JPH10304195A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH10304195A
JPH10304195A JP9158783A JP15878397A JPH10304195A JP H10304195 A JPH10304195 A JP H10304195A JP 9158783 A JP9158783 A JP 9158783A JP 15878397 A JP15878397 A JP 15878397A JP H10304195 A JPH10304195 A JP H10304195A
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JP9158783A
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Inventor
Takeshi Washio
毅 鷲尾
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白基準部材が汚れたり、白基準部材にゴミが
付着するのを防止し、汚れやゴミの付着のない白基準部
材を読み取って適正な白基準データを取得して、高精度
にシェーディング補正を行うことが可能な原稿読取装置
を提供する。 【解決手段】 シェーディング補正用の白基準データを
付与する所定の白基準部材30を、読取位置と該読取位
置から外れた所定の待機位置との間を移動させる白基準
部材移動手段31を有し、シェーディング補正用の白基
準データを取得するときにのみ、上記白基準部材移動手
段31により白基準部材を待機位置から読取位置に移動
させることを特徴とする原稿読取装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿読取装置に関
し、特に装置内部にシェーディング補正時の基準となる
白基準シートを有し、正確なシェーディング補正を可能
とした原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿読取装置においては、光源の発光光
量の経時変動,温度変化に伴なう変動等、また、光電変
換部の画素毎の感度の変動等による読取濃度の変動があ
り、これらの変動に伴なう画質の低下を防止するため、
従来から、原稿の画像の読み取り前に白基準板を走査し
て白基準データを取得し、この白基準データに基づいて
原稿の画像のシェーディング補正が行われている。この
ようなシェーディング補正を行うものとしては、従来、
例えば、図2に示す如き原稿読取装置1が知られてい
る。この装置では、原稿が原稿台2にセットされると、
これを用紙センサ3が検知し、セットされた複数枚の原
稿をフィードローラ4と圧板5に設けられた分離パッド
6とにより、1枚ずつ分離して送り出す。1枚ずつ分離
されて送り出された原稿は、搬送ローラ7と対向コロ8
とにより密着型イメージセンサ9と背面ローラ10との
圧接部に搬送され、背面ローラ10により原稿を搬送し
つつ密着型イメージセンサ9により原稿の画像が読み取
られる。
【0003】密着型イメージセンサ9は、光源としての
発光素子11,コンタクトガラス12および光電変換素
子13等を備え、発光素子11からコンタクトガラス1
2上を搬送される原稿に光を照射し、原稿からの反射光
を光電変換素子13で光電変換して、原稿の画像を読み
取る。背面ローラ10は、その表面が白色ゴム等で構成
され、主走査方向の読み取り幅全幅にわたる長さを有し
ている。なお、密着型イメージセンサ9の原稿搬送方向
手前には、第2の用紙センサ14が配設されており、こ
の用紙センサ14の検出結果に基づいて、密着型イメー
ジセンサ9の読み取り動作や背面ローラ10の動作が制
御される。上述の如く構成された原稿読取装置1により
原稿を読み取る場合、密着型イメージセンサ9の発光素
子11や光電変換素子13の性能のバラツキや経時変化
等による読み取り濃度の変動を補正するため、シェーデ
ィング補正を行う訳であるが、シェーディング補正の方
法には次の2通りが考えられる。
【0004】(1)原稿読取装置1の組立時に密着型イメ
ージセンサ9部分に基準となる白色基準板を置いて、こ
の白色基準板を読み取ってシェーディング補正用データ
を得る方法。 (2)原稿読取装置1の使用時の原稿読み取り開始前に、
毎回、背面ローラ10の白色や原稿先頭の白色部分を読
み取ってシェーディング補正用データを得る方法。 ところが、上記(1)の方法では、密着型イメージセンサ
9の発光素子や光電変換素子13の性能が経時的に劣化
し、この劣化が装置の組立時のシェーディング補正用デ
ータによる補正範囲を越えると、適正なシェーディング
補正ができなくなる。また、上記(2)の方法でも、背面
ローラ10を白基準として用いる場合には、白色の背面
ローラ10が紙粉や原稿の描画材等によって汚れると、
適正なシェーディング補正ができなくなる。なお、原稿
先頭の白色部分を白基準として用いる場合には、画像が
原稿の先頭まで記載されていたり、色付きの原稿であっ
たりすると、適正なシェーディング補正ができなくな
る。
【0005】そこで、従来、これらの問題を解決するも
のとして、例えば、特開平2-70170号公報に開示された
装置が提案されている。この装置は、原稿読み取り手段
に対向する回転可能な白色ローラ(「白色背面ローラ」と
も呼ばれる)の位置を変えて複数回読み取ったうちの最
大出力を白色基準信号とすることにより、シェーディン
グ補正の適正化を図ったものである。すなわち、まず、
ある位置で白色ローラを読み取り、この信号をA/D変
換したものを第1の記憶回路に格納する。次に、白色ロ
ーラを回転させ、白色ローラの読み取られる位置を変え
て読み取ることにより得られた白色基準信号を第2の記
憶回路に格納する。そして、これらの2つの記憶回路の
内容を比較し、後から読み取った白色基準信号が先に読
み取った白色基準信号よりも大きければ、第2の記憶回
路に格納されている内容を第1の記憶回路に格納する。
そうでなければそのままの状態で、回転させた白色ロー
ラを再度回転させて、読み取った白色基準信号を第2の
記憶回路に格納する。そして、再び第1の記憶回路の内
容と比較する。この動作を複数回繰り返して行うことに
より、第1の記憶回路に常に最良のシェーディング波形
を保持することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、シェーディング補正を白色ローラを基準として行っ
ている。しかしながら、この技術では、白色ローラが原
稿の裏面に有る描画材で汚れたり、コピーアウト原稿の
シリコンオイルが付着した後に紙粉等のゴミが付着する
などの状況が発生した場合、適正なシェーディング補正
が行えなくなるという問題がある。本発明は上記事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来
の技術における上述の如き問題を解消し、白基準部材が
汚れたり、白基準部材にゴミが付着するのを防止し、汚
れやゴミの付着のない白基準部材を読み取って適正な白
基準データを取得して、高精度にシェーディング補正を
行うことが可能な原稿読取装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、原
稿搬送手段と、読取位置に、原稿をガイドするコンタク
トガラス,コンタクトガラス内に原稿読み取り用の光
源,原稿からの反射光を光電変換し原稿の画情報を読み
取る光電変換素子を備えた密着型読取手段とを有する原
稿読取装置であって、シェーディング補正用の白基準デ
ータを付与する所定の白基準部材を、前記読取位置と該
読取位置から外れた所定の待機位置との間を移動させる
白基準部材移動手段を有し、シェーディング補正用の白
基準データを取得するときにのみ、前記白基準部材移動
手段により前記白基準部材を前記待機位置から前記読取
位置に移動させることを特徴とする原稿読取装置、また
は、原稿搬送手段と、読取位置に、原稿をガイドするコ
ンタクトガラス,コンタクトガラス内に原稿読み取り用
の光源,原稿からの反射光を光電変換し原稿の画情報を
読み取る光電変換素子を備えた密着型読取手段とを有す
る原稿読取装置であって、シェーディング補正用の白基
準データを付与する所定の白基準部材を、前記読取位置
と該読取位置から外れた所定の待機位置との間を移動さ
せる白基準部材移動手段、および、前記密着型読取手段
を、シェーディング補正用の白基準データを取得するた
めの位置と原稿読み取りを行うための位置との間を移動
させる密着型読取手段移動手段とを有し、シェーディン
グ補正用の白基準データを取得するときにのみ、前記白
基準部材移動手段により前記白基準部材を前記待機位置
から前記読取位置に移動させると共に、前記密着型読取
手段移動手段により前記密着型読取手段移動手段を前記
原稿読み取りを行うための位置から前記シェーディング
補正用の白基準データを取得するための位置に移動させ
ることを特徴とする原稿読取装置により達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る基本的な
構成を有する原稿読取装置においては、シェーディング
補正用の白基準部材を、読取位置と該読取位置から外れ
た所定の待機位置との間を移動可能とし、シェーディン
グ補正用の白基準データを取得するときにのみ、白基準
部材を待機位置から読取位置に移動して白基準部材の読
み取りを行うので、白基準部材が汚れたり白基準部材に
ゴミが付着するのを防止することができ、汚れやゴミの
付着のない白基準部材を読み取って適正な白基準データ
を取得することができる。
【0009】この場合、例えば、請求項2に記載した如
く、前記白基準部材移動手段は、シェーディング補正用
の白基準データを取得するときにのみ、前記原稿搬送手
段としての搬送ローラあるいは背面ローラの駆動機構に
連結して当該駆動機構の駆動力により前記白基準部材を
前記待機位置から前記読取位置に移動させるものであっ
てもよい。上記構成によれば、原稿を搬送する搬送ロー
ラや原稿をコンタクトガラスに押し付けつつ搬送する背
面ローラの駆動機構の駆動力により白基準部材を待機位
置と読取位置に移動させるので、白基準部材を適切に読
取位置に移動させて読み取りを行うことができ、適正な
白基準データを簡単にかつ確実に取得して、高精度にシ
ェーディング補正を行うことができる。従って、読取画
像の画像品質を向上させると共に画像読取装置の利用性
を向上させることができる。
【0010】また、例えば、請求項3に記載した如く、
前記白基準部材は、前記密着型読取手段内部の読取位置
と、前記密着型読取手段外部の待機位置との間を移動可
能であり、シェーディング補正用の白基準データを取得
するときにのみ、前記白基準部材移動手段により前記白
基準部材を前記待機位置から前記読取位置に移動させる
ものであってもよい。上記構成によれば、白基準部材を
密着型読取手段の内部、すなわち、密着型読取手段のコ
ンタクトガラスの内側に置き、密着型読取手段内部の読
取位置と密着型読取手段外部の待機位置との間を移動可
能としたので、白基準部材の汚れやゴミの付着を防止す
る上で、より効果的である。
【0011】また、例えば、請求項4に記載した如く、
白基準部材の一部を透明部分とし、かつ、白基準部材を
密着型読取手段内部を貫通する形状に構成して、密着型
読取手段の両外側に設けられた送り出し・巻き取り手段
により、シェーディング補正用の白基準データを取得す
るとき以外は透明部分を読取位置に位置させ、シェーデ
ィング補正用の白基準データを取得するときにのみ、所
定の白基準部材を読取位置に位置させる如き構成を採用
してもよい。上記構成によれば、白基準部材は実質的に
密着型読取手段の内部、すなわち、密着型読取手段のコ
ンタクトガラスの内側に置かれるので、白基準部材の汚
れやゴミの付着を防止する上で、より効果的である。
【0012】また、例えば、請求項5に記載した如く、
原稿読取装置の使用状況に基づいて白基準部材移動手段
を駆動し、白基準部材を待機位置から読取位置に移動さ
せ、密着型読取手段により白基準部材を読み取ってシェ
ーディング補正用の白基準データを取得する如き構成を
採用してもよい。上記構成によれば、原稿読取装置の使
用状況に基づいて白基準部材の読み取りを行うか否かを
判断して、白基準データの取得を行うので、適切な時期
に白基準データの取得を行うことができ、読取画像の画
像品質を向上させると共に画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0013】更に、例えば、請求項6に記載した如く、
画像読取装置は、密着型読取手段により白基準部材を読
み取って取得したシェーディング補正用の白基準データ
が、異常値を示しているとき、あるいは、前回取得した
白基準データと比較して、両白基準データが所定の相似
性を有していないときには、前記白基準データの取得を
所定回数行い、当該所定回数取得した白基準データにお
いても前記異常値を示しているか、前記相似性を有して
いないときには、異常が発生した旨の通知を行う如き構
成を採用してもよい。上記構成によれば、シェーディン
グ補正用の白基準データが異常値を示しているとき、あ
るいは、前回取得した白基準データと比較して、両白基
準データが所定の相似性を有していないときには、前記
白基準データの取得を所定回数行い、当該所定回数取得
した白基準データにおいても前記異常値を示している
か、前記相似性を有していないときには、異常が発生し
た旨の通知を行うので、読取系の汚れを適切に判定し
て、当該読取系の汚れの除去を促がすことができ、より
一層適正なシェーディング補正を行うことが可能とな
る。
【0014】本発明の請求項7に係る構成を有する原稿
読取装置においては、シェーディング補正用の白基準部
材を、読取位置と該読取位置から外れた所定の待機位置
との間を移動可能とすると共に、密着型読取手段を、シ
ェーディング補正用の白基準データを取得するための位
置と原稿読み取りを行うための位置との間を移動可能と
して、シェーディング補正用の白基準データを取得する
ときにのみ、白基準部材を待機位置から読取位置に移動
させると共に、密着型読取手段を原稿読み取りを行うた
めの位置からシェーディング補正用の白基準データを取
得するための位置に移動させ、白基準部材の読み取りを
行うので、白基準部材が汚れたり白基準部材にゴミが付
着するのを防止することができ、汚れやゴミの付着のな
い白基準部材を読み取って適正な白基準データを取得す
ることができる。
【0015】この場合、請求項8に記載した如く、前記
密着型読取手段を、原稿読取装置本体に設けた切り替え
手段により切り替え駆動するように構成してもよい。上
記構成によれば、原稿を搬送する搬送ローラや原稿をコ
ンタクトガラスに押し付けつつ搬送する背面ローラの駆
動機構の駆動力により白基準部材を待機位置と読取位置
に移動させるので、白基準部材を適切に読取位置に移動
させて読み取りを行うことができ、適正な白基準データ
を簡単にかつ確実に取得して、高精度にシェーディング
補正を行うことができる。従って、読取画像の画像品質
を向上させると共に画像読取装置の利用性を向上させる
ことができる。
【0016】また、例えば、請求項9に記載した如く、
原稿読取装置の使用状況に基づいて白基準部材移動手段
を駆動し、白基準部材を待機位置から読取位置に移動さ
せ、密着型読取手段により白基準部材を読み取ってシェ
ーディング補正用の白基準データを取得する如き構成を
採用してもよい。上記構成によれば、原稿読取装置の使
用状況に基づいて白基準部材の読み取りを行うか否かを
判断して、白基準データの取得を行うので、適切な時期
に白基準データの取得を行うことができ、読取画像の画
像品質を向上させると共に画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0017】更に、例えば、請求項10に記載した如
く、画像読取装置は、密着型読取手段により白基準部材
を読み取り取得したシェーディング補正用の白基準デー
タが、異常値を示しているとき、あるいは、前回取得し
た白基準データと比較して、両白基準データが所定の相
似性を有していないときには、前記白基準データの取得
を所定回数行い、当該所定回数取得した白基準データに
おいても前記異常値を示しているか、前記相似性を有し
ていないときには、異常が発生した旨の通知を行う如き
構成を採用してもよい。上記構成によれば、シェーディ
ング補正用の白基準データが異常値を示しているとき、
あるいは、前回取得した白基準データと比較して、両白
基準データが所定の相似性を有していないときには、前
記白基準データの取得を所定回数行い、当該所定回数取
得した白基準データにおいても前記異常値を示している
か、前記相似性を有していないときには、異常が発生し
た旨の通知を行うので、読取系の汚れを適切に判定し
て、当該読取系の汚れの除去を促がすことができ、より
一層適正なシェーディング補正を行うことが可能とな
る。
【0018】以下、本発明の実施例を図面に基づいてよ
り詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画
像読取装置の構成を示す、要部側断面図である。図にお
いて、1Aは画像読取装置であり、原稿台2,用紙セン
サ3,フィードローラ4,搬送ローラ7,(第2の)用紙
センサ14,密着型イメージセンサ9,圧板5A,分離
パッド6,対向コロ8,背面ローラ10,白基準シート
30およびシート駆動機構31を備えている。このう
ち、原稿台2,用紙センサ3,フィードローラ4,搬送
ローラ7,用紙センサ14,密着型イメージセンサ9は
画像読取装置1Aの本体(図示はされていない)に、分離
パッド6,対向コロ8,背面ローラ10,白基準シート
30およびシート駆動機構31は本体に開閉可能に配設
された圧板5Aに、それぞれ設けられている。なお、圧
板5Aの本体側に配設された原稿ガイド33と画像読取
装置1Aの本体に設けられた原稿ガイド34とにより、
原稿搬送路35が形成されている。
【0019】本実施例に係る画像読取装置においては、
原稿が原稿台2にセットされると、これを用紙センサ3
が検知し、セットされた複数枚の原稿をフィードローラ
4と圧板5に設けられた分離パッド6とにより、1枚ず
つ分離して送り出す。1枚ずつ分離されて送り出された
原稿は、搬送ローラ7と対向コロ8とにより、原稿搬送
路35に沿って密着型イメージセンサ9と背面ローラ1
0との圧接部に搬送され、背面ローラ10により原稿を
搬送しつつ密着型イメージセンサ9により原稿の画像が
読み取られる。密着型イメージセンサ9は、光源として
の発光素子11,コンタクトガラス12および光電変換
素子13等を備え、発光素子11からコンタクトガラス
12上を搬送される原稿に光を照射し、原稿からの反射
光を光電変換素子13で光電変換して、原稿の画像を読
み取る。背面ローラ10は、その表面に原稿を密着型イ
メージセンサ9に押し付けるゴム部を有しており、主走
査方向の読み取り幅全幅にわたる長さを有している。
【0020】なお、背面ローラ10は、原稿幅が読み取
り幅よりも狭い場合にも原稿外を白と読み取るために白
色に構成されている。これは、画像読取装置1Aがファ
クシミリ装置等に適用された場合に、伝送時間を短縮す
るために地肌の白を圧縮コード化できるようにするため
である。白基準シート30は、シート駆動機構31によ
り、待機位置と読取位置とに移動可能に構成されてお
り、待機時には図1に示す如く原稿ガイド33よりも上
方の圧板5A内に位置し、読み取り時には図1中の矢印
Aで示す如く、原稿搬送路35方向に突出して、密着型
イメージセンサ9のコンタクトガラス12と背面ローラ
10の間に侵入する。すなわち、白基準シート30は、
シート駆動機構31のアーム39に固定されており、ま
た、アーム39は軸40を介して圧板5Aに回動可能に
取り付けられている。
【0021】また、アーム39は、一端が圧板5Aに固
定されたスプリング41に連結されていると共に、スプ
リング41よりも弱いスプリング42を介して電磁ソレ
ノイド43に連結されており、この白基準シート30の
先頭部分が位置する原稿ガイド33には、白基準シート
30が通過可能な開口44が形成されている。従って、
アーム39は、電磁ソレノイド43がオフのとき、スプ
リング41により図1中反時計方向に付勢されて、白基
準シート30を図1に示す待機位置に保持する。電磁ソ
レノイド43がオン(矢印D参照)すると、電磁ソレノイ
ド43がスプリング42を介して、スプリング41によ
る付勢力に抗してアーム39を時計方向(矢印C参照)に
回動させ、アーム39に固定されている白基準シート3
0が、原稿ガイド33に形成されている開口44を通過
して原稿搬送路35方向に突出し、密着型イメージセン
サ9のコンタクトガラス12と背面ローラ10の間に侵
入する。
【0022】白基準シート30は、全面がシェーディン
グ補正用の白基準データ(以下、「シェーディングデー
タ」ともいう)を付与するのに適した所定の白色に構成さ
れており、所定の弾性を有する部材、例えば、白色ポリ
エステル樹脂等により形成されている。従って、読み取
り時、シート駆動機構31により白基準シート30が密
着型イメージセンサ9のコンタクトガラス12と背面ロ
ーラ10の間に侵入するしたとき、背面ローラ10を原
稿搬送方向(矢印Bで示す方向)に回転させると、白基準
シート30を容易に背面ローラ10とコンタクトガラス
12との間に送り込んで、密着型イメージセンサ9の読
取位置に適切に白基準シート30を位置させることがで
きる。次に、本実施例の動作を説明する。本実施例に係
る画像読取装置1Aは、必要に応じて、白基準シート3
0を待機位置から読取位置に移動させて、白基準シート
30を密着型イメージセンサ9に読み取らせることによ
り、シェーディングデータを取得して、シェーディング
補正を行う。
【0023】すなわち、画像読取装置1Aは、原稿読取
時や原稿の読み取りを行わない待機時には、シート駆動
機構31の電磁ソレノイド43をオフにして、スプリン
グ41によりアーム39を待機位置まで図中反時計方向
に回動させて、白基準シート30を原稿搬送路35から
圧板5Aの原稿ガイド33上方に外れた待機位置に待機
させる。この状態で、原稿台2に複数枚の原稿がセット
されると、用紙センサ3が原稿を検出して検出信号を図
示されていない制御部に出力し、制御部は、その後、図
示されていない操作部のスタートキーが投入されると、
まず、白基準シート30の読み取りを行って、シェーデ
ィングデータの取得を行う。すなわち、シート駆動機構
31の電磁ソレノイド43をオンにして、スプリング4
1に抗して、アーム39を図1中の矢印Cで示す如く時
計方向に回動させる。
【0024】アーム39が時計方向に回動すると、アー
ム39に固定されている白基準シート30が、図1中の
矢印Aで示す如く、開口44を通過して密着型イメージ
センサ9のコンタクトガラス12と背面ローラ10の圧
接部に侵入する。このとき、制御部は、図示されていな
い駆動モータを駆動させて、背面ローラ10を図1中の
矢印Bで示す原稿搬送方向に所定量回転させ、コンタク
トガラス12と背面ローラ10の圧接部に侵入してきた
白基準シート30を、更に原稿搬送方向に送り込み、白
基準シート30をコンタクトガラス12と背面ローラ1
0の圧接部の密着型イメージセンサ9の読取位置に適切
に位置させる。このとき、白基準シート30が弾性を有
する部材により形成されているため、白基準シート30
を適切に読取位置に位置させることができる。
【0025】制御部は、白基準シート30が読取位置に
送り込まれたタイミングを見計らって、密着型イメージ
センサ9を動作させて、密着型イメージセンサ9により
白基準シート30を読み取らせ、白基準シート30を読
み取ったときの画像データをシェーディングデータとし
て取得する。シェーディングデータを取得すると、制御
部は、シート駆動機構31の電磁ソレノイド43をオフ
にして、アーム39を、スプリング41の付勢力により
反時計方向に回動させて、アーム39に固定された白基
準シート30を、図1に示す待機位置に引き戻す。この
とき、制御部は、背面ローラ10を反時計方向に回転さ
せて、白基準シート30を原稿搬送方向上流側に送り出
すようにする。この動作により、白基準シート30の待
機位置への引き戻しを、コンタクトガラス12や白基準
シート30に傷を付けることなく行うことができる。
【0026】次に、制御部は、図示されていない駆動モ
ータを介してフィードローラ4および搬送ローラ7を駆
動し、原稿台2上の原稿をフィードローラ4と分離パッ
ド6とにより、1枚ずつ分離して搬送ローラ7に送り出
す。搬送ローラ7は、フィードローラ4により送り出さ
れてきた原稿を、対向コロ8と共に密着型イメージセン
サ9と背面ローラ10の圧接部に搬送する。用紙センサ
14は、上述の密着型イメージセンサ9に搬送される原
稿を検出し、検出信号を制御部に出力する。制御部は、
用紙センサ14から検出信号が入力されると、背面ロー
ラ10および密着型イメージセンサ9を駆動させて、密
着型イメージセンサ9と背面ローラ10の圧接部に搬送
されてきた原稿を、背面ローラ10により密着型イメー
ジセンサ9のコンタクトガラス12に押しつけつつ搬送
すると共に、この原稿の画像を密着型イメージセンサ9
に読み取らせる。
【0027】制御部は、密着型イメージセンサ9の読み
取った画像データを、図示されていないシェーディング
補正回路により、前述のシェーディングデータに基づい
て補正すると共に、図示されていない画像処理回路によ
り必要な画像処理を施す。このようにして1枚の原稿の
読み取りが完了すると、原稿台2上にセットされている
次の原稿について、上と同様の読み取り処理を行う。こ
のとき、画像読取装置1Aは、上記白基準シート30の
読み取り動作を、原稿の読み取りを行う前に毎回行って
もよいが、通常、シェーディングデータの変動は大きく
ないため、画像読取装置1Aの使用状況に基づいて、所
定の間隔毎に白基準シート30の読み取りを行って、シ
ェーディングデータの取得を行う。
【0028】以下、これについて、図4に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。 ステップ51:シェーディングデータの取得を行う所定
の時期になったか否か(T1≧t?)を判定する。ここ
で、T1は、例えば、前回シェーディング補正を行った
ときからの密着型イメージセンサ9の発光素子11の累
積点灯時間、tは再シェーディング補正を行うべき設定
時間である。また、T1は、例えば、原稿の総搬送距
離、つまり、背面ローラの累積回転数、tは再シェーデ
ィング補正を行うべき設定回転数とすることもできる。
この判定結果がYESであれば、次の原稿の読み取りを
行う前に、白基準シート30の読み取りを行うようにす
る。
【0029】ステップ52:再シェーディング補正を行
うべき時期に、自動的に再シェーディング補正を行う動
作モードか否かチェックする。この判定結果がNOであ
る場合は、画像読取装置1Aの表示部に再シェーディン
グ補正を行うべき時期であることを表示する(ステップ
53)。 ステップ54:上述の判定結果がYESである場合は、
シート駆動機構31の電磁ソレノイド43をオンにし
て、アーム39を時計方向に回動させ、白基準シート3
0を、開口44を通過させて密着型イメージセンサ9の
コンタクトガラス12と背面ローラ10の圧接部に侵入
させる。
【0030】ステップ55:シェーディングデータの取
得を行い、再シェーディング補正を行う。 ステップ56:電磁ソレノイド43をオフにする。 ステップ57:シェーディングデータの比較を行う。こ
の比較では、取得したシェーディングデータに所定の異
常値が存在するか否か、あるいは、今回取得したシェー
ディングデータの波形が、前回取得したシェーディング
データの波形と相似形であるか否かを判定する。 ステップ58:判定結果がYESである場合は、今回取
得したシェーディングデータを最新のシェーディングデ
ータとして保存する。すなわち、比較の結果、異常値が
存在せず、今回取得したシェーディングデータの波形
が、前回取得したシェーディングデータの波形と相似形
である場合は、両者の差異は発光素子11劣化や光電変
換素子13の感度の低下等によるものであると判断し
て、今回取得したシェーディングデータを最新のシェー
ディングデータとして採用する。
【0031】ステップ59:判定結果がNOである場合
は、再シェーディング補正用のシェーディングデータ取
得の実行回数が、規定回数内か否かを判定する。この場
合には、白基準シート30が適切に読取位置に送り込ま
れていないか、ゴミや紙粉等が付着していると判断され
るが、確認のため、シェーディングデータの再取得(ス
テップ54〜57)を規定回数繰り返す。また、再シェ
ーディング補正用のシェーディングデータ取得の実行回
数が規定回数を越える場合は、画像読取装置1Aの表示
部に再シェーディング補正に失敗したことを表示して
(ステップ60)、終了する。
【0032】上述の複数回のシェーディングデータの取
得に際しては、シート駆動機構31および背面ローラ1
0を駆動して、白基準シート30を待機位置と読取位置
とに移動させることにより、白基準シート30の読取位
置へのセットを適切に行うようにする。上述の如く、本
実施例によれば、シェーディング補正用の白基準シート
30を待機位置と読取位置とに移動可能とし、シェーデ
ィングデータを取得する際にのみ、白基準シート30を
待機位置から読取位置に移動させて白基準シート30の
読み取りを行うので、白基準シート30が汚れたり、白
基準シート30にゴミが付着するのを防止することがで
き、汚れやゴミの付着のない白基準シート30を読み取
って、適切な白基準データを取得することができる。
【0033】従って、高精度にシェーディング補正を行
うことができ、読取画像の画像品質を向上させることが
できる。また、画像読取装置1Aの使用状況に基づい
て、白基準シート30の読み取りを行うか否かを判断し
て、シェーディングデータの取得を行っているので、適
切な時期にシェーディングデータを取得することが可能
になると共に、画像読取装置1Aの利用性を向上させる
ことができる。更に、読み取ったシェーディングデータ
が、異常値を有しているか、前回取得したシェーディン
グデータと相似でない場合には、複数回のシェーディン
グデータの取得を行い、なお、異常値を有しているか、
前回のシェーディングデータと相似でない場合に異常通
知を行うので、読取系の汚れを適切に判断して、当該読
取系の汚れの除去を促すことができる。
【0034】次に、図3に基づいて、他の実施例を説明
する。図3においては、図1中の構成要素と同じ構成要
素には同じ参照符号を付している。また、2Aは原稿台
を、30Aは白基準シート(30A’は待機時の白基準
シート)を、31Aはシート駆動機構を、45は密着型
イメージセンサ9の開口を、それぞれ示している。本実
施例に示す画像読取装置のシート駆動機構31Aは、軸
48を介して回動可能に設けられているアーム47,ア
ーム47を駆動して白基準シート30Aを読取位置に移
動させる電磁ソレノイド43,アーム47を付勢して白
基準シート30Aを待機位置に移動させるスプリング4
6により構成されている。本実施例に示す画像読取装置
においては、白基準シート30Aが、上述の開口45を
通って、密着型イメージセンサ9のコンタクトガラス1
2の内側に出し入れされる構成となっている点が、先の
実施例と異なる点である。
【0035】以下、本実施例に示す画像読取装置の動作
の要点を説明する。画像読取装置は、原稿読取時や原稿
の読み取りを行わない待機時には、シート駆動機構31
Aの電磁ソレノイド43をオフにして、矢印Eで示され
るスプリング46の付勢力によりアーム47を待機位置
まで図中反時計方向に回動させて、白基準シート30A
を、図中30A’で示される密着型イメージセンサ9の
外部の待機位置に待機させる。この状態で、原稿台2A
に複数枚の原稿がセットされると、白基準シート30A
の読み取りを行って、シェーディングデータの取得を行
う。すなわち、シート駆動機構31Aの電磁ソレノイド
43をオンにして、スプリング46に抗して、矢印Fで
示される如く、アーム47を図中時計方向に回動させ
る。アーム47が時計方向に回動すると、アーム47に
固定されている白基準シート30Aが、上述の開口45
を通過して密着型イメージセンサ9のコンタクトガラス
12の内側に侵入する。
【0036】制御部は、白基準シート30Aが読取位置
に送り込まれたタイミングを見計らって、密着型イメー
ジセンサ9を動作させて、密着型イメージセンサ9によ
り白基準シート30Aを読み取らせ、白基準シート30
Aを読み取ったときの画像データをシェーディングデー
タとして取得する。シェーディングデータを取得する
と、制御部は、シート駆動機構31Aの電磁ソレノイド
43をオフにして、アーム47を、スプリング46の付
勢力により反時計方向に回動させて、アーム47に固定
された白基準シート30Aを、待機位置に引き戻す。以
下の動作については、先の実施例と同様である。本実施
例においても、シェーディングデータを取得する際にの
み、白基準シート30Aを待機位置から読取位置に移動
させてその読み取りを行うので、先の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0037】また、本実施例においても、画像読取装置
の使用状況に基づいて、白基準シート30Aの読み取り
を行うか否かを判断して、シェーディングデータの取得
を行うこと、読み取ったシェーディングデータが、異常
値を有しているか、前回取得したシェーディングデータ
と相似でない場合には、複数回のシェーディングデータ
の取得を行い、なお、異常値を有しているか、前回のシ
ェーディングデータと相似でない場合に異常通知を行う
こと等が可能である。なお、本実施例に係る画像読取装
置の特有の効果としては、白基準シート30Aを密着型
イメージセンサ9のコンタクトガラス12の内側に配置
したため、白基準シート30Aが搬送系と分離されるこ
とになり、その分、構造が簡略化できる点が挙げられ
る。
【0038】次に、図5に基づいて、本発明の更に他の
実施例を説明する。なお、図5においても、図1中の構
成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
2Bは原稿台を、30Bは白基準シートを、それぞれ示
している。本実施例において用いられる白基準シート3
0Bは、所定の反射率を有する白色部分と、所定の透過
率を有する透明部分とから構成されている。また、本実
施例に示す画像読取装置のシート駆動機構は、上述の如
く構成された白基準シート30Bの両端を、それぞれテ
ンションローラ21と巻き取りローラ22に固定して構
成されている。ここで、密着型イメージセンサ9のフレ
ーム部分や外装カバーの一部を、白基準シート30Bを
コンタクトガラス12に圧接する方向に突出させること
により、白基準シート30Bの浮き上りを防止すること
が望ましい。
【0039】テンションローラ21は図示されていない
スプリングにより、図中矢印G方向つまり白基準シート
30Bを巻き取る方向に付勢されている。そして、巻き
取りローラ22を図中矢印H方向に回転させることによ
り、白基準シート30Bを、密着型イメージセンサ9の
コンタクトガラス12に対して移動させる、つまり、巻
き取りまたは送り出しすることが可能に構成されてい
る。なお、図示されていないが、適切な位置に、白基準
シート30Bの白色部分と透明部分とを検知するセンサ
が設けられている。以下、本実施例に示す画像読取装置
の動作の要点を説明する。画像読取装置は、原稿読取時
や原稿の読み取りを行わない待機時には、巻き取りロー
ラ22を図中矢印H方向に回転させることにより、白基
準シート30Bの透明部分を密着型イメージセンサ9の
コンタクトガラス12部分に位置させ、待機させる。
【0040】この状態で、原稿台2Bに複数枚の原稿が
セットされると、巻き取りローラ22を図中矢印H方向
に回転させることにより、白基準シート30Bの白色部
分を密着型イメージセンサ9のコンタクトガラス12部
分に位置させ、白基準シート30Bの読み取りを行っ
て、シェーディングデータの取得を行う。シェーディン
グデータを取得すると、制御部は、白基準シート30B
を、待機位置に引き戻す。以下の動作については、先の
実施例と同様である。本実施例においても、シェーディ
ングデータを取得する際にのみ、白基準シート30Bを
待機位置から読取位置に移動させてその読み取りを行う
ので、先の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0041】また、本実施例においても、画像読取装置
の使用状況に基づいて、白基準シート30Bの読み取り
を行うか否かを判断して、シェーディングデータの取得
を行うこと、読み取ったシェーディングデータが、異常
値を有しているか、前回取得したシェーディングデータ
と相似でない場合には、複数回のシェーディングデータ
の取得を行い、なお、異常値を有しているか、前回のシ
ェーディングデータと相似でない場合に異常通知を行う
こと等が可能である。
【0042】次に、図6,図7に基づいて、更に他の実
施例を説明する。図6,図7においては、図1中の構成
要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。ま
た、2Cは原稿台を、5Cは圧板を、30Cは後述する
アーム24に取り付けられている白基準シート(30
C’は待機時の白基準シート)を、31Cはシート駆動
機構を、それぞれ示している。本実施例に示す画像読取
装置のシート駆動機構31Cは、先端部に白基準シート
30Cを取り付けたアーム24が、軸23を介して揺動
するように構成されている。このムシート駆動機構31
Cによるアーム24の揺動は、後述する如く、密着型イ
メージセンサ9の移動と連動して回動可能に構成されて
いる。
【0043】すなわち、密着型イメージセンサ9は、そ
の側面に設けられた2本のピン9Aを有し、このピン9
Aを、図示されていない側板のガイド溝に沿って移動さ
せることで、読取位置(図7に示す位置)と待機位置(図
6に示す位置)との間を往復動可能に構成されており、
上述のシート駆動機構31Cは、図示されていない係合
部材により、密着型イメージセンサ9の往復動作に連動
して揺動するように構成されている。なお、密着型イメ
ージセンサ9は、待機位置にあるときは、掛け金25に
より係止されており、読取位置へ移動する際には、ソレ
ノイド26により掛け金25の係止を解除するように構
成されている。
【0044】本実施例に示す画像読取装置においては、
原稿読取時や原稿の読み取りを行わない待機時には、密
着型イメージセンサ9と白基準シート30Cとを、図6
に示す待機位置に位置させておく。原稿台2Cに複数枚
の原稿がセットされると、密着型イメージセンサ9と白
基準シート30Cとを、図6に示す待機位置に移動させ
ることにより、白基準シート30Cの白色部分を密着型
イメージセンサ9のコンタクトガラス12部分に位置さ
せ、白基準シート30Cの読み取りを行って、シェーデ
ィングデータの取得を行う。シェーディングデータを取
得すると、制御部は、密着型イメージセンサ9と白基準
シート30Cを、待機位置に引き戻す。
【0045】以下の動作については、先の実施例と同様
である。本実施例においても、シェーディングデータを
取得する際にのみ、白基準シート30Cを待機位置から
読取位置に移動させてその読み取りを行うので、先の実
施例と同様の効果を得ることができる。上述の密着型イ
メージセンサ9と白基準シート30Cとの連動しての移
動は、例えば、上述の原稿台2Cへの原稿のセットを検
知して、画像読取装置本体に設けた切り替え手段を駆動
することにより行われる。
【0046】また、本実施例においても、画像読取装置
の使用状況に基づいて、白基準シート30Cの読み取り
を行うか否かを判断して、シェーディングデータの取得
を行うこと、読み取ったシェーディングデータが、異常
値を有しているか、前回取得したシェーディングデータ
と相似でない場合には、複数回のシェーディングデータ
の取得を行い、なお、異常値を有しているか、前回のシ
ェーディングデータと相似でない場合に異常通知を行う
こと等が可能である。なお、上記各実施例は本発明の一
例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべ
きものではないことは言うまでもないことである。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、白基準部材が汚れたり、白基準部材にゴミが付着
するのを防止し、汚れやゴミの付着のない白基準部材を
読み取って適正な白基準データを取得して、高精度にシ
ェーディング補正を行うことが可能な原稿読取装置を実
現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像読取装置の構成を
示す要部側断面図である。
【図2】従来の原稿読取装置の構成例を示す要部側断面
図である。
【図3】他の実施例に係る画像読取装置の構成を示す要
部側断面図である。
【図4】シェーディングデータ再取得を行う動作のフロ
ーチャートである。
【図5】他の実施例に係る画像読取装置の構成を示す要
部側断面図である。
【図6】更に他の実施例に係る画像読取装置の構成およ
び動作を示す要部側断面図(1)である。
【図7】図6に示した実施例に係る画像読取装置の構成
および動作を示す要部側断面図(2)である。
【符号の説明】
1A 画像読取装置 2,2A,2B 原稿台 3,14 用紙センサ 4 フィードローラ 5A,5C 圧板 6 分離パッド 7 搬送ローラ 8 対向コロ 9 密着型イメージセンサ 10 背面ローラ 21 テンションローラ 22 巻き取りローラ 26,43 電磁ソレノイド 30,30A,30B,30C 白基準シート 31,31A,31C シート駆動機構 35 原稿搬送路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送手段と、読取位置に、原稿をガ
    イドするコンタクトガラス,コンタクトガラス内に原稿
    読み取り用の光源,原稿からの反射光を光電変換し原稿
    の画情報を読み取る光電変換素子を備えた密着型読取手
    段とを有する原稿読取装置であって、シェーディング補
    正用の白基準データを付与する所定の白基準部材を、前
    記読取位置と該読取位置から外れた所定の待機位置との
    間を移動させる白基準部材移動手段を有し、シェーディ
    ング補正用の白基準データを取得するときにのみ、前記
    白基準部材移動手段により前記白基準部材を前記待機位
    置から前記読取位置に移動させることを特徴とする原稿
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記白基準部材移動手段は、シェーディ
    ング補正用の白基準データを取得するときにのみ、前記
    原稿搬送手段の駆動機構に連結して当該駆動機構の駆動
    力により前記白基準部材を前記待機位置から前記読取位
    置に移動させることを特徴とする請求項1記載の原稿読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記白基準部材は、前記密着型読取手段
    内部の読取位置と、前記密着型読取手段外部の待機位置
    との間を移動可能であり、シェーディング補正用の白基
    準データを取得するときにのみ、前記白基準部材移動手
    段により前記白基準部材を前記待機位置から前記読取位
    置に移動させることを特徴とする請求項1記載の原稿読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記白基準部材はその一部に透明部分を
    有し、また、前記密着型読取手段内部を貫通する形状に
    構成されており、前記密着型読取手段の両外側に設けら
    れた送り出し・巻き取り手段により、シェーディング補
    正用の白基準データを取得するとき以外は前記透明部分
    を前記読取位置に位置させ、シェーディング補正用の白
    基準データを取得するときにのみ、所定の白基準部材を
    前記読取位置に位置させることを特徴とする請求項1記
    載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿読取装置の使用状況に基づいて前記
    白基準部材移動手段を駆動して、前記白基準部材を前記
    待機位置から前記読取位置に移動させ、前記密着型読取
    手段により前記白基準部材を読み取ってシェーディング
    補正用の白基準データを取得することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 前記密着型読取手段により前記白基準部
    材を読み取って取得したシェーディング補正用の白基準
    データが、異常値を示しているとき、あるいは、前回取
    得した白基準データと比較して、両白基準データが所定
    の相似性を有していないときには、前記白基準データの
    取得を所定回数行い、当該所定回数取得した白基準デー
    タにおいても前記異常値を示しているか、前記相似性を
    有していないときには、異常が発生した旨の通知を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の原稿
    読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿搬送手段と、読取位置に、原稿をガ
    イドするコンタクトガラス,コンタクトガラス内に原稿
    読み取り用の光源,原稿からの反射光を光電変換し原稿
    の画情報を読み取る光電変換素子を備えた密着型読取手
    段とを有する原稿読取装置であって、シェーディング補
    正用の白基準データを付与する所定の白基準部材を、前
    記読取位置と該読取位置から外れた所定の待機位置との
    間を移動させる白基準部材移動手段、および、前記密着
    型読取手段を、シェーディング補正用の白基準データを
    取得するための位置と原稿読み取りを行うための位置と
    の間を移動させる密着型読取手段移動手段とを有し、シ
    ェーディング補正用の白基準データを取得するときにの
    み、前記白基準部材移動手段により前記白基準部材を前
    記待機位置から前記読取位置に移動させると共に、前記
    密着型読取手段移動手段により前記密着型読取手段移動
    手段を前記原稿読み取りを行うための位置から前記シェ
    ーディング補正用の白基準データを取得するための位置
    に移動させることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 前記密着型読取手段移動手段を、原稿読
    取装置本体に設けた切り替え手段により切り替え駆動す
    ることを特徴とする請求項7記載の原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿読取装置の使用状況に基づいて前記
    白基準部材移動手段を駆動して、前記白基準部材を前記
    待機位置から前記読取位置に移動させると共に、前記密
    着型読取手段移動手段により前記密着型読取手段移動手
    段を前記原稿読み取りを行うための位置から前記シェー
    ディング補正用の白基準データを取得するための位置に
    移動させ、前記密着型読取手段により前記白基準部材を
    読み取ってシェーディング補正用の白基準データを取得
    することを特徴とする請求項7または8記載の原稿読取
    装置。
  10. 【請求項10】 前記密着型読取手段により前記白基準
    部材を読み取って取得したシェーディング補正用の白基
    準データが、異常値を示しているとき、あるいは、前回
    取得した白基準データと比較して、両白基準データが所
    定の相似性を有していないときには、前記白基準データ
    の取得を所定回数行い、当該所定回数取得した白基準デ
    ータにおいても前記異常値を示しているか、前記相似性
    を有していないときには、異常が発生した旨の通知を行
    うことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の原
    稿読取装置。
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