JPH10303169A - スピン処理装置 - Google Patents

スピン処理装置

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Publication number
JPH10303169A
JPH10303169A JP11253397A JP11253397A JPH10303169A JP H10303169 A JPH10303169 A JP H10303169A JP 11253397 A JP11253397 A JP 11253397A JP 11253397 A JP11253397 A JP 11253397A JP H10303169 A JPH10303169 A JP H10303169A
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JP
Japan
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nozzle body
processing
workpiece
radial direction
nozzle
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Pending
Application number
JP11253397A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Iso
明典 磯
Takahiro Yamazaki
貴弘 山崎
Iwao Oyama
岩男 大山
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shibaura Engineering Works Co Ltd filed Critical Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は被処理物を回転させて洗浄処理す
る場合、周速度の差によって洗浄むらが生じないスピン
処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 被処理物6を回転させて処理液により処
理するスピン処理装置において、カップ体1と、上記被
処理物を保持するとともに上記カップ体の内部に回転自
在に配置された回転体5と、この回転体を回転駆動する
モ−タ9と、上記カップ体の上方に設けられ上記被処理
物に対して上記処理液を噴射するノズル体31と、この
ノズル体を上記被処理物の径方向に沿って揺動駆動する
水平ア−ム33と、上記ノズル体が上記被処理物の径方
向に沿って揺動する速度を制御する制御装置66とを具
備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は被処理物を高速回
転させながら処理液で処理するスピン処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば液晶製造装置や半導体製造装置
においては、液晶用ガラス基板や半導体ウエハなどの被
処理物を高い清浄度で洗浄して乾燥させるということが
要求される工程がある。上記被処理物を洗浄して乾燥さ
せるためには、この被処理物を高速回転させながら純水
などの処理液を噴射して洗浄し、ついで処理液を噴射さ
せずに高速回転させることで乾燥させるということが行
われる。
【0003】このような処理を行うためにスピン処理装
置が用いられている。スピン処理装置はカップ体を有す
る。このカップ体の内部には回転駆動される回転体が設
けられている。この回転体の上面側には上記被処理物が
保持される。上記カップ体の上方には上記被処理物に向
けて処理液を噴射するノズル体が駆動手段によって上記
被処理物の径方向に沿って揺動駆動されるように設けら
れている。
【0004】したがって、上記ノズル体から処理液を噴
射させながらこのノズル体を、回転駆動される被処理物
の径方向に沿って揺動させることで、この被処理物の上
面全体を処理液によって洗浄などの処理をすることがで
きる。
【0005】たとえば、被処理物を薬液で洗浄処理する
場合、その薬液による洗浄後、同じく処理液としての純
水を噴射してリンス処理し、ついで処理液を供給しない
状態で上記被処理物を高速回転させることで、リンス処
理された被処理物を乾燥処理するということが行われ
る。
【0006】ところで、従来、上記ノズル体を被処理物
の径方向に沿って揺動させる場合、その揺動速度は等速
度で行われていた。ノズル体を等速度で揺動させると、
被処理物の径方向中心部分と周辺部分とでは上記ノズル
体から噴射される処理液による単位面積当たりの処理時
間が異なってしまうということがある。
【0007】つまり、回転駆動される被処理物は、径方
向中心部分の周速度よりも周辺部分の周速度の方が大き
くなる。そのため、上記ノズル体を被処理物の径方向に
沿って等速度で揺動させると、上記ノズル体による単位
面積当たりの洗浄時間が径方向中心部分に比べて周辺部
分の方が短くなる。その結果、被処理物の径方向中心部
分と周辺部分との洗浄状態にむらが生じるということが
あった。つまり、被処理物は、径方向中心部分は比較的
良好に洗浄されるものの、周辺部分は洗浄状態が劣ると
いうことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ノズル体
を被処理物の径方向に沿って揺動させて上記被処理物を
洗浄する場合、従来は上記ノズル体の揺動速度を被処理
物の径方向に沿って一定にしていた。そのため、上記被
処理物は径方向中心部分と周辺部分とで洗浄状態にむら
が生じるということがあった。
【0009】この発明の目的は、ノズル体を揺動させて
回転する被処理物を洗浄する場合、この被処理物の被処
理面を全体にわたって均一に洗浄することができるよう
にしたスピン処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被処
理物を回転させて処理液により処理するスピン処理装置
において、カップ体と、上記被処理物を保持するととも
に上記カップ体の内部に回転自在に配置された回転体
と、この回転体を回転駆動する回転駆動手段と、上記カ
ップ体の上方に設けられ上記被処理物に対して上記処理
液を噴射するノズル体と、このノズル体を上記被処理物
の径方向に沿って揺動駆動する揺動駆動手段と、上記ノ
ズル体が上記被処理物の径方向に沿って揺動する速度を
制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段は、上記ノズル体の揺動速度が上記被
処理物の径方向周辺部分よりも中心部分で速くなるよう
制御することを特徴とする。
【0012】請求項1と請求項2の発明によれば、ノズ
ル体の揺動速度を被処理物の径方向周辺部分よりも中心
部分で速くなるよう制御することで、被処理物の径方向
中心部分と周辺部分とにおける単位面積当たりの処理時
間をほぼ同じにすることができるから、被処理物の被処
理面を全体にわたってほぼ同じ状態に処理することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。図1に示すこの発明の実施の
形態のスピン処理装置はカップ体1を備えている。この
カップ体1は、上面が開放した有底状の下カップ1a
と、この下カップ1aの上端に着脱自在に保持された上
カップ1bと、この上カップ1bの内面側にねじ2によ
って着脱自在に取付けられた中カップ1cとからなる。
【0014】上記下カップ1aの底部中心部には通孔3
が形成されている。この通孔3には回転軸4が挿通され
ている。この回転軸4の上記カップ体1内に突出した上
端は回転体5の下面に取付けられている。この回転体5
の上面には液晶用ガラス基板などの被処理物6の下面を
支持する複数の支持ピン7と、上記被処理物6の外周面
に係合する複数の係合ピン8とが設けられている。
【0015】上記通孔3から下カップ1aの外部に突出
した上記回転軸4の下端部は第1のモ−タ9の回転軸9
aに連結されている。したがって、上記第1のモ−タ9
が作動すれば、上記回転体5が上記被処理物6とともに
回転駆動されるようになっている。
【0016】上記第1のモ−タ9は第1の取付板11に
取付けられている。この第1の取付板11は第1のシリ
ンダ12によって上下駆動されるようになっている。上
記第1の取付板11が上昇方向に駆動されれば、上記回
転体5が図1に鎖線で示すように一体的に上昇する。そ
れによって、上記回転体5に対して被処理物6を図示し
ないロボットなどで着脱できる。
【0017】上記第1の取付板11の上面には、上記回
転軸4を軸受12を介して回転自在に支持した支持体1
3が設けられている。この支持体13の上面には支持脚
14が立設されている。この支持脚14は上記通孔3か
ら上記下カップ1a内に突出し、その上端には上記通孔
3を覆うカバ−15が取付けられている。このカバ−1
5は上記回転体5の上下動に連動する。したがって、上
記回転体5が上昇したときでも、上記カバ−15は上記
通孔3を覆っている。
【0018】上記カバ−15は径方向中心から周辺部に
向かって低く傾斜した傾斜面に形成されている。したが
って、上記カバ−15の上面に滴下した洗浄液はその傾
斜面に沿って流れて下カップ1aに滴下する。下カップ
1aの底部周辺部には複数の排出管16が接続されてい
て、下カップ1aに滴下した洗浄液を排出するようにな
っている。
【0019】上記回転体11に保持される被処理物6の
上面側には、この被処理物6の上面を処理するための複
数、この実施形態では一対のノズル体31が配置されて
いる。このノズル体31は揺動機構32によって上記被
処理物6の径方向に沿って揺動駆動されるようになって
いる。
【0020】つまり、揺動機構32は円筒状の水平ア−
ム33を有する。この水平ア−ム33の先端部には図2
に示すようにブッシュ34が嵌合固定され、このブッシ
ュ34には取付板35が取付けられている。この取付板
35には一対の支軸36が上記取付板35の板面に対し
て垂直に突設されていて、これら支軸36に上記一対の
ノズル体31が傾斜角度の調整自在に取付けられてい
る。
【0021】つまり、上記ノズル体31は図2と図3に
示すようにブラケット37に取付けられている。このブ
ラケット37の上部には上記支軸36に挿着される取付
孔38が形成されている。上記ブラケット37には上記
取付孔38に連通するすり割り39が形成され、このす
り割り39を上記ブラケット37の上端に螺合された締
め付けねじ41によって変形させることで、上記ブラケ
ット37を上記支軸36に対して所定の傾斜角度で固定
できるようになっている。
【0022】上記ブラケット37には図4(b)に示す
ようにノズル本体42がねじ53によって取付け固定さ
れている。このねじ53は上記ブラケット37に形成さ
れた長孔37aを介して上記ノズル本体42に螺合され
ている。上記ノズル本体42には図4(a)に示すよう
に上下方向に貫通した通孔44が穿設され、下端部には
ノズル口体45が上記通孔44に螺合されている。
【0023】上記通孔44の軸方向中途部には段部46
aが形成され、この段部46aにはOリング46bを介
して振動板47が周辺部を液密に接合させている。それ
によって、上記振動板47の下面側に後述するように洗
浄液が供給されるチャンバ44aが形成されている。こ
のチャンバ44aは容積を小さくするために内径寸法、
つまり通孔44の内径寸法が小さく設定されている。
【0024】上記振動板47の上面側には筒状の絶縁体
48aと、この絶縁体48aに外嵌された同じく筒状の
第1の電極48bと、上記絶縁体48aの内部に収容さ
れたばねからなる第2の電極48cとが設けられてい
る。
【0025】上記通孔44の上部側からは上部ブッシュ
48が螺合され、押え板50aによって保持されてい
る。この上部ブッシュ48は上記絶縁体48a、第1の
電極48bおよび絶縁体48a内に設けられ上記第2の
電極48cに接触した導電コマ48dとを押圧し、これ
らを上記通孔44内に保持している。上記上部ブッシュ
48の外周面と通孔44の内周面との間には、これらの
間の液密を確保するためのOリング50bが設けられて
いる。
【0026】上記振動板47の上面にはこの振動板47
と同じ大きさの超音波振動子49が取着され、この超音
波振動子49に設けられた一対の電極(図示せず)に上
記第1の電極48bと第2の電極48cとが電気的に接
触している。第2の電極48cは図示しない超音波発振
器に上記導電コマ48dおよびケ−ブル51を介して接
続され、上記第1の電極48bはア−スされている。
【0027】したがって、上記超音波振動子49には上
記第1の電極48bと第2の電極48cを介して給電す
ることができ、それによって上記超音波振動子49が振
動し、これに上記振動板47が連動するようになってい
る。
【0028】上記ノズル本体42には供給孔42aが形
成されている。この供給孔42aは後端がノズル本体4
2の外面に開口し、先端が上記通孔44に開口してい
る。供給孔42aの後端側には継手43が螺合されてい
る。この継手43には供給チュ−ブ52の一端が接続さ
れている。この供給チュ−ブ52は図2に示すように上
記ケ−ブル51とともに上記水平ア−ム33に挿通さ
れ、他端は図示しない処理液の供給源に接続されてい
る。
【0029】上記供給孔42aの先端側は後端側に比べ
て十分に細径な細径部42bに設定されている。この実
施の形態では上記細径部42bは内径寸法が0.8mm に設
定されている。
【0030】したがって、上記供給チュ−ブ52から上
記ノズル本体42内に供給される処理液は、図4(a)
に矢印で示すようにチャンバ44a内を流れ、超音波振
動する上記振動板47で超音波振動が付与されてノズル
口体45から上記回転体5に保持された被処理物6に向
けて噴出するようになっている。
【0031】上記チャンバ44aは容積が小さく設定さ
れ、供給口42aの上記チャンバ44aに連通する部分
は細径部42bに形成されている。そのため、処理液
は、容積の小さなチャンバ44aに細径部42bから大
きな流速で流入するから、チャンバ44a内のエアが抜
けるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0032】上記水平ア−ム33の先端部の取付板35
には上記ノズル体31を覆うカバ−体54が取付けられ
ている。このカバ−体54はスピン処理装置が設置され
たクリ−ンル−ム内の清浄空気のダウンフロ−の流れ
(図1に矢印で示す)を乱すことのない流線形状の曲面
54aに形成されている。つまり、この実施の形態では
上記カバ−体54の先端側の上部が円弧状の曲面54a
に形成されていることで、上記カップ体1の上方からこ
のカップ体1内に流入する清浄空気の流れが乱されるの
を防止している。
【0033】また、上記水平ア−ム33に外形状が流線
形である円筒パイプを用いたことで、この水平ア−ム3
3の部分を通過してカップ体1内に流入する清浄空気が
乱れるのも防止される。
【0034】上記水平ア−ム33の基端部には軸線を垂
直にした駆動軸としての中空状のスプライン軸56の上
端が連結部材55を介して連結されている。上記スプラ
イン軸56の下端部は第2の支持板57に形成された通
孔58を通り、取付板59の一端部に軸受60によって
回転自在に支持されている。
【0035】上記取付板59はクランク状に形成されて
いて、その他端部には上記第2の支持板57に取付けら
れた第2のシリンダ61のロッド61aが連結されてい
る。したがって、上記第2のシリンダ61のロッド61
aが矢印で示す後退方向に駆動されれば、上記取付板5
9を介して上記スプライン軸56が上昇駆動されること
になる。
【0036】上記スプライン軸56の中途部には従動プ
−リ62が上下動自在かつスプライン軸56と一体的に
回転するように設けられている。上記第2の支持板57
には第2のモ−タ63が設けられ、その回転軸63aに
は駆動プ−リ64が嵌着されている。この駆動プ−リ6
4と上記従動プ−リ62との間にはタイミングベルト6
5が張設されている。したがって、上記第2のモ−タ6
3が作動すれば、上記スプライン軸56が回転されるよ
うになっている。
【0037】スプライン軸56が回転されれば、その回
転に水平ア−ム33が連動するから、この水平ア−ム3
3の先端部に設けられたノズル体31が上記回転体5に
保持された被処理物6の径方向に沿って移動する。つま
り、ノズル体31は被処理物6の径方向中心と外周端と
の間で往復揺動することになる。
【0038】上記第2のモ−タ63は制御装置66によ
って駆動が制御されるようになっている。上記制御装置
66は第2のモ−タ63の回転軸63aの回転速度をそ
の回転角度に応じて制御できるようになっている。それ
によって、上記水平ア−ム33に設けられたノズル体3
1の被処理物6の径方向に沿う揺動速度をその揺動角度
の範囲内で変えることができる。
【0039】この実施の形態では、上記ノズル体31が
被処理物6の径方向中心から外周端に向かうにつれて揺
動速度が次第に遅くなり、逆に被処理物6の外周端から
中心に向かうにつれて次第に速くなるように設定されて
いる。それによって、上記ノズル体31による被処理物
6の径方向中心部分と外周部分とにおける単位面積当た
りの洗浄時間を周速度が異なっても同じにできる。
【0040】なお、上記ケ−ブル51や供給チュ−ブ5
2は上記スプライン軸56に通されて外部に導出され
る。したがって、上記スプライン軸56が回転駆動され
ても、内部に挿通されたケ−ブル51や供給チュ−ブ5
2が捩じられて早期に損傷するのが防止されるばかり
か、上記ケ−ブル51や供給チュ−ブ52を設けるため
に専用のスペ−スを確保せずにすむ。
【0041】つぎに、上記構成のスピン処理装置によっ
て被処理物6を処理液で洗浄処理する場合について説明
する。まず、図3および図4に示すように一対のノズル
体31を垂直線に対して所定の傾斜角度θで傾斜させ
る。ついで、各ノズル体31に処理液としての洗浄液を
供給するとともに、超音波発振器によって超音波振動子
49を駆動してノズル体31のチャンバ44a内に供給
された処理液に超音波振動を付与する。
【0042】超音波振動が付与された処理液はノズル口
体45からカップ体1内に保持された被処理物6に向か
って噴出する。それによって、上記被処理物6の上面が
洗浄されることになる。
【0043】上記処理液は供給孔42aの細径部42b
からチャンバ44aに供給される。処理液が細径部42
bから供給されることで、チャンバ44a内への流入速
度が増大する。それによって、チャンバ44a内の空気
を処理液とともに比較的短時間で抜くことができる。し
かも、チャンバ44aの容積を小さくしたこととも相俟
ってチャンバ44aからは空気を短時間で抜くことが可
能となる。
【0044】処理液を供給すると同時に、第2のモ−タ
63を作動させて上記水平ア−ム33を被処理物6の径
方向に沿って揺動させる。それによって、被処理物6の
上面は全体にわたって洗浄処理されることになる。
【0045】上記水平ア−ム33の揺動速度は、制御装
置66によって被処理物6の径方向中心部分では周辺部
分よりも速くなるように制御されている。それによっ
て、被処理物6の径方向中心部分と外周部分との周速度
が異なっても、単位面積当たりの洗浄時間をほぼ同じに
できるから、上記被処理物6の上面を全体にわたってほ
ぼ均一に洗浄することができる。
【0046】実験によると、ノズル体31を同じ揺動速
度で一往復させて洗浄した場合、液晶用ガラス基板から
なる被処理物6の中心部分が周辺部分に比べて洗浄効果
が高く、全体としては洗浄状態にむらが生じる。そし
て、洗浄前のパ−ティクル数は22962 個であったのに対
し、洗浄後のパ−ティクル数は14145 個で、その残留率
は61.6%であった。
【0047】これに対してノズル体31の揺動速度を被
処理物6の中心部分では周辺部分よりも速くして一往復
させた場合、被処理物6の上面は全体にわたってほぼ均
一に洗浄された。しかも、洗浄前のパ−ティクル数は23
515 個であったのに対し、洗浄後のパ−ティクル数は44
19個に減少し、その残留率は18.8%に向上した。
【0048】このことから、ノズル体31の揺動速度を
上述したように制御することで、被処理物6の上面を均
一に、しかも高いパ−ティクルの除去率で洗浄できるこ
とが確認された。
【0049】図3に示すように、一対のノズル体31の
傾斜角度θを所定の角度に設定できることで、被処理物
6に対して軸線が垂直な場合に比べ、上記ノズル体31
から超音波振動が付与されて噴出する処理液が上記被処
理物6に作用する方向を変えることができる。処理液が
被処理物6に作用する方向を変えることができれば、被
処理物6に対してどのような種類の処理液を用いてどの
ような洗浄処理を行うかによってその角度を変えれば、
洗浄処理を効率よく行うことができる。
【0050】被処理物6に対するノズル体31の傾斜角
度θは、処理液の種類、洗浄の種類、被処理物6の汚れ
の種類などに応じて種々の条件で実験を行い、その実験
結果に基づいて設定すればよい。
【0051】一方、ノズル体31を角度θで傾斜させる
ことで、図3に示すようにノズル体31のノズル口体4
5から処理液とともに出射される超音波振動(進行波W
1 とする)と、その進行波W1 が被処理物6で反射する
超音波振動(反射波W2 とする)との方向が異なる。
【0052】そのため、反射波W2 が進行波W1 に干渉
したり、ノズル口体45に入射して振動板47に干渉す
るなどのことが防止されるから、超音波振動が付与され
た処理液による洗浄処理を効率よく行うことができる。
【0053】このような洗浄処理に際し、カップ体1の
上方から内部へは清浄空気が流入し、上記カップ体1を
通過してその底部に接続された排出管16から排気され
る。洗浄処理時に処理液が上記被処理物6に噴射される
ことで発生するミストも上記清浄空気の気流に乗って排
出される。
【0054】上記清浄空気の流れである、ダウンフロ−
に乱れが生じると、清浄空気の一部がカップ体1内で滞
留したり、横方向に流れるなどするため、カップ体1内
で発生したミストが確実に排出されずに残留し、洗浄処
理後の乾燥処理時に被処理物6に付着する虞がある。
【0055】しかしながら、上記カップ体1内に流入す
るダウンフロ−は水平ア−ム33やその先端に設けられ
たカバ−体54を通過するものの、これらの形状は上記
ダウンフロ−を乱すことのない流線形状に形成されてい
る。そのため、カップ体1内に流入するダウンフロ−に
乱れが生じるということがほとんどないから、処理液に
よる洗浄処理時にカップ体1内でミストが発生しても、
そのミストはダウンフロ−の清浄空気とともに排出管1
6へ吸引排出されることになる。
【0056】したがって、被処理物6を洗浄処理した後
で乾燥処理する際、その被処理物6にミストが付着して
汚染の原因となるようなことがない。上記水平ア−ム3
3の先端には複数、この実施の形態では一対のノズル体
31を設けるようにした。そのため、1つのノズル体3
1から処理液を噴射させる場合に比べ、単位時間当たり
に洗浄処理できる被処理物6の面積が拡大されるから、
その処理に要する時間を短縮でき、処理効率の向上を図
ることができる。
【0057】さらに、揺動機構32は、水平ア−ム33
を上下駆動できるようにしているから、ノズル体31と
被処理物6との間隔を任意に設定することができる。つ
まり、洗浄条件に応じてノズル体31と被処理物6との
間隔を設定することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1と請求項2の発明によれば、ノ
ズル体の揺動速度を被処理物の径方向周辺部分よりも中
心部分で速くなるよう制御することで、被処理物の径方
向中心部分と周辺部分とにおける単位面積当たりの処理
時間をほぼ同じにすることができる。
【0059】それによって、被処理物の中心部分と周辺
部分とで周速度が異なっても、その周速度の差にかかわ
りなく、単位面積当たりの洗浄時間をほぼ同じにできる
から、被処理物の被処理面を全体にわたってほぼ均一に
洗浄処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体の構成図。
【図2】同じく水平ア−ムの先端部分を断面した側面
図。
【図3】同じく水平ア−ムの先端部分を断面した正面
図。
【図4】(a)は同じくノズル体の拡大断面図、(b)
は同じくノズル体の一部分の斜視図。
【符号の説明】
1…カップ体 6…被処理物 5…回転体 9…モ−タ(回転駆動手段) 31…ノズル体 32…揺動機構 33…水平ア−ム(揺動駆動手段) 47…振動板 56…スプライン軸(駆動軸) 66…制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を回転させて処理液により処理
    するスピン処理装置において、 カップ体と、 上記被処理物を保持するとともに上記カップ体の内部に
    回転自在に配置された回転体と、 この回転体を回転駆動する回転駆動手段と、 上記カップ体の上方に設けられ上記被処理物に対して上
    記処理液を噴射するノズル体と、 このノズル体を上記被処理物の径方向に沿って揺動駆動
    する揺動駆動手段と、 上記ノズル体が上記被処理物の径方向に沿って揺動する
    速度を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
    スピン処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記ノズル体の揺動速
    度が上記被処理物の径方向周辺部分よりも中心部分で速
    くなるよう制御することを特徴とする請求項1記載のス
    ピン処理装置。
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