JPH1030388A - シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構 - Google Patents

シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構

Info

Publication number
JPH1030388A
JPH1030388A JP20659296A JP20659296A JPH1030388A JP H1030388 A JPH1030388 A JP H1030388A JP 20659296 A JP20659296 A JP 20659296A JP 20659296 A JP20659296 A JP 20659296A JP H1030388 A JPH1030388 A JP H1030388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
brake
braking
release
release lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20659296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanobu Kuribayashi
孝信 栗林
Hiroshi Miyanokoshi
浩 宮ノ腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAAAMONII KK
Sanwa Shutter Corp
Harmony Co Ltd
Original Assignee
HAAAMONII KK
Sanwa Shutter Corp
Harmony Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAAAMONII KK, Sanwa Shutter Corp, Harmony Co Ltd filed Critical HAAAMONII KK
Priority to JP20659296A priority Critical patent/JPH1030388A/ja
Publication of JPH1030388A publication Critical patent/JPH1030388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動閉鎖装置又は手動操作とは無関係に制動機
構を復帰させてシャッタ−カ−テンの降下を規制するも
のでありながら、繰出したシャッタ−カ−テンの下限を
簡単な調整で任意の位置に設定する。 【解決手段】所望の回転軸3の周面に螺軸部21を形成
すると共に、螺軸部21に下限位置調整体22を移動可
能に螺合させ、調整体22の移動経路には調整体22の
押動によって回動する作動レバ−25を設け、作動レバ
−25の回動に連繋して自動閉鎖装置又は手動操作とは
無関係に制動機構による制動を復帰させて巻取シャフト
の回転を規制し、調整体22が作動レバ−25を押動す
るまでの螺進量によってシャッタ−カ−テンの繰出し下
限位置を任意の位置に調整するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自重で繰り出され
たシャッタ−カ−テンの下限位置を調整する機構に関す
るものである。本明細書においてシャッタ−カ−テンと
いう言葉は開口部を開閉する部材の総称であって、シャ
ッタ−カ−テンには防煙スクリ−ンや防煙垂れ壁等も含
まれる。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物開口部を閉鎖するシャッ
タ−カ−テンを開口部上方に配設した巻取シャフトに巻
装し、手動あるいは煙感知器によって巻取シャフトの回
転規制を解除し、シャッタ−カ−テンを自重で繰り出し
て開口部を閉鎖するようにした、いわゆる自重降下型閉
鎖装置が知られている。このようなシャッタ−カ−テン
が自重で降下するものは通常下限での制動機構を具備せ
ず、シャッタ−カ−テンの高さによって下限位置を決定
している。したがって、都度シャッタ−カ−テンを幅方
向に裁断して下限位置を決定する必要があり、作業が面
倒かつ困難となっていた。
【0003】また、施工現場において、シャッタ−カ−
テンの上げ下げを手動操作で行なう場合があり、通常、
制動機構の解除はワイヤを引くことで行なわれる。かか
る場合において、シャッタ−に関する専門知識を有する
者であれば、ワイヤを徐々に引いて制動解放を徐々に行
なって、適当な位置でシャッタ−カ−テンの降下を停止
させるようにするが、施工現場においては、シャッタ−
に関する知識を持ち合わせない者が操作を行なう場合が
ある。その場合、ワイヤを引いたままで制動機構を解放
状態のままにすると、従来のシャッタ−カ−テンには下
限位置での制動機構がなかったので、シャッタ−カ−テ
ンが全て繰り出されて逆巻になってしまい、シャッタ−
カ−テンの吊り元近傍部位が傷んでしまうことがあっ
た。
【0004】繰出された遮蔽体の下限位置を調整する手
段としては、特願平6−311087号があり、ここで
は巻取シャフトと巻取シャフトの自由回転を規制する制
御機構の回転軸とを、螺軸部を同軸状に一体形成した連
結軸を介して連動連結し、該螺軸部に調整リングを螺嵌
し、巻取シャフトの自由回転量を調整リングが螺軸端部
に至る螺進量で調整したものが提案されている。
【0005】しかしながら、このものでは、調整リング
が板バネに当接することで連結軸の回転を強制的に停止
するようにしたものであり、停止初期の操作力が大きい
ので調整リングが傷み易く、また正確な調整が難しいと
いう不具合がある。
【0006】実開平3−46695号は自動復帰式自動
閉鎖装置に係り、外側に付勢された往復可能な作用杆の
内端に鉤部を設け、該内端側部にはラチェットロック爪
に係合するラチェット段部を設け、ブレ−キの断続を切
換制御する揺動操作レバ−を前記作用杆の外端に常時押
接し、作用杆に沿って並設したスクリュ−ロッドに復帰
ナットを設け、シャッタ−降下時には、シャッタ−開閉
機の出力軸からの回転を伝達してスクリュ−ロッドを回
転させ、スクリュ−ロッドの回転に伴って復帰ナットが
移動して作用杆の下向き鉤部に係合しながら作用杆を復
帰させるようにしたものが開示されている。
【0007】しかしながら、火災信号は原則として連続
発報されるため、このような自動閉鎖装置自体を復帰さ
せるものにおいては、何ら手立てを取らないとするなら
ば、復帰した自動閉鎖装置がソレノイドへの通電によっ
て再び作動してしまい、復帰・作動を繰返してしまうと
いう不具合がある。
【0008】防煙垂れ壁の降下を、制動機構を復帰させ
ることで規制するようにしたものが特開平8−4946
9号に開示されている。そこには、主軸と、ギア機構に
より主軸に連動する伝達軸と、伝達軸の回動を阻止する
制動機構と、制動機構を制動状態と解除状態のいずれか
の状態に保持する制動解除機構と、制動解除機構を駆動
する駆動源と、主軸の外周に形成されたねじ溝と、主軸
の回動に伴って主軸の軸方向に移動可能な移動体と、主
軸に隣接して配置され昇降部材が収納状態にある場合に
移動体を検出して駆動源への通電を許容し、昇降部材の
下降に伴って移動体が離間すると駆動源への通電を遮断
する移動体検出スイッチを備え、制動解除機構を構成す
る係合部材は移動体の移動経路内に配置され、昇降部材
の降下に伴って移動する移動体と係合して制動機構を解
除状態から制動状態へ変換させるようにした開閉装置が
開示されている。
【0009】しかしながら、このものは、自閉装置の構
成要素が制動復帰機構を構成していることから、移動体
は自閉装置の一構成要素であり、移動体は、常時はDC
ソレノイドへの給電を許容し又は遮断するマイクロスイ
ッチの入力片と係合しており、垂れ壁の降下時には主軸
の回転に伴ってマイクロスイッチから離間してDCソレ
ノイドへの給電を遮断し、さらに移動してロック部材の
係合部を押動することで制動を復帰させる。したがっ
て、マイクロスイッチからロック部材の係合部までの距
離が決定されているので、移動体の移動量は予め決定さ
れており、任意の位置で垂れ壁を停止させることはでき
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動閉鎖装
置又は手動操作とは無関係に制動機構を復帰させてシャ
ッタ−カ−テンの降下を規制するものでありながら、高
度な技術を要することなく、繰出したシャッタ−カ−テ
ンの下限を簡単な調整で任意の位置に設定することがで
き、開口高さの異なる種々の建物開口部に設置すること
ができる開閉機におけるシャッタ−カ−テンの繰り出し
下限位置調整機構を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した技術手段は、シャッタ−カ−テンの
巻取シャフトと該巻取シャフトの回転を規制する制動機
構を備えた回転軸とを連結軸を介して連動連結し、自動
閉鎖装置又は手動操作によって該制動機構による制動を
解放することでシャッタ−カ−テンが自重降下するよう
にした開閉機において、前記回転軸あるいは連結軸のい
ずれかの所望部位の周面に螺子を刻設して螺軸部を形成
すると共に、該螺軸部に下限位置調整体を移動可能に螺
合させ、該調整体の移動経路には調整体の押動によって
回動する作動レバ−を設け、該作動レバ−の回動に連繋
して前記自動閉鎖装置又は手動操作とは無関係に前記制
動機構による制動を復帰させて巻取シャフトの回転を規
制するように構成し、該調整体が作動レバ−を押動する
までの螺進量によってシャッタ−カ−テンの繰出し下限
位置を任意の位置に調整するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0012】「自動閉鎖装置又は手動操作とは無関係に
制動機構による制動を復帰させる」とは、自動閉鎖装置
あるいは手動操作による制動解放手段が制動解放姿態の
ままで、制動機構のみを復帰させることを意味するもの
である。換言すれば、制動解放手段(例えば、自動閉鎖
装置)を復帰させることで制動機構を復帰させるのでは
なく、制動解放手段(例えば、自動閉鎖装置)が作動状
態のままで、制動機構のみを復帰させることを意味する
ものである。例えば、解除レバ−の揺動によって制動を
解放するものにおいて、自動閉鎖装置の作動ロッドによ
り解除レバ−を押動させて解除レバ−を揺動させた場
合、あるいは、解除レバ−先端に装着されたワイヤを手
動で引くことで解除レバ−を揺動させた場合に、作動ロ
ッドが解除レバ−を押動した状態、あるいはワイヤを手
動で引いた状態において、制動機構のみを復帰させると
いうことである。
【0013】好ましくは、「自動閉鎖装置又は手動操作
とは無関係に制動機構による制動を復帰させる」手段
は、回転軸及びブレ−キ軸にブレ−キ部材を対向させて
設け、ブレ−キ軸に設けた付勢手段により該ブレ−キ部
材同士を圧接させて制動機構を構成し、ブレ−キ軸には
ブレ−キ解除レバ−を設けるに、該解除レバ−は基端側
を支点として揺動可能に配設されると共に該基端側の制
動方向への移動が規制されており、自動閉鎖装置又は手
動操作により解除レバ−の先端側を揺動させて、解除レ
バ−の揺動に伴ってブレ−キ軸を制動解放方向に移動さ
せて制動を解除し、制動解放状態において、前記作動レ
バ−の回動に連繋して解除レバ−基端側の移動規制を解
除すると、解除レバ−及びブレ−キ軸は、解除レバ−の
先端側が揺動した状態で、前記付勢手段により制動方向
に移動するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】このものでは、揺動したブレ−キ解除レバ
−を元の状態に復帰させることなく、ブレ−キ解除レバ
−の揺動姿態を維持したままで、ブレ−キ解除レバ−の
回動支点側を制動機構の制動方向に移動させるようにし
たものである。「解除レバ−基端側の制動方向への移動
を規制する」とは、ブレ−キ軸に設けた解除レバ−の揺
動支点(基端側)がブレ−キ軸に設けた付勢手段により
制動方向に移動するのを規制することを意味するもので
ある。よって、解除レバ−は、制動方向への移動が規制
された基端側を揺動支点として揺動可能に配設されてい
る。解除レバ−がブレ−キ軸に装着される部位は、解除
レバ−の先端側と基端側の間の部位であるが、全体の作
動を円滑に行なうには、基端側(揺動支点)に近接する
部位を介してブレ−キ軸に装着するのがよい。
【0015】好ましくは、「解除レバ−基端側の制動方
向への移動を規制し、かつ解除する」手段は、一端には
作動レバ−の回動に連携されたトリガ−が係合し、他端
にはブレ−キ解除レバ−の基端側が揺動可能に装着され
た回動ア−ムを回動自在に配設し、トリガ−との係合に
より回動ア−ムの回転を規制することで解除レバ−基端
側の制動方向への移動を規制し、作動レバ−に連携して
トリガ−と回動ア−ムの係合を解除することで回動ア−
ムの回動規制を解除し、付勢手段により解除レバ−が制
動方向へ移動するようにするのがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は開閉機の側面図であって、
開閉機はスプロケット1を介して図示しないシャッタ−
カ−テンの巻取シャフトと連動連結された出力軸(連結
軸)2、出力軸2に連動連結されたガバナ−軸(回転
軸)3、ガバナ−軸3の回転を規制する制動機構、シャ
ッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整装置、シャッタ−
カ−テンの巻上げ機構を備えており、これらの要素はギ
アケ−ス4、ブレ−キケ−ス5からなるケ−スに内装さ
れている。
【0017】出力軸2及びガバナ−軸3はそれぞれベア
リング6、6によって回転自在に設けてある。シャッタ
−カ−テンの下降に伴う巻取シャフトの回転がスプロケ
ット1を介して出力軸2に伝達され、出力軸2に設けた
伝動ギア2aはガバナ−軸3の一端に設けたピニオン3
aに噛合しており、出力軸2の回転に連動してガバナ−
軸3が回転するようになっている。ガバナ−軸3の他端
にはブレ−キシュ−7を有するブレ−キ部材8が装着さ
れている。
【0018】ガバナ−軸3の他端側には、ガバナ−軸と
同一軸芯のブレ−キ軸9が近接して設けてある。ブレ−
キ軸9のガバナ−軸の他端に近接する一端には前記ブレ
−キ部材8に対向してラチェットブレ−キ部材10が装
着してあると共に、ラチェットブレ−キ部材10はケ−
ス5側に設けたラチェット爪11の係合によりシャッタ
−カ−テンを下降させる側の回転を規制されており、ラ
チェットブレ−キ部材10をガバナ−軸のブレ−キ部材
8に圧接することで摩擦力によってガバナ−軸3の回転
が制動されるようになっている。ブレ−キ軸9には、ブ
レ−キ軸をガバナ軸側、すなわちガバナ−軸の回転を制
動する方向に付勢する圧縮弾機12が巻装してあり、常
時は圧縮弾機の付勢力によって制動が働きシャッタ−カ
−テンの降下が規制されている。
【0019】ブレ−キ軸9の他端にはブレ−キ解除レバ
−13が揺動可能に装着されている。ブレ−キ軸9の他
端側は解除レバ−13に挿通されており、ブレ−キ軸9
の解除レバ−より他端側部位には当接部14が設けてあ
り、解除レバ−13が揺動すると解除レバ−の凸部13
aが当接部14に当接してブレ−キ軸9を移動させ、圧
接された対向するブレ−キ部材8、10が離隔するよう
になっている。解除レバ−13には解除板13bが装着
されており、解除板13bは後述する自動閉鎖装置のケ
−ス内にまで延出している。解除板13bには穿孔13
cが設けてあり、図示しないワイヤを連結することでて
手動でもブレ−キを解除できるようになっている。もち
ろん解除レバ−の上方部位を延出することで解除レバ−
と解除板とを一体的に形成してもよい。
【0020】ブレ−キケ−ス5の上方には自動閉鎖装置
が配設してある。図2に基づいて自動閉鎖装置について
説明すると、自動閉鎖装置は、ブレ−キ解除レバ−をブ
レ−キを解除する方向に揺動させる作動ロッド15を有
し、作動ロッド15の基端にはワイヤ16を装着し、先
端を解除板13bに臨ませて配設してなる。作動ロッド
15はブレ−キ解除方向に移動するよう弾機17で付勢
されていると共に、作動ロッドの周面に設けた凹部15
aにはソレノイド18のプランジャ19が嵌入してお
り、常時は作動ロッド15の移動は規制されている。図
中20はマイクロスイッチであり、マイクロスッチ20
は常時は作動ロッド15に接触している。
【0021】火災時に図示しない連動制御器から信号が
ソレノイドに18通電されると、プランジャ19が上昇
して作動ロッド15のロックが解除され、作動ロッド1
5が図において左側へ移動し、ブレ−キ軸の付勢力に抗
して解除板13bを介してブレ−キ解除レバ−13を回
動させ、ブレ−キ軸9を左側に移動させて制動を解除す
る。制動機構の解除によってシャッタ−カ−テンが自重
で降下するようになっている。この時、マイクロスイッ
チ20はONからOFFへ切り替わり、ソレノイド18
への通電を遮断する。
【0022】ガバナ−軸3の所望の周面には螺子を刻設
して螺軸部21が形成されており、螺軸部21には円盤
状の下限位置調整体22が軸方向に移動自在に螺合して
ある。調整体22の周面全周にわたって図示しない係止
部が刻設してあり、ガバナ−軸3の螺軸部21に並設す
るよう配設した押圧バ−23が係止するようになってい
る。図4に示すように、押圧バ−23は支持部24に回
動自在に装着されており、弾機24aによって調整体2
2に係止する方向に付勢されており、押圧バ−23が調
整体22に係止することで調整体22の回転が規制さ
れ、ガバナ−軸3の回転に伴って調整体22が螺軸部2
1を螺進するようになっている。もっとも、調整体を移
動可能とする手段はこれに限定されるものではなく、要
は調整体の回転を規制することでガバナ−軸の回転に伴
って調整体が螺進・螺退できるものであればよい。
【0023】螺軸部21を挟んで作動レバ−25が対向
して回動自在に配設されている。作動レバ−25は調整
体22の移動経路に位置しており、調整体22が当接、
押動することで拡開するように回動する。作動レバ−2
5は図4(a)に示すように、水平部25aと垂直部2
5bとから側面視L形状に形成され、垂直部25bの対
向する前後辺がガバナ−軸3を挟むようにして配設され
ており(図5(a)参照)、水平部25aと垂直部25
bの会合部位の角部に設けたピン26に回動自在に軸支
されている。作動レバ−25の回動ピン26には弾機が
設けてあり、調整体22が螺退して離隔すると、作動レ
バ−25は元の水平状態に復帰するようになっている。
【0024】左右の作動レバ−25の水平部25aの端
部同士は対向させて近接して配設してあり、両水平部2
5a、25aの端部は略T形状を有するプレ−ト状の第
1連繋部材27に連繋されている。左右いずれかの作動
レバ−25が外側に回動して拡開すると、作動レバ−の
水平部25aの端部が第1連繋部材27を上方に押し上
げ、それによって第1連繋部材27がピン28を上方に
移動するようになっている。
【0025】第1連繋部材27は、ピン28によって第
2連繋部材29に連結してあり、第1連繋部材27の上
昇に連動して、第2連繋部材29が軸支された支点30
を中心に回動するようになっている。第2連繋部材29
には連繋ロッド31の基端部が装着してあり、第1連繋
部材27の上昇に伴って、連繋ロッド31が図において
右側へ引っ張られることとなる。連繋ロッド31の先端
は鉤状に形成されており、後述するトリガ−32に鉤部
31aを介して連結されている。
【0026】図3は、トリガ−32と、回動ア−ム33
と、ブレ−キ解除レバ−13との関係を示す図であっ
て、矢印は付勢の方向、矢印の大きさは付勢力を表して
いる。トリガ−32は鉤部32aを有し、ブレ−キケ−
ス5に設けた支持部34に回動自在に軸支されている。
回動ア−ム33は、その中心部位をブレ−キケ−ス5に
設けた支持部35に回動自在に軸支されており、一端に
はトリガ−の鉤部32aが係合し、他端にはブレ−キ解
除レバ−13が回動可能に軸着されている。
【0027】常時(解除レバ−13が揺動した状態を含
む)は、トリガ−32の鉤部32aとの係合により、回
動ア−ム33の回動は規制されており、回動ア−ム33
が回動しないので、回動ア−ム33の他端に装着された
解除レバ−13の基端側(揺動支点)が圧縮弾機12の
付勢力によって制動方向へ移動することがない。かかる
場合に、自動閉鎖装置の作動ロッド15が解除板13b
をブレ−キ解放方向に押動した時には、ブレ−キ解除レ
バ−13は回動ア−ム33他端を揺動支点としてブレ−
キ解放方向に揺動することとなる。これに伴って、解除
レバ−13の凸部13a(かかる部位によってブレ−キ
軸に当接している)も左側(制動解放方向)へ移動し、
ブレ−キ軸9を左側(制動解放方向)へ移動させる。こ
の間も、トリガ−32は回動ア−ム33に係合されてい
るので、回動ア−ム33の回動は規制されている。尚、
これらの動きは、解除レバ−の先端側の穿孔13cに装
着された図示しないワイヤを手動操作で引いた場合も同
様である。
【0028】解除レバ−13が制動解放方向へ揺動した
状態において、連繋ロッド31が引かれることによりト
リガ−32が回動すると、トリガ−32と回動ア−ム3
3との係合が解除され、回動ア−ム33は枢着部を回動
支点として回動可能となり、解除レバ−13の基端側の
制動方向への移動規制も解除され、回動ア−ム33の回
動に伴って解除レバ−13の基端側(揺動支点側)が右
側(制動方向)へ移動可能となる。解除レバ−13の基
端側が右側に移動可能になると、結果として解除レバ−
13の凸部13aも右側に移動可能となり、揺動姿態の
解除レバ−13とブレ−キ軸9は共に圧縮弾機12の付
勢力によって、右側(制動復帰方向)に引き戻される
(図3(c)参照)。したがって、自動閉鎖装置の作動
ロッド15によりブレ−キ解除レバ−13が解放方向に
揺動されたままで、ブレ−キ軸9が制動方向へ引き戻さ
れてブレ−キが復帰する。
【0029】尚、このような制動復帰機構の復旧につい
て説明すると、自動閉鎖装置の復旧により解除レバ−1
3の上端の押動が解除されると、解除レバ−13は凸部
13aを中心として回動するような動きをとり、揺動支
点が、若干左側に動きながら回動ア−ム33が元の位置
に回動復帰する。その後で、トリガ−32を復帰させて
回動ア−ム33に係合させる。
【0030】ブレ−キケ−ス5内にはラチェット爪36
を有する巻上げプ−リ−37が回転自在に設けてあり、
ブレ−キ軸9には該ラチェット爪36に対向してラチェ
ット板38が装着されており、巻上げワイヤ39を引く
ことで、降下したシャッタ−カ−テンを手動で巻き上げ
るようになっている。図中40は、巻上げプ−リ−37
の戻し弾機である。
【0031】次に、シャッタ−カ−テンの繰出し下限位
置の調整について説明すると、所望の停止位置にシャッ
タ−カ−テンがある状態で、押圧バ−23による規制を
解除して調整体22を回動させて作動レバ−25を押動
させ、トリガ−32と回動ア−ム33との係合が解除さ
れるまで移動させる。この状態で押圧バ−23を調整体
22の周面に係止させる。そしてシャッタ−カ−テンを
巻き上げれば、カバナ−軸3の回転に伴って調整体22
は移動し、シャッタ−カ−テンを巻き上げた時には、調
整体22は所定位置にまで移動することとなる。この状
態でシャッタ−カ−テンが下降すると、調整体22が設
定位置まで移動して作動レバ−25を回動させてシャッ
タ−カ−テンが上記所望の停止位置で停止することとな
る。
【0032】図6は、他の実施例を示しており、基本的
な構成は共通するので同一部材には同一符号を付してあ
る。このものでは、巻上げ装置がブレ−キ部に対して着
脱自在のユニット体で形成されており、巻上げ装置のユ
ニット軸41の両端には六角形状のブレ−キ軸の嵌入孔
42が形成されており、いずれかの端部を選択すること
で右型あるいは左型に対応することができる。ラチェッ
トブレ−キ部材10の係合部はいずれの回転に対しても
対応できるようになっており(図5(c)参照)、ラチ
ェト爪11の向きのみを変更することで右型あるいは左
型に対応することができる。ラチェット爪装着部位は図
示しない螺子でブレ−キケ−ス5に装着されており、螺
子を取り外すことで簡単にラチェット爪の向きを替える
ことができる。尚、ブレ−キ軸9とユニット軸41とは
若干の遊びをもって嵌合されるようになっており、ブレ
−キ軸とユニット軸が嵌合した状態でブレ−キ軸が解放
方向に移動できるようになっている。
【0033】第1実施例、第2実施例において、作動レ
バ−25は左右対称状に二つ設けているが、これは開閉
機の右型・左型(軸の回転方向が異なる)に対応できる
ようにしたものであって、右型であれば調整体22は右
側へ移動して、右側の作動レバ−25を押動し、左型で
あれば調整体22は左側へ移動して、左側の作動レバ−
25を押動するようになっている。したがって、図6の
ような右型・左型兼用の開閉機においては、右型・左型
に対応できるシャッタ−カ−テンの繰出し位置下限調整
機構を提供することができる。
【0034】このように構成されたシャッタ−カ−テン
の繰出し下限位置調整機構において、いま、火災が発生
すると、連動制御器から信号がソレノイド18に通電さ
れ、プランジャ19が上昇して作動ロッド15が左へ移
動し、ブレ−キ解除板13bを押動してブレ−キを解放
し、シャッタ−カ−テンが自重で降下する。
【0035】シャッタ−カ−テンの降下によって図示し
ない巻取シャフトが回転し、巻取シャフトの回転は出力
軸2を介してガバナ−軸3に伝達される。ガバナ−軸3
の回転に伴いガバナ−軸の螺軸部21に螺合した調整体
22が移動し、左右いずれかの作動レバ−25を押動し
て回動させる。作動レバ−25の回動に連動して、第1
連繋部材27、第2連繋部材29を介して連繋ロッド3
1が右側に移動し、連繋ロッド31の先端に装着したト
リガ−32が回動して、トリガ−32と回動ア−ム33
との係合が解除される。
【0036】回動ア−ム33が自由になることで、解除
レバ−13の基端側の制動方向への規制が解除され、圧
縮弾機12の付勢力によって、解除レバ−13が揺動を
維持したままブレ−キ軸9が右側に引っ張られてブレ−
キが復帰し、ガバナ−軸3の回転を制動する。これによ
って、出力軸2の回動も規制され、巻取シャフトの回転
も規制されてシャッタ−カ−テンの下降は停止する。
【0037】これらの制動機構の復帰は専ら下限位置調
整機構によって行なわれるものであって、自動閉鎖装置
の復帰とは全く別個のものである。自動閉鎖装置の復帰
は、信号が復帰した後で、ワイヤ16で作動ロッド15
を引き戻すことで行なう。また、繰り出されたシャッタ
−カ−テンを巻き上げるには、巻上げワイヤ39を引く
ことで手動で行なう。また、制動機構の復帰は手動操作
とも独立している。例えば、ワイヤを引くことで解除レ
バ−13を揺動させた状態であっても、下限位置調整機
構によって、制動機構が復帰する。
【0038】尚、実施例ではガバナ−軸3に螺軸部21
を設けたものを示したが、螺軸部を出力軸に設けてもよ
く、要は、調整体の螺進によって作動レバ−を回動さ
せ、作動レバ−の回動に連動させて自動閉鎖装置とは無
関係にブレ−キを復帰させるものであればよい。作動レ
バ−の回動に連繋して自動閉鎖装置あるいは手動操作と
は無関係に、制動機構による制動を復帰させる連繋構成
についても、実施例のものに限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、シャッタ−カ−テンの巻取シ
ャフトと該巻取シャフトの回転を規制する制動機構を備
えた回転軸とを連結軸を介して連動連結し、自動閉鎖装
置又は手動操作によって該制動機構による制動を解放す
ることでシャッタ−カ−テンが自重降下するようにした
開閉機において、前記回転軸あるいは連結軸のいずれか
の所望部位の周面に螺子を刻設して螺軸部を形成すると
共に、該螺軸部に下限位置調整体を移動可能に螺合さ
せ、該調整体の移動経路には調整体の押動によって回動
する作動レバ−を設け、該作動レバ−の回動に連繋して
前記自動閉鎖装置又は手動操作とは無関係に前記制動機
構による制動を復帰させて巻取シャフトの回転を規制す
るように構成し、該調整体が作動レバ−を押動するまで
の螺進量によってシャッタ−カ−テンの繰出し下限位置
を任意の位置に調整するようにしたことを特徴とするも
のであるから、下限位置調整体を螺軸部の任意の位置に
設定することで、シャッタ−カ−テンの下限位置を所望
位置に調整することができ、開口高さが異なる建物開口
部に対しても、現場における簡単な調整作業で適正な閉
鎖位置にシャッタ−カ−テンの下端を位置させることが
できる。
【0040】シャッタ−カ−テンの降下規制における制
動機構の復帰は、自動閉鎖装置とは何ら関係なく行なわ
れるので、制動機構の復帰に伴って自動閉鎖装置が復帰
し、連続発報される火災信号によって、復帰した自動閉
鎖装置がソレノイドへの通電によって再び作動してしま
い、復帰・作動を繰返してしまうというようなことがな
い。
【0041】シャッタ−カ−テンの降下規制における制
動機構の復帰は、手動操作による制動機構の開放操作と
は何ら関係なく行なわれるので、ワイヤ等によって制動
機構を開放し続けるように操作しても、設定した適宜位
置で制動機構のみが復帰するので、誤ってシャッタ−カ
−テンを繰り出し過ぎるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉機内部を示す側面図である。
【図2】自動閉鎖装置を示す概略図である。
【図3】ブレ−キ解除レバ−、回動ア−ム、トリガ−の
連結構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は
側面図、(c)は下限位置調整機構によって制動が復帰
する過程を示す側面図である。
【図4】作動レバ−、押圧バ−、連繋部材を示す図であ
って、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は作動
レバ−及び押圧バ−を支持する部材の平面図である。
【図5】(a)は下限位置調整体と押圧バ−との関係を
示す図、(b)はブレ−キ解除レバ−とブレ−キ軸との
配置関係を示す図、(c)はラチェットブレ−キ部材及
び巻上げプ−リを示す図である。
【図6】他の実施例に係る開閉機内部を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 連結軸 3 回転軸 8 ブレ−キ部材 9 ブレ−キ軸 12 圧縮弾機 13 解除レバ− 13a 凸部 13b 解除板 14 当接部 15 自動閉鎖装置の作動ロッド 21 螺軸部 22 下限位置調整体 23 押圧バ− 25 作動レバ− 32 トリガ− 33 回動ア−ム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ−カ−テンの巻取シャフトと該巻
    取シャフトの回転を規制する制動機構を備えた回転軸と
    を連結軸を介して連動連結し、自動閉鎖装置又は手動操
    作によって該制動機構による制動を解放することでシャ
    ッタ−カ−テンが自重降下するようにした開閉機におい
    て、前記回転軸あるいは連結軸のいずれかの所望部位の
    周面に螺子を刻設して螺軸部を形成すると共に、該螺軸
    部に下限位置調整体を移動可能に螺合させ、該調整体の
    移動経路には調整体の押動によって回動する作動レバ−
    を設け、該作動レバ−の回動に連繋して前記自動閉鎖装
    置又は手動操作とは無関係に前記制動機構による制動を
    復帰させて巻取シャフトの回転を規制するように構成
    し、該調整体が作動レバ−を押動するまでの螺進量によ
    ってシャッタ−カ−テンの繰出し下限位置を任意の位置
    に調整するようにしたことを特徴とするシャッタ−カ−
    テンの繰出し下限位置調整機構。
  2. 【請求項2】回転軸及びブレ−キ軸にブレ−キ部材を対
    向させて設け、ブレ−キ軸に設けた付勢手段により該ブ
    レ−キ部材同士を圧接させて制動機構を構成し、ブレ−
    キ軸にはブレ−キ解除レバ−を設けるに、該解除レバ−
    は基端側を支点として揺動可能に配設されると共に該基
    端側の制動方向への移動が規制されており、自動閉鎖装
    置又は手動操作により解除レバ−の先端側を揺動させ
    て、解除レバ−の揺動に伴ってブレ−キ軸を制動解放方
    向に移動させて制動を解除し、制動解放状態において、
    前記作動レバ−の回動に連繋して解除レバ−基端側の移
    動規制を解除すると、解除レバ−及びブレ−キ軸は、解
    除レバ−の先端側が揺動した状態で、前記付勢手段によ
    り制動方向に移動するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のシャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整
    機構。
JP20659296A 1996-07-17 1996-07-17 シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構 Pending JPH1030388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20659296A JPH1030388A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20659296A JPH1030388A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1030388A true JPH1030388A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16525963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20659296A Pending JPH1030388A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1030388A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0442478A2 (en) * 1990-02-16 1991-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus for carrying out y/c separation
KR100698726B1 (ko) 2002-10-21 2007-03-23 신세이 세이키 가부시키가이샤 셔터용 자동폐쇄장치의 하한정지기구

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0442478A2 (en) * 1990-02-16 1991-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus for carrying out y/c separation
KR100698726B1 (ko) 2002-10-21 2007-03-23 신세이 세이키 가부시키가이샤 셔터용 자동폐쇄장치의 하한정지기구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2542123Y2 (ja) ベビーカーの遠隔操作機構
US6464043B2 (en) Elevator emergency escape device
JPH1030388A (ja) シャッタ−カ−テンの繰出し下限位置調整機構
JP3385406B2 (ja) シャッターの開閉機制御装置
KR100698726B1 (ko) 셔터용 자동폐쇄장치의 하한정지기구
JP3861214B2 (ja) 建築用開閉体の駆動装置
JP3155420B2 (ja) 自閉扉体における一時停止装置
JP6570986B2 (ja) 防火シャッター
JP2000282745A (ja) 作動体の作動速度または作動開始時等を制御する作動体コントロール装置
JP2001329768A (ja) 自動閉鎖装置
JPS58791B2 (ja) シヤツタ用の開閉装置
JPH0125198Y2 (ja)
JP2509164Y2 (ja) 建築用シヤツタ―のブレ―キ解放装置
JP2002309561A (ja) 自動倒伏ゲート
JPH0245440Y2 (ja)
JP2587298Y2 (ja) 避難梯子装置
JPS5931635B2 (ja) 電磁石を用いた解錠装置
JP4682587B2 (ja) シャッター装置
JP3358023B2 (ja) シャッターにおける自動閉鎖装置用の自動復帰装置
JPH0145354Y2 (ja)
JPS6324923Y2 (ja)
JPH1077764A (ja) すべり蝶軸付段窓の同調開閉手段
JPH01210738A (ja) 換気扇のシャッタ開閉装置
JPH0539175Y2 (ja)
JPH10185295A (ja) 空調システムの天井開口部の開閉装置及び空調 システム