JP3599378B2 - 内燃機関の絞り弁制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関の絞り弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱式エアフローセンサを用いたエンジン制御装置において、全開領域の脈動により発生する逆流を検出する事により発生する非線形領域を、信号を所定クランク角回転にわたって積分し吸入空気量を求め、エンジン回転数と負荷状態で非線形領域の問題を回避する技術が公知である(特公平1−34287号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、前者については回転数が高まるにつれ入力処理の頻度が高まる為、演算装置の処理能力の低下の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、エンジンの吸入空気量を検出する熱式エアフローセンサとエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるデータを基本に燃料供給量を決定する燃料供給量演算手段と,エンジンや車輌の運転状態に応じてスロットルバルブを開閉することによりエンジンの出力トルクの制御を行うエンジントルク制御手段を有するエンジン出力トルク制御装置において、
前記熱式エアフローセンサ出力に対する吸気管圧力の関係が非線形領域に移行するスロットル開度を記憶する非線形領域移行スロットル開度記憶手段を有し、前記非線形領域移行スロットル開度記憶手段に記憶されているスロットル開度を、スロットルバルブ開度の上限とすることを特徴とする内燃機関の絞り弁制御装置によって解決される。
【0005】
【作用】
その為、本発明は非線形領域移行スロットル開度を記憶しておき、要求スロットル開度が非線形領域内である時、要求スロットル開度を非線形領域移行スロットル開度に規制する事により、非線形領域によるA/F変動を抑制する事を特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図によって説明する。図7において空気はエアクリーナ161の入り口部156から入り、空気流量計1に導かれる。この空気流量計には熱線式空気流量センサが使用される。
【0007】
この空気は、接続されたダクト160,空気流量を制御する絞り弁を有するスロットル弁159を通り、コレクタ158に入る。前記スロットルチャンバは図4の如く、ドライバーに直接操作される主絞り弁421とモータにより駆動される副絞り弁422とを有する場合及びドライバーの操作量をモータにより規制する場合がある。ところで、前記スロットルを駆動するモータは、図6に示す様にスロットル制御装置に接続されており、ドライバーのアクセル操作量を検出するアクセルセンサ304及び車輪速度センサ301,302,303で得られるスリップ率の信号をもとに目標スロットル開度を求め、スロットル弁159を操作駆動する。一方図7において、空気は内燃機関162と直結する各吸気管164に分配され、シリンダ内に吸入される。一方、燃料は燃料タンク155から燃料ポンプ52で吸引,加圧され燃料ダンパ153,燃料フィルタ152,インジェクタ51,燃圧レギュレータ154が配管されている燃料系に供給される。
【0008】
燃料は、前記燃圧レギュレータ154により一定圧力に調圧され、吸気管164に設けられたインジェクタ51から前記吸気管164内に噴射される。
【0009】
また前記熱線式空気流量センサ3からは、吸入空気量を検出する信号が出力され、この出力は、コントロールユニット151に入力されるようになっている。また前記スロットル弁159には絞り弁の開度を検出するスロットルセンサ4がとりつけられており、このセンサからの信号も、コントロールユニット151に入力されるようなっている。
【0010】
内燃機関162の本体には、冷却水温を検出するための水温センサ6が取り付けられており、このセンサからの信号も、同様にコントロールユニット151に入力されるようなっている。ディスト157には、クランク角センサが内蔵されており、噴射時期や点火時期の基準信号および回転数を検出する信号が出力され、前記コントロールユニット151に入力されるようなっている。
【0011】
空燃比センサ5は、内燃機関162から排出される排気ガスの濃度に応じた信号を出力し、この信号も同様にコントロールユニット151に入力されるようなっている。前記コントロールユニット151は、図8に示すように、MPU,
ROM,A/D変換器,入力回路を含む演算装置で構成され、前記熱線式空気流量センサ3の出力信号やディスト157の出力信号等により所定の演算処理を行い、この演算結果である出力信号により前記インジェクタ51を作動させ、必要な量の燃料が各吸気管164に噴射されるようになっている。
【0012】
【数1】
【0013】
ここでK1:熱線センサ,インジェクタ51などの特性によって定められる定数。つぎに空燃比センサ5の信号によりフィードバック制御を行った結果の制御値ALPHAでTP値を補正する。補正後の燃料噴射パルス幅TIの算出は次式による。
【0014】
【数2】
TI=K2×TP×(1+ALPHA)+K3 …(数2)
ここでK2:水温や内燃機関の負荷状態に応じて空燃比を補正する定数。
【0015】
K3:インジェクタ51の動作特性、主として動作遅れを補償する補正係数。
【0016】
ALPHA:0を中心値とし、空燃比センサ5の信号によりフィードバック制御を行った結果の制御値で、空燃比が制御目標値(通常14・7に設定される)より大きい場合(混合気が薄い場合)は正の値とし、逆の場合すなわち混合気が濃い場合は、負の値をとるものとする。
【0017】
しかし、高負荷時にはA/Fを出力混合比に合わせる為に空燃比フィードバックを停止しK2により燃料噴射量の増量を実施している。つまり、空燃比フィードバックを停止している為この領域で発生するエアフローセンサの非線形による計測誤差はフィードバック出来ないため、マッチングに頼らざる得ない問題が有った。また、この非線形は、図2に示す様に吸気管圧力に対する変化が非線形領域で急激な為、補正データのマッチングが困難で有った。しかし非線形領域は、高負荷領域の一部で有り、実使用の際のこの部分を使わない様、図3に示す非線形領域移行スロットル開度を回転数に応じて図1の如くROMに記憶し、これをスロットル開度の上限とし、非線形領域でのエアフローセンサの使用を極力避ける様にする事により、A/Fの不安定要因を取り除き、演算装置の処理能力の低下や、煩雑なマッチングの問題も大幅に低減される。この具体的処理内容について図5に示す。まず、ステップ202で目標スロットル開度TVOsetを求め、ステップ203で回転数テーブルで設定されているスロットル開度上限値TVOmx をテーブル検索し、その結果と目標スロットル開度TVOsetを比較しTVOsetが小さい時は、目標スロットル開度TVOsetを最終スロットル開度TVOoutにそのまま出力する。一方、TVOsetが大きい時は、スロットル開度上限値TVOmx を最終スロットル開度TVOoutに出力する。以上により、A/Fの不安定要因を取り除き、演算装置の処理能力の低下や、煩雑なマッチングの問題も大幅に低減される。
【0018】
【発明の効果】
非線形領域移行スロットル開度を回転数に応じてROMに記憶し、これをスロットル開度の上限とし、非線形領域でのエアフローセンサの使用を極力避ける様にする事により、A/Fの不安定要因を取り除き、演算装置の処理能力の低下や、煩雑なマッチングの問題も大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を利用したチャート図である。
【図2】吸気管圧力に対するエアフローセンサ出力電圧の挙動を示すチャート図である。
【図3】スロットル開度に対するエアフローセンサ出力電圧の挙動を示すチャート図である。
【図4】スロットルチャンバの構成を示す構造図である。
【図5】本発明の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例を示すシステム図である。
【図7】本発明の一実施例を示すエンジン制御システムのシステム図である。
【図8】本発明の一実施例を示すエンジン制御用コントロールユニットのブロック図である。
【符号の説明】
2…クランク角センサ、8…バッテリー、9…イグニッションキー、51…インジェクタ、52…燃料ポンプ、54…ISCバルブ、152…燃料フィルタ、153…燃料ダンパ、157…ディスト、159…スロットル弁、162…内燃機関、301,302,303…車輪速度センサ、304…アクセルセンサ、306…スロットル制御装置。
Claims (1)
- エンジンの吸入空気量を検出する熱式エアフローセンサとエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるデータを基本に燃料供給量を決定する燃料供給量演算手段と,エンジンや車輌の運転状態に応じてスロットルバルブを開閉することによりエンジンの出力トルクの制御を行うエンジントルク制御手段を有するエンジン出力トルク制御装置において、
前記熱式エアフローセンサ出力に対する吸気管圧力の関係が非線形領域に移行するスロットル開度を記憶する非線形領域移行スロットル開度記憶手段を有し、前記非線形領域移行スロットル開度記憶手段に記憶されているスロットル開度を、スロットルバルブ開度の上限とすることを特徴とする内燃機関の絞り弁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21234194A JP3599378B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 内燃機関の絞り弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21234194A JP3599378B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 内燃機関の絞り弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0874614A JPH0874614A (ja) | 1996-03-19 |
JP3599378B2 true JP3599378B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=16620939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21234194A Expired - Lifetime JP3599378B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 内燃機関の絞り弁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3599378B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4542000B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2010-09-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の可変バルブの制御装置および制御方法 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP21234194A patent/JP3599378B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0874614A (ja) | 1996-03-19 |
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