目標EGR弁開口面積を演算することを特徴
とする。
【0012】(作用・効果)スロットル弁やEGR弁によ
る絞りを通過するガスの流量は、圧力の平方根に比例す
るので、基準圧と大気圧との比の平方根、及び基準圧と
排気圧との平方根に基づいて、各目標開口面積を補正す
ることにより、大気圧や排気圧の変化に対応した目標開
口面積を求めることができる。
【0013】また、請求項3に係る発明は、前記大気圧
検出手段は、大気圧をセンサにより直接検出することを
特徴とする。 (作用・効果)センサを設けることで、大気圧を精度良く
検出することができる。
【0014】また、請求項4に係る発明は、前記大気圧
検出手段は、運転状態検出手段に基づいて検出されたエ
ンジンの運転状態に基づいて大気圧を推定して検出する
ことを特徴とする。 (作用・効果)大気圧を直接検出するセンサを設けること
なく、他の運転状態の検出値から大気圧を推定して検出
するので、コスト低減を図れる。
【0015】また、請求項5に係る発明は、前記排気圧
検出手段は、排気圧をセンサにより直接検出することを
特徴とする。 (作用・効果)センサを設けることで、排気圧を精度良く
検出することができる。
【0016】また、請求項6に係る発明は、前記排気圧
検出手段は、前記運転状態検出手段に基づいて検出され
たエンジンの運転状態に基づいて排気圧を推定して検出
することを特徴とする。 (作用・効果)排気圧を直接検出するセンサを設けること
なく、他の運転状態の検出値から排気圧を推定して検出
するので、コスト低減を図れる。
【0017】また、請求項7に係る発明は、目標エンジ
ントルクを演算する目標エンジントルク演算手段を含ん
で構成され、前記目標吸入空気量演算手段は、前記演算
された目標エンジントルクと、前記検出されたエンジン
回転速度とに基づいて目標吸入空気量を演算することを
特徴とする。
【0018】(作用・効果)目標エンジントルクを演算
し、該目標エンジントルクが得られるように目標吸入空
気量を演算して吸入空気量を制御するため、過渡運転時
にも目標エンジントルクに応答性よく追従して良好な過
渡運転性能を確保することができる。また、請求項8に
係る発明は、アクセル操作量を検出するアクセル操作量
検出手段を含んで構成され、前記検出されたアクセル操
作量とエンジン回転速度とに基づいて目標エンジントル
クを演算することを特徴とする。
【0019】(作用・効果)運転者の意志に応じたアクセ
ル操作量とエンジン回転速度とにより、車両の目標駆動
力が決定されるので、該目標駆動力が得られるような目
標エンジントルクを演算することにより、良好な車両走
行性能を得ることができる。また、請求項9に係る発明
は、前記検出されたエンジン運転状態に基づいて目標空
燃比が可変に設定され、前記目標吸入空気量演算手段
は、前記演算された目標エンジントルクと検出されたエ
ンジン回転速度とに対応して演算された目標燃料供給量
と、前記目標空燃比と、に基づいて目標吸入空気量を演
算することを特徴とする。
【0020】(作用・効果)目標空燃比と目標エンジント
ルクとを同時に満たされるので、空燃比のリーン化促進
により排気浄化性能と燃費とを改善しつつ、必要なエン
ジントルクを得て良好な運転性能を確保することができ
る。また、請求項10に係る発明は、前記目標EGRガス
量演算手段は、前記演算された目標吸入空気量と設定さ
れた目標EGR率とに基づいて目標EGRガス量を演算
することを特徴とする。
【0021】(作用・効果)吸入空気量に対するEGRガ
ス量の比率が、所望の比率となるように制御されるた
め、エンジン性能とEGRによる排気浄化性能との両立
性を満たすことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図2は、本発明の一実施形態のシステ
ム構成を示す。アクセル操作量検出手段としてのアクセ
ル操作量センサ1は、ドライバによって踏み込まれたア
クセルペダルの操作量を検出する。
【0023】運転状態検出手段の1つであるクランク角
センサ2は、単位クランク角毎のポジション信号及び気
筒行程位相差毎の基準信号を発生し、前記ポジション信
号の単位時間当りの発生数を計測することにより、ある
いは前記基準信号発生周期を計測することにより、エン
ジン回転速度を検出できる。同じく運転状態検出手段の
1つであるエアフローメータ3は、エンジン4への吸入
空気量 (単位時間当りの吸入空気量) を検出する。
【0024】同じく運転状態検出手段の1つである水温
センサ5は、エンジンの冷却水温度を検出する。エンジ
ン4には、燃料噴射信号によって駆動し、燃料を直接燃
焼室内に噴射供給する燃料噴射弁6、燃焼室に装着され
て点火を行う点火栓7が設けられる。該燃焼室内への直
接噴射方式により、層状燃焼によるリーン化が可能とな
り、空燃比を広範囲に可変制御することができる。ま
た、エンジン4の吸気通路8には、スロットル弁9が介
装され、該スロットル弁9の開度をDCモータ等により
電子制御するスロットル弁制御装置10が備えられてい
る。
【0025】また、車速を検出する車速検出手段として
の車速センサ11が設けられる。前記各種センサ類からの
検出信号は、コントロールユニット12へ入力され、該コ
ントロールユニット12は、前記センサ類からの信号に基
づいて検出される運転状態に応じて前記スロットル弁制
御装置10を介してスロットル弁9の開度を制御し、前記
燃料噴射弁6を駆動して燃料噴射量 (燃料供給量) を制
御し、点火時期を設定して該点火時期で前記点火栓7を
点火させる制御を行う。
【0026】また、エンジン1の排気通路21と吸気通路
8とを接続するEGR通路22にEGR弁23が介装され、
該EGR弁23の開度をステップモータ等により電子制御
するEGR制御装置24が備えられている。そして、前記
コントロールユニット12により、エンジン回転速度Ne
とエンジン負荷 (燃料噴射量等で代表される) とで表さ
れる所定の領域でEGRを行い、目標EGR率 (EGR
ガス量/吸入空気流量) が得られるように、前記EGR
制御装置に駆動信号を出力してEGR弁23の開度を制御
する。
【0027】前記排気通路21には、排気中の特定成分例
えば酸素の濃度を検出して混合気の空燃比を検出する空
燃比センサ25が設けられる。また、大気圧を検出する大
気圧センサ26、排気圧を検出する排気圧センサ27が設け
られ、それらの検出信号はコントロールユニット12に入
力され、前記スロットル弁9の開度やEGR弁23の開度
の制御に使用される。
【0028】図3は、本実施形態の機能構成を示す。目
標開口面積演算部Aには、目標吸入空気量tQair
と、目標EGRガス量tQegrと、エンジン回転速度
Neと、が入力され、これらの値に基づいて目標開口面
積tAtotalが演算される。ここで、目標EGRガ
ス量tQegrは目標EGR率に置き換えることも可能
である。
【0029】目標開口面積振り分け部Bには、前記目標
開口面積演算部Aで演算された目標開口面積tAtot
alと、目標吸入空気量tQairと、目標EGRガス
量tQegr、とが入力され、これらの値に基づいて目
標スロットル弁開口面積tAairと、目標EGR弁開
口面積tAegrと、が演算される。目標スロットル弁
開口面積補正演算部Cは、大気圧に応じて前記目標スロ
ットル弁開口面積tAairを補正した第2目標スロッ
トル弁開口面積tAair2を演算し、目標EGR弁開
口面積補正演算部Dは、排気圧に応じて前記目標EGR
弁開口面積tAegrを補正した第2目標EGR弁開口
面積tAegr2を演算する。
【0030】目標スロットル弁開度補正演算部Eは、前
記第2目標スロットル弁開口面積tAair2に応じた
目標スロットル弁開度tTPSを演算する。目標EGR
弁開度演算部Fは、前記第2目標EGR弁開口面積tA
egr2に応じた目標EGR弁開度tEGRを演算す
る。スロットル弁制御装置10は、スロットル弁9の開度
が前記目標スロットル弁開度tTPSと一致するように
スロットル弁9を駆動する。
【0031】EGR制御装置24は、EGR弁23の開度が
前記目標EGR弁開度tEGRと一致するようにEGR
弁23を駆動する。次に、前記演算機能を有するコントロ
ールユニット12により前記スロットル弁9とEGR弁23
とを制御するルーチンを、図4及び図5のフローチャー
トに従って説明する。
【0032】ステップ1では、前記アクセル開度センサ
1によって検出されたアクセル操作量 (アクセルペダル
踏込み量) APSと、クランク角センサ2によって検出
されたエンジン回転速度Neとに基づいて、車両の目標
駆動力を得るのに要求される目標エンジントルクtTe
を演算する。このステップ1の機能が目標エンジントル
ク演算手段を構成する。
【0033】ステップ2では、前記エンジンの目標エン
ジントルクtTeと、クランク角センサ2からの検出信
号に基づいて算出されたエンジン回転速度Neと、に基
づいて、図示のようなマップからの検索等により、目標
燃料量tQfを演算する。ステップ3では、前記目標エ
ンジントルクtTeと、エンジン回転速度Neとに基づ
いて、図示のようなマップからの検索等により、目標空
燃比tA/Fを演算する。
【0034】ステップ4では、前記目標燃料量tQf
と、前記目標空燃比tA/Fとを乗算して、シリンダに
吸入される吸気行程毎の目標吸入空気量tQairを算
出する。以上ステップ1〜ステップ4の機能が、目標吸
入空気量演算手段を構成する。ステップ5では、前記目
標吸入空気量tQairに対して前記目標のEGR率t
Regr (EGRガス量/吸入空気量) が得られる目標
EGRガス量tQegrを次式により演算する。このス
テップ5の機能が、目標EGRガス量演算手段を構成す
る。
【0035】tQegr=tQair×tRegr ステップ6では、前記演算された目標吸入空気量tQa
irと目標EGRガス量tQegrを合計した目標吸気
量 (tQair+tQegr) と、エンジン回転速度N
eとに基づいて、吸気系の目標開口面積tAtotal
が演算される。このステップ6の機能が、目標開口面積
演算手段を構成する。
【0036】ステップ7では、前記吸気系の目標開口面
積tAtotalと、前記目標吸入空気量tQair
と、目標EGRガス量tQegrと、に基づいて次式に
より、目標スロットル弁開口面積tAairと、目標E
GR弁開口面積tAegrと、を演算する。このステッ
プ7の機能が、目標開口面積振り分け手段を構成する。 tAair=tAtotal×tQair (tQair+tQegr) ・・ tAegr=tAtotal×tQegr (tQair+tQegr) ・・ ここで、目標スロットル弁開口面積tAairを目標吸
入空気量tQairとエンジン回転速度Neとから、目
標EGR弁開口面積Aegrを目標EGRガス量tQe
grとエンジン回転速度Neとから、それぞれ個別に演
算することはしない。
【0037】つまり、吸入空気量とEGRガス量との間
には、吸入空気量が変化すれば吸気圧が変化して同一E
GR弁開度におけるEGRガス量も変化し、また、EG
Rガス量が変化すればやはり吸気圧が変化して同一スロ
ットル弁開度における吸入空気量も変化するという相互
関係があるからである。したがって、一旦吸気系の目標
開口面積tAtotalを目標吸入空気量tQairと
目標EGRガス量tQegrとの和とエンジン回転速度
Neとから演算し、目標開口面積tAtotalを前記
式と式とに従って振り分けて目標スロットル弁開口
面積tAairと目標EGR弁開口面積tAegrとを
演算する必要がある。
【0038】ステップ8では、前記目標スロットル弁開
口面積tAairを、大気圧センサ26で検出された大気
圧に応じて補正して第2目標スロットル弁開口面積tA
air2を演算すると共に、前記目標EGR弁開口面積
tAegrを、排気圧センサ27で検出された排気圧に応
じて補正して第2目標EGR弁開口面積tAegr2を
演算する。ここで、スロットル弁やEGR弁の絞りを通
過する気体の流量は圧力の平方根に比例するので、下記
式及び式に従って、前記第2目標スロットル弁開口
面積tAair2及び第2目標EGR弁開口面積tAe
gr2を演算することができる。
【0039】 tAair2=tAair× (Pr/Pa) 1/2 ・・・ tAegr2=tAegr× (Pr/Pe) 1/2 ・・・ ここで、Pr:基準圧,Pa:大気圧,Pe:排気圧で
ある。大気圧Pa,排気圧Peは、前記大気圧センサ26
や排気圧センサ27により直接検出した値を用いれば、精
度の良い検出値を用いて高精度な補正を行えるが、他の
エンジン制御に使用する運転状態の検出値に基づいて推
定した推定値を用いてもよく、この場合にはコストを低
減できる。
【0040】ステップ9では、前記補正演算された第2
目標スロットル弁開口面積tAair2に応じた目標ス
ロットル弁開度tTPSを演算する。ステップ10では、
前記補正演算された第2目標EGR弁開口面積tAeg
r2に応じた目標EGR弁開度tEGRを演算する。ス
テップ11では、前記スロットル弁制御装置10を駆動し
て、スロットル弁9の開度が前記目標スロットル弁開度
tTPSとなるようにフィードバック制御する。
【0041】ステップ12では、前記EGR制御装置24を
駆動して、EGR弁23の開度が前記目標EGR弁開度t
EGRとなるようにフィードバック制御する。このよう
に、本実施形態によれば、電子制御されるスロットル弁
とEGR弁とを協調制御し、また、それぞれ大気圧と排
気圧とで補正して制御することにより、吸入空気量とE
GRガス量とを同時に高い精度で制御でき、ひいてはエ
ンジン出力性能と排気浄化性能との両立性を高めること
ができる。
【0042】なお、本実施形態のように目標エンジント
ルクを演算するものでは、過渡運転性能をより高めるこ
とができるが、本発明は、目標エンジントルクを演算し
ないものに適用しても十分効果的である。また、目標空
燃比を可変制御するもの、特に直接燃料噴射式により空
燃比を広範囲に可変制御するものにおいて、実際の空燃
比を可変される目標空燃比に高精度に追従させることが
できる点で特に有利であるが、空燃比の制御範囲が限ら
れたものに適用しても十分効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施形態の機能構成を示すブロック図。
【図4】同上実施形態のスロットル弁及びEGR弁の制
御ルーチンの前段を示すフローチャート。
【図5】同上ルーチンの後段を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 アクセル操作量センサ 2 クランク角センサ 4 エンジン 6 燃料噴射弁 7 コントロールユニット 8 吸気通路 9 スロットル弁 10 スロットル弁制御装置 11 車速センサ 12 コントロールユニット 21 排気通路 22 EGR通路 23 EGR弁 24 EGR制御装置 26 大気圧センサ 27 排気圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 F02D 43/00 301N 45/00 312 45/00 312P F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R 550D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気系に介装されたスロットル弁の開度を
    目標値に制御するスロットル弁制御装置と、排気系と吸
    気系とを結ぶEGR通路に介装されたEGR弁の開度を
    目標値に制御するEGR制御装置とを備え、スロットル
    弁を通過する空気の量とEGR弁を通過するEGRガス
    の量とを制御するエンジンの吸気制御装置において、 エンジンの回転速度を含む運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 前記スロットル弁を介しての目標吸入空気量を演算する
    目標吸入空気量演算手段と、 前記EGR弁を介しての目標EGRガス量を演算する目
    標EGRガス量演算手段と、 前記演算された目標吸入空気量と目標EGRガス量との
    和と、前記運転状態検出手段により検出されたエンジン
    回転速度とから、吸気系の目標開口面積を演算する目標
    開口面積演算手段と、 前記目標吸入空気量と目標EGRガス量の比率に対応し
    て、前記吸気系の目標開口面積を、目標スロットル弁開
    口面積と目標EGR弁開口面積とに振り分ける目標開口
    面積振り分け手段と、 大気圧を検出する大気圧検出手段と、 前記目標スロットル弁開口面積を、大気圧で補正した第
    2目標スロットル弁開口面積を演算する目標スロットル
    弁開口面積補正演算手段と、 排気圧を検出する排気圧検出手段と、 前記目標EGR弁開口面積を、排気圧で補正した第2目
    標EGR弁開口面積を演算する目標EGR弁開口面積補
    正演算手段と、 前記スロットル弁が前記補正演算された第2目標スロッ
    トル弁開口面積が得られる開度となるように前記スロッ
    トル弁制御装置を駆動し、前記補正演算された第2目標
    EGR弁開口面積が得られる開度となるようにEGR制
    御装置を駆動することを特徴とするエンジンの吸気制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記目標スロットル弁開口面積補正演算手
    段は、基準圧と大気圧との比の平方根に基づいて、目標
    スロットル弁開口面積を補正して第2目標スロットル弁
    開口面積を演算し、 前記目標EGR弁開口面積補正演算手段は、基準圧と排
    気圧との比の平方根に基づいて、目標EGR弁開口面積
    を補正して第2目標EGR弁開口面積を演算することを
    特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気制御装置。
  3. 【請求項3】前記大気圧検出手段は、大気圧をセンサに
    より直接検出することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のエンジンの吸気制御装置。
  4. 【請求項4】前記大気圧検出手段は、前記運転状態検出
    手段に基づいて検出されたエンジンの運転状態に基づい
    て大気圧を推定して検出することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のエンジンの吸気制御装置。
  5. 【請求項5】前記排気圧検出手段は、排気圧をセンサに
    より直接検出することを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれか1つに記載のエンジンの吸気制御装置。
  6. 【請求項6】前記排気圧検出手段は、前記運転状態検出
    手段に基づいて検出されたエンジンの運転状態に基づい
    て排気圧を推定して検出することを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジンの吸気制御
    装置。
  7. 【請求項7】目標エンジントルクを演算する目標エンジ
    ントルク演算手段を含んで構成され、 前記目標吸入空気量演算手段は、前記演算された目標エ
    ンジントルクと、前記検出されたエンジン回転速度とに
    基づいて目標吸入空気量を演算することを特徴とする請
    求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のエンジンの吸
    気制御装置。
  8. 【請求項8】アクセル操作量を検出するアクセル操作量
    検出手段を含んで構成され、 前記検出されたアクセル操作量とエンジン回転速度とに
    基づいて目標エンジントルクを演算することを特徴とす
    る請求項7に記載のエンジンの吸気制御装置。
  9. 【請求項9】前記検出されたエンジン運転状態に基づい
    て目標空燃比が可変に設定され、 前記目標吸入空気量演算手段は、前記演算された目標エ
    ンジントルクと検出されたエンジン回転速度とに対応し
    て演算された目標燃料供給量と、前記目標空燃比と、に
    基づいて目標吸入空気量を演算することを特徴とする請
    求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のエンジンの吸
    気制御装置。
  10. 【請求項10】前記目標EGRガス量演算手段は、前記演
    算された目標吸入空気量と設定された目標EGR率とに
    基づいて目標EGRガス量を演算することを特徴とする
    請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のエンジンの
    吸気制御装置。
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